JP3015505U - スキー用ズボン - Google Patents

スキー用ズボン

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JP3015505U
JP3015505U JP1995002485U JP248595U JP3015505U JP 3015505 U JP3015505 U JP 3015505U JP 1995002485 U JP1995002485 U JP 1995002485U JP 248595 U JP248595 U JP 248595U JP 3015505 U JP3015505 U JP 3015505U
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JP
Japan
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knee
main body
ski
apex
thigh
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JP1995002485U
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English (en)
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春美 斉藤
寿 中村
宏司 武藤
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Goldwin Inc
Original Assignee
Goldwin Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 運動性や審美性に優れており、保温性のある
織布製のスキー用ズボンを提供することである。 【構成】 織布製の表地2と裏地3との間に中綿を封入
してズボン本体5を構成するとともに、ズボン本体5の
前身頃6の膝部分に上下の伸縮方向に対して交差する方
向の蛇腹を形成し、さらにズボン本体5の前身頃6の膝
の部分およびズボン本体5の後身頃7の臀部から膝部に
連なる部分に、左右および上下の伸縮方向に対してバイ
アス方向のパーツ63、71、72を用いる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、スキー用ズボンの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のスキー用ズボンは、運動性(伸縮性)とフィット性(審美性) とを高めるために、伸縮性の素材を用いて構成されていた。この場合、上記2つ の機能は達成されるが、伸縮性の素材は、中綿を入れる構造にできないため、保 温性に欠けるという問題があった。
【0003】 一方、保温性を確保するために、スキー用ズボンの構成素材を織布とし、織布 素材を2枚合わせにして、それらの間に中綿を入れれば、当該スキー用ズボンに ついては保温性を高めることができる。しかし、織布製のスキー用ズボンによる と、今度は、逆に、伸縮性に欠けるため、運動性を損なわないようにゆとりを大 きくとったカッティングを用いなければならず、その結果、着用時に身体にフィ ットしにくく、審美性が損なわれていた。
【0004】 具体的には、織布製のスキー用ズボンでは、膝の屈伸運動による突っ張り感を 緩和するため、股下の長さを長めに設定している。しかし、スキーブーツを着用 すると、股下にたるみが生じ、審美性が損なわれている。また、予め膝を曲げた 状態に合わせた織布製のスキー用ズボンでは、直立した状態では不要なしわが生 じ、審美性や着用感に問題があった。また薄手の伸縮性素材を用いて全体を構成 し、中綿を入れる構造にすることは可能であるが、この方法でははっ水加工など を行ったスキーウエア用伸縮性素材のコストが高くなり、また種類も限定される ため工業的には実用的でなかった。
【0005】 このように、従来の技術では、運動性、審美性、保温性の3つを同時に満足さ せるものは得られなかった。
【0006】
【考案の目的】
したがって、本考案の目的は、運動性や審美性に優れており、保温性のある織 布製のスキー用ズボンを提供することである。
【0007】
【考案の解決手段】
通常、スキー用ズボンに要求される伸縮性は、ズボン本体の全部位、全方向に 求められているわけではない。そこで、考案者は、スキー運動における身体の動 きを調査分析し、スキー用ズボンにおいて、伸縮性の必要な部位、方向を明らか にし、伸縮性を必要とする部分に、必要な方向に伸縮性を有する伸縮性素材を用 いるか、または本来、伸縮性のない織布生地をバイアス方向に用いることによっ て、余分なゆとりを必要とせず、身体にフィットしたシルエットを維持しながら も、同時に、運動性、保温性をも満足できるスキー用ズボンを実現している。
【0008】 一般に人間が運動を行うときは、直立時に比較すると身体の各部で皮膚の伸縮 が発生している。被服において、運動に対して被服が及ぼす負荷を軽減させるた めには、被服の伸縮性が着用者の皮膚の伸縮性により近いことが必要である。す なわち被服は運動時の皮膚の伸縮方向と同程度の伸縮性をもつことが望ましい。 この場合、縮みは通常衣服に用いる柔軟布ではあまり問題にならないので、特に 重要なのは伸びの問題となる。
