JP3029287B2 - ポリフェニレンエーテル組成物 - Google Patents

ポリフェニレンエーテル組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、機械的性質、耐熱性、耐油性、成形加工性
および成形品外観に優れた樹脂組成物に関する。
〔従来の技術〕
ポリフェニレンエーテル樹脂は、寸法安定性、電気的
特性、高荷重下での耐熱変形性、耐水性などに優れた樹
脂であり、工業的にはポリスチレン系樹脂とブレンドさ
れた形で幅広く利用されているが、耐油性および成型加
工性に劣るという大きな欠点を有している。
これに対し、ポリアミド樹脂は、機械的強度、耐油
性、耐熱性などに優れ、最も代表的なエンジニアリング
プラスチックの1つとして、多量に利用されている。し
かしながら、このポリアミド樹脂は寸法安定性、吸湿
性、高荷重下での耐熱変形性、乾燥時の耐衝撃性などの
性質が他のプラスチックに比べて低いという欠点を有し
ている。
このため、前記の両樹脂のそれぞれの長所を生かし、
両者の欠点を相補うことを目的として、両樹脂をブレン
ドすることが試みられ、これまで種々の組成物が提案さ
れている。例えば両樹脂を単純にブレンドしたもの、特
に溶融混合したブレンド樹脂が開示されている(特公昭
45−997号公報、特公昭59−41663号公報)。しかしなが
ら、ポリフェニレンエーテルとポリアミドとは本来相溶
しにくく、このような単純にブレンドしたものでは、機
械的強度に優れた成形品を得ることができない。
そのために、ポリフェニレンエーテル及びポリアミド
と共に、相溶性改良材としてスチレン系化合物とα、β
−不飽和ジカルボン酸無水物との共重合体を配合し、さ
らに耐衝撃改良剤としてゴム状物質を添加した組成物
(特公昭59−33614号公報)やポリフェニレンエーテル
及びポリアミドと共に、他の成分として分子内に(a)
炭素−炭素二重結合または三重結合及び(b)カルボキ
シル基や酸無水物基などの官能基を有する化合物を添加
し、溶融混練りして得られた組成物(特公昭60−11966
号公報)、さらに、ゴム状物質を添加した組成物(特開
昭56−49753号公報)が提案されている。
これらの方法によって得られたポリフェニレンエーテ
ル系樹脂とポリアミド系樹脂より成る樹脂組成物は、優
れた耐熱性、成形加工性、耐油性、耐有機溶剤性、寸法
安定性を有し、自動車部品、電気・電子部品、機械部品
等多くの分野で期待されている。
しかしながら、これらの樹脂組成物は、高速射出成形
加工性や薄肉成形加工性が十分でなく、さらに成形品表
面にフローマークや白化現象あるいは顔料を添加して着
色した場合に色むらが発生する等の外観不良現象が発生
しやすい。そのために、成形加工条件が制限されたり、
さらには有用な成形品が得られないなど、使用する上で
制約があった。
顔料を添加して着色した場合に発生する外観不良現象
を改良するために、炭素数20〜40の脂肪酸、そのエステ
ルおよびその金属塩などを添加することが提案されてい
る(特開平1−129057号公報)。しかしながら、これら
の添加剤を用いた場合でも改良効果が十分でなく、逆に
外観不良を起こしたり耐熱性の低下を起こし易い。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、ポリフェニレンエーテル、ポリアミ
ド及びゴム状重合体を基本成分とする樹脂組成物におい
て、機械的性質、耐熱性、耐油性等の特性を損なうこと
なく、成形加工性および成形品の外観特性に優れた樹脂
組成物を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記課題を達成するために鋭意研究を
重ねた結果、ポリフェニレンエーテル、ポリアミド及び
ゴム状重合体が特定の割合より成る樹脂成分と、炭素数
26〜32の脂肪族カルボン酸の金属塩及び高級脂肪酸ビス
アミド化合物より成り、かつポリアミドが連続相を、ポ
リフェニレンエーテル及びゴム状重合体が分散相を形成
してなる組成物において、その目的を達成し得ることを
見出だし、その知見に基づいて本発明を完成するに至っ
