JP3025258U - 吸水性パッド - Google Patents

吸水性パッド

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JP3025258U JP1995012629U JP1262995U JP3025258U JP 3025258 U JP3025258 U JP 3025258U JP 1995012629 U JP1995012629 U JP 1995012629U JP 1262995 U JP1262995 U JP 1262995U JP 3025258 U JP3025258 U JP 3025258U
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士強 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 超薄型吸収部材の瞬間吸水機能を高めて、上
面シートに快適な乾いた感じを保たせ、かつ、全体強度
を向上させて吸収部材にねじ変形や塊状の結集を生じさ
せない。 【解決手段】 液透過性の上面シート10と、液不透過
性の底面シート20と、上記上面シート10と底面シー
ト20との間に介装され、上面シートより浸透した液体
を吸収する吸収本体30とを備え、吸収本体30は心綿
32を外布31により被覆して形成すると共に、心綿3
2に上面シートより浸透する液体を吸収本体30の内部
に案内する多数の導液孔320を穿設し、かつ、吸収本
体30の内部に液体吸収可能な超吸収ポリマー33を分
布させて構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は吸水性パッドに関し、特に、迅速な吸湿機能を備えた吸水性パッドに 関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の使い捨ておむつ、或いは、生理用ナプキン等に使われている吸水性パッ ドは、液透過性の上面シートと、液不透過性の底面シートと、これら上面シート 及び底面シートとの間に介装させる吸収部材とからなる。この吸水性パッドは、 人体内から***された液体を上面シートより浸透させて吸収部材で吸収し、かつ 、液不透過性の底面シートにより、上記吸収部材で吸収した液体が外部に流出す ることを防止し、使用者のパンツを濡らしたり、汚さないようにしている。なお 、漏れ防止用の折り縁を形成した吸水性パッドも提供されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の吸水性パッドでは、下記に列挙する問題がある。 (1)上記吸収部材が圧縮されていない比較的厚肉の吸水性パッドでは、吸収部 材を形成する内部組織が比較的弛いため、容易に液体を浸透させて吸収すること ができる。しかし、吸収部材が厚肉であると使用者に不愉快な着用感を与え易い 。よって、近年では、吸収部材を圧縮して超薄型とした吸水性パッドが提供され ている。この超薄型の吸水性パッドは、吸収部材が薄いため、その着用感を使用 者に忘れさせる利点がある。しかし、圧縮された吸収部材の内部組織は比較的緻 密であるため、人体から***された液体の浸透速度が、上記圧縮されていない吸 収部材よりも遅い。よって、使用者から液体が***された当初には、上面シート に不快な強い湿りを感じ、液体の***速度が吸収速度よりも速い場合には、液体 が漏出するという問題が生じる。
【0004】 (2)上記吸水性パッドでは吸収部材の強度が十分ではないため、使用者が激し い動作を要する作業や、スポーツをしている時に、吸収部材がねじれ、或いは、 塊状に結集して、吸収部材の厚さ分布が不均一となる場合がある。また、吸収部 材が裂ける場合もあり、これらの場合には、液体が吸収部材を下向きに浸透する 際に、完全に吸収されずに漏出し易いという問題がある。
【0005】 本考案は、上記従来の使い捨ておむつや生理用ナプキン等に使われる吸水性パ ッドの問題点に鑑み、超薄型の吸収部材の瞬間的な吸水機能を高めて、上面シー トに快適な乾いた接触感を保たせ、かつ、全体強度を向上させて吸収本体にねじ れ変形や塊状の結集が生じることがない吸水性パッドを提供することを目的とし ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案は、請求項1で、液透過性の上面シートと、 液不透過性の底面シートと、これら上面シートと底面シートとの間に介装され、 上面シートより浸透した液体を吸収する吸収本体とを備え、 上記吸収本体は心綿を外布により被覆して形成すると共に、上記心綿に上面シ ートより浸透した液体を吸収本体の内部に案内する多数の導液孔を穿設し、かつ 、吸収本体の内部に液体を吸収可能な超吸収ポリマーを分布させている吸水性パ ッドを提供するものである。
