JP3029516B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP3029516B2
JP3029516B2 JP5-30658A JP3065893A JP3029516B2 JP 3029516 B2 JP3029516 B2 JP 3029516B2 JP 3065893 A JP3065893 A JP 3065893A JP 3029516 B2 JP3029516 B2 JP 3029516B2
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inkjet
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一義 高橋
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時任 江幡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録装
置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録は従来のスクリーン
捺染と比較するとはるかに高精細で、階調のある高品位
のデザインがプリントできる。しかも数百〜数千のノズ
ルを持ったマルチノズルヘッドを使用することによりそ
れなりの生産性をもたせられるとう特徴を持つ。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
1)しかし、細いインクジェットノズルから吐出させた
インクで記録を行う性質上粘度の低い(=薄い)インク
を使わざるをえない。したがって濃い図柄は記録できな
い。インクを大量に吹き付けると濃くはできるが布地の
上でにじんでしまって美しい図柄を作ることはできな
い。
【0004】2)多数のノズルを並列して使用するとい
うことから、そのノズルに固有の特性に応じて、むら、
ヨレ筋、気まぐれな不吐出による白筋等が記録され欠陥
の無い画像を形成することが難しい。このことは連続運
転で一気に数十メートル数百メートルを生産する産業機
械にとって大きな課題である。
【0005】3)淡い色は、インク滴をまばらに付着さ
せることによって表現するが画像はざらついたものとな
る。特に2)の欠点を避けようとしてノズル径を大き
く、したがってインク滴を大きくすると、このことは解
像度を下げることを意味しざらつきが著しくなる。
【0006】4)処理剤によっては布に対して不安定な
ので記録直前に塗布して効果の著しいものがあるがこの
ようなものは従来の工程では使用できない。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、インクを吐出
するインクジェット記録部を記録媒体に対して相対的に
走査する主走査と、主走査毎に記録媒体をインクジェッ
ト記録部に対して相対的に前記主走査とは異なる方向に
所定量搬送する副走査とを繰り返して行うことで記録を
行うインクジェット記録装置であって、前記副走査方向
に見て上流側に位置し、所定の記録幅で前記主走査方向
に記録を行う第1のインクジェット記録部と、前記副走
査方向に見て下流側こ位置し、所定の記録幅で前記主走
査方向に記録を行う第2のインクジェット記録部と、前
記第1のインクジェット記録部と第2のインクジェット
記録部との間に位置し、前記副走査方向に見て前記所定
の記録幅より長い幅の空間部を有し、前記第1のインク
ジェット記録部によって記録媒体上に記録された記録部
分を含む記録領域の乾燥を生じさせるための乾燥部と、
前記第1のインクジェット記録部により記録を行わせた
後、前記乾燥部によりインクの乾燥が生じた前記記録領
域に対してさらに前記第2のインクジェット記録部を用
いて記録を行なわせる記録制御手段とを備えることを特
徴とするものであり、 1)一度記録した布に乾燥工程を経させた後に、さらに
記録を重ねることにより、にじみのない濃い(概ね倍の
濃度)記録を可能にし、 2)シリアルスキャンを行うに当たって数回の重ね記録
を、分割して行送りすることによりつなぎ筋を解消す
る。
【0008】3)1行のピクセルを、あるいは1つのピ
クセルを形成するに当たり、ヘッドを相対的にずらして
異なるノズルを使った重ね記録によって実行することに
よって、むら、ヨレ筋、白筋を解消し、 4)淡い色は薄めるための透明インクと重ねて記録し布
の上で所定の濃度(淡さ)となるようにするので、ざら
つきが解消される。透明インクを多量に記録してもその
後の乾燥工程を経てから次の記録工程に入るので高精細
画像はにじみなく実現できる。
【0009】5)記録直前の前処理ステーションもしく
は記録部の先頭で、前処理剤を記録、最終記録部の後尾
もしくは後処理ステーションで後処理剤を記録し処理効
果を高めた。
【0010】なお、本明細書において『記録』とは『捺
染』の意味を含むものであり、広く布帛や紙等の記録媒
体に画像を付与することを言う。
【0011】
【作用】本発明によると高精細高階調というインクジェ
ット記録による捺染の特徴をそのままにさらに、にじみ
のない濃い鮮やかな、むら、筋、つなぎ筋、ざらつきが
ほとんどない、プリント記録を可能にする。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図面を参照しながら詳細に説
明する。
【0013】図1は本発明に係るインクジェット記録装
置の基本構成を示すブロック図である。このインクジェ
ット記録装置は、システムとして構成され、大別して、
デザイナー等が作成した原画を読み取りこの原画像を電
気信号で表される原画データに変換する画像読み取り装
置1、画像読み取り装置1からの原画データを取り込ん
で加工してイメージデータとして出力する画像処理部
