JP3023201B2 - X線コンピュータ断層撮影装置 - Google Patents
X線コンピュータ断層撮影装置Info
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Description
状のX線ビームを用いてヘリカルスキャンを行なうX線
コンピュータ断層撮影装置(以下、X線CT装置と称す
る)に関する。
る装置として医用のみならず産業用にも広く普及してい
る。特に、医用においては画像診断機器として重要な位
置を占めている。被検体は3次元であるが、X線CT装
置は断層像(スライス)を撮影(スキャン)するもので
あるので、被検体全部を撮影するためには多数枚のスラ
イスをスキャンする必要がある。最近のX線CT装置は
初期のものに比較すれば、スキャン速度が非常に早く、
全体の撮影時間も短くなっているが、さらに早く撮影を
行ないたいという要求がある。これは、(1)CT装置
が重要になるに従ってスキャンするスライス数が増加し
ていること、(2)ダイナミックスキャンと呼ばれる方
式の場合には、体内に注入した造影剤の動きを撮影する
ために、短時間の撮影が必要とされること等のためであ
る。撮影時間を短くするために、従来、2種類の方式が
提案、実用化されている。1つはヘリカルスキャン方式
であり、他はコーンビームを用いる方式である。
示すように、1個のX線管10からコーンビーム(実際
は円錐でなく角錐であるが、一般的にコーンビームと称
されている)12を被検体(図示せず)に投影して得ら
れた投影デ−タをイメ−ジ・インテンシファイア等の2
次元X線検出器14で収集する方式である。以下の説明
の便宜上、図14に示すように座標を決める。ここで
は、スライス面をX−Y座標平面により定義し、スライ
ス厚方向をZ軸と定義する。
におけるあるスライス位置(Z方向のある位置z)のあ
る投影角度(X−Y平面内のY軸を基準とした場合の回
転角度θ)において収集した投影データをP(z,θ)
とする。通常のスキャン方式とは、スキャン位置を固定
して360度の投影データを収集し、順次Z方向にスキ
ャン位置を移動して、次の360度の投影データを収集
する方式である。従って、投影データP(z,θ)は図
16に(1)、(2)、…で示すように各投影位置毎に
0度から360度の順番で収集される。この場合、スキ
ャン位置とスライス位置は同じであり、同一投影位置で
ある縦1列の360度の投影データを用いて、その位置
の画像を再構成する。
この方式において収集した投影データをPH(z,θ)
とする。ヘリカルスキャンとは投影角度θの変化に同期
して、スキャン位置zを変化させるので、投影データP
H(z,θ)は図17に示すような順番で収集される。
あるスライス位置の画像を再構成するためには縦1列の
360度の投影データが必要であるが、ヘリカルスキャ
ン方式では縦1列の360度の投影データは存在しな
い。したがって、縦1列の投影データPH(z,θ)を
仮想的に合成する必要がある。これは、同一の投影角度
θでスキャン位置zの異なる2つ以上のデ−タを補間す
る方法が一般的である。例えば、破線の丸で示す投影デ
ータIはその左右の投影データL,RをZ方向の位置に
応じて補間することにより求められる。
リカルスキャン方式は通常のスキャン方式に比較して全
体のスキャン時間が短い。しかしながら、投影データを
スライス方向に補間するため、スライス厚方向のボケが
大きく、スライス方向の分解能が悪いという欠点があ
る。
ン方式を説明する。通常のスキャン方式、およびヘリカ
ルスキャン方式においては、全ての投影データはZ軸に
垂直であるが、コーンビームの場合は図18に示すよう
にZ軸方向に広がっている。そのため、投影データのス
キャン位置zはX,Y方向の位置により異なる。そこ
で、投影データのスキャン位置をZ軸上(x=y=0)
の位置で定義し、これをPC(z,θ)とする。図18
に示すように、コーンビームを用いると多数の投影デー
タを同時に収集できる。また、通常のスキャン方式と同
様に、360度の投影データを収集する間はスキャン位
置を固定してある。したがって、投影データPC(z,
