JP3014077U - 救命衣 - Google Patents

救命衣

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JP3014077U JP1994011085U JP1108594U JP3014077U JP 3014077 U JP3014077 U JP 3014077U JP 1994011085 U JP1994011085 U JP 1994011085U JP 1108594 U JP1108594 U JP 1108594U JP 3014077 U JP3014077 U JP 3014077U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、屈曲性がよく、前屈みになって作
業しても作業の邪魔にならない安価かつ安全な救命衣を
実現することを目的とする。 【構成】 この考案は、合成繊維の覆衣布及び/又はゴ
ム製の覆衣と独立発泡樹脂シートの浮力材とからなる救
命衣に、空気又はガスを袋容量の1/2以下の少量を封
入した空気袋を該救命衣の前面に少なくとも1個を浮力
の補助として装着して成る救命衣を構成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は船舶乗船者、港湾建設作業者、漁労作業者、ヨット,ボート,カヌー の乗船者等の水難に備えて着用する救命胴衣や救命用の“つなぎ”等の救命衣に 関するものである。
【0002】
【従来の技術】
船舶の乗船者等の水難防止用の救命胴衣を型式上で分類すると、凡そ次の通り である。 (1) 膨張式救命胴衣 膨張式救命胴衣は気体を封入したボンベを備え、紐で弁を開いて封入気体で救 命胴衣を膨らませて浮力が得られるような構造になっている。ボンベの不発に備 えて、口で空気を吹込む挿入管を持っている。ボンベ内に充填された気体は、1 00%利用されるようになっている。
【0003】 (2) 自動膨張式救命胴衣 この救命胴衣は上記の膨張式救命胴衣と同様にボンベを備え、海水や水を被る と自動的に救命胴衣が膨らむ構造になっている。また、口で空気を吹き込む挿入 管も付いている。この場合も、封入気体が、100%利用される。 (3) 固型式救命胴衣 この救命胴衣には、独立発泡樹脂シートからなる浮力材が使用されている。 (4) 呼気併用式救命胴衣 この救命胴衣には、独立発泡樹脂シートからなる浮力材と挿入管により口から 吹き込まれた空気が浮力に併用されている。
【0004】 また、救命胴衣の用途上の分類と、各分類毎の試験基準の概要は次のようにな っている。 (1) 船舶用救命胴衣(膨脹式・固型式) 29トン以上の船舶を対象として、水中で口元より12cm以上の浮力がある ことを条件として約15kgを規定している。また、膨脹式と固型式がある。浮 遊姿勢は後傾姿勢で、角度は大体20゜〜50゜である。 (2) 小型船舶用救命胴衣(膨脹式・固型式) 上記 (1)以下の船舶を対象とし、浮力は口元が水面以上にあることを条件とし ており、前述の呼気併用式救命胴衣はこの部類に入る。浮力は7.5kg以上が 条件で、浮遊姿勢は後傾姿勢である。 (3) 作業用救命胴衣(膨脹式・固型式・呼気併用式) 甲板作業や舷側作業用の場合は、船員労働衛生安全規則によって使用が義務付 けられている。全浮力は、7.5kg以上が条件である。この場合、呼気併用式 の独立発泡樹脂シートの浮力は6kg以上で、挿入管を使用したときに5秒以内 で1.5kg以上の空気が送り込まれることを条件としている。 なお、例えば浮力7.5kgとは、淡水において7.5kgの鉄片を吊るして おいて24時間後の測定浮力をいう。
【0005】 (4) この外に、呼気併用式の場合は、次のような試験基準等がある。 着用試験 非膨脹状態で地上において説明書により単独で着用し、25秒以内に着用で き作業に支障がないことが必要である。また、着用状態で呼気給気装置が、 片手で容易に操作できることも必要であると共に、5秒以内で1.5kg以 上の空気を口で吹き込めることを求めている。 飛び込み試験 非膨脹状態及び膨脹状態で着用して、1mの高さから飛び込んで人体と胴衣 に異状がなく、口が水面上にあることが必要である。 浮遊試験 非膨脹状態及び膨脹状態で着用して、直立姿勢後の浮遊姿勢を調べて顔が水 上に保たれて、垂直より後傾の姿勢になっていること。 気密試験 常温で100mmHgの空気圧を加えて、24時間後の空気圧が70mmHg以上あ ることが必要になっている。
