JP3029186B2 - 高放射性固体廃棄物の水中切断装置 - Google Patents

高放射性固体廃棄物の水中切断装置

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JP3029186B2
JP3029186B2 JP7123775A JP12377595A JP3029186B2 JP 3029186 B2 JP3029186 B2 JP 3029186B2 JP 7123775 A JP7123775 A JP 7123775A JP 12377595 A JP12377595 A JP 12377595A JP 3029186 B2 JP3029186 B2 JP 3029186B2
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cut
cutting
water
holding
moving
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裕善 永井
喜和 池本
正道 山口
宏綱 朽木
伸一 臼井
貴浩 湯原
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Kawasaki Jukogyo KK
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)
  • Arc Welding In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、沸騰水型(BWR)原
子力発電所等から発生する使用済制御棒や使用済燃料チ
ャンネルボックスなどの高放射性固体廃棄物の水中切断
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、使用済制御棒や使用済燃料チ
ャンネルボックスなどの高放射性固体廃棄物は、一旦原
型のまま水中に貯蔵される。高放射性固体廃棄物は、た
とえばステンレス鋼をベースとしており、切断は困難で
ある。これらの断面形状は、十字状や筒状で、そのまま
貯蔵すると空間が多くなり、貯蔵に大きな空間を必要と
して、巨大なプールや水槽を用意しなければならなくな
る。
【0003】高放射性固体廃棄物の水中切断装置につい
ての典型的な先行技術は、たとえば特公平3−4908
0号公報(特開昭59−187298)に開示されてい
る。この先行技術では、図12に示すように、矩形断面
を有する使用済燃料チャンネルボックス1と、十字状断
面を有する使用済制御棒2とを被切断物として、軸線1
a,2aに沿う方向に切断可能である。
【0004】矩形断面の使用済燃料チャンネルボックス
1は、対角線上に対向して配置されるトーチ3,4によ
って、一角5aおよびその対角5bがそれぞれ切断さ
れ、鉤形で「く」の字状の切断片6a,6bが得られ
る。十字状断面の使用済制御棒2は、トーチ3によって
中心部7が切断され、鉤形で「く」の字状の切断片8
a,8bが得られる。これらの切断片6a,6b;8
a,8bは、ほぼ同一形状となり、重ねて収納可能で貯
蔵空間の利用効率が向上する。
【0005】トーチ3,4は、固定して配置され、被切
断物側を上下動させながら、溶極式ウォータジェット切
断法によって切断を行う。この方法では、ワイヤ電極の
先端からプラズマアークを発生させ、その発熱で被切断
物を局部的に溶融させて切断する。ウォータジェット
は、切断の際に発生するドロスやフィッションプロダク
トを除去するために使用される。トーチ3,4は、アー
ク放電を利用するので、先端と被切断物との間の距離を
一定に保つ必要がある。
【0006】使用済制御棒2には、軸線方向の一端側
に、速度リミッタと呼ばれる円盤状の部材が固定されて
いる。固定されたトーチ3,4によって速度リミッタの
部分を切離すため、使用済制御棒2を水平方向に移動さ
せ、軸線と垂直な切断を行う。このときの水平方向の移
動用装置と、前述の上下動用装置とは、交換して使用さ
れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述の先行技術では、
切断用のトーチ3,4側を固定し、被切断物側を上下に
移動させて軸線方向に沿う切断を行う。このため、水の
深さとして、少なくとも被切断物の軸線方向の長さの2
倍以上を必要とし、水槽などの製造が困難となり、設備
工事費用が高騰する。また多量の放射性の水を管理しな
ければならないので、ランニングコストも大きくなる。
【0008】さらに、同一のトーチ3で、使用済燃料チ
ャンネルボックス1および使用済制御棒2をともに切断
可能とするため、使用済燃料チャンネルボックス1の一
角5aと使用済制御棒2の中央部7とを同一の縦軸位置
になるように保持するので、保持のために必要な空間あ
るいはプール水深が大きくなり、切断装置が大形化する
おそれがある。また、浅い水深のプールには対応できな
い。また水平方向の切断と上下方向の切断の際に治具の
交換が必要となり、効率が悪い。
【0009】本発明の目的は、水槽の水深を浅くするこ
とができ、水槽内の空間を効率的に使用することがで
き、作業効率の良好な高放射性固体廃棄物の水中切断装
置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、使用済制御棒
および使用済燃料チャンネルボックス等の長尺の高放射
性固体廃棄物を被切断物として水中で切断する装置であ
って、被切断物の長さ以上でその2倍未満の水深を有す
る水槽と、水槽中に設けられ、被切断物を、その軸線方
向がほぼ鉛直となるように、水中で保持する保持手段
と、保持手段によって保持された被切断物の周囲の領域
を、水槽内の他の領域から隔離する状態と開放する状態
とが切換可能な隔離手段と、被切断物に向けて、局部的
な高エネルギ状態を発生させるための切断手段と、切断
手段を被切断物の軸線方向に沿って、隔離手段内の水中
