JP3020166B1 - 伸縮性不織布とその製造方法 - Google Patents

伸縮性不織布とその製造方法

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JP3020166B1
JP3020166B1 JP7890099A JP7890099A JP3020166B1 JP 3020166 B1 JP3020166 B1 JP 3020166B1 JP 7890099 A JP7890099 A JP 7890099A JP 7890099 A JP7890099 A JP 7890099A JP 3020166 B1 JP3020166 B1 JP 3020166B1
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Abstract

【要約】 【課題】 衣類素材として着用者の身体に良くフイット
し、肌ざわり良好で着心地良く、装飾性と伸縮性に優れ
た不織布を安価に得ること。 【解決手段】 極めて多数の経糸1を整列し、その外面
から水溶性接着剤2を付与浸透後乾燥固化して経糸整列
シート3を得た後、このシート3をミシンの上糸4と伸
縮加工糸を伸長状態で固定した湯洗収縮性の下糸5と
で、前記経糸1の長さ方向に対し二方向に傾け交差バイ
アス縫いして所定運針ピッチP毎に上糸4と下糸5とで
経糸1を束ね縫いした経糸整列縫製シート6となし、こ
の縫製シート6を湯洗することで、前記各経糸1から水
溶性接着剤2を溶融除去すると共に、前記下糸5の伸長
状態での固定を解いて前記各下糸5を一斉に収縮させ、
この収縮力により多数の経糸1を前記バイアス縫い間隔
毎にカールさせて伸縮性を付与した。なお、前記経糸1
に伸長歪みを内在させて固定した経糸を用いれば、縦横
無尽に伸縮する不織布を容易かつ、安価に得ることがで
き、また、前記各経糸として、紐状糸や編み組した糸と
か布製テープを用いてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、糸の伸縮性を巧
みに応用して、立体感に富み、柔かでユニークな感触を
有する伸縮性不織布とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】縦糸にものを取り付けたり刺しゅうを施
した室内装飾用手芸品としては、従来、例えば特開平2
−41482号公報記載のものが有る。この従来の技術
は、縦糸を複数本ほぼ平行に張りわたしこれらの縦糸に
刺繍糸、針金、編物片、布片その他の横部材を絡ませつ
つ横方向に延在させて刺繍片を製造し、この製造済みの
刺繍片に液状ポリエステル樹脂を付着させ、必要に応じ
て上記付着させた液状ポリエステル樹脂の硬化の途中で
刺繍片に整形を行い、ポリエステル樹脂が完全に硬化す
るまで放置することにより、刺繍固有の柔らかさとポリ
エステル樹脂固有の硬さと光沢とを兼ね備えた板状手芸
品である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の技術
は、室内装飾用の固形板状手芸品であるので、暖簾や間
仕切りには使えても衣服や下着類の素材としては、板状
固形物のため到底使えないという本質的問題点が有る。
【0004】また、レース編物としては、特開昭57−
106786号公報記載のもののように、組織用糸
(例:テトロン混紡糸等)を用いて密組織の模様部分、
透かし空間及び突出模様部分を形成すると共に、水溶性
糸(例:ビニロン糸等)とフイラメント状の細い非水溶
性糸(例:ナイロン糸等)とを引揃えたものを模様部分
の編成用つなぎとして用いてレース編みを行った後、溶
解処理を施して、つなぎ糸を構成する水溶性糸を溶解消
去することにより、非水溶性糸をくもの巣状に透し空間
に張るようにすると共に、突出模様の歪形を防止して突
出模様部分を安定させるようにしたトーションレースの
製造方法も周知である。
【0005】ところが、この従来例は、伸縮性皆無で、
レース編物にクモの巣状の透し空間を安定に作る方法で
あるから、できたレース編物は、テーブルや卓上敷物と
して使用することはできても、衣類や下着素材としては
ゴワゴワして着心地極めて不良のため適用できないとい
う本質的な問題点が有る。
【0006】さらに、伸縮性を有する織布地も有るが、
このものは、経糸と緯糸とを多量に用いて織った織物で
