JP3017511U - ガス栓におけるエアーパージ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ホースが接続しやすく、妄りにこのホースが
回動しないガス栓におけるエアーパージ装置を得る。 【構成】 ガス栓本体１のエアーパージ孔４の出口４ａ
に凹溝５を形成し、この凹溝５に収まるホースエンド部
材７に先にホース１１を接続し、その後固定ネジ９を用
いてホースエンド部材７をパージ孔４に取り付ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ガス栓におけるエアーパージ及び気密或いは動圧検査装置に関する 。

【０００２】

【従来の技術】

従来のガス栓において、エアーパージ及び気密或いは動圧検査用のパージ孔を ガス栓本体側に設けておき、閉子（ハンドル）を全閉又は半開又は全開の状態に しておいてエアーパージ又は気密検査又は動圧検査を行うことができるように構 成したものが公知である（実願昭６２−１０６０６７号）。しかし、この公知例 の場合、パージ孔をガス栓に対して直角方向に突出するように形成していること から、エアーパージ用のホースとか気密検査用のホースをパージ孔に接続する場 合に、直角方向からしか接続できず、このパージ孔方向に物があると、条件によ ってはホースの接続ができなかったり、大変接続しにくいという欠点がある。そ こで、この欠点を解消する目的で、パージ孔に対してガス栓本体に平行になるよ うな略Ｌ字状をなす管体を回転自在に取り付けて３６０°方向からホースを接続 できるように工夫したガスコックが提案されている（実公平４−９４８９号公報 ）。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記実公平４−９４８９号公報に掲載された考案の場合、ホースを管 体に接続しようとした場合、管体が自由に回転するようになっているため、ホー スに力を入れて挿し込もうとすると、管体側が回転して逃げてしまい、なかなか 接続することができないという欠点がある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、パージ孔にエアーパージホース或いは気密検査器のホースを接続す る場合に、簡単に接続することができると共に、妄りにホース接続部材が回転し ないガス栓におけるエアーパージ装置を提案するのが目的であって、その構成は 次のとおりである。

【０００５】 １．栓本体に対してエアーパージ孔を設けると共に、このエアーパージ孔の出 口内に内ネジを設けたこと、 前記エアーパージ孔の出口の先端に凹溝を形成したこと、 前記凹溝内に収まる外形のホースエンド部材に対して直角に貫通せしめて固定 ネジを挿入すると共に、前記ホースエンド部材内に形成したパージ流路に連通す るパージ導入路を形成し、このパージ導入路は固定ネジの先端に形成した外ネジ を前記パージ孔の内ネジに螺合することによりパージ孔と連通する構造であるこ と、 を特徴とするガス栓におけるエアーパージ装置。

【０００６】 ２．ガス栓内に組み込まれた閉子に対してパージ孔に連通するパージ分岐孔を 設けて閉子半開の状態でエアーパージ及び気密検査を行うことができるように構 成して成る前記１記載のガス栓におけるエアーパージ装置。

【０００７】

【作用】

ホースエンド部材に対しては、先にホースを接続し、これをパージ孔に固定ネ ジを利用して取り付けるものであって、ホースエンド部材は、パージ孔の出口に 形成した凹溝内に収まって回転が阻止され、ホースの方向は常に一定となる。エ アーパージ及び気密検査は、閉子（ハンドル）を操作することにより行い、終了 後は、パージ孔の出口にプラグを装着して密閉する。

【０００８】

【実施例】

以下、実施例図に基づいて本考案を詳述する。 図１及び図２において、１はガス栓本体、２はハンドル、３はハンドル２によ り開閉される閉子、３ａは開閉穴、４はガス栓本体１の横腹の部分に形成された パージ孔であって、このパージ孔４の出口４ａ側は突出し、この出口４ａの先端 には水平方向の凹溝５が形成してあると共に、出口４ａ内には内ネジ４ｂが設け られている。 ６はパージ孔４の出口４ａにおいて、内ネジ４ｂに螺合してパージ孔４を密閉 しているプラグであって、このプラグ６はエアーパージ及び気密或いは動圧検査 時以外にはパージ孔４に装着されている。 図３、図４はエアーパージ及び気密或いは動圧検査時に前記パージ孔４の出口 ４ａに取り付けて使用されるパージ装置であって、このパージ装置は、内部にパ ージ流路８を有するホースエンド部材７と、このホースエンド部材７に対して直 角に貫通するようにして挿入された前記パージ流路８と連通するパージ導入路１ ０付の固定ネジ９とから成る。７ａはホース接続部、９ａは前記内ネジ４ｂに螺 合する外ネジである。なお、ホースエンド部材７は前記凹溝５に収まる外形であ る。

