JP3020435B2 - インキ噴霧装置および印刷機におけるインキ供給装置 - Google Patents

インキ噴霧装置および印刷機におけるインキ供給装置

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JP3020435B2 JP7198584A JP19858495A JP3020435B2 JP 3020435 B2 JP3020435 B2 JP 3020435B2 JP 7198584 A JP7198584 A JP 7198584A JP 19858495 A JP19858495 A JP 19858495A JP 3020435 B2 JP3020435 B2 JP 3020435B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、印刷機におけるイン
キ供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】印刷機のインキ供給装置は、普通、傾斜
状に配置された底板の下端上につぼローラを設けて上記
底板上にインキつぼを形成し、そのインキつぼに盛られ
たインキをつぼローラの回転により取り出し、そのつぼ
ローラから移しローラにインキの受け渡しを行ない、移
しローラ上のインキを多数のローラから成るローラ列を
介して着けローラに送り、その着けローラから版胴上の
版に供給している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なインキ供給装置においては、多数のローラを用いるた
め、コスト的に不利であり、しかも装置が大型化する問
題がある。
【0004】一般、版に対するインキの供給量は版を
幅方向にゾーン分けした場合に、各ゾーンによって異な
るため、各ゾーンに応じてインキの供給量を調整する必
要がある。
【0005】インキつぼ上のインキを版に送り込む上記
インキ供給装置においては、インキつぼの底板の下方に
多数のインキ調整ねじを底板幅方向に等間隔に設け、各
インキ調整ねじの回動により底板を押圧してたわませ、
底板とつぼローラとの間の間隙を調整している。
【0006】インキ調整ねじの回動によるインキ量の設
定には、上記インキ調整ねじを手動によって回転させる
手動操作方式と、版面の各ゾーン毎の平均画線密度を光
電的に計測して記憶装置に入力し、その記憶装置からの
データにより制御装置を作動させて調整ねじを回動させ
るようにした自動方式とが存在する。
【0007】ところで、手動操作方式においては、調整
に非常に手間がかかると共に、熟練を要し、刷り上げら
れた印刷物を見ながら調整ねじを回動させる必要がある
ため、損紙が多くでるという不都合がある。
【0008】一方、自動方式においては、印刷開始から
インキ分布の適正化を図ることができるが、多数の調整
ねじを個別に回動させる駆動装置や、その駆動装置を制
御する制御装置等が必要であるため、コスト的に不利で
ある。
【0009】この発明の課題は、インキ胴の外周に対し
て表面の滑らかなインキ膜を形成することができるイン
キ噴霧装置およびインキ供給量の調整操作を不要とする
ことができるきわめてシンプルなコストの安いインキ供
給装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明に係るインキ噴霧装置においては、イン
キ胴の軸方向に等間隔に配列された複数の噴霧ヘッドを
有し、各噴霧ヘッドの内部に設けられた空間を、全体に
わたって微小な孔が形成された多孔板の取付けによって
インキ貯留室と振動子収納室とに仕切り、その振動子収
納室に上記多孔板を超音波振動させる環状の振動子を組
込み、上記振動子収納室に連通して噴霧ヘッドの前面で
開口する噴霧通路内に、その噴霧通路の先端開口に向け
て圧縮エアを噴射するエア噴射ノズルを設けた構成を採
用している。
【0011】また、この発明に係るインキ供給装置にお
いては、版胴の外周にインキ胴を接触させ、そのインキ
胴の周囲に、当該インキ胴の外周にインキミストを噴射
する上記発明のインキ噴霧装置とインキ胴の版胴に対す
る接触位置から上記インキ噴霧装置のインキ噴霧位置に
至る部分にインキ胴の外周のインキ濃度を検出するイン
キ濃度検出器とを設け、そのインキ濃度検出器の検出信
号に基づいてインキ噴霧装置の噴霧通路からのインキ噴
霧量を制御する構成を採用したのである。
【0012】
【作用】上記の構成から成るインキ噴霧装置において
は、多孔板に超音波振動を付与することにより、インキ
