JPH1129387A - 土壌改良肥料 - Google Patents

土壌改良肥料

Info

Publication number
JPH1129387A
JPH1129387A JP9197929A JP19792997A JPH1129387A JP H1129387 A JPH1129387 A JP H1129387A JP 9197929 A JP9197929 A JP 9197929A JP 19792997 A JP19792997 A JP 19792997A JP H1129387 A JPH1129387 A JP H1129387A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
soil
fertilizer
improving fertilizer
potassium
test
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9197929A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryuichi Endo
隆一 遠藤
Tomoyuki Masako
知之 眞子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP9197929A priority Critical patent/JPH1129387A/ja
Publication of JPH1129387A publication Critical patent/JPH1129387A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/20Fertilizers of biological origin, e.g. guano or fertilizers made from animal corpses

Landscapes

  • Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)
  • Fertilizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 痩せた土壌において持久的に有効性を発揮で
き、土壌の有機化を促進する土壌改良肥料に関する。 【解決手段】 アクリルアミド・アクリル酸カリウム等
の共重合体に窒素、リン酸、カリウム等のミネラル成分
を含有させたことを特徴とする土壌改良肥料。団粒化粒
子の多い土壌とし、肥料に即効性と遅効性を発揮させ
る。さらに、有機物質に含浸させた肥料とすることで、
微生物の繁殖を促進し、土壌の有機化を加速させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、農耕地、家庭菜
園、ゴルフ場、公園の芝生、その他の土地の施肥及び土
壌改良を目的とする土壌改良肥料に関する。
【0002】
【従来技術】植物の生育のための必須元素は、炭素、酸
素、水素、窒素、リン、カリウム、硫黄、マグネシウ
ム、カルシウム、鉄、マンガン、銅、亜鉛、ホウ素、モ
リブデン、塩素であり、自然界では植物体のかなりの部
分を占める炭素、酸素は空気中の二酸化炭素から得ら
れ、残りの元素は土壌や潅漑水から得られる。
【0003】そして、植物の養分必要量には、作物の種
類や栽培条件によってかなり変化するが一応の目安とし
て、大量要素(10アールあたり5〜10kg吸収され
る元素であり、窒素、リン酸及びカリウム)、中量要素
(10アールあたり1〜2kg吸収される元素をいい、
マグネシウム、硫黄及びカルシウム)、微量要素(10
アールあたり1〜10g吸収される元素をいい、鉄、
銅、亜鉛、モリブデン、マンガン及びホウ素)がある。
【0004】従来の農業等における施肥技術において、
かかる生育元素を補うため、古くは堆肥、鶏糞、骨粉、
貝殻、油粕、糞尿等の有機物質を肥料として用いてき
た。しかし、堆肥製造には長時間を要することや臭気等
を伴うため、時代の変遷と生活様式の近代化と共に、元
肥、追肥とも施肥方法が簡単な科学的方法により製造さ
れた無機肥料の使用が主流を占めるようになり、長年の
科学技術の改良により現在は粒肥、液肥の2系統に大別
されている。米作、畑作等においては、粒肥は主として
元肥として使用され、液肥は追肥として使用されてい
る。
【0005】このように最近では有機物質の不足した施
肥となっている。有機物質が不足すると微生物の繁殖が
困難となり、農作物収穫後は降水などにより土壌中の窒
素、リン酸、カリウムは流亡し、土壌は酸性化しその肥
沃さが失われて植物の育成が困難となる。
【0006】また、砂漠等のやせた土壌においても持久
的に有効性を発揮でき、農作物の収穫を可能にする肥料
が切望されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来の問題を解決するためになされたものであって、その