【0007】 上記吸水性パッドは、上面シートより浸透する液体を吸収するための吸収本体 に多数の導液孔を形成すると共に、液体吸収可能な超吸収ポリマーを分布させて いるため、吸収本体の液体案内速度及び吸収量が向上する。具体的には、吸収本 体では、液体が心綿の上層部で直接に吸収される。また、液体が導液孔を通って 心綿の下層部に至るまでの間に、該導液孔の内周面より心綿の中間層部で吸収さ れる。さらに、液体が導液孔を通って、該導液孔の底部より心綿の下層部で吸収 される。かつ、心綿の底部まで浸透した液体は、不浸透性の底面シートの上面に 滞留保持される。心綿に吸収された液体は心綿内に分布した超吸収ポリマーに接 触すると、該超吸収ポリマーに吸収される。該超吸収ポリマーは、飽和状態にな るまで液体を吸収して膨張する。
【0008】 上記のように、上記吸水性パッドでは、上記導液孔および超吸収ポリマーによ り迅速に液体を吸収することができる。よって、従来の吸水性パッドのように使 用者が液体を***した当初に、上面シートに不快な強い湿りを感じることがなく 、吸水パッドの上面シートに快適な乾燥度及び通気性を備えさせ、快適な接触感 を保たせることができる。
【0009】 上記超吸収ポリマーを上記本体下部側に分布させることが好ましい。(請求項 2) 或いは、上記超吸収ポリマーをその分布密度が下側から上側へと次第に低減す るように分布させることが好ましい。(請求項3)
【0010】 上記吸水性パッドでは、心綿の下部に超吸収ポリマーを密集させて分布させて いるため、大量の液体を心綿の下層部で吸収することができる。
【0011】 上記多数の導液孔をそれぞれ心綿の底部近傍まで延在させることが好ましい。 (請求項4) 上記多数の導液孔をそれぞれ相異する深さとして心綿に穿設し、液体を心綿の 内部に分散して案内できるようにすることが好ましい。(請求項5)
【0012】 上記吸水性パッドでは、液体を心綿の下層部に迅速に案内して、該下層部より 液体を吸収する。また、心綿の下層部が飽和状態になると、次第に心綿の上層部 側で液体を吸収するため、上面シートでは快適な接触感が保持される。
【0013】 上記吸収本体の心綿を、紙パルプ、超吸収ポリマー、及び、長繊維により所定 比率で組成し、該長繊維により吸収本体の強度を向上させ、該吸収本体のねじれ 変形或いは塊状の結集を容易に生じさせないようにすることが好ましい。(請求 項6) 具体的には、上記心綿を、紙パルプを45%〜90%、超吸収ポリマーを10 %〜50%、及び、長繊維を5%〜30%の比率で組成することが好ましい。( 請求項7)
【0014】 上記吸水性パッドによると、心綿に長繊維を組成材料として付加しているため 、該心綿の強度を向上させることができる。よって、着用状態で使用者が激しい 動作をしても、吸収本体がねじれ、或いは、塊状に結集して、吸収部材の厚さ分 布が不均一となることがなく、液体が漏出することを防止できる。かつ、心綿の 組成材料のうち、紙パルプの占める重量の比率を減少させ、超吸収ポリマーの比 率を増加させると、液体の吸収量を少なくすることなく、心綿の超薄型化を図る ことができる。
【0015】 上記心綿の厚さを0.05〜1.5cmとすると共に、0.05〜0.5g/ cmの密度に圧縮し、かつ、上記導液孔の直径を0.05〜1.5cmとする と共に、0.5〜20孔/cmの密度に分布させることが好ましい。(請求項 8) また、上記心綿に多数の導液孔が密集した液体迅速浸透領域を形成し、迅速に 液体を吸収本体内部に案内吸収できるようにすることが好ましい。(請求項9) さらに、上記液体迅速浸透領域の周縁に、複数の導液孔を低密度に穿設して、 通気性及び吸水性を向上させることが好ましい。(請求項10)
【0016】 上記吸水性パッドでは、導液孔を密集させた液体迅速浸透領域を設けているた め、漏れ防止用の折り縁を形成しなくても、使用者から***された液体を迅速に 吸収し、漏出することを防止できる。
【0017】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。 図1及び図2に示すように、本考案の第1実施形態の吸水性パッド1は、上面 シート10、底面シート20及び吸収本体30とを備えている。該吸水性パッド 1は、人体から***される液体を吸収させる際に用いるもので、例えば、紙おむ つや生理用ナプキン等に利用している。図1は、生理用ナプキンに利用した例を 示すものである。
【0018】 上記上面シート10は不織布等よりなる液透過性のシートであって、液体を確 実に浸透できるようにしている。
【0019】 上記底面シート20は、PE膜(ポリエチエン膜)、或いは、PP膜(ポリプ ロピレン膜)よりなる液不透過性のシートであって、液体を外部に漏出させない ようにしている。