で移動させる移動手段と、切断手段からの局部的な高エ
ネルギ状態の発生、および移動手段による切断手段の移
動を制御して、被切断物の切断を行う制御手段とを含
み、前記切断手段は、研磨材を混入したウォータジェッ
トを噴射するためのノズルであり、前記ノズルから噴射
された研磨材を、前記隔離手段内から回収し、ノズルに
循環させる回収手段を備えることを特徴とする高放射性
固体廃棄物の水中切断装置である。また本発明は、使用
済制御棒および使用済燃料チャンネルボックス等の長尺
の高放射性固体廃棄物を被切断物として水中で切断する
装置であって、被切断物の長さ以上でその2倍未満の水
深を有する水槽と、水槽中に設けられ、被切断物を、そ
の軸線方向がほぼ鉛直となるように、水中で保持する保
持手段と、保持手段によって保持された被切断物の周囲
の領域を、水槽内の他の領域から隔離する状態と開放す
る状態とが切換可能な隔離手段と、被切断物に向けて、
局部的な高エネルギ状態を発生させるための切断手段
と、切断手段を被切断物の軸線方向に沿って、隔離手段
内の水中で移動させる移動手段と、切断手段からの局部
的な高エネルギ状態の発生、および移動手段による切断
手段の移動を制御して、被切断物の切断を行う制御手段
とを含み、前記保持手段によって保持される被切断物の
下端側に、その軸線に垂直な方向の両側に設けられ、水
平面内で角変位可能な案内レール上を往復移動可能で、
被切断物を水平方向に切断する一対の水平切断手段を備
えることを特徴とする高放射性固体廃棄物の水中切断装
置である。また本発明は、十字状断面を有する使用済制
御棒および矩形断面を有する使用済燃料チャンネルボッ
クスからなる高放射性固体廃棄物を被切断物として水中
で切断する装置であって、被切断物を、断面の中心軸線
が同一縦軸上に位置し、使用済制御棒の場合は十字状断
面の中央の結合部、使用済燃料チャンネルボックスの場
合は矩形断面の一角部がそれぞれ同一方向を向くよう
に、水中で保持する保持手段と、保持手段によって保持
された被切断物の周囲の領域を、水槽内の他の領域から
隔離する状態と開放する状態とが切換可能な隔離手段
と、被切断物の前記中央部または前記一角部に向けて、
局部的な高エネルギ状態を発生させるための切断手段
と、切断手段の先端と被切断物との間隔を調整する調整
手段と、切断手段を被切断物の軸線方向に沿って、隔離
手段内の水中で移動させる移動手段と、切断手段からの
局部的な高エネルギ状態の発生、および移動手段による
切断手段の移動を制御して、被切断物の切断を行う制御
手段とを含み、前記切断手段は、研磨材を混入したウォ
ータジェットを噴射するためのノズルであり、前記ノズ
ルから噴射された研磨材を、前記隔離手段内から回収
し、ノズルに循環させる回収手段を備えることを特徴と
する高放射性固体廃棄物の水中切断装置である。また本
発明は、使用済制御棒および使用済燃料チャンネルボッ
クス等の長尺の高放射性固体廃棄物を被切断物として水
中で切断する装置であって、被切断物を、その軸線方向
がほぼ鉛直となるように、水中で保持する保持手段と、
保持手段によって保持された被切断物の周囲の領域を、
水槽内の他の領域から隔離する状態と開放する状態とが
切換可能な隔離手段と、被切断物に向けて、局部的な高
エネルギ状態を発生させるための第1切断手段と、第1
切断手段に対向する方向で、鉛直方向に間隔をあけて設
けられ、被切断物に向けて、局部的な高エネルギ状態を
発生させるための第2切断手段と、第1および第2切断
手段を被切断物の軸線方向に沿って、隔離手段内の水中
で移動させる移動手段と、各切断手段からの局部的な高
エネルギ状態の発生、および移動手段による各切断手段
の移動を制御して、被切断物の切断を行う制御手段とを
含み、前記第1および第2切断手段は、研磨材を混入し
たウォータジェットを噴射するためのノズルであり、前
記ノズルから噴射された研磨材を、前記隔離手段内から
回収し、ノズルに循環させる回収手段を備えることを特
徴とする高放射性固体廃棄物の水中切断装置である。ま
た本発明は、使用済制御棒および使用済燃料チャンネル
ボックス等の長尺の高放射性固体廃棄物を被切断物とし
て水中で切断する装置であって、被切断物の長さ以上で
その2倍未満の水深を有する水槽と、水槽中に設けら
れ、被切断物を、その軸線方向がほぼ鉛直となるよう
に、水中で保持する保持手段と、保持手段によって保持
された被切断物の周囲の領域を、水槽内の他の領域から
隔離する状態と開放する状態とが切換可能な隔離手段
と、被切断物に向けて、局部的な高エネルギ状態を発生
させるための切断手段と、切断手段を被切断物の軸線方
向に沿って、隔離手段内の水中で移動させる移動手段
と、切断手段からの局部的な高エネルギ状態の発生、お
よび移動手段による切断手段の移動を制御して、被切断
物の切断を行う制御手段とを含み、前記隔離手段内に
は、切断前の被切断物および切断後の切断片を一時的に
保管可能であることを特徴とする高放射性固体廃棄物の
水中切断装置である。また本発明は、十字状断面を有す
る使用済制御棒および矩形断面を有する使用済燃料チャ
ンネルボックスからなる高放射性固体廃棄物を被切断物
として水中で切断する装置であって、被切断物を、断面
の中心軸線が同一縦軸上に位置し、使用済制御棒の場合
は十字状断面の中央の結合部、使用済燃料チャンネルボ
ックスの場合は矩形断面の一角部がそれぞれ同一方向を
向くように、水中で保持する保持手段と、保持手段によ
って保持された被切断物の周囲の領域を、水槽内の他の
領域から隔離する状態と開放する状態とが切換可能な隔
離手段と、被切断物の前記中央部または前記一角部に向
けて、局部的な高エネルギ状態を発生させるための切断
手段と、切断手段の先端と被切断物との間隔を調整する
調整手段と、切断手段を被切断物の軸線方向に沿って、
隔離手段内の水中で移動させる移動手段と、切断手段か
らの局部的な高エネルギ状態の発生、および移動手段に
