JP3023222B2 - 硬質オーステナイト系ステンレスねじおよびその製法 - Google Patents
硬質オーステナイト系ステンレスねじおよびその製法Info
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Description
ーステナイト系ステンレスねじおよびその製法に関する
ものである。
は、炭素鋼に比べて酸や塩に対する腐食抵抗が大きい。
しかし、表面硬度や強度の点では、炭素鋼に劣る。した
がつて、これを、ねじのうち、特に、鉄系の板に自力で
タツピングして締結する機能が要求されるところのタツ
ピングねじやセルフドリリングスクリユーならびにドラ
イウオール等のねじに使用するには不都合がある。これ
らの目的のためには、もつぱら、鉄系浸炭品のメツキ品
や13Cr系ステンレス品が使用されている。ところ
が、上記鉄系浸炭品のメツキ品や13Cr系ステンレス
品は、耐酸化性(耐サビ性)についても、オーステナイ
ト系ステンレス品に劣るだけでなく、近年問題となつて
いる酸性雨によつて、基材そのものも侵されて締結機能
が脆弱化する欠陥が指摘されている。この点、オーステ
ナイト系ステンレス品は、耐酸性ははるかに優秀であ
る。本発明者らはこのような事情に鑑み、オーステナイ
ト系ステンレスねじを窒化硬化することによつて、鉄系
浸炭品なみのタツピング性能を保持するための新技術を
すでに提供している(特願平1−177660号,特願
平2−267729号)。
ーステナイト系ステンレスねじの表面の全体に、厚肉鉄
板に対しても自力でドリリングしタツプできる窒化硬化
層を形成することができる。しかし、この時できる窒化
硬化層は、オーステナイト系ステンレス鋼が持つ耐食性
を失つてしまうのであり、これが上記新技術の大きな欠
点となつている。例えば、上記窒化硬化層が形成された
オーステナイト系ステンレスねじを締結使用する場合に
おいて、外部に露呈するねじの頭部に錆びが生じやす
い。すなわち、一般にねじ類は、使用されている状態
(締結状態)で、頭部およびその近傍が外部に露呈して
いて人目に接するところとなるが、オーステナイト系ス
テンレスねじでは、頭部のわずかの錆び変色も商品価値
を減ずることになる。このような窒化硬化層表面の発錆
の問題を解決するため、窒化後メツキやカラー塗装を施
す方法もあるが、一時的な効果はあつても根本的な解決
となり得ない。また、上記ねじの頭部等の窒化を防ぐた
め、窒化に先立つて銅メツキや溶射マスキング等を部分
的に施す案もあるが、完全にオーステナイト系素地表面
の窒化を防止することは困難である。
もので、鉄系浸炭品なみのタツピング性能等を保持さ
せ、かつ使用状態で外部に露呈するねじの頭部等の人目
に接する部分の耐食性を向上させ発錆等を生じなくする
ことをその目的とする。
め、本発明は、オーステナイト系ステンレスねじの表面
に、窒化硬化層が形成され、窒化硬化層が形成された上
記ねじの所定の部分の窒化硬化層が強酸浸漬により除去
されている硬質オーステナイト系ステンレスねじを第1
の要旨とし、オーステナイト系ステンレスねじを窒化雰
囲気下で加熱して上記ステンレスねじの表面に窒化硬化
層を形成し、窒化硬化層が形成された上記ステンレスね
じの、所定の部分の窒化硬化層を部分的に除去する硬質
オーステナイト系ステンレスねじの製法を第2の要旨と
する。
スねじの頭部分等の発錆を防止するため研究を重ねる過
程で、窒化後、オーステナイト系ステンレスねじの頭部
等の窒化硬化層を除去することを着想し、一連の試験を
行つた。その結果、上記ねじの頭部等の窒化硬化層を除
去しても、上記ねじの、窒化により向上しているタツピ
ング性やドリリング機能が何ら損なわれず、しかも上記
ねじの頭部等は耐食性が向上することを突き止めた。す
なわち、オーステナイト系ステンレスねじにおいて、タ
ツピングやドリリング機能の向上に必要な窒化硬化層は
一般に30〜200μm、好適には40〜80μmであ
