JP3030124B2 - タイルカーペット及びその裏打ち用樹脂組成物 - Google Patents
タイルカーペット及びその裏打ち用樹脂組成物Info
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- D06N—WALL, FLOOR, OR LIKE COVERING MATERIALS, e.g. LINOLEUM, OILCLOTH, ARTIFICIAL LEATHER, ROOFING FELT, CONSISTING OF A FIBROUS WEB COATED WITH A LAYER OF MACROMOLECULAR MATERIAL; FLEXIBLE SHEET MATERIAL NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- D06N7/00—Flexible sheet materials not otherwise provided for, e.g. textile threads, filaments, yarns or tow, glued on macromolecular material
- D06N7/0063—Floor covering on textile basis comprising a fibrous top layer being coated at the back with at least one polymer layer, e.g. carpets, rugs, synthetic turf
- D06N7/0071—Floor covering on textile basis comprising a fibrous top layer being coated at the back with at least one polymer layer, e.g. carpets, rugs, synthetic turf characterised by their backing, e.g. pre-coat, back coating, secondary backing, cushion backing
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- Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、店舗、事務所、住宅
等の床敷き材として使用されるタイルカーペットに関す
る。
等の床敷き材として使用されるタイルカーペットに関す
る。
【０００２】
【従来の技術】タイルカーペットは、これを敷設単位と
して複数枚の組み合わせにより様々な広さ及び形状の床
敷き面を構成するように設定された小面積の板状カーペ
ットであり、一般的にはパイル糸を植設した繊維材料か
らなるカーペット基材の裏面側に合成樹脂を主体とする
裏打ち層が積層された基本構造を有している。
して複数枚の組み合わせにより様々な広さ及び形状の床
敷き面を構成するように設定された小面積の板状カーペ
ットであり、一般的にはパイル糸を植設した繊維材料か
らなるカーペット基材の裏面側に合成樹脂を主体とする
裏打ち層が積層された基本構造を有している。
【０００３】しかして、このようなタイルカーペットで
は、通常のカーペットに比較して一枚当たりの大きさが
格段に小さいため、敷設施工及び持ち運びが容易である
と共に部分的な取り替えを簡単に行え、また色や形状の
組み合わせによって多様なデザイン構成が可能であると
いう長所を持つが、使用状態での美観を保つ上で端部の
めくれ上がりや隣接カーペット間の隙間および重なりを
防止する必要があるため、床との充分な密着性を有する
こと、並びに温度変化や歩行に伴う応力による寸法変化
を生じにくいことが要望される。
は、通常のカーペットに比較して一枚当たりの大きさが
格段に小さいため、敷設施工及び持ち運びが容易である
と共に部分的な取り替えを簡単に行え、また色や形状の
組み合わせによって多様なデザイン構成が可能であると
いう長所を持つが、使用状態での美観を保つ上で端部の
めくれ上がりや隣接カーペット間の隙間および重なりを
防止する必要があるため、床との充分な密着性を有する
こと、並びに温度変化や歩行に伴う応力による寸法変化
を生じにくいことが要望される。
【０００４】そこで、従来においては、上記要望に対処
するためにタイルカーペットの裏打ち材として、アスフ
ァルト系、副生アタクチックポリプロピレン系、ポリ塩
化ビニル系等の樹脂組成物が汎用されていた。
するためにタイルカーペットの裏打ち材として、アスフ
ァルト系、副生アタクチックポリプロピレン系、ポリ塩
化ビニル系等の樹脂組成物が汎用されていた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アスフ
ァルト系樹脂組成物の裏打ちでは、温度による硬度変化
