JP2005256527A - 置き敷きタイルカーペット - Google Patents
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Abstract
【課題】タイルカーペットの施工方法として、簡単に床面に置き敷きするだけで、滑ることなく、しかも何度でも剥がして敷きかえることができる置き敷きタイルカーペットを提供する。
【解決手段】タイルカーペットの裏面全体に、吸着性と滑り止め効果を有する樹脂を畝状に、畝の高さ0.5〜3.0mm、畝の巾が2.0〜8.0mm、畝の間隔が5.0〜50.0mmに貼着することにより、少ない樹脂量でタイルカーペットの滑り止め効果と、接着強度を得る。
【選択図】図1
【解決手段】タイルカーペットの裏面全体に、吸着性と滑り止め効果を有する樹脂を畝状に、畝の高さ0.5〜3.0mm、畝の巾が2.0〜8.0mm、畝の間隔が5.0〜50.0mmに貼着することにより、少ない樹脂量でタイルカーペットの滑り止め効果と、接着強度を得る。
【選択図】図1
Description
本発明は、施工時に接着剤を床面に塗工しなくても、床上に置くだけで、ずれることなく施工できる、軽量な置き敷きタイルカーペットに関するものである。
従来技術としてのタイルカーペットの施工方法は、床面に接着剤を塗工して貼りつける方法と、粘着性のある接着樹脂をタイルカーペットの裏打ち層の下側に塗工し、床面に接着剤を塗工しなくても施工できる方法が公知であるが、リニュウアル等でタイルカーペットを剥がす場合に、接着剤が床に接着して残り、この接着剤を除去するのに大変な労力を費やしいた。また、家庭用タイルカーペットとしても簡単に貼りかえることのできるタイルカーペットが望まれており、従来の方法は、接着剤が畳やフローリングを汚すことから家庭用としては使われてこなかった。
特許文献1では、多数の気孔を備える真空吸着力を有する滑り止め層が備えられたタイルマットが開示されており、何度も剥がしたりしながら使用できるもので、家庭用タイルカーペットの施工としては有効な方法であるが、滑り止め層をある程度厚くしないと真空吸着力が弱くなってしまい、重量も重くコスト的にも満足のいくものではない。
特許文献2では、カーペットの連結施工が簡単にできるものとして、カーペットの滑り止めシートの上面に面ファスナーを備えた滑り止め具を備えているもので、着脱が容易でカーペットの連結が行ない易く、滑り止め機能を高められるタイルカーペットの施工方法として開示しているが、接合点がカーペットの端部であるため、カーペット全体の接合力が弱く使用中にずれたり剥がれたりし満足のいくものではない。
特開平7−247663号公報
特開2001−87117号公報
タイルカーペットの施工方法として、簡単に床面に置き敷きするだけで、滑ることなく、しかも何度でも剥がして敷きかえることができ、軽量な置き敷きタイルカーペットを提供する。
本発明は、上述の事情に鑑み、タイルカーペットの裏面全体に、吸着性と滑り止め効果を有する樹脂を、ある間隔の畝状に貼着することにより、滑り止め効果と、接着強度が得られしかも軽量化することができること見出し、本発明に至ったものである。
すなわち第1の発明に係るタイルカーペットは、滑り止め用樹脂層と、バッキング層と、バッキング樹脂層と、パイル繊維と基布からなる表皮層とから構成され、カーペット裏面全体に滑り止め用樹脂層が畝状に形成されてなることを特徴とするタイルカーペットである。
第2の発明に係るタイルカーペットは、前記滑り止め用樹脂層の表面に多数の微小窪みと、前記微小窪みの内に微小空隙を有し、真空吸着力を有する滑り止め用樹脂層が形成されてなることを特徴とする請求項1記載のタイルカペットである。
第3の発明に係るタイルカーペットは、前記滑り止め用樹脂層において、畝の高さが0.5〜3.0mm、畝の巾が2.0〜8.0mm、畝の間隔が5.0〜50.0mmに滑り止め用樹脂層が形成されてなることを特徴とする請求項1または2記載のタイルカーペットであることを要旨としている。畝の高さが、3.0mmより高くなるとカーペット表面に凹凸が発現し好ましくない。0.5mmより低くなると滑り止め効果が減少し畝状にする効果がみられない。さらに好ましくは1.0〜2.0mmがよい。また、畝の巾は、8.0mmより広いと平面状になり樹脂の塗布量が多くなり好ましくない。また2.0mmより狭いと滑り止め効果及び吸着効果が減少する。畝の間隔が50.0mmより広いと床と強く接する面積が少なく滑り止め効果及び吸着効果が減少する。畝の間隔が5.0mmより狭いとカーペット重量が増してしまう。さらに好ましくは10〜30mmがよい。また、前記滑り止め用樹脂層において、谷の部分の樹脂厚については特に制限はないが、畝部分が形成できるように0.01〜0.2mm程度に薄く塗布してやればよい。