2、画像処理部2で作成されたイメージデータに基づ
き、布帛等の記録媒体上に記録を行う画像記録部3とか
らなっている。画像読み取り装置1では、CCDイメー
ジセンサにより原画像を読み取られる。画像処理部2で
は、入力された原画データから、後述するマゼンタ(略
号M)、シアン(略号C)、イエロー(略号Y)、ブラ
ック(略号Bk)の4色のインクを吐出するインクジェ
ット記録部A−2(図2)を駆動するためにデータを作
成する。データの作成の際には、原画像をインクのドッ
トで再現するための画像処理、色調を決定する配色、レ
イアウトの変更、拡大、縮小等の図柄の大きさの加工、
選択がなされる。画像記録部3では、インクジェット記
録部A−2により記録が行われる。インクジェット記録
部A−2は、微小のインク滴を記録媒体に向けて飛翔さ
せ、このインク滴を記録媒体に付着させることにより記
録を行うものである。
【0014】図3は、本発明において使用されるインク
ジェット記録装置のプリント部を示す斜視図である。
【0015】まず、インクジェットプリント部は大別し
て、フレーム枠6、2本のガイドレール7及び8、イン
クジェットヘッド9とその移動用キャリッジ10、イン
ク供給装置11とその移動用キャリッジ12、ヘッド回
復装置13及び電送系5とを備えて構成される。インク
ジェットヘッド9(以下、単にヘッドと呼ぶ)は、複数
のノズル列と電気信号をインク吐出エネルギーに変換す
るための変換装置とを含み、画像処理部2から送られて
きた画像信号に応じてノズル列から選択的にインクを吐
出させる機構をもつ。
【0016】前記ヘッドとしては、熱エネルギーを利用
してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに与
える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換体
を備えており、前記熱エネルギー変換体によって印加さ
れる熱エネルギーよりインクに状態変化を生起させ、該
状態変化に基づいて吐出口よりインクを吐出させるヘッ
ドが好ましく使用される。
【0017】インク供給装置11は、インクを貯留し、
ヘッドにインクを必要量供給するためのものであり、不
図示のインクタンクやインクポンプ等を有する。本体と
ヘッド9とはインク供給チューブ15で接続され、通常
は毛細管作用によりヘッドから吐出される分だけ自動的
にヘッド9に供給される。また、後述するようなヘッド
回復動作のときには、インクポンプを用いて強制的にイ
ンクがヘッド9に供給される。
【0018】上記ヘッド9及びインク供給装置11はそ
れぞれキャリッジ10、キャリッジ12に搭載され、不
図示の駆動装置によりガイドレール7,8に沿って往復
移動を行うように構成されている。
【0019】ヘッド回復装置13は、ヘッドのインク吐
出安定性を維持するためにヘッド9のホームポジション
(待機位置)においてヘッド9に対向し得る位置に設け
られており、矢印A方向に前進後退可能であり、具体的
には次に述べるような動作を行う。
【0020】まず、非動作時にヘッド9のノズル内から
のインクの蒸発を防ぐためにホームポジションにおいて
ヘッド9のキャッピングを行う(キャッピング動作)。
あるいは画像記録開始前にノズル内の気泡やゴミ等を排
出するためにインクポンプを用いてヘッド内のインク流
路を加圧してノズルから強制的にインクを排出するとい
った動作(加圧回復動作)またはノズルからインクを強
制的に吸引排出する動作(吸引回復動作)を行う際に排
出されたインクを回収する等の機能を果たす。
【0021】電送系5は、電源部及びインクジェット記
録部全体のシーケンス制御を行うための制御部を含む。
布36はヘッド9がガイドレールに沿って主走査方向に
移動して所定長の記録が行われる毎に不図示の搬送装置
により副走査方向(矢印B方向)に所定量搬送され、画
像形成が行われていく。図中、斜線部17は記録が終了
した部分を示す。
【0022】なお、記録ヘッド9としては、単色記録用
のインクジェット記録ヘッド、カラー記録用の異なる色
のインクで記録する複数個の記録ヘッド、あるいは同一
色彩で濃度の異なる濃淡インクで記録する複数の記録ヘ
ッド等を用いることができる。
【0023】また、記録ヘッドとインクタンクを一体化
したカートリッジタイプのもの、あるいは記録ヘッドと
インクタンクを別体としこれらをインク供給チューブで
接続する構成のもの等、記録手段及びインクタンクの構
成を問わず適用することができる。
【0024】さらに、以下の態様の記録装置において本
発明を実施することにより、吸水性が極めて低い記録媒
体においても高品質な画像を得ることができる。
【0025】図2は、特に本発明に好ましい画像記録部
の概要を示す模式図である。この記録装置は、大きく分
けて、捺染用の前処理を施されたロール状の布帛等の記
録媒体を送り出す給布部Bと、送られてきた布帛を精密
に行送りして、インクジェットヘッドでプリントを行う
本体部Aと、プリントされた布帛を乾燥させ巻取る巻取
り部Cからなる。そして、本体部Aはさらにプラテンを
含む布帛の精密送り部A−1とインクジェット記録部A
−2とからなる。
【0026】以下、記録媒体として前処理された布帛を
用い捺染を実施する場合を例にとってこの装置の動作を
説明する。
【0027】前処理されたロール状の布帛36は給付部
Bから送り出され、本体部に送られる。本体部には精密
にステップ駆動される薄い無端のベルト37が駆動ロー
ラ47、巻回ローラ49に架け回されている。駆動ロー
ラ47は、高分解能のステッピングモータ(図示せず)
でダイレクトにステップ駆動されてそのステップ量だけ
ベルトをステップ送りする。送られてきた布36は巻回
ローラ49によってバックアップされたベルト37表面