目的とするところは、土壌の有機化をはかり肥沃な土壌
とし、植物の育成を促進することにある。
【0008】また、他の目的は、やせた土壌においても
持久的に有効性を発揮できる土壌改良肥料を提供し、砂
漠化の進行をくい止めることにある。
【0009】さらに、他の目的は、焼却、廃棄されてい
た有機物質の有効利用を可能にすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明の土壌改良肥料は、水溶性の共重合体にミネ
ラル成分を含有させたことを特徴とする。
【0011】また、該土壌改良肥料の共重合体をアクリ
ルアミド・アクリル酸カリウムとしたことを特徴とす
る。
【0012】また、かかる土壌改良肥料のミネラル成分
として少なくとも窒素、リン酸、カリウムを含有させた
ことを特徴とする。
【0013】さらに、本発明はかかる土壌改良肥料を有
機物質に含浸させた状態にしたことを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明の土壌改良肥料中では、ミネラル成分に
対し水溶性高分子配位剤である水溶性の共重合体によっ
て適度な配位力が働き、該ミネラル成分は高分子鎖状に
保持されている。
【0015】該土壌改良肥料を施肥すると、粘着性を有
することから土壌の微粒子を糾合して団粒化させる。団
粒化された粒子(以下、団粒化粒子という。)の表面は
薄い親水高分子膜で被覆され、透水性、保水性を有する
ことから、高分子鎖状に保持されたミネラル成分を除々
に供給し、肥料として遅効性を発揮する。
【0016】団粒とは、小さな粒子が集まってできた小
さな集団を指し、作物の生育に必要な水分や生育養分
(窒素、リン酸、カリウム等)はこの団粒の内部に蓄え
られる。本発明の土壌改良肥料を施肥した土壌は、団粒
化粒子の多い土壌となる。
【0017】団粒化の模式図を図1に示す。土壌中の細
砂1と粘土、有機コロイドからなる一次粒子2が、高分
子の粘着性で二次粒子3(微小団粒)と結合し、団粒化
粒子4となる。団粒化粒子4内では、細砂1等が展着部
5によって結合され、さらに隙間6が形成される。そし
て、団粒化粒子4の周りから窒素NやカリウムK等のミ
ネラル成分が土壌に供給される。また、土壌中の余分な
水分や肥料は団粒の隙間6を通って下層に移動すること
になるが、その速度は高分子の粘性によって遅くなる。
この遅い移動により空気が土壌に吸引されて蓄えられ
る。
【0018】他方、水溶性高分子配位剤の保持力が及ば
ない過剰な要素は肥料として即効性を発揮する。
【0019】さらに、本発明の土壌改良肥料を有機物質
に含浸させた肥料においては、有機物質の粒子の表面及
び内部が多気孔構造になっており、該粒子を複合核とし
て該土壌改良肥料が粒子表面をコーティングする。コー
ティングされた肥料は、粒状又は粉状の肥料となる。
【0020】この場合にも上記の有機物質に含浸させて
いない場合と同様に、ミネラル成分が即効性と遅効性を
発揮し、空気が土壌に蓄えられる。。
【0021】他方、有機物質には構造上には多くの空間
があり、有機物質をコーティングした土壌改良肥料の保
水性により、適度な湿気が得られる。この湿気と有機物
質の働きにより、バクテリア等の微生物が繁殖する。そ
のため、有機物質の発酵を促進し、土壌を肥沃化する。
【0022】尚、団粒は自然界でも見られ、自然界での
団粒の出来方は、堆肥や植物などの根、葉、枝等が地中
で分解してできた糊状物質によって微小粒子が繋ぎ合わ
される。このように微粒子を団粒につなげる役割を果た
している糊状物質(腐植質)を活性腐植質と呼んでい
る。腐植質の大部分は土壌中で粘土中のアルミニウム等
と結合し、腐植質だけで単独で存在すると微生物によっ
て簡単に分解されるが、粘土と結合していると容易に分
解され難くなる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、具体的な実施形態に基づい
て説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるも
のではない。
【0024】土壌改良肥料中に含まれる共重合体とし
て、アクリルアミド・アクリル酸カリウムを使用する。
アクリルアミド・アクリル酸カリウム共重合体は、アク
リルアミドとアクリル酸との共重合体を、水酸化カリウ
ムで中和することによって得られる。この場合、アクリ
ルアミド・アクリル酸共重合体のアクリルアミド単位の
含有率は必要に応じて自由に変えることができるが、5
0〜70モル%の範囲内であることが好ましい。
【0025】また、中和の際にリン酸三カリウムを使用
すると、カリウムが高分子鎖に取り込まれ、それに伴い
リン酸が高分子鎖に配位する。
【0026】かかる土壌改良肥料には、アクリルアミド
・アクリル酸カリウム中に窒素、カリウムが含まれ、中
和時にリン酸三カリウムを使用した場合にはリン酸が含
