JP3023396U - 中通しパイプ付き竿尻キャップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 風が強くても釣竿を振る時の釣り糸のから
み、ゆるみを生じさせないため、竿先まで釣り糸を外部
に露出しない釣竿を構成する。 【解決手段】 リールより繰り出される釣り糸は竿尻キ
ャップ１に備えられたパイプ２に導かれて、釣竿本体３
の内部へ入る。パイプ２は硬質の滑らかな、摩擦の小さ
い材質を用いて作られたものとする。パイプ２は摩擦を
少なくするために、円弧状に滑らかに曲げられ、竿尻キ
ャップ１の穴に固着される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、中空である中通し竿の竿尻近くにリールを固定し、竿尻キャップに 取り付けた中空で曲線のパイプによって従来の欠点を補う。

【０００２】

【従来の技術】

従来、中通し竿の欠点は、１．竿尻部分からリール本体へ導かれる道糸角度が 、鋭角あるいは鋭角に近く、使用中切断の原因となった。２．竿本体の道糸の出 入口とリール間に空間があり、糸絡みした。３．竿尻に道糸の出入口を作ると、 リールの固定位置も自ずと竿尻近くに固定せねばならず、竿とリールの重さのバ ランス調整ができない。４．竿本体に切り込み、あるいは道糸の出入口穴を開け ると、竿本来の強度を保つことができない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記従来の欠点をなくし、道糸の切断防止、中通しの簡素化、糸絡 み防止を目的としたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

竿本体内への道糸の滑らかな導入をはかるため、竿本体の後部に本体と同軸を なすパイプを設ける。パイプはリール本体へ向かって円弧状に曲げられ、道糸と 摩擦の少ない状態をつくる。パイプは竿尻キャップと共に着脱できる。パイプは 道糸と摩擦がなく、かつ腐食に耐える材質によって構成される。

【０００５】

【考案の実施の形態】

第１図は本考案の実際の使用例であり、第２図は斜視図、第３図は断面図であ る。竿尻キャップ１にパイプ２を取り付け、竿本体３にねじの回転により、着脱 を行う。次に、本考案の特徴を説明する。ねじ付きのキャップ１自体の工作によ り、竿本体３には工作を施すことなく行うため、竿本来の強度を保つ。パイプ２ は、竿の中を通ってきた道糸が、リールへ導かれるとき、曲線のため、道糸の切 断を防ぐ。又、竿先と竿尻のバランスをとるため、リールを竿尻よりかなり前方 に取り付けても、パイプ２の長短により、竿とリールの間に空間がなく、糸絡み しない。

【０００６】

【考案の効果】

以上の説明から明らかな如く、本考案の構造により、道糸のトラブル防止、道 糸の切断防止、構造の簡素化、リール取り付け位置の移動可能により、竿本来の 強度の維持などが図れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の使用例を示す。

【図２】本考案の斜視図を示す。

【図３】本考案の断面図を示す。

【符号の説明】

１ 竿尻キャップ ２ 中通しパイプ ３ 竿本体

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 中通し竿の竿尻キャップにパイプを取り
   付け、そのパイプを竿先方向に曲線を描き曲げたパイプ
   付きキャップ。