JP3026430U - ファイル等の個別検索管理装置に用いられる用紙収納ファイル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は、ファイルの背表紙部の幅を綴じる
用紙の枚数による厚さと略同じ位に設定可能なことか
ら、極めて効率良く複数の用紙収納ファイルを棚に収納
することが出来るだけでなく、綴じられた用紙も一方の
カバー面側から他方のカバー面側、又はその逆に極めて
スムーズに送ることが出来、更に送った用紙の裏側へ文
字等を極めて容易に書き込むことが可能となって用紙収
納ファイルに綴じる用紙の両面を有効利用することが出
来、よって収納される用紙の増加をも抑えることが出来
る極めて優れたファイル等の個別検索管理装置に用いら
れる用紙収納ファイルを提供するものである。 【解決手段】 用紙収納ファイル１が、相互が検索可能
に区別され、且つ見開き自在な左右一対のカバー面２,
３を有すると共に、該カバー面２, ３の見開き時にリン
グファイル機能を有し、しかも閉じた際にはフラットフ
ァイルとして機能するファイル本体1aを有してなること
を特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、複数の棚に夫々収納され、且つ親機から検索子機への検索信号の一 方向伝送か又は親機と検索子機間での検索信号及び他の信号による双方向伝送可 能に構成された検索子機を個々に具備する複数の用紙収納ファイルの中から所望 の用紙を収納するファイルの検索子機の表示手段を外部表示させて瞬時に検索す ることが出来るファイル等の個別検索管理装置に用いられる用紙収納ファイルに 関する。

【０００２】 従来、棚に複数収納され、且つ各種用紙を収納する用紙収納ファイルの中から 必要とする用紙を収納したファイルを検索して取り出すために適宜用いられる個 別検索管理装置用の用紙収納ファイルとしては、例えば、特開平１−92872 号公 報所載のものが存在する。

【０００３】 即ち、上記公報所載の個別検索管理装置用の用紙収納ファイルは、図４に示す 様に、用紙収納ファイル７の背表紙部7a内に後述する検索子機８を収納するため の空間部からなる検索子機収納部7bを形成すると共に、該検索子機収納部7bに表 示手段である発光ダイオード8aを備えた検索子機８を内装着し、しかも検索子機 収納部7bが設けられた背表紙部7aには、前記検索子機８の発光ダイオード8aの先 端部が用紙収納ファイル７の外方から容易に確認可能な様に矩形状の窓孔９が前 記発光ダイオード8aに対して穿設された外部表示確認部10を有する構成からなる ものである。

【０００４】 上記構成からなる用紙収納ファイル７が収納された複数の棚（図示せず）から 、所定の用紙が収納された用紙収納ファイル７を検索する場合には、該ファイル ７の夫々に内装着された検索子機８の夫々に、電磁波による通信手段を介しての 検索信号を親機（図示せず）から発することにより、各ファイル７の検索子機８ の夫々が検索信号と該検索子機８の有する認識コードとを比較し、一致すれば表 示手段である発光ダイオード8aを発光させて、瞬時に、且つ容易に所望の被検索 物を収納してなる特定のファイル７を外部表示確認部10を介して検索することが 出来るものである。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

然しながら、上記構成からなるファイル等の個別検索管理装置に用いられる用 紙収納ファイルに於いては、下記の様な問題点があった。

【０００６】 即ち、上記構成からなる用紙収納ファイル７は、各種用紙11を綴具を介してフ ァイル７内に綴じ込むものであるが、その綴じ込み方式の違いにより、図５に示 す様に、大きく２種類に分類される。

【０００７】 先ず、同図（イ）は、用紙収納ファイル７の一方のカバー面7aに取り付けられ た綴具12によって用紙11を一方のカバー面7a上に重合状態で順次綴じる、所謂フ ラットファイルと呼ばれるものであり、又同図（ロ）は、用紙収納ファイル７の 背表紙部7aの内側に取り付けられた分割リング体を用いた綴具13を介して用紙11 を綴じる、所謂リングファイルと呼ばれるものであるが、前記前者に於いては、 ファイルの厚み、即ちファイルの背表紙部7aの幅（矢印Ｆ）を綴じる用紙11の枚 数による厚みと略同じ位に設定することが出来るために、極めて効率良く複数の 用紙収納ファイル７を棚（図示せず）に収納することが出来る利点はあるが、該 フラットファイル７に綴じられた用紙11をめくる際に、他方のカバー面7b側へと 用紙11を順次折り畳む様に用紙11を送らなければならず、よって綴じられた用紙 11の厚みにより他方のカバー面7b側へ送った用紙11の裏側への文字等の書き込み が極めて困難であることから用紙11の裏側、即ち用紙11の両面を有効に利用する ことが出来ず、よって必然的に収納される用紙11の枚数が増大するという問題が 生じることとなる。

