JP3027807B2 - 映像遅延表示装置 - Google Patents

映像遅延表示装置

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JP3027807B2
JP3027807B2 JP10109638A JP10963898A JP3027807B2 JP 3027807 B2 JP3027807 B2 JP 3027807B2 JP 10109638 A JP10109638 A JP 10109638A JP 10963898 A JP10963898 A JP 10963898A JP 3027807 B2 JP3027807 B2 JP 3027807B2
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JP
Japan
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camera
image
delay
vehicle
video
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Application number
JP10109638A
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English (en)
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JPH11308638A (ja
Inventor
勉 宮里
Original Assignee
株式会社エイ・ティ・アール知能映像通信研究所
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Publication date
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  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は映像遅延表示装置
に関し、さらに詳しくは、乗り物の前方で見える映像を
乗り物の後方にいる人が見ることのできる映像遅延表示
装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】遊園
地のローラーコースターにおいては、乗り物のスペース
が限られているために最前列の席に座れるのは一部の人
である。最前列の席に座った人は、前方の視界が遮られ
ることがないためローラーコースターのスリルを十分に
満喫できるが、ローラーコースター後方の席に座った人
は、前列の座席のために前方の視界が遮られるため、ロ
ーラーコースターのスリルを十分に満喫できない場合が
ある。
【0003】また、先頭車両の前方がガラス張りになっ
ていて進行方向前方の景色が楽しめるようになっている
列車においても、先頭車両以外の車両に乗っている人は
その景色を楽しむことができない。
【0004】この発明は上記のような問題を解決するた
めになされたもので、その目的は、乗り物の前方で見え
る映像を乗り物の後方にいる人が見ることのできる映像
遅延表示装置を提供することである。
【0005】この発明のもう一つの目的は、乗り物の後
方にいる人が見る映像とその人の体性感覚とが一致する
映像遅延表示装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に従うと、映像
遅延表示装置は、カメラと、映像表示手段と、遅延手段
、速度検出手段と、制御手段とを備える。カメラは、
乗り物に設置され、乗り物から見える映像を撮影する。
映像表示手段は、乗り物のカメラよりも後方に設置さ
れ、カメラで撮影された映像を表示する。遅延手段は、
カメラからの映像を遅延させて映像表示手段へ出力す
る。速度検出手段は、乗り物の移動速度を検出する。制
御手段は、カメラと映像表示手段との間の距離および速
度検出手段により検出された移動速度から遅延手段の遅
延時間を算出して遅延手段を制御する。
【0007】上記映像遅延表示装置においては、カメラ
からの映像が遅延手段によって一定時間遅延されて、カ
メラより後方に設けられた映像表示手段に表示される。
この結果、乗り物の後方にいる人が、乗り物の前方で見
える映像を見ることができる。さらに、乗り物の移動速
度の変化に応じて遅延時間が算出され、カメラからの映
像は、この遅延時間だけ遅延されて映像表示手段に表示
される。この結果、乗り物の後方にいる人が見る映像と
その人の体性感覚とが一致する。
【0008】
【0009】
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照して詳しく説明する。
【0011】図1は、この発明の実施の形態による映像
遅延表示装置の全体構成を示すブロック図である。図1
を参照して、この映像遅延表示装置は、カメラ1と、映
像メモリ2と、速度センサ3と、遅延時間制御装置4
と、HMD(ヘッドマウンテッドディスプレイ)5とを
備える。カメラ1は、ローラーコースター10の最前列
に設置され、その最前列から見える映像を撮影する。映
像メモリ2は、カメラ1から取込んだ映像を蓄積し、遅
延時間制御装置4からの遅延時間だけその映像を遅延さ
せてHMD5に出力する。速度センサ3は、ローラーコ
ースター10の移動速度を検出する。遅延時間制御装置
4は、カメラ1とHMD5との間の距離および速度セン
サ3により検出された移動速度から遅延時間を算出し、
その遅延時間だけ映像を遅延させるように映像メモリ2
を制御する。HMD5は、ローラーコースター10の最
後列の座席に設けられ、カメラ1で撮影され、映像メモ
