JP3030852B1 - 複数の見開き面を有する１セクション多ペ―ジ印刷物を作成可能な輪転機 - Google Patents

Abstract

【要約】 【課題】 ２つ折りした見開き面をしわや紙ずれが発生
することなく重ね合わせできるようにする。 【解決手段】 複数枚の連続紙を重ねて２つ折りする折
畳部のフォーマー４に対して位相を９０度相違させると
共に、折畳部のフォーマー４の先端を含む平面上に先端
を位置させて設け、前記連続紙の長手方向と平行に２つ
折りする少なくとも１つの付加フォーマー８と、少なく
とも１つのターンバー１０を備えて印刷部１ａ〜１ｅか
らの連続紙を９０度位相を変更して前記付加フォーマー
８に案内する誘導装置９とからなる見開き面作成装置７
と、前記見開き面作成装置７にて２つ折りされた連続紙
と他の連続紙とを、他の連続紙の少なくとも１枚が２つ
折りされた連続紙の上側になるようにして前記重ね合せ
部に案内する連続紙案内機構とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、多数枚の枚葉状
の印刷紙を重ね合わせて２つ折りしてなる多ページ印刷
物で、かつこの印刷物の１セクション中に左右のページ
が１枚の紙よりなる所謂見開き面を最下紙以外に前記枚
葉状の印刷物中に少なくとも１面有する複数の見開き面
を有する多ページ印刷物を作成することができるように
した輪転機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】２つ折り状の多ページ印刷物は、輪転機
にて複数の給紙部に装着された巻取紙から引き出された
各連続紙を、それぞれ印刷部で印刷し、重ね合わせ、つ
いで折畳部のフォーマーにて幅方向中央で２つ折りし、
折畳部の裁断機構により裁断して多ページの１セクショ
ンずつ作成される。このとき、見開き面はセクションの
最も内側となる最下紙に１個所だけである。

【０００３】これに対して、１セクションの多ページ印
刷物中に、複数の見開き面を形成するようにした輪転機
については、特開平１０−２９３８７号公報「見開き面
を複数個所に有する新聞紙、該新聞紙の製作方法及びそ
の装置」（第１の従来技術）、及び新聞技術１９９７−
１（Ｎｏ１５９）第７８ページ〜第８１ページ（平成９
年３月２５日、（社）日本新聞協会発行）に掲載の「ダ
ブル・センタースプレッド・システムの開発」（第２の
従来技術）に示されたものが公知であり、さらに、２つ
のフォーマーを互いに９０度向きを変えて連続紙の進行
方向にフォーマーを配置する構成が、実開昭５８−８７
７４８号全文明細書「輪転印刷機のフォーマ折装置」
（第３の従来技術）に示されたが知られている。

【０００４】前記した第１の従来技術に示されたもの
は、１対の新聞輪転機によりそれぞれ両面に印刷された
連続紙を第１折りにより２つ折りした１セクション多ペ
ージ印刷物中に見開き面を任意の位置に複数個所設けた
新聞を製作する装置において、前記連続紙の中央部を切
断するスリッターと、スリッターで切断されてそれぞれ
の連続紙が２分された両側の側紙のいずれか一方側の側
紙の中の１枚の側紙を２つ折りする第１の三角板（フォ
ーマー）と、この第１の三角板で２つ折りされる側紙以
外の側紙を２つ折りする第２の三角板（フォーマー）
と、第２の三角板で２つ折りされる側紙からなる多数枚
の本紙の任意のページに第１の三角板にて２つ折りされ
た側紙を導入するようにした誘導部材とからなる構成と
なっている。

【０００５】そしてこの第１の従来技術に示された構成
をさらに詳述すると、第１の三角板と第２の三角板は、
連続紙の中央部をスリッターにて切断して２分し、その
一方側の側紙の進行方向に合うように設置されており、
また、同じ向きに設置されている。

【０００６】その結果、第１の三角板へ導いて２つ折り
した見開き面を作ろうとする側紙は第１の三角板を通過
することにより幅方向中央で２つ折りされるが、この第
１の三角板にて２つ折りされた側紙は、第２の三角板へ
導かれる際に他の本紙となる側紙の連続紙に対して紙面
の向きが９０度ずれた状態となっている。

【０００７】そしてこの見開き面となるよう第１の三角
板で２つ折りされた側紙は傾斜バー及びガイドローラー
等の誘導部材にて紙面の向きが９０度修正されて、これ
の折り目が本紙となる側紙の幅方向の中央に一致するよ
うに合わせられ、本紙となる複数の側紙の間の適宜の位
置に挿入されて重ね合わされて本紙となる側紙を２つ折
りする第２の三角板へ案内される。この第２の三角板を
通過した連続紙は折畳部にて裁断され、１セクションの
多ページ印刷物ができる。このとき、第１の三角板で２
つ折りされた側紙が見開き面となる。

【０００８】また、三角板を３段式にして、多数の本紙
内の複数個所に見開き面を折り込むことが可能であり、
１セクションの新聞紙のページ数が増える場合には、誘
導部材である別のガイドローラーと傾斜バーを設けて対
処することが可能であるとの記載がなされている。

【０００９】また第２の従来技術に示されたものは、輪
転機の折畳部において、連続紙を長手方向と平行にして
２つ折りするフォーマーを２つ同じ向きにして上下２段
に設け、更に、この上下２段に設けた２つのフォーマー
の間に、上段のフォーマーから２つ折りに折られて出て
くる連続紙を、フォーマーによる折り線まわりに位相を
９０度変更可能な機構、すなわちターンバーと、上段の
フォーマーからターンバーへ連続紙を案内する複数のガ
イドローラー及びターンバーにより走行方向が９０度変
更された連続紙を下段のフォーマーへ案内する複数のガ
イドローラーとで構成される機構が設けられている。