【０００８】 又、前記後者に於いては、分割リング体を介して綴じられた用紙11を該分割リ ング体に沿って一方のカバー面7a側から他方のカバー面7b側、又はその逆に極め てスムーズに綴じられた用紙11を送ることが出来るだけでなく、送った用紙11の 裏側へ文字等を極めて容易に書き込むことが可能となって用紙収納ファイル７に 綴じる用紙11の両面を有効利用することが出来、よって収納される用紙11の増加 を抑えることは出来るが、如何せん、該リングファイルには、分割リング体が用 いられてなるために、綴じられる用紙11の枚数に関係なく、用紙収納ファイル７ の背表紙部7aの幅（矢印Ｇ）が前期フラットファイルの背表紙部7aの幅（矢印Ｆ ）より必然的に広くなり、よってその結果、棚（図示せず）に収納される用紙収 納ファイル７の数量に限界が生じてしまうという問題が生じることとなり、よっ て前記前者及び後者何れのファイルであっても夫々の問題の解決策が早急に望ま れていた。

【０００９】 然して、本考案は上記各ファイルの問題を解決するものであり、ファイルの背 表紙部の幅を綴じる用紙の枚数による厚さと略同じ位に設定可能なことから、極 めて効率良く複数の用紙収納ファイルを棚に収納することが出来るだけでなく、 綴じられた用紙も一方のカバー面側から他方のカバー面側、又はその逆に極めて スムーズに送ることが出来、更に送った用紙の裏側へ文字等を極めて容易に書き 込むことが可能となって用紙収納ファイルに綴じる用紙の両面を有効利用するこ とが出来、よって収納される用紙の増加をも抑えることが出来る極めて優れたフ ァイル等の個別検索管理装置に用いられる用紙収納ファイルを提供することを課 題とするものである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記課題を解決するために全く新しいファイル等の個別検索管理装 置に用いられる用紙収納ファイルに以下の手段を講じたものである。

【００１１】 即ち、本考案に於ける用紙収納ファイル１は、相互が検索可能に区別され、且 つ見開き自在な左右一対のカバー面２, ３を有すると共に、該カバー面２, ３の 見開き時にリングファイル機能を有し、しかも閉じた際にはフラットファイルと して機能するファイル本体1aを有してなることから、ファイル本体1aの背表紙部 1cの幅を綴じる用紙11の枚数による厚さと略同じ位に設定出来、よって極めて効 率良く複数の用紙収納ファイル１を棚に収納することが出来るだけでなく、綴じ られた用紙11も一方のカバー面２側から他方のカバー面３側、又はその逆に極め てスムーズに送ることが出来るだけでなく、送った用紙11の裏側へ文字等を極め て容易に書き込むことが可能となって用紙収納ファイル１に綴じる用紙11の両面 を有効利用することが可能となり収納される用紙の増加をも抑えることが出来る 利点を有する。

【００１２】 更に、本考案の用紙収納ファイル１は、所定の検索信号によって相互が区別さ れるべく夫々異なる認識コードを有した複数の検索子機８と、該検索子機８の中 から所望の検索子機８を選択する親機とによって構成され、これら複数の検索子 機８と親機は、所定の接続手段を介しての有線式か又は所定の通信手段を介して の無線式によって前記親機から検索子機８への検索信号の一方向伝送か又は親機 と検索子機８間での検索信号及び他の信号による双方向伝送可能に構成され、且 つ検索子機８の夫々は親機を介して送られてくる検索信号と該検索子機８の有す る認識コードとを比較し、一致すれば識別可能な外部表示を発する表示手段を備 えると共に、該検索子機８の夫々が、各種用紙11を収納するファイル１毎に装着 されて複数の棚の夫々に収納されたファイル等の個別検索管理装置に用いられる 用紙収納ファイル１に於いて、該用紙収納ファイル１の用紙収納ファイル本体1a が見開き自在な左右一対のカバー面２，３を有すると共に、該カバー面２，３の 見開き時にリングファイル機能を有し、しかも閉じた際にはフラットファイルと して機能することから、ファイル本体1aの背表紙部1cの幅を綴じる用紙11の枚数 による厚さと略同じ位に設定出来、よって極めて効率良く複数の用紙収納ファイ ル１を棚に収納することが出来るだけでなく、綴じられた用紙11も一方のカバー 面２側から他方のカバー面３側、又はその逆に極めてスムーズに送ることが出来 るだけでなく、送った用紙11の裏側へ文字等を極めて容易に書き込むことが可能 となって用紙収納ファイル１に綴じる用紙11の両面を有効利用することが可能と なり収納される用紙の増加をも抑えることが出来る利点を有する。

