JP3017016U

JP3017016U - 注出口部材

Info

Publication number: JP3017016U
Application number: JP1995003406U
Authority: JP
Inventors: 盛稔小国; 堅治橋本
Original assignee: 盛稔小国
Priority date: 1995-04-17
Filing date: 1995-04-17
Publication date: 1995-10-17
Anticipated expiration: 2001-04-17

Abstract

(57)【要約】【目的】プラスチック袋の開口部に融着される注出口部
材に関する。【構成】管状体の中央に注出口を設けた管状体注出口部
材であって、該管状体の側壁部分に複数個のフィンを左
右に設けたことを特徴とする注出口部材である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、飲料、調味料、薬品等の液体を収納するプラスチック袋の開口部に融着されかつ、内容品の洩漏を防ぐ事ができる注出口部材に関する。

【０００２】

【従来の技術及び解決すべき課題】

熱接着性合成樹脂フィルム若しくは合成樹脂フィルムと紙、合成樹脂フィルム又は金属箔等との積層フィルムの少なくとも一方の面に熱接着性を有するフィルムを用いて、その周縁部を熱接着させたプラスチック袋は、飲料、調味料、薬液等の液体を収納する袋として広く利用されている。そして、これらのプラスチック袋は内容物を充填した後袋をシールしたり、或は袋にチューブ状部材を接着し、内容物の注出に際しては、前者の場合は袋の一部を切除し、後者の場合はチューブ状部材内を切開する等の手段がとられていた。しかし、これらの方法は作業性が困難であって、融着が完全に行なわれず液洩れを生づる等の欠点があった。

【０００３】これらの欠点を改良するため、例えば横断面の形状が舟型で左右先端部に行くにしたがって、薄肉状の鰭状とし、プラスチック袋の開口部の両側面間に挾着する注出口部材が提案された（実公昭５３−１５６５９号公報参照）。しかし、このように注出部材の左右先端部になるにしたがって薄肉状とした場合でも、なお完全に注出口部材と袋の両面フィルムとを完全に熱接着しにくいという難点があった。そこで、本考案者は、この点を改良すべく種々検討した結果、本考案を完成したもので、本考案はプラスチック袋に容易に且つ完全に熱接着できかつ、内容物の洩漏を防ぐ事ができる注出口部材を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本願の第１の考案の要旨は、管状体の中央に注出口を設けた管状体注出口部材であって、該管状体の側壁部分に複数個のフィンを左右に設けたことを特徴とする注出口部材であり、第２の考案の要旨は、横断面形状が舟型の中央に注出口を設けた注出口部材であって、該舟型の側壁部が左右先端になるにしたがって薄肉状片であって、且つ該部分に複数個の透孔を設けたことを特徴とする注出口部材中央に注出口を有する管状体注出口部材である。即ち本考案にかかる注出口部材は複数個のフィン又は複数個の孔を設けてあるので、包装袋の両側面フィルムはフィンと或は孔を通して両側面のフィルムと確実に熱接着することができ、これによって注出口部材の周囲からの液洩れを防止することができる。特に、複数個のフィンを有する注出口部材を用いた場合にはフィン周縁部をつたわっての内容品の洩漏が皆無とする事ができる。

【０００５】本考案にかかる注出口部材を図をもって示す。図１は請求項１にかかる本考案の注出部材の斜視図であり、図２は請求項２にかかる本考案の注出口部材である。図１において、管状体１の中央部に注出口２を設け、また管状体１の側壁より左右に複数個のフィン３を設けたものである。また、図２においては中央部に注出口２を有する横断面形状が舟型形状をし、その先端部に行くにしたがって薄肉状となっており、その薄肉状部分に透孔４を設けたものである。

【０００６】これらの注出口部材を包装袋に接着するに際しては、開口部を残して３方の周縁部を熱融着してあるプラスチック袋５の開口部に本考案にかかる注出孔を置き２枚の側面のフィルムで挾持して融着することにより、管状体の注出口の場合にはフィンが袋の側面フィルムと完全に一体化して強固に接着することができ、また断面形状が舟型のものは両面のフィルムが透孔を通して一体して強固に接着することができる。

【０００７】しかして、本考案において注出口として使用する材質は高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、或はポリプロピレン等であり、また、注出口の寸法としては融着される包装袋の大きさによって種々変更することができるが通常直径１０ｍｍ位であり、フィンの大きさとしては約幅１ｍｍ、長さ５ｍｍ以上で、また透孔の大きさとしては約幅１ｍ／ｍ×長さ５ｍ／ｍ以上である。

【０００８】

【考案の効果】

以上述べたように、本考案の注出口はその側壁部のフィン又は透孔部分のフィルムは薄肉のためしなやかで包装袋と一体化しやすく、殊に透孔を通して包装袋の表裏のフィルムは一体となっているため接着は確実に行え、従来生じやすかった液洩れ等の欠点を解消することができた。

【図面の簡単な説明】

【図１】本願の請求項１の考案にかかる注出口部材の
斜視図

【図２】本願の請求項２の考案にかかる注出口部材の
斜視図

【図３】本考案にかかる注出口をプラスチック袋に融
着した状態の斜視図

【符号の説明】

１注出口部材２注出口３フィン
４透孔５包装袋

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】管状体の中央に注出口を設けた管状体注
出口部材であって、該管状体の側壁部分に複数個のフィ
ンを左右に設けたことを特徴とする注出口部材。
【請求項２】横断面形状が舟型の中央に注出口を設け
た注出口部材であって、該舟型の側壁部が左右先端にな
るにしたがって薄肉状片であって、且つ該部分に複数個
の透孔を設けたことを特徴とする注出口部材。