JP3030644B2 - バランス機能付内燃機関 - Google Patents

バランス機能付内燃機関

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JP3030644B2 JP2140728A JP14072890A JP3030644B2 JP 3030644 B2 JP3030644 B2 JP 3030644B2 JP 2140728 A JP2140728 A JP 2140728A JP 14072890 A JP14072890 A JP 14072890A JP 3030644 B2 JP3030644 B2 JP 3030644B2
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Description

【発明の詳細な説明】 A.発明の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明は、ピストンに連動するクランク部を有するク
ランク軸をクランクケースに支承させ、このクランク軸
の、クランクケース外に突出する端部に冷却ファンを固
着した内燃機関に関し、特にバランス機能を有する内燃
機関に関する。
(2) 従来の技術 かかる内燃機関において、ピストンを含む往復運動部
の慣性力に起因する振動を制御するために、クランク軸
のクランク部に、上記慣性力の一部または全部と釣合う
遠心力を生じるバランス垂錘を設けることが従来広く実
施されている。
(3) 発明が解決しようとする課題 しかしながら、クランク部にバランス垂錘を設けたも
のでは、このバランス垂錘の回転を許容する容積をクラ
ンクケースに確保しなければならず、このことがクラン
クケースの小型化を図る際に障害となる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、クラ
ンクケース外でクランク軸に固着される冷却ファンにバ
ランス機能を与えることにより、クランク軸のクランク
部にバランス垂錘を具備せずとも振動を制御することが
できるようにし、もってクランクケースの小型化を図り
得るバランス機能付内燃機関を提供することを目的とす
る。
B.発明の構成 (1) 課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、本発明は、ピストンに連
動するクランク部を有するクランク軸をクランクケース
に支承させ、このクランクケースの一側には、クランク
軸の、クランクケース外に突出する端部に嵌着されるボ
スと、このボスから半径方向外方へ延びるディスクと、
このディスクの一側面に放射状に配設される多数の羽根
とを有する冷却ファンを配設してなる内燃機関におい
て、前記ディスクの他側面に第1垂錘を設ける一方、ク
ランク軸の軸線を挟んでこの第1垂錘と反対側に位置す
る一部の前記羽根が第2垂錘となるように、その他の羽
根を該一部の羽根よりも軽量な材料で構成し、クランク
軸の回転に伴う第1及び第2垂錘に発生する遠心力の合
力がピストンを含む往復運動部の慣性力の少なくとも一
部と釣合い、且つ両垂錘の遠心力のクランク軸に及ぼす
偶力が互いに釣合うようにしたことを第1の特徴とす
る。
また本発明は、ピストンに連動するクランク部を有す
るクランク軸をクランクケースに支承させ、このクラン
ク軸の、クランクケース外に突出する端部に冷却ファン
を固着した内燃機関において、冷却ファンを、クランク
軸に嵌着されるボスと、このボスの外周面に放射状に突
設された多数の羽根とから構成し、このクランク軸の軸
線を挟んでこの第1垂錘と反対側に位置する前記一群の
羽根の外周部相互を冷却ファンの表側で一群の羽根を除
いて第1垂錘により一体に連結する一方、冷却ファンの
表側で前記一群の羽根の外周部相互を第2垂錘により一
体に連結し、クランク軸の回転に伴う第1及び第2垂錘
に発生する遠心力の合力がピストンを含む往復運動部の
慣性力の少なくとも一部と釣合い、且つ両垂錘の遠心力
のクランク軸に及ぼす偶力が互いに釣合うようにしたこ
とを第2の特徴とする。
さらに本発明は、ピストンに連動するクランク部を有
するクランク軸をクランクケースに支承させ、このクラ
ンク軸の、クランクケース外に突出する端部に冷却ファ
ンを固着した内燃機関において、冷却ファンを、クラン