【００１３】 更に、検索子機８が、用紙収納ファイル本体1aに設けられた検索子機収納部1b に着脱自在に収納されてなることから、綴じられる用紙11の枚数による厚みによ ってファイル本体1aの背表紙部1cの幅を変更しなければならない事態が生じた場 合であっても、瞬時に、且つ容易に綴じられる用紙11の厚みに対応した用紙収納 能力を備えた背表紙部1cの幅を有した用紙収納ファイル本体1aに検索子機８を付 け替えたり、又傷み等が酷く廃却しなければならない様な用紙収納ファイル本体 1aがある場合には、該検索子機８のみを簡単に取り外して他の用紙収納ファイル 本体1aに適用させることが出来る利点を有する。

【００１４】 又、用紙収納ファイル本体1aの内側には、各種用紙11に設けられた穿設孔11a への挿通により該用紙11をファイル本体1aに綴じ込み可能なベルト状の綴具４が 該綴具本体面部をファイル本体内側面と対面状態に設けられ、且つ該綴具４の一 端側が一方のカバー面２に固定されると共に、他端側は他方のカバー面３側へと 自由片を形成すべくフリー状態を構成してなり、しかも該自由片を形成するベル ト状の綴具４の他端側には、前記他方のカバー面３に設けられた綴具受け５に係 止することで該綴具４の抜けを防止する突起体4aが設けられてなることから、用 紙11の穿設孔11a に前記ベルト状の綴具４を通し、その後該綴具４の他端側を綴 具受け５に係止することで、カバー面２，３の見開き時に、該ファイル本体1aに リングファイル機能を付することが可能となり、よって綴じられた用紙11を前記 ベルト状の綴具４を介して一方のカバー面２側から他方のカバー面３側、又はそ の逆に容易に送ることが出来るだけでなく、送った用紙11の裏側へ文字等を極め て容易に書き込むことが可能となって用紙収納ファイル１に綴じる用紙11の両面 を有効利用することが可能となり収納される用紙の増加をも抑えることが出来る 利点を有する。

【００１５】 更に、綴具受け５には、綴具４の他端が挿通可能な貫通孔5aが設けられ、且つ 該綴具４の他端が前記カバー面２，３が閉じられた際に、前記貫通孔5a内を挿通 方向に移動すると共に、カバー面２，３の見開き時には、前記貫通孔5a内を挿通 方向と逆方向に所定の距離移動する構成にしてなることから、カバー面２，３が 閉じられた際に、前記綴具受け５の貫通孔5a内を綴具４の他端が挿通方向に移動 することで綴具４の他端側を他方のカバー面３の内側の面部に沿わせて逃がすこ とが出来、よってファイル本体1aの背表紙部1cの幅を綴じる用紙11の枚数による 厚さと略同じ位に設定出来、よって極めて効率良く複数の用紙収納ファイル１を 棚に収納することが出来る利点を有する。

【００１６】 更に、ベルト状の綴具４が、前記カバー面２，３を見開いた際に、ファイル本 体1a内側の背表紙部1cの近傍に所定の空間６を確保すべく夫々のカバー面２，３ 間に架け渡し状態で略円弧状に湾曲することから、綴じられた用紙11を送る際に 、ファイル本体1aの背表紙部1cの内側に位置する用紙11の縁部と該背表紙部1cの 内側との接触を前記空間６を介して阻止することが出来、よって略円弧状に湾曲 した綴具４を介してのリングファイル機能ともあいまって、綴じられた用紙11を 一方のカバー面２側から他方のカバー面３側、又はその逆に極めてスムーズに送 ることが出来る利点を有する。