よる切断手段の移動を制御して、被切断物の切断を行う
制御手段とを含み、前記隔離手段内には、切断前の被切
断物および切断後の切断片を一時的に保管可能であるこ
とを特徴とする高放射性固体廃棄物の水中切断装置であ
る。また本発明は、使用済制御棒および使用済燃料チャ
ンネルボックス等の長尺の高放射性固体廃棄物を被切断
物として水中で切断する装置であって、被切断物を、そ
の軸線方向がほぼ鉛直となるように、水中で保持する保
持手段と、保持手段によって保持された被切断物の周囲
の領域を、水槽内の他の領域から隔離する状態と開放す
る状態とが切換可能な隔離手段と、被切断物に向けて、
局部的な高エネルギ状態を発生させるための第1切断手
段と、第1切断手段に対向する方向で、鉛直方向に間隔
をあけて設けられ、被切断物に向けて、局部的な高エネ
ルギ状態を発生させるための第2切断手段と、第1およ
び第2切断手段を被切断物の軸線方向に沿って、隔離手
段内の水中で移動させる移動手段と、各切断手段からの
局部的な高エネルギ状態の発生、および移動手段による
各切断手段の移動を制御して、被切断物の切断を行う制
御手段とを含み、前記隔離手段内には、切断前の被切断
物および切断後の切断片を一時的に保管可能であること
を特徴とする高放射性固体廃棄物の水中切断装置であ
る。
【0011】
【作用】本発明に従えば、使用済制御棒および使用済燃
料チャンネルボックス等の長尺の高放射性固体廃棄物を
被切断物として、被切断物の長さ以上でその2倍未満の
水深を有する水槽内で軸線に沿って切断し、重ねて貯蔵
することが可能な形状の切断片を得ることができる。水
槽中には、被切断物を、その軸線方向がほぼ鉛直となる
ように、水中で保持する保持手段と、被切断物の周囲の
領域を、水槽内の他の領域から隔離する状態と開放する
状態とが切換可能な隔離手段とが設けられる。切断は、
制御手段による制御下、被切断物の軸線方向に沿って隔
離手段内の水中で移動可能で、被切断物に向けて局部的
な高エネルギ状態を発生させる切断手段によって行われ
る。被切断物の局部的に高エネルギ状態下におかれた部
分は除去され、切断手段の移動に従って除去部分が連続
して線状の切断が行われる。切断手段は、研磨材を混入
したウォータジェットをノズルから噴射する。ウォータ
ジェットとともに高速度で被切断物に衝突する研磨材
は、高い運動エネルギによって熱や変形をほとんど伴わ
ずに、被切断物の部分的な除去を行う。ノズルから噴射
された研磨材は、回収手段によって隔離手段内から回収
され、経済的な切断が可能である。
【0012】また本発明に従えば、使用済制御棒および
使用済燃料チャンネルボックス等の長尺の高放射性固体
廃棄物を被切断物として、被切断物の長さ以上でその2
倍未満の水深を有する水槽内で軸線に沿って切断し、重
ねて貯蔵することが可能な形状の切断片を得ることがで
きる。水槽中には、被切断物を、その軸線方向がほぼ鉛
直となるように、水中で保持する保持手段と、被切断物
の周囲の領域を、水槽内の他の領域から隔離する状態と
開放する状態とが切換可能な隔離手段とが設けられる。
切断は、制御手段による制御下、被切断物の軸線方向に
沿って隔離手段内の水中で移動可能で、被切断物に向け
て局部的な高エネルギ状態を発生させる切断手段によっ
て行われる。被切断物の局部的に高エネルギ状態下にお
かれた部分は除去され、切断手段の移動に従って除去部
分が連続して線状の切断が行われる。一対の水平切断手
段が前記保持手段によって保持される被切断物の下端側
に、その軸線に垂直な方向の両側に備えられる。水平切
断手段は、水平面内で角変位可能な案内レール上を往復
移動可能で、被切断物を水平方向に切断する。これによ
って、使用済制御棒の一端側に固定される速度リミッタ
を、保持手段によって使用済制御棒を保持した状態で、
治具類の段取り替えをすることなく効率的に切り離すこ
とができる。
【0013】さらに本発明に従えば、十字状断面を有す
る使用済制御棒および矩形断面を有する使用済燃料チャ
ンネルボックスからなる高放射性固体廃棄物を切断す
る。保持手段は、断面の中心軸線が同一縦軸上に位置
し、使用済制御棒の場合は十字状断面の中央の結合部、
使用済燃料チャンネルボックスの場合は矩形断面の一角
部がそれぞれ同一方向を向くように、被切断物を保持す
る。隔離手段は、被切断物の周囲の領域を、水槽内の他
の領域から隔離する。切断は、制御手段によって、切断
手段から被切断物の前記中央部または前記一角部に向け
ての局部的な高エネルギ状態の発生と、切断手段の被切
断物の軸線方向への移動とを、制御して行われる。調整
手段は、切断手段の先端と被切断物との間隔を調整す
る。使用済制御棒および使用済燃料チャンネルボックス
の中心軸が同一縦軸上に位置するので、中心軸をずらす
場合に比較して、被切断物の保持のための空間が小さく
てもよくなり、空間の利用効率が向上する。切断手段
は、研磨材を混入したウォータジェットをノズルから噴
射する。ウォータジェットとともに高速度で被切断物に
衝突する研磨材は、高い運動エネルギによって熱や変形
をほとんど伴わずに、被切断物の部分的な除去を行う。
ノズルから噴射された研磨材は、回収手段によって隔離
手段内から回収され、経済的な切断が可能である。
【0014】さらに本発明に従えば、保持手段は、使用
済制御棒および使用済燃料チャンネルボックス等の長尺
の高放射性固体廃棄物を被切断物として、その軸線方向
がほぼ鉛直となるように、水中で保持する。被切断物の
周囲の領域は、隔離手段によって、水槽内の他の領域か
ら開閉可能である。制御手段は、第1および第2切断手
段からの被切断物に向けた局部的な高エネルギ状態の発
生と、第1および第2切断手段の被切断物の軸線に沿う
移動とを、制御して切断を行う。第2切断手段は、第1
切断手段に対向する方向で、鉛直方向に間隔をあけて設
けられるので、両切断手段間で干渉が生ずるおそれな
く、被切断物に向けて両側から同時に切断を行うことが