が霧化されて微細なインキミストが形成され、その微細
なインキミストがインキ胴に噴射されるため、インキ胴
の外周に表面の滑らかなインキ膜を形成することができ
る。 また、インキ供給装置においては、インキ噴霧装置
によりインキ胴の外周に向けてインキミストを噴射して
インキ胴の外周に軸方向全体にわたって均一のインキ膜
を形成し、そのインキ膜との接触によって版胴上の版に
インキを供給する。インキ供給後、インキ胴の外周に残
るインキ膜の濃度をインキ濃度検出器で検出し、その濃
度に対応した量のインキミストをインキ噴霧装置の噴射
通路から噴射してインキ膜の均一化を図る。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0014】図1に示すように、印刷ユニットは版胴
1、ゴム胴2及び圧胴3から成り、版胴1上の版のイン
キ像はゴム胴2に転写され、そのゴム胴2と圧胴3間に
挿通されるシートに印刷される。
【0015】版胴1にはインキ胴4が接触されている。
インキ胴4は版胴1と同じ周速でもって版胴1の逆方向
に回転される。このインキ胴4は版胴1と同径又は整数
倍の径とされ、版胴1上にヒットされる版と常に同じと
ころで接触するようにされている。
【0016】インキ胴4の周囲には、そのインキ胴4の
外周に向けて霧化されたインキ(インキミスト)を噴射
するインキ噴霧装置10と、そのインキ噴霧装置10の
手前にインキ胴の外周のインキ濃度を検出するインキ濃
度検出器30とが設けられている。
【0017】インキ噴霧装置10は、複数の噴霧ヘッド
11を有し、これらの噴霧ヘッド11はインキ胴4の軸
方向に等間隔に設けられている。
【0018】図2は上記噴霧ヘッド11を示す。この噴
霧ヘッド11は内部に空間12を有し、その空間12は
多孔板13の取付けによってインキ貯留室14振動子
収納室15とに仕切られている。
【0019】インキ貯留室14とインキタンク16とは
供給通路17で連通している。またインキ貯留室14の
上部には吸引通路18が連通し、その吸引通路18に付
与される吸引力によってインキタンク16のインキがイ
ンキ貯留室14に供給され、上記吸引力によってインキ
貯留室14内の貯留インキは一定のレベルに保持され
る。
【0020】なお、上記のようなインキの供給方法に代
えて、密閉されたインキタンクを上部が開放するインキ
貯留室の上部に配置し、落差を利用してインキタンク内
のインキをインキ貯留室に供給してもよく、インキ供給
方法は図示例のものに限定されない。
【0021】前記多孔板13は数10μm程度の微小の
小孔が全体にわたって均一に形成されている。この多孔
板12は振動子収納空間15内に組込まれた環状の振動
子19によって超音波振動され、その多孔板13の振動
によってインキ貯留室14内のインキが霧化される。霧
化によって形成されたインキミストは、振動子19の内
側から振動子収納室15に連通する噴霧通路20に流れ
る。
【0022】噴霧通路20は噴霧ヘッド11の前面で開
口し、その噴霧通路20にエア噴射ノズル21が設けら
れている。
【0023】エア噴射ノズル21は噴霧通路20の先端
開口に向けて圧縮エアを噴射し、そのエアの噴射によっ
て噴霧通路20内の吸引力が作用し、噴霧通路20内の
インキミストが噴霧ヘッド11の前方に噴射される。
【0024】上記の構成から成る噴霧ヘッド11は、噴
霧通路20の中心がインキ胴4の中心に向き、かつ噴霧
通路20からインキ胴4の外周に噴射される噴霧パター
ンの一部が重なるようにしてインキ胴4の軸方向に等間
隔に設けられている。
【0025】インキ濃度検出器30は、噴霧ヘッド11
と同数用意され、各噴霧ヘッド11の手前に設けられて
いる。このインキ濃度検出器30はインキ胴4の表面に
付着しているインキ膜の濃度を光電的に検出し、その検
出信号を制御装置31に入力する。制御装置31はイン
キ濃度検出器30と対応する噴霧ヘッド11内の振動子
19の励振回路を制御して振動数を調整し、噴霧通路2
0から噴射されるインキミスト量を調整する。
【0026】すなわち、インキ胴4におけるインキ濃度
の低い部分ではインキの付着量が少ないため、その部分
では多くのインキミストを噴射すると共に、インキ濃度
が高くインキの付着量が多い部分では少量のインキミス
トを噴射してインキ胴4の軸方向におけるインキ膜の均
一化を図るようにしている。
【0027】なお、インキの霧化を容易とするため、イ
ンキタンク16に加熱装置22を設け、その加熱装置2
2によりインキを加熱してインキ粘度を低下させるよう
にしている。
【0028】いま、インキ噴霧装置10の作動によって