ク軸に嵌着されるボスと、このボスの外周面に放射状に
突設された多数の羽根と、冷却ファンの裏側でこれら羽
根相互を一体に連結する連結環とから構成し、この連結
環の一側に第1垂錘を設ける一方、クランク軸の軸線を
挟んでこの第1垂錘と反対側に位置する一群の前記羽根
相互を冷却ファンの表側で第2垂錘により一体に連結
し、クランク軸の回転に伴う第1及び第2垂錘に発生す
る遠心力の合力がピストンを含む往復運動部の慣性力の
少なくとも一部と釣合い、且つ両垂錘の遠心力のクラン
ク軸に及ぼす偶力が互いに釣合うようにしたことを第3
の特徴とする。
(2) 作用 本発明の第1の特徴によれば、冷却ファンは第1及び
第2垂錘によりバランス機能を付与され、ピストンを含
む往復運動部の慣性力の一部または全部を消去し、しか
もクランク軸には偶力を発生させない。したがって、ク
ランク軸のクランク部にはバランス垂錘を具備させる必
要はない。
さらに冷却ファンの多数の羽根において、第2垂錘を
構成する一部の羽根を除く他のものは、すべて軽量材料
で構成されるので、冷却ファンの軽量化を図ることがで
きる。
また本発明の第2の特徴によれば、冷却ファンにバラ
ンス機能を発揮させ得る外、第1及び第2垂錘が対応す
る羽根の補強部材となり、各羽根の薄肉化、延いては冷
却ファンの軽量化を図ることができる。
さらに本発明の第3の特徴によれば、同じく冷却ファ
ンにバランス機能を発揮させ得る外、第1垂錘を設けた
連結環、及び第2垂錘により、それらに連結した羽根を
補強することができ、したがって各羽根の薄肉化、延い
ては冷却ファンの軽量化を図ることができる。
(3) 実施例 以下、図面により本発明の一実施例について説明す
る。
先ず第1図ないし第4図に示す第1実施例より始め
る。第1図において、単気筒内燃機関1のクランクケー
ス2は、右側面を開放したケース本体2aと、その開放端
に接合されるサイドカバー2bとから構成され、ケース本
体2aの端壁に装着されたボールベアリング3と、サイド
カバー2bに一体に形成された軸受ボス4との2点でクラ
ンク軸5が水平状態で支承される。
このクランク軸5のクランク部5aはクランクケース2
内でコンロッド6の大端部と連結され、コンロッド6の
小端部はピストン7に連結される。
ピストン7は、ケース本体2aの上部に一体に連設され
たシリンダブロック8のシリンダ孔9に収容される。
シリンダブロック8の上端に接合されるシリンダヘッ
ド10には、燃焼室11と、該室11に開口する吸,排気ポー
ト12,13とが形成されると共に、これら吸,排気ポート1
2,13を開閉する吸,排気弁14,15が装着される。これら
吸,排気弁14,15は、クランク軸5に連動する公知の動
弁装置16により開閉駆動される。
クランク軸5の左右両端部はクランクケース2の外側
方へ突出しており、その左端部には冷却ファン17が固着
され、右端部には図示しない被動機器が接続されるよう
になっている。
クランク軸5のクランク部5aにはバランス垂錘を具備
させておらず、その分、クランクケース2の底壁2cをコ
ンロッド6の大端部の回転軌跡に近づけてクランクケー
ス2は構成される。
冷却ファン17は第2図及び第3図に示すように、中心
部のボス18と、このボス18一端部外周から半径方向外方
へ延出するディスク19と、このディスク19の表面に放射
状に配設される多数の羽根20a,20bと、ディスク19の裏
面に突設される、ボス18と同心の補強環21とを備える。
ボス18は中心部にテーパ孔22を有し、このテーパ孔22
内面の所定個所にキー溝23が設けられる。而して、ボス
18は、クランク軸5の左端部に形成されたテーパ軸部24
にテーパ孔22を嵌合し、クランク軸5の先端にナット25
を螺合することによりクランク軸5に固着される。その
際、テーパ軸部24の定位置に装着されたキー26にキー溝
23を係合させることにより、クランク部5aに対する後述
の第1及び第2垂錘27,28の位相が決定される。
前記ディスク19の外周部は、その一直径線上の傾斜段
部19aにより、第1半円部19bと、この第1半円部19bか
らクランクケース2と反対側へ偏位した第2半円部19c
とに区分される。そして第1半円部19bの裏面側におい
てのみ、前記補強環21を厚肉にする態様で半円環状の第
1垂錘27が設けられる。この第1垂錘27は、該垂錘27の
