JP3030776B1 - ボルトブラッシング装置 - Google Patents

ボルトブラッシング装置

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JP3030776B1
JP3030776B1 JP11113516A JP11351699A JP3030776B1 JP 3030776 B1 JP3030776 B1 JP 3030776B1 JP 11113516 A JP11113516 A JP 11113516A JP 11351699 A JP11351699 A JP 11351699A JP 3030776 B1 JP3030776 B1 JP 3030776B1
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秀敏 本川
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Abstract

【要約】 【課題】 頻繁にボルトのサイズを変更しても容易に対
応可能で、ブラッシング時にボルトにスラスト荷重がか
かることなく、ブラシの寿命を長くできるボルトブラッ
シング装置を提供する。 【解決手段】 ロータ13の周方向に沿って略等間隔を
開けて、ロータ13の軸方向に直交して設けられたピン
29により軸支されて回動可能な複数のL字状のアーム
27と、アーム27の一端部に取付けられたブラシ15
と、アーム27の他端部をピン29の回りに回動するア
ーム回動手段とを備え、前記アーム回動手段は、アーム
27の他端部に設けられた回転可能な軸受32と、軸受
32の外輪を挟んで該外輪との間に所要の隙間を有して
対向して配置され、該外輪がいずれか一方に当接可能な
一対のアーム回動板36、37と、一対のアーム回動板
36、37をロータ13の軸方向に進退する進退手段4
2を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、各種設備
のメンテナンス時に分解されたボルトを手入れして再度
使用するために用いるボルトブラッシング装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】機械構造物には、部材の接合手段とし
て、各種のボルトが使用されており、これらのボルトは
接合している部材の点検や交換のために、ボルトを取り
外してそのネジ部分を清掃することが行われている。ボ
ルトのクリーニング(又はブラッシング)装置の一例と
して、特公平4−66624号公報に記載された形態の
ものが知られている。このボルト等の円柱体のクリーニ
ング装置では、回転自在に設けられたロータに、ブラシ
部を有するアームの基端を取付け、このアームをロータ
の半径方向に揺動可能とし、ボルトの径方向のサイズに
応じてアームの姿勢を調整でき、かつその姿勢を拘束で
きる保持リングをロータの周面に設けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のクリーニング装置においては、未だ解決すべき以下
のような問題があった。 (1)ボルトのサイズを変更する際、保持リングを、保
持リングに螺合するロータの軸方向に移動する必要があ
り、頻繁にボルトのサイズを変更するときは、この作業
に時間を要していた。さらに、サイズに対応しリングの
翰合部の取替を要した。 (2)ボルトのクリーニング時に、ブラシの回転方向と
ボルトのネジの向きによりボルトにスラスト荷重がかか
るため、ボルトが動くのを抑える力が必要であった。
【0004】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、頻繁にボルトのサイズを変更しても容易に対応
可能で、ブラッシング時にボルトにスラスト荷重がかか
ることなく、ブラシの寿命を長くできるボルトブラッシ
ング装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明に
係るボルトブラッシング装置は、回転駆動手段を介して
回転自在なロータと、ロータに取付けられ、ロータの軸
芯方向に進退するボルトのネジ溝に当接するブラシを有
するボルトブラッシング装置において、ロータの周方向
に沿って略等間隔を開けて、ロータの軸方向に直交して