あるため、作業性悪くコスト高であり、不経済であると
いう問題が有る。この発明は、前記した各問題点を除去
するために、衣類素材として着用者の身体に良くフイッ
トし、肌ざわり良好で着心地良く、装飾性と伸縮性に優
れた不織布を安価に得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記したこの発明の目的
は、極めて多数の経糸を枠体に整列張設して経糸整列体
となし、その整列面に水溶性シートを接面しつつこれら
経糸整列体と水溶性シートとをミシンの上糸と伸縮加工
糸を伸長状態で固定した湯洗収縮性の下糸とで前記経糸
の長さ方向に対し二方向に傾けバイアス縫いして所定運
針ピッチ毎に上糸と下糸とで経糸を束ね縫いした経糸整
列縫製シートとなし、この縫製シートを前記枠体から外
して湯洗することで、前記経糸整列体から水溶性シート
を溶融除去すると共に、前記下糸の伸長状態での固定を
解いて前記各下糸を一斉に収縮させ、この収縮力により
多数の経糸を前記バイアス縫い間隔毎にカールさせて伸
縮性を付与したことで達成できた。
【0008】なお、前記経糸1に伸長歪みを内在させて
固定した経糸を用いれば、縦横無尽に伸縮する不織布を
容易かつ、安価に得ることができ、また、前記各経糸と
して、紐状糸や編み組した糸とか布製テープを用いても
よい。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態例について図
面を参照して説明する。この発明に用いる経糸として
は、化学繊維を紡いだ非伸縮性の糸と、綿糸・レーヨン
糸または絹糸・毛糸などの天然繊維の糸の紡糸過程にお
ける糸巻取りローラ等の張力発生源や圧送ローラによる
圧力などのかなり強い外力で糸が引き伸びて伸長歪が内
在し固定化した糸のような伸縮可能な糸との2種類の糸
を用いることができる。
【0010】本発明は、その説明の順序として、先ず上
記2種類の糸のうち、後者の伸縮可能な糸からなる経糸
1を用いた実施形態から説明する。前述したように、か
なり強い外力で糸が引き伸びて伸長歪が内在し固定化し
た極めて多数の経糸1を図2のように仮接着テープ貼り
等の周知手段で伸長整列し、その上面または下面若しく
は両面にポリビニルアルコールシート等の水溶性シート
Sを接面させて当てがい、その周辺に水霧を吹いたり、
仮接着テープ貼りなどして仮固定し、同図のような経糸
整列体3を得る。
【0011】次いで、この経糸整列体3を前記水溶性シ
ートSと共に図2の状態から図3のように周知の自動刺
しゅうミシンにおける自動枠2に仮接着したり、押さえ
枠で定位するなどの周知手段で整列張設し、この経糸整
列体3を前記水溶性シートSと共にミシンの上糸4と伸
縮加工糸を伸長状態で固定した湯洗い収縮性の下糸5と
で前記経糸1の長さ方向に対し45°程度ずつ二方向に
傾け交差または非交差バイアス縫いして図4(a)のよ
うに所定運針ピッチP毎に上糸4と下糸5とで7〜10
本の経糸1を束ね縫いした図1のような経糸整列縫製シ
ート6を得る。
【0012】この場合、上記ミシン縫い糸である上糸4
と下糸5のうち、下糸5に本件発明では、一般に『スト
レッチ糸』と称する周知の伸縮加工糸を伸長させた状態
で拘束固定した『湯洗収縮性』または、『加熱収縮性』
の下糸5を用いる。すなわち、このストレッチ糸は、ソ
ックスやニット製品とか衣類用織布を織るときに現用す
るもので良く、その組成としては、伸長させた極細の高
伸縮性ポリウレタンフイラメント糸の周囲に天然繊維や
化学繊維製の粗糸を緻密に、しかも、きつく巻付けたス
パンデックス(登録商標・以下同じ)コアー・ヤーンと
称するストレッチ糸や極細のポリウレタンフイラメント
糸と粗糸とを共に張力を掛けながらきつく撚り合せたス
パンデックス・プライ・ヤーンと呼んでいるストレッチ
糸などを用いる。
【0013】この他に本発明における下糸用ストレッチ
糸としては、テープ状の粗糸とポリウレタン糸と共に張
力を掛け粗糸の中央にポリウレタン糸を合着させ乍ら紡
糸することで、中心にポリウレタン糸が位置してその周
囲に粗糸がきつくからみ付いたスパンデックス・カバー
リング・ヤーンと称するストレッチ糸なども採用でき
る。
【0014】さらに、本発明における下糸用ストレッチ
糸としては、特開平5−106135号公報記載の製法
による加熱収縮性ストレッチ糸、すなわち、捲縮を有す
る糸条に、融点が60℃以上の熱可塑性エラストマーを
