JP3012193B2 - 化粧板及びその製造方法 - Google Patents

化粧板及びその製造方法

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JP3012193B2 JP8103613A JP10361396A JP3012193B2 JP 3012193 B2 JP3012193 B2 JP 3012193B2 JP 8103613 A JP8103613 A JP 8103613A JP 10361396 A JP10361396 A JP 10361396A JP 3012193 B2 JP3012193 B2 JP 3012193B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表面に凹凸模様を有
し、住宅等の内装材として用いられる熱硬化性樹脂化粧
板とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より硬質素材からなる基板の表面上
に、印刷模様が施された原紙に熱硬化性樹脂を含浸した
化粧紙を載置,熱圧することによって、その樹脂含浸化
粧紙を基板表面に貼着した化粧板は、住宅や住宅設備の
表層材として広く使用されている。
【0003】この熱硬化性樹脂化粧板の意匠効果を向上
させるため、表面にエンボスによる凹凸模様(以下、
「エンボス模様」という)を加工した基板上に、この基
板の模様と同調するような印刷模様が施された樹脂含浸
化粧紙を配設した後に、ゴム弾性シートを介して熱圧接
着を行って、エンボス模様付き熱硬化性樹脂化粧板を得
る方法が考案されて実施されているが、基板のエンボス
模様と化粧紙の柄を一致させることは困難であった。
【0004】そこで、表面の凹凸模様とそれに同調した
着色模様を有する化粧板を簡単に得る製造方法が特願平
3-339426号(特開平5-147050号)に提案されている。こ
の方法は「着色,不透明化した熱硬化性樹脂を化粧紙に
含浸してなる熱硬化性樹脂含浸紙を基材(基板)に重ね
合わせ、凹凸模様付与のための凹凸を有するエンボス型
板を用いて熱圧成型を行うことを特徴とする」ものであ
る。
【0005】この製造方法を用いると、「エンボス型板
の凸部すなわち製品において凹部となる部分でエンボス
型板の凹部よりも大きなプレス圧が加わるため、含浸紙
に沿って樹脂がエンボス型板の凹部の方向に流れて偏在
するようになる。これと並行して、含浸紙と基材(基
板)がエンボスされるので、その後、樹脂の硬化が完了
すると、樹脂量が減少した含浸紙を押し込まれた製品凹
部は樹脂量が増えた製品突部よりも樹脂色が薄くなるか
化粧紙隠蔽度が減少して、凹凸と完全に同調した着色模
様が形成される」とされている。
【0006】しかしながら、上記の方法では凹凸と完全
に同調した着色模様を形成することはできるが、表面模
様の凹部と凸部の色の違いがあまり得られず、十分な意
匠的効果を得ることが困難であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、表面の凹凸と
同調した着色模様が形成された化粧板の容易な製造方法
において、凹部と凸部の色の相違を明確にして、化粧板
の意匠性を更に向上させることが求められている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の従来提案されてい
る方法において凹部と凸部の色の違いが十分に得られな
い理由を考察した結果、 着色樹脂が化粧紙の内側深くまで浸透してしまい、エ
ンボス時に着色樹脂が移動しても化粧紙自体が着色され
てしまっているため化粧紙の地色が表面に現れにくい。 エンボス時の着色樹脂の流動が十分でなく、化粧紙凹
部上に残る着色樹脂が多く化粧紙の地色が表面に現れに
くい。ことが主な原因であると判明した。そこで本発明
はそのような現象を生じさせにくくして、凹部と凸部の
色の相違を明確にした。
【0009】具体的には本発明の化粧板の製造方法は、
化粧紙に透明な熱硬化性樹脂液を含浸させた後に予備乾
燥し、次いで着色された熱硬化性樹脂液を含浸させ、乾
燥させて樹脂含浸化粧紙(2)を作り、基板(1)に前記樹脂
含浸化粧紙(2)を載置し、エンボス板(5)を用いて前記樹
脂含浸化粧紙を前記基板に熱圧接着することを特徴とす
る。
【0010】又、本発明の化粧板は上記の方法により得
られるものであり、具体的には基板(1)表面に熱硬化性
樹脂液が含浸された化粧紙(2)が貼着されてなる化粧板
であって、化粧板の表面には凹凸が設けられており、化
