JP3023059U - 脚付き包装箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 十分な強度を有しながら、簡単に製造するこ
とができる脚付き包装箱を提供する。 【構成】 補強筐体３は、外装筐体２の内側に嵌め込ま
れ、この外装筐体２に重ね合わせられる。つまり、補強
筐体３の補強底３ａが外装筐体２の底に重ね合わせら
れ、補強筐体３の各補強脚３ｃが外装筐体２の四隅の各
孔２ｇを通じて下方に突出して、これらの補強脚３ｃが
各外装脚２ｄに重ね合わせられ、補強筐体３の各補強側
壁３ｂが外装筐体２の各外装側壁２ａと各内装側壁２ｅ
間に挟み込まれる。さらに、補強筐体３の補強底３ａの
上には、内装底４が重ね合わせられる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、贈答品を包装するための包装箱に関し、特に脚付きの包装箱に関 する。

【０００２】

【従来の技術】

この種の包装箱としては、木製や厚紙製のものがあるが、近年の資源節約や自 然保護の意識が高まるに従い、木製の需要が減少し、厚紙製の需要が増加してい る。

【０００３】 ところで、この厚紙製の包装箱は、その外観が木製のものより劣るため、様々 な工夫が凝らされている。例えば、厚紙の表面に多様な模様をプリントして、化 粧を施すことが多い。また、脚を付けた包装箱があり、これは、包装箱の側壁を 下方に延ばして、脚としている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来の脚付きの包装箱は、この脚の補強のために、その製造工 程が複雑化し、コストが高くなるという不都合を生じた。

【０００５】 そこで、この考案の課題は、十分な強度を有しながら、簡単に製造することが できる脚付き包装箱を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、この考案の脚付き包装箱においては、１枚の厚紙 を切り抜き折ってなり、１列に連なった３つ以上の外装側壁を多角形の筒状に折 り、これらの外装側壁の少なくとも１つの下辺に連なる前記多角形と同一形状の 外装底を該下辺で折り、この外装底から切離されている複数の外装脚を各外装側 壁の下辺から連ねて垂下させた外装筐体と、１枚の厚紙を切り抜き折ってなり、 補強底の各辺に連なる複数の補強側壁を該各辺で上向きに折り、この補強底から 切離されている複数の補強脚を各補強側壁の下辺から連ねて垂下させた補強筐体 とを備え、外装筐体の内側に補強筐体を嵌合し、外装筐体の外装底、各外装壁及 び各外装脚を補強筐体の補強底、各補強側壁及び各補強脚に重ね合わせている。

【０００７】

【作用】

この考案の脚付き包装箱は、外装筐体と補強筐体を重ね合わせたものであるか ら、十分な強度を得ることができる。また、外装筐体と補強筐体は、それぞれが １枚の厚紙を切り抜き折ったものであるから、簡単に製造することができる。

【０００８】

【実施例】

以下、この考案の実施例を添付図面を参照して詳細に説明する。

【０００９】 図１は、この考案の脚付き包装箱の一実施例を分解して示している。この実施 例の脚付き包装箱１は、外装筐体２、補強筐体３、及び内装底４からなる。

【００１０】 外装筐体２は、１枚の厚紙を切り抜いて折ってなり、この外装筐体２を展開す ると、図２に示すようなものになる。この図２から明らかなように、この外装筐 体２は、１列に連なった４枚の外装側壁２ａと、これらの外装側壁２ａの下辺に 連なる各底片２ｃと、これらの外装側壁２ａの下辺に連なり、各底片２ｃから切 り離されている各外装脚２ｄと、これらの外装側壁２ａの上辺に連なる各内装側 壁２ｅと、左端の外装側壁２ａの側辺に連なる糊代２ｆとを備えている。

【００１１】 この外装筐体２については、図１に示すように左端の外装側壁２ａの側辺、及 び各外装側壁２ａの間を折り曲げて、右端の外装側壁２ａと糊代２ｆを接着し、 四角形の筒を形成する。また、各外装側壁２ａの下辺を折り曲げ、各底片２ｃを 相互に係合させて、底を形成する。これらの底片２ｃの折り曲げに際し、これら の底片２ｃから切り離されている各外装脚２ｄを折り曲げずに、これらの外装脚 ２ｄを各底片２ｃから分離させ、これらの外装脚２ｄを各外装側壁２ａから垂下 させる。さらに、各外装側壁２ａの上辺を折り曲げて、各内装側壁２ｅを該外装 筐体２の内側に折り込む。