重心G1がクランク軸5の軸線Aを挟んでクランク部5aと
正反対の位置にくるように配置される。
また第2半円部19cの表側には、一群の羽根20aによっ
て構成される第2垂錘28が設けられ、この第2垂錘28の
重心G2は軸線Aを挟んで第1垂錘27の重心G1と正反対に
位置している。
而して、ボス18、ディスク19、補強環21及び第1,第2
垂錘27,28は鋳造により、即ち金属を材料として一体に
成形され、第2垂錘28の構成に関与しない残りの羽根20
bはすべて軽量な合成樹脂製とされる。即ち合成樹脂製
の羽根20bは、ディスク19の表面にビス29で固着される
C字状の合成樹脂製ベース30に一体に形成される。
こゝで、第1及び第2垂錘27,28の重量及び相互位置
は次式(1),(2)が成立するように決定される。
F=m1・r1・ω−m2・r2・ω =(m1・r1−m2・r2)ω ………(1) m1・r1・ω・l1=m2・r2・ω・l2 =∴m1・r1・l1=m2・r2・l2 ……(2) 但し(第4図参照)、 F :ピストン7を含む往復運動部の慣性力 m1 :第1垂錘27の重心G1における質量 m2 :第2垂錘28の重心G2における質量 r1 :クランク軸5の軸線Aから重心G1までの距離 r2 :クランク軸5の軸線Aから重心G2までの距離 ω:クランク軸5の角速度 l1 :軸線A上のシリンダ孔9中心から重心G1までの軸方
向距離 l2 :前記シリンダ孔9中心から重心G2までの軸方向距離 次にこの実施例の作用について説明する。
クランク軸5と共に冷却ファン17が回転すると、多数
の羽根20a,20bによってその周辺の空気に遠心力が与え
られるので、その空気は冷却ファン17の中心部から半径
方向外方へ移動し、次いで図示しないシュラウドに案内
されつゝ機関1の各部に冷却風として送られる。
この冷却ファン17の回転中、前記(1)式の成立によ
り、第1垂錘27の重心G1に働く遠心力と第2垂錘28の重
心G2に働く遠心力との合力(m1・r1−m2・r2)ωがピ
ストン7を含む往復運動部の慣性力Fと釣合うことにな
り、その慣性力Fによる振動を取り除くことができる。
しかしながら、上記遠心力の合力(m1・r1−m2・r2
ωは、ピストン7がそのストローク中点にきたときに
は、シリンダ孔9の軸線と直交する方向の振動をもたら
すことになる。換言すれば、前記慣性力Fによる鉛直方
向の振動がすべて水平方向の振動に変換されたことにな
る。
このような振動方向の90゜変換は機関1の使用条件に
より水平方向の振動が許容される場合に有効となる。
また冷却ファン17の回転中、第1,第2垂錘27,28の重
心G1,G2に働く遠心力は、それぞれクランク軸5に偶力
を及ぼすが、その両偶力は前記(2)式の成立によりク
ランク軸5上で釣合うことになるので、クランク軸5に
偶力による揺動振動が発生することはない。
ところで、この実施例では、冷却ファン17の多数の羽
根20a,20bのうち一部の羽根20aにより第2垂錘28が構成
され、その他の羽根20bは全て軽量な合成樹脂製である
ので、冷却ファン17の軽量化を図ることができる。
第5図ないし第7図は本発明の第2実施例を示すもの
で、冷却ファン17の構造においてのみ前実施例と相違す
る。
即ち、冷却ファン17は、ボス18と、このボス18の外周
面に放射状に一体に突設された多数の羽根20とから構成
される。そして冷却ファン17の裏側で大部分の羽根20の
外周部がC字状の第1垂錘27により一体に連結され、ま
た冷却ファン17の表側で残る少数の羽根20の外周部が第
2垂錘28により一体に連結される。図示例では、この第
2垂錘28は、第1垂錘27の両端に連結した羽根20とも連
結するように延びている。
この第2実施例によれば、第1及び第2垂錘27,28に
より、それらに連結した羽根20を補強することができ、
したがって、これらの羽根20の薄肉化を図ることができ
る。
第8図ないし第10図は本発明の第3実施例を示すもの
で、冷却ファン17の裏側でボス18と同心の連結環31をも
ってすべての羽根20を連結し、この連結環31に、その一
部を厚肉にする態様で第1垂錘27を設けた点を除けば前
実施例と同様構成である。
この第3実施例によれば、第1垂錘27を形成した連結
環31、及び第2垂錘28により、それらに連結した羽根20
