JP3015378U - 仏壇における須弥壇 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 仏壇における須弥壇に工夫をこらすことによ
り、仏壇により荘厳な雰囲気を醸し出す。 【構成】 須弥壇の前部に設けた支持手段に透明球体又
は透明凸レンズを支持させ、該透明球体又は透明凸レン
ズの後方には絵、写真、彫物等の被観賞物を配設したこ
とを特徴とする仏壇における須弥壇。被観賞物の近傍に
は照明手段を配設することが望ましい。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は仏壇における須弥壇に関するものである。仏壇における須弥壇とは、 仏壇内において仏像を安置するために設けられた壇である。

【０００２】

【従来の技術】

仏壇には従来より須弥壇が設けられている。須弥壇上には仏像が安置されてお り、須弥壇の前面にはしばしば彫物等の装飾が施されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかるに、上記従来の須弥壇は単に仏像を載置する台に過ぎないものであり、 前面に彫物等の装飾を備えている場合においても特に仏壇の使用者の注意を喚起 するようなものではない。 本考案は、仏壇における須弥壇に工夫をこらすことにより、仏壇により荘厳な 雰囲気を醸し出そうとしてなされたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、本考案は、須弥壇の前部に設けた支持手段に透明 球体を支持させ、該透明球体の後方には絵、写真、彫物等の被観賞物を配設した ことを特徴とする仏壇における須弥壇（請求項１）を提供するものである。

【０００５】 また、前記支持手段には透明球体に代えて透明凸レンズを支持させるようにし てもよい。

【０００６】 更に、前記被観賞物の近傍には照明手段を配設してもよい（請求項３）。

【０００７】

【作用】

［請求項１の仏壇における須弥壇］ 請求項１の仏壇における須弥壇においては、須弥壇の前部に設けた支持手段に 透明球体を支持させ、該透明球体の後方に絵、写真、彫物等の被観賞物を配設し たため、仏壇の使用者が須弥壇の透明球体を見たときには、絵、写真、彫物等の 被観賞物は使用者の目に拡大ないし変形された状態で見える。

【０００８】 ［請求項２の仏壇における須弥壇］ 請求項２の仏壇における須弥壇は透明球体に代えて透明凸レンズを使用したも のであり、上記請求項１の仏壇における須弥壇と同様の作用を有する。

【０００９】 ［請求項３の仏壇における須弥壇］ 請求項３の仏壇における須弥壇においては、被観賞物の近傍に照明手段が配設 されているため、被観賞物は美しく照明された状態で見える。

【００１０】

【実施例】

次に、本考案の実施例を添付図面に従って説明する。 図１は仏壇の一例を示すものである。この仏壇１は上台３の略中央部に須弥壇 ５を備えている。須弥壇５上には仏像７が安置されている。符号８は外扉、符号 ９は内扉である。

【００１１】 しかして、本考案においては、須弥壇５の前部には支持手段１１を設け、該支 持手段１１には透明球体１３を支持させ、該透明球体１３の後方には絵、写真、 彫物等の被観賞物１５を配設している（図３参照）。図示の事例における支持手 段１１は透明球体１３に適合する透孔１７を備えた板状体であり、該透孔１７に 透明球体１３を嵌着している。透明球体１３としては、好ましくは水晶球を使用 する。被観賞物１５としては、例えば仏像、蓮、人の顔等を表わす絵や写真或い は文字、彫物等を使用する。符号１９は支持手段１１の前面に取り付けた透明球 体１３の補助的支持手段である。この補助的支持手段１９は支持手段１１の透孔 １７に嵌着した透明球体１３が外方に外れないようにするという役割をも果たす ものである。換言すれば、この補助的支持手段１９は水晶球等の盗難防止の効果 をも発揮するものである。符号２１は支持手段１１の後面に取り付けた透明球体 １３の別の補助的支持手段、符号２３は被観賞物１５の支持手段である。

【００１２】 図４に示す事例においては、前記透明球体１３に代えて透明凸レンズ１３’を 使用している。即ち、須弥壇５の前部には支持手段１１’を設け、該支持手段１ １’には透明凸レンズ１３’に適合する透孔１７’を備えさせ、該透孔１７’に 透明凸レンズ１３’を嵌着している。符号１９’は支持手段１１’の前面に取り 付けた透明凸レンズ１３’の補助的支持手段であって、前述の補助的支持手段１ ９と同様の働きをなすものである。符号２１’は支持手段１１’の後面に取り付 けた透明凸レンズ１３’の別の補助的支持手段である。

【００１３】 図４に示す事例においては、更に被観賞物１５の近傍に照明手段２７を配設し ている。照明手段２７としては、例えば小電球を使用する。

【００１４】

【考案の効果】

［請求項１の仏壇における須弥壇］ 請求項１の仏壇における須弥壇においては、仏壇の使用者が須弥壇の透明球体 を見たときには、絵、写真、彫物等の被観賞物は使用者の目に拡大ないし変形さ れた状態で見える。従って、このことにより仏壇は一層荘厳な雰囲気を醸し出し 、仏壇の使用者により大きな満足感を与えるものとなる。

【００１５】 ［請求項２の仏壇における須弥壇］ 請求項２の仏壇における須弥壇は透明球体に代えて透明凸レンズを使用したも のであり、上記請求項１の仏壇における須弥壇と同様の効果を発揮する。

【００１６】 ［請求項３の仏壇における須弥壇］ 請求項３の仏壇における須弥壇においては、被観賞物の近傍に照明手段が配設 されているため、被観賞物は美しく照明された状態で見える。従って、被観賞物 は更に好ましい状態で使用者の目に写り、仏壇の商品的価値は更に向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】仏壇の一例を示す正面図である。

【図２】須弥壇の一例を示す正面図である。

【図３】須弥壇の一例を示す断面図である。

【図４】須弥壇の別の一例を示す断面図である。

【符号の説明】

１ 仏壇 ３ 上台 ５ 須弥壇 ７ 仏像 ８ 外扉 ９ 内扉 １１ 支持手段 １１’ 支持手段 １３ 透明球体 １３’ 透明凸レンズ １５ 被観賞物 １７ 透孔 １７’ 透孔 １９ 補助的支持手段 １９’ 補助的支持手段 ２１ 別の補助的支持手段 ２１’ 別の補助的支持手段 ２３ 被観賞物の支持手段 ２７ 照明手段

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 須弥壇の前部に設けた支持手段に透明球
   体を支持させ、該透明球体の後方には絵、写真、彫物等
   の被観賞物を配設したことを特徴とする仏壇における須
   弥壇。
2. 【請求項２】 須弥壇の前部に設けた支持手段に透明凸
   レンズを支持させ、該透明凸レンズの後方には絵、写
   真、彫物等の被観賞物を配設したことを特徴とする仏壇
   における須弥壇。
3. 【請求項３】 前記被観賞物の近傍には照明手段を配設
   したことを特徴とする請求項１又は２の仏壇における須
   弥壇。