【0009】 そこで、考案者は、スキーの滑降時における人体の皮膚の伸縮状態を詳細に調 査・分析した結果、スキー用ズボンにおいては、滑降時の膝を曲げた屈み姿勢で は臀部の頂点から大腿部を通って膝の中心に至る方向に最大の伸びが発生してい ることが明らかになった。この特徴は大腿部の内外両側に同様にみられる。
【0010】 またこれに伴い、膝部分で上下左右の方向へ伸びが発生しており、上下方向に は膝中心部分を頂点とし、左右両側部へ至るにしたがって伸びが減少し、ある点 を過ぎると逆に縮みが発生していることも判明した。
【0011】 さらに屈み姿勢では、背部分においては特に腰の近傍でより多くの伸びが発生 していることも確認された。ズボン着用時に屈み姿勢をとると、ズボンがさがり 背中が露出するのはこのためである。
【0012】 このように運動時には身体の各部が伸縮しているが、その程度は一様でなく差 異がある。したがって運動に適した被服に要求される伸縮性は特定の部位に限定 しても大きな効果が得られる。
【0013】 したがって、上記の特に伸びの大きい部分のみに伸縮性を付与することによっ てスキー用ズボン全体として、必要以上にゆとりをもった寸法としてカッティン グする必要がなく、身体にフィットした審美性が確保できる。また、織布製の表 地と裏地との間に中綿が封入できるため、その保温作用によって、スキー用ズボ ンに必要な保温性を持たせることができる。
【0014】
【実施例】
以下に本考案の実施例を示す。なお伸縮性を付与する方法としては伸縮性素材 を用いる方法もあるが、その他にも通常の織布をバイアス方向に用いたものを使 用することも可能である。周知の通り、通常の織布は、縦糸や横糸の方向には伸 びないが、それらの糸に対して斜め方向、つまりバイアス方向には縦糸と横糸と の交差角度の変化に伴ってある程度の伸びが現れる。
【0015】 そこで、ここでは一例として、伸縮性素材として通常の織布をバイアス方向に 裁断したものを使用する場合について説明する。もちろん伸縮部分に通常の伸縮 性素材を用いてもなんら問題はない。
【0016】 図1ないし図4は、本考案のスキー用ズボン1を示している。このスキー用ズ ボン1は、織布製の表地2と裏生地例えば織布製の裏地3との間にシート状の中 綿4を封入したズボン本体5によって構成されている。そして、ズボン本体5の 表地2は、前身頃6と後身頃7とを外側および内側の脇に沿って縫い合わせて構 成されており、前身頃6は、腰から膝にいたる大腿部を左右に分割したパーツ6 1、62、膝の部分に対応するパーツ63、すねの部分に対応するパーツ64を 縫い合わせたものとなっている。
【0017】 膝の部分のパーツ63は、屈伸運動に必要な上下の伸縮方向に対して直角に交 差する方向に蛇腹を形成しており、しかも上下・左右の伸縮方向に対してバイア ス方向の生地を用いている。このように、膝の部分は、上下・左右方向すなわち 縦・横への伸びが必要となるので、この実施例では、左右方向の伸びは生地のバ イアス方向の伸びで対応させ、縦方向には生地のバイアス方向の伸びのほか、蛇 腹構造の伸縮で対応させてある。
【0018】 そして、膝部分の伸縮範囲は、伸縮性を必要とする部分を完全に覆うように設 定してある。なお、パーツ63の内側に蛇腹の形成範囲に対応して、上下・左右 方向に伸縮可能な伸縮地18があてがわれている。したがって、通常、この蛇腹 部分は、折り畳まれた形態となっている。また、すその部分にスキーブーツに被 せるための内カバー19が取り付けられている。なお、その他のパーツ61、6 2、63、64は、生地採りの都合により、任意の方向となっている。
【0019】 またズボン本体5の後身頃7は、後内側のパーツ71、後外側のパーツ72、 ふくらはぎに対応する部分のパーツ73を縫い合わせて構成されている。ここで 後内側のパーツ71、後外側のパーツ72は、それぞれ後身頃7の腰、特に臀部 頂点から大腿部外側および内側を通って膝部に連なる部分にあって、腰および脚 部の屈伸に伴う伸縮方向にバイアス方向を合わせた生地採りとなっている。パー ツ61とパーツ71の縫合線、パーツ62とパーツ72の縫合線は少なくとも脇 線位置かそれより前側に設けてある。
【0020】 他のパーツ73は生地採りによって任意の方向でよい。また膝下の部分はフィ ット性を高めるために4つのパーツを筒状として構成してある。
【0021】 そして、ズボン本体5の形態は、予め膝部分で屈曲した形状として裁断されて いる。これは、縫い上がり状態で、膝の角度がスキー競技で想定される運動姿勢 の中で最も頻度の高い角度付近となるように型紙を設計することによって設定さ れる。
