JP3021591B2 - カタログレイアウト装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、カタログ等の印刷物を作成する場合に、表
示装置を用いて印刷物のレイアウトを操作性良く決定し
得るようにしたカタログレイアウト装置に関するもので
ある。

〔従来技術〕

従来、チラシ、カタログ等の印刷物を作成する場合に
おいて、製版工程の前段階で、そのレイアウトデザイン
あるいはレイアウトシュミレーションを、コンピュータ
ワークステーションを利用して行うことが知られてい
る。この場合、作業者は表示装置の画面上に印刷物に対
応する画面を表示し、これに向かって予め登録されてい
る商品情報（写真画像データと文字データとロゴマーク
等の付属画像データ）の一覧データを表示し、その中か
らレイウトを行う商品の該当画像データや該当文字デー
タ等を選択したり、登録商品データの識別コードを入力
して該当商品データを呼出し、所望の位置に所望のサイ
ズでレイアウトする。このような作業を繰り返し行いな
がら、その印刷物に印刷される要素のレイアウトを行っ
ている。

ところで、カタログ等の場合、同じような商品情報
（写真画像データや文字データやロゴマーク等の付属画
像データ）が多数並んだレイアウトで印刷されることが
多く、特に込み入ったレイアウトの場合等は商品毎の写
真画像データと文字データのレイアウト位置関係がわか
りにくくなり、レイアウト作業効率の低下と作業者への
負担が大きくなる。また、レイアウト商品情報の数が多
数の場合は、現作業のみに必要な該当商品を一覧データ
の中から探し出すことも作業者への負担となる。

つまり、画像上にレイアウトする商品以外のデータも
商品情報に含まれているからである。

特にその場合、レイアウト済商品か、未レイアウト商
品かの判断も作業者への大きな負担になり、同一商品デ
ータを誤ってレイアウトするケースもよくあることであ
る。そのため、常にレイアウト商品に対しての状況を確
認しながら行わなくてはならなくなり、全体的作業効率
の低下と、レイアウト作業に専念できなくなるという問
題があった。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明は上記問題点を解決するために成されたもの
で、印刷物のレイアウト作業の操作性を良くし、作業者
の負担を軽減し、作業者がレイアウト作業に専念するこ
とを可能とするカタログ等の印刷物のレイアウト装置を
提供することを課題とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は上記課題を解決するために、表示装置を用い
てカタログ印刷物のレイアウトを行うカタログレイアウ
ト装置において、前記表示装置の画面上に表示される商
品情報を作成する手段と、前記表示装置の画面上にその
商品の一覧情報表を視覚化して表示する手段と、その各
商品に該当する商品の写真画像データと商品の文字デー
タとロゴマーク等の付属画像データを視覚化して同一の
ウインドウに表示する手段と、前記ウインドウ表示され
た商品の画像データと商品の文字データとロゴマーク等
の付属画像データを選択する手段と、前記選択データを
レイアウトする手段と、前記レイアウト商品データに対
するレイアウト済と未レイアウトの状況を作業者に視覚
的に表示する手段とを具備して成るカタログレイアウト
装置を提供するものである。

〔作用〕

本発明のカタログレイアウト装置においては、作業者
が現作業に必要な商品の写真画像データと商品の文字デ
ータとロゴマーク等の付属画像データを、予め商品コー
ド等により管理される登録データ群（商品データベー
ス）として作成しておくことにより、実際のレイアウト
の際には、レイアウトを行う画面に必要な商品のみの一
覧を表示することを可能とする。また、各商品に該当す
る商品の写真画像データと商品の文字データとロゴマー
ク等の付属画像データも商品毎に一つのウインドウ内に
視覚化されて表示され、なおかつ、各データに対して
は、レイアウト済、未レイアウトの状況も同時に表示ウ
インドウ内に視覚化されて表示される。さらに、表示ウ
インドウ内のデータを指示することによりレイアウト済
データの表示画面上のレイアウト位置を視覚的に作業者
に知らせることを可能とし、作業者の負担を軽減してレ
イアウト作業に専念することを可能とする。

〔実施例〕

本発明では、カタログ等の印刷物にレイアウトされる
商品情報、すなわち、商品の写真の写真画像データと商
品の文字データとロゴマーク等の画像データを予め商品
コード等により管理されるデータ群（商品データベー
ス）として登録しておき、これらの商品情報の中から実
際に表示装置上でレイアウトを行う商品のみを捜し出
し、その一覧情報を作成し、表示装置の画面上に視覚化
し表示を行う。そして、その一覧情報から実際にレイア
ウトを行う商品を選択し、該当商品の商品情報（商品の
写真画像データと商品の文字ダータとロゴマーク等の付
属画像データ）を同一ウインドウ内に視覚化して表示
し、その商品情報要素を画面上のレイアウト領域内にレ
イアウトを行うと、それが表示されているウイントウ表
示内の商品情報の要素の表示色が変わり、作業者に対し
て、レイアウト商品の状況を視覚的に知らせながら行う
ものである。

