JP3016134B2 - 電線ボックス用塗代カバー - Google Patents

電線ボックス用塗代カバー

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JP3016134B2 JP9150894A JP15089497A JP3016134B2 JP 3016134 B2 JP3016134 B2 JP 3016134B2 JP 9150894 A JP9150894 A JP 9150894A JP 15089497 A JP15089497 A JP 15089497A JP 3016134 B2 JP3016134 B2 JP 3016134B2
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俊雄 広渡
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日動電工株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線ボックス用塗
代カバーに関する。
【0002】
【従来の技術】建物の壁面にコンセントやスイッチなど
の電気部品を設置する場合、その壁体に電線ボックスを
埋入して設置し、その電線ボックスに導入した電線を上
記電気部品に接続することが行われる。ところで、電線
ボックスは、これのみをコンクリート製壁体内に埋入し
ておいて、その周囲のコンクリート製壁面に塗代カバー
が取り付けられ、その塗代カバーの外面に上記電気部品
の取付板が配置され、その取付板のねじ挿通孔から上記
塗代カバーのねじ挿通孔に締付けねじを挿入して上記電
線ボックスに螺着させることにより、上記電気部品の取
付板を上記電線ボックスに取り付けることがある。とこ
ろが、このような場合、電線ボックスをコンクリート型
枠間に配置するときの不手際やコンクリート打設時の影
響でコンクリートの壁体内に設置された電線ボックスが
その正規の設置姿勢に対して傾いていることがある。こ
の場合、上記締付けねじを電気部品の取付板のねじ挿通
孔及び塗代カバーのねじ挿通孔に挿入させて電線ボック
スに螺着させるためには、電気部品の取付板及び塗代カ
バーも傾けなければならないので、電気部品の取付板に
取り付けられたコンセントやスイッチなどが傾いて壁面
に設置されてしまうという不具合が生じる。
【0003】このような不具合を生じないようにするた
めに、従来は、塗代カバー側においてねじ挿通孔の数を
増やしたり長孔にしたりすることにより、電線ボックス
が傾いていても、塗代カバーは傾けずに、その塗代カバ
ーのいずれかのねじ挿通孔(又は長孔)と電線ボックス
の螺着位置とを整合させて、塗代カバーをコンクリート
製壁面に取り付け、この塗代カバーの外面に上記電気部
品の取付板を配置させて、締付けねじを電気部品の取付
板のねじ挿通孔及び塗代カバーのねじ挿通孔(又は長
孔)に挿入して電線ボックスに螺着させていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
式は、塗代カバーをコンクリート製壁面に取り付けるも
のであるから、塗代カバーを電線ボックスに取り付け
て、これら両者をコンクリート製壁体に埋設してしまう
タイプには適用することができない。
【0005】また、上記方式は、塗代カバーに、ねじ挿
通孔を増やしたり長孔を形成する場合、限られた範囲
(面積)の箇所でそれを行わなければならないため、電
線ボックスが大きく傾いていると、上記増やしたねじ挿
通孔(又は長孔)では、調節しきれないという問題もあ
った。
【0006】本発明は以上の事情のもとでなされたもの
であり、電線ボックスに塗代カバーを取り付けてコンク
リート製壁体に埋設するタイプに適用することができ、
しかも、電線ボックス及び塗代カバーが傾いてコンクリ
ート製壁体に埋設されていても、コンセントやスイッチ
などの電気部品を傾けずに正規の姿勢に設置することが
容易に行え、設置作業性を高めることのできる電線ボッ
クス用塗代カバーを提供することを目的とする。
【0007】また、本発明は、塗代カバーを電線ボック
スに取り付けたときに電線ボックスの傾きを無段階に調
節することができ、しかも、電線ボックスの傾きを調節
し得る範囲が従来の場合よりも顕著に広くなるような電
線ボックス用塗代カバーを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の電
線ボックス用塗代カバーは、壁体に埋設される電線ボッ
クスの前面開口部に取り付けられるカバー本体が、上記