繊維重量に対して5%以上付着させた後、60℃以上の
温度で弛緩熱処理を施すことを特徴とするストレッチ加
工糸も採用できる。
【0015】この例において、供給糸となる捲縮を有す
る糸条とは、主として合成繊維からなる仮撚加工糸、ス
タッファー加工糸、擦過法加工糸、潜在捲縮性嵩高糸等
で、糸条に平面的、立体的なクリンプが与えられた糸条
を意味し、糸条は合成繊維以外の綿や羊毛糸等を含む複
合糸でもよく、合成繊維は短繊維であってもよい。ま
た、糸条のクリンプは、エラストマーの付与前に存在し
ていても、付与後に発現するものでもよい。
【0016】この捲縮を有する糸条に融点60℃以上の
熱可塑性エラストマーを繊維重量に対して5%以上付着
させる。この熱可塑性エラストマーの融点は60℃以上
であることが必須であり、融点が60℃未満であれば、
弛緩熱処理後の冷却で直ちに固化することができず、ガ
イド等の摩擦で繊維から脱落し、ストレッチ加工糸とな
らない。
【0017】そして、熱可塑性エラストマーは、常温域
でゴム弾性の性質を示し、高温で可塑化されてプラスチ
ック加工機で成形できる高分子材料であり、分子中にエ
ントロピー弾性を有するゴム成分であるソフトセグメン
トと、塑性変形を防止するための分子拘束成分であるハ
ードセグメントの両成分を有するものである。
【0018】また、使用する熱可塑性エラストマーの種
類によって伸縮性付与効果が異なるが、繊維重量に対し
て5%以上付着させる必要があり、さらに、熱可塑性エ
ラストマーを10%以上付着させれば、非常に伸縮回復
性の優れたストレッチ加工糸を得ることができる。ここ
で、熱可塑性エラストマーの付着量が繊維重量に対して
5%未満であれば、伸縮性の不十分なストレッチ加工糸
となる。なお、熱可塑性エラストマーを捲縮を有する糸
条に付着させた際に、架橋剤、制電剤、ワックス等の薬
剤を併用することも可能である。
【0019】熱可塑性エラストマーを糸条に付着させる
方法としては、熱可塑性エラストマーを溶媒で溶解し、
溶液とした後、キスロール、ノズル等で付着し、次いで
溶媒を除去する方法や、熱可塑性エラストマーを融点以
上に加熱し、溶融した後、ノズル等で糸条に付着し、冷
却する方法等を採用することができる。なお、糸条に熱
可塑性エラストマーを付着させるに際し、糸条は若干緊
張状態であっても、若干オーバーフイードをかけた状態
でも、糸条の走行状態に合わせて条件を適宜設定すれば
よい。さらに、走行速度も乾燥状態に応じた条件を設定
すればよい。
【0020】次に、この例、つまり、特開平5−106
135号公報記載の例では、熱可塑性エラストマーを付
着させた糸条に60℃以上の温度で弛緩熱処理を施す。
この工程は、熱可塑性エラストマーが付着した糸条に捲
縮を発現させることによって、良好な伸縮性のストレッ
チ加工糸を得ることを目的とするものであり、最も重要
な工程である。すなわち、捲縮を有する加工糸に熱可塑
性エラストマーを付着させただけのものは、糸条の捲縮
が単糸間の接着や熱可塑性エラストマー付与時に若干生
じる張力によって偏平化され低伸縮性となっている。
【0021】そこで、熱可塑性エラストマーが可塑化す
る温度で弛緩熱処理を施し、潜在しているクリンプを発
現させたり、偏平化した顕在クリンプの復元を行うと同
時に、熱可塑性エラストマーをクリンプの周囲に付着さ
せるものである。ここで、熱処理温度が熱可塑性エラス
トマーの融点以下である60℃未満であれば、熱可塑性
エラストマーが可塑化しないために糸条のクリンプ発現
性を阻害し、良好な伸縮性を有するストレッチ加工糸が
得られない。
【0022】弛緩熱処理は、熱風、熱水、蒸気等の熱源
の雰囲気中で、クリンプが発現するまで行えばよい。ま
た、弛緩率は、糸条が緊張しない範囲であればよく、5
%以上が好ましい。さらに、処理時間は、繊維の素材や
熱可塑性エラストマーの種類によって適宜決めればよ
く、特に限定されるものではない。
【0023】この例、すなわち、前記特開平5−106
135号記載の製法で作ったストレッチ加工糸が「スプ
リンジ」法で得られたストレッチ加工糸と同等の高伸縮
性糸条となる理由は明確ではないが、次のように推察す
ることもできる。
【0024】捲縮を有する糸条に付着された熱可塑性エ
ラストマーは、繊維表面上に固体状で存在し、各単糸相
互に接着させている。そして、その後の60℃以上の弛