【0006】 一般に、前述の型式上で分類した救命胴衣には、それぞれ次のような欠点を挙 げることができる。 (1) 膨張式救命胴衣の場合は、ボンベの不発の不安と袋のピンホール及び挿入管 を用いて口で吹き込む給気操作が落水後では間に合わないことが発生する。また 、胴衣にボンベによる突起物ができるので作業が支障があり、給気機能の劣化が 判定し難い。更に、ボンベを使用するので、製品が高価で、重さが重くなる。 (2) 自動膨張式救命胴衣の場合は、上記の膨張式救命胴衣と同じ欠点がある。ま た、漁労作業者の場合は高波などを被ると、自動的に救命胴衣が膨らんでしまう ことがある。 (3) 固型式救命胴衣の場合は、かさばるという欠点がある。 (4) 呼気併用式救命胴衣の場合は、挿入管を必要とするため高価となるばかりか 、給気操作が繁雑である。
【0007】 次に、例を挙げて、従来から使用されている救命胴衣を説明する。 図16は従来のベスト式の救命胴衣の前面図、図17は図16のx−x断面図 、図18は救命胴衣の浮力材の斜視図である。 図16〜図18において、1は救命胴衣の本体、2は複数個に区分された袋室 を有する覆衣布、3は覆衣布2の各袋室内に挿入された独立発泡樹脂シートの浮 力材、5は救命胴衣の前面を開閉するためのファスナー、6は救命胴衣の裾部を 締める紐である。
【0008】 図16及び図17に示すように、救命胴衣本体1は、合成繊維製の布地または メッシュで形成された覆衣布2の、前後の胴の部分に複数個に区分された覆衣布 2の袋室内に、浮力材として発泡ポリエチレンなどの弾性を備えた独立発泡樹脂 シート3を挿入したものである。独立発泡樹脂シート3は、図11に示すように 、覆衣布2の袋室の輪郭に合わせて形成されている。浮力材3の覆衣布2の袋室 への挿入に当たっては、浮力材3を図12に示すように積層して覆衣布2の袋室 内に挿入し、各浮力材3相互は接合されていない。従って、各浮力材3はそれぞ れが独自に屈曲できるので救命胴衣1は屈曲性が高いことがこの救命胴衣の特徴 となっている。
【0009】 また、図19は従来の別な救命胴衣の断面の説明図であり、図20は図19に 用いられている浮力材の斜視図である。図19と図20に示された救命胴衣1は 、胸や背中の部分の厚さを、上部は薄く下部は厚く形成されている。このため、 覆衣布2の袋室内に挿入する浮力材3は、図20に示されるように、階段状に積 層されている。なお、この救命胴衣にあっては浮力材3のもっとも厚い部分の一 部は覆衣布2の袋室と熱融着されている。この救命胴衣にあっては、救命胴衣下 部を厚く形成しているので、下部を屈曲させねばならない作業時の作業性が悪い という欠点がある。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
以上のように、従来の救命胴衣にはそれぞれ種々の欠点がある。図16〜図2 0に示す救命胴衣は独立発泡樹脂の薄いシート状の浮力材を積層しているので、 前屈みの姿勢で作業を行うときなどに共通して屈曲性が不十分である。従って、 救命胴衣を着用しての作業に困難を伴ない、予てから救命胴衣着用者から救命胴 衣の改善の要望が出されていた。
【0011】 本考案は、従来の救命胴衣の上記問題点を解消するためになされたもので、屈 曲性がよく、前屈みになって作業しても作業の邪魔にならない安価かつ安全な救 命衣を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この考案は、合成繊維の覆衣布及び/又はゴム製の覆衣と、独立発泡樹脂から なる浮力を有する固形状の浮力材と、ゴム及び/又は合成樹脂からなり気体を封 入して浮力を有する単一又は複数個の袋状の浮力材とを備えた救命衣を構成した ものである。 また、固形状の浮力材と袋状の浮力材との全浮力を基準値に選定した救命衣を 構成したものである。 また、複数個の袋状の浮力材に気体を封入して浮力を分散した救命衣を構成し たものである。