前面開口部を形成するボックス側壁の前端部に取り付け
られる取付座部と、この取付座部から前方へ突出されて
その囲繞空間が第1開放口となされかつ上記電線ボック
スの施工時に前端面がコンクリート型枠の内面に重ね合
わされる筒状壁とを一体に有し、上記第1開放口の口縁
部である上記筒状壁の後端部に、その第1開放口に臨ま
される第2開放口を備えた回転板がその軸線周りに回転
可能に保持され、上記第2開放口の口縁部の上記第1開
放口に臨む位置に、電気部品を取付可能な取付板のねじ
挿通孔に挿通される締付けねじがねじ込まれるねじ孔が
設けられ、上記第1開放口が上記カバー本体の上記筒状
壁の前端部に破断可能な脆弱部を介して連設された 盲板
によって塞がれている、というものである。
【0009】請求項2に係る発明の電線ボックス用塗代
カバーは、請求項1に記載したものにおいて、上記筒状
壁の後端部に、その後端部に段付状に形成された円環状
のスライド面とこのスライド面に間隔を隔てて対向する
複数の突片とが具備され、上記スライド面と複数の上記
突片との間に上記回転板の外周部に一体に設けられた円
環状の凸条がスライド回転自在に嵌合されて保持されて
いる、というものである。
【0010】これらの発明において、カバー本体を電線
ボックスに取り付け、上記筒状壁の前端面をコンクリー
ト型枠の内面に重ね合わせた状態で上記電線ボックスを
コンクリート型枠空間に設置してコンクリートを打設す
ると、上記電線ボックスがコンクリートの壁体に埋設さ
れる。こうして電線ボックスを壁体に埋設した後、カバ
ー本体に回転可能に保持された回転板をその軸線周りに
回転させると、カバー本体に対する回転板の軸線周りで
の位置が変わる。したがって、カバー本体が取り付けら
れた電線ボックスが傾いているとしても、回転板の軸線
周りでの位置を無段階に調節してその回転板に設けられ
ているねじ孔の位置を適正位置に定めることができるよ
うになる。このことを利用すると、電線ボックスが傾い
ていても、電気部品の取付板をその正規の姿勢に定めて
取り付けることができるようになる。特に請求項2に係
る発明によると、回転板を簡単な構造でカバー本体の第
1開放口の口縁部に保持させることができる。
【0011】また、塗代カバーを電線ボックスの前面開
口部に取り付けると、盲板によって第1開放口が塞がれ
ているカバー本体が電線ボックスの前面開口部を塞ぐ。
そのため、この塗代カバーを取り付けた電線ボックスを
コンクリート打設用の空間に設置した後、その周囲にコ
ンクリートを打設してその電線ボックスをコンクリート
の壁体に埋設させる施工を行っても、電線ボックスの中
にコンクリートが流入することがない。そして、上記盲
板は、コンクリートが硬化してから脆弱部を破断するこ
とによりカバー本体から撤去することができるので、そ
のようにするこ とによって、電気部品の取付板を回転板
に固定することが可能になる。
【0012】請求項3に係る発明の電線ボックス用塗代
カバーは、請求項2に記載したものにおいて、上記カバ
ー本体の上記筒状壁の前端面が、上記回転板の上記ねじ
孔にねじ込まれた上記締付けねじによって締め付けられ
る上記取付板と重なり合う取付面に形成されている、と
いうものである。
【0013】この発明において、回転板のねじ孔にねじ
込んだ締付けねじによって電気部品の取付板を締め付け
ると、その締付力によって取付板が筒状壁の前端面によ
って形成された取付面に押し付けられると同時に、回転
板の凸条がカバー本体側の上記スライド面に押し付けら
れるので、回転板や取付板がカバー本体に動かないよう
に固定される。したがって、上記したように回転板のそ
の軸線周りでの位置調節をした後に、上記締付けねじを
締め付けるだけで回転板がその位置に動かないように固
定されると同時に、取付板がその回転板に固定される。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る塗代カバーA
の実施の一形態を電線ボックスBと共に示した分解斜視
図、図2はカバー本体1の背面図、図3は図2のIII
−III線に沿う断面図、図4は図2のIV−IV線に
沿う拡大断面図、図5は図2のV−V線に沿う拡大断面
図、図6は図2のVI−VI線に沿う拡大断面図、図7
は回転板5の背面図、図8は図5のVIII−VIII
線に沿う断面図、図9は図7のIX−IX線に沿う拡大
断面図、図10は図7のX−X線に沿う拡大断面図、図
11は盲板15が撤去されたカバー本体1に回転板5を
組み付けた塗代カバーAの正面図、図12は同塗代カバ
ーAの背面図、図13は塗代カバーAを取り付けた電線