θ)は図19に示す順番で収集される。
データを1個の丸で示しているが、Z軸方向に関する投
影角度は同じではない。図16、図17の場合は、全て
の投影データがZ軸に垂直であるので、180度離れた
投影角度の投影データは図20(a)に示すように、お
互いに対向する投影データになる。一方、コーンビーム
の場合は、スライス位置の中心では図20(a)と同じ
であるが、中心から離れるにしたがって図20(b)に
示すように、投影データが交差するようになる。この角
度は中心からのずれに比例して大きくなる。
T装置における再構成は数学的には非常に難しい問題に
なる。そのため、何等かの近似を行って再構成するが、
中心から離れたスライスでは精度が悪くなる。
成の最も簡単な方法は、X線管が非常に離れた位置にあ
ると見なして、コーンビームの全ての投影データがZ軸
に垂直であると近似することである。これにより、通常
のスキャンと同じく、コンボリューション・バックプロ
ジェクション方式により画像を再構成することができ
る。しかしながら、この近似では中心から離れたスライ
スにおける精度が十分でない。
Feldkamp, et. al: Practical conebeam algorithm, J.
Opr. Soc. Am. A, 6, pp. 612-619, 1980 )に記載さ
れた方法がよく知られている。この方法は前述の方法に
比較すれば、精度がよいが、再構成が複雑であること、
精度がスライスにより異なること、これでも精度が十分
でないこと等の問題がある。
従来提案されている2種類の方式はいずれも一長一短が
あり、簡単な構成でしかも精度良く、短時間に多数枚の
スライスをスキャンすることができるものは実現されて
いない。なお、これらの2方式を組み合わせたシステム
は、研究はされているが、実用化はされていない。例え
ば、文献2(工藤博幸、斎藤恒雄「ヘリカルスキャンに
よる円錐ビーム投影からの3次元CT画像再構成」、M
BE88−63,9−16)に記載されている再構成方
式は、被検体が小さいものを仮定しているとともに、再
構成も複雑で実用的でない。
に対処すべくなされたもので、その目的は多数枚のスラ
イスを短時間に撮影することができる簡単な構成のX線
CT装置を提供することである。
かも、その精度がスライス位置に依存しないコーンビー
ムを用いたヘリカルスキャン方式のX線CT装置を提供
することである。
置は、被検体の体軸方向にも所定の広がり幅を有するフ
ァンビームX線を被検体に対して放射するX線源と、検
出素子が2次元的に配列されてなり、被検体を透過した
多方向からのX線を検出するX線検出手段と、広がり幅
をX線検出手段の体軸方向の長さ以下の任意の長さに設
定可能なビーム幅設定手段と、X線源が被検体の周囲を
螺旋状の軌跡を描くようX線源もしくは被検体を駆動さ
せる駆動手段と、この駆動手段によるX線源もしくは被
検体の駆動量とビーム幅設定手段にて設定された広がり
幅とを関連づけて制御する駆動量制御手段と、この駆動
量制御手段による制御の基で収集されたデータにより画
像再構成処理を行い断層像を得る処理手段と、を具備
し、ビーム幅設定手段は、スキャン時間重視および画質
重視のいずれかのモードの選択に応じてX線の広がり幅
が設定されるものであることを特徴とするものである。
ここで、ビーム幅設定手段は、スキャン時間重視モード
が選択された際はビーム幅を広く設定し、画質重視モー
ドが選択された際はビーム幅を狭く設定してもよい。ま
た、駆動量制御手段は、ビーム幅設定手段にて設定され
た広がり幅の大小に比例して駆動量が変化するよう制御
してもよい。さらに、所定の広がり幅を有するファンビ
ームX線における、体軸方向の位置に応じて異なるビー
ム経路長を補正する補正手段をさらに具備してもよい。
用いてヘリカルスキャンを行ない、コーンビ−ムをスラ
イス厚方向に垂直なビ−ムと見なして通常の再構成を行
なうことにより、簡単な構成で多スライスのスキャンを
短時間に行なうことができ、投影デ−タの補間が不要で
ありながら、スライスの位置により誤差が異なることが
なく、スライス厚方向のボケが少ない画像が得られる。
装置の実施例を説明する。先ず、図1を参照して、本発