でき、迅速で効率的な切断を行うことができる。切断手
段は、研磨材を混入したウォータジェットをノズルから
噴射する。ウォータジェットとともに高速度で被切断物
に衝突する研磨材は、高い運動エネルギによって熱や変
形をほとんど伴わずに、被切断物の部分的な除去を行
う。ノズルから噴射された研磨材は、回収手段によって
隔離手段内から回収され、経済的な切断が可能である。
【0015】さらにまた本発明に従えば、使用済制御棒
および使用済燃料チャンネルボックス等の長尺の高放射
性固体廃棄物を被切断物として、被切断物の長さ以上で
その2倍未満の水深を有する水槽内で軸線に沿って切断
し、重ねて貯蔵することが可能な形状の切断片を得るこ
とができる。水槽中には、被切断物を、その軸線方向が
ほぼ鉛直となるように、水中で保持する保持手段と、被
切断物の周囲の領域を、水槽内の他の領域から隔離する
状態と開放する状態とが切換可能な隔離手段とが設けら
れる。切断は、制御手段による制御下、被切断物の軸線
方向に沿って隔離手段内の水中で移動可能で、被切断物
に向けて局部的な高エネルギ状態を発生させる切断手段
によって行われる。被切断物の局部的に高エネルギ状態
下におかれた部分は除去され、切断手段の移動に従って
除去部分が連続して線状の切断が行われる。隔離手段内
には、切断前の被切断物および切断後の切断片を一時的
に保管可能であるので、隔離手段の開閉回数を減らし
て、効率的な切断を実行することができる。
【0016】さらに本発明に従えば、十字状断面を有す
る使用済制御棒および矩形断面を有する使用済燃料チャ
ンネルボックスからなる高放射性固体廃棄物を切断す
る。保持手段は、断面の中心軸線が同一縦軸上に位置
し、使用済制御棒の場合は十字状断面の中央の結合部、
使用済燃料チャンネルボックスの場合は矩形断面の一角
部がそれぞれ同一方向を向くように、被切断物を保持す
る。隔離手段は、被切断物の周囲の領域を、水槽内の他
の領域から隔離する。切断は、制御手段によって、切断
手段から被切断物の前記中央部または前記一角部に向け
ての局部的な高エネルギ状態の発生と、切断手段の被切
断物の軸線方向への移動とを、制御して行われる。調整
手段は、切断手段の先端と被切断物との間隔を調整す
る。使用済制御棒および使用済燃料チャンネルボックス
の中心軸が同一縦軸上に位置するので、中心軸をずらす
場合に比較して、被切断物の保持のための空間が小さく
てもよくなり、空間の利用効率が向上する。隔離手段内
には、切断前の被切断物および切断後の切断片を一時的
に保管可能であるので、隔離手段の開閉回数を減らし
て、効率的な切断を実行することができる。
【0017】さらに本発明に従えば、保持手段は、使用
済制御棒および使用済燃料チャンネルボックス等の長尺
の高放射性固体廃棄物を被切断物として、その軸線方向
がほぼ鉛直となるように、水中で保持する。被切断物の
周囲の領域は、隔離手段によって、水槽内の他の領域か
ら開閉可能である。制御手段は、第1および第2切断手
段からの被切断物に向けた局部的な高エネルギ状態の発
生と、第1および第2切断手段の被切断物の軸線に沿う
移動とを、制御して切断を行う。第2切断手段は、第1
切断手段に対向する方向で、鉛直方向に間隔をあけて設
けられるので、両切断手段間で干渉が生ずるおそれな
く、被切断物に向けて両側から同時に切断を行うことが
でき、迅速で効率的な切断を行うことができる。隔離手
段内には、切断前の被切断物および切断後の切断片を一
時的に保管可能であるので、隔離手段の開閉回数を減ら
して、効率的な切断を実行することができる。
【0018】
【0019】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の側方から見た概
要を示す。水槽10内には、架台11が設けられ、高放
射性固体廃棄物である使用済制御棒12がほぼ鉛直に立
った状態で保持される。被切断物である使用済制御棒1
2の両側には、第1および第2切断手段である切断トー
チ13,14が配置される。被切断物が保持手段である
切断物保持装置15によって保持されている状態で、切
断トーチ13,14はトーチ昇降ガイド16,17に沿
って昇降移動可能である。切断トーチ13,14は、移
動手段であるスライダ18に装着され、無端チェーン1
9によって、昇降動が駆動される。一方の切断トーチ1
3と他方の切断トーチ14とは、上下方向に間隔をあけ
て対向するように配置される。無端チェーン19は、上
下のスプロケット20,21間に張り渡され、モータに
よって駆動される。使用済制御棒12は長尺であるけれ
ども、切断トーチ13,14の方を上下動させるので、
水槽の水深は使用済制御棒12の長さ以上あればよい。
その長さの2倍未満でも好適に本発明を実施することが
できる。
【0020】切断トーチ13,14には、ポンプユニッ
ト22から、高圧配管23を介して数千kgf/cm2
の高圧力の水が供給される。切断トーチ13,14で
は、高圧水に研磨材であるアブレイシブを混入させ、被
切断物に向けて高速のウォータジェットとして噴射す
る。高運動エネルギで被切断物を局部的に除去する作用
に使用されたアブレイシブは、ホッパ24上に堆積し、
アブレイシブ供給装置25に、アブレイシブ返送管26
を介して返送される。返送のための加圧は、アブレイシ
ブ返送ポンプ27によって行われ、アブレイシブは回収
して循環使用される。図1では、一方の切断トーチ13
にアブレイシブを循環させているけれども、他方の切断
トーチでも同様である。
【0021】使用済制御棒12の下端側には、水平切断
手段である切断トーチ28が設置される。切断トーチ2
8は、切断トーチ13,14と同様に研磨材を混入した
ウォータジェットを噴射し、使用済制御棒12を中心に
して対向するように配置され、速度リミッタと呼ばれる
部分を切り離すために用いられる。切断トーチ13,1
4;28の噴射および移動や、切断物保持装置15の開