第4の発明に係るタイルカーペットは、前記滑り止め用樹脂が80〜160g/m2塗布され滑り止め用樹脂層を形成されてなることを特徴とする請求項1乃至3記載のタイルカーペットである。前記滑り止め用樹脂が80g/m2を下回って塗布されていると、十分な滑り止め効果及び吸着効果が得られない。また160g/m2を上回って塗布されていると、軽量化およびコスト的に目的が達せられない。
第5の発明に係るタイルカーペットは、前記滑り止め用樹脂層が、アクリル系重合体を有するエマルジョンを発泡したフォームを塗布し乾燥することにより、滑り止め用樹脂層を形成されてなることを特徴とする請求項1乃至4記載のタイルカーペットである。
第6の発明に係るタイルカーペットは、前記タイルカーペット重量が1600〜2000g/m2であることを特徴とする請求項1乃至5記載のタイルカーペットである。さらに好ましくは1600〜1800g/m2がよい。
なお、本発明において、逆反りとは、タイルカーペットの一辺をつまみあげ、カーペットを下方に垂らした時、カーペットのパイル側に僅かに反ってしまうことをいい、タイルカーペットとしてはカーペットの裏面側に僅かに反る方が施工上好ましい。
第1の発明では、タイルカーペットの裏面全体に、吸着性と滑り止め効果を有する樹脂が貼着されているので、カーペット全体が床面との間に吸着効果が発揮され、吸着強度の強いものとなる。また、滑り止め用樹脂層が畝状に貼着されるので、滑り止め用樹脂層の表面積が増し、床の微小な凹凸にも対応し、さらに強い滑り止め効果と、吸着強度が得られる。
第2の発明では、前記滑り止め用樹脂層の表面に多数の微小窪みと、前記微小窪みの内に微小空隙を有しているので、真空吸着力が発現し、タイルカーペットを置き軽く押えるだけで床と密着し、滑り止め効果と吸着強度が発現する。
第3の発明では、前記滑り止め用樹脂層において、畝の高さが0.5〜3.0mmなのと、畝の巾が2.0〜8.0mmなので、床面の微小な凹凸にも対応して安定した滑り止め効果と、吸着強度が得られる。また畝の間隔が5.0〜50.0mmにすることにより、より大きな滑り止め効果と、軽量化が図れる。
第の4の発明では、 前記滑り止め用樹脂が80〜160g/m2塗布されるので、少ない樹脂量で大きな滑り止め効果と、軽量化が図れ、安価な置き敷きタイルカーペットを得ることができる。
第の5の発明では、前記滑り止め用樹脂層が、アクリル系重合体を有するエマルジョンを発泡したフォームを塗布し乾燥するので粘着性と吸着性に優れ、且つ容易に着脱することができ、吸着跡等が残らない滑り止め用樹脂層を形成される。
第の6の発明では、前記タイルカーペット重量が1600〜2000g/m2であるので、従来のタイルカーペットの重量の1/3以下の重さとなり、収納・運搬も簡単で、取り扱いがし易くなる。
本発明のタイルカーペットについて、図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明のタイルカーペットの一実施形態を示す断面図である。同図においてタイルカーペット1はパイル繊維2と基布3からなるカーペット表皮層4と、バッキング樹脂層5と、バッキング層6と、滑り止め用樹脂層7とを積層した構造体となっている。また、本発明において畝の高さ8は、バッキング層6の面から畝の先端までを、畝の巾9は滑り止め用樹脂層7のうち高くなっている部分の巾を、畝の間隔10は、滑り止め用樹脂層7のうち高くなっている部分の端から次の高くなっている部分の端までをそれぞれ示している。
カーペット表皮層4は基布3にパイル繊維2が植設されて構成される。基布3として特に限定されないが、ポリエステルスパンボンド基布が好ましく一般的である。また、パイル繊維2としても特に限定されず、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリプロピレン繊維、アクリル繊維等の合成繊維、あるいは、麻、綿、羊毛等の天然繊維等の繊維から構成される。
