JP3023915U - 樹脂製部品 - Google Patents

樹脂製部品

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JP3023915U
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resin
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case
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俊臣 佐藤
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Satoseiki Co Ltd
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Satoseiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】接着剤を用いる方法、超音波溶着による方法の
いずれであっても、ケースと蓋とを一体化することは不
可能なので、高い防水性、防塵性が要求される場合に
は、パッキンが必要なり、部品点数が多くなるばかり
か、パッキンの組み付け作業を行わなければならないた
め、コストが高くなるという問題がある。 【解決手段】熱溶着性の樹脂により構成された被固定体
3と、熱溶着性の樹脂により構成され被固定体3に取り
付けられる固定体19と、被固定体3と固定体19との
双方に形成され被固定体3に固定体19を取り付けると
連結される連結部7、20と、被固定体3と固定体19
の連結部7、20の少なくとも一方に一部が露出する状
態に埋設され通電すると熱を発生する導体9とから成る
樹脂製部品1。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は自動車等に搭載される樹脂製部品にかかり、例えば電子部品が搭載さ れるケースと、ケースの開口を覆う蓋とにより構成された樹脂製部品に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、自動車の電子部品は樹脂製部品に収容されており、埃、水等から保 護されている。 樹脂製部品は、電子部品が搭載される被固定体としてのケースと、ケースの開 口を覆う固定体としての蓋とにより構成されている。 通常、接着剤または超音波溶着によって蓋をケースに固定している。また防塵 性、防水性が要求される場合には、蓋とケースの間にパッキンを介在させている 。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら接着剤を用いる方法では、接着剤が塗布されない個所があると接 着不良を起こすおそれがあるため、接着剤が塗布されない個所がないように確実 に塗布する必要があり、接着剤の塗布作業が煩雑となってしまう問題がある。 さらに接着剤が、電子部品に付着して、電子部品が不良となるおそれもある。
【0004】 超音波溶着により固定する方法では、樹脂製部品に大きな負荷がかかるため、 クラックが生じたり、穴があいてしまうおそれがあるという問題がある。 特に樹脂製部品が複雑な形状である場合には、超音波を溶着部分に均一に照射 することが難しいので、超音波が過度に照射された部分にクラックや穴が発生し たり、逆に超音波の照射が不十分な部分は樹脂が溶解せず溶着しないおそれがあ る。 また接着剤を用いる方法、超音波溶着による方法のいずれであっても、ケース と蓋とを一体化することは不可能なので、高い防水性、防塵性が要求される場合 には、パッキンが必要なり、部品点数が多くなるばかりか、パッキンの組み付け 作業を行わなければならないため、コストが高いものとなってしまうという問題 もある。
【0005】 本考案は上記従来の問題点に着目してなされたものであり、固定部と被固定部 とを連結する作業が簡単で、樹脂製部品の収容される電子部品が不良となるおそ れがなく、樹脂製部品にクラックや穴が発生したり、接着不良を起こすおそれが なくて、しかもパッキンを用いなくても高い防塵性、防水性を得ることができる 樹脂製部品を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案は、熱溶着性の樹脂により構成された被固定体と、前記被固定 体に取り付けられ、熱溶着性の樹脂により構成された固定体と、前記被固定体と 前記固定体との双方に形成され前記被固定体に前記固定体を取り付けると連結さ れる連結部と、前記被固定体と前記固定体の連結部の少なくとも一方に一部が露 出する状態に埋設され通電すると熱を発生する導体とから成る樹脂製部品である 。 熱溶着性の樹脂とは、具体的に一定値以上の熱を加えると、樹脂が溶融した状 態となり、ある一定値以下の温度になると樹脂が固化し、樹脂どうしが溶着でき る性質を有する樹脂である。 導体とは、具体的に銅線、ニクロム線等である。
【0007】 請求項2の考案は、請求項1において、固定体の連結部と被固定体の連結部と を圧接させる連結部付勢手段が設けられていることを特徴とする樹脂製部品であ る。
【0008】
【考案の実施の形態】
本考案の実施の形態について図1から図7によって説明する。 図1に本考案の第1の実施の形態にかかる樹脂製部品1を示す。 符号3は被固定体としてのケースを示し、このケース3は熱溶着性の樹脂によ り構成されている。 ケース3の内側面には連結部5が形成されており、この連結部5の上端面7は アール状に形成されている。 連結部5の上端部には平板状の銅線9が埋設されており、この銅線9の両端は ケース3の側面から突出している。銅線9はケース3がインサート成形により製 作される際に、インサートとして埋設される。したがって銅線9を埋設するため の工程を新たに設ける必要がなく、コストアップを最小限に抑えることができる 。
【0009】 ケース3には端子13が貫通して設けられており、端子13の一端は嵌合部1 1の開口内に突出している。端子13の他端はケース3の内部に突出しており、 ケース3に搭載される図示しない電子部品に接続される。なお銅線9と端子13 は同じ材料によって構成されており、これによりコストアップを最小限に抑える ことができる。 ケース3の後面には凸部15が設けられており、またケース3の底面には穴1 7が形成されている。 符号19は固定体としての蓋を示し、この蓋19は熱溶着性の樹脂により構成 され、蓋19の連結部5の上端面7に接触する部分には、連結部20が設けられ ている。