に、押付けローラ40によって押付けられ、張付けられ
る。
【0028】ベルトによってステップ送りをされてきた
布36は、第1のプリント部31において、ベルト背面
のプラテン32によって定位され表側からインクジェッ
トヘッド9によってプリントされる。1行のプリントが
終る毎に、所定量ステップ送りされ、次いでベルト背面
からの加熱プレート34による加熱と、温風ダクト35
によって供給/排出される、表面からの温風によって乾
燥される。続いて第2のプリント部31′において、第
1のプリント部と同様な方法で重ねプリントがなされ
る。
【0029】プリントが終った布帛は引き剥されて前述
の加熱プレートと温風ダクトと同様な後乾燥部46で再
度乾燥されガイドロール41に導かれて巻取りロール4
8に巻取られる。そして、巻取られた布帛は本装置から
取外され、バッチ処理で発色、洗浄、乾燥等の後処理工
程を経て製品となる。
【0030】次にインクジェット記録部A−2付近の詳
細について図4に基づき説明する。
【0031】ここでの好ましい態様は、第1プリント部
のヘッドにより、ドット数を間引いて情報を記録し、乾
燥工程を経て、第2プリント部のヘッドにより、第1プ
リント部で間引かれた情報を補完するようにインク滴を
吐出するものである。
【0032】図4において、記録媒体である布帛36
は、ベルトに張り付けられて図中、上方向にステップ送
りされるようになっている。図中下方の第1プリント部
31にはY,M,C,Bkのほか、特色S1〜S4用の
インクジェットヘッド8本を搭載した第1のキャリッジ
44がある。本例におけるインクジェットヘッド(記録
ヘッド)は、インクを吐出するために利用されるエネル
ギーとして、インクに膜沸騰を生じさせる熱エネルギー
を発生する素子を有するものを用いてあり、また400
dpi(ドット/インチ)の密度で128の吐出口を配
列したものを用いている。
【0033】第1のプリント部の下流側にはベルトの背
面から加熱する加熱プレート34と、表側から乾燥させ
る温風ダクト35とからなる乾燥部45が設けられてい
る。加熱プレート34の熱伝達面は、強くテンションを
かけられた無端ベルト37に押し当てられ、中空になっ
ている内側に通してある高温高圧の蒸気によって、搬送
ベルト37を背面から強力に加熱する。搬送ベルト37
は、貼り付けられている布帛36を熱伝導によって直接
に効果的に加熱する。加熱プレート面の内側は集熱のた
めのフィン34′が設けられていて熱を効率的にベルト
背面に集中できるようにしてある。ベルトに接しない側
は断熱材43でカバーしてあり、放熱による損失を防い
でいる。
【0034】表側では、下流側の供給ダクト30から乾
燥温風を吹き付けることによって、乾燥しつつある布帛
に、より湿度の低い空気を当てて効果を高めるようにし
ている。そして布帛の搬送方向とは逆に流れて充分に水
分を含んだ空気は、上流側の吸引ダクト33から、吹き
付けの量よりもはるかに多量の吸引をすることによっ
て、蒸発水分が漏れて周囲の機械装置に結露しないよう
にしてある。温風の供給源は図4の奥側にあり、吸引は
手前側から行うようになっていて、布帛に対向している
吹き出し口38と吸引口39との圧力差が長手方向全域
にわたって均一になるようにしてある。空気の吹き付け
/吸引部は背面の加熱プレートの中心に対して下流側に
オフセットされており、充分に加熱された所に空気が当
たるようにしてある。これらによって第1のプリント部
31が布帛が受容した薄め液も含むインク中の多量の水
分を強力に乾燥させる。
【0035】その下流(上方)には第2のプリント部3
1′があり、第1のキャリッジと同様の構成の第2のキ
ャッリジ44′で第2のプリント部を形成している。
【0036】次に、インクジェット捺染記録の具体例を
説明する。先に説明したように図2は捺染に好適な実施
例の構成を示す図である。図2に示すように、インクジ
ェット印捺工程を経た後、乾燥(自然乾燥を含む)させ
る。そして、引き続き布帛繊維上の染料を拡散させ、か
つ繊維への染料を反応定着させる工程を施す。この工程
により、充分な発色性と染料の固着による堅牢性を得る
ことができる。
【0037】この拡散、反応定着工程は従来公知の方法
でよく、例えば、スチーミング法が挙げられる。なお、
この場合、印捺工程の前に、予め布帛にアルカリ処理を
施してもよい。
【0038】その後、後処理工程において、未反応の染
料の除去及び前処理に用いた物質の除去が行われる。最
後に、欠陥補正、アイロン仕上げ等の整理仕上げ工程を
経て記録が完成する。
【0039】記録媒体としては、布帛、壁紙、紙、OH
P用フィルム等が挙げられる。特に布帛、壁紙のような
低吸水性の記録媒体に対して本発明は好適である。
【0040】なお、本発明において、布帛とは、素材、
織り方、編み方を問わず、あらゆる織物、不織布、及び
その他の布地を含む。
【0041】また、本発明において、壁紙とは、紙、布
帛、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂シートを素材とする壁
用貼付材を含む。
【0042】特に、インクジェット捺染用布帛として
は、(1)インクを充分な濃度に発色させ得ること、
(2)インクの染着率が高いこと、(3)インクが布帛
上で速やかに乾燥すること、(4)布帛上での不規則な
インクの滲みの発生が少ないこと、(5)装置内での搬
送性に優れていること、等の性能が要求される。これら
の要求性能を満足させるために、必要に応じて布帛に対
し、予め前処理を施しておくことができる。例えば、特
開昭62−53492号公報においてインク受容層を有
する布帛類が開示され、また、特公平3−46589号
公報においては還元防止剤やアルカリ物質を含有させた
