JP3020215U - 木造建築物の筋かい - Google Patents

木造建築物の筋かい

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JP3020215U
JP3020215U JP1995006854U JP685495U JP3020215U JP 3020215 U JP3020215 U JP 3020215U JP 1995006854 U JP1995006854 U JP 1995006854U JP 685495 U JP685495 U JP 685495U JP 3020215 U JP3020215 U JP 3020215U
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JP1995006854U
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Inventor
実朗 菱川
Original Assignee
株式会社三昭堂
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 木造建築物の剛性を高める。 【構成】 上下の横架材6,6で挟まれた柱5と柱5と
の間に、X状に交差して固定される二本の長尺材1,1
と、それら長尺材1,1の交差部における片面に補強板
3を一体的に固着した筋かいユニットMを、連結金物
7,7・・を介して固定配置する一方、前記柱5,5の
対向した面に夫々連結材2,2を打ち付け固定し、前記
筋かいユニットにおける補強板3の両端縁を連結材2,
2に釘打ちし、筋かいユニットMを柱5,5間に固定す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、木造建築物における外壁の骨組を構成する左右の柱(管柱や通し柱 )と上下の横架材(梁や土台)とで囲まれたエリア内に組み付けられる筋かいの 構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
木造建築物は、木材によって柱、梁、桁等が構成され、概略、土台、束の上に 大引きをおき、根太をわたし、床板を張って床を構成し、外壁は、柱、胴縁等で 下地が構成され、又、屋根は、ろくばり、束、方づえ、合掌でトラスを形成し、 合掌の上にもやをおき、たる木を配置して野地板を張り、屋根ぶきを施した構造 となっている。 そして風圧力や地震力に対して耐久性を持たせるべく、筋かい、控柱、方づえ 等の斜材(補強材)が併用されている。 前記補強材としての筋かいは、従来、図6に例示する如く、上下の横架材6, 6で挟まれた柱5と柱5との間に、X状に交差させた長尺材1,1を固定配置し て二つの三角形を形成し、縦、横斜めのあらゆる方向に対して剛性を高める構成 を採ることによって、耐久性が確保されたものとなっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来の筋かいは、長尺材の各端部のみを固定しただけであるので、図5のaに 示すように長尺材1,1はその全長Lで圧縮力Pに抗することとなり、長い座屈 距離によって中央部分が撓みやすいので、高い剛性を確保するには太い材料を必 要とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、筋かいの剛性を高めることを目的としたもので、その構成は、上下 の横架材で挟まれた柱と柱との間に、X状に交差して固定される二本の長尺材と 、前記柱の対向した面に夫々固着される連結材と、それら連結材と前記長尺材の 交差部とを、少なくとも外壁の内外いずれかの面に沿って一体的に結合可能な補 強板とから成る木造建築物の筋かいにある。 そして前記筋かいは、二本の長尺材と補強板とを、予め一体に固着した筋かい ユニットに形成することができる。
【0005】
【作用】
本考案の筋かいは、長尺材が、その交差部において左右に配置された柱に対し 、連結材を介して補強板により一体的に結合されることによって、長尺材に加わ る圧縮力が上部と下部とへ個々に作用するようになるから、座屈距離が半分以下 となり、剛性は飛躍的に向上する。 又、二本の長尺材と補強板とを、予め一体に固着した筋かいユニットに形成し ておけば、現場での組み付けが容易となる。
【0006】
【実施例】
本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 図1の(a),(b)は筋かいの構成部材を示したもので、1,1は長尺材、 2,2は連結材、3は補強板であり、長尺材1,1には厚板が使用され、その長 尺材1,1の各端部は、互いにX状に交差させた状態で、横架材と柱の継ぎ目に あたる隅角部に合致するよう角が切り落され、それらの長尺材1,1は、互いに X状に交差させ、その交差部に当て板4,4を挟み込んで段差をなくした片面に 、補強板3が釘打ちによって一体的に固着した筋かいユニットMに形成されてい る。 前記補強板3は、ベニヤ材等の合板が好適に使用され、柱間の内法に一致した 長さで、上下の梁の間隔の約二割に相当する幅に形成されている。 又連結材2としては、上下の長さを前記補強板3の幅と一致させ、厚さは任意 でよいが、幅は、柱における打ち付け面の幅より補強板3の厚さ分少ない寸法の ものが利用される。
