JP3027283B2 - 多段キャンドモータポンプ - Google Patents

多段キャンドモータポンプ

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JP3027283B2
JP3027283B2 JP5170404A JP17040493A JP3027283B2 JP 3027283 B2 JP3027283 B2 JP 3027283B2 JP 5170404 A JP5170404 A JP 5170404A JP 17040493 A JP17040493 A JP 17040493A JP 3027283 B2 JP3027283 B2 JP 3027283B2
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康志 久保田
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Nikkiso Co Ltd
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Control Of Non-Positive-Displacement Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多段キャンドモータポ
ンプに係り、特にモータ部とポンプ部との間にバランス
ディスクを収納した圧力部屋を配置した多段キャンドモ
ータポンプの最終段ポンプ室より吐出される取扱液の一
部を圧力部屋を介して前部ロータ室より後部ロータ室に
流入し、さらに後部ベアリング部を潤滑流過したのち外
部配管を介してポンプ吸込口に還流し、ベアリングの潤
滑とモータ部の冷却を行う外部循環(サーキュレーショ
ン)系を構成し、前記圧力部屋内にバランスディスクの
高圧側側縁部に環状のバランスディスクシートを近接配
設してこの間を流過する取扱液の流量を制限し、モータ
部へのサーキュレーション流れの圧力を十分に減圧し、
モータ部の設計圧力を低く設定することのできる多段キ
ャンドモータポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多段キャンドモータポンプにおい
て、スラストバランスをとる方法として、インペラにバ
ランスホールを設けた自動バランス機構による方式か、
インペラを対向に配置してセルフバランスさせる方式が
採用されていた。
【0003】前者の場合は図3に示すように、従来の多
段キャンドモータ10ポンプにおいては、各段ポンプ室
においてスラストバランスをとるため、各段のインペラ
161 〜164 にバランスホール18およびインペラの
リヤ側に固定オリフィス20を設ける構造が採られてい
た。
【0004】また、後者の場合は、例えば特公平4−5
1678号公報において開示されているように、複数の
インペラを対向に配置してセルフバランスさせる構造が
採られていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前者では図
3に示すようにポンプ部12における最終段ポンプ室1
2aの圧力がモータ部14の部屋内にそのまま作用する
ため、モータ室の構造等の強度は最終段で昇圧された圧
力を基準に設計されていた。
【0006】すなわち、ポンプの段数が増加して高揚程
になると高耐圧の設計が余儀無くされ、従ってキャンお
よびバックアップスリーブの各肉厚の寸法も厚くなり、
駆動モータについても高耐圧用モータを使用する必要が
あり、このため過電流による損失が増加しモータ効率の
低下の大きな要因となっていた。
【0007】一方、後者のバランス方式を対向式とする
場合では、モータ室に作用する圧力は中間段の圧力とな
るが、この場合でも段数が増加し高揚程になると、モー
タ室の設計設定圧力を高い値に設定する必要があり、さ
らに相対向する逆向きのインペラ側に流れを導入するた
めの戻り流路が必要となるため、複雑な構造となりコス
ト高となる難点を有していた。
【0008】そこで、本発明の目的は、モータ部とポン
プ部との間にバランスディスクを収納した圧力部屋を配
置すると共に、このバランスディスクの高圧側側縁部に
環状のバランスディスクシートを配設することにより、
モータ部内に導入される液圧の増大を抑制して設計設定
圧力値を低下し、構造の単純化によるコストの低減を実
現させると共にモータならびにポンプ効率の向上を図る
ことのできる多段キャンドモータポンプを提供するにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】先の目的を達成するため