布帛の提案がなされている。このような前処理の例とし
ては、布帛に、アルカリ性物質、水溶性高分子、合成高
分子、水溶性金属塩、尿素及びチオ尿素から選ばれる物
質を含有させる処理を挙げることができる。
【0043】アルカリ性物質としては、例えば、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化アルカリ金属、
モノ、ジ、トリエタノールアミン等のアミン類、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム等の炭酸も
しくは重炭酸アルカリ金属塩等が挙げられる。さらに酢
酸カルシウム、酢酸バリウム等の有機酸金属塩やアンモ
ニア及びアンモニア化合物等がある。また、スチーミン
グ及び乾熱下でアルカリ物質となるトリクロロ酢酸ナト
リウム等も用い得る。特に好ましいアルカリ性物質とし
ては、反応性染料の染色に用いられる炭酸ナトリウム及
び重炭酸ナトリウムがある。
【0044】水溶性高分子としては、トウモロコシ、小
麦等のデンプン物質、カルボキシメチルセルロース、メ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセル
ロース系物質、アルギン酸ナトリウム、アラビアゴム、
ローカスイトビーンガム、トラガントガム、グアガム、
タマリンド種子等の多糖類、ゼラチン、カゼイン等の蛋
白質物質、タンニン系物質、、リグニン系物質等の天然
水溶性高分子が挙げられる。
【0045】また、合成高分子としては、例えば、ポリ
ビニルアルコール系化合物、ポリエチレンオキサイド系
化合物、アクリル酸系水溶性高分子、無水マレイン酸系
水溶性高分子等が挙げられる。これらの中でも多糖類系
高分子やセルロース系高分子が好ましい。
【0046】水溶性金属塩としては、例えば、アルカリ
金属、アルカリ土類金属のハロゲン化物のように、典型
的なイオン結晶を作るものであって、pH4〜10であ
る化合物が挙げられる。かかる化合物の代表的な例とし
ては、例えば、アルカリ金属では、NaCl,Na2
4 ,KCl及びCH3 COONa等が挙げられ、ま
た、アルカリ土類金属としては、CaCl2 及びMgC
2 等が挙げられる。中でもNa,K及びCaの塩類が
好ましい。
【0047】前処理において上記物質等を布帛に含有さ
せる方法は、特に制限されないが、通常行われる浸漬
法、パッド法、コーティング法、スプレー法等を挙げる
ことができる。
【0048】さらに、インクジェット捺染用布帛に付与
される捺染インクは、布帛上に付与した状態では単に付
着しているに過ぎないので、引き続き繊維への染料の反
応定着工程(染着工程)を施すのが好ましい。このよう
な反応定着工程は、従来公知の方法でよく、例えば、ス
チーミング法、HTスチーミング法、サーモフィックス
法、予めアルカリ処理した布帛を用いない場合は、アル
カリパッドスチーム法、アルカリブロッチスチーム法、
アルカリショック法、アルカリコールドフィックス法等
が挙げられる。
【0049】さらに未反応の染料の除去及び前処理に用
いた物質の除去は、上記反応定着工程の後に従来公知の
方法に準じ、洗浄により行うことができる。なお、この
洗浄の際に従来フィックス処理を併用することが好まし
い。
【0050】本実施例のインクジェット記録装置による
重ね記録について図5を参照して説明する。
【0051】上記のように各プリント部には8本のヘッ
ドが一体になっているが、この図では簡略化のためプリ
ント部のヘッド列をただ一本のヘッドで代表させて示し
てある。
【0052】本実施例では上流側に位置する第1プリン
ト部31でまず所定の最終記録密度(単位面積当たりの
吐出量)の1/4の密度でシリアル記録を行い、次いで
記録巾wの1/2だけ↑の方向に布送りして、さらに1
/4の密度でシリアル記録を行う。重なり合ったところ
は最終記録密度の1/2の密度で記録されたことにな
る。これを繰り返して行い、第1プリント部では最終記
録密度の1/2の密度で図柄が記録される。次いで順次
乾燥部45を通過する間に、上述のように乾燥される。
次にその下流の第2プリント部31′で第1プリント部
と同様の重ね記録を行う。併せて、1/4の密度×4回
の重ね打=1、すなわち所定の記録密度で記録されるこ
とになる。
【0053】ここで注目すべきは、第1、第2のプリン
ト部の間に乾燥部45をおいたことによって“所定の記
録密度”が従来に比較してほぼ2倍(薄めインクを併用
しているので幾分相殺されてはいる)に、したがって充
分な濃度で記録できる点である。
【0054】第1プリント部31のスキャン間のつなぎ
の位置と第2プリント部31′でのそれとの関係位置は
次のようになっている。第1/第2のプリント部ではそ
れぞれ記録ヘッドの1/2のピッチでつなぎめができる
が、本実施例では相互のつなぎめが重ならないように、
第1の記録のつなぎめとつなぎめの丁度真ん中に、第2
のプリント部のつなぎめを位置させている。{第1のプ
リント部と第2のプリント部との距離dとヘッド巾wの
関係はd=(n+1/4)w n:自然数}ここで注
目すべきはスキャン間のつぎめ筋の問題である。
【0055】一度に100%濃度による記録を行うシリ
アルスキャンでは、布の送り量に関係する各種の誤差や
インクの滲みによって発生する、隙間やオーバーラップ
によって、100%濃度であるべきところが0%濃度の
白い筋か、200%濃度の濃い筋になって画像の欠陥と
なる。しかし本発明実施例によると、一度の記録では1
/4=25%の記録しかしない、しかもその上に正しい
濃度(=つなぎめでない)で3重にカバーされるので、
100%濃度であるべきところが75%濃度にかすかに
薄く、125%濃度に僅かに濃くしかならない。しかも
この筋の巾は、誤差の量が1/2に分散されるため概ね
