JP3020604U

JP3020604U - 記録担体用ファイル

Info

Publication number: JP3020604U
Application number: JP1995005409U
Authority: JP
Inventors: 昭一松永
Original assignee: 株式会社シンコーミュージック
Priority date: 1995-06-02
Filing date: 1995-06-02
Publication date: 1996-02-06
Anticipated expiration: 2001-06-02

Abstract

(57)【要約】【目的】記録担体を安全に収納でき、かつ取扱が簡便
で、チラシその他の紙情報を外観視しやすいように収納
できる記録担体用ファイルを提供する。【構成】矩形状の透明乃至着色透明の合成樹脂シート
を二つ折り体に形成し、各々を左収納板２、右収納体３
とし、両収納板の内側に外側辺と下辺を封止した袋面２
ａ，３ａを形成して収納部４，６を設け、いずれかの袋
面３ａの収納部外側面内において、係止した記録担体の
外周が袋面内に納まるような位置に係止突起体５を固着
してなり、係止突起体５には記録担体を係止し、収納部
４，６内にはチラシ類を収納することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はＣＤ等の記録担体をチラシその他の紙情報と共に収納し得る記録担体用ファイルに関する。

【０００２】

【従来の技術】

ＣＤ等の記録担体は、信号の記録面が傷つきやすいため通常、専用の硬質ケースに収納して販売されている。そのうち、音楽用ＣＤの収納ケースはＣＤを収納するための円形状凹部及びＣＤ中央部の円形の穴に係合する係止用突起を形成した下方収納体と、開閉自在に枢着された蓋体とからなる構成のものが使用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記の収納ケースは一個あたりの製造単価が高いものであるため、例えば、新曲の発表時等に作成される販促用のＣＤについても、商品用のＣＤと同じ収納ケースに収納してレコード店や電気店等に多数配付していることから、販促費用を高くしてしまう一因となっていた。特に販促用ＣＤは限られた期間の宣伝広告に使用されるものであるため、ケース自体の構成を簡易にして製造単価を安価にし、しかも、チラシその他の紙情報が外から視認しやすくかつ出入れしやすいものが望まれていた。

【０００４】本考案の目的とするところは、簡易な構成でかつ取扱いを便利なものとすることによって製造コストを安価にし、チラシその他の紙情報を外から視認しやすくしたＣＤ等の記録担体用ファイルを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため本考案は、合成樹脂シートを少なくとも左右板を有した二つ折り体に形成し、二つ折り体の内側に袋面を有した収納部を形成すると共に、二つ折り体の内側の面内に記録担体を係合保持可能な係止突起体を固着した構成を有する記録担体用ファイルとしたことを特徴とするものである。

【０００６】また、合成樹脂シートを少なくとも左右板を有した二つ折り体に形成し、二つ折り体の内側に袋面を有した収納部を形成すると共に、袋面内に記録担体の外周が納まる位置において二つ折り体の内側の面内に記録担体を係合保持可能な係止突起体を固着した構成を有する記録担体用ファイルとしたことも特徴とする。

【０００７】上記係止突起体は、二つ折り体の内側において１個のみ固着し、この固着を袋面の収納部外側面内であって係合する記録担体の外周が袋面の外周内に納まる位置に設けたものとするのが好ましい。また、二つ折り体の内側において１個のみ固着し、この固着を収納部の内側面内であって係合する記録担体の外周が袋面の外周内に納まる位置に設けたものとすることもできる。また、係止突起体を、二つ折り体の内側において２個固着し、この固着は、ファイルを閉じた際に係止突起体に係合した記録担体が重合することなく食い違い状態に配設される位置に設けたものとすることもできる。

【０００８】さらに上記いずれの構成であっても、二つ折り体の内側に形成した袋面の上方乃至側方部分を、袋面内に記録担体の外周が納まるように、この外周に略々沿う形状に切断して形成したファイル構成とすることができる。

【０００９】

【作用】

収納部にはチラシ等を収納することができ、また、係止突起体に記録担体を係合して定置し、左右板を二つ折り状に折り重ねることによりチラシ等と共に記録担体を収納することができる。