ボックスBの周囲にコンクリートを打設した状態を示す
一部破断側面図、図14は電線ボックスBに取り付けら
れた塗代カバーAに電気部品の取付板9を取り付けた状
態の一部破断側面図、図15は図12のXV−XV線に
沿う拡大断面図、図16および図17は塗代カバーAの
作用説明図、図18は取付板9の概略正面図である。
【0015】図1に示したように、塗代カバーAはカバ
ー本体1と回転板5とによって形成される。
【0016】図1および図2〜図6を参照してカバー本
体1を説明する。カバー本体1は合成樹脂の一体成形体
でなる。このカバー本体1は、略方形の取付座部12
や、この取付座部12から前方へ突出された筒状壁13
などを有しており、筒状壁13によって囲まれる空間
(囲繞空間)が略円形の第1開放口14となされてい
る。図例のカバー本体1では取付座部12の大きさの割
りに第1開放口14が大きく形成されているので、その
取付座部12は、筒状壁13の根元部分からその外側へ
少し張り出した鍔形となっている。
【0017】筒状壁13の前端部には盲板15が配備さ
れており、この盲板15によって上記第1開放口14が
塞がれている。図3〜図5に示したように、盲板15の
外周部と筒状壁13とのリング状の連設部分は薄肉にな
っており、そのような薄肉の連設部分が破断可能な脆弱
部16となされている。図2や図6に示したように、盲
板15の外周部の1箇所には凹入部17とこの凹入部1
7内に突出された舌片18とが設けられており、凹入部
17に差し込んだペンチなどの工具で舌片18を掴んで
こじるといった作業を行うと、上記脆弱部16が破断さ
れて盲板15がカバー本体1から撤去されるようになっ
ている。舌片18を掴んだ工具でこじるだけでは脆弱部
16が破断されないようなときには、その脆弱部16に
ドライバービットなどを付き立てたりすることによって
脆弱部16を破断することが可能になる。なお、盲板1
5の中央部裏面に位置するボス15aや、強く押圧する
ことによって打ち抜くことが可能な円形の打抜き片15
bや、補強リブ15cなどが設けられている。
【0018】図1に仮想線で示したように、上記凹入部
17は、盲板15の前面に貼着して保持された弾力性を
有する素材でなる突出部19によって覆われている。図
例の突出部19にはスポンジのような柔軟な発泡樹脂が
使われている。また、図3、図4、図6のように、盲板
15の前面は筒状壁13の前端面21よりも少し後位に
位置していて、盲板15の前面と筒状壁13の前端面2
1との間には段差22が保持されている。この段差22
の大きさは図1で説明した上記突出部19を圧縮したと
きにその突出部19が完全に納まる程度の大きさになっ
ている。言い換えると、突出部19を形成している弾力
性を有する素材は上記段差22に納まる厚さになるまで
圧縮可能である。
【0019】図1および図2〜図4のように、上記取付
座部12は平板状に形成されていて、その一対の対辺に
沿って細長い凸部23,23が後方へ突出する形態で形
成されている。そして、図2および図5のように、これ
らの凸部23,23のそれぞれの左右の2箇所に係合孔
部24,24が形成されている。これらの係合孔部2
4,24は、後述する電線ボックスBにカバー本体1を
取り付けることに利用されてる。また、取付座部12の
裏面には位置決め用の突起25が複数箇所に設けられて
いる。これらの突起25は、後述する電線ボックスBに
カバー本体1を取り付けるときに電線ボックスBに対し
てカバー本体1を位置決めする役割を担っている。
【0020】カバー本体1の上記第1開放口14の口縁
部である上記筒状壁13の後端部に、段付状に円環状の
スライド面26が設けられていると共に、このスライド
面26に間隔を隔てて対向する複数の突片28,28が
設けられている。図例では2つの突片28がスライド面
26の周方向において180度隔てた2箇所でそのスラ
イド面26に対向されている。
【0021】なお、上記した取付座部12の8箇所に
は、必要に応じて開口されるねじ挿通部27…が形成さ
れている。これらのねじ挿通部27…についてはさらに
後述する。
【0022】図1および図7〜図10を参照して回転板
5を説明する。この回転板5は合成樹脂成形体でなり、
略矩形の第2開放口51を有していると共に、この第2
開放口51の口縁部に上下2つずつのねじ孔52…が左
右対称な位置に設けられている。図10のように、図例
のねじ孔52は、回転板5からその前方へ突設されたボ
ス部53に金属製のナット体54を埋設することによっ
て形成されている。また、それぞれのボス53には、図