【0022】 なお、ズボン本体5の腰の部分にウエストベルト8が縫い付けられており、左 右にベルクロファスナ付の調整ベルト9、前側にフック17が取り付けられ、さ らに背面側に背当て10が取り付けられており、この背当て10から前側のウエ ストベルト8に対してベルト金具11によって背中で交差する伸縮性の吊りベル ト12が架け渡した状態で縫い付けられている。また、前身頃6のパーツ62の 部分にポケット13が形成されており、またズボン本体5のすそにベルクロファ スナ付のすそベルト14が縫い付けられ、さらに内側に保護パット15、外側に すそファスナ16がそれぞれ縫い付けられている。
【0023】 背当て10の部分は、肩部分で吊りベルト12の接触位置を首寄りに維持する ために、吊りベルト12を背中で交差させ、交差位置を高めに設定できるよう、 ベルト金具11を用いている。これによって、腕の動きにほとんど影響がない部 分すなわち肩の首寄り部分に吊りベルト12を掛ける位置が設定できる。また、 ベルト金具11を用いると、背当て10の丈を必要以上に高くしなくてもよいの で、背当て10の存在によって、着用者が前かがみになったとしても、伸縮性の ない背当て10の部分が着用者の動作を妨げ、運動性を損なうこともなくなる。
【0024】
【考案の効果】
本考案では次の効果が得られる。保温性を持たせるため中綿を封入した織布製 スキー用ズボンにおいて、運動時に特に伸びの大きい部分、すなわちズボン本体 のほぼ臀部頂点から大腿部内側を通って膝へ連なる部分、ズボン本体のほぼ臀部 頂点から大腿部外側を通って膝へ連なる部分、および前身頃の膝の上下左右方向 に伸縮性を付与することによって必要な運動性が確保でき、その結果他の部分で は運動性確保のためのゆとりを持たせる必要がなくなるので、ズボン全体として 必要以上にゆとりを持たせることなく、身体にフィットした審美性に優れたスキ ー用ズボンが完成できる。
【0025】 さらに伸縮部分にはバイアス方向パーツを用いるか、または伸縮性素材を用い る場合でも必要最小限のみ使用するのでズボン本体が安価になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のスキー用ズボンの正面図である。
【図2】本考案のスキー用ズボンの側面図である。
【図3】本考案のスキー用ズボンの背面図である。
【図4】本考案のスキー用ズボンの一部の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 スキー用ズボン 2 表地 3 裏地 4 中綿 5 ズボン本体 6 前身頃 7 後身頃 8 ウエストベルト 9 調整ベルト 10 背当て 11 ベルト金具 12 吊りベルト 13 ポケット 14 すそベルト 15 保護パット 16 すそファスナ 17 フック 18 伸縮地 19 内カバー 61、62、63、64 前身頃6のパーツ 71、72、73 後身頃7のパーツ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 武藤 宏司 富山県小矢部市清沢230番地 株式会社ト ヤマゴールドウイン内

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 織布製の表地によりズボン本体を構成す
    ると共に、ズボン本体のほぼ臀部頂点から大腿部内側を
    通って膝へ連なる部分、ズボン本体のほぼ臀部頂点から
    大腿部外側を通って膝へ連なる部分、および前身頃の膝
    の部分に、上下左右方向に伸縮性を持たせたことを特徴
    とするスキー用ズボン。
  2. 【請求項2】 織布製の表地によりズボン本体を構成す
    ると共に、ズボン本体のほぼ臀部頂点から大腿部内側を
    通って膝へ連なる部分、およびズボン本体のほぼ臀部頂
    点から大腿部外側を通って膝へ連なる部分にバイアス方
    向のパーツを用い、さらにズボン本体の前身頃の膝部分
    に左右方向に伸縮性を持たせる様にしたバイアス方向の
    パーツで、上下の伸縮方向に対して交差する方向の蛇腹
    を形成したことを特徴とするスキー用ズボン。
  3. 【請求項3】 背当て部分の丈を短くし、吊りベルトの
    交差位置を調節できる金具を備えたことを特徴とする請
    求項2記載のスキー用ズボン。
  4. 【請求項4】 織布製の表地によりズボン本体を構成す
    ると共に、ズボン本体のほぼ臀部頂点から大腿部内側を
    通って膝へ連なる部分、ズボン本体のほぼ臀部頂点から
    大腿部外側を通って膝へ連なる部分、および前身頃の膝
    の部分に、上下左右方向に伸縮性素材を用いたことを特
    徴とするスキー用ズボン。
  5. 【請求項5】 背当て部分の丈を短くし、吊りベルトの
    交差位置を調節できる金具を備えたことを特徴とする請
    求項4記載のスキー用ズボン。
JP1995002485U 1995-03-06 1995-03-06 スキー用ズボン Expired - Lifetime JP3015505U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011074520A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Azu:Kk ズボン型衣類

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