るが、その窒化硬化層の全厚さの60〜70%がCr
N,FexNyの金属間化合物を多量に含む合金層(表
面層)であり、残部はN,Cを固溶した拡散層(内部
層)で形成されている。このうち窒化硬化層の表面に位
置している上記合金層は、固溶Crの濃度が著しく低下
しているため、耐食性の劣化が激しい。これに対し、内
部の拡散層の耐食性は上記合金層より優れているが、最
内部の純オーステナイト系ステンレス素地に比較すると
充分ではない。例えば、窒化によつて窒化硬化層を形成
した場合において、塩水噴霧試験による発錆までの時間
は、窒化硬化層の表面が4〜8時間であるのに対し、窒
化硬化層の合金層を除去し拡散層を残した場合では50
0〜700時間、窒化硬化層を全て除去し最内部の純オ
ーステナイト系ステンレス素地自体にした時には200
0時間を越えている。このように、オーステナイト系ス
テンレスねじの締結状態で外部に露呈するねじの頭部等
については、その窒化硬化層を除去すれば、オーステナ
イト系ステンレスねじの、窒化により向上しているタツ
ピング機能やドリリング機能を損なうことなく上記ねじ
の頭部等の耐食性の向上を実現できるのである。
じの表面全体に形成された窒化硬化層のうち、ねじの締
結状態等において外部に露呈するねじの頭部または頭部
に続くくび下部分等の窒化硬化層を部分的に剥離除去
し、その部分についてはオーステナイト系ステンレス素
地を露呈させオーステナイト系ステンレス素地自体の有
する耐食性によつて発錆防止を達成する。
面全体に形成された窒化硬化層は、先に述べたように、
表面層の合金層と、内部層の拡散層とで構成されてお
り、上記合金層は、一般に15〜50μmの厚みであつ
て、表面硬度(Hv)=750〜1400である。ま
た、その下側の拡散層は、厚みが一般に20〜150μ
mであつて、表面硬度(Hv)=320〜650であ
る。
拡散層とからなる窒化硬化層を部分的に剥離除去する。
やHF+HNO3 のような混酸や、あるいは60℃程度
に加熱したHNO3 の単独溶液で上記オーステナイト系
ステンレスねじの頭部等を浸漬処理等する化学的方法
や、研磨等の機械的方法が行われる。
合には、窒化硬化層のうち残しておきたい部分を酸に侵
されないコーテイング剤であらかじめマスキングしてお
いて酸浸漬を行つたり、またはオーステナイト系ステン
レスねじを逆向きにして頭部およびくび下部分のみを酸
浸漬することが行われる。この場合、酸および酸濃度,
温度,時間を適切にコントロールして除去すべき窒化硬
化層に対応することができる。このような方法で、窒化
硬化層を除去する場合には、窒化硬化層の除去したい部
分を任意に選択することができるという利点がある。
合には、窒化硬化層が除去されたオーステナイト系ステ
ンレスねじの部分、例えば頭部,くび下部の直径が小さ
くなることから、除去すべき窒化硬化層の厚みを考慮
し、予め、ねじの頭部やそれに続くくび下部の直径を大
きめに設計しておくことが、通常、行われる。このよう
にすることにより、ねじの締結機能の減少と頭部,くび
下部の直径減少とによるねじりトルクの強度低下を防ぐ
ことができる。
ナイト系ステンレスねじを製造する例について説明す
る。
ンレスねじを、予めフツ素系ガス雰囲気中に保持して、
ねじの表面にフツ化膜を形成した後、窒化雰囲気中で加
熱して上記フツ化膜を除去すると同時に、その除去跡
(ねじの表面層)を窒化硬質層に形成する。そして、そ
の生成した窒化硬化層のうち、ねじの所定の部分の窒化
硬化層を除去して上記ねじの所定の部分の発錆を防止す
るというものである。
ガスとは、NF3 ,BF3 ,CF4,HF,SF6 ,F
2 ,CH2 F2 ,CH3 F,C2 F6 ,WF6 ,CHF
3 ,SiF4 等から選ばれた少なくとも一つのフツ素源
成分をN2 等の不活性ガス中に含有させたもののことを
いう。これらフツ素源成分の中でも、反応性,取扱い性