2〜図4などで説明した上記筒状壁13の内面に対して
スライドされる突片55が備わっている。また、この回
転板5は上下左右の等角度おきの4箇所が平坦な欠円部
56となされているが、全体として円形である。したが
って、この回転板5において、上下または左右の欠円部
56,56の相互間隔は、回転板5を円形と考えた場合
の直径よりも少し短くなっている。そして、この回転板
5の4箇所の欠円部56…を除く外周部には、円環状の
凸条57が一体に設けられている。
【0023】以上説明したカバー本体1と回転板5と
は、カバー本体1のスライド面26と突片28との間
に、図15のように回転板5の凸条57を嵌め込むこと
によって組み付けられ、その組付け状態では、回転板5
がカバー本体1にその軸線周りに回転自在に保持される
と共に、カバー本体1の第1開放口14に回転板5の第
2開放口51が臨む。また、ボス部53のねじ孔52も
カバー本体1の第1開放口14に臨む。
【0024】回転板5の凸条57をカバー本体1のスラ
イド面26と突片28との間に嵌め込むときには、回転
板5の2箇所の欠円部56,56を2つの突片28,2
8に臨ませてからその凸条57をスライド面26に重ね
合わせた後、その凸条57をスライド面26の上で滑ら
せて回転板5を所定の角度だけ回転させればよい。ま
た、必ずしもそのような手順を踏まなくても、回転板5
の円弧状の凸条57を突片28,28の上に重ねた状態
からその回転板5を強く押し込むようにしてもよく、そ
のようにすると、回転板5を押し込む力で突片28,2
8が弾性変形して凸条57がそれらの突片28,28を
乗り越え、その凸条57がスライド面26に重なると同
時に、突片28,28が元の形状に復帰して凸条57が
スライド面26と突片28との間に嵌まり込む。図11
に、上記した盲板15が撤去されたカバー本体1に回転
板5を組み付けた塗代カバーAを正面図で表してあり、
図12に同塗代カバーAを背面図で表してあり、また、
図12には突片28が凸条57の上に重なっている状態
を拡大して示してある。
【0025】次に、図1に示したように、電線ボックス
Bは、略矩形の前面開口部101を有する合成樹脂製の
箱体でなり、その4つのボックス側壁102や底壁10
3の所定箇所には、強く押圧することによって開口され
る電線挿通部104が形成されている。また、4つのボ
ックス側壁102のそれぞれには左右の2箇所に係合爪
105が外向きに突設されている一方、それらのボック
ス側壁102のそれぞれの内側の左右の2箇所にねじ孔
106が設けられている。
【0026】上記回転板5をカバー本体1に取り付けて
なる塗代カバーAは、そのカバー本体1の取付座部12
を電線ボックスBのボックス側壁102の前端部107
に固定することによって電線ボックスBに取り付けられ
る。すなわち、図12に仮想線で示したように、塗代カ
バーA側の位置決め用の突起25を利用して、電線ボッ
クスBのボックス側壁102の前端部107に上記取付
座部12を位置合わせすると共に、塗代カバーA側の係
合孔部24に電線ボックスB側の係合爪105を押し込
んで係合させると、取付座部12がボックス側壁102
の前端部107に固定され、それによって、塗代カバー
Aが電線ボックスBに取り付けられる。図例の電線ボッ
クスBは係合爪105が4つのボックス側壁102のそ
れぞれに設けられているので、90度回転された姿勢の
電線ボックスBに対しても塗代カバーAを取り付けるこ
とができる。また、必要があれば、塗代カバーA側のね
じ挿通部27を開口させ、そのねじ挿通部27に挿通し
た取付ねじを電線ボックスA側のねじ孔106にねじ込
むことによって塗代カバーAを電線ボックスBに取り付
けることも可能である。
【0027】図18に示したように、電気部品の取付板
9は、縦長の矩形に形成されていて、その上下に横長の
ねじ挿通孔91,91を有すると共に、スイッチやコン
セントといった様々な電気部品200を取り付けるため
の開口92を有する。図例の取付板9は、3つの電気部
品200を立てに並べて取り付けることができるように
なっている。この取付板9において、上下のねじ挿通孔
91,91の相互間隔L1は、図7に示した回転板5の
上下のねじ孔52,52の相互間隔L2に一致してい
る。また、図11に仮想線で示したように、図例の塗代
カバーAには、2枚の取付板9,9を横に並べて取り付
けることができるようになっている。
【0028】図14のように、取付板9は、その上下の
端部を上記カバー本体1の筒状壁13の前端面21に重
ね合せ、かつ、その取付板9の上下のねじ挿通孔91,
91に挿通した締付けねじ93,93を回転板5のねじ