まれるが、さらに窒素、リン酸、カリウムを付加するこ
とが可能であり、また、鉄、マンガン、カルシウムその
他の微量要素のミネラル成分を付加することが可能であ
る。付加する場合には、上記土壌改良肥料は水溶性液状
肥料であることから、これに溶解するか、分散するもの
がよい。ミネラル成分の含有量は必要に応じて適宜変え
ることが可能である。
【0027】ミネラル成分を含有させた上記土壌改良肥
料を畑に施肥すると、自然界にある腐植質と同様に粘着
性を有することから団粒を形成する。そして、この団粒
は水分の保有、放出を行う水分調整能力を有するので、
過剰なミネラル成分の即効性に加えて保水性と遅効性を
発揮する。
【0028】さらに、上記土壌改良肥料を有機物質に含
浸させた状態の肥料とし、これを畑に施肥する場合につ
いて説明する。
【0029】有機物質として使用するものは、例えば、
樹木の剪定などで排出する枝葉を粉砕機などにより細か
く砕いたもの、米糠、大豆の絞り粕、製紙工場の最終廃
液処理で回収されるパルプのスラッジ、家庭排水の処理
後にでる汚泥などの産業廃棄物であり、焼却されたり廃
棄されたりして、有効利用されることがなかったものを
使用するとよい。
【0030】このような有機物質に対し、重量比で2〜
10%の本発明の土壌改良肥料を液状の状態で混合し、
適度な乾燥工程を経て最終的な土壌改良肥料とする。こ
の土壌改良肥料を元肥として土壌に埋めて使用すると、
雨水等により有機物質の付着した土壌改良肥料が溶出
し、その粘着性により粉末状の土壌成分微粒子を糾合し
団粒化する。そして、土壌中にできた間隙に空気が充満
し適度の湿気を保持するのと同時に残存する有機物質の
働きで、バクテリア等の微生物が繁殖する。
【0031】即ち、土壌改良肥料中のミネラル成分が植
物に吸収され、農作物を十分に成長させることができる
と同時に、微生物が十分に繁殖して土壌の腐敗、発酵を
促進し肥沃な土壌とできる。
【0032】
【実施例】以下、本発明による土壌改良肥料の実験例を
示す。
【0033】実験例1は本発明による土壌改良肥料の毒
性試験であり、魚類に対する急性毒性試験を行った。供
試原液である土壌改良肥料は、アクリルアミド・アクリ
ル酸カリウム共重合体を主成分とし、窒素(N)13.
30%、リン酸(P25)7.44%、カリウム(K2
O)6.80%の割合で含有している。対照液体肥料の
原液は、リン酸二カリのリン酸水溶液を用い、窒素、リ
ン酸、カリウムを供試原液と同様の割合で含有している
ものを使用する。尚、対称液体肥料には、展着促進剤を
添加していない。
【0034】供試魚としては、鯉(Cprinus carpio L
inne、平均体長6.5cm、平均体重5.5kg)を使
用し、試験方法としては、JIS−K0102−167
1の55.魚類による急性毒性試験並びに、40農政B
2735号「魚類による急性毒性試験」を準用し、内径
24cm、深さ28cmの円筒ガラス水槽に、本発明に
よる土壌改良肥料、対照液体肥料の希釈液を入れ、鯉5
匹を放して96時間後のTLm(半数致死濃度)をみ
る。本発明の土壌改良肥料、対照液体肥料原液の希釈濃
度として、100倍、200倍、300倍、400倍、
500倍の5段階のものを行う。試験結果は表1、表2
のようになった。( )内の数字は5匹中の生存数を示
す。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】この試験での、土壌改良肥料の鯉に対する
96時間のTLmは1%(100倍希釈)であり、対照
液も同じ1%であった。試験結果の観察記録に見られる
ように、本発明の土壌改良肥料では200倍以上の希釈
で問題ないが、対照液ではやや毒性が強い。
【0038】実験例2は本発明の土壌改良肥料の展着効
果の実験例である。土壌改良肥料の原液は、アクリルア
ミド・アクリル酸カリウム共重合体を主成分とし、窒素
13.30%、リン酸7.44%、カリウム6.80%
の割合で含有している。対照液体肥料には、上記原液と
同様の割合の窒素、リン酸、カリウムが含まれ、展着剤
を添加したものAと無添加のものBを使用する。尚、対
照液体肥料Aの展着剤には、商品名「ニッサンノニオ
ン」日本油脂製を0.3%混入する。
【0039】試験方法としては葉面散布試験を行った。
即ち、サルビア(セント・ジョーンズ・ファイアー、嬌
声種、試験時の草丈は40cm)とトマト(一代交配新
豊紀トマト)を用いて、各肥料を水道水で200倍に希
釈し、小型噴霧器を用いてその葉面に散布し、その展着
状態を調査した。そして、肉眼での展着状態の観察で
は、本発明の土壌改良肥料、対照液体肥料A(展着剤添
加)の展着具合にほとんど差が見いだせなかった。
【0040】そこで展着効果の差を見るために椿の葉を
用い、葉面に展着した水溶性リン酸を定量してその差を
比較した。試験方法としては、まず、ほとんど同じ大き
さの葉を5枚ずつ選び、椿の葉面の埃を水道水で除き、