設けられたピンにより軸支されて回動可能な複数のL字
状のアームと、アームの一端部に取付けられたブラシ
と、アームの他端部をピンの回りに回動するアーム回動
手段とを備え、アーム回動手段は、アームの他端部に設
けられた回転可能な軸受と、軸受の外輪を挟んで外輪と
の間に所要の隙間を有して対向して配置され、外輪がい
ずれか一方に当接可能な一対のアーム回動板と、一対の
アーム回動板をロータの軸方向に進退する進退手段を有
している。従って、アーム回動手段によって、複数のL
字状のアームをピンの回りに回動すると、アームの一端
部に取付けられたブラシが回動するので、ブラシがボル
トのネジ溝に対して接離可能となる。また、ロータを介
して回転するアームの他端部をロータの軸方向に進退で
きる。
【0006】ここで、ブラシの前方の装置本体に取付け
られ、複数のガイド部材を摺動可能な摺動溝が形成され
た円板状のスライド用ガイド板と、スライド用ガイド板
の中心側の先端部がボルトの外周をガイドするガイド部
を備えたガイド部材と、ガイド部材に設けられたカムフ
ロアーと、カムフロアーが挿通するガイド溝がスライド
用ガイド板の中心に対してスパイラル状に所定の長さ形
成された、スライド用ガイド板の中心に対して回動可能
な回転カム板とを有し、回転カム板とスライド用ガイド
板とを固定する固定手段を備えたガイド開き調整手段を
設け、ボルトの径のサイズに応じて、複数のガイド部材
をボルトの半径方向に移動してガイドの開きを調整可能
としている。これによってボルトの径のサイズに応じ
て、ボルトに当接してボルトをガイド可能な複数のガイ
ド部材をボルトの半径方向に移動してガイドの開きを調
整できるので、種々のボルトサイズに対応できる。ま
た、ブラシは、ボルトの軸方向に直交する小ピンの回り
に回転自在で、小ピンの軸芯を中心として円板状に、線
状の耐磨耗材を束ねて形成することによって、ブラッシ
ングするネジのネジ方向に沿って自在に回転することが
できるので、ボルトにスラスト荷重がかからない。ま
た、円板状のブラシの周長を利用できるので、単位長さ
当りのブラシ負荷が減少するため、ブラシが長持ちす
る。さらに、ロータにはボルトが挿通可能な中空部が形
成されているので、ブラッシングする長さを長くでき
る。
【0007】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の一実施の形
態に係るボルトブラッシング装置の正断面図、図2は同
一部切り欠き平断面図、図3は同側面図、図4は図3の
矢視A−A断面図、図5は図4の矢視B−B断面図、図
6は図3の矢視C−C断面図、図7はエアー回路図、図
8は本発明の一実施の形態に係るボルトブラッシング装
置の変形例の正断面図である。
【0008】図1及び図2に示すように、本発明の一実
施の形態に係るボルトブラッシング装置10は、回転駆
動源の一例であるエアー駆動モータ11を含む回転駆動
手段12を介して回転自在なロータ13と、ロータ13
に取付けられ、ロータ13の軸芯m方向に進退するボル
トBのネジ溝に当接するブラシ15を有している。以下
詳細に説明する。ロータ13を回転する回転駆動手段1
2は、取付けフレーム14に固定されたエアー駆動モー
タ11の出力軸に取付けられた小ギア15aと、小ギア
15aに噛合する大ギア16を有している。大ギア16
とロータ本体17とはキー18及びキー押さえ金具19
を介して固定されており、ロータ本体17は取付けフレ
ーム14を構成する軸受等支持板20、21との間に、
ロータ本体17の長手方向に間隔を開けて設けられた2
個の軸受22、23によって回転可能に支持されてい
る。
【0009】ロータ本体17の先端部には、ブラシ取付
け部材25がボルト26を介して取付けられており、ブ
ラシ取付け部材25のブラシ15側には、一端部にブラ
シ15が取付けられる、側面視してL字状のアーム27
を回動支持する回動支持部28がロータ本体17の周方
向に沿って120°の等間隔を開けて3か所形成されて
いる。ロータ13はブラシ取付け部材25とロータ本体
17を有している。回動支持部28は、図に示すよう
に、アーム27の直角部近傍をロータ13の軸方向に直
交して設けられたピン29によって回動自在に支える構
造としている。アーム27のブラシ15側には、ネジ結
合機構を用いて、ブラシ取付けブラケット30を着脱可