明によるコーンビームを用いたヘリカルスキャン方式を
説明する。X線管10より被検体18に角錐状のX線
(コーンビーム)を照射し、被検体18を透過したX線
に基づく投影データをイメージ・インテンシファイア等
の2次元X線検出器14で収集する。X線管10と2次
元検出器14は被検体18の体軸に沿ったZ軸を中心に
被検体18の回りを回転し、0度〜360度の間の所定
角度毎の各投影角度で投影データを収集する。その際
に、X線管10と2次元検出器14の回転に同期して、
被検体18を乗せた寝台16をZ軸方向に移動させる。
このスキャンにおいて、被検体18が固定していると考
えると、X線管10は図2に示すようにヘリカル(螺
旋)状の軌跡を移動する。したがって、投影データもヘ
リカル状に収集される。このヘリカルスキャン方式の場
合、360度分の投影角度に対する寝台の送り量を、Z
軸方向のビームの広がり幅(ここでは、2次元検出器の
Z軸方向の長さ)に合わせている。
である。2次元検出器14としてイメージ・インテンシ
ファイアを使用した場合は、図3に示した格子で囲まれ
た矩形領域毎にデータをサンプリングし収集する。図3
において縦方向は図15に示すファンビームの拡がり方
向であり、これは一般にチャンネル方向と呼ばれる。横
方向は一般にスライス方向と呼ばれる。したがって、図
3における縦方向のデータの集まりが1投影データを構
成する。チャンネル方向のサンプリングピッチは等角度
であり、ここでは1投影データが512チャンネル有す
る。中心付近の投影データはX線がほぼ真上から照射さ
れるので、通常のスキャン方式の投影データとほぼ同じ
になる。Z軸方向、すなわちスライス方向は等間隔にサ
ンプリングされるように、各矩形のZ方向の長さdは等
しく設定されている。
ータについて説明する。通常のコーンビームを用いる場
合と同様に、この場合も投影データは図17に示すよう
にZ軸方向に広がりを持つ。そのため、投影データのス
キャン位置zはX,Y方向の位置により異なる。そこ
で、ここでは投影データのスキャン位置をZ軸上(x=
y=0)の位置で定義し、これをPCH(z,θ)とす
る。1つのPCH(z,θ)を図18の場合と同様に1
個の丸で示すと、投影データPCH(z,θ)は図4に
示す順番で収集される。
おけるスライスを再構成する場合を考える。このスライ
スを再構成するためには、この位置における360度
(あるいは、ハーフスキャンの場合は180度+ファン
角度)の投影データが必要であるから、全投影データの
中からzt の位置の投影データ、すなわち図4の縦一列
の投影データを集める。しかし、実際は縦一列の360
度の投影データは存在しないので、zt に隣接する位置
の投影データを集める。これらの投影データを図中黒丸
で示す。
方向の投影角度は同じではないので、180度離れた投
影角度の投影データは図5に示すようになる。従って、
この投影データにおける再構成も数学的には非常に難し
い問題になるが、図5を従来のコーンビームを用いた方
式の場合の図20(b)と比較すると、以下のような特
徴がある。 1)図5に示す本発明の場合は図20(b)に示した従
来例と比較して交差する角度が小さい。 2)図20(b)の交差角度はスライス位置により異な
るが、図5の場合は交差角度の分布がスライス位置に依
存しない。
離れていることを考慮すれば、全ての投影デ−タがZ軸
に垂直である、すなわちコーンビ−ムをスライス厚方向
に垂直なビ−ムと仮定しても誤差は少ない。こうすれば
通常のスキャンと同じく、コンボリューション・バック
プロジェクション方式により画像を再構成することがで
きる。
ームを用いたヘリカルスキャン方式において、精度がよ
く、しかも、その精度がスライス位置に依存しないで、
再構成を行なうことができる。すなわち、 1)コーンビームを用いてヘリカルスキャンを行い、投
影データを収集する。
ータがZ軸を横切る位置と定義し、全投影データの中か
らスライス位置と同一位置、および隣接する位置の投影
データを、投影角度0〜360度について集める。 3)投影データがZ軸に垂直であると仮定して、集めた