【００１０】

【実施例】

以下、本考案にかかる記録担体用ファイルの実施例について記録担体として音楽用のＣＤ（コンパクトディスク）を例にとり図面を用いて説明する。図１〜図３は本考案の一実施例たる記録担体用ファイル１を図示したものである。

【００１１】ファイル１は透明乃至着色透明なポリエチレン、ポリプロピレン等からなる適度な強さ乃至硬さを有する矩形状の可塑性樹脂シートを横幅中央部で二つ折り状に折り曲げて二つ折り体に形成し、各々を左収納板２、右収納板３として構成してある。左収納板２には、その内側に少なくとも横外側辺と下辺とを封止した袋面２ａを形成して収納部４を設けてあり、右収納板３は、その内側に少なくとも横外側辺と下辺とを封止し、かつＣＤの外周が納まるように該外周に略々沿う形状に袋面の上方乃至側方部分を切除してなる袋面３ａを形成した収納部６を設け、該袋面３ａの収納部外側面内においてＣＤが合わさって納まる位置にＣＤ係止用の係止突起体５を固着してある。

【００１２】上記袋面２ａ，３ａは、左右収納板２，３の側方（又は下方）に一連に延長した板部分を折り返して折曲部をプレスすると共に重合した下辺（又は側辺）同士をヒートシール等して形成したものとしてもよく、別の可塑性樹脂シートを左右収納板２，３の内側にそれぞれ重合して、横外側辺と下辺とをヒートシール等することにより形成したものとしてもよい。

【００１３】収納部４には、図２に示す如く収納するＣＤに関するチラシａ等を収納することができ、ＣＤ７の中央の穴を係止突起体５に係合すればＣＤ７を収納部６上に定置することができ、また、右収納板３の袋状の収納部分にもチラシａを収納することができる。そして、左収納板２、右収納板３を二つ折り状に折り曲げることにより、ＣＤ７及びチラシａをファイル１に収納し、二つ折りファイルの適度な強度乃至硬度によってこれらを保護することができる。

【００１４】以上の如きファイル１はその構成が極めて簡易であり、かつ、樹脂シートを折り曲げる等して簡便に製造することができるから、製造コストを極めて安価なものとすることができる。しかも、従来の収納ケースと異なり二つ折り状にした時の厚みを、例えば４ｍｍ程度に留めることも可能となる等、従来の収納ケースよりもかなり薄くすることができ、ファイル自体の保管に必要とされるスペースを極力省力化することもできる。

【００１５】ファイル１自体の大きさは任意であるが、図１及び図２に示したものの如くＢ５版（或いはＡ４版等）の大きさにすると取扱上簡便であり、チラシａ等も外から視認しやすいように収納することができるので好ましい。また、大きさを略半分のＢ６版（又はＡ５版等）程度にして図４に示す如きファイル１とすることもできる。

【００１６】なお、係止突起体５はＣＤの着脱の容易性からみて収納部６の袋面の外側面に固着するのが好ましいが、図５に示す如く、収納部６の内側面（袋面３ａの内側面又は右収納板３の裏面）に設けることももちろん可能である。また、係止突起体５の構成はＣＤの中央の穴を係合して保持できるような構成であれば任意であるが、図６に示す如く、小形円板状の固着部５ａの中央部に小突起５ｂ群がＣＤの中央の穴の内周縁に係合するように円形に配列され、各小突起５ｂは中間外側部に比して先端外側部が若干外方に膨出していて、円形の内外方向に若干の弾性変形が可能なように形成されているものとすることができる。

【００１７】収納し得るＣＤの枚数は上記実施例の如く１枚でよいが、図７に示す如く右収納板３の表面に係止突起体５を二つ設けて二枚収納できるようにすることもできる。この場合は、係止する２枚のＣＤが互いに部分的にも重合することがないように、係止突起体５，５の固着位置に間隔を持たせるのが望ましい。なお、図７に示したものの右収納板３には袋面を有する収納部を形成していないが、これを形成し、この収納部の内外任意面に係止突起体を固着してもよい。また、左右収納板２，３の内、左収納板２の内側の面内には例えば左上に係止突起体を一つ固着し、右収納体３の内側の面内には例えば右下に係止突起体を一つ固着するようにしてもよい。