【０００９】 図５、図６は前記図３、図４に示したパージ装置をガス栓本体１側のパージ孔 ４に取り付けた状態を示し、ホース１１はあらかじめホースエンド部材７のホー ス接続部７ａに接続し、それから固定ネジ９を用いてパージ孔４の出口４ａに形 成した凹溝５にホースエンド部材７の外形を収めて固定ネジ９の外ネジ９ａを内 ネジ４ｂにねじ込むことにより取り付けるものであって、エアーパージの場合、 エアーはガス栓本体１内→パージ孔４→出口４ａ→パージ導入路１０→パージ流 路８→ホース１１→大気又は気密検査器又は動圧検査器へと流れる。 図７（Ａ）、（Ｂ）は、閉子３の下流側にパージ孔４を設けたガス栓において 、（Ａ）は閉子３が全閉の状態で下流側（ガス器具側）のエアーパージ又は気密 検査を行う場合、（Ｂ）は閉子３が全開の状態で上・下流のエアーパージ又は気 密検査又は動圧検査を行う場合のガス栓の説明図である。 図８（Ａ）、（Ｂ）、（Ｃ）は、閉子３にエアーパージ用の分岐孔１２を設け たガス栓において、（Ａ）は閉子３が全閉の状態で下流側のエアーパージ又は気 密検査を行う場合、（Ｂ）は閉子３が半開で上・下流のエアーパージ又は気密検 査を行う場合、（Ｃ）は閉子３が全開の状態で上・下流のエアーパージ又は気密 検査又は動圧検査を行う場合の説明図である。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は以上のように、エアーパージ孔の出口の部分にホースエンド部材が収 まる凹溝を形成し、予めホースを接続したホースエンド部材を固定ネジを用いて エアーパージ孔に取り付けるようにしたので、従来の回転フリーのホースエンド 部材（管体）に比較して、ホース接続時にホースエンド部材側が逃げて接続しに くいという問題がない。 また、ホースエンド部材はエアーパージ孔の出口の凹溝内に収まっているので 、取り付け後に妄りに回転（方向転換）せず、よって固定ネジが弛むこともない 。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を実施したガス栓の正面図。

【図２】ガス栓の断面図。

【図３】パージ装置の説明図。

【図４】Ａ−Ａ′線断面図。

【図５】ガス栓のエアーパージ孔にパージ装置を取り付
けた状態の説明図。

【図６】Ｂ−Ｂ′線断面図。

【図７】エアーパージ孔を偏心して設けたガス栓のエア
ーパージ及び気密検査時の状態の説明図。

【図８】閉子側にパージ分岐孔を設けたガス栓のエアー
パージ及び気密検査、動圧検査時の説明図。

【符号の説明】

１ ガス栓本体 ２ ハンドル ３ 閉子 ４ パージ孔 ５ 凹溝 ６ プラグ ７ ホースエンド部材 ７ａ ホース接続部 ８ パージ流路 ９ 固定ネジ １０ パージ導入路 １１ ホース １２ パージ分岐孔

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 栓本体に対してエアーパージ孔を設ける
   と共に、このエアーパージ孔の出口内に内ネジを設けた
   こと、 前記エアーパージ孔の出口の先端に凹溝を形成したこ
   と、 前記凹溝内に収まる外形のホースエンド部材に対して直
   角に貫通せしめて固定ネジを挿入すると共に、前記ホー
   スエンド部材内に形成したパージ流路に連通するパージ
   導入路を形成し、このパージ導入路は固定ネジの先端に
   形成した外ネジを前記パージ孔の内ネジに螺合すること
   によりパージ孔と連通する構造であること、 を特徴とするガス栓におけるエアーパージ装置。
2. 【請求項２】 ガス栓内に組み込まれた閉子に対してパ
   ージ孔に連通するパージ分岐孔を設けて閉子半開の状態
   でエアーパージ及び気密検査を行うことができるように
   構成して成る請求項１記載のガス栓におけるエアーパー
   ジ装置。