JP3014926B2 - 下敷きシート - Google Patents

下敷きシート

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JP3014926B2
JP3014926B2 JP6188798A JP18879894A JP3014926B2 JP 3014926 B2 JP3014926 B2 JP 3014926B2 JP 6188798 A JP6188798 A JP 6188798A JP 18879894 A JP18879894 A JP 18879894A JP 3014926 B2 JP3014926 B2 JP 3014926B2
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義治 薄井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビルや住居の移転の際
の荷物の搬入搬出時に使用するための下敷きシートやト
ラックの荷台用の下敷きシート、あるいはカーペットな
どの各種の敷物類の滑り移動を防止するのに好都合な下
敷きシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばビルや住居の移転の際の荷
物の搬入搬出時には、建物の基盤や床の損傷を防止する
ためにその搬入搬出路に養生シートと呼ばれている下敷
きシートを敷設し、その上を作業員や運搬台車が往来す
るという方法が採用されている。そしてかかる用途の下
敷きシートとしては、ときには有り合わせのシートが使
用されている場合も見受けられるが、従来多くの場合複
数枚の薄いベニヤ板を並べてガムテープで仮止めし、搬
出入通路を形成しているのが実情である。
【0003】また例えばホテル内部や洋室には絨毯やカ
ーペット、玄関口には靴拭きあるいは足拭き用マット、
トイレマット(以下これらを単に敷物という)が敷設さ
れている。そして敷物の位置ずれを防止する手段として
多くの場合、裏面にゴム系の物質が裏張りが施されてい
る。かかる手段が施されている敷物は支持面に対しての
ある程度の滑り止め防止効果を有している。このよう
物として例えば特公昭50-12207号公報、実開昭60-970
80号公報、同60-144459 号公報記載のように裏面にゴム
シートを貼着したもの、あるいは特開平2-157357号公報
や実開昭63-7179 号公報に記載されているように敷物の
下面に凹凸を設けたものを挙げることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら薄いベニ
ヤ板は比較的安価で軽量であるという利点を有している
が、長さが約2m程度であることから搬入搬出路が長い
場合には複数枚のベニヤ板を接続して搬入搬出路に固定
しなければならず、その固定作業が煩わしいばかりでな
く継ぎ目に段差が生じ、さらに台車や作業員の頻繁な往
来によってその継ぎ目部分が浮き上がるという事態がし
ばしば発生し、円滑な往来を確保するためにはその都度
浮き上がり部分を修正しなければならないという難点を
有している。
【0005】そのうえ搬入搬出路へのベニヤ板の敷設作
業や終了後の撤去作業にも多くの労力を必要とし、さら
に荷物の搬入搬出時にベニヤ板が破損すると足元の安全
性が確保できなくなるばかりでなく撤去作業時に破損部
分のトゲが刺さるという危険を招き、業界においてはベ
ニヤ板に代わる軽量安価にして安全な下敷きシートが強
く要望されていた。
【0006】一方、建物内の床や廊下の下敷きシートと
しては、ベニヤ板は床や廊下が損傷するという懸念があ
るため不向きとされ、多くの場合、帆布や不織布シート
が使用されている。しかしながらこれら従来の帆布や不
織布シートは床や廊下の表面との摩擦抵抗が小さいた
め、シートの両縁と前後端を接着テープでもって止着し
ていたとしても、運搬台車がその上を走行するとシート
が走行方向に少しずつ滑り移動が発生し、この滑り移動
が累積して運搬台車の進行側においてシートが波のよう
に盛り上がり、運搬台車の走行が不円滑となるばかりで
なく止着したテープの剥離を招くという問題が生じる。
【0007】また、上記のように下面にゴムシートや凹
凸を設けた敷物は、ある程度の滑り移動の防止効果を備
えているが、例えば玄関マットのように床面との接触面
積が比較的小さく、歩行による蹴り作用が働くとマット
がずれ動き、歩行の都度に位置がずれて見苦しくなる。
かかる事態は厚手の平滑なゴムシートを裏面に貼り合わ
せることによって改善することができるが、敷物全体が
重くかつ硬くなって取り扱いが困難となる。そのうえ従
来の滑り止め技術では、例えば椅子のカバーシートのよ
うに薄い敷物には不適当であり、またゴムシートを貼着
すると通気性が阻害され通気性不良にもとづく種々なト
