JP3024070U - 車椅子乗降介助装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の車椅子や介助車に簡単に取付けられ車
椅子からベッドに又その逆用に際しても乗降移動の介助
にかかわる介助労力を軽減するとともに他方被介助人の
変位に加わる負担もいちじるしく減少する。 【解決手段】 車椅子（１３）に昇降機構（８）を取り
つけ該昇降機構（８）の上部にガイドレール板（６）を
重設固着、該ガイドレール板（６）上にフルーリクライ
ニング式担架（３）を上部に取りつけた回転機構（２）
と円形ローラー（４）を設した担架台車（１）を搭載し
以って前記ガイドレール板（６）上を進行させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は車椅子及介助車に係るものであり詳しくはフルーリクライニング式 担架の昇降及前後移動と旋回に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、介助を要する病人、特に重度身体障害者、寝たきり老人を対象にした車 椅子や介助車の乗降作業には専用リフトを用うるか、介助人の労力によるいわば 抱きかかえ的な方法が一般にとられていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術で述べたもののうち専用リフトに関しては装置の在置範囲や数にも 限りがある。 従って、重量の多い者や病状により安静を必要とする者の場合は介助作業が非 常に困難となる。

【０００４】 更に「抱きかかえ」「かがみ腰」の動作の連続により病院、施設の看護婦や保 母さんは「腰痛症」になやまされ、いまや「職業病」と云われるに至っている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記の欠点を解決しようとするもので、これを図１、図２によって説 明すれば昇降機構（８）の下部フレーム（１７）両側面に懸吊金具（９）を配設 、上部フレーム（１８）上部にガイドレール板（６）を重設する。

【０００６】 円筒形ローラ（４）と回転機構（２）を設置した担架台車（１）の前記回転機 構上部にフルーリクライニング式担架（３）を載設固定する。他に前述した機構 とは別にガイドレール延長板（１１）によりガイドレール板（６）の補長を図る 、以上の機構とした。

【０００７】

【考案の実施の形態】

作用説明図をもって車椅子（１３）からベッド（１４）に身体移動を行う状況 を説明するが、これとは反対にベッド（１４）から車椅子（１３）に移動する場 合は前者と逆の行程を行うこととなる。

【０００８】 車椅子（１３）とベッド（１４）の高位が等しいことはまれで通常ベッド（１ ４）が高位であることが多い。

【０００９】 従って図５に示す如く、第１手順は双方の高さを同じにするため昇降機構（８ ）のハンドル（７）操作で上部フレーム（１８）を上昇させ該上昇フレーム（１ ８）に重設したガイドレール板（６）をベッド（１４）と高さを同じくする。

【００１０】 第２手順はガイドレール延長板（１１）をガイドレール板（６）に差し込み片 （１２）で連結、次いでフルーリクライニング担架（３）を水平にし移動者（Ｍ ）を上向状態とする。

【００１１】 図６より第３手順は車椅子（１３）をベッド（１４）方向に移行させガイドレ ール延長板（１１）をベッド（１４）に載せる如くし、その後車椅子（１３）に ブレーキをほどこす。

【００１２】 第４手順は、担架台車（１）をガイドレール板（６）並にガイドレール延長板 （１１）上をベッド（１４）方向に手押し移動させ担架台車（１）と共にフルー リクライニング式担架（３）を完全にベッド（１４）に載せた後に車椅子（１３ ）をベッド（１４）から退ける、従ってガイドレール板（６）とガイドレール延 長板（１１）は切り離されベッド（１４）上は図７の状態となる。

【００１３】 第５手順は車椅子（１３）を退けたので該車椅子（１３）のタイヤ部とハンド ル部が移動者（Ｍ）足部に接することなくフルーリクライニング担架（３）を旋 回する。図８の如く身体とベッド（１４）は平行状態となるから、ずらすように してベッド（１４）上に移す。

【００１４】 当初にあらかじめ身体の下に大判のバスタオル等を敷いておけばタオルと共に 身体を引くことで移行はよりスムースになる。

【００１５】

【実施例】

以下本案の実施例を図面を参照して説明する。 本考案の車椅子乗降介助装置は、移動者（Ｍ）がフルーリクライニング式担架 （３）に乗ったままの状態で移動を行うものある。（図５〜図８参照）