閉は、制御手段である制御装置29によって、シーケン
ス制御として行われる。架台11の外周は、隔離手段で
ある柔軟な隔離膜30によって包囲される。隔離膜30
は、架台11周辺の領域を、水槽10内の他の領域から
隔離し、切断の影響が他の領域に及ばないように、水中
を仕切る。隔離膜30は、上縁部を吊り下げて、ジャバ
ラ状に下方に移動させることによって、開放状態にする
ことができる。硬質の隔壁を設けて、扉で開閉するよう
にしてもよい。
【0022】図2は、図1の実施例を上方から見た構成
を示す。隔離膜30に包囲される架台11には、切断待
ち保管場所31および切断後保管場所32が設けられ、
一回の隔離膜30の開閉で、複数の被切断物をまとめて
移動させることができる。各切断トーチ13,14に
は、図1のアブレイシブ供給装置25を構成するアブレ
イシブ貯蔵タンク33,34から研磨材が供給される。
図1の切断物保持装置15を構成するクランプ機構35
は、使用済制御棒12の側方を軽く把持し、軸線がほぼ
鉛直方向となるように支える。切断トーチ13,14
は、図1のトーチ昇降ガイド16,17を構成するトー
チ移動用レール36,37に沿って昇降移動し、ホルダ
38によって保持されるアブレイシブ貯蔵タンク33,
34から供給される研磨材を混入したウォータジェット
を噴射して、被切断物を軸線に沿って切断する。被切断
物としては、十字状断面を有し、一端に板状の速度リミ
ッタ39を有する使用済制御棒12の他に、矩形断面を
有する使用済燃料チャンネルボックス40も対象とな
る。
【0023】図1の切断トーチ28は、使用済制御棒1
2を挟んで対をなす切断トーチ28a,28bとして、
切断トーチ13,14よりも下方に配置される。各切断
トーチ28a,28bは、トーチ移動台41a,41b
上をそれぞれ水平移動可能である。各トーチ移動台41
a,41bは、中央部を中心に水平面内で回転可能であ
り、切断トーチ28a,28bの向きを変えることがで
きる。各切断トーチ28a,28bへは、アブレイシブ
貯蔵タンク42a,42bから研磨材が供給される。ア
ブレイシブの回収および循環については、切断トーチ1
3,14と同様である。
【0024】図3は、使用済制御棒12の切断状態を示
す。使用済制御棒12は、4枚の板状のブレード43が
中心部44で接合されているような形状であり、速度リ
ミッタ39を切り離し、中心部44を軸線に沿って切断
することによって、切断片として、鉤形に組み合わされ
た2枚ずつのブレード43に分離される。図2の切断ト
ーチ28a,28bは、使用済制御棒12の軸線に垂
直、すなわちほぼ水平方向に切断し、切断トーチ13,
14は、ほぼ鉛直方向に切断する。
【0025】図4は、使用済燃料チャンネルボックス4
0の切断状態を示す。矩形断面の一角401と、その対
角402とを軸線方向に切り離すことによって、鉤形に
折れ曲がった切断片をうることができる。
【0026】図5、図6および図7は、図1の実施例の
装置を斜め上方から見た状態を示す。図5は下部、図6
は中央部、図7は上部をそれぞれ示す。隔離膜30、ス
ライダ18などは、駆動用電動機45,46によって駆
動される。切断物保持装置15は、クランプ操作装置4
7,48によって開閉操作される。駆動用電動機45,
46およびクランプ操作装置47,48は、水槽10の
コーナ部に設けられるベース49上に設置される。ベー
ス49には、手すり50が設けられる。図1のポンプユ
ニット22は、地上の安定した基礎の上に設置される。
【0027】図8は、使用済制御棒12から速度リミッ
タ39を切り離す状態を示す。図1の切断物保持装置1
5によって、使用済制御棒12を保持しながら、切断ト
ーチ28a,28bをトーチ移動台41a,41b上で
水平移動させて1枚ずつのブレード43a,43bを切
断し、さらにトーチ移動台41a,41bの向きを変え
てもう1枚ずつのブレード43c,43dを切断する。
このようにして、治具類の段取り替えをすることなく効
率的に速度リミッタ39の切り離しを実行することがで
きる。
【0028】図9は、各切断トーチ13,14;28
a,28bに用いられるアブレイシブノズルヘッド51
の内部構成を示す。混合室52には、図1のポンプユニ
ット22からの高圧水53がウォータノズル54を介し
てウォータジェット55の状態で供給される。混合室5
2では、ウォータジェット55に研磨材56が混入さ
れ、アブレイシブノズル57からアブレイシブウォータ
ジェット58として噴射される。ウォータノズル54の
径は小さいので、アブレイシブウォータジェット58の
圧力が高くても、噴射反力は数kgf程度となり、比較
的小さい。このようなアブレイシブウォータジェット5
8による切断は、アブレイシブノズル57の先端と被切
断物との距離であるワーキングディスタンスの許容範囲
が、溶極式プラズマアーク切断トーチ等に比較すれば大
きい。むしろ、切断トーチ同士を同一軸線上に対向配置
すると、被切断物を貫通させた後で、アブレイシブウォ
ータジェット58が相手側を直撃し、損傷させてしまう
おそれがある。このため図1の実施例では、切断トーチ
13,14間に上下方向に間隔をあけて干渉を避けられ
るようにしている。
【0029】図10は、切断トーチ13,14を被切断
物に倣わせる倣い装置60の構成を示す。図10(a)
には、外面61を十字状断面の使用済制御棒12のブレ
ード43a,43b間に当接させ、ワーキングディスタ
ンスdwを調整し、一定に保つ状態を示す。図10
(b)には、内面62を矩形断面の使用済燃料チャンネ
ルボックス40の外周面に当接させ、ワーキングディス
タンスdwを保つ状態を示す。
【0030】図11は、図1の実施例による使用済制御
棒12と使用済燃料チャンネルボックス40の保持位置
を示す。本実施例では、それぞれの中心軸線12a,4
0aが同一縦軸上に位置し、図12に示す先行技術に比
較し、必要な面積を減少させることができる。
【0031】以上説明した実施例では、切断トーチ1