【００１７】 又、夫々のカバー面２，３間に架け渡し状態で略円弧状に湾曲するベルト状の 綴具４が、カバー面２，３の見開きによって該カバー面２，３の左右に位置する 用紙11の夫々の面に対して略フラットに変形可能なことから、カバー面２，３の 見開きによって該カバー面２，３の左右に位置する各用紙11を１枚の用紙として 同時に複写機にかける場合であっても、両面に対してフラットに変形する綴具４ を介して平面性及び密着性をより向上させた良好な複写を得ることが出来る利点 を有する。

【００１８】 更に、用紙収納ファイル本体1aの背表紙1cが、収納する用紙11の厚みによって 背表紙部1cの幅を調整可能なことから、綴じられる用紙11の枚数による厚みによ ってファイル本体1aの背表紙部1cの幅を容易に、且つ瞬時に変更出来、よって使 用者にとって極めて汎用性のある用紙収納ファイル１を提供することが出来る利 点がある。

【００１９】 更に、用紙収納ファイル本体1aの背表紙部1cには、該用紙収納ファイル本体1a を他のファイルに綴じ込み可能とすべく該他のファイルの綴具が挿通可能な孔1f を有した突出片1eが設けられてなることから、個別検索管理装置を用いたより細 分類可能な用紙収納ファイル１を有した検索管理システムを組むことが出来る利 点を有する。

【００２０】

【考案の実施の形態】

＜第一実施形態＞ 以下、本考案の一実施形態を図面に従って説明する。 図１に於いて、１は病院で使用される医療用カルテを構成する所定枚数の用紙 11を綴じ込んで収納すると共に、所定の個別検索管理装置（図示せず）に用いら れる用紙収納ファイルを示し、可撓性を有した樹脂材により全体が略矩形状の薄 シート状に形成され、しかも該用紙収納ファイル本体1aは両開き自在な左右一対 のカバー面２，３と該カバー面２，３間に設けられ、且つ所定の幅を有した背表 紙部1cとから構成されてなる。

【００２１】 尚、上記用紙収納ファイル本体1aの内側には、各種用紙11にパンチング（図示 せず）等によって予め設けられた穿設孔11a への挿通により該用紙11をファイル 本体1aに綴じ込み可能で、且つ樹脂材によって可撓性を有すべく形成されたベル ト状の綴具４が該綴具本体面部をファイル本体内側面と対面状態に設けられ、し かも該綴具４の一端側が一方のカバー面２に溶着又は接着等によって固定される と共に、他端側は他方のカバー面３側へと自由片を形成すべくフリー状態を構成 してなり、しかも該自由片を形成するベルト状の綴具４の他端側には、前記他方 のカバー面３に溶着又は接着によって立設されるべく樹脂材によって可撓性を有 すべく矩形状の立片状に形成された綴具受け５の貫通孔5aに前記綴具４を挿通（ 矢印Ａ）することで、該綴具４の他端側の一方のカバー面２側への戻りをある一 定の箇所で係止状態を介して阻止することで該綴具４の貫通孔5aからの抜けを防 止する突起体4aが設けられてなる。

【００２２】 1bは前記一方のカバー面２の端縁に設けられた検索子機収納部1bを示し、発光 ダイオード8aを備えた検索子機８を抜き差し自在に装着可能で、しかも該検索子 機収納部1bには、前記検索子機８に設けられた発光ダイオード8aの先端部が用紙 収納ファイル本体1aの外方から容易に確認可能な矩形状の窓孔1eが前記発光ダイ オード8aに対して穿設されてなる。

【００２３】 1dは前記用紙収納ファイル本体1aの背表紙部1cの長手方向に沿って一定の間隔 を有した二条の折目形成線を示し、該用紙収納ファイル本体1aに収納される用紙 11の枚数による厚みによって用紙収納ファイル本体1aの背表紙部1cの幅を必要に 応じて調節することが出来るものである。