が大きく低温下で割れを発生し易い上、耐熱性に乏しい
という欠点があった。また副生アタクチックポリプロピ
レン系の樹脂組成物による裏打ちでは、アタクチックポ
リプロピレンが結晶性のアイソタクチックポリプロピレ
ン樹脂製造の副生物であって、軟化点や溶融粘度その他
の特性の安定したものが得られにくいため、裏打ち層の
厚みや耐熱性のばらつきが大きく一定した品質を維持で
きず、且つ低温特性に劣ることから低温下でのパイル固
着強度が低いという難点があった。更にポリ塩化ビニル
系樹脂組成物の裏打ちでは、燃焼した場合に発煙量が大
きい上に有毒な塩化水素ガスを多量に発生することか
ら、火災時の危険性が高く、また廃棄カーペットを焼却
処理した際には、毒性の強い塩素化合物を生じて環境汚
染の要因になると共に焼却炉を傷め易いという問題があ
った。
ァルト系樹脂組成物の裏打ちでは、温度による硬度変化
が大きく低温下で割れを発生し易い上、耐熱性に乏しい
という欠点があった。また副生アタクチックポリプロピ
レン系の樹脂組成物による裏打ちでは、アタクチックポ
リプロピレンが結晶性のアイソタクチックポリプロピレ
ン樹脂製造の副生物であって、軟化点や溶融粘度その他
の特性の安定したものが得られにくいため、裏打ち層の
厚みや耐熱性のばらつきが大きく一定した品質を維持で
きず、且つ低温特性に劣ることから低温下でのパイル固
着強度が低いという難点があった。更にポリ塩化ビニル
系樹脂組成物の裏打ちでは、燃焼した場合に発煙量が大
きい上に有毒な塩化水素ガスを多量に発生することか
ら、火災時の危険性が高く、また廃棄カーペットを焼却
処理した際には、毒性の強い塩素化合物を生じて環境汚
染の要因になると共に焼却炉を傷め易いという問題があ
った。
【０００６】この発明は、上述の状況に鑑みて、品質的
に安定し、低温下でも裏打ち層の割れを生じず且つパイ
ル固着強度が高く、耐熱性にも優れ、燃焼時の発煙が少
なく有毒ガスを発生しないタイルカーペットを提供する
ことを目的としている。
に安定し、低温下でも裏打ち層の割れを生じず且つパイ
ル固着強度が高く、耐熱性にも優れ、燃焼時の発煙が少
なく有毒ガスを発生しないタイルカーペットを提供する
ことを目的としている。
【０００７】この発明者等は、上記目的を達成するため
に鋭意検討を重ねた結果、非晶性プロピレン・エチレン
ランダム共重合体又は非晶性ポリプロピレンを主体と
し、粘着付与剤として脂環族系石油樹脂を含んでなる特
定の樹脂成分に炭酸カルシウムと水酸化マグネシウムと
からなる充填剤を特定割合で配合した樹脂組成物を裏打
ち材とすれば、その低温特性及び耐熱性が良好で且つ品
質的に安定し、燃焼しても発煙が少なく有毒ガスを発生
せず、非常に優れたタイルカーペットが得られることを
見出し、この発明をなすに至った。
に鋭意検討を重ねた結果、非晶性プロピレン・エチレン
ランダム共重合体又は非晶性ポリプロピレンを主体と
し、粘着付与剤として脂環族系石油樹脂を含んでなる特
定の樹脂成分に炭酸カルシウムと水酸化マグネシウムと
からなる充填剤を特定割合で配合した樹脂組成物を裏打
ち材とすれば、その低温特性及び耐熱性が良好で且つ品
質的に安定し、燃焼しても発煙が少なく有毒ガスを発生
せず、非常に優れたタイルカーペットが得られることを
見出し、この発明をなすに至った。
【０００８】すなわち、この発明の１つは、カーペット
基材の背面側に、非晶性プロピレン・エチレンランダム
共重合体又は／及び非晶性ポリプロピレンからなる主ポ
リマーと、これに対する重量比で５〜１５％の結晶性ポ
リプロピレン及び１０〜４０％の脂環族系石油樹脂系粘
着付与剤とを含む樹脂成分１００重量部に対して、平均
粒子径が１〜５００μｍの炭酸カルシウム１７０〜２９
０重量部と水酸化マグネシウム１０〜１００重量部とが
両者の合計を３００重量部以下とする範囲で配合された
樹脂組成物よりなる裏打ち層を備えることを特徴とする
タイルカーペットを要旨とするものであり、他の１つ
は、上記の組成に係るタイルカーペットの裏打ち用樹脂
組成物を要旨とするものである。
基材の背面側に、非晶性プロピレン・エチレンランダム
共重合体又は／及び非晶性ポリプロピレンからなる主ポ
リマーと、これに対する重量比で５〜１５％の結晶性ポ
リプロピレン及び１０〜４０％の脂環族系石油樹脂系粘
着付与剤とを含む樹脂成分１００重量部に対して、平均
粒子径が１〜５００μｍの炭酸カルシウム１７０〜２９
０重量部と水酸化マグネシウム１０〜１００重量部とが
両者の合計を３００重量部以下とする範囲で配合された
樹脂組成物よりなる裏打ち層を備えることを特徴とする
タイルカーペットを要旨とするものであり、他の１つ
は、上記の組成に係るタイルカーペットの裏打ち用樹脂
組成物を要旨とするものである。
【０００９】
【発明の細部構成と作用】この発明のタイルカーペット
に置ける裏打ち層は、前記樹脂成分と充填材成分とから
なる樹脂組成物の加熱溶融混合物をカーペット基材の裏