【００１０】この構成によれば、任意の見開き面を作ろ
うとする連続紙を上段のフォーマーへ導き、幅方向中央
で連続紙の長手方向と平行に２つ折に折り畳み、更にタ
ーンバー等からなる９０度位相変更機構にて走行方向を
９０度変更し、続いて他の連続紙の間の適宜の位置に重
ね合わせて、この他の連続紙と共にこの他の連続紙を２
つ折りする下段のフォーマーへ導かれる。

【００１１】つまり、上段のフォーマーへ導かれた連続
紙は上段のフォーマーを通過することにより２つ折りさ
れ、ついで、２つ折りされて重なった状態で９０度位相
変更機構にて９０度位相が変えられて他の印刷部にて印
刷された２つ折りされる前の他の連続紙の紙面に向き合
うように、かつ、この２つ折りされた連続紙の折り目が
他の連続紙の幅方向の中央位置に一致するように合わせ
られ、他の連続紙の間の適宜の位置に挿入されて重ね合
わされて他の連続紙を２つ折りする下段のフォーマーへ
案内される。この下段のフォーマーを通過した連続紙は
折畳部にて裁断され、１セクションの多ページ印刷物が
できる。このとき、上段のフォーマーで２つ折りされた
連続紙が見開き面となる。

【００１２】また、見開き面を作るための前記上段のフ
ォーマーとターンバー等からなる９０度位相変更機構と
を複数にして、２つ折りに折り畳まれた２枚重ねの連続
紙を複数とし、これを他の印刷部から導かれる連続紙の
間の適宜の位置に挿入して重ねることにより、見開き面
をより多くにした印刷物を作成することが可能であると
の記載がなされている。

【００１３】第３の従来技術では、９０度向きを変えた
複数のフォーマーを上下関係に配置し、給紙部から引き
出されて印刷部で印刷された連続紙を上方のフォーマー
から下方のフォーマーへと順次通過させ得るよう構成さ
れている。

【００１４】この構成によれば、上段のフォーマーで幅
方向の適宜の位置で長手方向と平行に２つ折りされた連
続紙は、引き続いて下段のフォーマーによって更に長手
方向と平行に折られる。

【００１５】

【発明が解決しようとする課題】前記した各従来技術に
は、それぞれ幾つかの解決すべき課題があった。すなわ
ち、第１の従来技術のものにあっては、第１の三角板と
第２の三角板との間に連続紙の走行方向を９０度変更可
能な傾斜バー及びガイドローラー等の誘導部材を設け、
まず第１の三角板により見開き面となる側紙を２つ折り
し、このように２つ折りすることにより紙面の向きが９
０度変更した２枚重ね状の側紙の位相を前記誘導部材に
て修正している。

【００１６】しかしこの誘導部材を構成する傾斜バーは
外径が円形の固定軸であり、２つ折りされた２枚重ねの
側紙がこの固定軸である傾斜バーの周囲をこすりながら
走行するので、２つ折りされた２枚重ねの上下の紙が長
手方向にずれて側紙にしわが発生したり、２枚重ねの上
下の紙が紙幅方向にずれてしわ及び紙流れが発生する恐
れがある。そのため、印刷物の品質を低下する恐れがあ
った。

【００１７】また、第２の従来技術に示されたものも、
前記第１の従来技術のものと同様に、中央で２つに折ら
れた２枚重ねの上下の紙が、ターンバーと複数のガイド
ローラー等からなる誘導部材にてその走行方向が９０度
変更されるようになっているため、２つ折りされて２枚
重ねになった連続紙は前記誘導部材のうちの固定軸であ
るターンバーの周囲をこすりながら走行することにな
り、このときに、連続紙の２枚重ねの上下の紙が連続紙
の長手方向にずれて連続紙にしわが発生したり、この上
下の紙が紙幅方向にずれてしわ及び紙流れが発生する恐
れがあり、これにより印刷物の品質低下の恐れがあっ
た。また、ターンバーと複数のガイドローラー等からな
る誘導部材が上段のフォーマーと下段のフォーマーの間
の狭いところに設けられており、メンテナンスに手数を
要した。

【００１８】さらに、第３の従来技術では、フォーマー
を９０度向きを変えて上下に設け、連続紙をこれら上下
のフォーマーに連続して通して、連続紙を長手方向と平
行に複数回（２回）折り畳むことを可能とした装置であ
り、１セクション多ページ印刷物に見開き面を作るとい
う目的がなく、上方のフォーマーで２つ折りした連続紙
を他の折り畳み前の連続紙と重ね合わせて下方のフォー
マーに導く機構は備えていない。従って見開き面を有す
る１セクション多ページ印刷物を作成することはできな
かった。

【００１９】この発明は、前記従来の技術がかかえてい
た課題を一挙に解決しようとするもので、１セクション
多ページの印刷物の任意の位置に２つ折りされて見開き
面として入る連続紙の走行条件をよくして、この見開き
面にしわや紙流れが発生する恐れがなくなり、従って品
質よい複数の見開き面を有する１セクション多ページの
印刷物を作成可能な輪転機を提供することを目的として
いる。

【００２０】また、故障頻度が少なくメンテナンスの極
めて容易な複数の見開き面を有する１セクション多ペー
ジの印刷物を作成可能な輪転機を提供することを目的と
している。