各投影データをコンボリューション・バックプロジェク
ションする。
施例を説明する。図6は本発明の実施例におけるシステ
ム・ブロック図である。ここでは、いわゆる第3世代の
X線CT装置に適用した場合であり、360度の投影デ
ータを使用して画像を再構成する場合の実施例について
説明する。2次元検出器14の出力が記憶装置20に供
給される。記憶装置20は、生データ記憶部20a、編
集後の生データ記憶部20b、再構成画像記憶部20c
を有する。記憶装置20のデータがバスライン22を介
して再構成装置24に供給される。再構成装置24の出
力は再構成画像記憶部20cに記憶され、画像表示装置
26で表示される。バスライン22には全体の制御を行
なう中央処理ユニット(CPU)28が接続される。C
PU28には、操作者により適宜スキャン条件を設定す
るための操作卓30が接続される。ここでは、操作卓3
0は、コーンビーム・ヘリカルスキャンを指令するため
に、スキャン条件としては通常のX線CT装置で設定す
るものに加えて、Z軸方向のビーム幅、およびスキャン
の総回数も指定する。ただし、通常のヘリカルスキャン
とは異なり、寝台の送り速度はZ軸方向のビーム幅に連
動するので指定する必要はない。
32と、寝台16と、2次元X線検出器14を制御して
コーンビーム・ヘリカルスキャンを行う。X線発生部3
2は被検体にコーンビームX線を照射しながら、2次元
X線検出器14と対になって被検体の体軸方向(Z軸)
を回転中心として回転する。2次元X線検出器14は被
検体を透過したX線の投影データをディジタル値に変換
して記憶装置20の第1の生データ記憶部20aに記憶
する。投影データは、図3で前述したようにサンプリン
グされる。
出器14の回転に同期して、Z軸方向に移動する。移動
速度はX線発生部32と2次元X線検出器14の1回転
に対して、寝台16がZ軸方向のビーム幅分だけ移動さ
れるように設定される。
影データが収集されたら、次のような手順で、生データ
の編集(あるスライスの再構成に使う投影データの選
択)、および画像再構成を行う。
ームのZ方向の幅(実施例では2次元検出器のZ方向の
長さ)をL、投影データのZ方向のサンプリング間隔を
d、N=L/dとする。また、図4に示すように、投影
データの投影角度の間隔をh、1回転の投影回数をMと
すると、M=360/hである。スキャンの総回数をS
N(これは操作者が指定する)、投影の総回数をMMと
すると、MM=M×SNである。
は一般的にかなり大きな数であるので、ここでは3≦R
MNとする。また、ここでは、RMNは整数とする。し
かし、RMNが整数でない場合も、実施例とほぼ同様に
実施することができる。
るので、縦一列の投影データが必要であるが、存在しな
い場合もあるので、黒丸で示すように隣接する位置の投
影データも選択する。
をGNとすると、図4から分かるように、GN=N×
(SN−1)である。また、最初のスライスの位置をZ
=0とする。
数をパラメータMCとする。MCは2次元X線検出器1
4が1投影のN個の投影データを記憶部1に記憶するご
とに更新される。この更新は下記のフロチャートとは別
の部分で独立に行われる。
投影データの番号を、左から1,2,…Nとする。投影
番号をm、投影データ番号をnとすると、図4の各投影
データはPCH(m,n)と表すことができる。
装置20の編集データ記憶部22bに記憶される。この
編集された生データをGCH(Gi,Gm)で表す。こ
こでGiはスライス(画像)番号であり、Gi=1〜G
Nである。また、Gmは投影データ番号であり、Gm=
1〜Mである。
フローチャートである。先ず、ステップ#1000で、
必要なデータの初期化を行う。初期化するデータは後述
する。ステップ#2000で、生データ記憶部20a内
の生データPCH(m,n)から第Gi番目のスライス
を再構成するのに必要なM個の投影データを選択的に読
出し、これらを編集後の生データGCH(Gi,Gm)
として編集データ記憶部22bに書き込む。この詳細に
ついては、後述する。
より、第Gi番目のスライスを再構成する。再構成はコ
ンボリューション・バックプロジェクション方式により
