JP3019412U - 入浴用マッサージ器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 入浴中に入浴者自身の動作で首部、肩部およ
び背部のマッサージができるようにして、健康の促進を
図ることを目的とする。 【構成】 柔軟性を有する可撓性合成樹脂材で矩形状の
基板２を形成し、該基板２の表面上部側面域には、入浴
者の首部および肩部に対応して経緯方向にマッサージ用
突起３を並列状に突設し、かつ中央面域および下部側面
域には、背部に対応して経緯方向に前記突起よりも小径
のマッサージ用突起４を並列状に突設するとともに、前
記基板２の裏面側に吸盤６を配設し、該吸盤６を介して
浴槽５内の一側壁に基板２を着脱自在に装着して、入浴
中にマッサージを行い得るように構成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、入浴用マッサージ器に係り、詳しくは、新陳代謝や血行の促進、あ るいはストレスの解消など、入浴の効用を利用して入浴中に入浴者自身の動作で 首部、肩部および背部のマッサージができるようにした入浴用マッサージ器に関 するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、マッサージ治療の効果としては、一般に疼痛に対して痛みを寛解させる という鎮痛効果、筋力強化に対して筋疲労を回復させるという効果、更に動脈系 血流循環に対して抹消への動脈血流を増大させるという効果があり、これらの効 果によって全身のバランスを調整し、健康を増進させるものといわれている。 このため、種々のマッサージ器、例えばバイブレーション作用の電動式マッサ ージ器や指圧作用のマッサージ器などが開発され、かつ利用されているが、これ らのマッサージ器は、いずれも入浴中に入浴者自身の動作で首部、肩部および背 部のマッサージができるようにしたものがないため、マッサージ効果が充分に得 られないという不具合があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記のような実状に鑑み、既存のマッサージ器の不具合を解消すべく 、全く新しい着想に基づいて創案されたものであって、その意図するところは、 入浴（温湯浴）の効用を利用して入浴中に入浴者自身の動作で首部、肩部および 背部のマッサージが簡単にできるようにし、もってマッサージ治療の効果を充分 に得ることができ、全身のバランスを調整して健康を増進させることができる入 浴用マッサージ器を提供することを課題とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、本考案が採用した技術手段は、柔軟性を有する可撓 性合成樹脂材で矩形状の基板を形成し、該基板の表面上部側面域には、入浴者の 首部および肩部に対応して経緯方向にマッサージ用突起を並列状に突設し、かつ 中央面域および下部側面域には、背部に対応して経緯方向に前記突起よりも小径 のマッサージ用突起を並列状に突設するとともに、前記基板の裏面側に吸盤を配 設し、該吸盤を介して浴槽内の一側壁に基板を着脱自在に装着して、入浴中にマ ッサージを行い得るように構成したことを特徴とするものである。

【０００５】

【作用】

したがって本考案によれば、基板を浴槽内の一側壁に吸盤を介して装着してか ら入浴すると、温湯により身体の皮下抹消血管が拡張されて次第に血行が促進さ れる。そこで、入浴中に首部や肩部を大径の突起に当接したり、また背部を小径 の突起に当接したりして押圧動作を繰返すと、首筋の痛み、肩こり、背筋の痛み などを鎮静するマッサージ効果が充分に得られ、疲労の回復と相俟って精神的に もリラックスさせることができる。

【０００６】

【実施例】

本考案の実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。図１〜図３において、 １は入浴用マッサージ器であって、該マッサージ器１は柔軟性を有する可撓性合 成樹脂材によって形成された矩形状の基板２と、該基板２の表面側緯経方向に所 定間隔を存して並列状に突設された首部および肩部のマッサージ用突起３と、背 部のマッサージ用突起４と、基板２を浴槽５内の一側壁に着脱自在に装着する吸 盤６とによって構成されている。

【０００７】 上記首部および肩部のマッサージ用突起３は、基板２を縦長にした状態で上部 側面域、すなわち基板２を浴槽５内の一側壁に装着した際、浴槽５内の入浴者の 首部および肩部に対応した面域に突設され、また背部のマッサージ用突起４は、 中央面域および下部側面域、すなわち浴槽５内の入浴者の背部に対応した面域に 突設され、首部および肩部のマッサージ用突起３は背部のマッサージ用突起４よ りも大径に形成されているとともに、いずれも硬質合成樹脂で球体状に形成され ている。 吸盤６は、基板２の裏面側隅部に配設され、かつ基板２と同じ材料、すなわち 柔軟性を有する可撓性合成樹脂材で形成されている。そして、基板２は吸盤６を 介して浴槽５の一側壁に着脱自在に装着されるので、首部および肩部のマッサー ジ用突起３や背部のマッサージ用突起４の位置は、入浴者の身長や浴槽５内にお ける姿勢に対応して適宜に位置調整ができるようになっている。

【０００８】 叙上の構成において、いま、入浴用マッサージ器１を浴槽５内の一側壁に吸盤 ６を介して装着し、入浴者がリラックスした姿勢で入浴すると、温湯により皮下 抹消血管が拡張されて血行が促進される。この状態で首部や肩部を突起３で押圧 し、また背部を突起４で押圧しながらマッサージをすると、首筋の痛みや肩こり 、背筋の痛みなどを鎮静する効果が得られる。この場合、温湯に浴剤を投入して 薬湯にすれば、有効成分が皮膚を通って体内に侵入し、有効成分の一部は体の構 成部分にとり込まれて、淡温浴にはみられない反応を起し、入浴後の「ほとぼり 」効果と相俟ってマッサージ効果がより一層増進される。

【０００９】

【考案の効果】

以上の説明によって明らかなように、本考案は柔軟性を有する可撓性合成樹脂 材で矩形状の基板を形成し、該基板の表面上部側面域には、入浴者の首部および 肩部に対応して経緯方向にマッサージ用突起を並列状に突設し、かつ中央面域お よび下部側面域には、背部に対応して経緯方向に前記突起よりも小径のマッサー ジ用突起を並列状に突設するとともに、前記基板の裏面側に吸盤を配設し、該吸 盤を介して浴槽内の一側壁に基板を着脱自在に装着して、入浴中にマッサージを 行い得るように構成したものであるから、温湯により身体の皮下抹消血管を拡張 して血行を促進させた状態で、首部や肩部および背部を突起で押圧しながらマッ サージをすることができ、首筋の痛みや肩こり、背筋の痛みなどを鎮静するマッ サージ効果が充分に得られ、疲労の回復と相俟って全身のバランスが調整され、 精神的にもリラックスさせて、健康を増進させることができる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の全体平面図

【図２】同上全体側面図

【図３】浴槽に装着した状態を示す全体斜視図

【符号の説明】

１ 入浴用マッサージ器 ２ 基板 ３ 首部および肩部のマッサージ用突起 ４ 背部のマッサージ用突起 ５ 浴槽 ６ 吸盤

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 柔軟性を有する可撓性合成樹脂材で矩形
   状の基板を形成し、該基板の表面上部側面域には、入浴
   者の首部および肩部に対応して経緯方向にマッサージ用
   突起を並列状に突設し、かつ中央面域および下部側面域
   には、背部に対応して経緯方向に前記突起よりも小径の
   マッサージ用突起を並列状に突設するとともに、前記基
   板の裏面側に吸盤を配設し、該吸盤を介して浴槽内の一
   側壁に基板を着脱自在に装着して、入浴中にマッサージ
   を行い得るように構成したことを特徴とする入浴用マッ
   サージ器。