【００２１】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明は、複数の給紙部と、少なくともこの給紙
部と同数の印刷部と、フォーマー及び裁断機構を備えた
折畳部とで構成され、各給紙部から引き出した連続紙を
各印刷部にて印刷した後重ね合せ部で重ね合わせ、折畳
部のフォーマーに案内して連続紙の長手方向と平行に２
つ折りし、更に裁断機構に案内して紙幅方向と平行に裁
断して１セクションの多ページ印刷物を作成可能な輪転
機において、前記折畳部のフォーマーに対して位相を９
０度相違させると共に、折畳部のフォーマーの先端を含
む平面上に先端を位置させて設け、前記連続紙の長手方
向と平行に２つ折りする少なくとも１つの付加フォーマ
ーと、少なくとも１つのターンバーを備えて印刷部から
の連続紙を９０度位相を変更して前記付加フォーマーに
案内する誘導部とからなる見開き面作成装置と、前記見
開き面作成装置にて２つ折りされた連続紙と他の連続紙
とを、他の連続紙の少なくとも１枚が２つ折りされた連
続紙の上側になるようにして前記重ね合せ部に案内する
連続紙案内機構とを有する構成となっている。

【００２２】そして前記輪転機において、見開き面作成
装置の少なくとも１つの付加フォーマーを、付加フォー
マーの先端位置を中心に１８０度位相が相違する位置に
変位可能にした。

【００２３】また、前記輪転機において、少なくとも１
つの付加フォーマーを付加フォーマーの先端位置を中心
に１８０度位相が相違する位置に変位可能にした見開き
面作成装置と、少なくとも１つの付加フォーマーを変位
不能にした見開き面作成装置とを混在させて設けた。

【００２４】また、前記輪転機において、同一の位相で
複数の見開き面作成装置を設け、さらに位相が１８０度
相違する複数の見開き面作成装置を混在させて設けた。

【００２５】

【作 用】複数の印刷部にて印刷された各連続紙のう
ち、重ね合わせた状態で長手方向と平行に２つ折りする
連続紙は直接重ね合せ部にて重ね合わされて折畳部のフ
ォーマーにて２つ折りされる。一方、前記２つ折り状に
重ね合わされる連続紙の間に、見開き状に重ね合わされ
る連続紙は見開き面作成装置へ導かれ、これの誘導装置
にて９０度位相が変更されてからこれの付加フォーマー
にて長手方向と平行に２つ折りしてから重ね合せ部へ導
かれる。

【００２６】このとき、見開き面作成装置の付加フォー
マーは、折畳部のフォーマーに対して位相が９０度相違
していると共に、折畳部のフォーマーの先端を含む平面
上に先端が位置されていることにより、付加フォーマー
にて２つ折りされた連続紙は、付加フォーマーで２つ折
りされたままの姿勢で重ね合せ部へ導かれると共に、折
畳部のフォーマーで２つ折りされる連続紙の２つ折りさ
れる一方の側に、折り曲げ部を中央側にして見開き面状
にして重ね合わされる。そしてこのときの見開き面状に
重ね合わされる連続紙は他の１枚の連続紙の下側に位置
される。

【００２７】見開き面作成装置の付加フォーマーの位相
を１８０度変えることにより、この付加フォーマーで２
つ折りされる見開き面となる連続紙の重ね合わせ位置
を、折畳部のフォーマーで２つ折りされる連続紙の折り
曲げ線に対して他方側にすることができる。そして前記
見開き面は見開き面作成装置の数に応じて複数重ね合わ
せられる。

【００２８】

【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。図１から図５にこの発明の第１
の実施の形態を、また図６から図９は第２の実施の形態
を、図１０から図１３は第３の実施の形態を、図１４か
ら図１６は第４の実施の形態を、さらに図１７から図２
０は第５の実施の形態をそれぞれ示す。

【００２９】（第１の実施の形態）図１は２つ折りに折
り畳まれた印刷物を広げた紙幅に相当するシングル幅の
輪転機の配置図であり、図中１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄ，
１ｅは２つ折りする前の連続紙のそれぞれの表裏２面に
印刷する第１、第２、第３、第４、第５の印刷部でこの
各印刷部１ａ〜１ｅはそれぞれの版胴ＰＣを平行にした
状態で一列状に配置されている。この印刷部１ａ〜１ｅ
は１セクション多ページの印刷物のページ数に応じた台
数となっている。そしてこの印刷部のうちの任意の印刷
部の間、例えば第１と第２の印刷部１ａ，１ｂの間に折
畳部２が配置されている。

【００３０】各印刷部１ａ〜１ｅのそれぞれに給紙部３
ａ，３ｂ，３ｃ，３ｄ，３ｅが付属されていて、それぞ
れの給紙部３ａ〜３ｅから前記シングル幅の連続紙Ｗ
ａ，Ｗｂ，Ｗｃ，Ｗｄ，Ｗｅが各印刷部１ａ〜１ｅに供
給されるようになっている。そしてこの各連続紙Ｗａ〜
Ｗｅは各印刷部１ａ〜１ｅの版胴ＰＣにて表裏が印刷さ
れて上方へ向けて走行されるようになっている。

【００３１】折畳部２の上方に前記連続紙Ｗａ〜Ｗｅを
幅方向中間で２つ折りするためのフォーマー４が、印刷
部１ａ〜１ｅの配列方向、すなわち連続紙Ｗａ〜Ｗｅの
走行方向に向けて設けてある。そしてこのフォーマー４
の上流側に複数個のガイドローラー５，５…からなる重
ね合せ部６が設けてある。折畳部２内には図２に示すよ
うに折胴ＦＣと鋸胴ＣＣからなる裁断装置２ａが設けて
ある。