行う。再構成に使用する投影データはGCH(Gi,G
m)(ここで、Gm=1〜M)のM個である。
イスを記憶装置20の再構成画像記憶部20cに記憶す
る。この際、スライス位置zも記憶する。ステップ#5
000で、第Gi番目のスライスを画像表示装置26で
表示する。ステップ#6000で、スライス位置を更新
するために、z←z+dとする。ステップ#7000
で、スライス番号を更新するために、Gi←Gi+1と
する。
を修了したか否かを判定するために、Gi≦GNか否か
を判定する。イエスの場合は、ステップ#2000に戻
り、次のスライスの処理を行なう。ノーの場合、すなわ
ちGi>GNならば、全スライスの処理を終了したの
で、動作修了する。
初期化の詳細を示すフローチャートである。ステップ#
1100で、スライスの位置を初期化するために、z=
0とする。ステップ#1200で、スライス番号を初期
化するために、Gi=1とする。ステップ#1300
で、生データPCH(M+1,1)を編集データGCH
(1,1)として設定するために、mz=M+1とす
る。ステップ#1400で、nz=1とし、初期化が終
了する。
生データの編集の詳細を示すフローチャートである。ス
テップ#2100で、このスライスの編集に必要な初期
化を行う。初期化するデータは後述する。ステップ#2
200で、必要な投影データの収集が終わっているか否
かを判定するために、m≦MCか否かを判定する。イエ
スの場合は、すぐに次のステップ#2400を実行す
る。ノーの場合、すなわちm>MCならば、ステップ#
2300で一定時間待ってから次のステップ#2400
を実行する。これは、本実施例は画像を早く見ることが
できるようにスキャンと平行して投影データの編集、画
像再構成を行う方式を採用しているので、編集、画像再
構成がスキャン速度よりも早い場合は、投影データの収
集が間に合わない場合があるので、ここで投影データの
収集を待つためである。なお、本実施例はスキャン終了
後に投影データの編集、画像再構成を行うように変更し
てもよいが、その場合は、これらのステップ#220
0,#2300は不要である。
0aの投影データPCH(m,n)を再構成用に編集し
た投影データGCH(Gi,Gm)として編集データ記
憶部20bに書き込む。これにより、図4に示す黒丸の
投影データが選択される。ステップ#2500で、m,
nを更新する。この詳細については後述する。ステップ
#2600で、Gm←Gm+1とする。ステップ#27
00で、編集を続ける必要があるか否かを判定するため
に、Gm≦Mか否かを判定する。イエスの場合は、ステ
ップ#2200に戻る。ノーの場合は、ステップ#28
00で、mz,nzを更新し、生データの編集を修了す
る。この詳細についても後述する。
る初期化の詳細を示すフローチャートである。ステップ
#2110で、GCH(Gi,Gm)の投影データ番号
Gmを初期化するために、Gm=1とする。ステップ#
2120で、m←mzとする。ステップ#2130で、
n←nzとする。ステップ#2140で、{(RMN+
1)/2}の整数部をrとし、初期化を終了する。
るm,nの更新の詳細を示すフローチャートである。ス
テップ#2510で、m←m+1とし、ステップ#25
20で、r←r+1とする。ステップ#2530で、r
≦RMNか否かを判定する。イエスの場合は、更新を修
了する。ノーの場合は、ステップ#2540で、r=1
とし、ステップ#2550で、n←n−1とし、ステッ
プ#2560で、n>0か否かを判定する。イエスの場
合は、更新を修了する。ノーの場合は、ステップ#25
70で、n=Nとし、ステップ#2580で、m←m−
Mとし、更新を終了する。これにより、図4に示す黒丸
の投影データが選択される。
るmz,nzの更新の詳細を示すフローチャートであ
る。ステップ#2810で、nz←nz+1とし、ステ
ップ#2820で、nz≦Nか否かを判定する。イエス
の場合は、更新を修了する。ノーの場合は、ステップ#
2830で、nz=1とし、ステップ#2840で、m
z←mz+Mとし、更新を終了する。
コーンビームを用いてヘリカルスキャンを行い、投影デ
ータを収集し、投影データのZ方向の位置を、投影デー