【0013】 また、この考案は、合成繊維の覆衣布及び/又はゴム製の覆衣と独立発泡樹脂 シートの浮力材とからなる救命衣に、空気又はガスを袋容量の1/2以下の少量 を封入した空気袋を該救命衣の前面に少なくとも1個を浮力の補助として装着し て成る救命衣を構成したものである。 また、この考案は、合成繊維の覆衣布及び/又はゴム製の覆衣からなる救命衣 に、空気又はガスを袋容量の1/2以下の少量を封入した空気袋を該救命衣の前 面に少なくとも1個を浮力の補助として装着して成る救命衣を構成したものであ る。 また、空気袋が塩化ビニール,ポリウレタン樹脂,ゴム及び合成ゴムから選ば れた1種のフイルム又はシートからなる救命衣を構成したものである。 また、空気袋を覆衣布又は覆衣の表と裏地間及び/又は前記独立発泡樹脂から なる浮力材の間に挿入してなる救命衣を構成したものである。 また、空気袋内に独立発泡樹脂からなる浮力材を封入してなる救命衣を構成し たものである。 また、空気袋を覆衣布の表と裏地間に挿入してなる救命衣を構成したものであ る。 また、救命衣がチヨッキ式、上下つなぎ服式、ベスト式、ジャンバー式及びカ ッパ式から選ばれた1種である救命衣を構成したものである。
【0014】 また、この考案は、救命衣の本体における前面左右の袋室の内部に浮力材とし て設けられた複数枚の独立発泡樹脂シートと空気を封入した空気袋とを配置した チヨッキ式の救命衣において、複数枚の独立発泡樹脂シートを体型に沿う形状に 形成すると共に、独立発泡樹脂シートの間に空気袋をそれぞれ複数個取付けた救 命衣を構成したものである。 また、空気袋を長方形のフィルムで構成した救命衣を構成したものである。 また、空気袋に全容積量のほぼ1/4の空気量を封入した救命衣を構成したも のである。 また、空気袋にエーテルタイプのTPUフィルムを用いた救命衣を構成したも のである。 さらに、空気袋を本体の肩から裾に沿って配置した救命衣を構成したものであ る。
【0015】
【作用】
救命胴衣の浮力材が、左右の前見頃と後見頃に分割して配置されている。左右 の後見頃の浮力材には、それぞれ体型に沿った形状で密度の細かい2枚のポリウ レタンシートの間に水平方向に切断線を入れた7枚の密度の粗いポリウレタンシ ートが用いられている。一方、前見頃側の左右にはそれぞれ体型に沿った密度の 細かい2枚のポリウレタンシートの間に3個の空気袋が介装されている。前見頃 内の空気袋には伸縮性の大きいエーテルタイプのPUTが使われて、見頃丈に近 い長さの細長い長方形に作られている。各空気袋の内部には、予め全容積の1/ 8程度の空気が封入されている。
【0016】 左右の前見頃と後見頃に浮力材を分割配置した救命胴衣は、船舶の乗船者や港 湾作業者等に着用される。作業中の上体の移動で空気袋の一部が押されると、押 された部分の空気は適宜空気袋内を移動して押圧部が自由に屈曲する。また、後 見頃に配置された粗い密度の樹脂シートには切断線が形成されているので、上体 の屈曲に基づく抵抗力は殆ど発生しない。救命胴衣を着用して海水中に入ると、 樹脂シートからなる固形浮力材に6kgの浮力が生じる。空気袋の合計浮力は、ほ ぼ1.5kgに達する。そして、空気袋の浮力により、水面上の浮遊姿勢が後傾に 安定して維持される。
【0017】
【実施例】
実施例1 図1は本考案の実施例1のチヨッキ式救命衣の前面図、図2は図1の救命衣の 背面図、図3は図1のx−x断面図、図4は空気袋の、(a) は側面図、(b) は平 面図である。 図1〜図4において、1は救命衣、2は袋室を形成した覆衣布、3は独立発泡 樹脂シートの浮力材、5はフアスナー、6は救命衣1の裾を締める紐、7は空気 袋、8は封入された空気である。
【0018】 本考案に係る救命衣1は図示のように、覆衣布2の布地の内部に独立発泡樹脂 シートの浮力材3と空気袋7を合わせて救命衣1が構成されている。独立発泡樹 脂シート3の浮力は、本実施例の場合は5.0〜6.0kgに設定されている。 また、空気袋7には、巾100mm×長さ500mmの袋状のポリウレタンフィ ルムが用いられている。空気袋7に250ccの空気8を入れて、ウエルダーで 密封される。空気袋7は前の左右に各2本と背の部分に2本で、計6本の空気袋 7が挿入されている。挿入された空気袋7は覆衣布2の内部の浮力材3の間で、 上端と下端が固定されている。したがって、水中や海中における救命衣1を装着 状態で、安定した浮遊姿勢をとることができる。