面側に塗工することによって形成する。
に置ける裏打ち層は、前記樹脂成分と充填材成分とから
なる樹脂組成物の加熱溶融混合物をカーペット基材の裏
面側に塗工することによって形成する。
【００１０】しかして、上記樹脂成分の主ポリマーとし
て用いる非晶性プロピレン・エチレンランダム共重合体
及び非晶性ポリプロピレンは、例えば塩化マグネシウム
を担体とするチタン担持型触媒とトリエチルアルミニウ
ムを用いて水素存在下、前者では液化プロピレン中にエ
チレンを導入して共重合させることにより得られ、また
後者ではエチレンの導入を行わずに重合反応させること
により得られる。従って、この主ポリマーは、前記従来
の副生アタクチックポリプロピレンとは異なって目的生
産されるものであることから、軟化点や溶融粘度等の諸
特性が一定範囲にあるものを安定して得ることが可能で
あると共に、これら軟化点や溶融粘度等を共重合比や分
子量の調整によって所望の値に設定することができる。
て用いる非晶性プロピレン・エチレンランダム共重合体
及び非晶性ポリプロピレンは、例えば塩化マグネシウム
を担体とするチタン担持型触媒とトリエチルアルミニウ
ムを用いて水素存在下、前者では液化プロピレン中にエ
チレンを導入して共重合させることにより得られ、また
後者ではエチレンの導入を行わずに重合反応させること
により得られる。従って、この主ポリマーは、前記従来
の副生アタクチックポリプロピレンとは異なって目的生
産されるものであることから、軟化点や溶融粘度等の諸
特性が一定範囲にあるものを安定して得ることが可能で
あると共に、これら軟化点や溶融粘度等を共重合比や分
子量の調整によって所望の値に設定することができる。
【００１１】また、上記の非晶性プロピレン・エチレン
ランダム共重合体及び非晶性ポリプロピレンは数平均分
子量が１，０００〜２０，０００、好ましくは１，５０
０〜１８，０００である。１，０００未満では十分な凝
集力、機械的強度を得ることができなく、２０，０００
より大きいと溶融粘度が高くなりすぎ、タイルカーペッ
トの裏打ち層としての加工が難しくなる。また、非晶性
プロピレン・エチレンランダム共重合体のエチレン含量
は３０％以下である。３０％より大きいと軟化点が低く
軟くなりすぎたり、表面がべとついたりして、裏打ち層
の材料としては好ましくない。
ランダム共重合体及び非晶性ポリプロピレンは数平均分
子量が１，０００〜２０，０００、好ましくは１，５０
０〜１８，０００である。１，０００未満では十分な凝
集力、機械的強度を得ることができなく、２０，０００
より大きいと溶融粘度が高くなりすぎ、タイルカーペッ
トの裏打ち層としての加工が難しくなる。また、非晶性
プロピレン・エチレンランダム共重合体のエチレン含量
は３０％以下である。３０％より大きいと軟化点が低く
軟くなりすぎたり、表面がべとついたりして、裏打ち層
の材料としては好ましくない。
【００１２】上記主ポリマーと共に樹脂成分として使用
する結晶性ポリプロピレンは、樹脂組成物の軟化点を上
昇させて耐熱性を向上させると共に、凝集力を高めてカ
ーペット使用時の荷重による変形を防止する機能を担う
ものである。このような結晶性ポリプロピレンとして
は、プロピレンのホモポリマーの他、プロピレンを主体
とする共重合体を包含し、市販のポリプロピレンであれ
ばいずれも使用可能であるが、特にメルトインデックス
（２３０℃）が１５〜５０の範囲にあるものが好適であ
り、このメルトインデックスが低すぎるものでは加熱混
合時の溶融に長時間を要すると共に混合物の溶融粘度が
高くなって加工性が悪化し、逆に高すぎるものでは樹脂
組成物の凝集力が不充分になる。
する結晶性ポリプロピレンは、樹脂組成物の軟化点を上
昇させて耐熱性を向上させると共に、凝集力を高めてカ
ーペット使用時の荷重による変形を防止する機能を担う
ものである。このような結晶性ポリプロピレンとして
は、プロピレンのホモポリマーの他、プロピレンを主体
とする共重合体を包含し、市販のポリプロピレンであれ
ばいずれも使用可能であるが、特にメルトインデックス
（２３０℃）が１５〜５０の範囲にあるものが好適であ
り、このメルトインデックスが低すぎるものでは加熱混
合時の溶融に長時間を要すると共に混合物の溶融粘度が
高くなって加工性が悪化し、逆に高すぎるものでは樹脂
組成物の凝集力が不充分になる。
【００１３】この結晶性ポリプロピレンの配合量は前記
主ポリマーに対して５〜１５重量％の範囲であり、５重
量％未満では裏打ち材の耐熱性及び凝集力が不充分とな
り、逆に１５重量％を越える場合は樹脂組成物の溶融粘
度が高くなって加工性の悪化を招く。
主ポリマーに対して５〜１５重量％の範囲であり、５重
量％未満では裏打ち材の耐熱性及び凝集力が不充分とな
り、逆に１５重量％を越える場合は樹脂組成物の溶融粘
度が高くなって加工性の悪化を招く。
【００１４】樹脂成分の粘着付与剤は、樹脂組成物の溶
融粘度を低下させて充填剤の多量配合を可能にすると共