以下、上記のような考え方に基づく、本発明の一実施
例について図面を参照して詳細に説明する。

第１図は、本発明のカタログレイアウト装置の構成例
を示すブロック図である。

本実施例のカタログレイアウト装置は、図１のよう
に、イメージスキャナ１、キーボード２、マウス３、表
示装置４、記憶装置５、演算処理装置６、プリンタ７か
ら構成されている。

ここで、イメージスキャナ１は、カタログ印刷物を作
成するための商品の写真画像データやロゴマーク等の付
属画像データの絵柄を読み取るものである。また、キー
ボード２は、同じく印刷物を作成するための商品の文字
データを入力するためのものである。さらに、マウス３
は、座標指示を行うものである。一方表示装置４は、例
えば、CRT等からなり、印刷物中にレイアウトされる商
品の一覧情報、商品情報、レイアウト情報等、種々の情
報を表示するものである。また、記憶装置５は、演算処
理装置６で行われるレイアウトに係わる演算内容をプロ
グラムとして記憶すると共に、イメージスキャナ１から
の絵柄情報（商品の写真画像データやロゴマーク等の付
属画像データ）、キーボード２からの文字データを、第
４図に示すように商品コード等で階層的にされるデータ
群として予め記憶するものである。さらに、演算装置６
は、記憶装置５のプログラムに基いて商品情報要素のレ
イアウトを行うものである。プリンタ７は、演算処理装
置６での処理結果を出力するものである。また、そのレ
イアウトデータをレイアウトスキャナやCTS（Computeri
zed Typesetting System）へ出力することも可能であ
る。

この場合、記憶装置５のプログラムとしては、以下の
機能をプログラムとして記憶している。

（イ）イメージスキャナ１から入力された商品の絵柄情
報（商品の写真画像データやロゴマーク等の付属画像デ
ータ）を商品データベースとして記憶装置５に記憶する
機能。

（ロ）キーボード２から入力された商品の文字データを
商品データベースとして記憶装置５に記憶する機能。

（ハ）記憶装置５に予め記憶されている描画図形要素を
視覚化してウインドウ表示する機能。

（ニ）ウインドウ表示された図形要素を選択する機能。

（ホ）選択された図形要素をレイアウト領域にレイアウ
トする機能。

（ヘ）記憶装置５に記憶された商品の中から、表示装置
４の画面上でレイアウトを行う商品の一覧情報を探し出
し、視覚化してウインドウ表示する機能。

（ト）ウインドウ表示された商品の一覧からレイアウト
を行う商品を選択する機能。

（チ）選択された商品から、記憶装置５に記憶された該
当商品の写真画像データや文字データやロゴマーク等の
付属画像データを捜し出し、表示装置４の画面上に視覚
化して、同一のウインドウに表示する機能。

（リ）ウインドウ表示された商品の写真画像データや文
字データやロゴマーク等の付属画像データを、表示装置
４の画面上のレイアウト領域内にレイアウトされた図形
領域内にレイアウトする機能。

（ヌ）ウインドウ表示されている商品情報に対して、レ
イアウト済ということを視覚化して表示する機能。（こ
の場合、一商品に該当するすべての商品情報のレイアウ
トを完了したら、商品一覧の中の商品要素に対しても、
レイアウト済ということを視覚化して表示する。） （ル）表示装置４の画面上のレイアウト領域にレイアウ
トされている商品情報要素の位置を視覚化して表示する
機能。

以上をフローチャートに表したのが第２図である。

次に、以上の如く構成したカタログレイアウト装置に
おけるレイアウト作業について第５図に示す概略図を用
いて説明する。

まず、記憶装置５に記憶されている図形要素を表示装
置４の画面上の図形メニュー領域14にウインドウ表示す
る。

次に、図形メニューから図形の選択を行い、レイアウ
ト領域に選択図形をレイアウトする。それにより、商品
情報要素のレイアウト図形領域13が作成される。（この
作業を繰り返し行うことにより複数の図形レイアウト領
域の作成を行う。） 次に、記憶装置５に記憶された商品の中から、現作業
に必要な商品の一覧情報を作成して、表示装置４の画面
上の商品一覧領域８にウインドウ表示する。

次に、このようにウインドウ表示された商品一覧の中
から、レイアウトを行う商品要素を選択する。

次に、この選択された商品要素に属する商品情報（商
品の写真画像データや商品の文字データやロゴマーク等
の付属画像データ）を記憶装置５に記憶された中から探
し出し表示装置４の画面上の商品情報領域10にウインド
ウ表示する。（この場合、商品情報要素は、選択された
一つの商品要素に属するものだけがウインドウ表示され
る。） 次に、この商品情報領域10内にウインドウ表示された
商品情報要素を、表示装置４に画面上のレイアウト領域
12内にレイアウトされているレイアウト図形領域13内に
レイアウトする。商品情報領域10内にウインドウ表示さ
れている商品情報要素の中で、レイアウトされたもの
は、ウインドウ内に表示されている商品情報要素領域の
外側領域11の表示色が変わって表示される。引き続いて
レイアウトを行い、商品情報領域10内に表示されている
商品情報要素全てのレイアウトを行うと、商品一覧領域
８の商品要素領域９の表示色も変わって表示される。