濾紙で水を拭き取る。各肥料の原液の50倍量の希釈液
に浸した後、余分な溶液をきって、5枚をビーカーに入
れて良く洗い、洗液を200mlにした後、余分な溶液を
切って、リン酸を定量して、その差を比較した。試験結
果として、表3にリン酸の展着量と展着剤無添加のもの
を100とした場合の指数を示す。
【0041】
【表3】
【0042】本発明の土壌改良肥料の展着量は、対照液
体肥料A(展着剤添加)に比べ、いずれも大きい値を示
し、該土壌改良肥料に展着効果があることが認められ
た。
【0043】実験例3は植物に対する実験例である。本
発明による土壌改良肥料を使用し、農作物収穫、砂漠地
帯の植物の繁茂について、散布試験を行い観察研究を行
った。使用した土壌改良肥料の原液は、アクリルアミド
・アクリル酸カリウム共重合体を主成分とし、実験例
1、2と同様に窒素13.30%、リン酸7.44%、
カリウム6.80%を含有する。
【0044】実験場所は中国巴丹吉林砂漠東南端、民勤
西砂窩腹地に位置し、海抜1,378m、年間平均気温
7.4℃、最高気温38.1℃、最低気温−28.8
℃、年間降雨量110mm、年間蒸発量2,435m
m、乾燥度4.5以上である。1年間を通じて風砂の吹
く日が多く、年間164日もある。地下水は地表より−
14mの深さの位置にある。土壌は主に砂漠土で痩せて
おり、pHは8.5である。
【0045】実験した土地の総面積は100畝、そのう
ち半固定砂丘は30畝、砂漠地での野生動物の試験が4
畝、砂漠地でのトウモロコシと小麦の試験が4畝、果樹
(主にリンゴ)は36畝である。実験は本発明の土壌改
良肥料の散布による植物の成長と変化の状況を観察する
ため、該土壌改良肥料を散布し一定場所、一定項目、一
定時間を観察するという方法を採用した。
【0046】半固定砂丘の試験 1.対象植物を生年10年以上の砂拐棗、砂木蓼、砂冬
青とし、高さ3mの砂丘5畝で試験を行った。試験植物
に対し、本発明の土壌改良肥料を1000倍に希釈した
ものを2回散布し、2ヶ月間調査、観察、計測を行っ
た。表4にミネラル含有有機肥料の散布群と未散布群の
比較実験結果を示す。
【0047】
【表4】
【0048】その結果、試験植物にある程度の成長が見
られた。砂木蓼と砂冬青には散布群と未散布群の比較対
照で、新生枝の長さに差が認められたが、砂拐棗では変
化が認められなかった。砂木蓼と砂冬青の散布群の成長
は旺盛で、葉の幅は広く、新生枝の数も多く色も濃い。
従って、砂漠における防風に有効となる。
【0049】2.対象植物を白刺、梭梭とし、高さ2m
から5mの砂丘25畝で試験を行った。試験植物に対し
上記土壌改良肥料を希釈したものを散布した場合と、未
散布の場合で比較した。ミネラル含有有機肥料の濃度と
対象植物の生長量の比較実験を行った結果を表5に示
す。
【0050】
【表5】
【0051】その結果、未散布の場所では成長が悪く、
特に白刺の場合は早魃状態では葉の量も増えにくく、新
生枝の成長量が少なくて総体的に成長が良くない。ま
た、白刺に500倍、800倍の希釈液を散布した場合
に、一様に葉が落ちるという例があった。
【0052】砂漠における苗木の試験 1.砂生植物の種苗を砂漠に植え、成長状態を観察する
試験を行った。対象苗木は砂拐棗、花棒、砂棗、毛条を
用い、苗木用土地4畝で2ヶ月間の成長量を調べた。上
記土壌改良肥料を1000倍に希釈して2回散布した結
果は、未散布群と比較して非常に顕著な差が認められ
た。即ち、外見では成長が旺盛であり、成熟した幹と枝
の数が多くて長く、濃い緑色を呈して太くて元気が良
く、葉も広い。これに比べて、未散布群は成長は普通
で、成熟した幹と枝の数は少なくて短く、色は淡い緑色
を呈して細く、葉の幅も狭い。砂生植物の種苗に上記土
壌改良肥料を散布した場合と、未散布の場合の実験結果
を表6に示す。すべてのサンプルで株高、地径とも、散
布群の方が未散布群より良好な結果がでた。
【0053】
【表6】
【0054】2.対象植物を優良薬用植物の麻黄とし、
上記土壌改良肥料の1000倍の希釈液を散布して試験
を行った。散布後3ヶ月を経過した後の結果を表7に示
す。数値から株高、地径、葉の大きさとも、散布群が未
散布群より優り、外見上では両麻黄は共に浅い緑色を呈
しており、この点に大きな差は見受けられなかった。
【0055】
【表7】
【0056】砂漠における農作物の試験 1.対象植物は小麦とし、小麦栽培地5畝で行い、本発
明の土壌改良肥料の500倍希釈液を小麦の受粉期と成
熟期の2回散布した。2ヶ月後の観察では、色を含め外
見上では大きな差は認められなかったが、両者の収穫量
を比較した結果、散布群は未散布群より平均10.5%
収穫量が多かった。
【0057】2.対象植物はトウモロコシとし、土地2
5畝で行い、上記土壌改良肥料の500倍希釈液を、ト
ウモロコシの苗期、公配期、成熟期の3回散布して観察
を行った。水が少ない早魃状態の時に該肥料を散布する
と、葉の色が浅い緑から濃い緑に変化し、すぐに正常な