に、粘着作用によりカーペット基材との接着力を高め、
カーペット使用状態でのカーペット基材と裏打ち層との
界面剥離を防止する機能を担うものであり、この発明で
は脂環族系石油樹脂系粘着付与剤を使用する。すなわ
ち、脂環族系石油樹脂系以外の粘着付与剤としては、天
然ロジン、変性ロジン、クマロン・インデン樹脂、テル
ペン樹脂、フェノール樹脂等が一般的に知られるが、こ
れら他の粘着付与剤を用いた場合は燃焼時の発煙が多く
なるという難点がある。
融粘度を低下させて充填剤の多量配合を可能にすると共
に、粘着作用によりカーペット基材との接着力を高め、
カーペット使用状態でのカーペット基材と裏打ち層との
界面剥離を防止する機能を担うものであり、この発明で
は脂環族系石油樹脂系粘着付与剤を使用する。すなわ
ち、脂環族系石油樹脂系以外の粘着付与剤としては、天
然ロジン、変性ロジン、クマロン・インデン樹脂、テル
ペン樹脂、フェノール樹脂等が一般的に知られるが、こ
れら他の粘着付与剤を用いた場合は燃焼時の発煙が多く
なるという難点がある。
【００１５】このような脂環族系石油樹脂系粘着付与剤
の配合量は前記主ポリマーに対して１０〜４０重量％の
範囲であり、１０重量％未満では樹脂組成物の溶融粘度
の低下作用が充分発揮されず、充填剤を多量配合した場
合の加工性が悪化すると共にカーペット基材との接着力
が不充分になり、逆に４０重量％を越えると裏打ち層が
べたついてカーペット表面や床面を汚し易くなると共に
燃焼時の発煙が多くなる。
の配合量は前記主ポリマーに対して１０〜４０重量％の
範囲であり、１０重量％未満では樹脂組成物の溶融粘度
の低下作用が充分発揮されず、充填剤を多量配合した場
合の加工性が悪化すると共にカーペット基材との接着力
が不充分になり、逆に４０重量％を越えると裏打ち層が
べたついてカーペット表面や床面を汚し易くなると共に
燃焼時の発煙が多くなる。
【００１６】一方、この発明では裏打ち層の樹脂組成物
に配合する充填剤として前記のように炭酸カルシウムと
水酸化マグネシウムを用いるが、前者は軟化点の上昇、
寸法安定性の向上、樹脂組成物全体の価格低減等の目的
で使用され、また後者は燃焼時の発煙量を減少させる目
的で使用される。なお、前者の炭酸カルシウムと同様の
作用を期待できる充填剤として、クレー、タルク、硫酸
バリウム、硫酸カルシウム等があるが、価格や入手の容
易さ等で炭酸カルシウムが勝っている。また後者の水酸
化マグルシウムと同様目的で用いられる充填剤として水
酸化アルミニウムが知られるが、その熱分解点が２００
℃程度であることから、加熱混合時に分解が起こり不都
合である。
に配合する充填剤として前記のように炭酸カルシウムと
水酸化マグネシウムを用いるが、前者は軟化点の上昇、
寸法安定性の向上、樹脂組成物全体の価格低減等の目的
で使用され、また後者は燃焼時の発煙量を減少させる目
的で使用される。なお、前者の炭酸カルシウムと同様の
作用を期待できる充填剤として、クレー、タルク、硫酸
バリウム、硫酸カルシウム等があるが、価格や入手の容
易さ等で炭酸カルシウムが勝っている。また後者の水酸
化マグルシウムと同様目的で用いられる充填剤として水
酸化アルミニウムが知られるが、その熱分解点が２００
℃程度であることから、加熱混合時に分解が起こり不都
合である。
【００１７】上記の炭酸カルシウムとしては、平均粒子
径が１〜５００μｍの範囲にあるものを用いる。この平
均粒子径が小さすぎると樹脂組成物の溶融粘度が上昇し
て加工性の悪化を招き、逆に大きすぎると多量配合した
場合に裏打ち層の変形による割れを生じ易くなる。特に
望ましいのは１０〜１５０μｍの範囲にあるものであ
る。
径が１〜５００μｍの範囲にあるものを用いる。この平
均粒子径が小さすぎると樹脂組成物の溶融粘度が上昇し
て加工性の悪化を招き、逆に大きすぎると多量配合した
場合に裏打ち層の変形による割れを生じ易くなる。特に
望ましいのは１０〜１５０μｍの範囲にあるものであ
る。
【００１８】しかして、炭酸カルシウムと水酸化マグネ
シウムの配合量は、両者の合計で前記樹脂成分１００重
量部に対して１８０〜３００重量部の範囲とすべきであ
り、１８０重量部未満では樹脂組成物の軟化点の上昇作
用が不充分になり、逆に３００重量部を越える場合は樹
脂組成物の溶融粘度が上昇して加工性を悪化させると共
に裏打ち層の割れを生じ易くなる。また、燃焼時の発煙
を抑える目的では上記合計量中の水酸化マグネシウムの
比率を高くすることが望ましいが、水酸化マグネシウム
は、一般的に平均粒子径が１０μｍ以下と小さく、多量
配合により溶融粘度の上昇を招き易いため、その配合量
の上限を上記合計量中の１００重量部とし、充分な発煙
抑制作用を付与する上で同下限を１０重量部とする。従
って、他方の炭酸カルシウムは上記合計量中の１７０〜
２９０重量部の範囲とする。
シウムの配合量は、両者の合計で前記樹脂成分１００重
量部に対して１８０〜３００重量部の範囲とすべきであ