リ2で遅延された映像を内部に設けられた液晶ディスプ
レイに表示する。乗客はHMD5を自分の目を覆うよう
に装着して、その液晶ディスプレイに表示される映像を
見る。
【0012】次に、以上のように構成された映像遅延表
示装置の動作について説明する。ある時刻tにおけるカ
メラ1からの映像が映像メモリ2に取込まれ、映像デー
タN1として蓄積される。一方、時刻tにおいて速度セ
ンサ3により検出される乗り物の移動速度をv、カメラ
1とHMD5との間の距離をLとすると、遅延時間制御
装置4においては、L/vの演算が行なわれ、この結果
が遅延時間dとして映像メモリ2に出力される。映像メ
モリ2は、時刻tから時間d経過後に映像データN1を
HMD5へ出力する。
【0013】このようにして、時刻tにおけるカメラ1
からの映像は、時刻tから時間d経過後にHMD5に表
示される。また、時刻tから時間d経過後のHMD5の
位置は、時刻tにおけるカメラ1の位置となる。
【0014】この結果、時刻tから時間d経過後にHM
D5に表示される映像と、それを見る人(最後列の座席
に座っている人)の体性感覚とが非常に近づいたものと
なる。
【0015】以上のように、この実施の形態によれば、
ローラーコースター10の最前列に設置され、その最前
列から見える映像を撮影するカメラ1と、カメラ1から
取込んだ映像を遅延させてHMD5に出力する映像メモ
リ2と、ローラーコースター10の最後列の座席に設け
られ、内部に液晶ディスプレイを有するHMD5とを設
けたため、最前列から見える映像を最後列にいる人にも
提供することができる。また、ローラーコースター10
の移動速度の変化に応じて遅延時間が算出されるため、
最後列に設けられたHMD5に表示される映像と、それ
を見る人(最後列の座席に座っている人)の体性感覚と
が非常に近づいたものとなる。より具体的には、ローラ
ーコースター10が起伏のあるレール上を移動している
ときは、ローラーコースター10の最後列の座席に座っ
ている人がレールから受ける振動と最前列に設置された
カメラ1からの映像の振動とが同期したものとなる。
【0016】したがって、最後列の座席に座っている人
にも最前列の座席に座ったときと同じような視覚的体験
を体性感覚に矛盾することなく提供することができる。
【0017】なお、ここではHMD5を最後列の座席の
みに設けているが、これをローラーコースター10の後
方にある数列の座席の各々に設けて、その各々のHMD
に対して上記のような遅延表示処理を行なってもよい。
これにより、さらに多くの人に最前列の座席に座ったと
きと同じような視覚的体験を体性感覚に矛盾することな
く提供することができる。
【0018】また、カメラ1をローラーコースター10
の最前列に設置しているが、最前列だけでなくHMD5
よりも前方であればローラーコースター10のあらゆる
位置に設置することができる。
【0019】また、HMD5に表示される映像に対し
て、恐竜を登場させるなどの画面合成を行なって周りの
映像を変えることにより、映像を見る人に与える効果を
増大させることができる。
【0020】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0021】
【発明の効果】この発明に従った映像遅延表示装置は、
乗り物に設置され、乗り物から見える映像を撮影するカ
メラと、乗り物のカメラよりも後方に設置され、カメラ
で撮影された映像を表示する映像表示手段と、カメラか
らの映像を遅延させて映像表示手段へ出力する遅延手段
とを設けたため、乗り物の後方にいる人が、乗り物の前
方で見える映像を見ることができる。
【0022】また、乗り物の移動速度を検出する速度検
出手段と、カメラと映像表示手段との間の距離および速
度検出手段により検出された移動速度から遅延手段の遅
延時間を算出して遅延手段を制御する制御手段とを設け
たため、乗り物の移動速度の変化に応じて遅延時間が算
出され、カメラからの映像は、この遅延時間だけ遅延さ
れて映像表示手段に表示される。この結果、乗り物の後
方にいる人が見る映像とその人の体性感覚とが一致す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による映像遅延表示装
置の全体構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 カメラ 2 影像メモリ 3 速度センサ 4 遅延時間制御装置 5 HMD(ヘッドマウンテッドディスプレイ) 10 ローラーコースター

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗り物に設置され、前記乗り物から見え
    る映像を撮影するカメラと、 前記乗り物の前記カメラよりも後方に設置され、前記カ
    メラで撮影された映像を表示する映像表示手段と、 前記カメラからの映像を遅延させて前記映像表示手段へ
    出力する遅延手段と 前記乗り物の移動速度を検出する速度検出手段と、 前記カメラと前記映像表示手段との間の距離および前記
    速度検出手段により検出された移動速度から前記遅延手
    段の遅延時間を算出して前記遅延手段を制御する制御手
    段と を備える、映像遅延表示装置。
JP10109638A 1998-04-20 1998-04-20 映像遅延表示装置 Expired - Lifetime JP3027807B2 (ja)

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JPH11308638A JPH11308638A (ja) 1999-11-05
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