1/2になってしまう。この両者があいまって事実上つ
なぎ筋は認められなくなる。
【0056】また気まぐれに発生するヨレ、不吐出によ
る筋も同様に他の正常な3度の重ね記録によってカバー
される。
【0057】すなわち本実施例によると1ピクセル位置
を同じ色のヘッドが4度通過するからこのピクセル位置
には同じ色を最大4dotまで重ねることができる。し
かも2dot重ねた後それを乾燥させて、次の重ね打ち
をするので滲むこともない。すなわち通常のインクジェ
ットの打つ/打たないの2値の表現ではなく、dotの
数が0,1,2,3,4,の5値(階調)の多値表現が
できる。本実施例では黒を除いて5本の色ヘッドをもっ
ているから、1ピクセルにつき、5階調の5乗=312
5色の色表現ができることになる。この計算は1ピクセ
ルに最大4dot×5色=20dot打つことにしてい
る。しかも乾燥工程をもってはいても1ピクセルに滲む
ことなく打ち込めるのは10〜16dotであるので3
125色とまではいかない。しかしこれに誤差拡散法を
重ね合わせることにより、さらには薄め液の効果によっ
て、完璧な階調再現ができる。 第2実施例 上記の実施例の第1プリント部の上流にもう一つのプリ
ント部/乾燥部(プレプリント部/プレ乾燥部)を設け
る。このプリント部ではインクではなく、布地染色のた
めの前処理剤を記録パターンに応じて打ち込む。プリン
ト部では布帛の各種材質に適応できるよう、それぞれの
ヘッドには種類の違う処理剤が供給されている。プレ乾
燥部で前処理剤が固着された後、下流の第1/第2プリ
ント部で、処理剤で処理されたところに第1実施例のよ
うに記録される。このことによって無用の処理剤の浪費
が防がれると共に、後処理での洗い出し薬剤も削減され
る。(インクジェット捺染自体染料糊=ほとんどを洗い
出して廃棄する、を使わないエコロジー技術であるが、
それをさらに有効ならしめる。)このプレ記録部はさほ
どの解像力を必要としない。第1/第2のプリント部の
それの半分の解像力として、むしろ不吐出のない、耐処
理剤性を高めた設計とすることができる。
【0058】また最後にもう1つのプリント部(ポスト
プリント部)を設け後処理効果をさらに効果的ならしめ
ることもできる。 第3実施例 第1/第2のプリント部での記録法は必ずしも上記のも
の(重ね方/回数つなぎ位置等)に限定されない。複数
回に分けて1記録巾を分割送りする、少なくとも工程の
中に乾燥工程をもちその後重ね記録をする、第1/第2
のプリント部でのつなぎ位置が合致しない、ことが本発
明のポイントで、a)3回重ねの2つのプリント部/1
つの乾燥部を持つ構成や、b)2回重ねの3つのプリン
ト部/2つの乾燥部をもつ構成等等、のバリエーション
が可能である。
【0059】a)の方法はむら、筋をより低減させる。
b)の方法はより高濃度を実現する。 第4実施例 図6はシーケンシャル・マルチスキャンにより記録され
る記録データを説明するための図である。
【0060】図6において、点線で囲まれた各矩形領域
が1ドット(画素)に対応し、例えば記録密度が400
dpi(ドット/インチ)の場合は、各矩形の面積は約
(63.5μm)2 となる。黒い丸で示された部分がド
ットが打たれた場所で、黒丸が存在していない箇所が記
録が行われない部分を示している。インクジェットヘッ
ドが矢示F方向に移動し、インク吐出用ノズルより所定
のタイミングでインクが吐出される。このシーケンシャ
ル・マルチスキャンは、各ノズルの吐出するインク滴の
大きさのばらつきや、インク吐出方向のばらつきによっ
て生ずる各ノズル間の濃度ばらつきを補正するために行
われ、同一のライン(ヘッド移動方向)を複数のノズル
で記録する。このように複数個のノズルで1つのライン
を形成することにより、各インクジェットヘッドのノズ
ル特性のランダム性を利用し、濃度ムラの低減を図って
いる。すなわち、2度スキャンによるシーケンシャル・
マルチスキャンの場合、1回目の走査でインクジェット
ヘッドの上半分を用いて記録を行い、2回目の走査では
インクジェットヘッドの下半分のノズルを用いて記録を
行う。
【0061】このシーケンシャル・マルチスキャンによ
る記録をする例を示したのが図7と図8である。
【0062】いま、例えば図6に示したデータを記録す
る場合には、まず図7に示すように、インクジェットヘ
ッドの移動方向に発生するデータの奇数番目の記録デー
タのみを、インクジェットヘッドの上半分のノズルで記
録する。次に、インクジェットヘッド(キャリッジ)が
ホーム位置方向に戻され、布36がインクジェットヘッ
ドの巾の半分だけ送られて、図8に示すように今度はイ
ンクジェットヘッドの移動方法の偶数番目のドットをイ
ンクジェットヘッドの下半分のノズルを用いて記録す
る。こうして2度のスキャンにより図6に示すようなデ
ータが布36上に記録される。
【0063】図9は通常の2回マルチスキャンでの印刷
例を示している。第1のプリント部31のインクジェッ
トヘッドで印刷したエリア(下1)701、(下2)7
02、(下3)703で示し、第2のプリント部31′
のインクジェットヘッドで印刷したエリアを(上1)7
04、(上2)705、(上3)706で示す。
【0064】布送り方向は図示矢印の通りであり、布3
6の1回のステップ送り量は、インクジェットヘッドの
記録巾に対応している。図9から明らかなように記録さ
れた領域での全ては、第2のプリント部31′のインク
ジェットヘッドの上半分と第1のプリント部31のイン
クジェットヘッドの下半分か、第2のプリント部31′
のインクジェットヘッドの下半分と第1のプリント部3
1のインクジェットヘッドの上半分とを用いて記録され
ている。ここで、各インクジェットヘッドで記録される
データは、前述の図7及び図8に示すように間引かれて
おり、これら2つのインクジェットヘッドで重ね合わせ