ラブルを招く。
【0008】本発明は上記した不都合が解決された滑り
止め効果の大きい下敷きシートを提供するものであり、
例えば荷物の搬出入時の下敷きシートとして使用した場
合、建物内の平坦な床や廊下の面に対して滑りが生じに
くく、上記した運搬台車の進行側においてシートが波の
ように盛り上がるという現象が殆ど生じないという効果
を発揮する下敷きシートを提供することを目的としてな
されたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、不織布シート
の少なくとも裏面に高摩擦性の網状層を設けることによ
って上記課題を解決した。即ち本発明の荷物の搬入搬出
用の下敷きシートは、不織布シートの少なくとも裏面
に、直径が約0.5〜2mmの多数の合成重合体連続線
条の各々が屈曲し相互に交差しながら長手方向に延び、
且つそれぞれの交差点において接着されてなる網状層が
形成され、この網状層が不織布シート面に加圧されて不
織布シートに接着され、下記測定法により測定された滑
り摩擦抵抗値が25kgf以上を有していることを特徴
としているものである。 記 水平面に置いた鏡面仕上げの板ガラス上に、15cm×
15cmの上記下敷きシートの試料をその網状層を下面
として載置し、その上に16cm×16cm、重さ12
0g の合成樹脂板を載せてこの合成樹脂板上に20kg
の分銅を載せて加重し、合成樹脂板の端に紐を付けてそ
の紐をガラス面の延長方向に2.0cm/分の速度でも
って引っ張り、試料が動き始めたときの張力(kgf)
を摩擦抵抗値とした。
【0010】下敷きシートのベースとなる不織布として
は、強度や平滑性などの点から、スパンボンド不織布と
呼ばれている目付けが50〜200g/m2 のポリプロ
ピレン、ポリエステルの長繊維不織布、熱接着性複合繊
維ウェブシートを熱ロールにて繊維間接合させて形成し
た目付が50〜200g/m2 の乾式不織布が好ましく
適用でき、特別に重厚な下敷きシートを必要とする場合
には目付けが200g/m2 以上のニードルパンチング
不織布を使用するとよい。
【0011】不織布シートの裏面に高摩擦性の網状層
形成するための合成重合体連続線条の樹脂としては、成
形後においてゴム的性質を備えているところの、例えば
エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸
メチル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチ
レン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタク
ル酸メチル共重合体、エチレン−メタクリル酸エチル共
重合体、エチレン−メタクリル酸メチル−アクリル酸共
重合体などが適用される。そしてこれらの重合体の単独
または他の重合体を芯成分としてこれら重合体が少なく
とも表面を形成している連続線条を不織布シートの面に
紡出し、不織布シートの少なくとも裏面に高摩擦性の網
状層形成して本発明の下敷きシートが構成される。
【0012】連続線条は上記重合体の単一成分、または
ポリプロピレン樹脂やポリエステル樹脂などの他の樹脂
を芯成分とした芯鞘型の複合線条のように、少なくとも
上記重合体によって表面が構成されている。そして連続
線条の太さは、本発明のような下敷きシートの裏面に網
状層として接着する場合においては、0.5〜2mm程
度が好ましい。太さが0.5mm以下では紡糸孔の目詰
まりが生じやすく紡糸が不円滑なり、また不織布シート
に圧着したとき不織布シート内に沈み、一部の不織布シ
ートの繊維面が網状層の網目空間から床面に接触して網
状層の高摩擦効果が減殺される。また2mm以上となる
と必要以上に樹脂量が多くなって不経済であるばかりで
なく、裏面(網状層側)の平滑性が損なわれる。より好
ましい太さは1〜1.5mm程度であり、網状層の目付
けは300〜600g/m2 である。
【0013】そして不織布シートにの加圧接着されて網
状層の連続線条が扁平化された状態におれる網状層の空
隙率は、下敷きシートの用途によって適宜選定されるも
のであり、例えば下敷きシートを荷物の搬出搬入用の養
生シートとして使用する場合には、その空隙率は60%
以下であることが望ましく、各種の敷物のずれ移動の防
止用として使用するものにおいては空隙率が60%以上
であってもよい。実用的には、空隙率が80%以上とな
ると網状層の床面との接触面積が小さくなり滑り止め効
果が低下し、また網状層の平滑性が損なわれ不織布シー
ト上における物品の移動やの運搬台車の走行が不円滑と
なり、また空隙率が10%以下となるとより優れた滑り
止め効果を発揮するが、樹脂量が多くなり、性能向上の
度合いに比べてコストの上昇率が高くなるばかりでなく