3,14の移動を無端チェーン19を用いて行うように
しているけれども、ボールねじ等、他の機構を用いるこ
ともできる。また、アブレイシブの回収と循環使用の際
に、分級して、良質のアブレイシブと、摩耗アブレイシ
ブおよび切断金属粉とを分離することが好ましい。
【0032】なお、切断トーチ13,14;28は、研
磨材を混入したウォータジェットを噴射して被切断物を
切断しているけれども、プラズマアークを照射して高い
熱エネルギで切断することもできる。特公平3−490
80号公報の先行技術のように、溶極式でプラズマアー
クを発生し、ウォータジェットを併用して切断時に生成
されるドロスなどの除去を図ることもできる。さらに、
レーザや超音波などによる局部的な高エネルギ状態を利
用して切断するようにしてもよい。さらにまた、電解加
工を応用して高い電気エネルギで切断するようにしても
よい。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、長尺の高
放射性固体廃棄物を被切断物として、被切断物の長さ以
上でその2倍未満の深さを有する水槽中で軸線に沿って
切断し、重ねて貯蔵することが可能な形状の切断片を得
ることができる。水槽中の水深を浅くすることができる
ので、水槽の小型化を図り、貯蔵の効率化を図ることが
できる。さらに、研磨材を混入したウォータジェットの
高い運動エネルギによって被切断物を切断するので、熱
や圧力による変質や変形を生じることなく、効率的に切
断することができる。研磨材を循環使用するので、経済
的に切断を行うことができる。
【0034】また本発明によれば、長尺の高放射性固体
廃棄物を被切断物として、被切断物の長さ以上でその2
倍未満の深さを有する水槽中で軸線に沿って切断し、重
ねて貯蔵することが可能な形状の切断片を得ることがで
きる。水槽中の水深を浅くすることができるので、水槽
の小型化を図り、貯蔵の効率化を図ることができる。一
対の水平切断手段によって、保持手段によって保持され
る使用済制御棒の下端側から、速度リミッタの部分を治
具類の段取り替えをすることなく効率的に切り離すこと
ができる。
【0035】さらに本発明によれば、十字状断面を有す
る使用済制御棒および矩形断面を有する使用済燃料チャ
ンネルボックスを、保持手段によって、断面の中心軸線
が同一縦軸上に位置し、十字状断面の中央の結合部およ
び矩形断面の一角部がそれぞれ同一方向を向くように保
持する。使用済制御棒および使用済燃料チャンネルボッ
クスの中心軸が同一縦軸上に位置するので、中心軸をず
らす場合に比較して、被切断物の保持のための空間が小
さくてもよくなり、空間の利用効率が向上する。また、
切断手段の先端と被切断物との間隔を調整し、一定に保
つので、切断能力、精度が保たれる。さらに、研磨材を
混入したウォータジェットの高い運動エネルギによって
被切断物を切断するので、熱や圧力による変質や変形を
生じることなく、効率的に切断することができる。研磨
材を循環使用するので、経済的に切断を行うことができ
る。
【0036】さらに本発明によれば、保持手段は、長尺
の高放射性固体廃棄物を被切断物として、その軸線方向
がほぼ鉛直となるように、水中で保持する。制御手段
は、第1および第2切断手段から被切断物に向けた局部
的な高エネルギ状態の発生と、第1および第2切断手段
の被切断物の軸線に沿う移動とを、制御して切断を行
う。第2切断手段は、第1切断手段に対向する方向で、
鉛直方向に間隔をあけて設けられるので、両切断手段間
で干渉が発生するおそれなく、被切断物に向けて両側か
ら同時に切断を行うことができ、迅速で効率的な切断を
行うことができる。さらに、研磨材を混入したウォータ
ジェットの高い運動エネルギによって被切断物を切断す
るので、熱や圧力による変質や変形を生じることなく、
効率的に切断することができる。研磨材を循環使用する
ので、経済的に切断を行うことができる。
【0037】さらにまた本発明によれば、長尺の高放射
性固体廃棄物を被切断物として、被切断物の長さ以上で
その2倍未満の深さを有する水槽中で軸線に沿って切断
し、重ねて貯蔵することが可能な形状の切断片を得るこ
とができる。水槽中の水深を浅くすることができるの
で、水槽の小型化を図り、貯蔵の効率化を図ることがで
きる。隔離手段内には、切断前の被切断物および切断後
の切断片を一時的に保管可能である。保管可能な数量の
被切断物を一旦隔離手段内に移動させれば、隔離手段の
開閉回数を減らして、効率的な切断を実行することがで
きる。
【0038】さらにまた本発明によれば、十字状断面を
有する使用済制御棒および矩形断面を有する使用済燃料
チャンネルボックスを、保持手段によって、断面の中心
軸線が同一縦軸上に位置し、十字状断面の中央の結合部
および矩形断面の一角部がそれぞれ同一方向を向くよう
に保持する。使用済制御棒および使用済燃料チャンネル
ボックスの中心軸が同一縦軸上に位置するので、中心軸
をずらす場合に比較して、被切断物の保持のための空間
が小さくてもよくなり、空間の利用効率が向上する。ま
た、切断手段の先端と被切断物との間隔を調整し、一定
に保つので、切断能力、精度が保たれる。隔離手段内に
は、切断前の被切断物および切断後の切断片を一時的に
保管可能である。保管可能な数量の被切断物を一旦隔離
手段内に移動させれば、隔離手段の開閉回数を減らし
て、効率的な切断を実行することができる。
【0039】さらにまた本発明によれば、保持手段は、
長尺の高放射性固体廃棄物を被切断物として、その軸線
方向がほぼ鉛直となるように、水中で保持する。制御手
段は、第1および第2切断手段から被切断物に向けた局
部的な高エネルギ状態の発生と、第1および第2切断手
段の被切断物の軸線に沿う移動とを、制御して切断を行
う。第2切断手段は、第1切断手段に対向する方向で、
鉛直方向に間隔をあけて設けられるので、両切断手段間
で干渉が発生するおそれなく、被切断物に向けて両側か