緩熱処理時の熱により熱可塑性エラストマーが溶け、ク
リンプが発現する際に単糸相互の接着がなくなり、クリ
ンプの周囲に均一に付着する。このようにして得られる
糸条は、使用された糸条の捲縮力に熱可塑性エラストマ
ーの弾性が加味されたクリンプを形成した糸となるるの
で、「スプリンジ」法で得られたストレッチ加工糸のよ
うに、高伸縮で伸長回復性に優れたストレッチ加工糸と
なる。
【0025】本発明における下糸5に採用できるストレ
ッチ糸としては、その代表例として前記合計4種類の
『湯洗収縮性下糸』と『加熱収縮性下糸』とを採用で
き、これらの各下糸5を用いれば、ミシン縫いに際し、
通常普通のミシン糸による下糸と同様にミシンでものを
縫うことができ、本発明における経糸整列体3をほぼ連
続パンタグラフ状、すなわち、二方向に傾けてバイアス
縫いすることができ、経糸整列縫製シート6を得ること
ができた。
【0026】次いで、このシート6を枠体2から外し、
または、枠体2に張設したまま、図4(b)のように、
水槽内の70〜90℃程度の湯Wで10〜20分間程
『モミ洗い』して湯洗すると、先ず、前記経糸縫製シー
ト6に図4(a)のように縫い合せた水溶性シートSを
図4(b)のように溶融除去できるから、多数の経糸1
が自由となると共に、前記下糸5と多数の経糸1とは、
図4(b)の状態から同図4(c)および図1のものか
ら図5のものへと縦横2方向に一斉に収縮する。
【0027】すなわち、湯洗や水洗後の加熱による下糸
5の収縮は、伸長しているポリウレタン糸に対する粗糸
の『カラミ付き』や『まとわり付き』とか、各糸間の
『撚り』を上記湯洗による粗糸の膨潤や加熱による弛緩
ですべて解放することができ、ポリウレタン糸の伸長固
定力が消滅してポリウレタン糸を拘束しなくなる結果、
下糸5は、粗糸をカールさせ乍ら元の長さの40〜80
%に縮む。また、外力による下糸5の伸長は、カールし
た粗糸が直線になった所で制限できる。
【0028】また、前記特開平5−106135号公報
記載のストレッチ糸の場合は、捲縮を有する糸状を伸ば
して固定している熱可塑性エラストマーが上記湯洗また
は、水洗後の加熱により溶け、クリンプが発現するとき
に、単糸相互の接着力がなくなり、クリンプの周囲に均
一に付着して収縮する。
【0029】さらに、経糸1の収縮については、前記シ
ート6の湯洗により、多数の経糸1からそれぞれ水溶性
シートSを溶融除去することで、各経糸1から前記内在
伸長歪を解放して各経糸1が収縮し始めると共に、経糸
繊維と下糸5を湯洗または、水洗後の加熱することによ
り図4(c)のように膨潤または、弛緩させることで、
前記下糸5は、多数の経糸1と共に図1の状態から図5
(a)、(b)および図4(a)、(b)から図4
(d)のようにそれぞれ寸法比で40〜80%程度一斉
に収縮する。
【0030】これら下糸5と経糸1の各収縮力により、
多数の経糸1を前記上糸4と下糸5によるバイアス縫い
間隔毎に図5(a)および図6に示す部分的拡大図のよ
うにカールさせ、布地全体を寸法比で40〜80%と縦
横2方向に縮めることができ、本発明による伸縮性不織
布Aを得ることができた。この不織布Aは、上記収縮力
に抗し、図4(d)から図4(e)および図5(a)で
示すものを図7に示すように手指等で縦横二方向に寸法
比で15〜50%伸ばすことができるが、手指等による
上記伸長力を解けば、図7から図5(a)および図4
(e)から図4(d)のように元の大きさに縮む。
【0031】また、図5(b)に示す不織布Aは、下糸
5に収縮力を強めたストレッチ糸を用いて作った不織布
であり、この例では、前記カールが大きくかつ、立体的
に浮き立ったカールとなり、布は経糸1の整列方向に多
く縮む。
【0032】なお、経糸1に毛糸や紐状糸を採用して作
った経糸整列縫製シート6の一例を図8に示すと共に、
このシート6を湯洗または、水洗後の加熱して作った不
織布Aの一例を図9に示してあるが、この例において
は、前記バイアス縫い間隔毎に生じるカールの大きさも
当然に大きくなった他、伸縮性も増して先例のないユニ
ークな感じで保温性に優れた不織布を得ることができ
た。
【0033】次に、本発明における経糸1や下糸5にお
ける伸長ポリウレタンフイラメントおさえ付け用粗糸と
して用いる天然繊維の収縮について考察すると、大まか
に以下の3種類の収縮原因が有る。 緩和収縮……紡糸や織・編み組の時にかかった張力