て記録された結果、707で示す印刷濃度が得られる。
【0065】なお以上述べた後処理工程が施された記録
物は、その後所望の大きさに切り離され、切り離された
片は縫着、接着、溶着等、最終的な加工品を得るための
工程が施され、ワンピース、ドレス、ネクタイ、水着等
の衣類や布団カバー、ソファカバー、ハンカチ、カーテ
ン等が得られる。布帛を縫製等により加工して衣類やそ
の他の日用品とする方法は、例えば「最新ニット縫製マ
ニュアル」:センイジャーナル社発行や月刊誌「装
苑」:文化出版局発行等、公知の書籍に多数記載されて
いる。
【0066】また、乾燥部は、強制的な送風手段等でな
く、第1のインクジェット記録部から第2のインクジェ
ット記録部まで記録媒体が搬送されるまでの時間、イン
クを自然乾燥させるための所定の空間部を設けてもよ
い。
【0067】本発明は、特にインクジェット記録方式中
でも熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成し、記録
を行うインクジェット方式の記録ヘッド、記録装置にお
いて優れた効果をもたらすものである。
【0068】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特にオンデマンド型の場合には、液体(インク)が
保持されているシートや液路に対応して配置されている
電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越え
る急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号を
印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギーを
発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せ、結果的にこの駆動信号に一対一で応した液体(イン
ク)内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の
成長、収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を
吐出させて、少なくとの一つの滴を形成する。この駆動
信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮
が行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の
吐出が達成でき、より好ましい。
【0069】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書同第4345262号明
細書に記載されているようなものが適している。なお、
上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第4
313124号明細書に記載されている条件を採用する
と、さらに優れた記録を行うことができる。
【0070】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に、熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を
開示する米国特許第4558333号明細書、米国特許
第4459600号明細書にを用いた構成も本発明に含
まれるものである。
【0071】加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギー
の圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開
示する特開昭59−138461号公報に基づいた構成
としても本発明は有効である。
【0072】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の巾に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせることによってその長さ
を満たす構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッド
としての構成のいずれでもよいが、本発明は、上述した
効果を一層有効に発揮することができる。
【0073】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも
本発明は有効である。
【0074】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できる
ので好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、
記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニング
手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこ
れとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせによる
予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モード
を行うことも安定した記録を行うために有効である。
【0075】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下でで
固化するインクであっても、室温で軟化するもの、もし
くは液体であるもの、あるいは上述のインクジェット方
式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温