バッキング樹脂層5は、パイル繊維2と基布3とを固定するためのもので、特に限定されないが、樹脂組成物には、ポリアクリレート、酢酸ビニル・エチレン共重合体、ポリ塩化ビニル、スチレン・ブタジエン共重合体、ポリクロロプレン、アクリロニトリル・ブタジエン共重合体、、メチルメタクリレート・ブタジエン共重合体、ポリウレタン等が使用され、充填材として炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化バリウム、塩基性炭酸亜鉛、珪砂等が使われ、起泡剤や架橋剤、増粘剤等の配合された樹脂組成物を使用する。
本発明のタイルカーペットにおいては、寸法を安定させるために補強層として、ガラス繊維布またはポリエステル繊維布を、一層または複数層介在させることが推奨される。このガラス繊維布としては、目付30〜50g/m2程度の不織布、ならびに目付25〜45g/m2程度の織布および組布が好適である。補強層は、バッキング樹脂層5に配置され樹脂を含浸し一体化する。
バッキング層6としては不織布がよく使用される。構成する繊維としてはポリエステル繊維、ナイロン繊維、ポリオレフィン繊維等の合成繊維等または羊毛、木綿等の天然繊維等を単一または複数混合したものを挙げられるが、特に限定されない。不織布の種類としては、スパンボンド不織布、ケミカルボンド不織布、ニードルパンチ不織布等が挙げられるが、寸法安定を考慮すればスパンボンド不織布が好適である
本発明の場合、前記不織布に予め別の工程で滑り止め用樹脂層7を塗布したものを使用する方が工程上加工しやすい。滑り止め用樹脂層7の、アクリル系重合体を有するエマルジョンとしては市販のものをそのまま使用することができる。そのようなエマルジョンとしては、商品名「ディックフォームF601」「ディックフォームMF509」(大日本インキ化学工業株式会社)等を使用できる。エマルジョンに発泡助剤、架橋剤を加えオークスミキサー等によりを2〜6倍に発泡させ不織布の上に均一に塗布し、次に発泡樹脂が畝状になるように切り欠きをいれたプレートを不織布にあて、不織布を一定速度で巻取りながら、100〜150℃で5分程度乾燥させ畝状の滑り止め用樹脂層を不織布に一体化する。
また、本発明では、タイルカーペットにクッション性を付与するためにバッキング層6として発泡樹脂層や厚手の不織布を積層してもよい。また、カーペット表皮層として、不織布、あるいは織・編物布帛を使用することもできる。
次に、図2は本発明のタイルカーペットの製造工程の一実施形態を示す概略図である。まず、カーペット表皮層4にバッキング樹脂層5が塗られ、次に予め別工程で作成した滑り止め用樹脂層7の形成された不織布からなるバッキング層6が張り合わされる。次に乾燥工程を経た後に冷却し、指定寸法に裁断してタイルカーペットとするものである。
次ぎに実施例により、本発明を具体的に説明する。なお実施例における特性値の測定は次のように行った。
(1)滑り抵抗試験
ズレ防止性、吸着強度の測定として、滑り抵抗試験を行ない測定した。20×20cmの試験サンプルに8kgの垂直荷重を均一にかけ、試験サンプルを水平方向に引っ張り、その最大静止摩擦力を引っ張り試験機で測定し150N以上を合格とした。
(3)畝の各長さ
カーペット断面よりマイクロスコープにて測定した。
(1)滑り抵抗試験
ズレ防止性、吸着強度の測定として、滑り抵抗試験を行ない測定した。20×20cmの試験サンプルに8kgの垂直荷重を均一にかけ、試験サンプルを水平方向に引っ張り、その最大静止摩擦力を引っ張り試験機で測定し150N以上を合格とした。
(3)畝の各長さ
カーペット断面よりマイクロスコープにて測定した。
<実施例1>
ポリエステルスパンボント基布に、3060デシテックス288fのポリエステル糸をタフト機により植設し、パイル目付680g/m2のループパイルのカーペット表皮層を作成した。また、別工程でバッキング層として厚さ4.0mm目付け450g/m2のポリエステル繊維ニードルパンチ不織布に、滑り止め用樹脂層に商品名「ディックフォームMF509」(大日本インキ化学工業株式会社)を3倍に発泡し、滑り止め用樹脂付着量を100g/m2、畝間隔16mm、畝高さ1.5mm、畝巾4.0mmの滑り止め用樹脂層の付いたバッキング層を作成した。次にカーペット表皮層にスチレン・ブタジエン共重合体樹脂組成物からなるバッキング樹脂層を塗布し(乾燥後700g/m2)、直ぐに別工程で作成した滑り止め用樹脂層の付いたバッキング層を貼り合わし乾燥し(100〜150℃20分)た後、冷却工程を経て、裁断工程で40cm角の大きさに裁断しタイルカーペットを作成した。