た。
すなわち本発明は、 A)ポリフェニレンエーテル 5〜75重量% B)ポリアミド 25〜95重量% C)ゴム状重合体 0〜30重量% よりなる樹脂成分A)、B)、C)の合計量100重量部
に対して、 D)炭素数26〜32の脂肪族カルボン酸の金属塩0.05〜2
重量部及び E)高級脂肪酸ビスアミド化合物を0.05〜2重量部含有
して成り、かつ、B)成分が連続相を、A)成分および
C)成分が分散相を形成して成ることを特徴とする樹脂
組成物を提供するものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において(A)成分として用いられるポリフェ
ニレンエーテルは、一般式 (ここに、R1,R2,R3,R4,R5,R6は同一または異なるtert
−ブチル基を除く炭素数1〜4のアルキル基、アリール
基、ハロゲン、水素などの一価の残基であり、R5,R6
同時に水素ではない。) を繰り返し単位とし、構成単位が〔I〕又は〔I〕及び
〔II〕からなる単独重合体あるいは共重合体などであ
る。
ポリフェニレンエーテルの単独重合体の代表例として
は、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテ
ル、ポリ(2−メチル−6−エチル−1,4−フェニレ
ン)エーテル、ポリ(2,6−ジエチル−1,4−フェニレ
ン)エーテル、ポリ(2−エチル−6−nプロピル−1,
4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−n
ブチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−エチ
ル−6−イソプロピル−1,4−フェニレン)エーテル、
ポリ(2−メチル−6−クロル−1,4−フェニレン)エ
ーテル、ポリ(2−メチル−6−ヒドロキシエチル−1,
4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−ク
ロロエチル−1,4−フェニレン)エーテルなどのホモポ
リマーが挙げられる。
ポリフェニレンエーテル共重合体は、2,6−ジメチル
フェノールとオルトクレゾールまたは一般式 (ここに、R3,R4,R5,R6は同一または異なるtert−ブチ
ル基を除く炭素数1〜4のアルキル基、アリール基、ハ
ロゲン、水素などの一価の残基であり、R5,R6は同時に
水素ではない。)で表される2,3,6−トリメチルフェノ
ールなどのアルキル置換フェノールと共重合して得られ
るポリフェニレンエーテル構造を主体としてなるポリフ
ェニレンエーテル共重合体を包含する。
本発明において(B)成分として用いられるポリアミ
ドは、ポリマー主鎖に 結合を有するものであって、加熱溶融できるものであれ
ば、いずれも可能である。
その代表的なものとしては、4−ナイロン、6−ナイ
ロン、6,6−ナイロン、12−ナイロン、6,10−ナイロ
ン、テレフタル酸とトリメチルヘキサメチレンジアミン
からのポリアミド、アジピン酸とメタキシレリンジアミ
ンからのポリアミド、アジピン酸とアゼライン酸及び2,
2′−ビス(p−アミノシクロヘキシル)−プロパンか
らのポリアミド、テレフタル酸と4,4′−ジアミノジシ
クロヘキシルメタンからのポリアミドおよびこれらの共
重合ナイロンが挙げられる。この中で、6−ナイロン、
6,6−ナイロン、6−6,6共重合ナイロンの単独または併
用が好ましい。
本発明において(C)成分として用いられるゴム状重
合体としては、スチレン−ブタジェンブロック共重合
体、水素化スチレン−ブタジェンブロック共重合体、エ
チレン−プロピレンエラストマー、エチレン系アイオノ
マー樹脂、ゴム状のコアと非ゴム状ポリマーのシェルか
らなるコア・シェルポリマーなどであり、特にスチレン
−ブタジェンブロック共重合体、およびブタジェン部分
の一部又はすべてが水素添加された、スチレン−ブタジ
ェンブロック共重合体が好ましい。また、これらのゴム
状物質を、エポキシ化合物や不飽和カルボン酸およびそ
の誘導体などで変成したものを用いることもできる。
本発明において(D)成分として用いる炭素数26〜32
