JP3026232U - 板ばねロッキング機構を使用した椅子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 板ばねを使用することによりなめらかなロッ
キングの風合いが得られると共に機構を簡単にコンパク
ト化でき、かつ座面前部の持ち上がりをなくして安定し
た着座感が得られるようにする。 【構成】 円弧係接体６に係接されて両端が基框１側及
び主座板１１側に夫々係接して自由支持された板ばね９
を介在して設け、かつ主座板１１の前端にヒンジ１６で
接合された前部座板１１ａを基框１に枢支連結２０して
前折式としてある。 【効果】 板ばねの弾性を利用することによりなめらか
なロッキングの風合いが得られると共に構造簡単でコン
パクト化でき、かつ前部座板の持ち上がりをなくして安
定した着座感が得られる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は板ばねロッキング機構を使用した椅子に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

近年、事務用椅子，会議用椅子や応接用椅子などの椅子は人間工学的な研究が 進んで使用目的に応じて椅子の適切な機能が発揮できるようなものが作られるよ うになった。そして特に椅子の快適性を左右する座や凭れの弾力性，クッション 性の良否に注意が払われている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが従来のこの種の椅子では、弾力性，クッション性，搖動性などに使用 する弾力性体としてその多くがコイルばねなどが使用されており、なめらかなロ ッキングの風合いが得られ難く、またロッキング機構のコンパクト化が望めなく ておのずと構造が複雑となり、作業性，作業能率の劣化，製品のコスト高などを 余義なくされている。さらに座席ロッキング式とした場合に前部座板の持ち上が りによって安定した着座感が得られなかったものである。 本考案は、板ばねを使用することによりなめらかなロッキングの風合いが得ら れると共に機構を簡単にコンパクト化でき、かつ座面前部の持ち上がりをなくし て安定した着座感が得られることを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記課題を解決するためになされたものであって、その要旨とすると ころは、脚体の上端に取付けられた基框の上面に円弧係接体を設けると共に該框 に凭れが一体の主座板を搖動枢軸にて前後搖動自在に枢着し、円弧係接体に係接 されて両端が基框側及び主座板側に夫々係接して自由支持された板ばねを介在し て設け、かつ主座板の前端にヒンジで接合された前部座板を基框に枢支連結して 前折式としてなる板ばねロッキング機構を使用した椅子である。次に本考案の椅 子を以下実施例について図面を参照しながら詳しく説明する。

【０００５】

【実施例】

先ず１は、脚体３の上端に取付けられた基框で、その左右両端縁には夫々垂直 な支版分２が一体に設けられている。そして上記基框１の上面に外表面が円弧面 に形成の円弧係接体６が一体に設けられている。また上記基框１に、凭れ１２が 一体の主座板１１を搖動枢軸４にて前後搖動自在に枢着してある。 なお上記主座板１１の下面には、左右側杆１４，１４によって係接部１３ａを 構成している搖動框１３が設けられている。なお上記凭れ１２が一体の主座板１ １は、その下面に取付けられた搖動框１３の左右両側の枢支部１５が夫々基框１ の左右支版部２に搖動枢軸４にて枢着されている。次に円弧係接体６に係接され て両端が基框１側及び主座板１１側に夫々係接して自由支持された板ばね９を介 在して設けられている。なお図３に示すように基框１の前部側に取付けられた被 板７と円弧係接体６との間に形成されている係嵌部８内に板ばね９の一端側が係 入されて自由支持され、また該板ばね９の他端側は円弧係接体６に係接したのち 主座板１１の底面１０側に係接して前記搖動框１３の係接部１３ａ側に係接して 自由支持されている。そしてさらに主座板１１の前端にヒンジ１６で接合された 前部座板１１ａを基框１に枢支連結２０して前折式に構成されている。なお図中 １７は支持板、１８はリンク、そして１９はピンである。

【０００６】

【作用】

本考案の椅子では上述の構成により、椅子に腰かけた場合、板ばね９の作用で なめらかなロッキングの風合いが可能となる。

【０００７】

【考案の効果】

この考案では板ばねの弾性を利用することによりなめらかなロッキングの風合 いが得られると共に機構簡単でコンパクト化でき、かつ前部座板の持ち上がりを なくして安定した着座感が得られるもので斯界に寄与するところ多大である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の板ばねロッキング機構を使用した椅子
の側面図である。

【図２】本考案の板ばねロッキング機構を使用した椅子
の使用状態を示す側面図である。

【図３】本考案の板ばねロッキング機構要部の拡大説明
図である。

【符号の説明】

１ 基框 ２ 支版部 ３ 脚体 ４ 搖動枢軸 ５ 枢支軸 ６ 円弧係接体 ７ 被板 ８ 係嵌部 ９ 板ばね 10 底面 11 主座板 11ａ 前部座板 12 凭れ 13 搖動框 13ａ 係接部 14 側杆 15 枢支部 16 ヒンジ 17 支持板 18 リンク 19 ピン 20 枢支連結

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 脚体３の上端に取付けられた基框１の上
   面に円弧係接体６を設けると共に該基框１に凭れ１２が
   一体の主座板１１を搖動枢軸４にて前後搖動自在に枢着
   し、円弧係接体６に係接されて両端が基框１側及び主座
   板１１側に夫々係接して自由支持された板ばね９を介在
   して設け、かつ主座板１１の前端にヒンジ１６で接合さ
   れた前部座板１１ａを基框１に枢支連結２０して前折式
   としてなる板ばねロッキング機構を使用した椅子。