ポリエステルスパンボント基布に、3060デシテックス288fのポリエステル糸をタフト機により植設し、パイル目付680g/m2のループパイルのカーペット表皮層を作成した。また、別工程でバッキング層として厚さ4.0mm目付け450g/m2のポリエステル繊維ニードルパンチ不織布に、滑り止め用樹脂層に商品名「ディックフォームMF509」(大日本インキ化学工業株式会社)を3倍に発泡し、滑り止め用樹脂付着量を100g/m2、畝間隔16mm、畝高さ1.5mm、畝巾4.0mmの滑り止め用樹脂層の付いたバッキング層を作成した。次にカーペット表皮層にスチレン・ブタジエン共重合体樹脂組成物からなるバッキング樹脂層を塗布し(乾燥後700g/m2)、直ぐに別工程で作成した滑り止め用樹脂層の付いたバッキング層を貼り合わし乾燥し(100〜150℃20分)た後、冷却工程を経て、裁断工程で40cm角の大きさに裁断しタイルカーペットを作成した。
このようにして得られたタイルカーペットを20×20cmの大きさに切り、木製床材の上に置き、8kgの垂直荷重を均一にかけて最大静止摩擦力を測定したところ、183.6Nと良好なものであった。
<実施例2>
実施例1において、滑り止め用樹脂付着量が150g/m2で畝高さを2.0mmとした以外は実施例1と同様にしてタイルカーペットを作成した。この時のタテ・ヨコ方向の最大静止摩擦力は、201Nと良好なものであった。
実施例1において、滑り止め用樹脂付着量が150g/m2で畝高さを2.0mmとした以外は実施例1と同様にしてタイルカーペットを作成した。この時のタテ・ヨコ方向の最大静止摩擦力は、201Nと良好なものであった。
<実施例3>
実施例1において、滑り止め用樹脂付着量が150g/m2で畝間隔を10mmとした以外は実施例1と同様にしてタイルカーペットを作成した。この時のタテ・ヨコ方向の最大静止摩擦力は、230Nと良好なものであった。
実施例1において、滑り止め用樹脂付着量が150g/m2で畝間隔を10mmとした以外は実施例1と同様にしてタイルカーペットを作成した。この時のタテ・ヨコ方向の最大静止摩擦力は、230Nと良好なものであった。
<実施例4>
実施例1において、滑り止め用樹脂付着量が85g/m2で畝間隔を32mmとした以外は実施例1と同様にしてタイルカーペットを作成した。この時のタテ・ヨコ方向の最大静止摩擦力は、163Nと良好なものであった。
実施例1において、滑り止め用樹脂付着量が85g/m2で畝間隔を32mmとした以外は実施例1と同様にしてタイルカーペットを作成した。この時のタテ・ヨコ方向の最大静止摩擦力は、163Nと良好なものであった。
<実施例5>
実施例1において、滑り止め用樹脂付着量が100g/m2で畝高さを0.8mm、とした以外は実施例1と同様にしてタイルカーペットを作成した。この時のタテ・ヨコ方向の最大静止摩擦力は、152Nと良好なものであった。
実施例1において、滑り止め用樹脂付着量が100g/m2で畝高さを0.8mm、とした以外は実施例1と同様にしてタイルカーペットを作成した。この時のタテ・ヨコ方向の最大静止摩擦力は、152Nと良好なものであった。
<比較例1>
実施例1において、滑り止め用樹脂付着量が100g/m2と同様にし、切り欠きのないフラットなプレートを不織布にあて滑り止め用樹脂層とした以外は実施例1と同様にしてタイルカーペットを作成した。この時のタテ・ヨコ方向の最大静止摩擦力は、98.2Nとなり不満足なものであった。
実施例1において、滑り止め用樹脂付着量が100g/m2と同様にし、切り欠きのないフラットなプレートを不織布にあて滑り止め用樹脂層とした以外は実施例1と同様にしてタイルカーペットを作成した。この時のタテ・ヨコ方向の最大静止摩擦力は、98.2Nとなり不満足なものであった。
<比較例2>