等の面でNF3 が最も優れており実用的である。本発明
は、先に述べたように、上記フツ素系ガス雰囲気下で、
上記ねじを、例えばNF3の場合、例えば250〜40
0℃の温度に加熱保持してオーステナイト系ステンレス
ねじの表面を処理した後、公知の窒化用ガス例えばアン
モニアを用いて窒化処理(または浸炭窒化処理)を行
う。また、特殊のケースでフツ素系ガスとして、例えば
F2 ガス単独ないしはF2 ガスと不活性ガスとの混合ガ
スを使用する場合には、上記保持温度は例えば100℃
〜250℃に設定される。このようなフツ素系ガスにお
けるNF3 等のフツ素源成分の濃度は、例えば1000
〜100000ppmであり、好ましくは20000〜
70000ppm、より好ましいのは30000〜50
000ppmである。このようなフツ素系ガス雰囲気中
での保持時間は、鋼種,ねじの形状寸法、加熱温度等に
応じて適当な時間を選べばよく、通常は十数分ないし数
十分である。
について具体的に説明すると、例えば、図1に示すよう
な頭部Aとくび下部Bとねじ山部Cを備えたオーステナ
イト系ステンレスねじXを、例えば脱脂洗浄し、図2に
示すような熱処理炉1に装入する。この炉1は、外殻2
内に設けたヒータ3の内側に内容器4を入れたピツト炉
で、ガス導入管5と排気管6が挿入されている。ガス導
入管5にはボンベ15,16から流量計17、バルブ1
8等を経由してガスが供給される。内部の雰囲気はモー
タ7で回転するフアン8によつて攪拌される。上記ねじ
Xは金属製のコンテナ11に入れて炉内に装入される。
図中、13は真空ポンプ、14は除害装置である。この
炉中にフツ素を含む反応ガス、例えばNF3 とN2 の混
合ガスを導入し、所定の反応温度に加熱する。NF3 は
250〜400℃の温度で活性基のフツ素を発生し、こ
れによりねじ表面の有機,無機系の汚染を除去すると同
時に、このフツ素がねじ表面のFe,クロム生地ないし
はFeO,Fe3 O4 ,Cr2 O3 等の酸化物と迅速に
反応して、例えば次式に示す如く、表面にFeF2,F
eF3 ,CrF2 ,CrF4 等の化合物を金属組織中に
含むごく薄いフツ化膜が形成される。
皮膜はフツ化膜に変換され、表面に吸着されていたO2
も除去される。そして、このようなフツ化膜は、O2 ,
H2, H2 Oが存在しない場合、600℃以下の温度で
安定であつて、後続の窒化処理までの間における金属素
地への酸化皮膜の形成やO2 の吸着を防止すると考えら
れる。また、このような安定なフツ化膜の形成は、炉材
表面に対してもフツ化膜が形成されることとなることか
ら、その膜によつて炉材表面に対する損傷が最少限にな
る。
処理した上記ねじXは、引き続き480〜700℃の窒
化温度に加熱され、NH3 あるいはNH3 と炭素源を有
するガス(例えばRXガス)との混合ガスを上記加熱状
態で添加すると、フツ化膜はH2 または微量の水分によ
つて例えば次式のように還元あるいは破壊され、オース
テナイト系ステンレスからなる活性な金属素地が形成さ
れる。
と同時に活性なN原子が吸着されて金属内に侵入,拡散
してゆき、その結果、表面にCrN,Fe2 N,Fe3
N,Fe4 N等の窒化物を含有する化合物層(窒化硬化
層)が形成される。
合金層と拡散層とからなり、図1に示すねじXの全体を
被覆している。本発明は、例えば、図1に示すねじXの
頭部Aの全体と、くび下部Bの一部の窒化硬化層を除去
し、くび下部Bの残部と、ねじ山部Cに窒化硬化層を残
存させる。上記窒化硬化層の除去は、例えば、HNO3
+HF溶液を50℃程度に加熱し、これに上記ねじの頭
部Aの全体,くび下部Bの一部を10〜120分程度浸
漬し窒化硬化層を溶解除去することにより行うことがで
きる。このように化学的に窒化硬化層を除去することが
効率的であるが、場合によつては研磨具等で研磨除去し
ても差し支えはない。このようにして窒化硬化層の除去
処理がなされたねじXは、頭部Aの全体およびくび下部