ら同時に切断を行うことができ、迅速で効率的な切断を
行うことができる。隔離手段内には、切断前の被切断物
および切断後の切断片を一時的に保管可能である。保管
可能な数量の被切断物を一旦隔離手段内に移動させれ
ば、隔離手段の開閉回数を減らして、効率的な切断を実
行することができる。
【0040】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の簡略化した側面図である。
【図2】図1の実施例の平面図である。
【図3】図1の実施例で使用済制御棒を切断する動作を
示す斜視図である。
【図4】図1の実施例で使用済燃料チャンネルボックス
を切断する動作を示す斜視図である。
【図5】図1の実施例による水中切断装置の下部の斜視
図である。
【図6】図1の実施例による水中切断装置の中間部の斜
視図である。
【図7】図1の実施例による水中切断装置の上部の斜視
図である。
【図8】図1の実施例で使用済制御棒の速度リミッタを
切断する動作を示す簡略化した平面図である。
【図9】図1の実施例に用いるアブレイシブノズルヘッ
ドの断面図である。
【図10】図1の実施例で、被切断物の表面に対して切
断トーチを倣わせるための構成を示す簡略化した平面図
である。
【図11】図1の実施例で、使用済制御棒および使用済
燃料チャンネルボックスの中心軸を同一縦軸上に位置さ
せる状態を示す簡略化した平面図である。
【図12】先行技術で、使用済制御棒の中心軸と、使用
済燃料チャンネルボックスの一角とを同一縦軸上に位置
させる状態を示す簡略化した平面図である。
【符号の説明】
10 水槽 11 架台 12 使用済制御棒 13,14;28,28a,28b 切断トーチ 15 切断物保持装置 18 スライダ 25 アブレイシブ供給装置 29 制御装置 30 隔離膜 39 速度リミッタ 40 使用済燃料チャンネルボックス 51 アブレイシブノズルヘッド 58 アブレイシブウォータジェット 60 倣い装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 朽木 宏綱 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番 1号 川崎重工業株式会社 神戸工場内 (72)発明者 臼井 伸一 東京都江東区南砂2丁目6番5号 川崎 重工業株式会社東京設計事務所内 (72)発明者 湯原 貴浩 東京都江東区南砂2丁目6番5号 川崎 重工業株式会社東京設計事務所内 (56)参考文献 特開 昭62−174696(JP,A) 特開 平2−311799(JP,A) 特開 昭59−187298(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G21F 9/30 G21C 19/375

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用済制御棒および使用済燃料チャンネ
    ルボックス等の長尺の高放射性固体廃棄物を被切断物と
    して水中で切断する装置であって、 被切断物の長さ以上でその2倍未満の水深を有する水槽
    と、 水槽中に設けられ、被切断物を、その軸線方向がほぼ鉛
    直となるように、水中で保持する保持手段と、 保持手段によって保持された被切断物の周囲の領域を、
    水槽内の他の領域から隔離する状態と開放する状態とが
    切換可能な隔離手段と、 被切断物に向けて、局部的な高エネルギ状態を発生させ
    るための切断手段と、 切断手段を被切断物の軸線方向に沿って、隔離手段内の
    水中で移動させる移動手段と、 切断手段からの局部的な高エネルギ状態の発生、および
    移動手段による切断手段の移動を制御して、被切断物の
    切断を行う制御手段とを含み、 前記切断手段は、研磨材を混入したウォータジェットを
    噴射するためのノズルであり、 前記ノズルから噴射された研磨材を、前記隔離手段内か
    ら回収し、ノズルに循環させる回収手段を備えることを
    特徴とする高放射性固体廃棄物の水中切断装置。
  2. 【請求項2】 使用済制御棒および使用済燃料チャンネ
    ルボックス等の長尺の高放射性固体廃棄物を被切断物と
    して水中で切断する装置であって、 被切断物の長さ以上でその2倍未満の水深を有する水槽
    と、 水槽中に設けられ、被切断物を、その軸線方向がほぼ鉛
    直となるように、水中で保持する保持手段と、 保持手段によって保持された被切断物の周囲の領域を、
    水槽内の他の領域から隔離する状態と開放する状態とが
    切換可能な隔離手段と、 被切断物に向けて、局部的な高エネルギ状態を発生させ
    るための切断手段と、 切断手段を被切断物の軸線方向に沿って、隔離手段内の
    水中で移動させる移動手段と、 切断手段からの局部的な高エネルギ状態の発生、および
    移動手段による切断手段の移動を制御して、被切断物の
    切断を行う制御手段とを含み、 前記保持手段によって保持される被切断物の下端側に、
    その軸線に垂直な方向の両側に設けられ、水平面内で角
    変位可能な案内レール上を往復移動可能で、被切断物を
    水平方向に切断する一対の水平切断手段を備えることを
    特徴とする高放射性固体廃棄物の水中切断装置。
  3. 【請求項3】 十字状断面を有する使用済制御棒および
    矩形断面を有する使用済燃料チャンネルボックスからな
    る高放射性固体廃棄物を被切断物として水中で切断する
    装置であって、 被切断物を、断面の中心軸線が同一縦軸上に位置し、使
    用済制御棒の場合は十字状断面の中央の結合部、使用済
    燃料チャンネルボックスの場合は矩形断面の一角部がそ
    れぞれ同一方向を向くように、水中で保持する保持手段
    と、 保持手段によって保持された被切断物の周囲の領域を、