で伸ばされた繊維(糸)が元に戻ろうとする(綿・麻・
絹)。 膨潤ち密化収縮……水に濡れた時、繊維が太くなっ
て収縮する(レーヨン・綿・他)。 フェルト収縮……羊毛等、毛繊維独特のもので、洗
濯等でもまれることでスケールが絡み合い繊維が移動し
てフェルト化して収縮する(動物繊維)。
【0034】先ず、綿の収縮について吟味する。綿布帛
の洗濯での収縮は、水による綿繊維の膨潤と脱膨潤(乾
燥)の過程において、布帛構造が変化し伸び歪が緩和さ
れることによって生じる。繊維が膨潤して内部的再配列
が生じ、伸長歪が緩和されて繊維が収縮する。セルロー
ス分子は繊維軸方向に配列し、微結晶子を形成してい
る。
【0035】そして微結晶子が密な部分すなわち結晶領
域と、粗な部分すなわち非晶領域から綿繊維は成ってい
る。微結晶子は幅よりも長さの方が大きいため、繊維を
水に浸漬すると繊維断面方向に著しく膨潤するが、繊維
軸方向は極めてわずかである。また、膨潤は非晶領域に
起こり、結晶領域の変化は非常に小さい。
【0036】伸長歪の緩和による繊維の収縮はどの程度
であるかというと、予じめ伸長歪を与えた繊維を吸湿さ
せた後、乾燥した時の緩和収縮は、綿の単繊維に荷重を
付加した状態で吸湿させ、そのままで乾燥すると繊維は
5〜8%程度伸びる。荷重を取り去るとほんの少し繊維
は収縮するが、その伸びの大部分は回復せずに残存す
る。次に無荷重のもので再び吸湿させて乾燥すると、歪
が緩和されて繊維は2〜4%程度収縮する。
【0037】すなわち、綿繊維は紡績、織り編み、染
色、仕上げ加工を経て布地に仕上げられるが、近代的機
械生産では、どの工程も少しでも高速に生産しようとし
て生産の合理化を計っている。各工程を高速にすればす
るほど縦方向に強い力を加えて糸を引っ張ることになる
から、綿繊維は引っ張られた状態でセットされてしま
う。一種の歪みをもった状態にあるといえよう。
【0038】綿繊維の形状を見てみると、綿繊維の横断
面は管を押しつぶしたような形をしている。綿繊維は水
に濡れると丸くなる。これは綿繊維が綿実(コットンボ
ール)のなかで成熟したときの状態に近い形である。そ
れが、実が割れて水分が蒸発して、扁平になったもの
が、乾燥した綿繊維である。
【0039】張力の歪みをもった綿布地を洗濯すると、
綿繊維は水をたっぷり吸い、丸く膨潤する。するとがっ
ちりセットされていた状態がくずされ、引っ張りの歪み
が解けて、もっと自然なリラックスした状態に戻ろうと
する。これが縮みである。
【0040】また、羊毛の収縮については、ウール布帛
の洗濯による収縮は、羊毛特有のフェルト収縮が支配的
である。羊毛繊維の表面はスケールと呼ばれる鱗状の表
皮で覆われており、スケールは扁平な細胞層(厚さ:
0.2〜0.5μm、大きさ:20×20μm)で3つ
のクチクルから成っている。最外層のエビクチクルは厚
さ約3〜5nmの薄い幕で、疎水性と高い耐薬品性を示
し、細胞全体を覆っている。降雨初期など水に濡れ始め
た時の撥水性はエビクチクルによるもので、風合い的に
はドライなタッチを示す。
【0041】エキソクチクルとエンドクチクルはともに
親水性であるが、化学的組成に大きな違いがある。エキ
ソクチクルは多くのシステム結合による架橋を持ったケ
ラチン蛋白質であり、シスチン含有の高いA層およびB
層が存在すると言われており、堅くて水で膨潤しにくい
層を形成している。一方エンドクチクルはシスチン含量
の少ない非ケラチン蛋白質で、水膨潤性のきわめて高い
層を形成している。この両者の水膨潤性の大きな差によ
り、スケールはバイメタル的な性質を持っている。
【0042】羊毛繊維が水に濡れるとエキソクチクルと
エンドクチクルの膨潤度の差によりスケールが反り返っ
て立ち上がるが、クチクルの膨潤度は水、酸、アルカリ
で著しく異なり、特に酸性のもとではスケールの立ち上
がりが激しくなる。繊維(スケール)の方向が同じであ
れば絡み合わないが、反対方向の繊維が隣接していると
スケールが絡み合う。この絡み合いは不可逆の一方向の
動きしか出来ないため、ますます絡み合いが強くなって
いく。いわゆるフェルト化現象が進行し、繊維束、糸あ
るいは布帛は不可逆に収縮する。
【0043】さらに、絹の収縮については、絹布帛の洗
濯における収縮は、水を吸って(飽和吸水率:52.8
%)膨潤した繊維が歪を解放することによって生じる緩
和収縮であると言われている。
【0044】以上のように、本発明における経糸1と下