【0019】 主な浮力材である独立発泡樹脂シート3はポリエチレンの独立発泡樹脂シート で発泡倍率が約30〜40倍位のものを使用した。それ以上の倍率のものは簡単 に潰れ、連立気泡となり水を吸ってしまうので好ましくない。空気袋7の材質に は上記のポリウレタンフィルムの外に、ポリエチレン、塩化ビニール、ゴム、合 成ゴム等から選ばれる。ポリエチレンは延びが無いため裂け易く、塩化ビニール は耐寒性に劣る。ポリウレタンフィルムは耐寒性及び弾力性に富み、現在の膨張 式救命胴衣の全てに採用されており運輸省の型式基準にも適合されているので最 も好ましい。
【0020】 図4(b) に示すように、空気袋7はポリウレタンフィルムを折曲げ、開口した 辺9を例えばヒートシールにより密封して幅約10cm長さ約50cmの長方形に形 成されている。図bの一点鎖線で示すように空気袋7の内部に、浮力材3を封入 してもよい。この大きさの空気袋7に空気を満たした時、即ち空気袋7の断面が 円形のときの内容積は約2000cc(浮力は2kg)になる。したがって、満 配時の1/8の空気8の封入量は、250ccになり空気袋1個で約250gの 浮力が発生する。
【0021】 空気袋7内の空気の封入量は、浮力材3の浮力に対応して増減させることがで きる。実施例では空気の封入量を、全内容積の1/2を最大とした。このため、 空気袋7の一部を押圧すると、押圧部の空気8は別の部分に移動する。図3に示 すように空気袋7が浮力材3の間に挿入されているので、着用者が図5のように 前屈みのとき屈曲部10の部分の空気8が空気袋7の上と下に自由に移動する。 したがって、屈曲部10の厚さが薄くなり、屈曲による空気抵抗が殆ど生じない 。よって、救命衣1の着用者が、作業中に身体を動かしても救命衣による抵抗は 殆ど感じられない。
【0022】 実施例2 図6は本考案の実施例2の救命胴衣の前面図、図7は背面図、図8は内面側の 展開図である。図6の実施例2においても構成部材に実施例1と同じ符号が付さ れて、一部説明が重複するがやや詳しく説明する。 図6乃至図8において、1は救命胴衣の本体、2は覆衣布である。覆衣布2は 、合成樹脂でできた黄色の表地2aと裏地2bとからなっている。覆衣布2の表 地2aと裏地2bの周辺を縫い合わせて、前見頃と後見頃の左右に4つに分割さ れた袋室1a 〜1d を有する本体1が構成されている。表地2aと裏地2bには 、試験基準に定められた色相で吸水性の低いナイロン繊維等の布やメッシュが用 いられている。
【0023】 3は独立発泡樹脂シートよりなる固形の浮力材、5はフアスナー、6は本体1 の両脇を連結しながら裾を締める紐、7は空気袋、8は空気袋7の封入空気で、 これらの部材は実施例1で説明した通りである。13は玉縁、14は不特定方向 の光を再帰反射する再帰反射材である。玉縁13は黒色で黄色の表地2aと裏地 2bを縁取りし、再帰反射材14は両肩の前面に貼付されている。
【0024】 15は本体1の裏の両脇に設けられた複数の鳩目、16,17は大小の胸ポケ ット、18は紐6を入れる裾ポケット、19は呼子笛、20は連結布である。紐 6は鳩目15から裾回りの紐通し穴を経て手前で結ばれ、小さい胸ポケット17 の内部には細い紐で結ばれた呼子笛19が収納されている。連結布20は、左右 の後見頃の袋室1cと1dを活動可能に連結する。
【0025】 特に、実施例2では空気袋7に、エーテルタイプの熱可塑性ポリウレタン樹脂 (THERMO PLASTIC URETHANE …以下TPU)フィルムが用いられている。エーテ ルタイプのTPUフィルムは強度保持率(耐水性試験の引張り強度、破断強度、 破断伸び、耐カビ性試験)が高く、水中に長期間浸漬しても強度保持率の変化が 極めて少ない。