生育状態を回復した。交配期と成熟期に散布すると、外
見上緑色が濃くなり葉の幅が広くなった。
【0058】3.対象植物を唐菖蒲という花の苗とし、
砂漠0.5畝で試験を行った。上記土壌改良肥料の15
00倍希釈液を、幼苗期、つぼみ期、開花期の3回散布
し観察を行った。散布群の唐菖蒲は株高40.5cm、
地径0.59cm、未散布群は株高33.5cm、地径
0.47cmで、株高の差7.0cm、地径の差0.1
2cmであったが、散布群は未散布群に比べ、丈夫で勢
いが良く、生育・開花も早いという結果であった。
【0059】4.対象植物はリンゴ樹とし、砂漠36畝
で試験を行った。本発明の土壌改良肥料の800倍希釈
液を1回だけ散布し、経過を観察した。その結果、葉の
色が濃く、新生枝の成長量が増加し、未散布群に比べて
新生枝の成長量が1cm長くなり、生育趨勢が顕著に現
れた。
【0060】
【発明の効果】本発明は、上述した土壌改良肥料とする
ことにより、土壌の有機化をはかり肥沃な土壌とし、植
物の育成を促進することができる効果がある。
【0061】また、やせた土壌においても持久的に有効
性がある土壌改良肥料を提供し、砂漠化の進行をくいと
めることができるという効果がある。
【0062】さらに、焼却、廃棄されていた有機物質を
有効利用することが可能になるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による団粒化の模式図。
【符号の説明】
1 細砂 2 一次粒子 3 二次粒子 4 団粒化粒子 5 展着部 6 隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09K 17/48 C09K 17/48 H // C09K 101:00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶性の共重合体にミネラル成分を含有
    させたことを特徴とする土壌改良肥料。
  2. 【請求項2】 共重合体をアクリルアミド・アクリル酸
    カリウムとした請求項1記載の土壌改良肥料。
  3. 【請求項3】 ミネラル成分として少なくとも窒素、リ
    ン酸、カリウムを含有する請求項1又は請求項2記載の
    土壌改良肥料。
  4. 【請求項4】 有機物質に含浸させた状態にある請求項
    1乃至請求項3記載の土壌改良肥料。
JP9197929A 1997-07-08 1997-07-08 土壌改良肥料 Pending JPH1129387A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9197929A JPH1129387A (ja) 1997-07-08 1997-07-08 土壌改良肥料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9197929A JPH1129387A (ja) 1997-07-08 1997-07-08 土壌改良肥料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1129387A true JPH1129387A (ja) 1999-02-02

Family

ID=16382639

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9197929A Pending JPH1129387A (ja) 1997-07-08 1997-07-08 土壌改良肥料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1129387A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1018427A1 (en) * 1998-12-25 2000-07-12 Kabushiki Kaisha Tokyo Kikai Seisakusho Rotary printing press for production of multiple center spread signatures
KR100463313B1 (ko) * 2002-02-22 2004-12-23 배석찬 유기 고흡수 수지 비료의 제조방법
JP2012052129A (ja) * 2002-10-15 2012-03-15 Encap Llc 土質安定材担体
PL423664A1 (pl) * 2017-11-30 2019-06-03 Glowny Instytut Gornictwa Nawóz organiczno-mineralny oraz sposób jego wytwarzania

Citations (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4826507A (ja) * 1971-07-28 1973-04-07