り、１８０重量部未満では樹脂組成物の軟化点の上昇作
用が不充分になり、逆に３００重量部を越える場合は樹
脂組成物の溶融粘度が上昇して加工性を悪化させると共
に裏打ち層の割れを生じ易くなる。また、燃焼時の発煙
を抑える目的では上記合計量中の水酸化マグネシウムの
比率を高くすることが望ましいが、水酸化マグネシウム
は、一般的に平均粒子径が１０μｍ以下と小さく、多量
配合により溶融粘度の上昇を招き易いため、その配合量
の上限を上記合計量中の１００重量部とし、充分な発煙
抑制作用を付与する上で同下限を１０重量部とする。従
って、他方の炭酸カルシウムは上記合計量中の１７０〜
２９０重量部の範囲とする。
【００１９】この発明においては、裏打ち層の樹脂組成
物中に、前記樹脂成分及び充填剤以外に着色剤や種々の
改質剤等の添加剤を必要に応じて少量配合してもよい。
なお着色剤は、溶融混合時の分散性を高めるために、溶
解性のよいオレフィン系ベースポリマー等に配合したマ
スターバッチの形で用いるのがよい。また上記改質剤と
しては、低温特性を向上させるための高沸点油剤が挙げ
られる。
物中に、前記樹脂成分及び充填剤以外に着色剤や種々の
改質剤等の添加剤を必要に応じて少量配合してもよい。
なお着色剤は、溶融混合時の分散性を高めるために、溶
解性のよいオレフィン系ベースポリマー等に配合したマ
スターバッチの形で用いるのがよい。また上記改質剤と
しては、低温特性を向上させるための高沸点油剤が挙げ
られる。
【００２０】この発明のタイルカーペットを製造するに
は、表面側にパイル糸等の起毛を有する繊維製カーペッ
ト基材の好ましくはラテックス等で下塗り処理を施した
裏面側に、上記樹脂組成物の加熱による溶融混合物を所
定厚みに塗工し、冷却硬化させて厚さ２．５〜４ｍｍ程
度の裏打ち層を形成した後、必要に応じて裁断ないし打
ち抜きを行いタイルカーペットとしての所定の大きさ、
形状とすればよい。しかして、この発明のタイルカーペ
ットの特に好ましい構成として、上記樹脂組成物からな
る裏打ち層を上下複数層として各層間にガラス繊維製の
中間基布を介在させた構成が挙げられ、この場合には該
中間基布の存在によってカーペットの寸法安定性がより
向上するという利点がある。
は、表面側にパイル糸等の起毛を有する繊維製カーペッ
ト基材の好ましくはラテックス等で下塗り処理を施した
裏面側に、上記樹脂組成物の加熱による溶融混合物を所
定厚みに塗工し、冷却硬化させて厚さ２．５〜４ｍｍ程
度の裏打ち層を形成した後、必要に応じて裁断ないし打
ち抜きを行いタイルカーペットとしての所定の大きさ、
形状とすればよい。しかして、この発明のタイルカーペ
ットの特に好ましい構成として、上記樹脂組成物からな
る裏打ち層を上下複数層として各層間にガラス繊維製の
中間基布を介在させた構成が挙げられ、この場合には該
中間基布の存在によってカーペットの寸法安定性がより
向上するという利点がある。
【００２１】
【実施例】以下に、この発明の実施例を比較例と対比し
て具体的に説明する。なお、以下において部とあるの
は、重量部を意味する。
て具体的に説明する。なお、以下において部とあるの
は、重量部を意味する。
【００２２】実施例１〜３ 後記表１に示す量の非晶性プロピレン・エチレンランダ
ム共重合体（宇部レキセン社製ＲＴ２２１５、溶融粘度
１５００ｃｐｓ、軟化点１４３℃）又は非晶性ポリプロ
ピレン（宇部レキセン株式会社製ＲＴ２１１５、溶融粘
度１５００ｃｐｓ、軟化点１５２℃）を加熱溶融釜に入
れ、ミキサーで撹拌しながら１９０℃に加熱して溶融さ
せた後、表１に示す量の結晶性ポリプロピレン（宇部興
産社製Ｊ１３０Ｇ、ホモポリマー、メルトインデックス
３０）及び脂環族系石油樹脂（三井石油化学工業社製Ｔ
３００Ｘ、軟化点９５℃）を徐々に投入し、加熱温度１
７０〜１９０℃において均一に溶融させ、更に表１に示
す量の炭酸カルシウム（三共精粉株式会社製Ｇ＃１０
０、平均粒子径６０μｍ）及び水酸化マグネシウム（宇
部化学株式会社製ＨＴＲ−Ｄ、平均粒子径１００μｍ）
を徐々に投入して加熱温度１９０℃にて均一に混合し、
裏打ち用樹脂組成物を調整した。次に、パイル糸を植設
した住江織物株式会社製カーペット基材（厚さ５ｍｍ）
の予めラテックスで下塗り処理した裏面上に、上記裏打
ち用樹脂組成物をドクターナイフで厚さ１．４ｍｍに塗
布し、その上に厚さ０．５ｍｍのガラス繊維製中間基布
を貼り合わせた後、更に上記裏打ち用樹脂組成物を厚さ
１．４ｍｍに塗布し、冷却硬化させて裏打ち層を形成
し、最後に５０×５０ｃｍの大きさに切断してタイルカ
ーペットを作製した。
ム共重合体（宇部レキセン社製ＲＴ２２１５、溶融粘度
１５００ｃｐｓ、軟化点１４３℃）又は非晶性ポリプロ
ピレン（宇部レキセン株式会社製ＲＴ２１１５、溶融粘
度１５００ｃｐｓ、軟化点１５２℃）を加熱溶融釜に入
れ、ミキサーで撹拌しながら１９０℃に加熱して溶融さ
せた後、表１に示す量の結晶性ポリプロピレン（宇部興