【0026】 本体1の前見頃の左右の袋室1a ,1b 内には、それぞれ図9と図10に示す ような浮力材3としての2枚の薄い樹脂シート3aと空気袋7が収容されている 。樹脂シート3aは体型に沿う形状の密度の細い樹脂シート3aが用いられ、2 枚の樹脂シート3aの間にそれぞれ3個の空気袋7が介装されている(図10を 参照)。3個の空気袋7は図9(右図は省略)に示すように上端が重ね合わされ て樹脂シート3aに一体に溶着され、下端は相互に幾分ずらせて固着されている 。空気袋7の固着構造と袋室1a 〜1d の4分割構成により、着用者の腰に近い 裾の動きを円滑にしている。
【0027】 また、本体1の後見頃側には前見頃と同様に、体型に沿った輪郭形状の2枚の 樹脂シート3aが挿入されている。そして、空気袋7の代わりに、やや密度の粗 い7枚の独立発泡ポリエチレンからなる樹脂シート3bが層状に配置されている 。2点鎖線の3cは樹脂シート3bの水平方向の上下2か所に設けられた切断線 で、装着時の背中の屈伸作用に伴う抵抗を吸収させるためのものである。樹脂シ ート3aと3bには自然状態の厚さが3mm程度の例えば、メロフォームとライト ロン(共に商品名)が適す。
【0028】 このような構成の実施例2の救命胴衣の動作を、次に説明する。 左右の前見頃と後見頃に浮力材3を分割配置した救命胴衣の本体1は、納品等 の時には例えば四ツ折りに畳まれて細長い箱の中にコンパクトに収容される。使 用に先立ってファスナー5が開けられて、チョッキ式に船舶の乗船者や港湾作業 者等に着用されることになる。
【0029】 上記のような不使用時や着用中の静止時には、本体1の空気袋7内の封入空気 8は内部空間の不特定位置に散在している。着用者による作業中の上体の移動に 伴って空気袋7の一部が押されると、押された部分の空気8は適宜空気袋7内を 移動して押圧部が自由に屈曲する。また、密度の細かい樹脂シート3aは薄く、 また後見頃に配置された粗い密度の樹脂シート3bには切断線3cが形成されて いるので、上体の屈曲に基づく抵抗力は殆ど発生しない。
【0030】 救命胴衣の本体1を着用して水中に入ると、胴衣内に挿入された比重の小さい 粗と密の全ての樹脂シート3a,3bからなる固形浮力材3に合計してほぼ6kg の浮力が生じる。また、前見頃内の各空気袋7は水圧を受けて外側から圧迫され 、封入された空気8が下から押し上げられて全ての空気袋7の上部にエアータン クが形成される。形成されたエアータンクの合計浮力は、ほぼ1.5kgに達する 。そして、空気袋7の浮力により、水面上の浮遊姿勢が後傾に安定して維持され るようになっている。
【0031】 実施例2の救命胴衣によれば、次に列挙するような効果が期待される。 全浮力は7.5Kg以上に保たれるので、前述の小型船舶用と作業用の試験基準 をクリアする。 呼気併用式の固形浮力材3による浮力が、試験基準の6.0Kg以上の値を保持 している。 呼気併用式の浮力材3の非膨脹状態と膨脹状態における顔面を、試験基準の水 上位置に保持していて規定に合格する。 前見頃の左右の袋室1a ,1b 内の空気袋7の浮力で、固形気室併用型と空気 封入併用型の後傾の浮遊姿勢が保持されている。このため、次のイ〜トのような 理由で、救命胴衣1の着用性が極めて良好になる。
【0032】 イ.固形の浮力材3に比較して空気袋7の厚さが薄くなり、前見頃の厚みが7 mm以下になり極めて薄い救命胴衣が実現される。 ロ.空気袋7は柔軟性があるので、上体の動きに順応する。 ハ.空気の封入量が少量(例えば、250cc…全封入容積の1/8)で、着用 時の空気抵抗が殆ど発生しない。10×50cmの空気袋で、約2Kgの浮力を 発生させることができる。 ニ.空気袋7は2枚の樹脂シート3aの間に配置され、更にその外側に表地2 aと裏地2bに囲まれている。したがって、外部衝撃に強く、空気袋7の、 破損の恐れが少ない。 ホ.空気袋7は6個設けられているので、万一1個が破損しても救命胴衣1の 機能を果たすことがでできる。 ヘ.空気袋7には伸縮性のあるTPUフィルムを使用しているので、例えば2 mm以下の針を刺した場合は、所謂ゆるチューブレス機能が働いて水面から1 m以内の水中では空気洩れが生じない。 ト.特に、空気袋7の材質に−45℃まで化学的特性が変らないエーテルタイ プのTPUフィルムを使用すれば、耐寒性が高く冬期や寒冷海域用に好適な 救命胴衣が実現できる。