    水槽内の他の領域から隔離する状態と開放する状態とが
    切換可能な隔離手段と、 被切断物の前記中央部または前記一角部に向けて、局部
    的な高エネルギ状態を発生させるための切断手段と、 切断手段の先端と被切断物との間隔を調整する調整手段
    と、 切断手段を被切断物の軸線方向に沿って、隔離手段内の
    水中で移動させる移動手段と、 切断手段からの局部的な高エネルギ状態の発生、および
    移動手段による切断手段の移動を制御して、被切断物の
    切断を行う制御手段とを含み、 前記切断手段は、研磨材を混入したウォータジェットを
    噴射するためのノズルであり、 前記ノズルから噴射された研磨材を、前記隔離手段内か
    ら回収し、ノズルに循環させる回収手段を備えることを
    特徴とする高放射性固体廃棄物の水中切断装置。
  4. 【請求項4】 使用済制御棒および使用済燃料チャンネ
    ルボックス等の長尺の高放射性固体廃棄物を被切断物と
    して水中で切断する装置であって、 被切断物を、その軸線方向がほぼ鉛直となるように、水
    中で保持する保持手段と、 保持手段によって保持された被切断物の周囲の領域を、
    水槽内の他の領域から隔離する状態と開放する状態とが
    切換可能な隔離手段と、 被切断物に向けて、局部的な高エネルギ状態を発生させ
    るための第1切断手段と、 第1切断手段に対向する方向で、鉛直方向に間隔をあけ
    て設けられ、被切断物に向けて、局部的な高エネルギ状
    態を発生させるための第2切断手段と、 第1および第2切断手段を被切断物の軸線方向に沿っ
    て、隔離手段内の水中で移動させる移動手段と、 各切断手段からの局部的な高エネルギ状態の発生、およ
    び移動手段による各切断手段の移動を制御して、被切断
    物の切断を行う制御手段とを含み、 前記第1および第2切断手段は、研磨材を混入したウォ
    ータジェットを噴射するためのノズルであり、 前記ノズルから噴射された研磨材を、前記隔離手段内か
    ら回収し、ノズルに循環させる回収手段を備えることを
    特徴とする高放射性固体廃棄物の水中切断装置。
  5. 【請求項5】 使用済制御棒および使用済燃料チャンネ
    ルボックス等の長尺の高放射性固体廃棄物を被切断物と
    して水中で切断する装置であって、 被切断物の長さ以上でその2倍未満の水深を有する水槽
    と、 水槽中に設けられ、被切断物を、その軸線方向がほぼ鉛
    直となるように、水中で保持する保持手段と、 保持手段によって保持された被切断物の周囲の領域を、
    水槽内の他の領域から隔離する状態と開放する状態とが
    切換可能な隔離手段と、 被切断物に向けて、局部的な高エネルギ状態を発生させ
    るための切断手段と、 切断手段を被切断物の軸線方向に沿って、隔離手段内の
    水中で移動させる移動手段と、 切断手段からの局部的な高エネルギ状態の発生、および
    移動手段による切断手段の移動を制御して、被切断物の
    切断を行う制御手段とを含み、 前記隔離手段内には、切断前の被切断物および切断後の
    切断片を一時的に保管可能であることを特徴とする高放
    射性固体廃棄物の水中切断装置。
  6. 【請求項6】 十字状断面を有する使用済制御棒および
    矩形断面を有する使用済燃料チャンネルボックスからな
    る高放射性固体廃棄物を被切断物として水中で切断する
    装置であって、 被切断物を、断面の中心軸線が同一縦軸上に位置し、使
    用済制御棒の場合は十字状断面の中央の結合部、使用済
    燃料チャンネルボックスの場合は矩形断面の一角部がそ
    れぞれ同一方向を向くように、水中で保持する保持手段
    と、 保持手段によって保持された被切断物の周囲の領域を、
    水槽内の他の領域から隔離する状態と開放する状態とが
    切換可能な隔離手段と、 被切断物の前記中央部または前記一角部に向けて、局部
    的な高エネルギ状態を発生させるための切断手段と、 切断手段の先端と被切断物との間隔を調整する調整手段
    と、 切断手段を被切断物の軸線方向に沿って、隔離手段内の
    水中で移動させる移動手段と、 切断手段からの局部的な高エネルギ状態の発生、および
    移動手段による切断手段の移動を制御して、被切断物の
    切断を行う制御手段とを含み、 前記隔離手段内には、切断前の被切断物および切断後の
    切断片を一時的に保管可能であることを特徴とする高放
    射性固体廃棄物の水中切断装置。
  7. 【請求項7】 使用済制御棒および使用済燃料チャンネ
    ルボックス等の長尺の高放射性固体廃棄物を被切断物と
    して水中で切断する装置であって、 被切断物を、その軸線方向がほぼ鉛直となるように、水
    中で保持する保持手段と、 保持手段によって保持された被切断物の周囲の領域を、
    水槽内の他の領域から隔離する状態と開放する状態とが
    切換可能な隔離手段と、 被切断物に向けて、局部的な高エネルギ状態を発生させ
    るための第1切断手段と、 第1切断手段に対向する方向で、鉛直方向に間隔をあけ
    て設けられ、被切断物に向けて、局部的な高エネルギ状
    態を発生させるための第2切断手段と、 第1および第2切断手段を被切断物の軸線方向に沿っ
    て、隔離手段内の水中で移動させる移動手段と、 各切断手段からの局部的な高エネルギ状態の発生、およ
    び移動手段による各切断手段の移動を制御して、被切断
    物の切断を行う制御手段とを含み、 前記隔離手段内には、切断前の被切断物および切断後の
    切断片を一時的に保管可能であることを特徴とする高放
    射性固体廃棄物の水中切断装置。
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