実施例1において、滑り止め用樹脂付着量が143g/m2で畝高さを3.5mmとした以外は実施例1と同様にしてタイルカーペットを作成した。このタイルカーペットを床に置くとパイル表面に滑り止め用樹脂の畝の影ができ、好ましい物ではなかった。
実施例1において、滑り止め用樹脂付着量が143g/m2で畝高さを3.5mmとした以外は実施例1と同様にしてタイルカーペットを作成した。このタイルカーペットを床に置くとパイル表面に滑り止め用樹脂の畝の影ができ、好ましい物ではなかった。
<比較例3>
実施例1において、滑り止め用樹脂付着量が100g/m2で畝間隔を55mmとした以外は実施例1と同様にしてタイルカーペットを作成した。この時のタテ・ヨコ方向の最大静止摩擦力は、69.8Nとなり不満足なものであった。
実施例1において、滑り止め用樹脂付着量が100g/m2で畝間隔を55mmとした以外は実施例1と同様にしてタイルカーペットを作成した。この時のタテ・ヨコ方向の最大静止摩擦力は、69.8Nとなり不満足なものであった。
<比較例4>
実施例1において、畝間隔を4mmとした以外は実施例1と同様にして滑り止め用樹脂層を作成した。この時のタテ・ヨコ方向の最大静止摩擦力は、243.6Nとなり吸着性は満足なものであったが、滑り止め用樹脂付着量が220g/m2となりコスト面で不満足なものとなった。
実施例1において、畝間隔を4mmとした以外は実施例1と同様にして滑り止め用樹脂層を作成した。この時のタテ・ヨコ方向の最大静止摩擦力は、243.6Nとなり吸着性は満足なものであったが、滑り止め用樹脂付着量が220g/m2となりコスト面で不満足なものとなった。
<比較例5>
実施例1において、滑り止め用樹脂付着量が65g/m2で畝高さを0.5mm、とした以外は実施例1と同様にしてタイルカーペットを作成した。この時のタテ・ヨコ方向の最大静止摩擦力は、65.9Nとなり不満足なものであった。
実施例1において、滑り止め用樹脂付着量が65g/m2で畝高さを0.5mm、とした以外は実施例1と同様にしてタイルカーペットを作成した。この時のタテ・ヨコ方向の最大静止摩擦力は、65.9Nとなり不満足なものであった。
以上のように、本発明のタイルカーペットは、滑り止め用樹脂をある高さと巾と間隔に設定することにより、滑り止め用樹脂の塗布量が少なくても、滑り止め用樹脂が多い場合と同程度のズレ防止性及び吸着強度が得られることが確認された。
滑り止め用樹脂の塗布量が少なくても、樹脂の塗り方により、滑り止め用樹脂が多い場合と同程度のズレ防止性及び吸着強度が得られることが確認され、タイルカーペットに限らず他の床材や内装材の施工にも適用できる。
1 タイルカーペット
2 パイル繊維
3 基布
4 カーペット表皮層
5 バッキング樹脂層
6 バッキング層
7 滑り止め用樹脂層
8 畝の高さ
9 畝の巾
10 畝の間隔
2 パイル繊維
3 基布
4 カーペット表皮層
5 バッキング樹脂層
6 バッキング層
7 滑り止め用樹脂層
8 畝の高さ
9 畝の巾
10 畝の間隔
Claims (6)
- 滑り止め用樹脂層と、バッキング層と、バッキング樹脂層と、パイル繊維と基布からなる表皮層とからなるタイルカーペットにおいて、カーペット裏面全体に滑り止め用樹脂層が畝状に形成されてなることを特徴とするタイルカーペット。
- 前記滑り止め用樹脂層の表面に多数の微小窪みと、前記微小窪みの内に微小空隙を有し、真空吸着力を有する滑り止め用樹脂層が形成されてなることを特徴とする請求項1記載のタイルカペット。
- 前記滑り止め用樹脂層において、畝の高さが0.5〜3.0mm、畝の巾が2.0〜8.0mm、畝の間隔が5.0〜50.0mmに滑り止め用樹脂層が形成されてなることを特徴とする請求項1または2記載のタイルカーペット。
- 前記滑り止め用樹脂が80〜160g/m2塗布され滑り止め用樹脂層を形成されてなることを特徴とする請求項1乃至3記載のタイルカーペット。
- 前記滑り止め用樹脂層は、アクリル系重合体を有するエマルジョンを発泡したフォームを塗布し乾燥することにより、滑り止め用樹脂層を形成されてなることを特徴とする請求項1乃至4記載のタイルカーペット。
- 前記タイルカーペット重量が1600〜2000g/m2であることを特徴とする請求項1乃至5記載のタイルカーペット。
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