【００１８】さらに、図８には、ファイル１の別の一実施例を示している。このファイル１は左収納板２に収納部４及び係止突起体５を形成し、右収納板３には袋状の収納部を形成しない構成としたものであり、この場合もＣＤ７を収納部４上に定置すると共に、収納部４の内側にチラシａを収納することができる。なお、ＣＤのサイズは直径１２ｃｍの通常サイズだけでなく小形のシングル版も収納することができるし、音楽用だけでなくコンピュータの外部記憶媒体として使用されるＣＤーＲＯＭや画像データを記録したものを収納することができることはいうまでもない。

【００１９】

【考案の効果】

本考案のファイルは、構成が極めて簡易であり、かつ、合成樹脂シートを折り曲げ乃至接着する等して簡便に製造することができるから、製造コストを極めて安価なものとすることができ、同時に、従来の収納ケースと異なり収納状態の厚みをかなり薄いものとすることができるので、ファイル自体の保管に必要とされるスペースやファイルの運搬等も省力化することもできる。記録担体は二つ折り状のファイルと係止突起体とによって保護され、損傷するおそれがなく、特に袋面内に納まるように形成してあれば一層そのおそれはなくなり、チラシ類を外観視して見やすいように収納することができ、収納状態にかなりの融通がきき、特に販売促進用等に用いて便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のファイルの一実施例を示す斜視図であ
る。

【図２】図１のファイルにＣＤ及びチラシを収納した状
態を示す斜視図である。

【図３】図１のIII ーIII 線断面図である。

【図４】別の一実施例としてのファイルを示す斜視図で
ある。

【図５】図４のＶ−Ｖ線断面図である。

【図６】係止突起体の一例を示す正面図である。

【図７】さらに別のファイルを示す斜視図である。

【図８】さらにまた別のファイルを示す斜視図である。

【符号の説明】

１ファイル２左収納板２ａ袋面３右収納板３ａ袋面４収納部５係止突起体６収納部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】合成樹脂シートを少なくとも左右板を有
した二つ折り体に形成し、二つ折り体の内側に袋面を有
した収納部を形成すると共に、二つ折り体の内側の面内
に記録担体を係合保持可能な係止突起体を固着した構成
を有する記録担体用ファイル。
【請求項２】合成樹脂シートを少なくとも左右板を有
した二つ折り体に形成し、二つ折り体の内側に袋面を有
した収納部を形成すると共に、袋面内に記録担体の外周
が納まる位置において二つ折り体の内側の面内に記録担
体を係合保持可能な係止突起体を固着した構成を有する
記録担体用ファイル。
【請求項３】係止突起体を、二つ折り体の内側におい
て１個のみ固着し、この固着は、収納部の袋面の外側面
内であって係合する記録担体の外周が袋面内に納まる位
置に設けてなる請求項１または２に記載の記録担体用フ
ァイル。
【請求項４】係止突起体を、二つ折り体の内側におい
て１個のみ固着し、この固着は、収納部の内側面内であ
って係合する記録担体の外周が袋面内に納まる位置に設
けてなる請求項１または２に記載の記録担体用ファイ
ル。
【請求項５】係止突起体を、二つ折り体の内側におい
て２個固着し、この固着は、ファイルを閉じた際に係止
突起体に係合した記録担体が重合することなく食い違い
状態に配設される位置に設けてなる請求項１または２に
記載の記録担体用ファイル。
【請求項６】二つ折り体の内側に形成した袋面の上方
乃至側方部分を、袋面内に記録担体の外周が納まるよう
に、この外周に略々沿う形状に切断して形成した構成を
有してなる請求項１〜５のいずれかに記載の記録担体用
ファイル。