【００３２】前記重ね合せ部６の上方に見開き面作成装
置７が設けられている。この見開き面作成装置７は、図
１から図３に示すように、フォーマー４に対して位相を
９０度相違させて設けられた付加フォーマー８と、各印
刷部１ａ〜１ｅから走行してくる連続紙Ｗａ〜Ｗｅの走
行方向を９０度変更して付加フォーマー８の上流側へ誘
導する誘導装置９とからなっている。誘導装置９は連続
紙Ｗａ〜Ｗｅの走行方向を９０度変更するターンバー１
０と、この方向変更された連続紙Ｗａ〜Ｗｅを付加フォ
ーマー８へ導く複数のガイドローラー１１とからなって
いる。

【００３３】そしてこの見開き面作成装置７の付加フォ
ーマー８は前記したように、フォーマー４に対して位相
が９０度相違させてあるが、この付加フォーマー８の先
端は、フォーマー４の先端による折り曲げ作用部と上下
方向に同一平面上に位置されている。

【００３４】見開き面作成装置７の連続紙Ｗａ〜Ｗｅの
走行方向の両側に、見開き面作成装置７を通過しない他
の連続紙をガイドして前記重ね合せ部６へ誘導する複数
の連続紙誘導路を構成する各誘導路用ガイドローラー１
２ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２ｄからなる連続紙案内機構
１３が設けてある。

【００３５】次にこの第１の実施の形態における作用に
ついて説明する。折畳部２の両側に位置する第１、第２
の印刷部１ａ，１ｂからの連続紙Ｗａ，Ｗｄを最上紙と
最下紙としてフォーマー４の重ね合せ部６へ紙通しす
る。また、他の印刷部１ｃ，１ｄ，１ｅからの連続紙Ｗ
ｃ，Ｗｄ，Ｗｅのうち、見開き面にしようとする連続
紙、例えば第５の印刷部１ｅからの連続紙Ｗｅを見開き
面作成装置７を介して重ね合せ部６へ紙通しする。そし
て他の印刷部１ｃ，１ｄからの連続紙Ｗｃ，Ｗｄを見開
き面作成装置７の側方に設けた連続紙案内機構１３の誘
導路用ガイドローラ１２ｃ，１２ｄを介して重ね合せ部
６へ紙通しする。

【００３６】このとき、重ね合せ部６では、第３、第
４、第５の連続紙Ｗｃ，Ｗｄ，Ｗｅは最上紙と最下紙と
なる第１、第２の連続紙Ｗａ，Ｗｂの間に重ね合わされ
る。

【００３７】この状態で、見開き面となる第５の連続紙
Ｗｅ以外の連続紙Ｗａ，Ｗｂ，Ｗｃ，Ｗｄは重ね合せ部
６で重ね合わされてフォーマー４に導入され、ここで幅
方向中央で２つ折りされて折畳部２へ導入される。

【００３８】一方、第５の連続紙Ｗｅは図３に示すよう
に、見開き面作成装置７の誘導装置９にて９０度位相が
変更され、ついで付加フォーマー８にてこれの幅方向中
央で２つ折りされて、重ね合せ部６へ導入される。

【００３９】このとき、この見開き面作成装置７の付加
フォーマー８はフォーマー４に対して位相が９０度相違
していることにより、付加フォーマー８にて２つ折りさ
れたこの第５の連続紙Ｗｅの走行姿勢は他の連続紙Ｗａ
〜Ｗｄと同一の走行姿勢となる。従って、付加フォーマ
ー８にて２つ折りされた第５の連続紙Ｗｅはそのままの
姿勢で直ちに重ね合せ部６へ導入されて他の連続紙Ｗａ
〜Ｗｄと重ね合わされる。

【００４０】また、このとき、見開き面作成装置７の付
加フォーマー８の先端がフォーマー４の先端による折り
曲げ作用部と上下方向に同一平面上に位置していること
により、付加フォーマー８にて２つ折りされた第５の連
続紙Ｗｅはこれの折り曲げ側の縁が他の連続紙Ｗａ〜Ｗ
ｄの折り曲げ予定位置（幅方向中央）に沿った状態で重
ね合せ部６へ導入される。

【００４１】重ね合せ部６へ導入された２つ折り状の第
５の連続紙Ｗｅは他の連続紙Ｗａ〜Ｗｄと共にフォーマ
ー４へ導入されるが、この連続紙Ｗｅはフォーマー４に
て２つ折りされる連続紙Ｗａ〜Ｗｄの中央部より片側に
位置されていることにより、このフォーマー４の片側を
通って他の連続紙の間に見開き面状になって重ね合わさ
れて排出される。

【００４２】フォーマー４を通って２つ折りされた第１
〜第４の連続紙Ｗａ〜Ｗｄ及びこれらの間に見開き面状
に重ねられた第５の連続紙Ｗｅは折畳部２へ導入され、
ここで裁断されて複数の見開き面、すなわち、最下紙と
なる第２の連続紙Ｗｂと、第５の連続紙Ｗｅとが見開き
面となった１セクション多ページ印刷物が作成される。

【００４３】この実施の形態でのこれまでの説明では、
最上紙となる第１の連続紙Ｗａと最下紙となる第２の連
続紙Ｗｂの間に重ね合わせる第３〜第５の連続紙Ｗｃ〜
Ｗｅのうち、第５の連続紙Ｗｅを見開き面として重ね合
わせるようにした例を示したが、間に重ね合わせる第３
〜第５の連続紙Ｗｃ〜Ｗｄのうちいずれをも見開き面と
して重ね合わせることができる。その形態を図４、図５
にて説明する。

【００４４】図４において、実線で示した連続紙の走行
経路は前述したところの第５の連続紙Ｗｅを見開き面と
した場合であり、この場合図５の（イ）に示すように、
最上紙（第１の連続紙Ｗａ）から２枚目に第５の連続紙
Ｗｅが見開き面となって重ね合わされる。このとき第
３、第４の連続紙Ｗｃ，Ｗｄは付加フォーマー８の左側
に設けられた連続紙案内機構１３の第４、第３の誘導路
用ガイドローラー１２ｄ，１２ｃにガイドされる。