【0033】 図12と図13は本考案の別の実施例である上下つなぎの作業用救命衣の前面 図と背面図、図14は更に別の実施例のつなぎ式救命衣の側面図である。 図12〜図14の救命衣は下衣4と結合した上下つなぎ式である。特に、図1 4は上衣と下衣4とをフアスナー5にて接続し、更に上衣背面並びに下衣4の前 身部と後身部間等にメッシュ調の布帛11を用い下衣4の裾部にゴム部12を設 けて動き易くしたつなぎ式救命衣である。これらの上下つなぎ式救命衣において 、全体に独立発泡樹脂シートからなる浮力材3が装着されている。図15は別の 実施態様であるジャンパ式救命衣の前部を開けた説明図である。この場合も全体 に独立発泡樹脂シートからなる浮力材3が装着されて、その外に空気袋7が装着 されている。
【0034】 なお、本考案の実施例では空気袋を独立発泡樹脂シートの浮力材の浮力の補助 にした例で説明したが、合成繊維の覆衣布及び/又はゴム製の覆衣のる救命衣の 浮力に空気袋だけを用いてもよい。また、図12以降で説明したように本考案は 普通のチヨッキ式は勿論のこと、首掛け式や上下つなぎ服式、ジャンバー式及び カッパ式等の種々の救命衣に適用することが可能である。また、合成樹脂繊維の 表地と裏地以外はゴム製の覆衣でもよく、救命衣に浮力材としての空気袋を例え ば接着剤等の適当な手段で張付けたり、或いはライナーとして装着し取外し可能 な態様も可能である。
【0035】 また、空気袋を上下方向に配置したが、配置方向は横向きや斜め等のいずれの 方向でもよく、前面に少なくとも1個を装備することが安全確保の点から必要で ある。また、空気袋7の材料はポリウレタンフィルムの外に、ポリエチレン、塩 化ビニール、コム及び合成ゴム等でもよく、寸法も10cm×50cmに限定す るものでなく種々の大きさのものを組み合わせてもよい。さらに、封入気体は空 気以外の気体を用いてもよく、封入量も救命衣の仕様に応じて適宜の量に選定す ることができる。さらに、独立発泡樹脂シートは規定以上の浮力を有するもので あれば、必ずしも材質や形状及び使用量は実施例に限定するものではない。また 、前述のように、空気袋7と共に従来の独立発泡合成樹脂により形成した浮力材 3を挿入してもよい。
【0036】
【考案の効果】
本考案は、合成繊維の覆衣布及び/又はゴム製の覆衣と、独立発泡樹脂からな る浮力を有する固形状の浮力材と、ゴム及び/又は合成樹脂からなり気体を封入 して浮力を有する単一又は複数個の袋状の浮力材とを備えた救命衣を構成した。 また、固形状の浮力材と袋状の浮力材との全浮力を基準値に選定した救命衣を 構成した。 また、複数個の袋状の浮力材に気体を封入して浮力を分散した救命衣を構成し た。
【0037】 また、この考案は、合成繊維の覆衣布及び/又はゴム製の覆衣と独立発泡樹脂 シートの浮力材とからなる救命衣に、空気又はガスを袋容量の1/2以下の少量 を封入した空気袋を該救命衣の前面に少なくとも1個を浮力の補助として装着し て成る救命衣を構成した。 また、この考案は、合成繊維の覆衣布及び/又はゴム製の覆衣からなる救命衣 に、空気又はガスを袋容量の1/2以下の少量を封入した空気袋を該救命衣の前 面に少なくとも1個を浮力の補助として装着して成る救命衣を構成した。 また、空気袋が塩化ビニール,ポリウレタン樹脂,ゴム及び合成ゴムから選ば れた1種のフイルム又はシートからなる救命衣を構成した。 また、空気袋を覆衣布又は覆衣の表と裏地間及び/又は前記独立発泡樹脂から なる浮力材の間に挿入してなる救命衣を構成した。 また、空気袋内に独立発泡樹脂からなる浮力材を封入してなる救命衣を構成し た。 また、空気袋を覆衣布の表と裏地間に挿入してなる救命衣を構成した。 また、救命衣がチヨッキ式、上下つなぎ服式、ベスト式、ジャンバー式及びカ ッパ式から選ばれた1種である救命衣を構成した。