Bの一部については窒化硬化層が除去されていて、オー
ステナイト系ステンレス素地が露呈していることから、
オーステナイト系ステンレス鋼自体の有する耐食性によ
り良好な耐食性を備えている。そして、くび下部Bの一
部およびねじ山部Cについては、窒化硬化層が残存して
いることにより、その硬度がオーステナイト系ステンレ
ス鋼の硬度よりも大幅に向上しており、タツピングや締
結機能において鉄系品と同等の優れた性能を有してい
る。
しているが、本発明におけるねじには、ボルトも含まれ
る。また、上記の説明では、NH3 ないしはNH3 と炭
素源を有するガスを用いて窒化をしているが、これに代
えてグロー放電による窒化や塩浴窒化を行うようにして
も差し支えはない。
イト系ステンレスねじは、締結使用状態において外部に
露出し酸性雨等の影響を受けるねじの頭部ないし外部か
ら侵入する雨水等に接触するねじのくび下部分等の窒化
硬化層が強酸浸漬により除去され、それらの部分にオー
ステナイト系ステンレス素地があらわれている。したが
つて、オーステナイト系ステンレス鋼自体の有する耐食
性によつて窒化硬化層の除去された部分の耐食性は良好
な状態が保持されている。一方、ねじ山の部分は、窒化
硬化層によつてその硬度等が大幅に向上していることか
ら、表面硬度および強度が炭素鋼製品と略同等となり自
力でタツピング,締結できる能力を有している。
オーステナイト系ステンレスねじを窒化処理するに先だ
つて、上記ステンレスねじをフツ素系ガス雰囲気中に保
持してその表面にフツ化膜を生成させ、その状態で窒化
することから、生成する窒化硬化層が均一で深くなり良
好な表面性能を有する硬質オーステナイト系ステンレス
ねじを製造しうるようになる。
ス)系十字穴付タツピングねじ(4.2mmφ×19mm)
について、トリクロロエチレン洗浄したのち、図2に示
すような処理炉1に入れ、NF3 を5000ppm含有
するN2 ガス雰囲気中において380℃で15分間保持
しフツ化処理した。その後、530℃に加熱し、50%
NH3 +50%N2 (容量%、以下同じ)の混合ガスを
炉内に導入して3時間窒化処理を行い、しかるのち空冷
して取り出した。得られたタツピングねじは全体に厚み
40μmの窒化硬化層が形成されていた。この窒化硬化
層の形成されたタツピングねじについて、その頭部全体
ならびにくび下部分4mmまでの部分以外の部分に対して
塩化ビニル樹脂コーテイング液を塗布して乾燥し、コー
テイング膜で被覆した。ついで、これを濃度10%のH
NO3 の溶液に63℃で15分間浸漬した。その後、取
り出し水洗乾燥した結果、上記コーテイング膜でマスキ
ングを施したタツピングねじの部分(主としてねじ山の
部分)の表面硬度はHv=1000〜1100であつ
た。これに対して、上記酸処理によつて窒化硬化層が除
去されたタツピングねじの頭部の表面硬度はHv=34
0〜380であつた。つぎに、このタツピングねじに対
して塩水噴霧試験(腐食加速試験)を実施したところ、
オーステナイト系ステンレス素地が露呈しているタツピ
ングねじの頭部およびくび下部では、2000時間を経
過しても錆の発生は見られなかつた。これに対して、窒
化硬化層が除去されていないねじの部分(主としてねじ
山部)については、6時間で錆が発生した。なお、上記
のような窒化硬化層が形成されたねじのねじ込み試験を
施したところ、従来のタツピングねじ(鉄系浸炭品)と
同等の性能が得られた。
ー(6角頭、4.8mmφ×25mm)を実施例1と同様に
して窒化した。この場合、窒化硬化層はセルフドリリン
グスクリユーの全体に形成されており、その厚みは55
μmであつた。つぎに、上記セルフドリリングスクリユ
ーについて、頭部ならびにくび下5mmまでの部分以外の
部分を塩化ビニル樹脂コーテイング液に浸漬した後、乾
燥しコーテイング膜で被覆した。つぎに、上記セルフド
リリングスクリユーを厚み30mmのポリスチロール樹脂