孔52,52にねじ込むことによって塗代カバーAに取
り付けられる。このような取付状態において、締付けね
じ93,93が十分に強い力で締め付けられていると、
その締付力によって取付板9が筒状壁13の前端面21
によって形成された取付面29に重なって押し付けられ
ると同時に、回転板5の凸条57(図15参照)がカバ
ー本体1側のスライド面26に重なって押し付けられる
ので、回転板5や取付板9がカバー本体1に動かないよ
うに固定される。こに対して、締付けねじ93,93を
緩めた状態では、上述したように回転板5をカバー本体
1に対してその軸線周りに回転させることができる。
【0029】次に、電線ボックスBの施工手順の一例を
説明する。
【0030】電線ボックスBの施工に先立って、盲板1
5が撤去されていないカバー本体1に回転板5を取り付
けた塗代カバーAが電線ボックスBに取り付けられる。
そして、塗代カバーAを取り付けた電線ボックスBが図
13のようにコンクリート型枠301を利用して取り付
けられる。この図例では、電線ボックスBの背部に設け
られている針金挿通部108に挿通した針金109を図
示していない鉄筋に固定し、そのように固定された針金
109で電線ボックスBに取り付けられている塗代カバ
ーA側の筒状壁13の前端面21をコンクリート型枠3
01の内面に押し付けて重ね合わせてある。このように
して所定位置に電線ボックスBを取り付けると、弾力性
を有する突出部19(図1)がコンクリート型枠301
に押し付けられて圧縮されるので、その突出部19が盲
板15の前面と筒状壁13の前端面21との間に形成さ
れている段差22(図3、図4、図6参照)に納まり、
筒状壁13の前端面21が確実にコンクリート型枠30
1に押し付けられ、電線ボックスBの位置が確実に定ま
る。
【0031】こうして電線ボックスBを取り付けた後、
図13のように、その周囲のコンクリート打設用の空間
にコンクリートCを打設してそのコンクリートCを硬化
させる。コンクリートを打設するときには、盲板15
が、塗代カバーAの第1開放口14や第2開放口51、
さらには電線ボックスBの前面開口部101を塞いでい
るので、塗代カバーAの内部や電線ボックスBの内部に
コンクリートが流入するような事態は起こらない。
【0032】コンクリートCが硬化した後、コンクリー
ト型枠301を取り外すと、今まで圧縮されていた突出
部19(図1)がその弾力性により復元して前方へ突き
出る。そのため、コンクリートCから突出している突出
部19を目で見ることによって電線ボックスBの設置箇
所を容易に発見することが可能である。また、打設した
コンクリートCが塗代カバーAの前側に廻り込んでいた
としても、コンクリート型枠301を撤去したときに上
記突出部19がコンクリートCから前方へ突出していた
り、前側に廻り込んだコンクリートがその突出部19の
弾力性によって膨らんでいたりするので、電線ボックス
Bの設置箇所を発見しやすくなる。
【0033】上記のようにして電線ボックスBを設置し
た後、盲板15の外周部の脆弱部16を破断してその盲
板15を撤去する。このようにすると、回転板5のボス
部53がカバー本体1の第1開放口14に臨んでいるの
で、電気部品の取付板9を回転板5に固定することがで
きる状態になる。したがって、図14のように、取付板
9の上下の端部をカバー本体1の筒状壁13の前端面2
1である取付面29に重ね合せ、かつ、その取付板9を
締付けねじ93,93を用いて塗代カバーAに取り付け
らる。この場合に、図16のようにカバー本体1が正規
姿勢になっているときには、締付けねじ93,93を締
め付けて取付板9を塗代カバーAに固定すればよい。ま
た、図17のようにカバー本体1が正規姿勢になってい
ないときには、締付けねじ93,93を緩めて回転板5
をカバー本体1に対してその軸線周りにθだけ回転さ
せ、そうすることによって取付板9の姿勢を修正した
後、締付けねじ93,93を締め付けて取付板9を塗代
カバーAに固定すればよい。
【0034】なお、この実施形態の塗代カバーAにおい
て、当初のカバー本体1には盲板15が設けられている
ので、回転板5のボス部83は、盲板15に当たらない
高さであることが必要である。そのため、盲板15を撤
去した後、取付板9を図14のように取り付けると、取
付板9とボス部83との間に一定の隙間δが形成され
る。この隙間δが大きいと、締付けねじ93を締め付け
たときの取付板9の撓みが大きくなり過ぎて不都合を来
すことがある。そのような事態を回避するためには、盲
板15に膨らみ部を設けておき、その膨らみ部の中にボ