を補強し、これらの羽根20の薄肉化を図ることができ
る。
上記第2及び第3実施例において、第1及び第2垂錘
27,28の重心G1,G2の位置、並びにこれら重心G1,G2にお
ける第1及び第2垂錘27,28の質量は第1実施例と同様
に設定される。したがって、第1実施例と同様に、冷却
ファン17にはバランス機能が与えられる。
また第2及び第3実施例を示す第5図ないし第10図
中、第1実施例と同一の構成要素については、第1実施
例と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
尚、上記各実施例では、ピストン7を含む往復運動部
の慣性力に対するバランス率を100%としたが、m1
m2、r1、r2を適宜選定することにより任意のバランス率
が得られることは勿論である。
また、本発明の冷却ファンはフライホイールに兼用す
ることもできる。
C.発明の効果 以上のように本発明の各特徴によれば、冷却ファンに
第1及び第2重錘を設けるだけで、クランク軸に偶力を
発生させることなくピストンを含む往復運動部の慣性力
の一部または全部を消去することができる。したがっ
て、クランク軸のクランク部にバランス重錘を持たせる
必要がなくなり、クランクケースの小型化を図ることが
できる。
また特に本発明の第1の特徴によれば、ディスク一側
面に多数の羽根が放射状に配設される冷却ファンの、デ
ィスクの他側面に第1垂錘を設ける一方、クランク軸の
軸線を挟んでこの第1垂錘と反対側に位置する一部の前
記羽根が第2垂錘となるように、その他の羽根を該一部
の羽根よりも軽量な材料で構成したので、冷却ファンの
多数の羽根のうち、第2垂錘を直線構成する一部の羽根
を除く他のものは、すべて軽量材料で構成され、それだ
け冷却ファンの軽量化を図ることができ、しかも冷却フ
ァンの羽根の一部がそのまま第2垂錘となることから、
専用の垂錘部材を特別に用意する必要はなく、それぞれ
冷却ファンの構造簡素化やコスト節減が図られる。
また特に本発明の第2の特徴によれば、冷却ファン
を、クランク軸に嵌着されるボスと、このボスの外周面
に放射状に突設された多数の羽根とから構成し、この冷
却ファンの裏側で多数の羽根の外周部相互を一群の羽根
を除いて第1垂錘により一体に連結する一方、クランク
軸の軸線を挟んでこの第1垂錘と反対側に位置する前記
一群の羽根の外周部相互を冷却ファンの表側で第2垂錘
により一体に連結するので、第1及び第2垂錘が、冷却
ファンの多数の羽根を相互に連結・補強する連結・補強
する連結・補強部材を各々兼ねるようになり、従って各
羽根の薄肉化、延いては冷却ファンの軽量化が図られ、
また構造の簡素化やコスト節減も図られる。
また特に本発明の第3の特徴によれば、冷却ファン
を、クランク軸に嵌着されるボスと、このボスの外周面
に放射状に突設された多数の羽根と、冷却ファンの裏側
でこれら羽根相互を一体に連結する連結環とから構成
し、この連結環の一側に第1垂錘を設ける一方、クラン
ク軸の軸線を挟んでこの第1垂錘と反対側に位置する一
群の前記羽根相互を冷却ファンの表側で第2垂錘により
一体に連結するので、第1垂錘付きの連結環と、第2垂
錘とが、冷却ファンの多数の羽根を相互に連結・補強部
材を各々兼ねるようになり、従ってこの場合も各羽根の
薄肉化、延いては冷却ファンの軽量化が図られ、また構
造の簡素化やコスト節減も図られる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本発明の第1実施例を示すもの
で、第1図は単気筒内燃機関の縦断正面図、第2図は同
機関における冷却ファンの斜視図、第3図は冷却ファン
の分解斜視図、第4図は第1図の機関の振動系概略図、
第5図ないし第7図は本発明の第2実施例を示すもの
で、第5図は内燃機関の要部の縦断正面図、第6図は同
機関の冷却ファンの正面図、第7図は同冷却ファンの縦
断斜視図、第8図ないし第10図は本発明の第3実施例を
示すもので、第8図は内燃機関の要部の縦断正面図、第
9図は同機関の冷却ファンの正面図、第10図は同冷却フ
ァンの縦断斜視図である。 1……内燃機関、2……クランクケース、5……クラン
ク軸、5a……クランク部、17……冷却ファン、18……ボ
ス、19……ディスク、20,20a,20b……羽根、27……第1