【００１６】 具体的な構成について説明すると、図中（８）の昇降機構は、当車椅子乗降介 助装置を車椅子（１３）に取りつけ作用させる台座となるものであり寸法は限定 される。従って、

【００１７】 昇降機構（８）の下部フレーム（１７）と上部フレーム（１８）の縦及横辺の長 さは車椅子（１３）の座部受けフレームの方形枠内で脱着し得る方形体とし、加 えて前記上部フレーム（１８）の上面が前記座部受けフレームの上辺と同等にな るよう計るよう前記下部フレーム（１７）の両側面に懸吊金具（９）が配設され ている。（図１、図２参照）

【００１８】 昇降機構（８）の上部フレーム（１８）に担架台車（１）を支持すると共に上 面両側にガイド壁（１６）をつけ、一方端にローラ止（１５）、他端に受け座（ ５）を有するガイドレール板（６）が重設固定されている。

【００１９】 昇降機構（８）は車椅子（１３）に懸架された下部アーム（１７）と前述ガイ ドレール板（６）と固着された上部フレーム（１８）との間にアーム（１９・１ ９）が互いの中央部をピン結合されてｘ字状に組まれた平行リンク機構（８）と 両アーム（１９・１９）間に介装された昇降用ネジ桿部（１０）によって構成さ れている。アーム（１９・１９）の一端側は前記フレーム（１７・１８）の内側 に沿って図中左右方向にスライド自在とされている。（図１、図２参照）

【００２０】 下部に円筒形ローラー（４）を設け、上部にフルーリクライニング式担架（３ ）の座部（３ａ）の中心部と回転機構（２）の中心部を同じくして前記座部（３ ａ）の底面部を前記回転機構（２）の上面部に重設した担架台車（１）を設けて ある。

【００２１】 図３、図４はガイドレール延長板（１１）を示し、前述のガイドレール板（６ ）を補長する為のもので底面一端両部に差し込み片（１２）を焙着し両側にガイ ド壁面をつけてある。

【００２２】

【考案の効果】

本考案は従来の技術の有する問題点よりなされたもので、ベッドから車椅子に 移動又その逆運用に於ても介助者の労力を減じるので身体を痛める事が少くなる と共に、被介助人の受身負担も軽くなり加えて座位、横位のままの移動が可能と なる。なお本考案を取りはずせば本来の車椅子、介助車は原形に復すので従来通 りの使用を得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す正面図である。（一部断
面図）（一部想像線図）

【図２】本考案の実施例を示す側面図である。（一部想
像線図）

【図３】本考案の実施例を示す平面図である。

【図４】本考案の実施例を示す正面図である。

【図５、図６、図７、図８】本案の作用説明図である。
（一部想像線図）（一部省略図）

【符号の説明】

１ 担架台車 １５ ローラ
止 ２ 回転機構 １６ ガイド
壁 ３ フルーリクライニング式担架 １７ 下部フ
レーム ３ａ 背もたれ １８ 上部
フレーム ３ｂ 座部 １９ アー
ム ３ｃ 下肢部 ２０ ロア
ーベース ４ 円筒形ローラー ２１ アッパ
ーベース ５ 受け座 Ｍ 移動者 ６ ガイドレール板 ７ ハンドル ８ 昇降機構 ９ 懸吊金具 １０ 昇降用ネジ桿部 １１ ガイドレール延長板 １２ 差し込み片 １３ 車椅子 １４ ベッド

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【手続補正書】

【提出日】平成７年１１月８日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 （イ）昇降機構（８）の下部フレーム、
   （１７）に懸吊金具（９）を配設し、上部フレーム（１
   ８）の上部にガイドレール板（６）を重設する。 （ロ）回転機構（２）と円筒形ローラー（４）を設けた
   担架台車（１）。 （ハ）担架台車（１）の回転機構（２）上部にフルーリ
   クライニング式担架（３）を重設する。 以上を特徴とする車椅子乗降介助装置。