度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるよう
に温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号
付与時にインクが液状をなすものであればよい。
【0076】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで防止するか、またはイン
クの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインクを
用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの記録信号
に応じた付与によってインクが液化し、液化インクとし
て吐出するものや、記録媒体に到達する時点では既に固
化し始めるもの等のような、熱エネルギーによって初め
て液化する性質のインクの使用も本発明では適用可能で
ある。このような場合インクは、特開昭54−5684
7号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載
されるような、多孔質シートの凹部または貫通孔に液状
または固形物として保持された状態で、電気熱変換体に
対して対向するような形態としてもよい。本発明におい
て、上述した各インクに対して最も有効なものは、上述
した膜沸騰方式を実行するものである。
【0077】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、ワードプロセッサやコンピュータ等の情報
処理機器の画像出力端末として一体または別体に設けら
れるものの他、リーダ等と組み合わせた複写装置、さら
には送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を採る
ものであってもよい。
【0078】
【発明の効果】本発明によると高精細高階調というイン
クジェット記録による捺染の特徴をそのままさらに、に
じみのない濃い鮮やかな、むら、筋、つなぎ筋、ざらつ
きがほとんどない、プリント記録が得られるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示すブロック図
【図2】本発明実施例の画像記録部の構成を示す図
【図3】実施例のプリント部を示す斜視図
【図4】実施例のインクジェット記録部付近を示す図
【図5】実施例の重ね記録のための説明図
【図6】シーケンシャル・マルチスキャンによる記録を
説明するための図
【図7】シーケンシャル・マルチスキャンによる記録を
説明するための図
【図8】シーケンシャル・マルチスキャンによる記録を
説明するための図
【図9】シーケンシャル・マルチスキャンによる記録例
を示す図
【符号の説明】
A 本体部 A−1 精密送り部 A−2 インクジェット記録部 B 給布部 C 巻取部 1 画像読み取り装置 2 画像処理部 3 画像記録部 9 インクジェットヘッド 10 キャリッジ 11 インク供給装置 12 キャリッジ 13 ヘッド回復装置 30 供給ダクト 31 第1プリント部 31′ 第2プリント部 33 吸引ダクト 34 加熱プレート 35 温風ダクト 36 布 37 ベルト 38 吹出し口 39 吸引口 40 押付けローラ 44 第1キャリッジ 44′ 第2キャリッジ 45 乾燥部 46 後乾燥部 47 駆動ローラ 49 巻回ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI D06P 5/00 111 B41J 29/00 G H (72)発明者 一方井 雅俊 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 審査官 湯本 照基 (56)参考文献 特開 平2−252564(JP,A) 特開 平2−208056(JP,A) 特開 昭63−317350(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/01 B41J 2/05 B41J 2/205 B41J 29/00 B41M 5/00 D06P 5/00 111

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出するインクジェット記録部
    を記録媒体に対して相対的に走査する主走査と、主走査
    毎に記録媒体をインクジェット記録部に対して相対的に
    前記主走査とは異なる方向に所定量搬送する副走査とを
    繰り返して行うことで記録を行うインクジェット記録装
    置であって、前記副走査方向に見て 上流側に位置し、所定の記録幅で
    前記主走査方向に記録を行う第1のインクジェット記録
    部と、前記副走査方向に見て 下流側こ位置し、所定の記録幅で
    前記主走査方向に記録を行う第2のインクジェット記録
    部と、 前記第1のインクジェット記録部と第2のインクジェッ
    ト記録部との間に位置し、前記副走査方向に見て前記所
    定の記録幅より長い幅の空間部を有し、前記第1のイン
    クジェット記録部によって記録媒体上に記録された記録
    部分を含む記録領域の乾燥を生じさせるための乾燥部
    と、 前記第1のインクジェット記録部により記録を行わせた
    後、前記乾燥部によりインクの乾燥が生じた前記記録領
    域に対してさらに前記第2のインクジェット記録部を用
    いて記録を行なわせる記録制御手段とを備えることを特
    徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のインクジェット記録部の記録
    の上流側に設けられ、前記記録媒体に対して前処理剤を