垂錘,28……第2垂錘、31……連結環
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 15/26 - 15/30 F01P 5/02 A01D 34/67

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ピストン(7)に連動するクランク部(5
    a)を有するクランク軸(5)をクランクケース(2)
    に支承させ、このクランクケース(2)の一側には、ク
    ランク軸(5)の、クランクケース(2)外に突出する
    端部に嵌着されるボス(18)と、このボス(18)から半
    径方向外方へ延びるディスク(19)と、このディスク
    (19)の一側面に放射状に配設される多数の羽根(20a,
    20b)とを有する冷却ファン(17)を配設してなる内燃
    機関において、 前記ディスク(19)の他側面に第1垂錘(27)を設ける
    一方、クランク軸(5)の軸線(A)を挟んでこの第1
    垂錘(27)と反対側に位置する一部の前記羽根(20a)
    が第2垂錘(28)となるように、その他の羽根(20b)
    を該一部の羽根(20a)よりも軽量な材料で構成し、 クランク軸(5)の回転に伴う第1及び第2垂錘(27,2
    8)に発生する遠心力合力がピストン(7)を含む往復
    運動部の慣性力の少なくとも一部と釣合い、且つ両垂錘
    (27,28)の遠心力のクランク軸(5)に及ぼす偶力が
    互いに釣合うようにしたことを特徴とする、バランス機
    能付内燃機関。
  2. 【請求項2】ピストン(7)に連動するクランク部(5
    a)を有するクランク軸(5)をクランクケース(2)
    に支承させ、このクランク軸(5)の、クランクケース
    (2)外に突出する端部に冷却ファン(17)を固着した
    内燃機関において、 冷却ファン(17)を、クランク軸(5)に嵌着されるボ
    ス(18)と、このボス(18)の外周面に放射状に突設さ
    れた多数の羽根(20a,20b)とから構成し、この冷却フ
    ァン(17)の裏側で多数の羽根(20)の外周部相互を一
    群の羽根を除いて第1垂錘(27)により一体に連結する
    一方、クランク軸(5)の軸線(A)を挟んでこの第1
    垂錘(27)と反対側に位置する前記一群の羽根(20)の
    外周部相互を冷却ファン(17)の表側で第2垂錘(28)
    により一体に連結し、 クランク軸(5)の回転に伴う第1及び第2垂錘(27,2
    8)に発生する遠心力のの合力がピストン(7)を含む
    往復運動部の慣性力の少なくとも一部と釣合い、且つ両
    垂錘(27,28)の遠心力のクランク軸(5)に及ぼす偶
    力が互いに釣合うようにしたことを特徴とするバランス
    機能付内燃機関。
  3. 【請求項3】ピストン(7)に連動するクランク部(5
    a)を有するクランク軸(5)をクランクケース(2)
    に支承させ、このクランク軸(5)の、クランクケース
    (2)外に突出する端部に冷却ファン(17)を固着した
    内燃機関において、 冷却ファン(17)を、クランク軸(5)に嵌着されるボ
    ス(18)と、このボス(18)の外周面に放射状に突設さ
    れた多数の羽根(20)と、冷却ファン(17)の裏側でこ
    れら羽根(20)相互を一体に連結する連結環(31)とか
    ら構成し、この連結環(31)の一側に第1垂錘(27)を
    設ける一方、クランク軸(5)の軸線(A)を挟んでこ
    の第1垂錘(27)と反対側に位置する一群の前記羽根
    (20)相互を冷却ファン(17)の表側で第2垂錘(28)
    により一体に連結し、 クランク軸(5)の回転に伴う第1及び第2垂錘(27,2
    8)に発生する遠心力の合力がピストン(7)を含む往
    復運動部の慣性力の少なくとも一部と釣合い、且つ両垂
    錘(27,28)の遠心力のクランク軸(5)に及ぼす偶力
    が互いに釣合うようにしたことを特徴とする、バランス
    機能付内燃機関。
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