糸5における粗糸の素材としては、伸長歪を内在固定し
た天然繊維製の糸やテープのような湯洗マタハ、水洗後
加熱することにより『緩和収縮』とか『膨潤ち密化収
縮』や『フエルト収縮』が生じるような素材全般を用い
ることで、不織布は縦横斜めに大きく伸縮する布地とな
る。そして、経糸1の直径や幅も極細糸から極太糸に至
るまでの各糸や毛糸・昔懐しのリリヤン編みした糸とか
編組毛糸等種々の素材・太さ・幅の経糸を用いることが
できる。
【0045】さらに、本発明の他の実施形態としては、
経糸1に、ナイロン糸やポリプロピレン糸とかアクリル
糸のような伸縮性のない化学繊維で紡いだ化繊糸をも用
いることができる。この例では、経糸1は縮まないの
で、図10のようなカールの少ない経糸の不織布となる
が、この不織布Aは、経糸1の長さ方向には殆んど伸び
ないで、経糸長さの直交方向、つまり、経糸の整列方向
には、図10のようにほぼ連続パンタグラフ状配列縫い
(交差または非交差バイアス縫い)した下糸5が大きく
収縮している不織布となる。
【0046】このため、上記経糸の直交方向には、外力
で、図11のように、パンタグラフの開閉原理で下糸5
の配列が大きく開いて不織布Aは大幅に伸長し、この伸
長力を解けば、直ちに図10に示すように、下糸5の収
縮力で元の大きさに復元するというほぼ『一方向伸縮性
の不織布A』を得ることができた。なお、前記4種類の
下糸5は、水洗により水溶性シートSを除去した経糸縫
製シート6をアイロン掛けや熱風吹き当てなどで80〜
100℃程度に加熱することによっても収縮させること
ができ、シート6を湯洗しなくても、水洗後加熱するこ
とで、前例と同様な不織布Aを得ることができた。
【0047】
【実施例】前述した本発明における経糸1の多数を整列
させるには、人手やロボットアームなどで整列させる代
りに、以下に述べる周知の『のりつけ』手段で極めて多
数の経糸1を整列させてもよい。すなわち、織物用経糸
は製織中繰り返し摩擦されたり、引っ張られたりするこ
とが多く、糸を傷つけないように保護し、製織を容易に
するために一般にのりつけを行なっている。のりつけの
おもな目的は、次のようである。 糸の毛羽を伏せて表面を滑らかにし、製織時の摩擦
を少なくする。 糸を形成する繊維を互いに接着させ、強度を増加さ
せる。 静電気の発生をおさえる。 このほかに、原糸にない風合いや感触を与えたり、重量
を増す目的でのりつけされることがあるが、この場合
は、製織後にのり抜きをしない。一般に毛織物の製織で
は、単糸をあまり使わないので「のりつけ」をすること
は少ないが、綿織物では「のりつけ」をするのが普通で
ある。
【0048】◎ のり材料 天然のりではでんぷんのり、合成のりではPVA(ポリ
ビニールアルコール)を代表的な粘着材として使用する
が、ポリビニールアルコールは、ポバールともよばれ、
ビニロンの原料として量産している水溶性の高分子物質
である。これらを主体に、柔軟剤・帯電防止剤・防腐剤
などを糸の種類に合わせて混合する。
【0049】◎ 「のりつけ」の方法 糸を1本ずつ、または、「かせ」の状態でのりつけする
方法もあるが、大きなロットでは、チーズや整経された
ビームの状態でのりつけする。のりつけで最も重要なこ
とは、のりの付着量を均一にすることである。 ◎ 「かせ」のりつけ 手作業により「のりつけ」をする方法で、古くから行わ
れている。のり液中にかせ状になった糸をそのまま漬
け、のりを糸にもみ込んでから余分なのりを絞り取り、
糸さばきをして整列乾燥させる。生産性は低いが、大き
な設備を要しない。
【0050】◎ スラッシャのりつけ おもに後染織物用の糸に用いられ、量産に適し、一般的
なのりつけとして多く使用している。この方法では、何
本かの荒巻整経されたビームから糸をそろえて引き出
し、のりつけをして整列乾燥後ワープビームに整列して
巻き取る。のりつけ機では、まずぬれた糸を多数のノズ
ルから噴出させた熱風で半ばまで整列乾燥させ、さらに
残りを効率のよい、スチームによって加熱したシリンダ
に接触させて整列乾燥させる。
【0051】◎ 整経のりつけ クリールと整経機の間にのりつけ機を置き、整経しなが
ら「のりつけ」する。部分整経のりつけは、一般に先染
め織物用の糸に用いられ、荒巻整経のりつけは、フイラ
メント糸に多く用いる。また、フイラメント糸用部分整
経のりつけでは、速乾性の「のり液」で乾燥工程を大幅