インキ胴4の外周に軸方向の全体にわたって均一なイン
キ膜を形成すると、そのインキ膜は版胴1上にセットさ
れた版と接触し、版面にインキが供給される。
【0029】ここで、版が平板であると、インキは親油
性を有する画線部にのみ供給される。
【0030】このため、図3に示すように、インキ胴4
上のインキ膜Aは上記画線部と対向する部分がとられて
非画線部と対向する部分は残り、インキがとられた部分
1と取られない部分a2 とでは膜厚が相違し、インキ
濃度が相違する。
【0031】インキ膜Aのインキ供給部位がインキ濃度
検出器30の位置まで移動すると、インキ濃度検出器3
0はインキ胴4のインキ濃度を検出し、そのインキ濃度
に対応した量のインキミストがインキ噴霧装置10の噴
霧通路20から噴射され、インキ膜Aの膜厚の均一化が
図られる。
【0032】図1に示すように、インキ胴4の外周上部
に膜厚調整ローラ5を接触させておくと、そのローラ5
の押圧によってインキ膜Aのより均一化を図ることがで
きる。
【0033】
【発明の効果】以上のように、この発明に係るインキ
装置においては、多孔板に超音波振動を付与してイン
キを霧化させるため、微細なインキミストを得ることが
でき、その微細なインキミストをインキ胴の外周に吹付
けるようにしたので、表面の滑らかなインキ膜を得るこ
とができる。 また、この発明に係るインキ供給装置にお
いては、インキ胴の周囲にインキ噴霧装置とインキ濃度
検出器とを設けた部品点数の少ない簡単な構成であるた
め、組立てが容易であると共に、コストが安く、インキ
供給装置の小型化を図ることができる。
【0034】さらに、複数のインキ濃度検出器によって
インキ胴上のインキ膜の濃度を検出し、インキ濃度の低
いインキ膜厚の薄い部分に適量のインキ量を供給するよ
うにしたので、膜厚の均一なインキ膜を形成することが
できる。
【0035】このため、調整ねじの回動によるインキ量
の調整作業を不要とすることができ、印刷濃度が一定す
る品質の良好な印刷物を得ることができる。
【0036】
【0037】また、インキ胴を版胴と同径または整数倍
径としたことによって、版胴上の版の画線部はインキ胴
と常に同じ位置で接触することになり、その接触部位に
常に適量のインキミストが噴霧されるため、インキ胴上
のインキ膜が仮に不均一であっても、版胴の版面に常に
一定したインキを供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るインキ供給装置の一実施例を示
す概略図
【図2】同上のインキ噴霧装置の一例を示す断面図
【図3】インキの供給状態を示す概略図
【符号の説明】
1 版胴 4 インキ胴 10 インキ噴霧装置 11 噴霧ヘッド 12 空間 13 多孔板 14 インキ貯留室 19 振動子 20 噴霧通路 21 エア噴射ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41F 31/28 B41F 31/02 B41F 31/08 B41F 31/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インキ胴の軸方向に等間隔に配列された
    複数の噴霧ヘッドを有し、各噴霧ヘッドの内部に設けら
    れた空間を、全体にわたって微小な孔が形成された多孔
    板の取付けによってインキ貯留室と振動子収納室とに仕
    切り、その振動子収納室に上記多孔板を超音波振動させ
    る環状の振動子を組込み、上記振動子収納室に連通して
    噴霧ヘッドの前面で開口する噴霧通路内に、その噴霧通
    路の先端開口に向けて圧縮エアを噴射するエア噴射ノズ
    ルを設けたインキ噴霧装置。
  2. 【請求項2】 版胴の外周にインキ胴を接触させ、その
    インキ胴の周囲に、当該インキ胴の外周にインキミスト
    を噴射する請求項1に記載のインキ噴霧装置と、インキ
    胴の版胴に対する接触位置から上記インキ噴霧装置のイ
    ンキ噴霧位置に至る部分にインキ胴の外周のインキ濃度
    を検出するインキ濃度検出器とを設け、そのインキ濃度
    検出器の検出信号に基づいてインキ噴霧装置の噴霧通路
    からのインキ噴霧量を制御する印刷機におけるインキ供
    給装置。
  3. 【請求項3】 前記インキ胴の胴径を版胴と同径又は整
    数倍径とした請求項2に記載の印刷機におけるインキ供
    給装置。
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