能に構成し、ブラシ取付けブラケット30の先端部に小
ピン31を介してブラシ15が2個取付けられている。
従って、エアー駆動モータ11を駆動すれば、ロータ1
3及びアーム27を介してブラシ15が軸芯m回りに回
転する。
【0010】ブラシ15は、ボルトBの軸方向に直交し
てブラシ取付けブラケット30の先端部に支持された小
ピン31回りに回転自在で、小ピン31の軸芯nを中心
として円板状に、線状の耐磨耗材を束ねて形成されてい
る。線状の耐磨耗材として、鋼線、ステンレスや真鍮等
の線材又はナイロン線材等を使用することができ、ブラ
ッシングするボルトBの材質に合わせて選定できる。3
個のアーム27の他端部にはそれぞれ、先端側にボール
ベアリングからなる回転可能な軸受32が外装され、一
方基部側はアーム27にねじ込まれた固定シャフト33
が、ベアリング押さえ34及びセットボルト35を介し
て取付けられている。3個の軸受32は、図1に示すよ
うに、ロータ13の軸方向に、軸受32の外径寸法に若
干の隙間(1mm程度)を加えた間隔Gを保持して対向
して設けられた2個の、アーム回動板36、37間に挿
入されている。アーム回動板36、37は、外形は矩形
状で内部には円形の孔が形成されており、間隔Gを保持
するように、アーム回動板36、37間に複数の中空状
のスペーサ38が嵌入され、スペーサ38の中心部を挿
通するボルト39及びナット40によって一体構造とな
っている。
【0011】軸受等支持板20のエアー駆動モータ11
側の面41には、一体となったアーム回動板36、37
をロータ13の軸方向に進退することによって、アーム
27をピン29回りに回動可能なアーム回動手段を構成
する進退手段の一例であるエアーシリンダ42が取付け
られており、エアーシリンダ42のロッド43がアーム
回動板37の外面44に連結されている。アーム回動手
段は、エアーシリンダ42、固定シャフト33、軸受3
2及び一対のアーム回動板36、37を有している。従
って、3個のエアーシリンダ42を同期させて作動する
ことによって、アーム回動板36、37及び軸受32を
介してアーム27をピン29の回りに回動させ、この結
果、図1の二点鎖線で示すように、ブラシ15をボルト
Bに対して接離することができる。エアー駆動モータ1
1を作動して、ブラシ15が軸芯m回りに回転しながら
ボルトBを押圧している時、アーム27に取付けられた
軸受32は、その外輪の外周面がアーム回動板37の内
面に接触しながら外輪が軸芯m回りに回転する。この
際、軸受32の外輪の外周面は、上述した隙間Gを確保
されているので、アーム回動板36の内面と接触するこ
とはない。
【0012】アーム回動板36、37の進退動作を確実
に行うために、軸受等支持板20、21にねじ機構によ
り固定された回動板ガイド用ロッド45、46がそれぞ
れ2個ずつ設けられている。図に示すように、回動板ガ
イド用ロッド45は上部に、回動板ガイド用ロッド46
は下部に設けられる。回動板ガイド用ロッド45、46
のブラシ15側は、アーム回動板36、37に形成され
た摺動可能なガイド(図示せず)に挿入されている。従
って、アーム回動板36、37は回動板ガイド用ロッド
45、46をロータ13の軸方向に摺動しガイドされ
る。軸受等支持板20、21間には位置決めのために、
4個のスペーサ47がボルト48及びナット49によっ
て固定されている。
【0013】なお、図1〜図3中、符号45a、46a
は回動板ガイド用ロッド45、46のブラシ15側の先
端部に取付けられた、アーム回動板36、37用のスト
ッパーを、符号50は取付け架台を、符号51はスペー
サを、符号52、53はベアリング押さえを、符号54
はギア用カバーを、符号55は上ボックスカバーを、符
号56、57はサイドボックスカバーを、符号58は前
ボックスカバーを、符号59はボルトBをブラッシング
して生じるブラッシング屑を溜めるためのダストボック
スを、符号60はダストボックス59に取付けられた把
手を、符号59a、59bはダストボックス59を保持
するボックス保持ブラケットを表している。
【0014】ブラシ15の前方には、ボルトBの外径の
サイズに応じて、ボルトBに当接してボルトBをガイド
可能なガイド開き調整手段61が設けられている。ガイ
ド開き調整手段61は、装置本体を構成する前ボックス
カバー58に取付けられている。図3に示すように、軸