に、本発明は、複数のポンプ室からなるポンプ部の後方
同軸上にモータ部を配設すると共に前記モータ部とポン
プ部との間にバランスディスクを配設した多段キャンド
モータポンプにおいて、最終段ポンプ室より吐出される
取扱液の一部をバランスディスクを収納した圧力部屋を
介して前部ロータ室より後部ロータ室に流入し、さらに
後部ベアリング部を潤滑流過したのち外部配管を介して
ポンプ吸込口に還流しベアリングの潤滑とモータ部の冷
却を行う外部循環系を構成し、前記圧力部屋内にバラン
スディスクの高圧側側縁部に環状のバランスディスクシ
ートを配設してこの間を流過する取扱液の流量を制限
し、モータ部へのサーキュレーション流れの圧力を減圧
するよう構成することを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明においては、モータ部とポンプ部との間
にバランスディスクを収納した圧力部屋を配置した多段
キャンドモータポンプの最終段ポンプ室より吐出される
取扱液の一部を圧力部屋を介して前部ロータ室より後部
ロータ室に流入し、さらに後部ベアリング部を潤滑流過
したのち外部配管を介してポンプ吸込口に還流し、ベア
リングの潤滑とモータ部の冷却を行う外部循環(サーキ
ュレーション)系を構成し、前記圧力部屋内にバランス
ディスクの高圧側側縁部に環状のバランスディスクシー
トを配設この間を流過する取扱液の流量を制限すること
により、モータ部へのサーキュレーション流れの圧力を
十分に減圧し、モータ部内に導入される液圧の増大を抑
制することにより設計設定圧力値を低く設定することが
可能となり、モータ室の構造の単純設計が実現すると共
にポンプならびにモータの効率の向上を図ることができ
る。
【0011】
【実施例】次に、本発明に係る多段キャンドモータポン
プの一実施例を添付図面を参照しながら以下詳細に説明
する。なお、説明の便宜上、図3に示す従来の構造と同
一構成部分には同一参照符号を付し、詳細な説明は省略
する。
【0012】すなわち、図1の(a)は本発明の多段キ
ャンドモータポンプの半断面図を示し、(b)は(a)
に示すポンプの圧力勾配線図を示す。
【0013】図において、参照符号26は多段キャンド
モータポンプ本体を示し、この多段キャンドモータポン
プ26はポンプ部36およびモータ部38の間にバラン
スディスク30を収納配置した圧力部屋32により構成
される。
【0014】この多段キャンドモータポンプ26に採用
される外部循環(サーキュレーション)系は、ポンプ吸
込口25より吸入され最終段ポンプ室28より吐出され
る取扱液の一部を前記最終段ポンプ室28後方に隣接配
置された圧力部屋32を介してモータ部38の前部ロー
タ室40より後部ロータ室42に流入し、さらに後部ベ
アリング44を潤滑流過したのち、外部配管46を介し
てポンプ吸込口25側に還流することにより後部ベアリ
ング44および中間ベアリング48の潤滑とモータ部3
8の冷却を行うよう構成されている。
【0015】そして、前記バランスディスク30を収納
する圧力部屋32は、図2に示すようにバランスディス
ク30により前室32aと後室32bとに画成され、こ
の圧力部屋32内にバランスディスク30の高圧側側縁
部に環状のバランスディスクシート48をバランスディ
スク30側縁部との間隙gとなるように接近配設して、
この部分を流過する取扱液の流量を規制することによ
り、モータ部38の室内へ流入する液圧を減圧すること
ができる。
【0016】例えば、図2に示すバランスディスクシー
トの説明図において、間隙gからの漏れ量をq、バラン
スディスクの有効直径をDB 、高圧側の圧力をP1 、低
圧側の圧力をP2 とすると、
【0017】
【数1】
【0018】が得られる。そこで、モータ部38の冷却
が十分になるようなqをもとめ、好適な差圧ΔP=(P
2 −P1 )が得られるようにDB 、h、gを設定する。
【0019】尚、本発明の多段キャンドモータポンプの
最終段ポンプ室の後方に配置される圧力部屋32内のバ
ランスディスクシートによれば、例えば図1の(b)に
示すように多段ポンプ各段毎においてそれぞれ5kgf
/cm2 づつ昇圧し、最終段では30kgf/cm2
昇圧する。
【0020】ここで、バランスディスク30に隣接させ
てバランスディスクシート45を接近配置することによ
りこの間隙を昇圧された取扱液を流過させることによ
り、サーキュレーション圧力の最高圧との差圧が26k
gf/cm2 となるまで十分に減圧されるためモータ部
での圧損は僅か3kgf/cm2 となり、モータ部38