【００４５】図４において、点線で示した連続紙の走行
経路は、第４の連続紙Ｗｄを見開き面とした場合であ
り、この場合図５の（ロ）に示すように、表面となる最
上紙（第１の連続紙Ｗａ）から３枚目に第４の連続紙Ｗ
ｄが見開き面となって重ね合わされる。このとき、第４
の連続紙Ｗｄより外側に位置される第５の連続紙Ｗｅは
付加フォーマー８を越えて、これの右側に設けた連続紙
案内機構１３の第１の誘導路用ガイドローラー１２ａに
てガイドされて重ね合せ部６へ導入される。

【００４６】図４において、一点鎖線で示した連続紙の
走行経路は、第３の連続紙Ｗｃを見開き面とした場合で
あり、この場合図５の（ハ）に示すように、４枚目に第
３の連続紙Ｗｃが見開き面となって重ね合わされる。こ
のとき、第４、第５の連続紙Ｗｄ，Ｗｅが連続紙案内機
構１３の第２、第１の誘導路用ガイドローラー１２ｂ，
１２ａにてガイドされて重ね合せ部６へ導入される。

【００４７】（第２の実施の形態）この第２の実施の形
態は、第１の実施の形態における見開き面作成装置７の
付加フォーマー８と、誘導装置９の複数のガイドローラ
ー１１，１１が、図６、図７に示すように、付加フォー
マー８の先端を中心にして１８０度にわたって位相を変
更可能になっており、また誘導装置９のターンバー１０
が付加フォーマー８の位相が合うように９０度位相を変
更可能になっている。

【００４８】この実施の形態によれば、図６、図７で実
線で示すように、前記付加フォーマー８と誘導装置９を
第１の実施の形態の場合と同一の位相にした場合は、図
４に示したように、第１の実施の形態の場合と全く同一
の作用が行われる。

【００４９】図６、図７で鎖線で示したように、付加フ
ォーマー８と誘導装置９の複数のガイドローラー１１，
１１を１８０度位相を変更すると共に、誘導装置９のタ
ーンバー１０を９０度位相を変更した場合には、図８に
示すように、各連続紙Ｗａ〜Ｗｅの経路は図４に示した
第１の実施の形態の場合と全く同じであるが、図９の
（イ），（ロ），（ハ）に示すように、見開き面となる
各連続紙Ｗｅ，Ｗｄ，Ｗｃが第１の実施の形態の場合と
左右逆になる。また、付加フォーマー８の上流側に設け
られる誘導装置９のターンバー１０及び複数のガイドロ
ーラー１１，１１は、１８０度位相変更可能にした付加
フォーマー８の２位置に合わせてそれぞれ専用に複数組
設けてもよい（図示せず）。

【００５０】（第３の実施の形態）第３の実施の形態は
図１０から図１３に示すようになっていて、前述した第
１の実施の形態に対して、２組の見開き面作成装置７
ａ，７ｂをそれぞれの付加フォーマー８ａ，８ｂと誘導
装置９ａ，９ｂを同一方向にして設けたものである。

【００５１】すなわち、第１、第２の見開き面作成装置
７ａ，７ｂの付加フォーマー８ａ，８ｂのそれぞれがフ
ォーマー４に対して９０度位置を相違させると共に、そ
れぞれの先端がフォーマー４の先端と上下方向に同一平
面にして同一姿勢で配置されている。そしてこの第１、
第２の見開き面作成装置７ａ，７ｂの間及びそれぞれの
外側に各見開き面作成装置７ａ，７ｂを通らない連続紙
を誘導する連続紙案内機構１３の誘導路用ガイドローラ
ー１２ａ，１２ｂ，１２ｃが設けてある。

【００５２】この第３の実施の形態では、第１と第２の
連続紙Ｗａ，Ｗｂの間に重ねる第３、第４、第５の３枚
の連続紙Ｗｃ，Ｗｄ，Ｗｅのうちの２枚の連続紙を同じ
方向に見開き面として重ね合わせすることができる。

【００５３】図１０、図１２において、実線で示した連
続紙の走行経路は、第４と第５の連続紙Ｗｄ，Ｗｅを見
開き面とした場合であり、この場合図１３の（イ）に示
したように、最上紙（第１の連続紙Ｗａ）から２枚目と
３枚目に第５、第４の連続紙Ｗｅ，Ｗｄが同じ方向に向
けて見開き面となって重ね合わされる。このとき見開き
面にならない第３の連続紙Ｗｃは第２の見開き面作成装
置７ｂの左側に設けられた第３の誘導路用ガイドローラ
ー１２ｃにガイドされる。

【００５４】図１２において、点線で示した連続紙の走
行経路は、第３と第５の連続紙Ｗｃ，Ｗｅを見開き面と
した場合であり、この場合図１３の（ロ）に示すよう
に、表面となる最上紙（第１の連続紙Ｗａ）から２枚目
と４枚目に第５と第３の各連続紙Ｗｅ，Ｗｃが同方向に
向けて見開き面となって重ね合わされる。このとき、第
４の連続紙Ｗｄは両見開き面作成装置７ａ，７ｂの間に
位置する第２の誘導路用ガイドローラー１２ｂにてガイ
ドされて重ね合せ部６へ導入される。