芯m回りの周方向に等間隔(120°)で配置された3
個のガイド部材62を軸芯mに対して放射状に同時に移
動させ、ガイド部材62の先端のガイド部62aによっ
てボルトBの外周をガイドするようになっている。
【0015】図4及び図5に示すように、ガイド部材6
2は、前ボックスカバー58の前面に取付けられた円板
状のスライド用ガイド板63に形成された段付き溝(摺
動溝の一例)64に摺動可能な構造となっている。ガイ
ド部材62には、ガイド部材62を貫通して一端部にネ
ジが形成された軸65が挿通されており、軸65の他端
部側にはカムフロアー66が取付けられ、ナット67に
よって一体化されている。最下部のガイド部材62の背
面には、リミットスイッチ68を取付けるための取付板
69が固定されている。リミットスイッチ68は挿入さ
れるボルトBを検知して、エアーシリンダ42を駆動す
るために設けられている。
【0016】図4に示すように、スライド用ガイド板6
3の前面には、スライド用ガイド板63の中心(軸芯
m)に対して回動可能な、円板状の回転カム板70が配
置され、カム板ガイド71とスライド用ガイド板63と
によって回転カム板70の外縁部を軽く挟むことによっ
て、回転カム板70の回転を案内できるようにしてい
る。カム板ガイド71とスライド用ガイド板63とは図
示しないネジ機構によって締結されている。図3〜図5
に示すように、回転カム板70には、カムフロアー66
が挿通する3本のガイド溝72がスライド用ガイド板6
3の中心に対して、周方向に120°のピッチでスパイ
ラル状に所定の長さ(ガイド部材62の移動範囲)形成
されている。従って、図3に示すように、回転カム板7
0をスライド用ガイド板63に対して右方向に回動する
と、3個のカムフロアー66が回転カム板70に形成さ
れたガイド溝72に沿って外側に移動するので、3個の
ガイド部材62は同時に中心(軸芯m)から離れてい
く。反対に、回転カム板70を左方向に回動すると、3
個のカムフロアー66がガイド溝72に沿って内側に移
動するので、3個のガイド部材62は同時に中心に近づ
く。この結果、3個のガイド部材62の先端のガイド部
62aによって種々のサイズのボルトBの外周をガイド
することができる。
【0017】図3に示すように、ボルトブラッシング装
置10の前部には、回転カム板70とスライド用ガイド
板63とを固定して、ガイド部材62の移動を防止する
2組の固定手段73が設けられている。図6に示すよう
に、固定手段73は、スライド用ガイド板63に形成さ
れた雌ネジ部74に螺合する雄ネジ部75を備えクラン
プ76を有している。クランプ76の押圧部77の端面
と回転カム板70の外縁部70aとの間には、外径が矩
形状で、中央部に雄ネジ部75が挿通する挿通孔78が
形成された押さえ板79が配置されている。スライド用
ガイド板63と押さえ板79との間には、中央部に雄ネ
ジ部75が挿通する挿通孔80が形成され、その厚さが
回転カム板70の外縁部70aの厚さより若干薄いガイ
ドリング81が装着されている。従って、クランプ76
を一方向に回転して雄ネジ部75をスライド用ガイド板
63の雌ネジ部74から緩めた状態で、回転カム板70
を所定の角度回動してガイド部材62でボルトBをガイ
ドした後、クランプ76を逆方向に回転して雄ネジ部7
5を雌ネジ部74に締め付けることによって、回転カム
板70をガイド部材62に対してクランプし、ガイド部
材62を固定することができる。なお、図1〜図3中の
符号82は搬送用の把手を、符号83は回転カム板70
を回転するためのノブを表している。
【0018】次いで、本発明の一実施の形態に係るボル
トブラッシング装置10を使用したボルトのブラッシン
グ作業方法について、図7に示すエアー回路24を参照
しながら説明する。まず、ボルトブラッシング装置10
を作業場所に搬送し、図示しない作業台等に取付け架台
50を介して固定する。この際、ガイド開き調整手段6
1のガイド部材62及びブラシ15は軸芯mから最も離
れた位置にセットされているものとする。ガイド開き調
整手段61のノブ83によって回転カム板70を回転さ
せて3個のガイド部材62を中心方向に移動し、ブラッ
シングするボルトBのサイズにあわせてガイド部材62
の位置を調整し、固定手段73によって回転カム板70
をスライド用ガイド板63に固定することによって、ガ