産社製Ｊ１３０Ｇ、ホモポリマー、メルトインデックス
３０）及び脂環族系石油樹脂（三井石油化学工業社製Ｔ
３００Ｘ、軟化点９５℃）を徐々に投入し、加熱温度１
７０〜１９０℃において均一に溶融させ、更に表１に示
す量の炭酸カルシウム（三共精粉株式会社製Ｇ＃１０
０、平均粒子径６０μｍ）及び水酸化マグネシウム（宇
部化学株式会社製ＨＴＲ−Ｄ、平均粒子径１００μｍ）
を徐々に投入して加熱温度１９０℃にて均一に混合し、
裏打ち用樹脂組成物を調整した。次に、パイル糸を植設
した住江織物株式会社製カーペット基材（厚さ５ｍｍ）
の予めラテックスで下塗り処理した裏面上に、上記裏打
ち用樹脂組成物をドクターナイフで厚さ１．４ｍｍに塗
布し、その上に厚さ０．５ｍｍのガラス繊維製中間基布
を貼り合わせた後、更に上記裏打ち用樹脂組成物を厚さ
１．４ｍｍに塗布し、冷却硬化させて裏打ち層を形成
し、最後に５０×５０ｃｍの大きさに切断してタイルカ
ーペットを作製した。
【００２３】比較例１〜６ 裏打ち用樹脂組成物の配合組成を後記表１に示す組成に
変更した以外は、実施例と同様にしてタイルカーペット
を作製した。なお、表１中のアタクチックポリプロピレ
ンには市販品（溶融粘度２０００ｃｐｓ、軟化点１４０
℃）、テルペン樹脂には安原油脂工業社製Ｐ１２５（軟
化点１２５℃）をそれぞれ用いた。
変更した以外は、実施例と同様にしてタイルカーペット
を作製した。なお、表１中のアタクチックポリプロピレ
ンには市販品（溶融粘度２０００ｃｐｓ、軟化点１４０
℃）、テルペン樹脂には安原油脂工業社製Ｐ１２５（軟
化点１２５℃）をそれぞれ用いた。
【００２４】比較例７ ジオクチルフタレート１００部とポリ塩化ビニルペース
トレジン（三菱化成ビニル社製Ｐ４１０、ホモポリマ
ー）１００部とを撹拌釜に入れて撹拌した後、炭酸カル
シウム（前出）３００部を投入して均一に撹拌混合し、
裏打ち用樹脂組成物を調製した。次に、この組成物を離
型性シート上に厚さ１．４ｍｍに塗布し、その上にガラ
ス繊維製中間基布（実施例と同じ）を貼り合わせて更に
上記裏打ち用樹脂組成物を厚さ１．４ｍｍに塗布し、こ
の上に実施例と同様のカーペット基材を裏面側で張り合
わせた後、１６０℃に加熱して冷却後、離型性シートを
剥離した上で実施例と同様の大きさに切断してタイルカ
ーペットを作製した。
トレジン（三菱化成ビニル社製Ｐ４１０、ホモポリマ
ー）１００部とを撹拌釜に入れて撹拌した後、炭酸カル
シウム（前出）３００部を投入して均一に撹拌混合し、
裏打ち用樹脂組成物を調製した。次に、この組成物を離
型性シート上に厚さ１．４ｍｍに塗布し、その上にガラ
ス繊維製中間基布（実施例と同じ）を貼り合わせて更に
上記裏打ち用樹脂組成物を厚さ１．４ｍｍに塗布し、こ
の上に実施例と同様のカーペット基材を裏面側で張り合
わせた後、１６０℃に加熱して冷却後、離型性シートを
剥離した上で実施例と同様の大きさに切断してタイルカ
ーペットを作製した。
【００２５】
【表１】
【００２６】以上の実施例及び比較例のタイルカーペッ
トについて、寸法安定性、低温特性、抜糸強度、裏打ち
層の性状、裏打ち用樹脂組成物の溶融粘度（比較例７を
除く）、発煙性、燃焼ガス分析値をそれぞれ測定した結
果を後記表２に示す。なお、各項目の測定法及び評価は
次の通りである。
トについて、寸法安定性、低温特性、抜糸強度、裏打ち
層の性状、裏打ち用樹脂組成物の溶融粘度（比較例７を
除く）、発煙性、燃焼ガス分析値をそれぞれ測定した結
果を後記表２に示す。なお、各項目の測定法及び評価は
次の通りである。
【００２７】〔寸法安定性〕 ６０℃で２時間の加熱
と、−２０℃で２時間の冷却の加熱・冷却サイクルを２
５回繰返した後測定した。
と、−２０℃で２時間の冷却の加熱・冷却サイクルを２
５回繰返した後測定した。
【００２８】〔低温特性〕 カーペットを直径２０ｍｍ
の棒に沿って裏面側が外側になるように折り曲げて亀裂
の有無を観察した。
の棒に沿って裏面側が外側になるように折り曲げて亀裂
の有無を観察した。
【００２９】〔抜糸強度〕 ＪＩＳ Ｌ１０２１により
測定した。
測定した。
【００３０】〔裏打ち層の性状〕 均一な厚みでべたつ
きがない正常なものをＡ、厚みが不均一であるものを
Ｂ、べたつきを生じたものをＣとした。
きがない正常なものをＡ、厚みが不均一であるものを
Ｂ、べたつきを生じたものをＣとした。
【００３１】〔溶融粘度〕 ＢＬ型回転粘度計にて測定
した。
した。
【００３２】〔発煙性〕 ＮＢＳ（ＡＳＴＭ Ｅ６６
２）チャンバー法にて測定したＤｓ（ＳＭＯＫＥ ＤＥ
ＮＳＩＴＹ）値にて表した。
２）チャンバー法にて測定したＤｓ（ＳＭＯＫＥ ＤＥ
ＮＳＩＴＹ）値にて表した。
【００３３】〔燃焼ガス分析〕 ＮＢＳチャンバー法の
ガス検知管方式にて測定した。
ガス検知管方式にて測定した。
【００３４】
【表２】
【００３５】
【発明の効果】この発明によれば、カーペット基材の裏
面側に熱可塑性樹脂の裏打ち層を備えたタイルカーペッ