【００５５】図１２において一点鎖線で示した連続紙の
走行経路は、第３と第４の連続紙Ｗｃ，Ｗｄを見開き面
とした場合であり、この場合図１３の（ハ）に示すよう
に、最上紙から３枚目と４枚目に第４と第３の各連続紙
Ｗｄ，Ｗｃが同じ方向に向けて見開き面となって重ね合
わされる。このとき、第５の連続紙Ｗｅは第１の誘導路
用ガイドローラー１２ａにてガイドされて重ね合せ部６
へ導入される。

【００５６】（第４の実施の形態）この第４の実施の形
態は、図１４、図１５に示すようになっていて、前記第
３の実施の形態における２組の見開き面作成装置７ａ，
７ｂのそれぞれの付加フォーマー８ａ，８ｂを互いに１
８０度位相をずらせて対向させたものである。

【００５７】すなわち、第３の実施の形態における２組
の見開き面作成装置７ａ，７ｂのうち、例えば第２見開
き面作成装置７ｂの付加フォーマー８ｂが第１見開き面
作成装置７ａの付加フォーマー８ｂに対して、先端を中
心にして１８０度位相を相違させると共に、各付加フォ
ーマー８ａ，８ｂに連続紙を導く誘導装置９ａ，９ｂの
方向を変えてある。そして両付加フォーマー８ａ，８ｂ
の先端と、フォーマー４の先端とが上下方向に同一平面
になるように配置される。また連続紙案内機構１３の誘
導路用ガイドローラー１２ａ，１２ｂ，１２ｃは第３の
実施の形態の場合と同じである。

【００５８】この第４の実施の形態では、第１と第２の
連続Ｗａ，Ｗｂの間に重ねる第３、第４、第５の３枚の
連続紙Ｗｃ，Ｗｄ，Ｗｅのうちの２枚の連続紙を異なる
方向に見開き面として重ね合わせることができる。

【００５９】図１５において、実線で示した連続紙の走
行経路は、第４と第５の連続紙Ｗｄ，Ｗｅを見開き面と
した場合であり、この場合図１６の（イ）に示したよう
に、最上紙（第１の連続紙Ｗａ）から２枚目と３枚目に
第５、第４の連続紙Ｗｅ，Ｗｄが互いに異なる方向に向
けて見開き面となって重ね合わされる。このとき見開き
面にならない第３の連続紙Ｗｃは第２の見開き面作成装
置７ｂの左側に設けられた第３の誘導路用ガイドローラ
ー１２ｃにガイドされて重ね合せ部６へ導入される。

【００６０】図１５において、点線で示した連続紙の走
行経路は、第３と第５の連続紙Ｗｃ，Ｗｅを見開き面と
した場合であり、この場合図１６の（ロ）に示すよう
に、表面となる最上紙（第１の連続紙Ｗａ）から２枚目
と４枚目に第５と第３の各連続紙Ｗｅ，Ｗｃが互いに異
なる方向に見開き面となって重ね合わされる。このと
き、第４の連続紙Ｗｄは両見開き面作成装置７ａ、７ｂ
の間に位置する第２の誘導路用ガイドローラー１２ｂに
てガイドされて重ね合せ部６へ導入される。

【００６１】図１５において一点鎖線で示した連続紙の
走行経路は、第３と第４の連続紙Ｗｃ，Ｗｄを見開き面
とした場合であり、この場合図１６の（ハ）に示すよう
に、最上紙から３枚目と４枚目に第４と第３の各連続紙
Ｗｄ，Ｗｃが互いに異なる方向に見開き面となって重ね
合わされる。このとき、第５の連続紙Ｗｅは第１の誘導
路用ガイドローラー１２ａにてガイドされて重ね合せ部
６へ導入される。

【００６２】なおこの第４の実施の形態において、第１
と第２の見開き面作成装置７ａ，７ｂのうちの一方を、
第２の実施の形態における見開き面作成装置７のように
付加フォーマーの先端を中心にして１８０度位相を任意
に変更できるようにしてもよい。この場合、図１３に示
すように連続紙の間に挿入される２枚の見開き面を同一
方向に重ね合わせたり、図１６に示すように互いに異な
る方向に重ね合せることができる。

【００６３】（第５の実施の形態）第５の実施の形態は
図１７から図２０に示すようになっていて、第６の印刷
部１ｆと第６の給紙部３ｆが追加されており、また３組
の見開き面作成装置７ａ，７ｂ，７ｃを配置すると共
に、それぞれの向きを順次１８０度位相を相違させて互
い違いに設けてある。

【００６４】すなわち、第１、第２、第３の見開き面作
成装置７ａ，７ｂ，７ｃのうち、第１と第３の見開き面
作成装置７ａ，７ｃに対してこれの間に位置する第２の
見開き面作成装置７ｂが、それぞれの付加フォーマーの
先端を中心にして１８０度位相を相違させてある。そし
て各付加フォーマー８ａ〜８ｃの先端と、フォーマー４
の先端とが上下方向に同一平面になるように配置されて
いる。また連続紙案内機構１３の誘導路用ガイドローラ
１２ａ〜１２ｄは各見開き面作成装置７ａ〜７ｃの間、
第１及び第３の見開き面作成装置７ａ，７ｃの外側に配
置されている。

【００６５】この第５の実施の形態では、第１と第２の
連続紙Ｗａ，Ｗｂの間に第３〜第６の４枚の連続紙Ｗｃ
〜Ｗｆが重ね合わされると共に、このうちの３枚の連続
紙が、２枚と１枚とに重ね合わせ方向が異なるように重
ね合わせられる。