【0007】 前記各部材で構成される筋かいは、先ず、柱5,5の対向した面に夫々連結材 2,2を、柱5の表面から補強板3の厚さ分内側にずらせて釘で打ち付け固定し 、次に、前記X状に交差させた二本の長尺材1,1とそれら長尺材1,1に固着 された補強板3から成る筋かいユニットMを、左右の間柱5,5と上下の横架材 6,6とで囲まれたエリア内に配置し、長尺材1,1の各端部を、連結金物7, 7・・を利用して強固に固定する。 そして最後に、補強板3の両端縁を連結材2に釘で打ち付け、その補強板2が 柱5の面と段差なく連なるように一体化すれば組み付け完了である(図2参照) 。
【0008】 このように筋かいユニットMは、例えば図3に例示するように、木造建築物に おいて、例えばコーナ部における柱5,5間等、要所に組み付けられ、それによ って筋かいユニットMと間柱5,5とが一体化されるから、図5の(b)に示す ように、連結材2を介して柱に固着された補強板3によって長尺材の交差部にお ける撓みが抑制されると共に、圧縮力Pが、交差部を境として上部と下部とへ個 々に作用するようになるから、座屈距離がL/2と半減し、それによって剛性は 約4倍に高められる。
【0009】 前記実施例は予め長尺材と補強板とを一体化した筋かいユニットを取り付ける だけであるから作業性が良く、規格化も容易であるが、各部材を現場にて組み付 けてもよく、その際に各部材を釘打ち固定する順序は実施例に限定されるもので はないし、釘打ち以外の手段にて固着してもかまわない。 又、各長尺材1´,1´に、例えば図4に例示するように、交差部に嵌め合わ せ段部2a,2aを形成しても所定の厚みを確保可能な角材を採用して当て板を 省略したり、交差部を金物で補強したり、図示はしないが、横架材や柱に長尺材 の端部を嵌め込む嵌合部を形成し、或はその他の手段を利用して固定するように しても差し支えない
【0010】 尚、補強板は、少なくとも外壁の内外いずれかの面側に設ければ充分であるが 、両面に設けることもできるし、補強板の幅を増減したり、補強補助板を併用し たり、補助柱を追加するなど、本考案の趣旨を逸脱しない範囲内で適宜変更可能 である。
【0011】
【考案の効果】
本考案によれば、筋かいと柱との結合性が高められることにより、圧縮力ばか りでなく、捻れなどの変形に対する剛性が強化され、木造建築物の地震を始めと する強化対策として大いに期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る筋かいの構成部材を示した説明図
である。
【図2】組み付けられた筋かいの説明図である。
【図3】完成された木造建築物の説明図である。
【図4】長尺材の変更例を示す説明図である。
【図5】(a),(b)は夫々従来の筋かいと本考案の
筋かいとにおける座屈現象を誇張して示した説明図であ
る。
【図6】従来例の説明図である。
【符号の説明】
1,1´・・長尺材、2・・連結材、3・・補強板、4
・・当て板、5・・柱、6・・横架材、7・・連結金
物、M・・筋かいユニット。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下の横架材で挟まれた柱と柱との間
    に、X状に交差して固定される二本の長尺材と、前記柱
    の対向した面に夫々固着される連結材と、それら連結材
    と前記長尺材の交差部とを、少なくとも外壁の内外いず
    れかの面に沿って一体的に結合可能な補強板とから成る
    木造建築物の筋かい。
  2. 【請求項2】 前記二本の長尺材と補強板とを、予め一
    体に固着したユニットに形成した請求項1に記載の筋か
    い。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017110402A (ja) * 2015-12-16 2017-06-22 株式会社竹中工務店 座屈補剛ブレース
JP2020084620A (ja) * 2018-11-28 2020-06-04 株式会社タカミヤ 制振装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017110402A (ja) * 2015-12-16 2017-06-22 株式会社竹中工務店 座屈補剛ブレース
JP2020084620A (ja) * 2018-11-28 2020-06-04 株式会社タカミヤ 制振装置
JP7163148B2 (ja) 2018-11-28 2022-10-31 株式会社タカミヤ 制振装置

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