板に複数個図3のようにねじ込んだ。そして、この樹脂
板を上下逆向きにした状態で強酸溶液(HNO3 :HC
l=3:1)に浮かべ、5分経過した後、取り出し、さ
らに濃度10%のHNO3 の溶液中(温度60℃)に1
0分間上記と同様の状態で浮かべて処理した。その後、
ポリスチロール樹脂板からセルフドリリングスクリユー
を取り外し水洗乾燥した。つぎに、このセルフドリリン
グスクリユーに対して従来公知の方法によつて亜鉛めつ
きを施し、厚み3.2mmの鋼板(SPCC)に対するね
じ込みテスト(ドリリングテスト)を行つた。この場合
のねじ込み平均時間は3.1秒であり、従来のセルフド
リリングスクリユー(鉄系浸炭品)に比べねじ込み時間
が平均20%短縮できた。また、塩水噴霧試験の結果
は、実施例1と同様であつた。
ドリリングスクリユー(6角頭、6.3mmφ×150m
m)を実施例1と同様にして窒化した。得られたオース
テナイト系セルフドリリングスクリユーは、全体が窒化
硬化層で被覆されており、窒化硬化層の厚みは75μm
であつた。つぎに、上記スクリユーの頭部およびくび下
100mmまでの部分以外の部分を塩化ビニル樹脂コーテ
イング液に浸漬して乾燥しコーテイング膜で被覆した。
このコーテイング後、上記スクリユーを温度45℃の強
酸溶液(HNO3 :HCl=3:1)に5分間浸漬し、
さらにこれを濃度10%のHNO3 の溶液(温度60
℃)に5分間浸漬して取り出した。このようにして処理
された上記スクリユーについて、実施例1と同様にして
塩水噴霧試験を施したところ、実施例1と同様の結果が
得られ、またねじ込みテストの結果も実施例2と同様良
好であつた。なお、上記のようにして得られたオーステ
ナイト系セルフドリリングスクリユーについて、ねじの
破断トルク値を調べたところ、上記のような酸浸漬処理
をしないで全体が窒化硬化層で覆われているオーステナ
イト系セルフドリリングスクリユーに比べて7%破断ト
ルク値が劣つていた。そこで、上記酸浸漬処理によつて
窒化硬化層が除去され窒化硬化層の厚みだけ直径が小さ
くなる分、ねじの頭部ならびにくび下部の直径を予め大
きく(約150μm)してオーステナイト系セルフドリ
リングスクリユーを作つた。そして、これを上記と同様
に窒化処理した後、酸浸漬処理してねじの頭部およびく
び下部の窒化硬化層を除去した。このオーステナイト系
セルフドリリングスクリユーは、窒化硬化層の除去後に
おいて、ねじの頭部およびくび下部が設計通りの直径に
なつており、その破断トルク値は、全体が窒化硬化層で
被覆され全体が設計通りの直径になつているオーステナ
イト系セルフドリリングスクリユーと同等となつてい
た。
リリングスクリユーの正面図である。
の説明図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 オーステナイト系ステンレスねじの表面
に、窒化硬化層が形成され、窒化硬化層が形成された上
記ねじの所定の部分の窒化硬化層が強酸浸漬により除去
されていることを特徴とする硬質オーステナイト系ステ
ンレスねじ。 - 【請求項2】 オーステナイト系ステンレスねじを窒化
雰囲気下で加熱して上記ステンレスねじの表面に窒化硬
化層を形成し、窒化硬化層が形成された上記ステンレス
ねじの、所定の部分の窒化硬化層を部分的に除去するこ
とを特徴とする硬質オーステナイト系ステンレスねじの
製法。 - 【請求項3】 オーステナイト系ステンレスねじをフツ
素系ガス雰囲気下で保持してその表面にフツ化膜を形成
した後、窒化雰囲気下で加熱して上記ステンレスねじの
表面に窒化硬化層を形成する請求項2記載の硬質オース
テナイト系ステンレスねじの製法。 - 【請求項4】 窒化硬化層を部分的に除去することを、
強酸浸漬によつて行う請求項2記載の硬質オーステナイ
ト系ステンレスねじの製法。
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