タがZ軸を横切る位置と定義し、全投影データの中から
スライス位置と同一位置、および隣接する位置の投影デ
ータを、投影角度0〜360度について集め、投影デー
タがZ軸に垂直であると仮定して、集めた各投影データ
をコンボリューション・バックプロジェクションするこ
とにより、スライスを再構成する。このため、コーンビ
ームを用いたヘリカルスキャン方式において、精度がよ
く、しかも、その精度がスライス位置に依存しないで、
再構成を行なうことができる。従って、多数枚のスライ
スを短時間に撮影することができる簡単な構成のX線C
T装置が提供される。なお、本発明は上述した実施例に
限定されず、種々変形して実施可能である。以下に、変
形例を説明する。上述の実施例はコンボリューションを
実空間で行なうことを想定したが、コンボルーションは
周波数空間で行ってもよい。
コンボリューションの前に、投影データのZ軸に対する
角度に応じてあらかじめ補正を行ってもよい。補正はど
のような方法でもよいが、文献1に示された方法を採用
してもよい。
インテンシファイアでも良いし、多チャンネルのキセノ
ン検出器を複数並べたものでも良いし、固体検出器、半
導体検出器などを2次元に配置したものでもよい。
の間隔は、本実施例のようにチャンネル方向が等角度、
スライス方向が等間隔であってもよいし、両方とも等角
度、あるいは両方とも等間隔であってもよい。
りも、その広がり幅を狭くすれば、より精度の良い画像
を得ることができる。その場合には、360度の投影角
度に対する寝台の送り量を、Z軸方向のビ−ムの広がり
幅に合わせて少なくする必要がある。また、Z軸方向の
ビ−ムの幅を段階的に設定できるようにし、スキャン時
間と画質の要求に合わせて選択できるようにしてもよ
い。すなわち、スキャン時間の短さを重視する場合には
ビ−ムの幅を広く、画質を重視する場合にはビ−ムの幅
を狭く設定する。このように狭く設定すれば、中心から
最も遠いスライス位置でもX線ビームのコーン角の影響
が小さくなり、その結果高画質の画像を得ることができ
る。実施例はいわゆる第3世代CTについて説明した
が、いわゆる第4世代CTにおいても、同様に実施でき
る。実施例では、1画像を再構成するための投影デ−タ
は360度であったが、180度+ファン角度の投影デ
−タを使用して、1画像を再構成してもよい。実施例で
は、全画像を再構成したが、任意の所望する画像だけを
再構成するようにしてもよい。
行して行っているが、スキャン終了後に編集、再構成を
行うようにしても良いし、編集だけをスキャンと平行し
て行い再構成はスキャン終了後に行うようにしても良
い。
し、それを編集するようにしているが、収集投影データ
を最初から編集して、再構成投影データとして直接記憶
するようにしてもよい。
状のX線を用いてヘリカルスキャンを行ない、コーンビ
−ムをスライス厚方向に垂直なビ−ムと見なして通常の
再構成を行なうことにより、簡単な構成で多数枚のスラ
イスを短時間に撮影することができ、投影デ−タの補間
が不要でありながら、スライスの位置により誤差が異な
ることがなく、スライス厚方向のボケが少ない画像が得
られる簡単な構成のX線CT装置が提供される。
コーンビームを用いたヘリカルスキャンの概要を示すブ
ロック図。
図。
図。
影データの交差角度を示す図。
ト。
ト。
チャート。
ート。
ーチャート。
フローチャート。
ける投影データの収集順番を示す図。
における投影データの収集順番を示す図。
おける投影角度と投影位置の関係を示す図。
おける投影データの収集順番を示す図。
影データの交差角度を示す図。
18…被検体、20…記憶装置、24…再構成装置、2
6…表示装置、28…CPU、32…X線発生部。
Claims (4)
- 【請求項1】 被検体の体軸方向にも所定の広がり幅を
有するファンビームX線を被検体に対して放射するX線
源と、 検出素子が2次元的に配列されてなり、前記被検体を透
過した多方向からのX線を検出するX線検出手段と、 前記広がり幅を前記X線検出手段の体軸方向の長さ以下
の任意の長さに設定可能なビーム幅設定手段と、 前記X線源が被検体の周囲を螺旋状の軌跡を描くよう前