【００１２】 補強筐体３は、１枚の厚紙を切り抜いて折ってなり、この補強筐体３を展開す ると、図３に示すようなものになる。この図３から明らかなように、この補強筐 体３は、補強底３ａと、この補強底３ａの各辺に連なる各補強側壁３ｂと、これ らの補強側壁３ｂの下辺に連なり、補強底３ａから切り離されている各補強脚３ ｃとを備えている。

【００１３】 この補強筐体３については、図１に示すように補強底３ａの各辺を折り曲げて 、各補強側壁３ｂを上向きに立てる。このとき、この補強底３ａから切り離され ている各補強脚３ｃを折り曲げずに、これらの補強脚３ｃを補強底３ａから分離 させ、これらの補強脚３ｃを各補強側壁３ｂから垂下させる。

【００１４】 この補強筐体３は、外装筐体２の内側に嵌め込まれ、この外装筐体２に重ね合 わせられる。つまり、補強筐体３の補強底３ａが外装筐体２の底に重ね合わせら れ、補強筐体３の各補強脚３ｃが外装筐体２の四隅の各孔２ｇを通じて下方に突 出して、これらの補強脚３ｃが各外装脚２ｄに重ね合わせられ、補強筐体３の各 補強側壁３ｂが外装筐体２の各外装側壁２ａと各内装側壁２ｅ間に挟み込まれる 。さらに、補強筐体３の補強底３ａの上には、内装底４が重ね合わせられる。

【００１５】 図４は、この脚付き包装箱１の隅近傍の縦断面を示している。この図４からも 明らかなように、外装筐体２の外装脚２ｄには、補強筐体３の補強脚３ｃが重ね 合わせられている。

【００１６】 このように脚付き包装箱１は、補強筐体３を外装筐体２の内側に嵌め込み、外 装筐体２と補強筐体３を重ね合わせたものなので、十分な強度を有する。また、 これらの筐体２，３のいずれも、１枚の厚紙を切り抜いて折ったものであり、こ れらの筐体２，３を重ね合わせるだけであるから、この脚付き包装箱１を容易に 製造することができる。

【００１７】 この脚付き包装箱１には、例えば素麺が収納され、図５に示すように蓋５が被 せられる。勿論、他の商品を収納しても構わない。

【００１８】 なお、この実施例では、四角形の包装箱を例示しているが、三角形や五角形等 の包装箱であっても、この発明を適用することができる。また、脚の形状や位置 を変更しても構わない。

【００１９】

【効果】

以上説明したように、この考案の脚付き包装箱によれば、外装筐体と補強筐体 を重ね合わせたものであるから、十分な強度を得ることができ、また外装筐体と 補強筐体は、それぞれが１枚の厚紙を切り抜き折ったものであるから、簡単に製 造することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の脚付き包装箱の一実施例を示す分解
斜視図

【図２】図１の脚付き包装箱の外装筐体を展開して示す
平面図

【図３】図１の脚付き包装箱の補強筐体を展開して示す
平面図

【図４】図１の脚付き包装箱の隅近傍を示す縦断面図

【図５】図１の脚付き包装箱と蓋を示す斜視図

【符号の説明】

１ 脚付き包装箱 ２ 外装筐体 ３ 補強筐体 ４ 内装底 ５ 蓋

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 １枚の厚紙を切り抜き折ってなり、１列
   に連なった３つ以上の外装側壁を多角形の筒状に折り、
   これらの外装側壁の少なくとも１つの下辺に連なる前記
   多角形と同一形状の外装底を該下辺で折り、この外装底
   から切離されている複数の外装脚を各外装側壁の下辺か
   ら連ねて垂下させた外装筐体と、 １枚の厚紙を切り抜き折ってなり、補強底の各辺に連な
   る複数の補強側壁を該各辺で上向きに折り、この補強底
   から切離されている複数の補強脚を各補強側壁の下辺か
   ら連ねて垂下させた補強筐体とを備え、 外装筐体の内側に補強筐体を嵌合し、外装筐体の外装
   底、各外装壁及び各外装脚を補強筐体の補強底、各補強
   側壁及び各補強脚に重ね合わせてなる脚付き包装箱。