の脂肪族カルボン酸の金属塩としては、モンタン酸、セ
ロチン酸、メリシン酸等の金属塩や、上記脂肪族カルボ
ン酸を2価アルコールで部分的にエステル化されさらに
その残りが部分ケン化され金属塩となったもの等があげ
られる。金属塩を構成する金属成分としては、周期律表
のII a,II bおよびIII b族の金属が好ましく、更に好ま
しくはMg,Ca,Zn,Alである。具体的には、ヘキスト社製
のヘキストワックスOP等がある。
本発明において(E)成分として用いる高級脂肪酸ビ
スアミド化合物としては、メチレンビスステアリルアミ
ド、エチレンビスステアリルアミド、ジステアリルアジ
パミドがあげられる。好ましくは、エチレンビスステア
リルアミドである。
本発明組成物における(A)ポリフェニレンエーテ
ル、(B)ポリアミド、(C)ゴム状重合体の配合割合
については、前記(A),(B)および(C)成分の合
計重量に基づき、ポリフェニレンエーテルが5〜75重量
%、好ましくは15〜60重量%、ポリアミドが25〜95重量
%、好ましくは30〜65重量%、ゴム状重合体が0〜30重
量%、好ましくは2〜20重量%の範囲である。
本発明において、(A),(B),(C)3成分を、
前記の配合割合にするのは、ポリフェニレンエーテルが
75重量%を越えたりまたはポリアミドが25重量%未満で
は、ポリアミドを連続相とすることが困難となり、ポリ
アミドの特徴である耐油性、成形加工性等を損なうため
である。またゴム状重合体は耐衝撃性向上のために必要
であり、必要に応じて配合すれば良いが、30重量%を越
えると、耐衝撃性向上のためには必要としないし剛性お
よび耐熱性が低下し好ましくない。
本発明組成物において(D)炭素数26〜32の脂肪族カ
ルボン酸の金属塩と(E)高級脂肪酸ビスアミド化合物
を併用添加することにより、(D)成分だけ、または
(E)成分だけを添加した場合に比して、以下の効果が
得られる。即ち、以下の比較例に示す通り、(D)成分
だけを添加した場合には、成形流動性は改良されるが、
フローマークは改良されず耐熱性が劣る。(D)成分の
添加量を増すとフローマークはむしろ悪化し、耐熱性が
大幅に低下する。
また、(E)成分だけを添加した場合には、成形品の
表面白化現象があまり改良されない。これに比して、本
発明においては、成形流動性、耐熱性に加えて、フロー
マーク、白化等の表面外観が著しく改善される。
本発明組成物において添加される(D)成分及び
(E)成分は、前記樹脂成分(A),(B),(C)の
合計量100重量部に対して、それぞれ0.05〜2重量部、
好ましくは0.2〜1.5重量部である。添加量が0.05重量部
より少ないと、成型流動性及び表面白化現象が改良され
ない。2重量部を越えると、フローマークが悪化し、耐
熱性が低下する。
本発明組成物には、所望に応じて芳香族ビニル化合物
と共役ジエン化合物とのブロック共重合体を、不飽和ジ
カルボン酸及びその誘導体で変性した変性ブロック共重
合体を配合することができる。変性ブロック共重合体の
配合により該組成物は、耐衝撃性や剛性などの機械的強
度のバランスが効果的に改良される。
該変性ブロック共重合体のベースとなるブロック共重
合体は、芳香族ビニル化合物の重合体ブロック1個以上
と、共役ジェン化合物の重合体ブロック1個以上とから
構成され、直鎖状、分岐状、放射状あるいはこれらの組
み合わせのいずれでも良い。
このベースブロック共重合体における芳香族ビニル化
合物の含有率は、60〜90重量%の範囲にあることが好ま
しい。このベースブロック共重合体の具体例としては、
スチレン−ブタジェンブロック共重合体、スチレン−イ
ソプレンブロック共重合体などが挙げられる。
このベースブロック共重合体を変性するのに用いられ
る不飽和ジカルボン酸及びその誘導体としては、例えば
マレイン酸、フマル酸、クロロマレイン酸、シス−4−
シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸及びこれらの酸無
水物、エステル、半アルキルエステル、アミド、イミド
等が挙げられるが、特にα,β−不飽和ジカルボン酸及