【0038】 また、この考案は、救命衣の本体における前面左右の袋室の内部に浮力材とし て設けられた複数枚の独立発泡樹脂シートと空気を封入した空気袋とを配置した チヨッキ式の救命衣において、複数枚の独立発泡樹脂シートを体型に沿う形状に 形成すると共に、独立発泡樹脂シートの間に空気袋をそれぞれ複数個取付けた救 命衣を構成した。 また、空気袋を長方形のフィルムで構成した救命衣を構成した。 また、空気袋に全容積量のほぼ1/4の空気量を封入した救命衣を構成した。 また、空気袋にエーテルタイプのTPUフィルムを用いた救命衣を構成した。 さらに、空気袋を本体の肩から裾に沿って配置した救命衣を構成した。
【0039】 この結果、本考案の救命衣によれば、次のような効果を奏する。 (1) 救命衣全体が薄くなり、作業性が良く、特に胸部の厚みは型式承認品より飛 躍的に薄くなった。 (2) 前記実施例の程度の空気袋の空気充填量であれば、独立発泡樹脂シートと空 気袋を併用していることは外部から触っても判らないくらいである。片端から封 入空気を圧し進めると判る程度である。 (3) 空気が封入された空気袋が1本パンクしても全体で複数本挿入されているの で安全である。 (4) 空気袋の封入空気量が微量なので一部を押圧したり身体を前屈みになったり した時、或いは背に物体が押圧されても空気袋の空気が他の箇所に移動し、その 結果前屈みの姿勢をとっても救命衣による抵抗は殆ど感じられない。 (5) 浮力材と浮力材との間に空気袋が挿入されているので物体が当たっても破れ 難い。 (6) 空気袋に封入されている空気が微量なので空気袋の空気圧による抵抗が殆ど 無いのでピンホールによる空気洩れの心配は少ない。
【0040】 よって、本考案によれば、屈曲性がよく、前屈みになって作業しても作業の邪 魔にならない安価かつ安全な救命衣を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例1のチヨッキ式救命衣の前面図
である。
【図2】図1の背面図である。
【図3】図1のX−X断面図である。
【図4】図1の空気袋の、(a) は側面図、(b) は平面図
である。
【図5】本考案の実施例1の動作説明図である。
【図6】本考案の実施例2の救命胴衣の前面図である。
【図7】本考案の実施例2の背面図である。
【図8】本考案の実施例2の内面側の展開図である。
【図9】本考案の実施例2の前面側の内部構造を示す説
明図である。
【図10】本考案の実施例2の前面側の内部構造を示す
断面図である。
【図11】本考案の実施例2の背面側の内部構造を示す
説明図である。
【図12】本考案の他の実施例である上下つなぎ式救命
衣の前面図である。
【図13】図12の背面図である。
【図14】本考案の他の実施例であるつなぎ式救命衣の
側面図である。
【図15】本考案の他の実施例であるジャンバー式救命
衣の前面図である。
【図16】従来の救命衣の前面図である。
【図17】従来の救命衣の断面図である。
【図18】従来の救命衣の浮力材の斜視図である。
【図19】従来の他の救命衣の断面図である。
【図20】従来の他の救命衣の浮力材の斜視図である。
【符号の説明】
1 救命胴衣(救命衣)の本体 1a 左前見頃の袋室 1b 右前見頃の袋室 1c 左後見頃の袋室 1d 右後見頃の袋室 2 覆衣布 2a 表地 2b 裏地 3 独立発泡樹脂シートの浮力材 3a 密な樹脂シート 3b 粗の樹脂シート 3c 切断線 4 下衣 5 フアスナー 6 紐 7 空気袋 8 空気 9 辺 10 屈曲部 11 メッシュ調布帛 12 ゴム部 13 玉縁 14 再帰反射材 15 鳩目 16 胸ポケット 17 胸ポケット 18 裾ポケット 19 呼子笛 20 連結布
【手続補正書】
【提出日】平成7年1月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】

Claims (15)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成繊維の覆衣布及び/又はゴム製の覆
    衣と、独立発泡樹脂からなる浮力を有する固形状の浮力
    材と、ゴム及び/又は合成樹脂からなり気体を封入して
    浮力を有する単一又は複数個の袋状の浮力材とを備えた
    ことを特徴とする救命衣。
  2. 【請求項2】 前記固形状の浮力材と袋状の浮力材との