記X線源もしくは被検体を駆動させる駆動手段と、 この駆動手段によるX線源もしくは被検体の駆動量と前
記ビーム幅設定手段にて設定された広がり幅とを関連づ
けて制御する駆動量制御手段と、 この駆動量制御手段による制御の基で収集されたデータ
により画像再構成処理を行い断層像を得る処理手段と、 を具備し、 前記ビーム幅設定手段は、スキャン時間重視および画質
重視のいずれかのモードの選択に応じてX線の広がり幅
が設定されるものである ことを特徴とするX線コンピュ
ータ断層撮影装置。 - 【請求項2】 前記ビーム幅設定手段は、スキャン時間
重視モードが選択された際はビーム幅を広く設定し、画
質重視モードが選択された際はビーム幅を狭く設定する
ものである請求項1記載のX線コンピュータ断層撮影装
置。 - 【請求項3】 前記駆動量制御手段は、前記ビーム幅設
定手段にて設定された広がり幅の大小に比例して前記駆
動量が変化するよう制御するものである請求項1、また
は請求項2記載のX線コンピュータ断層撮影装置。 - 【請求項4】 前記所定の広がり幅を有するファンビー
ムX線における、前記体軸方向の位置に応じて異なるビ
ーム経路長を補正する補正手段をさらに具備する請求項
1乃至請求項3のいずれか一項記載のX線コンピュータ
断層撮影装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3117633A JP3023201B2 (ja) | 1991-05-22 | 1991-05-22 | X線コンピュータ断層撮影装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3117633A JP3023201B2 (ja) | 1991-05-22 | 1991-05-22 | X線コンピュータ断層撮影装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11817899A Division JP3284109B2 (ja) | 1999-04-26 | 1999-04-26 | X線コンピュータ断層撮影装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04343836A JPH04343836A (ja) | 1992-11-30 |
JP3023201B2 true JP3023201B2 (ja) | 2000-03-21 |
Family
ID=14716541
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3117633A Expired - Lifetime JP3023201B2 (ja) | 1991-05-22 | 1991-05-22 | X線コンピュータ断層撮影装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3023201B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08280663A (ja) * | 1995-04-13 | 1996-10-29 | Hitachi Medical Corp | 螺旋走査型x線ct装置 |
JP5058517B2 (ja) | 2005-06-14 | 2012-10-24 | キヤノン株式会社 | 放射線撮像装置及びその制御方法並びに放射線撮像システム |
-
1991
- 1991-05-22 JP JP3117633A patent/JP3023201B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
画像工学コンファレンス論文集、21(1990)「円錐ビーム投影を用いた3次元ヘリカルスキャンCT」P.165−168 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04343836A (ja) | 1992-11-30 |
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