びその誘導体、具体的には、マレイン酸及び無水マレイ
ン酸が好適である。不飽和ジカルボン酸及びその誘導体
は、それぞれ単独で用いても良いし2種以上を組み合わ
せて用いても良い。
該変性ブロック共重合体に対する不飽和ジカルボン酸
及びその誘導体の付加量は、それらの化合物残基の含有
量が、ベースブロック共重合体100重量部当たり、0.05
重量部以上であれば良い。0.05重量部未満では、機械的
性質のバランスが向上しない。
本発明組成物において、所望に応じ配合される変性ブ
ロック共重合体は、前記樹脂成分(A),(B),
(C)の合計量100重量部に対して、0.5〜15重量部、好
ましくは1〜5重量部の範囲で配合することが必要であ
る。この配合量が0.5重量部未満では耐衝撃性の改良効
果がほとんど発揮されないし、15重量部を超えると耐熱
変形性が低下する傾向が生じる。
該変性ブロック共重合体におけるベースブロック共重
合体中の芳香族ビニル化合物単位の含有率が60重量%未
満では耐衝撃性と剛性などの機械的性質のバランスがほ
とんど改良されず、また97重量%を超えると不飽和ジカ
ルボン酸やその誘導体による変性が十分でなく効果が発
揮されない。
次に、本発明組成物の一般的な製造方法について説明
するが、もちろん前記の各条件が満足されておれば、他
の製造方法を用いることもできる。
すなわち、本発明組成物は、ポリフェニレンエーテ
ル、ポリアミド、ゴム状重合体、炭素数26〜32の脂肪族
カルボン酸の金属塩及び高級脂肪酸ビスアミド化合物
を、溶融混合することにより得られる。
混練り方法は5成分を一括混練りしても良いし、あら
かじめ2成分以上を予備混練りしたブレンド物に残りの
成分を混練りしても良い。
また、所望に応じて配合される変性ブロック共重合体
は、予め変性されたブロック共重合体を用いることもで
きるが、さらに変性ブロック共重合体製造時に、すなわ
ちベースブロック共重合体と不飽和ジカルボン酸やその
誘導体とを押出し機内で混練り、反応させる際に、同時
に(A)成分のポリフェニレンエーテル、(B)成分の
ポリアミド、(C)成分のゴム状重合体および(D)成
分や(E)成分を供給して一度で組成物化することが工
程の簡略化の観点から好ましい。
溶融混練りの際、ポリフェニレンエーテルの分散粒子
径調節の為に、α,β−不飽和ジカルボン酸及びその誘
導体、ビニルシラン化合物、飽和脂肪族ポリカルボン酸
及びその誘導体を前記樹脂成分(A),(B),(C)
の合計量に対して、0.1〜2重量%添加することができ
る。
該化合物の代表例としては、マレイン酸、無水マレイ
ン酸、マレイン酸イミド、ビニルメトキシシラン、γ−
アミノプロピルメトキシシラン、クエン酸、リンゴ酸な
どである。
またこれらの化合物に代えて、該化合物を付加した変
性ポリフェニレンエーテルを配合することもでき、
(A)成分ポリフェニレンエーテルの一部または全てを
変性ポリフェニレンエーテルとすることもできる。
溶融混練りする温度及び時間は、使用するポリアミド
の種類や、ポリアミドとポリフェニレンエーテルとの組
成比によって異なるが、通常、240〜350℃、好ましくは
260〜320℃の範囲の温度が、また0.2〜10分、好ましく
は0.5〜5分程度の混練時間が適当である。溶融混練装
置としては、押出機、ニーダー、ロールなどを用いるこ
とができるが、特に好適なのは押出機である。
本発明組成物には、所望に応じ他のポリマー、可塑
剤、滑剤、難燃剤、あるいはガラス繊維、カーボン繊
維、無機フィラーなどを添加することができる。
〔実施例〕
次に実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、
本発明はこれらの実施例により何等限定されるものでは
ない。
実施例及び比較例において使用した成分は以下のもの
である。
(A)成分:ポリフェニレンエーテル A−1;固有粘度が0.62(30℃、クロロホルム中)で
あるポリ(2,6−ジメチルフェニレン−1,4−エーテル) A−2;固有粘度が0.54(30℃、クロロホルム中)で
あるポリ(2,6−ジメチルフェニレン−1,4−エーテル) (B)成分:ポリアミド B−1;6−ナイロン(旭化成工業(株)製、ナイロ