ス部83が突入する程度にボス部83を高さを高くして
おけばよい。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、コンクリート打設用の
空間に設置された電線ボックスの周囲にコンクリートを
打設する前に、その電線ボックスに塗代カバーを取り付
けておくことができ、そのようにしても、事後的にコン
セントやスイッチなどの電気部品の設置姿勢を容易に調
節することができるので、電気部品の設置作業性が高ま
るという効果がある。しかも、本発明の塗代カバーは、
電線ボックスが傾いて設置されていてもその傾きを無段
階に広範囲で調節することができるという卓効がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る塗代カバーの実施の一形態を電線
ボックスと共に示した分解斜視図である。
【図2】カバー本体の背面図である。
【図3】図2のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】図2のIV−IV線に沿う拡大断面図である。
【図5】図2のV−V線に沿う拡大断面図である。
【図6】図2のVI−VI線に沿う拡大断面図である。
【図7】回転板の背面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線に沿う断面図であ
る。
【図9】図7のIX−IX線に沿う拡大断面図である。
【図10】図7のX−X線に沿う拡大断面図である。
【図11】盲板が撤去されたカバー本体に回転板5を組
み付けた塗代カバーの正面図である。
【図12】図11の塗代カバーの背面図である。
【図13】塗代カバーを取り付けた電線ボックスの周囲
にコンクリートを打設した状態を示す一部破断側面図で
ある。
【図14】電線ボックスに取り付けられた塗代カバーに
電気部品の取付板を取り付けた状態の一部破断側面図で
ある。
【図15】図12のXV−XV線に沿う拡大断面図であ
る。
【図16】塗代カバーの作用説明図である。
【図17】塗代カバーの作用説明図である。
【図18】取付板の概略正面図である。
【符号の説明】 A 塗代カバー B 電線ボックス C コンクリート(壁体) 1 カバー本体 5 回転板 9 取付板 12 取付座部 13 筒状壁 14 第1開放口 15 盲板 16 脆弱部 21 筒状壁の前端面 22 段差 26 スライド面28 突片 29 取付面 51 第2開放口 52 ねじ孔 57 凸条 91 取付板のねじ挿通孔 93 締付けねじ 101 電線ボックスの前面開口部 200 電気部品

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁体に埋設される電線ボックスの前面開
    口部に取り付けられるカバー本体が、上記前面開口部を
    形成するボックス側壁の前端部に取り付けられる取付座
    部と、この取付座部から前方へ突出されてその囲繞空間
    が第1開放口となされかつ上記電線ボックスの施工時に
    前端面がコンクリート型枠の内面に重ね合わされる筒状
    壁とを一体に有し、 上記第1開放口の口縁部である上記筒状壁の後端部に、
    その第1開放口に臨まされる第2開放口を備えた回転板
    がその軸線周りに回転可能に保持され、上記第2開放口
    の口縁部の上記第1開放口に臨む位置に、電気部品を取
    付可能な取付板のねじ挿通孔に挿通される締付けねじが
    ねじ込まれるねじ孔が設けられ、上記第1開放口が上記
    カバー本体の上記筒状壁の前端部に破断可能な脆弱部を
    介して連設された盲板によって塞がれていることを特徴
    とする電線ボックス用塗代カバー。
  2. 【請求項2】 記筒状壁の後端部に、その後端部に段
    付状に形成された円環状のスライド面とこのスライド面
    に間隔を隔てて対向する複数の突片とが具備され、上記
    スライド面と複数の上記突片との間に上記回転板の外周
    部に一体に設けられた円環状の凸条がスライド回転自在
    に嵌合されて保持されている請求項1に記載した電線ボ
    ックス用塗代カバー。
  3. 【請求項3】 上記カバー本体の上記筒状壁の前端面
    が、上記回転板の上記ねじ孔にねじ込まれた上記締付け
    ねじによって締め付けられる上記取付板と重なり合う取
    付面に形成されている請求項2に記載した電線ボックス
    用塗代カバー。
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