JPS4875330A (ja) * 1972-01-12 1973-10-11
JPS4885346A (ja) * 1972-02-24 1973-11-12
JPS4890848A (ja) * 1972-03-06 1973-11-27
JPS4890851A (ja) * 1972-03-01 1973-11-27
JPS4899247A (ja) * 1972-03-30 1973-12-15
JPS5076809A (ja) * 1973-10-16 1975-06-23
JPS5174866A (en) * 1974-12-17 1976-06-29 Nitto Chemical Industry Co Ltd Dojokairyozaino seizoho
JPS51124578A (en) * 1975-04-23 1976-10-30 Riyuuichi Endou Aqueous solution type soil amending fertilizer
JPS5268715A (en) * 1975-12-05 1977-06-07 Hayashi Kagaku Kougiyou Kk Spraying soil stabilizer
JPS55154390A (en) * 1979-05-18 1980-12-01 Chisso Corp Manufacture of slowwacting nitrogen fertilizer composition
JPS5771891A (en) * 1980-10-16 1982-05-04 Toho Chem Ind Co Ltd Manufacture of granular fertilizer
JPS58501233A (ja) * 1981-08-07 1983-07-28 ユニリ−バ− ナ−ムロ−ゼ ベンノ−トシヤ−プ 植物成長培土添加剤として有用な微粒子組成物
JPS6051684A (ja) * 1983-08-30 1985-03-23 大関化学工業株式会社 土壌肥沃剤
JPS60141693A (ja) * 1983-12-27 1985-07-26 旭化学工業株式会社 肥料
JPS61136982A (ja) * 1984-12-04 1986-06-24 日本合成化学工業株式会社 緩効性肥料
JPS63245611A (ja) * 1987-03-31 1988-10-12 三洋化成工業株式会社 苗の定植方法
JPH0193487A (ja) * 1987-10-05 1989-04-12 Nakayama Kogyo Kk 園芸用肥料
JPH0238393A (ja) * 1988-07-28 1990-02-07 Kuraray Co Ltd 農薬含有肥料成形物

Patent Citations (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4826507A (ja) * 1971-07-28 1973-04-07
JPS4875330A (ja) * 1972-01-12 1973-10-11
JPS4885346A (ja) * 1972-02-24 1973-11-12
JPS4890851A (ja) * 1972-03-01 1973-11-27
JPS4890848A (ja) * 1972-03-06 1973-11-27
JPS4899247A (ja) * 1972-03-30 1973-12-15
JPS5076809A (ja) * 1973-10-16 1975-06-23
JPS5174866A (en) * 1974-12-17 1976-06-29 Nitto Chemical Industry Co Ltd Dojokairyozaino seizoho
JPS51124578A (en) * 1975-04-23 1976-10-30 Riyuuichi Endou Aqueous solution type soil amending fertilizer
JPS5268715A (en) * 1975-12-05 1977-06-07 Hayashi Kagaku Kougiyou Kk Spraying soil stabilizer
JPS55154390A (en) * 1979-05-18 1980-12-01 Chisso Corp Manufacture of slowwacting nitrogen fertilizer composition
JPS5771891A (en) * 1980-10-16 1982-05-04 Toho Chem Ind Co Ltd Manufacture of granular fertilizer
JPS58501233A (ja) * 1981-08-07 1983-07-28 ユニリ−バ− ナ−ムロ−ゼ ベンノ−トシヤ−プ 植物成長培土添加剤として有用な微粒子組成物