【００２４】 第一実施形態に於けるファイル等の個別検索管理装置に用いられる用紙収納フ ァイルは以上の構成からなるために、同図（ロ）に示す様に、用紙11の穿設孔11 a に前記ベルト状の綴具４を通し、その後該綴具４の他端側を綴具受け５の貫通 孔5aに挿通（矢印Ａ）することで、該綴具４の他端側に設けられた突起体4aを介 して該綴具４の貫通孔5aからの抜けを防止することが出来るだけでなく、一対の カバー面２，３の見開き時には、該ファイル本体1aにリングファイル機能を付す ることが可能となり、よって綴じられた用紙11を前記ベルト状の綴具４を介して 一方のカバー面２側から他方のカバー面３側へと容易に送る（矢印Ｂ）ことが出 来るだけでなく、送った用紙11の裏側へ文字等を極めて容易に書き込むことが可 能となって用紙収納ファイル１に綴じる用紙11の両面を有効利用することが可能 となり収納される用紙の増加をも抑えることが出来る利点を有する。

【００２５】 更に、前記綴具４は樹脂材によって可撓性を有すべく形成されてなることから 、ベルト状に形成された綴具４の他端側を綴具受け５の貫通孔5aに挿通すること で前記カバー面２，３を見開いた際に、ファイル本体1a内側の背表紙部1cの近傍 に所定の空間６を確保すべく夫々のカバー面２，３間に架け渡し状態で略円弧状 に湾曲することとなり、しいては綴じられた用紙11を送る際に、ファイル本体1a の背表紙部1cの内側に位置する用紙11の縁部と該背表紙部1cの内側との接触を前 記空間６を介して阻止することが出来、よって略円弧状に湾曲した綴具４を介し てのリングファイル機能ともあいまって、綴じられた用紙11を一方のカバー面２ 側から他方のカバー面３側、又はその逆に極めてスムーズに送ることが出来る利 点を有する。

【００２６】 更に、図２（イ）に示す様に、立片状に形成された綴具受け５も樹脂材によっ て可撓性を有してなることから、前記カバー面２，３が閉じられた（矢印Ｃ）際 には、該綴具受け５の貫通孔5a内を綴具４の他端が、該他端の挿通方向に移動（ 矢印Ｄ）することとなり、よって綴具４の他端側を他方のカバー面３の内側の面 部に沿わせて逃がすことが出来、よってファイル本体1aの背表紙部1cの幅を綴じ る用紙11の枚数による厚さと略同じ位に設定出来、よって極めて効率良く複数の 用紙収納ファイル１を棚（図示せず）に収納することが出来る利点を有する。

【００２７】 ＜第二実施形態＞ 更に、ベルト状の綴具４は、樹脂材によって可撓性を有すべく形成されてなる ことから、図２（ロ）に示す様に、カバー面２，３の見開き時に、夫々のカバー 面２，３間に架け渡し状態で略円弧状に湾曲するベルト状の綴具４を押圧する（ 矢印Ｄ）と、綴具４の他端側は他方のカバー面３の内側の面部に沿って他端の挿 通方向に逃げる（矢印Ｅ）こととなり、よってカバー面２，３の見開きによって 該カバー面２，３の左右に位置する用紙11の夫々の面に対して綴具４を容易に略 フラット状態に変形させることが可能となり、よってカバー面２，３の見開きに よって該カバー面２，３の左右に位置する各用紙11を１枚の用紙として同時に複 写機にかける場合であっても、両面に対して略フラットに変形する綴具４を介し て平面性及び密着性をより向上させた良好な複写を得ることが出来る利点を有す る。

【００２８】 ＜第三実施形態＞ 更に、用紙収納ファイル本体1aの背表紙1cには、収納する用紙11の厚みによっ て背表紙部1cの幅を調整可能な折目形成線1dが設けられてなることから、綴じら れる用紙11の枚数による厚みによってファイル本体1aの背表紙部1cの幅を容易に 、且つ瞬時に変更出来（図示せず）、よって使用者にとって極めて汎用性のある 用紙収納ファイル１を提供することが出来る利点がある。

【００２９】 ＜第四実施形態＞ 更に、図３（イ）に示す様に、例えば、用紙収納ファイル本体1aの背表紙部1c に、該用紙収納ファイル本体1aを他のファイルに綴じ込み可能とすべく該他のフ ァイルの綴具が挿通可能な孔1fを有した突出片1eが設けられた場合には、所定の 個別検索管理装置（図示せず）を用いたより細分類可能な用紙収納ファイル１を 有した検索管理システムを組むことが出来る利点を有する。