ンSBR) B−2;6,6−ナイロン(旭化成工業(株)製、レオ
ナ1300) (C)成分:ゴム状重合体 C−1;スチレン−ブタジェン共重合体(旭化成工業
(株)製、タフプレン200) C−2;スチレン−ブタジェン共重合体の水素化品
(シェル社製、クレイトンG−1650) C−3;エチレン−プロピレン共重合体の無水マレイ
ン酸変成品(エクソン化学社製、エグゼローVA−1803) (D)成分:炭素数26〜32の脂肪族カルボン酸の金属塩 D−1;モンタン酸エステルの部分カルシウム塩(ヘ
キスト社製、ヘキストワックス OP) D−2;モンタン酸カルシウム D−3;モンタン酸エステル(ヘキスト社製、ヘキス
トワックス E) D−4;モンタン酸(ヘキスト社製、ヘキストワック
ス S) D−5;ステアリン酸カルシウム (E)高級脂肪酸ビスアミド化合物 E−1;エチレンビスステアリルアミド 実施例1〜13,比較例1〜8 前記各成分を、第1表に示した組成割合で、スクリュ
ウ径30mmである二軸押出機(池貝鉄工社製、PCM−30)
に供給し、300℃、300rpmで押出し混練し、ペレット化
した。尚、実施例1〜12,比較例1〜8は、押出し混練
の際無水マレイン酸を0.5重量部添加した。
実施例12は、(A),(C)成分及び無水マレイン酸
を混練りした後に、(B),(D),(E)成分を押出
機途中から後添加した。
実施例13は、第1表に示した組成割合で、更に変成ブ
ロック共重合体を2重量部配合して混練した。なお、変
成ブロック共重合体は、スチレン−ブタジェンブロック
共重合体(旭化成工業(株)製、アサフレックス810)1
00重量部に、無水マレイン酸2重量部及び安定剤として
のフェノチアジン0.5重量部を配合し、二軸押出機を用
いて290℃にて溶融押出しを行うことにより製造した。
この変成ブロック共重合体をトルエンに溶解させ、中和
滴定を行ったところ、マレイン酸残基の含有は約0.5重
量%であった。
次に、得られたペレットを射出成形機で試験片を作成
し、下記試験法により材料の特性を評価した。
成形品外観:75mm*75mm*厚さ3mmの平板を、シリンダー
温度270℃、金型温度90℃に設定された射出成形機で、
成形品が得られる成形圧力よりゲージ圧で20kg/cm2過剰
な圧力で成形し、成形品の表面状態を目視判定した。
フローマークは成形品のゲート側に、白化現象は反ゲ
ート側の流動末端部に発生する。
判定は、下記のようにランク付けした。
◎ 非常に良好 ○ 良好 △ やや不良 × 不良 アイゾット衝撃強さ:JIS K−7110,23℃,ノッチ付き 加熱変形温度 :JIS K−7207,4.6kg/cm2加重 メルトフローレート:JIS K−7207に従いペレットを用
いて、280℃,5kg荷重で測定した。
評価結果を、第1表に示す。
〔発明の効果〕 本発明の樹脂組成物は、優れた耐熱性、成形加工性、
耐油性、機械的特性、熱安定性を有し、さらに成形品の
外観特性とくに表面白化現象に優れた材料であり、過酷
な射出成形加工においても優れた成形品を得ることがで
きる。
よって、本発明組成物は、自動車、電気・電子部品等
の用途に有用であり、さらに用途の拡大が期待できる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08L 77:00 21:00)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】A)ポリフェニレンエーテル5〜75重量% B)ポリアミド 25〜95重量% C)ゴム状重合体 0〜30重量% よりなる樹脂成分A)、B)、C)の合計量100重量部
    に対して、 D)炭素数26〜32の脂肪族カルボン酸の金属塩0.05〜2
    重量部及び E)高級脂肪酸ビスアミド化合物を0.05〜2重量部含有
    して成り、かつ、B)成分が連続相を、A)成分および
    C)成分が分散相を形成して成ることを特徴とする樹脂
    組成物。
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