に短縮したドライサイジングとよぶ方法も使用する。
【0052】◎ チーズのりつけ チーズのままでのり液を浸透させる方法である。この
「のりつけ」は、チーズを入れたタンク内を真空にして
のり液を注ぎ、空気を入れるとのり液が糸層内部へ強制
的に浸透する。のりつけ後、ただちに糸を繰り出しなが
ら整列乾燥させる。
【0053】◎ のりつけ装置 のりつけ装置の一例としては、サイズボックス内にオー
バーフロー方式でのり液を一定に保ち、糸は浸漬ローラ
を経て、ステンレス製のボットムローラと硬質の合成ゴ
ムで覆われた絞りローラの間を通り、適度に絞られての
り液が経糸整列体に浸透するのりつけ装置も有る。
【0054】なお、本発明では、経糸整列体3をミシン
縫いし易くするために、経糸整列体3の経糸整列面、つ
まり、経糸整列体3の下面または上面あるいは、両面に
ポリビニールアルコール製シートやオブラートシートの
ような水溶性シート7を接面し、これら経糸整列体3と
水溶性シートSとを重合して図3のように自動枠3Aに
セットし、自動刺しゅうミシンで前記のように「カラ縫
い」を防ぎつつバイアス縫いして経糸整列縫成シート6
を作業性よく作ることができ、このシート6を水洗する
ことにより、水溶性シートSを水で溶融除去して前述し
たような、本発明による伸縮性不織布を工業的に多量製
造することができた。
【0055】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1と請求
項7の各発明によれば、極めて多数の経糸1を枠体2に
整列張設して経糸整列体3となし、その整列面に水溶性
シートSを接面しつつこれら経糸整列体3と水溶性シー
トSとをミシンの上糸4と伸縮加工糸を伸長状態で固定
した湯洗収縮性の下糸5とで前記経糸1の長さ方向に対
し二方向に傾けバイアス縫いして所定運針ピッチP毎に
上糸4と下糸5とで経糸1を束ね縫いした経糸整列縫製
シート6となし、この縫製シート6を前記枠体2から外
して湯洗または水洗することで、前記経糸整列体3から
水溶性シートSを溶融除去すると共に、前記下糸5を湯
洗または、水洗後加熱することで、その伸長状態での固
定を解いて前記各下糸5を一斉に収縮させ、この収縮力
により多数の経糸1を前記バイアス縫い間隔毎にカール
させて伸縮性を付与したことで、先例にないユニークな
感触風合いの立体感に富む不織布を得ることができたの
で、衣類素材として着用者の身体に良くフイットし、肌
ざわり良好で着心地極めて良く、伸縮性に優れた不織布
を安価に多量生産することができたという先例にない多
くの効果が有る。
【0056】また、この発明によれば、整列した極めて
多数の経糸1の間隔に若干の粗密が有っても、経糸整列
体3に接面定位した水溶性シートSにより確実に運針で
き、ものがない所を縫う現象、つまり『カラ縫い』を防
いで上糸の『からまり』や切断事故を皆無にできたとい
う工業的効果も有る。
【0057】請求項2と8の発明によれば、極めて多数
の経糸1,1自体も伸縮するので、下糸5の伸縮と相俟
って、縦横無尽に伸び縮みする新規かつ、有用な不織布
を容易かつ、安価に多量提供できる効果を付加できた。
【0058】請求項2から6までの各発明では、それぞ
れ経糸1として毛糸や紐状糸・編み組した糸とか布地テ
ープを採用したので、今までにない風合いの装飾性に富
む不織布となり、より一層ユニークかつ、柔軟な感じで
保温力に優れた伸縮性に富む不織布を得ることができた
という諸効果を付加できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による経糸整列縫製シートの実施形態の
一例を示す平面図
【図2】経糸整列体を枠体にセットする前の一例を示す
斜視図
【図3】経糸整列体を枠体にセットした後の一例を示す
斜視図
【図4】本発明の実施形態における工程順序の一例を示
す拡大横断面略図
【図5】本発明による伸縮性不織布の一例を示す平面図
【図6】図5(a)に示すものの部分的拡大図
【図7】図5(a)に示すものを若干引き伸ばした例を
示す平面図
【図8】本発明による経糸整列縫製シートの他の例を示
す平面図
【図9】図8に示すものから得た不織布の一例を示す平
面図
【図10】経糸に化繊糸を用いた本発明による不織布の
平面図
【図11】同上の不織布を経糸整列方向に引き伸ばした
例を示す平面図
【符号の説明】
