JP3021092U - 出力レベル自動切換回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 無線通信機のアンテナ用コネクタとオプショ
ンのリニアアンプ接続用のコネクタとを備えて選択して
出力を切換える回路に切換時に出力レベルの調整を不用
とする回路。 【構成】 アンテナ用コネクタＡとリニアアンプ４に接
続するコネクタＢとを切換える切換スイッチ１により送
信電力用アンプ２の出力を切換えると自動的にコネクタ
Ａ側では定格送信電力を出力し、コネクタＢ側ではリニ
アアンプ４の入力レベルに対応した送信電力にして出力
する回路である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、アンテナ接続用コネクタとリニアアンプ接続用コネクタを備えて出 力側を選択して切換える無線通信機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

無線通信機は機種毎に定格送信電力が決められており、定格電力又はそれ以下 の送信電力で通信できる機能を備えている。それ以外にもリニアアンプを通して 大電力による通信も行われている。この場合アンテナ接続用のコネクタにリニア アンプを接続する構造のものと、アンテナ接続用コネクタとは別にリニアアンプ 接続用コネクタを備えて選択的に切換える無線通信機もある。

【０００３】 アンテナ用コネクタとは別にリニアアンプ接続用のコネクタを備えた無線通信 機の場合は、図３に示すアンテナ側接続とリニアアンプ側接続とを選択する回路 を備えている。図３について説明する。１はアンテナ出力を選択する切換スイツ チ、２は送信電力用のアンプ、３は切換回路、Ａ，Ｂはそれぞれコネクタ、４は リニアアンプ、５のアンテナＡ１と６はアンテナＡ２である。

【０００４】 従来技術のアンテナ接続とリニアアンプ接続との切換は、コネクタＡには５０ ΩアンテナＡ１が接続されており、コネクタＢにはリニアアンプが接続されてい るので、切換スイッチ１でＡ／Ｂのいずれかを選択する。Ａを選択すると送信電 力用アンプ２の出力は切換回路３をコネクタＡ側に切換えてアンテナＡ１から送 信する。次に切換スイッチ１をＢに切換えると切換回路３はコネクタＢ側に切換 わり送信出力はリニアアンプ４を通してアンテナＡ２から送信する。この無線通 信機の定格送信出力が１００Ｗであれば、５００Ｗ出力用のリニアアンプが５０ ０Ｗ用であってもリニアアンプの入力は５０Ｗかそれ以下に設定して置く必要が あった。このためリニアアンプの運用のときには出力の設定変更をしなければな らないが、この設定変更を怠ると１００Ｗの送信電力がリニアアンプに流入して 不用意な電力によるストレスが加わり、リニアアンプが故障を起こす恐れがあっ た。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

無線通信機にアンテナ用コネクタとリニアアンプ接続用コネクタとを備えて選 択的に切換えてそれぞれのコネクタに出力する構成の場合、リニアアンプを選択 した場合に無線通信機の送信出力が適正なリニアアンプの入力レベルに制御して 出力する回路の提供を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

アンテナ接続用コネクタとリニアアンプを接続するコネクタとを備えた無線通 信機において、 前記アンテナ接続とリニアアンプ接続とを選択する送信出力側選択手段と、ア ンテナ側を選択すると定格電力を出力し、リニアアンプ側を選択するとリニアア ンプの入力に対応するレベルに制御する手段とを備えたことを特徴とする出力レ ベル自動切換回路である。

【０００７】

【作用】

出力コネクタを選択するスイッチがリニアアンプ側を選択すると無線通信機の 電力送信用アンプの出力をリニアアンプ側コネクタに接続しアンテナ側は断とな る。又、切換えと同時に電力送信用アンプの出力レベルは接続するリニアアンプ の適切な入力に設定してリニアアンプから大電力送信をする。

【０００８】

【実施例】

図１は本考案の一実施例を示す構成図である。図について説明する。１はアン テナ側又はリニアアンプ側のコネクタを選択設定するスイッチ、２は無線通信機 の出力レベルを選択設定可能な送信電力用アンプ、３は切換回路、Ａ，Ｂはコネ クタ、４はリニアアンプ、５はアンテナＡ１、６はアンテナＡ２である。