【0010】 蓋19の固定方法について説明する。 ケース3に電子部品を搭載する。そして図3に示すように蓋19を上端面7に 設置して、図示しない押圧手段により蓋19を押圧し、連結部20を上端面7に 圧接させ、この状態で銅線9に通電する。 銅線9に通電すると、銅線9が発熱し、図4に示すように、連結部5の上端部 が溶け、さらに蓋19の連結部20に熱が伝達され、連結部20が溶けて、ケー ス3の連結部5と蓋19の連結部20とが融合して一体となり、蓋19がケース 3に溶着される。
【0011】 したがって蓋19がケース3に一体的に溶着されるので、パッキンを用いなく ても埃、水を完全に遮断することが可能となる。 さらに、銅線9が平板状に形成されているので、広範囲に渡り熱を放出するこ とができ、短時間で連結部5、20を溶かすことができる。
【0012】 図5に本考案の第2の実施の形態にかかる樹脂製部品21を示す。この樹脂製 部品21は、第1の実施の形態にかかる樹脂製部品1と同様の構成部分を有して いるので、同様の構成部分については同じ符号を付して説明を省略する。 ケース34の開口の縁には、ケース34の内部に向かって突出する爪23が形 成されている。爪23の下面には、図において左方向へ下がる傾斜面25が形成 されている。蓋29の上面側の縁には傾斜面25に対応する傾斜面31が形成さ れている。これら爪23と蓋29の傾斜面31とによって連結部付勢手段が構成 されている。
【0013】 蓋29の固定方法について説明する。 図6に示すように、蓋29を爪23と上端面7との間に嵌め込む。蓋29は自 らの弾性力によって、端部33がA方向へ移動する方向へ付勢されている。また 蓋29の縁が爪23と上端面7とによって挾持され、端部33がA方向へ移動す るのが規制されている。また傾斜面25と傾斜面31とが接合しているので、蓋 29の弾性力は、端部33をA方向へ移動させる方向だけでなく、端部33を上 端面7に圧接する方向へも作用している。
【0014】 通電することによって銅線9が発熱し、連結部5の上端部が溶け、さらに蓋2 9の連結部20が溶ける。前述のように蓋29の弾性力は、端部33をA方向へ 移動させる方向だけでなく、端部33を上端面7に圧接する方向へも作用してい るので、蓋29の端部33がA方向へ移動するとともに、蓋29の連結部20は 連結部5の上端面7に圧接させられ、連結部20と連結部5とが溶着する。
【0015】 樹脂製部品21では、押圧手段により蓋29を上端面7に圧接する必要がなく 、効率よく樹脂製部品を製作することが可能となる。 上記したように樹脂製部品1、21では、工具や、手の入らない場所でも、銅 線9に通電するだけで、容易に蓋29を固定することが可能となる。
【0016】 以上、本考案の実施の形態について詳述してきたが、具体的な構成はこの実施 の形態に限られるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲における設計の 変更などがあっても本考案に含まれる。 例えば被固定体と固定体は、上記したケースと蓋との組み合わせに限定される ものではなく、2つ以上の樹脂製の部品どうしを連結するものであれば、いかな るものにも適用することが可能である。 また銅線9はケース3、34側ではなく、蓋19、29側に設けることも可能 である。 第2の実施の形態では、連結部付勢手段として爪23と蓋29の傾斜面31と が形成されているが、バネ等を利用する構成としてもよい。
【0017】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、固定部と被固定部とを連結する作業を簡単に行 うことができるようになる。 また樹脂製部品の収容される電子部品が不良となるおそれがなくなる。 さらに樹脂製部品にクラックや穴が発生したり、接着不良が発生するのを防止 することができるようになる。 しかもパッキンを用いなくても高い防塵性、防水性を得ることが可能となる。 また工具や、手の入らない場所でも、容易に蓋をケースに固定することが可能 となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施の形態にかかる樹脂製部品
の斜視図である。
【図2】本考案の第1の実施の形態にかかる樹脂製部品
のケースの平面図である。
【図3】本考案の第1の実施の形態にかかる樹脂製部品
の断面図である。
【図4】本考案の第1の実施の形態にかかる樹脂製部品
の溶着方法を説明するための断面図である。
【図5】本考案の第2の実施の形態にかかる樹脂製部品
の平面図である。
【図6】本考案の第2の実施の形態にかかる樹脂製部品
の断面拡大図である。
【図7】本考案の第2の実施の形態にかかる樹脂製部品
の溶着方法を説明するための断面拡大図である。
【符号の説明】
1、21 樹脂製部品 3、34 ケース 5 連結部 7 上端面 9 銅線 11 嵌合部 13 端子 15 凸部 17 穴 19、29 蓋 20 連結部 23 爪 25、31 傾斜面 33 端部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱溶着性の樹脂により構成された被固定体
    と、熱溶着性の樹脂により構成され前記被固定体に取り
    付けられる固定体と、前記被固定体と前記固定体との双
    方に形成され前記被固定体に前記固定体を取り付けると
    連結される連結部と、前記被固定体と前記固定体の連結
    部の少なくとも一方に一部が露出する状態に埋設され通
    電すると熱を発生する導体とから成る樹脂製部品。
  2. 【請求項2】請求項1において、固定体の連結部と被固
    定体の連結部とを圧接させる連結部付勢手段が設けられ
    ていることを特徴とする樹脂製部品。
JP1995012115U 1995-10-19 1995-10-19 樹脂製部品 Expired - Lifetime JP3023915U (ja)

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