【００３０】 ＜第五実施形態＞ 尚、上記各実施形態に於いて、発光ダイオード8aを備えた検索子機８は、用紙 収納ファイル本体1aを形成する一方のカバー面２の端縁に設けられた検索子機収 納部1bに抜き差し自在に装着されてなるが、必ずしも本考案の必須の要件でない のは言うまでもなく、図３（ロ）に示す様に、該検索子機８が用紙収納ファイル 本体1aの背表紙部1c内に着脱自在に装着される構成であってもよい。

【００３１】 然して、要は個別検索管理装置に用いられる各用紙収納ファイルの相互が検索 可能に区別され、且つ見開き自在な左右一対のカバー面を有すると共に、該カバ ー面の見開き時にリングファイル機能を有し、しかも閉じた際にはフラットファ イルとして機能するファイル本体を有していれば、必ずしも用紙収納ファイルの 全てに検索子機が具備される必要もなく、更に本考案に於ける用紙収納ファイル の具体的な形状、材質、種類及び構造等も決して限定されないのは言うまでもな い。

【００３２】

【考案の効果】

叙上の様に、本考案に於けるファイル等の個別検索管理装置に用いられる用紙 収納ファイルは、相互が検索可能に区別され、且つ見開き自在な左右一対のカバ ー面を有すると共に、該カバー面の見開き時にリングファイル機能を有し、しか も閉じた際にはフラットファイルとして機能するファイル本体を有してなること から、ファイル本体の背表紙部の幅を綴じる用紙の枚数による厚さと略同じ位に 設定出来、よって極めて効率良く複数の用紙収納ファイルを棚に収納することが 出来るだけでなく、綴じられた用紙も一方のカバー面側から他方のカバー面側、 又はその逆に極めてスムーズに送ることが出来るだけでなく、送った用紙の裏側 へ文字等を極めて容易に書き込むことが可能となって用紙収納ファイルに綴じる 用紙の両面を有効利用することが可能となり収納される用紙の増加をも抑えるこ とが出来るという種々の格別な効果を有するに至った。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に於けるファイル等の個別検索管理装置
に用いられる用紙収納ファイルの第一実施形態を示し、
同図（イ）は斜視図，同図（ロ）は要部拡大正面図。

【図２】本考案のファイル等の個別検索管理装置に用い
られる用紙収納ファイルの使用状態を示し、同図（イ）
は用紙収納ファイルを閉じた際の要部拡大正面図，同図
（ロ）は用紙収納ファイルを水平状態で見開いた際の要
部拡大正面図。

【図３】本考案のファイル等の個別検索管理装置に用い
られる用紙収納ファイルの他の実施形態を示し、同図
（イ）は用紙収納ファイルの閉じかけ状態を示す斜視
図，同図（ロ）は用紙収納ファイルを見開いた際の斜視
図。

【図４】従来のファイル等の個別検索管理装置に用いら
れる用紙収納ファイルの斜視図。

【図５】従来のファイル等の個別検索管理装置に用いら
れる用紙収納ファイルを示し、同図（イ），（ロ）は共
に正面図。

【符号の説明】 １…ファイル等の個別検索管理装置に用いられる用紙収
納ファイル 1a…用紙収納ファイル本体 ２…一方のカバー面 ３…他方のカバー面 ４…綴具 4a…突起体 ５…綴具受け 5a…貫通孔 ６…空間 ８…検索子機