【００６６】図１７、図１９において、実線で示した連
続紙の走行経路は、第４と第５と第６の連続紙Ｗｄ，Ｗ
ｅ，Ｗｆを見開き面とした場合であり、この場合図２０
の（イ）に示したように、最上紙（第１の連続紙Ｗａ）
から２〜４枚目に第６、第５、第４の連続紙Ｗｆ，Ｗ
ｅ，Ｗｄが、互い違い状に順次異なる方向に向けて見開
き面となって重ね合わされる。このとき見開き面となら
ない第３の連続紙Ｗｃは第３の見開き面作成装置７ｃの
左側に設けられた第４の誘導路用ガイドローラー１２ｄ
にてガイドされて重ね合せ部６へ導入される。

【００６７】図１９において、点線で示した連続紙の走
行経路は、第３と第５と第６の連続紙Ｗｃ，Ｗｅ，Ｗｆ
を見開き面とした場合であり、この場合図２０の（ロ）
に示すように、表面となる最上紙（第１の連続紙Ｗａ）
から２枚目と３枚目と５枚目に第６と第５と第３の各連
続紙Ｗｆ，Ｗｅ，Ｗｃが互い違いに順次異なる方向に向
けて見開き面となって重ね合わされる。このとき、第４
の連続紙Ｗｄは第２と第３の見開き面作成装置７ｂ，７
ｃの間に位置する第３の誘導路用ガイドローラー１２ｃ
にてガイドされて重ね合せ部６へ導入される。

【００６８】図１９において、一点鎖線で示した連続紙
の走行経路は、第３と第４と第６の連続紙Ｗｃ，Ｗｄ，
Ｗｆを見開き面とした場合であり、この場合図２０の
（ハ）に示すように、最上紙から２枚目と４枚目と５枚
目に第６と第４と第３の各連続紙Ｗｆ，Ｗｄ，Ｗｃが互
い違い状に順次異なる方向に見開き面となって重ね合わ
される。このとき、第５の連続紙Ｗｅは第２の誘導路用
ガイドローラー１２ｂにてガイドされて重ね合せ部６へ
導入される。

【００６９】図１９において、二点鎖線で示した連続紙
の走行経路は、第３と第４と第５の連続紙Ｗｃ，Ｗｄ，
Ｗｅを見開き面とした場合であり、この場合図２０の
（ニ）に示すように、最上紙から３枚目と４枚目と５枚
目の各連続紙Ｗｅ，Ｗｄ，Ｗｃが互い違い状に順次異な
る方向に向けて見開き面となって、重ね合わされる。こ
のとき、第６の連続紙Ｗｆは第１の見開き面作成装置７
ａの右側に設けられた第１の誘導用ガイドローラー１２
ａにてガイドされて重ね合せ部６へ導入される。

【００７０】以上記載の第１〜５の実施の形態において
印刷部、給紙部を増やした輪転機構成としてよく、ま
た、前記第３〜５の実施の形態において、付加フォーマ
ーの数を増やしてもよいことは勿論である。更に、折り
畳まれた印刷物を開いた紙幅の２倍に相当するＷ幅の連
続紙を処理し得る給紙部、印刷部を有し、Ｗ幅の連続紙
を印刷部を通過後連続紙の走行方向の紙幅中央でスリッ
トし、片側へ重ね合せることができるようにした輪転機
構成としてもよい。

【００７１】

【発明の効果】以上の記載の通りであるので、この発明
の実施により以下のような効果が得られる。すなわち請
求項１の発明では、折畳部のフォーマーにて複数枚重ね
合わせられた状態で２つ折りされる１セクション多ペー
ジ印刷物の間に導入される２つ折りして見開き状に重ね
合わされて見開き面となる連続紙は、見開き面作成装置
の付加フォーマーにより２つ折りされる前に、他の連続
紙の走行方向に対して９０度位相がターンバー等の誘導
装置により変更され、この状態で付加フォーマーにて２
つ折りされ、そのままの姿勢で重ね合せ部を通って上記
他の連続紙の間に重ね合わされる。この見開き面となる
連続紙は、２つ折りされてからターンバー等により走行
方向が変更されることがないので、この見開き面となる
連続紙にターンバー等の走行方向変更用の誘導装置によ
るしわの発生と、重ね合わされた紙の上下の紙ずれの発
生がなくなってこの見開き面となる連続紙の走行がスム
ーズに行われる。このように、見開き面となる連続紙に
上下の紙ずれやしわが発生しないので、印刷品質のよい
見開き面を有する１セクション多ページ印刷物を作るこ
とができる。

【００７２】また、請求項２の発明では、見開き面作成
装置の付加フォーマーの向きを、付加フォーマーの先端
位置を中心に１８０度位相が相違する位置に変位可能に
なっていることにより、この見開き面作成装置にて２つ
折りされる見開き面となる連続紙を、折畳部にて２つ折
りされて重ね合わせをする連続紙の折畳み線に対して両
側のいずれかの側に選択的に重ね合わせることができ
る。

【００７３】また、請求項３の発明では、見開き面作成
装置の付加フォーマーを、付加フォーマーの先端位置を
中心にして１８０度位相が変更できる見開き面作成装置
と、位相変位不能にした見開き面作成装置とを混在させ
て設けることにより、見開き面となる連続紙を、２つ折
りに重ね合わされる複数の連続紙の折り線の両側で、少
なくとも一方の任意の位置に複数重ね合わせることがで
きる。

【００７４】また請求項４の発明では、同一の位相で複
数の見開き面作成装置を設けたことにより、見開き面と
なる連続紙を、２つ折りに重ね合わされる複数の連続紙
の折り線の片側で、かつ複数の任意の位置に重ね合わせ
ることができる。

【００７５】さらに、請求項５の発明では、位相が１８
０度相違する複数の見開き面作成装置を混在させて設け
たことにより、見開き面となる連続紙を、２つ折りに重
ね合わされる複数の連続紙の折り線の両側で、かつ任意
の位置に重ね合わせることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の第１の実施の形態の輪転機を示す概
略正面配置図である。