次に、レイアウト済の商品情報要素に対して、商品情
報領域10内の商品情報要素を選択すると、レイアウト領
域12内のレイアウト図形領域13が点滅を行いそのレイア
ウト位置の確認を視覚的に可能とする。

このようにして、作業者が現作業に必要な予め準備済
の商品一覧のみが、表示装置４の画面上の商品一覧領域
８内にウインドウ表示されるため、作業者は多数の商品
から必要な商品だけを選ぶ操作を行うことなくレイアウ
ト操作ができる。

また、商品一覧から一つの商品を選択すると、その商
品に属する商品情報が商品情報領域10内にウインドウ表
示されるので、常に、一商品のレイアウトに専念でき
る。

さらに、商品情報領域10内にウインドウ表示されてい
る商品情報要素のレイアウトを行うとその商品情報要素
の外側領域色の表示色が変わるので、作業者に対してウ
インドウ内表示商品情報要素のレイアウト済、未レイア
ウトが一目でわかる。そしてさらに、ウインドウ表示内
の商品情報要素全てのレイアウトが行われると商品一覧
領域８内の商品要素領域９の表示色が変わるので、つま
り、作業者は商品データ要素のレイアウトに対してレイ
アウト領域のレイアウト済商品データ要素を一つ一つ確
認することなく、レイアウト商品情報要素の取りこぼし
がないかの確認を可能とし、誤って同一商品情報要素を
複数回レイアウトすることもなくなる。

さらに、レイアウト済商品情報要素に対しても、ウイ
ンドウ表示されている商品情報領域10内の商品情報要素
を選択することにより、その商品情報要素のレイアウト
領域12内の図形レイアウト領域13を視覚的に確認するこ
とを可能とする。つまり、レイアウト終了後に、商品毎
のレイアウトバランスを一目で確認することを可能とす
る。特に、込み入ったレイアウトの場合でも容易に行う
ことを可能とする。

これらのことから、作業者に本来のレイアウト作業に
専念させることが可能となる。また、作業者の負担を従
来に比べて著しく軽減することが可能となる。

〔発明の効果〕 本発明のカタログレイアウト装置を使用すれば、カタ
ログ等のレイアウトを、作業者が現作業に必要な商品要
素のみを表示装置の画面上にウインドウ表示したもの
で、なおかつ、レイアウト作業の誤りを少なく、極めて
操作性よく、しかも負担が軽減され決定でき、作業者が
レイアウト作業に専念することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるカタログレイアウト装置の一実施
例を示すブロック図、第２図は同実施例におけるフロー
チャート、第３図は同実施例における記憶装置への商品
情報（商品データ要素）の記録状態を示すメモリーマッ
プ、第４図は同実施例における商品一覧及び商品情報領
域内のウインドウ表示図、第５図は同実施例における作
用を説明するための概略図である。 １……イメージスキャナ、２……キーボード ３……マウス、４……表示装置、５……記憶装置 ６……演算処理装置、７……プリンタ ８……商品一覧領域、９……商品要素領域 10……商品情報領域、11……商品情報要素色領域 12……レイアウト領域 13……商品情報要素の図形レイアウト領域 14……図形メニュー領域

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−44885（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−210931（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−238835（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−75647（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) G03F 1/00 - 1/16

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】予め入力登録されている商品コード等で管
   理される商品の写真画像データと商品の文字データとロ
   ゴマーク等の付属画像データを表示装置を用いてカタロ
   グ印刷物のレイアウトを行うカタログレイアウト装置に
   おいて、 前記表示装置の画面上に表示される商品情報を作成する
   手段と、 前記表示装置の画面上にその商品の一覧情報表を視覚化
   して表示する手段と、 その各商品に該当する商品の写真画像データと商品の文
   字データとロゴマーク等の付属画像データを視覚化して
   同一のウインドウに表示する手段と、 前記ウインドウ表示された商品の画像データと商品の文
   字データとロゴマーク等の付属画像データを選択する手
   段と、 前記選択データをレイアウトする手段と、 前記レイアウト商品データに対するレイアウト済と未レ
   イアウトの状況を作業者に視覚的に表示する手段 とを具備して成ることを特徴とするカタログレイアウト
   装置。
2. 【請求項２】上記作業者に視覚的に表示する手段が、上
   記ウインドウ内に表示されている上記商品情報要素領域
   の外側領域の表示色が変化して表示させることを特徴と
   する請求項１記載のカタログレイアウト装置。