イド部材62を固定する。
【0019】次いで、図7に示すように、供給管84に
設けられた開閉弁85を開にしてエアー駆動モータ11
を駆動してブラシ15を回転する。ブラシ15の回転速
度は、200〜300rpm程度とし、速度制御弁86
を操作して調整する。図4に示すように、ガイド開き調
整手段61の前方からボルトBを、軸芯m方向に、ガイ
ド部材62のガイド部62aに沿って挿入し、ボルトB
の先端がリミットスイッチ68を作動させ、この検知信
号に基づいてエアーシリンダ42を駆動しブラシ15を
ボルトBに押圧するようになっている。ブラシ15をボ
ルトBに押圧するには、図7に示すように、供給側配管
87に設けた方向切り換え弁88をa側に操作して3台
のエアーシリンダ42を駆動して、ロッド43を前進さ
せてアーム27をピン29回り反時計方向に回動させ
る。この動作は、通常はリミットスイッチ68の検知信
号にて自動的に行われる。ブラシ15のボルトBへの押
圧力の調整は、供給側配管87に設けた減圧弁89を操
作して調節する。また、ロッド43の移動速度の調整
は、排出側配管90〜92に設けられたそれぞれの速度
制御弁93を予め操作して行う。速度制御弁86、減圧
弁89、99の調整はブラッシング作業前に予め設定す
ることもできるが、ブラッシング作業中に状況に応じて
操作することもできる。
【0020】所定の押圧力を維持して、ボルトBを手に
よってゆっくり押し込み、又必要に応じて後退させなが
ら、必要な長さブラッシングする。ブラッシング作業時
に発生するダストは、ブラシ15の下方に配置されたダ
ストボックス59に貯留される。ブラッシング作業が終
了すれば、ボルトBをガイド開き調整手段61から抜き
出すと、リミットスイッチ68が作動して、この検知信
号により方向切り換え弁88がb側に切り換わりブラシ
15が外側に移動する。この時の移動速度は、供給側配
管94〜96に設けられた速度制御弁97を予め調整す
ることによって行う。次に、別のブラッシングするボル
トBをガイド部材62のガイド部62aに沿って挿入
し、上記の要領で繰り返しブラッシング作業を行う。
【0021】ボルトBすべてのブラッシング作業が完了
し、ボルトBを引き抜けば、ブラシ15が外側(又は開
限)に移動する。その後、開閉弁85を閉としてブラシ
15の回転を停止する。その後、固定手段73のクラン
プ76を緩め、回転カム板70とスライド用ガイド板6
3との固定を解除して、ガイド開き調整手段61のノブ
83を回すことにより回転カム板70を回転して、ガイ
ド部材62を外側に移動する。ダストボックス59内に
貯留されるダストは状況に応じて、取り出してダストを
取り除き、再びセットする。なお、図7中符号98はオ
イラーを、符号100はフィルターを、符号101は圧
力計を表している。
【0022】図8には、本発明の一実施の形態に係るボ
ルトブラッシング装置10の変形例であるボルトブラッ
シング装置110を示す。ボルトブラッシング装置11
0は、ボルトブラッシング装置10と比較してロータに
は、ブラッシング長さの長いボルトが挿通可能な中空部
104が形成されていることを特徴とする。なお、図8
中ボルトブラッシング装置10と類似した構成部品につ
いては、100を足した番号で示し、詳しい説明を省略
する。図8に示すように、ロータ本体117は内部に中
空部104が形成された筒状となっている。なお、アー
ム回動板136、137を進退するエアーシリンダは図
示されていないが、ボルトブラッシング装置10の場合
と同様の構成で設けられている。従って、ボルトブラッ
シング装置110においては、ブラッシング長さの長い
ボルトでも清掃できるコンパクトな装置にできる。な
お、図8中符号102はエアーバルブ収納ボックスを、
符号103はダストボックスを、152aはベアリング
押さえを表している。
【0023】前記実施の形態においては、アーム27の
数は3個としたが、2個又は4個以上でも構わない。エ
アー駆動モータ11又はエアーシリンダ42の代わりに
電動式のアクチュエータを使用することもできる。エア
ーシリンダ42はアーム27の数に対応して3個設けた
が、1、2又は4個以上とすることもできる。3個のガ
イド部材62の移動を回転カム板70によって同時に行
っているが、これに限定されず、ガイド部材62毎に駆