【図２】図１のＡ−Ａ矢視図である。

【図３】この発明の第１の実施の形態の見開き作成装置
を示す斜視図である。

【図４】この発明の第１の実施の形態における見開き面
作成装置に対する連続紙の走行経路を示す作用説明図で
ある。

【図５】（イ）、（ロ）、（ハ）はこの発明の第１の実
施の形態における１セクション多ページ印刷物の各ペー
ジの重なり状態を概略的に示す説明図である。

【図６】この発明の第２の実施の形態の要部を示す平面
図である。

【図７】図６のＢ矢視図である。

【図８】この発明の第２の実施の形態における見開き面
作成装置に対する連続紙の走行経路を示す作用説明図で
ある。

【図９】（イ）、（ロ）、（ハ）はこの発明の第２の実
施の形態における１セクション多ページ印刷物の各ペー
ジの重なり状態を概略的に示す説明図である。

【図１０】この発明の第３の実施の形態の輪転機を示す
概略正面配置図である。

【図１１】図１０のＣ−Ｃ矢視図である。

【図１２】この発明の第３の実施の形態における見開き
面作成装置に対する連続紙の走行経路を示す作用説明図
である。

【図１３】（イ）、（ロ）、（ハ）はこの発明の第３の
実施の形態における１セクション多ページ印刷物の各ペ
ージの重なり状態を概略的に示す説明図である。

【図１４】この発明の第４の実施の形態の要部を示す側
面図である。

【図１５】この発明の第４の実施の形態における見開き
面作成装置に対する連続紙の走行経路を示す作用説明図
である。

【図１６】（イ）、（ロ）、（ハ）はこの発明の第４の
実施の形態における１セクション多ページ印刷物の各ペ
ージの重なり状態を概略的に示す説明図である。

【図１７】この発明の第５の実施の形態の輪転機を示す
概略正面配置図である。

【図１８】図１７のＤ−Ｄ矢視図である。

【図１９】この発明の第５の実施の形態における見開き
面作成装置に対する連続紙の走行経路を示す作用説明図
である。

【図２０】（イ）、（ロ）、（ハ）はこの発明の第５の
実施の形態における１セクション多ページ印刷物の各ペ
ージの重なり状態を概略的に示す説明図である。

【符号の説明】

１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄ，１ｅ，１ｆ…印刷部、２…折
畳部、２ａ…裁断装置、３ａ，３ｂ，３ｃ，３ｄ，３
ｅ，３ｆ…給紙部、４…フォーマー、５，１１…ガイド
ローラー、６…重ね合せ部、７，７ａ，７ｂ，７ｃ…見
開き面作成装置、８，８ａ，８ｂ８ｃ…付加フォーマ
ー、９，９ａ，９ｂ，９ｃ…誘導装置、１０…ターンバ
ー、１２ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２ｄ…誘導路用ガイド
ローラー、１３…連続紙案内機構、ＰＣ…版胴、ＦＣ…
折胴、ＣＣ…鋸胴、Ｗａ，Ｗｂ，Ｗｃ，Ｗｄ，Ｗｅ，Ｗ
ｆ…連続紙。

Claims (5)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の給紙部と、少なくともこの給紙部
   と同数の印刷部と、フォーマー及び裁断機構を備えた折
   畳部とで構成され、各給紙部から引き出した連続紙を各
   印刷部にて印刷した後重ね合せ部で重ね合わせ、折畳部
   のフォーマーに案内して連続紙の長手方向と平行に２つ
   折りし、更に裁断機構に案内して紙幅方向と平行に裁断
   して１セクションの多ページ印刷物を作成可能な輪転機
   において、 前記折畳部のフォーマーに対して位相を９０度相違させ
   ると共に、折畳部のフォーマーの先端を含む平面上に先
   端を位置させて設け、前記連続紙の長手方向と平行に２
   つ折りする少なくとも１つの付加フォーマーと、少なく
   とも１つのターンバーを備えて印刷部からの連続紙を９
   ０度位相を変更して前記付加フォーマーに案内する誘導
   装置とからなる少なくとも１つの見開き面作成装置と、 前記見開き面作成装置にて２つ折りされた連続紙と他の
   連続紙とを、他の連続紙の少なくとも１枚が２つ折りさ
   れた連続紙の上側になるようにして前記重ね合せ部に案
   内する連続紙案内機構とを有することを特徴とする複数
   の見開き面を有する１セクション多ページ印刷物を作成
   可能な輪転機。
2. 【請求項２】 見開き面作成装置の少なくとも１つの付
   加フォーマーを、付加フォーマーの先端位置を中心に１
   ８０度位相が相違する位置に変位可能にしたことを特徴
   とする請求項１記載の複数の見開き面を有する１セクシ
   ョン多ページ印刷物を作成可能な輪転機。
3. 【請求項３】 少なくとも１つの付加フォーマーを付加
   フォーマーの先端位置を中心に１８０度位相が相違する
   位置に変位可能にした見開き面作成装置と、少なくとも
   １つの付加フォーマーを変位不能にした見開き面作成装
   置とを混在させて設けたことを特徴とする請求項１記載
   の複数の見開き面を有する１セクション多ページ印刷物
   を作成可能な輪転機。
4. 【請求項４】 同一の位相で複数の見開き面作成装置を
   設けたことを特徴とする請求項１記載の複数の見開き面
   を有する１セクション多ページ印刷物を作成する輪転
   機。
5. 【請求項５】 位相が１８０度相違する複数の見開き面
   作成装置を混在させて設けたことを特徴とする請求項１
   記載の複数の見開き面を有する１セクション多ページ印
   刷物を作成可能な輪転機。