トとして、寸法安定性、低温特性、耐熱性のいずれにも
優れ、使用時の敷設状態において温度変化や歩行による
負荷を受けても、端部のめくれ上がり、隣接カーペット
間の隙間や重なり、裏打ち層の割れ等を生じず、また裏
打ち層のべたつきもなく、且つ安価で製作容易なものを
提供できる。更に、水酸化マグネシウムを特定割合含有
せしめると共に、粘着付与剤として脂環族系石油樹脂系
のものを用いているので、燃焼による発煙を充分に抑制
することができる。また、本裏打ち樹脂組成物は燃焼に
よる有毒ガスの発生も少ない。このように燃焼による発
煙及び有毒ガスの発生が少ないため、火災時の危険性が
小さく、焼却処理による公害発生の恐れもない。
面側に熱可塑性樹脂の裏打ち層を備えたタイルカーペッ
トとして、寸法安定性、低温特性、耐熱性のいずれにも
優れ、使用時の敷設状態において温度変化や歩行による
負荷を受けても、端部のめくれ上がり、隣接カーペット
間の隙間や重なり、裏打ち層の割れ等を生じず、また裏
打ち層のべたつきもなく、且つ安価で製作容易なものを
提供できる。更に、水酸化マグネシウムを特定割合含有
せしめると共に、粘着付与剤として脂環族系石油樹脂系
のものを用いているので、燃焼による発煙を充分に抑制
することができる。また、本裏打ち樹脂組成物は燃焼に
よる有毒ガスの発生も少ない。このように燃焼による発
煙及び有毒ガスの発生が少ないため、火災時の危険性が
小さく、焼却処理による公害発生の恐れもない。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ Ｄ０６Ｎ 3/04 Ｄ０６Ｎ 3/04 (72)発明者 鶴谷 巌 東京都港区赤坂一丁目12番32号 アーク 森ビル20Ｆ 宇部レキセン株式会社 (72)発明者 真鍋 孝文 大阪府堺市築港新町３−１ 宇部興産株 式会社 堺工場内 (56)参考文献 特開 平３−124884（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−128916（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A47G 27/02 B32B 27/12 C08K 3/20 C08K 3/26 C08L 23/16 D06N 3/04
Claims (2)
- 【請求項１】 カーペット基材の裏面側に、非晶性プロ
ピレン・エチレンランダム共重合体又は／及び非晶性ポ
リプロピレンからなる主ポリマーと、これに対する重量
比で５〜１５％の結晶性ポリプロピレン及び１０〜４０
％の脂環族系石油樹脂系粘着付与剤とを含む樹脂成分１
００重量部に対して、平均粒子径が１〜５００μｍの炭
酸カルシウム１７０〜２９０重量部と水酸化マグネシウ
ム１０〜１００重量部とが両者の合計を３００重量部以
下とする範囲で配合された樹脂組成物よりなる裏打ち層
を備えることを特徴とするタイルカーペット。 - 【請求項２】 非晶性プロピレン・エチレンランダム共
重合体又は／及び非晶性ポリプロピレンからなる主ポリ
マーと、これに対する重量比で５〜１５％の結晶性ポリ
プロピレン及び１０〜４０％の脂環族系石油樹脂系粘着
付与剤とを含む樹脂成分１００重量部に対して、平均粒
子径が１〜５００μｍの炭酸カルシウム１７０〜２９０
重量部と水酸化マグネシウム１０〜１００重量部とが両
者の合計を３００重量部以下とする範囲で配合されてな
るタイルカーペットの裏打ち用樹脂組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16440391A JP3030124B2 (ja) | 1991-07-04 | 1991-07-04 | タイルカーペット及びその裏打ち用樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16440391A JP3030124B2 (ja) | 1991-07-04 | 1991-07-04 | タイルカーペット及びその裏打ち用樹脂組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH057522A JPH057522A (ja) | 1993-01-19 |
| JP3030124B2 true JP3030124B2 (ja) | 2000-04-10 |
Family
ID=15792475
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16440391A Expired - Fee Related JP3030124B2 (ja) | 1991-07-04 | 1991-07-04 | タイルカーペット及びその裏打ち用樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3030124B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP3175034A1 (en) * | 2014-07-30 | 2017-06-07 | Milliken & Company | Carpet tile with polyolefin secondary backing |