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 // Ｂ６５Ｇ 1/137 Ａ 8819−3Ｆ

Claims (9)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 相互が検索可能に区別され、且つ見開き
   自在な左右一対のカバー面(2), (3)を有すると共に、該
   カバー面(2), (3)の見開き時にリングファイル機能を有
   し、しかも閉じた際にはフラットファイルとして機能す
   るファイル本体(1a)を有してなることを特徴とするファ
   イル等の個別検索管理装置に用いられる用紙収納ファイ
   ル。
2. 【請求項２】 所定の検索信号によって相互が区別され
   るべく夫々異なる認識コードを有した複数の検索子機
   (8) と、該検索子機(8) の中から所望の検索子機(8) を
   選択する親機とによって構成され、これら複数の検索子
   機(8) と親機は、所定の接続手段を介しての有線式か又
   は所定の通信手段を介しての無線式によって前記親機か
   ら検索子機(8) への検索信号の一方向伝送か又は親機と
   検索子機(8) 間での検索信号及び他の信号による双方向
   伝送可能に構成され、且つ検索子機(8) の夫々は親機を
   介して送られてくる検索信号と該検索子機(8) の有する
   認識コードとを比較し、一致すれば識別可能な外部表示
   を発する表示手段を備えると共に、該検索子機(8) の夫
   々が、各種用紙を収納するファイル(1) 毎に装着されて
   複数の棚の夫々に収納されたファイル等の個別検索管理
   装置に用いられる用紙収納ファイル(1) に於いて、該用
   紙収納ファイル(1) の用紙収納ファイル本体(1a)が見開
   き自在な左右一対のカバー面(2), (3)を有すると共に、
   該カバー面(2),(3)の見開き時にリングファイル機能を
   有し、しかも閉じた際にはフラットファイルとして機能
   することを特徴とするファイル等の個別検索管理装置に
   用いられる用紙収納ファイル。
3. 【請求項３】 前記検索子機(8) が、用紙収納ファイル
   本体(1a)に設けられた検索子機収納部(1b)に着脱自在に
   収納されてなることを特徴とする請求項２記載のファイ
   ル等の個別検索管理装置に用いられる用紙収納ファイ
   ル。
4. 【請求項４】 前記用紙収納ファイル本体(1a)の内側に
   は、各種用紙(11)に設けられた穿設孔(11a) への挿通に
   より該用紙(11)をファイル本体(1a)に綴じ込み可能なベ
   ルト状の綴具(4) が該綴具本体面部をファイル本体内側
   面と対面状態に設けられ、且つ該綴具(4) の一端側が一
   方のカバー面(2) に固定されると共に、他端側は他方の
   カバー面(3) 側へと自由片を形成すべくフリー状態を構
   成してなり、しかも該自由片を形成するベルト状の綴具
   (4) の他端側には、前記他方のカバー面(3) に設けられ
   た綴具受け(5) に係止することで該綴具(4) の抜けを防
   止する突起体(4a)が設けられてなることを特徴とする請
   求項１乃至３の何れかに記載のファイル等の個別検索管
   理装置に用いられる用紙収納ファイル。
5. 【請求項５】 前記綴具受け(5) には、綴具(4) の他端
   が挿通可能な貫通孔(5a)が設けられ、且つ該綴具(4) の
   他端が前記カバー面(2), (3)が閉じられた際に、前記貫
   通孔(5) 内を挿通方向に移動すると共に、カバー面(2),
   (3)の見開き時には、前記貫通孔(5) 内を挿通方向と逆
   方向に所定の距離移動する構成にしてなることを特徴と
   する請求項４記載のファイル等の個別検索管理装置に用
   いられる用紙収納ファイル。
6. 【請求項６】 前記ベルト状の綴具(4) が、前記カバー
   面(2), (3)を見開いた際に、ファイル本体(1a)の内側の
   背表紙部(1c)近傍に所定の空間(6) を確保すべく夫々の
   カバー面(2), (3)間に架け渡し状態で略円弧状に湾曲す
   る構成にしてなることを特徴とする請求項４又は５記載
   のファイル等の個別検索管理装置に用いられる用紙収納
   ファイル。
7. 【請求項７】 前記夫々のカバー面(2), (3)間に架け渡
   し状態で略円弧状に湾曲するベルト状の綴具(4) が、カ
   バー面(2), (3)の見開きによって該カバー(2),(3)の左
   右両面に位置する用紙(11)の夫々の面に対して略フラッ
   トに変形可能な構成にしてなることを特徴とする請求項
   ４乃至６の何れかに記載のファイル等の個別検索管理装
   置に用いられる用紙収納ファイル。
8. 【請求項８】 前記用紙収納ファイル本体(1a)の背表紙
   部(1c)が、収納する用紙(11)の厚みによって背表紙部(1
   c)の幅を調整可能な構成にしてなることを特徴とする請
   求項１乃至７の何れかに記載のファイル等の個別検索管
   理装置に用いられる用紙収納ファイル。
9. 【請求項９】 前記用紙収納ファイル本体(1a)の背表紙
   部(1c)には、該用紙収納ファイル本体(1a)を他のファイ
   ルに綴じ込み可能とすべく該他のファイルの綴具が挿通
   可能な孔(1f)を有した突出片(1e)が設けられてなること
   を特徴とする請求項１乃至８の何れかに記載のファイル
   等の個別検索管理装置に用いられる用紙収納ファイル。