【0020】 上記吸収本体30は、上記上面シート10と底面シート20との間に介装され 、上面シート10より浸透した液体を吸収するもので、積層して圧縮された心綿 32を外布31により包覆して形成している。該外布31は、液体を迅速に吸収 できる紙パルプ等より構成している。
【0021】 上記心綿32には、液体を吸収本体30の内部に案内する多数の液導通孔32 0を上面より下向きに穿設する共に、液体吸収可能な超吸収ポリマー33(Sup er Absorbent Polymer、以下SAPと称する)を分布させている。これら導液 孔320およびSAP33により、心綿32で液体を迅速に吸収できるようにす ると共に、上下層の瞬間吸収機能の向上を図り、上層部に通気度及び乾燥度を保 持させている。
【0022】 上記各導通孔320は、心綿32の底部近傍まで延在させると共に、それぞれ の延在深さを相異させ、心綿32の内部に液体を分散させて案内できるようにし ている。また、上記導液孔320は、図2に示すように、***される液体が集中 する心綿32の中央部に密集させて穿設し、該中央部分に液体迅速浸透領域36 を形成している。本実施形態では、該液体迅速浸透領域36は、心綿32の5〜 50%の面積を占めるように設けている。
【0023】 上記SAP33は、ポリアクリル酸が主成分の重合体で、粒子状とし、心綿3 2に対して下層部から上層部へと次第に密度が低減するように分布させ、心綿3 2の下層部の吸収性を高くしている。
【0024】 また、心綿32は、上記SAP33、紙パルプ34及び人造の長繊維35を組 成として形成している。具体的には、心綿32は、紙パルプ34を組成の主材料 として、上記SAP33及び長繊維35を加え、更に圧縮及び型付処理を施して 超薄型に形成している。該心綿32は、上記長繊維35を付加することにより比 較的高い強度を備えさせ、ねじり変形や塊状の結集が容易に生じないようになっ ている。
【0025】 本実施形態では、心綿32は、SAP33を10%〜50%、紙パルプ34を 45%〜90%、長繊維35を5%〜30%の重量比で形成している。また、心 綿32は、0.05〜1.5cmの厚さとすると共に、0.05〜1.5g/c mの密度に圧縮している。さらに、上記導液孔320は、その直径を0.05 〜1.5cmに設け、0.5〜20孔/cmの密度で分布するようにしている 。尚、吸水性パッド1を生理用ナプキンに利用する場合には、おむつで吸収する 尿液の量と比較して、メンス流血の瞬間排出量がそれ程多くないことから、導液 孔320の直径はあまり大きくする必要がない。
【0026】 上記構成の吸水性パッド1を使用者が装着すると、使用者から***された尿液 やメンスの流血等の液体は、上面シート10より浸透して、上記吸収本体30に 吸収される。該吸収本体30では、下記の三通りの態様で液体を吸収する。
【0027】 (1)心綿32の上層部で直接に液体を吸収する。 (2)液体が導液孔320を通って心綿32の下層部に至るまでの間に、該導 液孔32の内周面より心綿32の中間層部で液体を吸収する。 (3)液体が導液孔320を通って、該導液孔320の底部より心綿32の下 層部で液体を吸収する。心綿32の底部まで浸透した液体は、不透過性の底面シ ート20の上面に滞留保持する。
【0028】 上記のように液体が心綿32に吸収され、吸収された液体が心綿32内に分布 したSAP33に接触すると、該SAP33が飽和状態になるまで液体を吸収す ると共に膨張する。 この時、上記SAP33は、心綿32において下層部から上層部へと分布密度 を次第に低減させ、所謂、梯形態様的に分布させていると共に、上面より下方に 向けて液体案内用の導液孔320を設けているため、大量の液体を心綿32の下 層部で吸収することができる。また、該心綿32の下層部が飽和状態になれば、 次第に心綿32の上層部側で液体を吸収するため、上面シート10側では乾燥性 及び通気性を保持することができる。よって、従来の吸水性パッドのように、使 用者が液体を***した際に、上面シートの不愉快な強い湿りを感じることを防止 することができる。
【0029】 また、本考案の吸水性パッド1によると、心綿32は、紙パルプ34及びSA P33を主要な組成材料とし、かつ、長繊維35を付加して組成しているため、 紙パルプを主要材料として組成していた従来の吸水パッドと比較して、心綿32 の強度を向上させることができる。よって、使用者が激しい動作を要する作業や スポーツをしても、従来の吸水性パッドと比較して容易にねじれ曲がり、或いは 、塊状に結集することを防止することができる。これにより、吸収本体30が着 用状態で厚さ分布が不均一になることを確実に防止することができ、液体の漏出 現象が生じることを防止することができる。