フレキシブル性が低下して運搬や敷き設などの取り扱い
性が悪くなることから、好ましい空隙率は30〜60%
程度である。
【0014】
【作用】不織布シートの裏面に網状層を有した本発明の
下敷きシートを、例えば荷物の搬入搬出用としてその網
状層を裏面として敷設使用したときは、敷設や撤去の作
業能率を向上させ、建物の床や廊下に長尺な継ぎ目のな
い搬出入通路を形成するに好都合となるばかりでなく、
網状層は特に加重状態において床面との優れた高摩擦性
を発揮して下敷きシートの滑り止め作用を奏し、床や廊
下面にぴったりとフィットして作業者の歩行や運搬台車
の走行時の下敷きシートの妄動を防止する。そして下敷
きシートにおける不織布面は、平坦な搬出入通路を形成
して歩行や台車の通過を円滑にし、搬出入作業時の騒音
を減少させる。
【0015】また不織布シートの両面に網状層を有した
本発明の下敷きシートを、床面と敷物との間に介装して
使用したときは、下敷きシートの裏面の網状層は床面に
対する下敷きシートの移動ずれをなくし、表面の網状層
は下敷きシートに対する敷物の移動ずれを防止して床面
に対する下敷きシートの移動ずれをなくし、敷物を常時
整然とした敷設形態に保持させることができる。
【0016】
【実施例】以下実施例を示している図にもとづいて説明
すると、本発明の下敷きシート(1) は、図1に示してい
るように、不織布シート(2) の少なくとも裏面に、酢酸
ビニルが20%のエチレン−酢酸ビニル共重合体(EV
A)の多数の連続線条(3)(3)によって形成された網状層
(4) が接着接合されてなる。
【0017】「実施例1」 図2に略示しているよう
に、例えば孔径が1mmの多数の紡糸孔が5mmピッチ
で幅方向に2列に亘って設けられた紡糸口金(10)を用
い、EVAの溶融物を紡糸孔より連続線条(3)(3)として
紡糸し、この紡糸口金(10)の下方において表面が平滑な
搬送体(11)を上記紡出連続線条(3)(3)の落下速度よりも
遅い速度で矢印方向に移動させると共に、この搬送体(1
1)上に目付けが100g/m2 のポリエステルスパンボ
ンド不織布シート(2) を供給し、この不織布シート(2)
上に紡出連続線条(3)(3)群を自然落下させて紡出した連
続線条(3)(3)に不規則なループを描かしめて隣接する連
続線条(3)(3)を交差させながら不織布シート(2) 上に順
次集積し、その集積時に連続線条(3)(3)を相互にそれぞ
れの交差点において自己融着せしめると共に、集積され
た連続線条(3)(3)が固化せざる間に集積されている連続
線条(3)(3)をロール(12)によって加圧して各連続線条
(3)(3)の接着力でもって不織布シート(2)に各連続線条
(3)(3)を接着するとともに連続線条(3)(3)を扁平化し、
図1に示したような不織布シート(2) の片面に多数の連
続線条(3)(3)からなる目付けが350g/m2 、空隙率
が約50%の網状層(4) が接合された下敷きシート(1)
となした。
【0018】「比較例1」 上記EVAに代えてポリプ
ロピレン樹脂を使用し、上記実施例1と同様にして、不
織布シート(2) の片面に直径1mmのポリプロピレン樹
脂の連続線条による目付けが350g/m2 の網状層を
接合した下敷きシートとなした。この網状層の空隙率は
約50%であった。
【0019】実施例1および比較例の下敷きシートをそ
れぞれ15cm×15cmに裁断して試料となし、図3
に略示しているように、この2種の試料(20)を水平面に
置いた鏡面仕上げの板ガラス(21)上にその網状層(4) を
下面として載置し、その上に16cm×16cm、重さ
120g の合成樹脂板(22)を接着し、この合成樹脂板(2
2)上に20kgの分銅(23)を載せて加重し、合成樹脂板
(22)の端に紐(24)を付けてその紐(24)滑車(25)を介して
張力測定器(25)に結合して張力測定器(25)によって紐(2
4)を矢印で示したガラス面の延長方向に2.0cm/分
の速度で緩やかに引っ張り、試料が動き始めたときの張
力(kgf)を摩擦抵抗値として測定した。
【0020】その結果、実施例1の下敷きシートの摩擦
抵抗値は32kgfであり、比較例の下敷きシートは5
kgfであった。
【0021】次に実施例1によって得られた下敷きシー
ト(1) を図4に示しているように、荷物の搬出入通路に
敷設して端縁を粘着テープでもって止着し、その上を荷
物(31)を積んだ運搬台車(30)を走行させたところ、下敷
きシート(1) はずれ動きがなく運搬台車(30)の進行側に
おいて下敷きシート(1) が波のように盛り上がる現象が
みられず、運搬台車(30)は静かに円滑に走行し、荷重に
よる伸びも殆どなく繰り返し使用に十分耐え、また敷設
や撤去作業が著しく容易に行うことができた。なお図5
は下敷きシート(1) の断面拡大図を示し、(4) は扁平化