1 経糸 2 枠体 3 経糸整列体 4 上糸 5 伸縮加工糸を伸長状態で固定した湯洗収縮性の下糸
または加熱収縮性下糸 6 経糸整列縫製シート S 水溶性シート

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 極めて多数の経糸1を枠体2に整列張設
    して経糸整列体3となし、その整列面に水溶性シートS
    を接面しつつこれら経糸整列体3と水溶性シートSとを
    ミシンの上糸4と伸縮加工糸を伸長状態で固定した湯洗
    収縮性の下糸5とで前記経糸1の長さ方向に対し二方向
    に傾けバイアス縫いして所定運針ピッチP毎に上糸4と
    下糸5とで経糸1を束ね縫いした経糸整列縫製シート6
    となし、この縫製シート6を前記枠体2から外して湯洗
    することで、前記経糸整列体3から水溶性シートSを溶
    融除去すると共に、前記下糸5の伸長状態での固定を解
    いて前記各下糸5を一斉に収縮させ、この収縮力により
    多数の経糸1を前記バイアス縫い間隔毎にカールさせた
    伸縮性不織布。
  2. 【請求項2】 伸長歪が内在した極めて多数の経糸1を
    枠体2に整列張設して経糸整列体3となし、その整列面
    に水溶性シートSを接面しつつこれら経糸整列体3と水
    溶性シートSとをミシンの上糸4と伸縮加工糸を伸長状
    態で固定した湯洗収縮性の下糸5とで前記経糸1の長さ
    方向に対し二方向に傾けバイアス縫いして所定運針ピッ
    チP毎に上糸4と下糸5とで経糸1を束ね縫いした経糸
    整列縫製シート6となし、この縫製シート6を前記枠体
    2から外して湯洗することで、前記経糸整列体3から水
    溶性シートSを溶融除去すると共に、前記各経糸1から
    前記内在伸長歪を解放し、かつ、前記下糸5の伸長状態
    での固定を解いて前記多数の経糸1と下糸5とを一斉に
    収縮させ、この収縮力により多数の経糸1を前記バイア
    ス縫い間隔毎にカールさせた伸縮性不織布。
  3. 【請求項3】 前記経糸1に毛糸を用いてなる請求項1
    または2記載の伸縮性不織布。
  4. 【請求項4】 前記経糸1に紐状糸を用いてなる請求項
    1または2記載の伸縮性不織布。
  5. 【請求項5】 前記経糸1に編み組した糸を用いてなる
    請求項1または2記載の伸縮性不織布。
  6. 【請求項6】 前記経糸1に布地テープを用いてなる請
    求項1または2記載の伸縮性不織布。
  7. 【請求項7】極めて多数の経糸を枠体に整列張設して経
    糸整列体となし、その整列面に水溶性シートを接面しつ
    つこれら経糸整列体と水溶性シートとをミシンの上糸と
    伸縮加工糸を伸長状態で固定した湯洗収縮性の下糸とで
    前記経糸の長さ方向に対し二方向に傾けバイアス縫いし
    て所定運針ピッチ毎に上糸と下糸とで経糸を束ね縫いし
    た経糸整列縫製シートとなし、この縫製シートを前記枠
    体から外して湯洗することで、前記経糸整列体から水溶
    性シートを溶融除去すると共に、前記下糸の伸長状態で
    の固定を解いて前記各下糸を一斉に収縮させ、この収縮
    力により多数の経糸を前記バイアス縫い間隔毎にカール
    させることを特徴とした伸縮性不織布の製造方法。
  8. 【請求項8】 伸長歪が内在した極めて多数の経糸を枠
    体に整列張設して経糸整列体となし、その整列面に水溶
    性シートを接面しつつこれら経糸整列体と水溶性シート
    とをミシンの上糸と伸縮加工糸を伸長状態で固定した湯
    洗収縮性の下糸とで前記経糸の長さ方向に対し二方向に
    傾けバイアス縫いして所定運針ピッチ毎に上糸と下糸と
    で経糸を束ね縫いした経糸整列縫製シートとなし、この
    縫製シートを前記枠体から外して湯洗することで、前記
    経糸整列体から水溶性シートを溶融除去すると共に、前
    記各経糸から前記内在伸長歪を解放し、かつ、前記下糸
    の伸長状態での固定を解いて前記多数の経糸と下糸とを
    一斉に収縮させ、この収縮力により多数の経糸を前記バ
    イアス縫い間隔毎にカールさせることを特徴とした伸縮
    性不織布の製造方法。
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