【０００９】 本考案の動作を説明する。切換スイッチ１をＡにすると送信電力アンプ２から 定格送信電力（１００Ｗと仮定する。）を切換回路３のコネクタＡを通してアン テナＡ１から出力する。次に切換スイツチ１をＢに切換えると、この選択に応じ て切換回路３をコネクタＢ側に切換るとともに送信電力アンプ２に制御信号を送 りリニアアンプ４の適正な入力レベルになるように制御する。このリニアアンプ ４の送信出力が５００Ｗとすると、入力レベルは５０Ｗ以下であればよいので、 無線通信機の送信電力が１００Ｗもある場合は５０Ｗ以下に下げて出力する。こ の送信制御は１例として図２のような制御とすることができる。

【００１０】 図２は本考案の一実施例を示す無線通信機内の構成図である。図２について説 明する。１は切換スイッチ、２ａはＡＬＣアンプ、２ｂはＰＷＲアンプ、３は切 換回路、ＡとＢはコネクタ、７はＣＰＵ、８はＡＬＣ回路である。

【００１１】 図２について動作説明をする。切換スイッチ１がＡに設定されるとＣＰＵ７か ら切換回路３をコネクタＡ側に切換えるとともに、定格電力用の制御信号をＡＬ Ｃ回路８に出力してＡＬＣ回路８から制御信号に基づくＡＬＣ信号をＡＬＣアン プ２ａに供給してレベル制御をしてＡＬＣアンプ２ａとＰＷＲアンプ２ｂにより 定格送信電力（例えば１００Ｗ）をコネクタＡから出力させる。

【００１２】 次に、切換スイッチ１がＢに設定されるとＣＰＵ７から切換回路３をＢに切換 えるとともに、ＡＬＣ回路８にリニアアンプ４の入力レベル（例えば５０Ｗ）に 対応させる制御信号を送り、ＡＬＣ回路８から制御信号に基づくＡＬＣ信号をＡ ＬＣアンプ２ａに出力する。ＡＬＣアンプ２ａで所定のレベルにしてＰＷＲアン プ２ｂからリニアアンプ４の入力レベル（５０Ｗ）を送出しコネクタＢを通して リニアアンプ４へ出力する。

【００１３】 アンテナ出力側のコネクタをＡ／Ｂによる２組としたが３組以上でも同様に対 応できる。又、切換スイッチによる選択は手動によるキー入力であっても、メモ リに複数のデータを記憶しておいて自動切換する構成でもよく手段を選ばない。 又、リニアアンプを接続するコネクタと記載したがリニアアンプには限定しない 。

【００１４】

【考案の効果】

本考案によれば無線通信機にはアンテナに直接出力するコネクタとリニアアン プを接続するコネクタとを備えて、選択的に切換えて定格送信電力とリニアアン プを通して大きな送信電力とを使い分けて交信する場合にリニアアンプ側に選択 して切換えたときリニアアンプの入力ベルに対応する送信電力レベルに自動設定 するので、従来のようにリニアアンプ選択の都度送信電力の調整を必要としない のでリニアアンプに不用意な過電力を与えず安定した運用ができる。

【００１５】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示すアンテナ用コネクタと
リニアアンプ用コネクタとを選択するブロック図であ
る。

【図２】本考案の一実施例を示す無線通信機の出力部の
回路図である。

【図３】従来のリニアアンプに切換え接続する回路のブ
ロック図である。

【符号の説明】

１ 切換スイッチ ２ アンプ ２ａ ＡＬＣアンプ ２ｂ ＰＷＲアンプ ３ 切換回路 ４ リニアアンプ ５ アンテナＡ１ ６ アンテナＡ２ ７ ＣＰＵ ８ ＡＬＣ回路

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 アンテナ接続用コネクタと、リニアアン
   プを接続するコネクタとを備えた無線通信機において、 前記アンテナ接続とリニアアンプ側接続とを選択する送
   信出力側選択手段と、アンテナ側を選択すると定格電力
   を出力し、リニアアンプ側を選択するとリニアアンプの
   入力レベルに対応するレベルに制御して出力する手段と
   を備えたことを特徴とする出力レベル自動切換回路。