【0030】 かつ、上記心綿32の組成材料のうち、紙パルプ34の占める比率を減少させ 、SAP33の比率を紙パルプ34に対して増加させると、液体の許容吸収量を 少なくすることなく、圧縮により心綿32の超薄型化を図ることができる。即ち 、SAP33と紙パルプ34の組成比率を同時に増加した場合には、心綿32の 肉厚が厚くなるが、紙パルプ34の比率を減少させ、その分、SAP33の比率 を増加させると、心綿30の超薄型化を図ることができる。また、紙パルプ34 の比率を減少させるだけでも、同様な効果を得ることができる。
【0031】 上記のように、本考案の吸水性パッド1を生理用ナプキンに利用した場合、吸 収本体に多数の導液孔を形成すると共に、液体吸収可能なSAPを備えているた め、吸収本体30内部への液体案内速度及び吸収量を向上させることができる。 よって、漏れ防止用の折り縁を形成しなくても、図2に示すように、心綿32の 中央部の導液孔320を集中して設けた液体迅速浸透領域36より、迅速に吸収 することができる。また、超薄型とした吸収本体30の瞬間的な吸水機能を高め て、上面シートに快適な乾いた接触感を保持させることができる。
【0032】 図3は上記第1実施形態の変形例を示し、上記心綿32の中央部に設けた液体 迅速浸透領域36の周面に上記導液孔320を低密度、即ち、比較的疎な状態と して穿設し、吸収本体30全体の通気性及び吸収性を向上させている。
【0033】 図4は第1実施形態の吸水性パッドをおむつに利用した例を示すものである。 該吸水性パッド1’は、上記生理用ナプキンに利用した場合と同様に、液体を浸 透させる上面シート10’と、液体を浸透させない底面シート20’と、これら 上面シート10’と底面シート20’との間に介装される吸収本体30’からな る。上記上面シート10’および底面シート20’は、上記第1実施形態と同一 であるため説明を省略する。
【0034】 上記吸収本体30’は、上記第1実施形態と同様に、複数層に積層した心綿3 2’を外布31’により包装している。心綿32’には、その上面より下向きに 複数の導液孔320’を穿設している。
【0035】 本実施形態では、上記心綿32’は、上記第1実施形態と同様に、その厚さを 0.05〜1.5cmに形成すると共に、導液孔320’の孔径を0.05〜1 .5cmで、かつ、0.5〜20孔/cmの分布密度に穿設している。また導 液孔320’を穿設した領域は、心綿32’の5〜50%面積を占んでいる。尚 、上記吸水性パッド1’を紙おむつに利用する場合、尿液の瞬間***量が、メン ス流血の瞬間***量より比較的多量であることにより、上記心綿32’は厚肉に 積層して設けると共に、上記導液孔320’の直径は比較的大径に形成している 。
【0036】 図5は第2実施形態の吸水性パッド1’をおむつに利用した例を示し、該吸水 性パッド1’は、上記上面シート10’と底面シート20’との間に介在する吸 収本体40を備えている。該吸収本体40は、2つの心綿42A,42Bを外布 41’により包覆している。
【0037】 上記上部側の心綿42Aは、上面より下面にかけて貫通させた複数の導液孔4 20Aを穿設している。また、上部側心綿42Aは、その厚さを0.1〜1.0 cmとすると共に、0.05〜0.3g/cmの密度に圧縮している。また、 心綿420Aには、下から上へと次第に密度が低減するようにSAP33を分布 させている。
【0038】 上記下部側の心綿42Bには、上面より下向きに複数の導液孔420Bを設け ている。また、心綿420Bは、その厚さを0.1〜1.0cmにすると共に、 0.05〜0.5g/cmの密度に圧縮している。かつ、心綿420Bの下か ら上へと次第に密度を低減するようにSAP33を分布させ、多量の液体を迅速 に下方に浸透させて吸収できるようにしている。
【0039】 尚、上記第2実施形態の吸水性パッドでは、下部側心綿42Bには導液孔42 0Bは設けなくてもよく、選択的に導液孔を設ければよい。また、下部側心綿4 2Bに分布するSAP33は、下層部より上層部に向けて密度が増大するように 分布させてもよい。
【0040】 図6は第3実施形態の吸水性パッド1”を示し、該吸水性パッド1”は、吸収 本体30”の心綿32”に対して、上記SAP33を下部側にのみ分布させてい る。該吸水性パッド1”においても、吸収本体30”の下層部で多量の液体を吸 収することができるため、上記第1実施形態と同様の作用・効果を得ることがで きる。