された連続線条による網状層である。
【0022】また比較例によって得られた下敷きシート
を上記実施例と同様に、荷物の搬出入通路に敷設して端
縁を粘着テープでもって止着し、その上を荷物(31)を積
んだ台車(21)を走行させたところ、台車の走行にともな
って下敷きシートは少しずつずれ動き、それが累積され
て台車(30)の進行側において下敷きシートが波のように
盛り上がり、台車の走行に支障をきたした。
【0023】「実施例2」 図6に略示しているよう
に、孔径が1.5mmの多数の紡糸孔が5mmピッチで
幅方向に1列に亘って設けられた紡糸口金(10)を前後に
配して実施例1と同様にEVAの溶融物を紡糸孔より連
続線条(3)(3)として紡糸し、この紡糸口金(10)の下方に
おいて表面が平滑な搬送体(11)を上記紡出連続線条(3)
(3)の落下速度よりも遅い速度で矢印方向に移動させる
と共に幅方向に10mm往復揺動させ、この搬送体(11)
上に目付けが250g/m2 のポリエステルス繊維のニ
ードルパンチング不織布シート(2) を供給して不織布シ
ート(2) 上に紡出連続線条(3)(3)群を自然落下させて紡
出した連続線条(3)(3)をジグザグに屈曲させて隣接する
連続線条(3)(3)を交差させながら不織布シート(2) 上に
順次集積し、その集積時に連続線条(3)(3)を相互にそれ
ぞれの交差点において自己融着せしめると共に、集積さ
れた連続線条(3)(3)が固化せざる間に集積されている連
続線条(3)(3)をロール(12)によって加圧して各連続線条
(3)(3)の接着力でもって不織布シート(2)に各連続線条
(3)(3)を接着し、図7に示したような不織布シート(2)
の片面に多数の連続線条(3)(3)からなる目付けが300
g/m2 の網状層(4) が接合された下敷きシート(1) と
なした。この網状層(4) の空隙率は80%であっり、上
記測定法によつて測定された摩擦抵抗値は30kgfで
あった。
【0024】「比較例2」 上記EVAに代えてポリプ
ロピレン樹脂を使用し、上記実施例2と同様にして、ニ
ードルパンチング不織布シート(2) の片面に直径1.5
mmのポリプロピレン樹脂の連続線条による目付けが3
00g/m2 の網状層を接合した下敷きシートとなし
た。この下敷きシートの摩擦抵抗値は4kgfであっ
た。
【0025】上記実施例2および比較例2で得られた下
敷きシート(1) を貨物自動車の荷台上に敷き、その上に
タンスを載せて押し動かしたところ、下敷きシート(1)
はずれ動くことなくタンスを滑り動かすことができた
が、比較例2においてはタンスとともに下敷きシートが
ずれ動き、前方か大きく膨れ上がった。
【0026】「実施例3」 不織布シート(2) として目
付けが80g/m2 のスパンボンド不織布を用い、上記
実施例2の方法を用いて図8に示したように、不織布シ
ート(2) の両面に直径1mmのEVA連続線条(3)(3)に
よる目付けが250g/m2の網状層(4) が接合された
下敷きシート(1) となした。
【0027】この下敷きシート(1) を洋間に敷いている
ニードルパンチングカーペットの下に介装敷設したのち
その上にテーブルを載せ、テーブルを押し動かしたとこ
ろ、カーペットはずれ動かずテーブルのみを押し動かす
ことができた。また同様にして玄関マットの下に敷いた
ところ、歩行によるマットの妄動が防止され、常時整然
とした形態と位置を保つことができた。
【0028】
【発明の効果】以上詳記しているように本発明の下敷き
シート(1) は、不織布シート(2) の少なくとも裏面に、
他の重合体に比べてきわめて柔軟であり、成形後におい
てゴム的性質を備えているところの多数の合成重合体連
続線条(3)(3)によって形成された網状層(4) が接着接合
されてなるものであり、その網状層(4) においては鏡面
仕上げの板ガラス面上に対しても加重下において25k
gf以上というという極めて高い摩擦抵抗値を有してい
るから、片面に網状層(4) を備えた下敷きシート(1) の
その網状層(4) の面を裏面とし、例えば図4に示してい
るように平坦な床や廊下面に敷設して荷物の搬入搬出用
の養生シートとして使用すると、長尺な継ぎ目のない搬
出入通路を形成することができるとともに、床や廊下面
にぴったりとフィットして作業者の歩行や運搬台車(30)
の走行時の下敷きシート(1) の妄動を防止して歩行や台
車の通過を円滑にし、静かに能率よく荷物の搬出、搬入
作業を行うことができる。
【0029】また不織布シート(2) の両面に網状層(4)
(4)を有した本発明の下敷きシート(1) を床面と敷物と
の間に介装して使用したときは、ベース材が不織布シー
ト(2)であるため敷物と床間の通気性確保し、下敷きシ
ート(1) の裏面の網状層(4) は床面に対する下敷きシー