JPS6051684A (ja) * 1983-08-30 1985-03-23 大関化学工業株式会社 土壌肥沃剤
JPS60141693A (ja) * 1983-12-27 1985-07-26 旭化学工業株式会社 肥料
JPS61136982A (ja) * 1984-12-04 1986-06-24 日本合成化学工業株式会社 緩効性肥料
JPS63245611A (ja) * 1987-03-31 1988-10-12 三洋化成工業株式会社 苗の定植方法
JPH0193487A (ja) * 1987-10-05 1989-04-12 Nakayama Kogyo Kk 園芸用肥料
JPH0238393A (ja) * 1988-07-28 1990-02-07 Kuraray Co Ltd 農薬含有肥料成形物

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1018427A1 (en) * 1998-12-25 2000-07-12 Kabushiki Kaisha Tokyo Kikai Seisakusho Rotary printing press for production of multiple center spread signatures
KR100463313B1 (ko) * 2002-02-22 2004-12-23 배석찬 유기 고흡수 수지 비료의 제조방법
JP2012052129A (ja) * 2002-10-15 2012-03-15 Encap Llc 土質安定材担体
PL423664A1 (pl) * 2017-11-30 2019-06-03 Glowny Instytut Gornictwa Nawóz organiczno-mineralny oraz sposób jego wytwarzania

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4846870A (en) Fertilizer and/or soil amendment
Martin Status Report on Soil Conditioning Chemicals. I.
CN113336597A (zh) 一种缓控释桉树除草药肥颗粒及其制备方法
CN107155595A (zh) 一种大棚辣椒的种植方法
CN104261957A (zh) 一种土豆专用肥及其制造、使用方法
US20080257000A1 (en) Plant Nutrient Reduction System
CN104341237A (zh) 一种大颗粒的土豆控释肥
JP3639456B2 (ja) 植物生長促進剤及び該植物生長促進剤を使用した肥料
CN107258267A (zh) 一种大棚黄瓜的种植方法
JP3430026B2 (ja) 法面等の植生基盤材及び緑化工法
CN112189396A (zh) 一种适用于海水稻生长环境的盐碱土壤改良方法
Chikuvire et al. Lantana camara and Tithonia diversifolia leaf teas improve the growth and yield of Brassica napus
CN106171734A (zh) 一种重度盐碱地微生物改良和沙枣种植方法
JPH1129387A (ja) 土壌改良肥料
CN109121982B (zh) 一种预防芒果流胶病的种植方法
CN112913369A (zh) 一种防控阳光温室种植土盐碱化的方法
CN111943776A (zh) 一种适合耐碱作物的土壤改良肥料制备方法
CN112021111A (zh) Edta螯合物在降低水稻富集镉和/或提高水稻产量中的应用
CN111373992A (zh) 一种盐碱地油葵的种植方法
CN104003785A (zh) 一种番茄抗线虫肥料组合物
CN111592404B (zh) 一种土壤修复型多功能生物肥料及其制备方法
CN112655498B (zh) 一种有机莲子的种植方法
WO2018116264A1 (en) Granular composition for agricultural use capable of increasing the amount of oxygen in the growth medium
Lamontagne et al. Organic fertilization of Christmas tree (Abies balsamea (L.) Mill.) plantations with poultry manure in northwestern New Brunswick, Canada
CN111296157A (zh) 一种提高盐碱地果树栽植成活率并促进园相整齐的方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010321