動手段を設け、該駆動手段を同期させることもできる。
アーム27の先端に設けたブラシ15の数は2個とした
が、これに限定されず、1個又は3個以上とすることも
できる。ボルトBの挿入をリミットスイッチ68によっ
て検知して、エアー回路24の方向切り換え弁88が切
り換わるが、リミットスイッチを用いず、手動式方向切
り換え弁で操作可能とすることもできる。
【0024】
【発明の効果】請求項1〜4記載のボルトブラッシング
装置においては、アーム回動手段によって、複数のL字
状のアームをピンの回りに回動すると、アームの一端部
に取付けられたブラシがボルトのネジ溝に対して接離可
能となり、これにより、簡単な構造によって確実に複数
のブラシの移動ができる。またロータを介して回転する
アームの他端部をロータの軸方向に進退できるので、駆
動機構をコンパクトにでき、軽量な装置とすることがで
きる。特に、請求項2記載のボルトブラッシング装置に
おいては、ガイド開き調整手段を設けることによって、
種々のボルトサイズに対応できるので、汎用性がある。
また、ガイド開き調整手段の回転カム板の回転によっ
て、複数のガイド部材を同時に移動してボルトとの接離
ができ、かつガイド部材を位置決め後、固定手段によっ
てその位置を固定することができるので、ボルトの位置
決めが容易であると共に、ガイド部材の固定も簡単であ
る。
【0025】請求項3記載のボルトブラッシング装置に
おいては、ブラシは、ブラッシングするネジのネジ方向
に沿って自在に回転することができ、ブラシの進退時の
抵抗力が小さくて済むので、作業者の操作が容易とな
る。また、ブラッシング時にボルトにスラスト荷重がか
からなくブラシの寿命を長くできる。請求項4記載のボ
ルトブラッシング装置においては、ロータにはボルトが
挿通可能な中空部が形成されているので、ブラッシング
するボルトの長さを長くでき、その結果装置の汎用性が
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るボルトブラッシン
グ装置の正断面図である。
【図2】同一部切り欠き平断面図である。
【図3】同側面図である。
【図4】図3の矢視A−A断面図である。
【図5】図4の矢視B−B断面図である。
【図6】図3の矢視C−C断面図である。
【図7】エアー回路図である。
【図8】本発明の一実施の形態に係るボルトブラッシン
グ装置の変形例の正断面図である。
【符号の説明】
10:ボルトブラッシング装置、11:エアー駆動モー
タ(回転駆動源)、12:回転駆動手段、13:ロー
タ、14:取付けフレーム、15:ブラシ、15a:小
ギア、16:大ギア、17:ロータ本体、18:キー、
19:キー押さえ金具、20:軸受等支持板、21:軸
受等支持板、22:軸受、23:軸受、24:エアー回
路、25:ブラシ取付け部材、26:ボルト、27:ア
ーム、28:回動支持部、29:ピン、30:ブラシ取
付けブラケット、31:小ピン、32:軸受、33:固
定シャフト、34:ベアリング押さえ、35:セットボ
ルト、36:アーム回動板、37:アーム回動板、3
8:スペーサ、39:ボルト、40:ナット、41:
面、42:エアーシリンダ、43:ロッド、44:外
面、45:回動板ガイド用ロッド、45a:ストッパ
ー、46:回動板ガイド用ロッド、46a:ストッパ
ー、47:スペーサ、48:ボルト、49:ナット、5
0:取付け架台、51:スペーサ、52:ベアリング押
さえ、53:ベアリング押さえ、54:ギア用カバー、
55:上ボックスカバー、56:サイドボックスカバ
ー、57:サイドボックスカバー、58:前ボックスカ
バー、59:ダストボックス、59a:ボックス保持ブ
ラケット、59b:ボックス保持ブラケット、60:把
手、61:ガイド開き調整手段、62:ガイド部材、6
2a:ガイド部、63:スライド用ガイド板、64:段
付き溝、65:軸、66:カムフロアー、67:ナッ
ト、68:リミットスイッチ、69:取付板、70:回
転カム板、70a:外縁部、71:カム板ガイド、7
2:ガイド溝、73:固定手段、74:雌ネジ部、7
5:雄ネジ部、76:クランプ、77:押圧部、78:
挿通孔、79:押さえ板、80:挿通孔、81:ガイド
リング、82:把手、83:ノブ、84:供給管、8
5:開閉弁、86:速度制御弁、87:供給側配管、8
8:方向切り換え弁、89:減圧弁、90:排出側配