ト(1) 自身の移動ずれをなくし、表面の網状層(4) は下
敷きシート(1) に対する敷物の移動ずれを防止する。
【0030】したがって、例えば体育館の床面に畳を敷
いて柔道場とする場合、あるいは床面にマットを敷いて
体操場とする場合、その畳やマットと床面との間に両面
に網状層(4)(4)を備えた下敷きシート(1) を介装敷設し
て使用すると、使用者の激しい運動によって畳やマット
がずれ動くという不都合が解消され、畳やマットを常時
整然とした敷設形態に保持させることができる。そして
このような本発明下敷きシート(1) の優れた機能は、絨
、カーペット、玄関マットあるいはテーブルクロス、
コースターなどの各種の敷物の外力によるずれ動きの防
止にも適用でき、ずれ移動の防止用下敷きシートとして
優れた効果を発揮する。
【0031】そして本発明の下敷きシート(1) は、実施
例で説明した方法によって接着剤による接着工程を要す
ることなく能率よく製造できるから安価となり、また約
2mの幅広いかつ長尺の下敷きシートとなすこともで
き、滑り止めやずれ移動の防止用として各種の分野に広
く活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の下敷きシートの平面図である。
【図2】図1の下敷きシートの製造方法を示した簡略側
面図である。
【図3】摩擦抵抗値の測定要領の簡略説明図である。
【図4】本発明下敷きシートの利用例を示した斜視図で
ある。
【図5】図3の下敷きシートの厚さ方向の断面拡大図で
ある。
【図6】本発明の下敷きシートの他の製造方法を示した
簡略斜視図である。
【図7】図4の製造方法によって得られた下敷きシート
の平面図である。
【図8】不織布シートの表裏に網状層を形成した下敷き
シートの平面図である。
【符号の説明】
1.下敷きシート 2.不織布シート 3.連続線
条 4.網状層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 芦原 ゆりか (56)参考文献 特開 平8−85180(JP,A) 特開 平1−299036(JP,A) 実開 平6−24931(JP,U) 実開 昭53−23444(JP,U) 実開 昭63−95737(JP,U) 実公 昭45−1710(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 A47G 27/00 - 27/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不織布シートの裏面に、直径が約0.5
    〜2mmの多数の合成重合体連続線条の各々が屈曲し相
    互に交差しながら長手方向に延び、且つそれぞれの交差
    点において接着されてなる網状層が形成され、この網状
    層が不織布シート面に加圧されて不織布シートに接着さ
    れ、下記測定法により測定された滑り摩擦抵抗値が25
    kgf以上を有していることを特徴とする下敷きシー
    ト。 記 水平面に置いた鏡面仕上げの板ガラス上に、15cm×
    15cmの上記下敷きシートの試料をその網状層を下面
    として載置し、その上に16cm×16cm、重さ12
    0g の合成樹脂板を載せてこの合成樹脂板上に20kg
    の分銅を載せて加重し、合成樹脂板の端に紐を付けてそ
    の紐をガラス面の延長方向に2.0cm/分の速度でも
    って引っ張り、試料が動き始めたときの張力(kgf)
    を摩擦抵抗値とした。
  2. 【請求項2】成重合体連続線条少なくともその
    面が、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アク
    リル酸メチル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合
    体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−
    タクリル酸メチル共重合体、エチレン−メタクリル酸
    エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル−アク
    リル酸共重合体から選ばれた軟質の合成重合体で形成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の下敷きシー
    ト。
  3. 【請求項3】 連続線条による上記網状層の目付けが2
    00〜800g/m2 であり、連続線条が加圧され扁平
    化されいることを特徴とする請求項1記載の下敷きシー
    ト。
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