リヤ側の外部配管46での圧損は1kgf/cm2 と低
い値を得ることができる。
【0021】このように、ポンプ吐出圧力が数十kgf
/cm2 Gの多段ポンプにおいてもモータ室内の圧力を
数kgf/cm2 Gに低く設定することが可能になるこ
とが実験的にも確認されている。
【0022】また、スラストバランス機構を採用するこ
とにより、従来より用いられてきたインペラのバランス
ホールおよびリヤ側の固定オリフィスを廃止することが
可能となり、これによりバランスホールからの漏れがな
くなり、インペラリヤ側固定オリフィスの廃止に伴う円
板摩擦損失の減少によりポンプ効率を数パーセント向上
させることができる。
【0023】以上、本発明を好適な一実施例について説
明したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、
その精神を逸脱しない範囲内において多くの改良変更が
可能である。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わる多
段キャンドモータポンプは、最終段ポンプ室より吐出さ
れる取扱液の一部を圧力部屋を介して前部ロータ室より
後部ロータ室に流入し、さらに後部ベアリング部を潤滑
流過したのち外部配管を介してポンプ吸込口に還流しベ
アリングの潤滑とモータ部の冷却を行う外部循環系を構
成し、前記圧力部屋内にバランスディスクの高圧側側縁
部に環状のバランスディスクシートを配設してこの間を
流過する取扱液の流量を制限し、モータ部へのサーキュ
レーション流れの圧力を減圧するよう構成することによ
り、モータ室の設計圧力を低く設定することができるた
め、安価な標準部品の使用が可能となり過大寸法の部材
の使用による効率低下を抑制することができる。
【0025】さらに、バランスディスクシート漏れ量算
出の標準式を用いて、それぞれ適宜各数値を変更するこ
とにより任意の漏れ量を設定することができ最適なサー
キュレーション量が得られ、これによりポンプ効率の向
上が図れる。
【0026】また、バランスディスクシートの採用によ
り、従来の対向式と比較して簡単な構造で安定したスラ
スト保持力が得られ、軸方向の変化がバランスホール方
式に比較して少ないため、安定した運転が可能となる利
点を有する等の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図において(a)は本発明に係る多段キャンド
モータポンプの一実施例を示す多段キャンドモータポン
プの半断面図であり、(b)は多段キャンドモータポン
プの各個所における圧力線図である。
【図2】多段キャンドモータポンプにおけるバランスデ
ィスクシートの説明図である。
【図3】従来の多段キャンドモータポンプの半断面図で
ある。
【符号の説明】
10 多段キャンドモータポンプ 12 ポンプ部 12a 最終段ポンプ室 14 モータ部 18 バランスホール 20 固定オリフィス 25 ポンプ吸込口 26 多段キャンドモータポンプ 28 最終段ポンプ室 30 バランスディスク 32 圧力部屋 36 ポンプ部 38 モータ部 40 前部ロータ室 42 後部ロータ室 44 後部ベアリング 45 バランスディスクシート 46 外部配管 48 中間ベアリング 50 前部ベアリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04D 1/06 F04D 13/06 F04D 15/00 102

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のポンプ室からなるポンプ部の後方
    同軸上にモータ部を配設すると共に前記モータ部とポン
    プ部との間にバランスディスクを配設した多段キャンド
    モータポンプにおいて、 最終段ポンプ室より吐出される取扱液の一部をバランス
    ディスクを収納した圧力部屋を介して前部ロータ室より
    後部ロータ室に流入し、さらに後部ベアリング部を潤滑
    流過したのち外部配管を介してポンプ吸込口に還流しベ
    アリングの潤滑とモータ部の冷却を行う外部循環系を構
    成し、前記圧力部屋内にバランスディスクの高圧側側縁
    部に環状のバランスディスクシートを配設してこの間を
    流過する取扱液の流量を制限し、モータ部へのサーキュ
    レーション流れの圧力を減圧するよう構成することを特
    徴とする多段キャンドモータポンプ。
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