    全浮力を基準値に選定したことを特徴とする請求項1記
    載の救命衣。
  3. 【請求項3】 前記複数個の袋状の浮力材に気体を封入
    して浮力を分散したことを特徴とする請求項1または請
    求項2記載の救命衣。
  4. 【請求項4】 合成繊維の覆衣布及び/又はゴム製の覆
    衣と独立発泡樹脂シートの浮力材とからなる救命衣に、
    空気又はガスを袋容量の1/2以下の少量を封入した空
    気袋を該救命衣の前面に少なくとも1個を浮力の補助と
    して装着して成ることを特徴とする救命衣。
  5. 【請求項5】 合成繊維の覆衣布及び/又はゴム製の覆
    衣からなる救命衣に、空気又はガスを袋容量の1/2以
    下の少量を封入した空気袋を該救命衣の前面に少なくと
    も1個を浮力の補助として装着して成ることを特徴とす
    る救命衣。
  6. 【請求項6】 前記空気袋が塩化ビニール,ポリウレタ
    ン樹脂,ゴム及び合成ゴムから選ばれた1種のフイルム
    又はシートからなることを特徴とする請求項4又は5記
    載の救命衣。
  7. 【請求項7】 前記空気袋を覆衣布又は覆衣の表と裏地
    間及び/又は前記独立発泡樹脂からなる浮力材の間に挿
    入してなることを特徴とする請求項5又は6記載の救命
    衣。
  8. 【請求項8】 前記空気袋内に前記独立発泡樹脂からな
    る浮力材を封入してなるなることを特徴とする請求項4
    又は6若しくは7記載の救命衣。
  9. 【請求項9】 前記空気袋を覆衣布の表と裏地間に挿入
    してなることを特徴とする請求項5又は6記載の救命
    衣。
  10. 【請求項10】 前記救命衣がチヨッキ式、上下つなぎ
    服式、ベスト式、ジャンバー式及びカッパ式から選ばれ
    た1種であることをことを特徴とする請求項4乃至9の
    いずれかに記載の救命衣。
  11. 【請求項11】 救命衣の本体における前面左右の袋室
    の内部に浮力材として設けられた複数枚の独立発泡樹脂
    シートと空気を封入した空気袋とを配置したチヨッキ式
    の救命衣において、 前記複数枚の独立発泡樹脂シートを体型に沿う形状に
    形成すると共に、該独立発泡樹脂シートの間に前記空気
    袋をそれぞれ複数個取付けたことを特徴とする救命衣。
  12. 【請求項12】 前記空気袋を長方形のフィルムで構成
    したことを特徴とする請求項11記載の救命衣。
  13. 【請求項13】 前記空気袋に全容積量のほぼ1/4の
    空気量を封入したことを特徴とする請求項11または請
    求項12記載の救命衣。
  14. 【請求項14】 前記空気袋にエーテルタイプのTPU
    フィルムを用いたことを特徴とする請求項11乃至請求
    項13のいずれかに記載の救命衣。
  15. 【請求項15】 前記空気袋を本体の肩から裾に沿って
    配置したことを特徴とする請求項11乃至請求項14の
    いずれかに記載の救命衣。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004090773A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 常時着用型救命胴衣及び救命胴衣用浮力体
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JP2016182919A (ja) * 2015-03-26 2016-10-20 藤倉航装株式会社 上衣
CN113951582A (zh) * 2020-07-17 2022-01-21 刘元基 具有救生功能的工作服
JP2022017962A (ja) * 2020-07-14 2022-01-26 キ ユ,ウォン 救命機能を有する作業服
CN114013604A (zh) * 2021-11-27 2022-02-08 会同百瑞游乐设备有限公司 一种快速膨胀式的泳池救生衣及其使用方法

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