管、91:排出側配管、92:排出側配管、93:速度
制御弁、94:供給側配管、95:供給側配管、96:
供給側配管、97:速度制御弁、98:オイラー、9
9:減圧弁、100:フィルター、101:圧力計、1
02:エアーバルブ収納ボックス、103:ダストボッ
クス、104:中空部、110:ボルトブラッシング装
置、111:エアー駆動モータ(回転駆動源)、11
2:回転駆動手段、113:ロータ、114:取付けフ
レーム、115a:小ギア、116:大ギア、117:
ロータ本体、118:キー、120:軸受等支持板、1
21:軸受等支持板、122:軸受、123:軸受、1
25:ブラシ取付け部材、127:アーム、128:回
動支持部、129:ピン、130:ブラシ取付けブラケ
ット、131:小ピン、132:軸受、133:固定シ
ャフト、134:ベアリング押さえ、135:セットボ
ルト、136:アーム回動板、137:アーム回動板、
138:スペーサ、145:回動板ガイド用ロッド、1
46:回動板ガイド用ロッド、146a:ストッパー、
152:ベアリング押さえ、152a:ベアリング押さ
え、153:ベアリング押さえ、155:上ボックスカ
バー、158:前ボックスカバー、161:ガイド開き
調整手段、163:スライド用ガイド板、170:回転
カム板、171:カム板ガイド

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動手段を介して回転自在なロータ
    と、該ロータに取付けられ、前記ロータの軸芯方向に進
    退するボルトのネジ溝に当接するブラシを有するボルト
    ブラッシング装置において、前記ロータの周方向に沿っ
    て略等間隔を開けて、前記ロータの軸方向に直交して設
    けられたピンにより軸支されて回動可能な複数のL字状
    のアームと、該アームの一端部に取付けられた前記ブラ
    シと、該アームの他端部を前記ピンの回りに回動するア
    ーム回動手段とを備え、前記アーム回動手段は、前記ア
    ームの他端部に設けられた回転可能な軸受と、該軸受の
    外輪を挟んで該外輪との間に所要の隙間を有して対向し
    て配置され、該外輪がいずれか一方に当接可能な一対の
    アーム回動板と、該一対のアーム回動板を前記ロータの
    軸方向に進退する進退手段を有していることを特徴とす
    るボルトブラッシング装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のボルトブラッシング装置
    において、前記ブラシの前方の装置本体に取付けられ、
    複数のガイド部材を摺動可能な摺動溝が形成された円板
    状のスライド用ガイド板と、該スライド用ガイド板の中
    心側の先端部が前記ボルトの外周をガイドするガイド部
    を備えたガイド部材と、該ガイド部材に設けられたカム
    フロアーと、該カムフロアーが挿通するガイド溝が前記
    スライド用ガイド板の中心に対してスパイラル状に所定
    の長さ形成された、前記スライド用ガイド板の中心に対
    して回動可能な回転カム板とを有し、該回転カム板と前
    記スライド用ガイド板とを固定する固定手段を備えたガ
    イド開き調整手段を設け、前記ボルトの径のサイズに応
    じて、前記複数のガイド部材を前記ボルトの半径方向に
    移動してガイドの開きを調整可能としたことを特徴とす
    るボルトブラッシング装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のボルトブラッシン
    グ装置において、前記ブラシは前記ボルトの軸方向に直
    交する小ピンの回りに回転自在で、該小ピンの軸芯を中
    心として円板状に、線状の耐磨耗材を束ねて形成された
    ことを特徴とするボルトブラッシング装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のボ
    ルトブラッシング装置において、前記ロータには前記ボ
    ルトが挿通可能な中空部が形成されていることを特徴と
    するボルトブラッシング装置。
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