    付着させるための前処理手段をさらに備えることを特徴
    とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録制御手段は、前記第1のインク
    ジェット記録部ならびに前記第2のインクジェット記録
    部を用いて前記記録領域に多値記録を行わせることを特
    徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記インクジェット記録部は複数の記録
    ヘッドを有し、このうち少なくとも一つは他よりも淡い
    色のインクを吐出する記録ヘッドであることを特徴とす
    る請求項1記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記乾燥部は、前記記録媒体の記録用表
    面側に設けられた送風手段を含む請求項1記載のインク
    ジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録媒体の裏面側に設けられ、前記
    第1のインクジェット記録部によって記録媒体上に記録
    された記録部分を含む記録領域のインクの乾燥を促進す
    るための乾燥手段をさらに備えることを特徴とする請求
    項1乃至5のいずれかに記載のインクジェット記録装
    置。
  7. 【請求項7】 前記記録制御手段は、前記第1のインク
    ジェット記録部に記録すべき画像データの一部を間引い
    て記録を行わせ、前記乾燥部により乾燥が生じた前記記
    録領域に対してさらに前記第2のインクジェット記録部
    を用いて前記第1のインクジェット記録部により記録さ
    れなかった間引かれた画像データの記録を行わせ、記録
    を補完させることを特徴とする請求項1乃至6のいずれ
    かに記載のインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記第1のインクジェット記録部と前記
    第2のインクジェット記録部はそれぞれインクを吐出す
    る記録ヘッドを備え、前記記録ヘッドは、熱エネルギー
    を利用してインクを吐出する記録ヘッドであって、イン
    クに与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー
    変換体を備えたインクジェット記録ヘッドであることを
    特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のインクジ
    ェット記録装置。
JP5-30658A 1992-02-26 1993-02-19 インクジェット記録装置 Expired - Lifetime JP3029516B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/022,565 US6116728A (en) 1992-02-26 1993-02-25 Ink jet recording method and apparatus and recorded matter
KR1019930002743A KR0139038B1 (ko) 1992-02-26 1993-02-26 잉크분사 프린팅방법과 잉크분사 프린팅장치
CN93102005A CN1072742C (zh) 1992-02-26 1993-02-26 喷墨记录方法和设备
KR1019970003312A KR0148550B1 (en) 1992-02-26 1997-01-30 Ink jet recording method and apparatus
CN99121553A CN1096943C (zh) 1992-02-26 1999-10-15 喷墨织物印刷方法及其印刷得到的材料
US09/606,072 US6398358B1 (en) 1992-02-26 2000-06-29 Textile ink jet recording method with temporary halt function

Applications Claiming Priority (2)

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JP3948992 1992-02-26
JP4-39489 1992-02-26

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JPH05301340A JPH05301340A (ja) 1993-11-16
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2127890A2 (en) 2008-05-26 2009-12-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Printing apparatus

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EP2127890A2 (en) 2008-05-26 2009-12-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Printing apparatus
US8014018B2 (en) 2008-05-26 2011-09-06 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Printing apparatus

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