【0041】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案の吸水性パッドでは、下記に列挙する 効果を有する。 (1)超薄型に圧縮した吸収本体でも瞬間的な吸収機能を向上させて、上面シ ートに快適な乾燥度および接触感を保たせることができる。即ち、本考案では、 吸収本体に多数の導液孔を形成すると共に、下層部から上層部へと次第に密度を 低減させて、所謂梯形態様にSAPを分布させているため、該吸収本体の液体案 内速度及び吸収量を向上させることができる。よって、使用者が従来の吸水性パ ッドのように液体を***した際に、上面シートの不愉快な強い湿りを感じること がなく、吸水パッドの上面シートに快適な乾燥度を保たせることができる。かつ 、導液孔を設けているため、吸水性パッドに通気性を具備させることができ、使 用時の快適さを保たせることができる。
【0042】 (2)吸収本体の強度を向上させることができため、容易に変形や塊状に結集 する等の不都合が生じることはない。即ち、本考案では、心綿の内部に紙パルプ やSAP及び人造長繊維等の組成材料を組成として形成しており、特に、長繊維 を用いているため吸収本体の強度を向上させることができる。よって、使用者が 激しい動作を要する作業やスポーツをしても、従来の吸水性パッドと比較して容 易にねじれ曲がり、或いは、塊状に結集することを防止することができる。これ により、吸収本体が着用状態で厚さ分布が不均一になることを確実に防止するこ とができ、液体の漏出現象が生じることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の第1実施形態の吸水性パッドを生理
用ナプキンに利用した例を示す断面図である。
【図2】 図1の心綿を示す斜視図である。
【図3】 第1実施形態の変形例の心綿を示す斜視図で
ある。
【図4】 本考案を吸水性パッドをおむつに利用した例
を示す要部断面図である。
【図5】 本考案を第2実施形態の吸水性パッドをおむ
つに利用した例を示す要部断面図である。
【図6】 本考案の第3実施形態の吸水性パッドを示す
断面図である。
【符号の説明】
10 上面シート 20 底面シート 30 吸収本体 31 外布 32 心綿 36 液体迅速浸透領域 320 導液孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61F 13/18 302

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液透過性の上面シートと、液不透過性の
    底面シートと、これら上面シートと底面シートとの間に
    介装され、上面シートより浸透した液体を吸収する吸収
    本体とを備え、 上記吸収本体は心綿を外布により被覆して形成すると共
    に、上記心綿に上面シートより浸透した液体を吸収本体
    の内部に案内する多数の導液孔を穿設し、かつ、吸収本
    体の内部に液体を吸収可能な超吸収ポリマーを分布させ
    ている吸水性パッド。
  2. 【請求項2】 上記超吸収ポリマーを上記本体下部側に
    分布させている請求項1に記載の吸水性パッド。
  3. 【請求項3】 上記超吸収ポリマーをその分布密度が下
    側から上側へと次第に低減するように分布させている請
    求項1に記載の吸水性パッド。
  4. 【請求項4】 上記多数の導液孔をそれぞれ心綿の底部
    近傍まで延在させている請求項1に記載の吸水性パッ
    ド。
  5. 【請求項5】 上記多数の導液孔をそれぞれ相異する深
    さとして心綿に穿設し、液体を心綿の内部に分散して案
    内できるようにしている請求項4に記載の吸水性パッ
    ド。
  6. 【請求項6】 上記吸収本体の心綿を、紙パルプ、超吸
    収ポリマー、及び、長繊維により所定比率で組成し、該
    長繊維により吸収本体の強度を向上させ、該吸収本体の
    ねじれ変形或いは塊状の結集を容易に生じさせないよう
    にしている請求項1に記載の吸水性パッド。
  7. 【請求項7】 上記心綿を、紙パルプを45%〜90
    %、超吸収ポリマーを10%〜50%、及び、長繊維を
    5%〜30%の比率で組成している請求項6に記載の吸
    水性パッド。
  8. 【請求項8】 上記心綿の厚さを0.05〜1.5cm
    とすると共に、0.05〜0.5g/cmの密度に圧
    縮し、かつ、上記導液孔の直径を0.05〜1.5cm
    とすると共に、0.5〜20孔/cmの密度に分布さ
    せるようにしている請求項1に記載の吸水性パッド。
  9. 【請求項9】 上記心綿に多数の導液孔が密集した液体
    迅速浸透領域を形成し、迅速に液体を吸収本体内部に案
    内吸収できるようにしている請求項1に記載の吸水性パ
    ッド。
  10. 【請求項10】 上記液体迅速浸透領域の周縁に、複数
    の導液孔を低密度に穿設して、通気性及び吸水性を向上
    させている請求項9に記載の吸水性パッド。
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