| WO2019011725A1 (en) * | 2017-07-14 | 2019-01-17 | Tarkett Gdl | CARPET LAYER LAYER COMPOSITION |
| LU100340B1 (en) * | 2017-07-14 | 2019-01-28 | Tarkett Gdl Sa | Carpet backing layer composition |
| LU100355B1 (en) * | 2017-08-01 | 2019-02-06 | Tarkett Gdl Sa | Carpet backing layer composition |
| LU100738B1 (en) * | 2018-03-19 | 2019-10-01 | Tarkett Gdl Sa | Carpet backing layer composition |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CA2061474C (en) * | 1991-02-22 | 2002-03-26 | Kenneth Benjamin Higgins | Bitumen backed carpet tile |
-
1991
- 1991-07-04 JP JP16440391A patent/JP3030124B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP3175034A1 (en) * | 2014-07-30 | 2017-06-07 | Milliken & Company | Carpet tile with polyolefin secondary backing |
| US20210140102A1 (en) * | 2014-07-30 | 2021-05-13 | Milliken & Company | Carpet Tile With Polyolefin Secondary Backing |
| EP3175034B1 (en) * | 2014-07-30 | 2021-12-22 | Milliken & Company | Carpet tile with polyolefin secondary backing |
| WO2019011725A1 (en) * | 2017-07-14 | 2019-01-17 | Tarkett Gdl | CARPET LAYER LAYER COMPOSITION |
| LU100340B1 (en) * | 2017-07-14 | 2019-01-28 | Tarkett Gdl Sa | Carpet backing layer composition |
| KR20200030072A (ko) * | 2017-07-14 | 2020-03-19 | 타케트 지디엘 에스에이 | 카펫 배킹 층 조성물 |
| RU2745052C1 (ru) * | 2017-07-14 | 2021-03-18 | Таркетт Гдл | Композиция слоя основы коврового покрытия |
| EP3652376B1 (en) | 2017-07-14 | 2021-09-01 | Tarkett GDL | Carpet backing layer composition |
| US11326068B2 (en) | 2017-07-14 | 2022-05-10 | Tarkett Gdl | Carpet backing layer composition |
| KR102637062B1 (ko) | 2017-07-14 | 2024-02-14 | 타케트 지디엘 에스에이 | 카펫 배킹 층 조성물 |
| LU100355B1 (en) * | 2017-08-01 | 2019-02-06 | Tarkett Gdl Sa | Carpet backing layer composition |
| LU100738B1 (en) * | 2018-03-19 | 2019-10-01 | Tarkett Gdl Sa | Carpet backing layer composition |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH057522A (ja) | 1993-01-19 |
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