粧紙(2)は着色された熱硬化性樹脂が含浸された着色樹
脂層(4)と、透明な熱硬化性樹脂層が含浸された透明樹
脂層(3)を有し、該透明樹脂層(3)が基板(1)表面に接
し、該着色樹脂層(4)が化粧板表面に位置していること
を特徴とする。さらに、上記において化粧板表面の凹部
の周囲部分に位置する着色樹脂層(4a)は、化粧板表面の
他の部分に位置する着色樹脂層よりも厚みが大きいこと
を特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】化粧紙に無着色の樹脂液を含浸し
て予備乾燥させる。その後に化粧紙に着色樹脂を含浸し
乾燥処理してBステージまで硬化させて樹脂含浸化粧紙
を得る。
【0012】このように2段階に分けて含浸させること
により、含浸した熱硬化性樹脂の層は2層となり、着色
された熱硬化性樹脂層の下層に透明の熱硬化性樹脂層を
形成したため、化粧紙の内側深くまで着色剤が吸い込ま
れるのを防止することができる。
【0013】含浸樹脂としては、メラミン,フェノー
ル,エポキシ,DAP(ジアリルフタレート),ポリエ
ステル等の熱硬化性樹脂が用いられ、着色剤としてはこ
れらの樹脂液に不溶で耐候性,耐熱性のある顔料を用い
るのが好ましい。
【0014】図1に示すように着色樹脂が含浸された樹
脂含浸化粧紙を基板に載置し、エンボス板を介して加熱
圧締すると、化粧紙は含浸樹脂の加熱溶融による自己接
着作用によって基板と一体に貼着される。基板としては
合板,パーティクルボード,中比重繊維板,ケイ酸カル
シウム板,スレート板,石膏板,スラグ石膏板等の硬質
の基板が用いられる。
【0015】加熱により樹脂の流動が生じる。エンボス
板の凸部(化粧板の凹部)では化粧紙の表層付近にある着
色樹脂が押し流されるために少なく(厚みが薄く)な
り、化粧紙の地色が見えるようになる。また、化粧紙が
半透明である場合には基板の地色が見えるようになる。
【0016】また、着色樹脂は含浸化粧紙の表層付近に
偏在しているため、エンボスプレスの際に着色樹脂は流
動しやすく、化粧板の凹部の周囲は押し出された着色樹
脂の量が多くなり他の凸部より盛り上がったような状態
となる。このようにして得られた化粧板は凹部に対して
凸部が浮き上がったような自然な風合いの立体感がある
意匠が得られる。その後間もなく樹脂は硬化するので、
以後は再加熱されても不溶融状態に保たれ、耐水性,耐
汚染性等の物性を発揮する。
【0017】以下、本発明を好適な実施例を用いて説明
する。 [実施例」化粧紙に無着色のジアリルフタレート樹脂を
含浸し、予備乾燥した。その後、酸化チタン系顔料で着
色したジアリルフタレート樹脂を含浸,乾燥させて樹脂
含浸化粧紙を得た。
【0018】こうして得られた樹脂含浸化粧紙を繊維混
入スラグ石膏板からなる基板上に載置し、ステンレス性
エンボス板を取り付けた熱板プレスで加熱温度135
℃、加圧力12Kg/cm2の条件下で15分間加熱圧縮して
本発明の化粧板を得た。
【0019】[比較例]化粧紙に無着色のジアリルフタ
レート樹脂を含浸せずに、いきなり酸化チタン系顔料で
着色したジアリルフタレート樹脂を含浸させた以外は実
施例と同じ材料,条件で比較のための化粧板を作成し
た。
【0020】実施例も比較例の場合も、凹凸と同調した
着色模様が得られたが、実施例の化粧板の方が凹部と凸
部の色の差が明確に得られた。また、実施例においては
着色樹脂の移動量が多いために、凹部周辺の凸部は凹部
から押し出された着色樹脂が盛り上がり、他の凸部より
も色が濃くなった。そのため、単なる凹凸だけでは得ら
れない自然な立体感が表現され意匠的効果が更に高くな
った。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように本発明により表面の凹
凸模様と同調した着色模様が形成された化粧板におい
て、凹部と凸部の色の相違を明確にして、化粧板の意匠
性を更に向上させることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンボスプレス前の基板と樹脂含浸化粧紙を示
した断面図。
【図2】化粧板の断面図。
【符号の説明】
(1) 基板 (2) 化粧紙 (3) 透明樹脂含浸層 (4) 着色樹脂含浸層 (4a) 盛り上がった着色樹脂 (5) エンボス板

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板表面に熱硬化性樹脂液が含浸された
    化粧紙が貼着されてなる化粧板であって、化粧板の表面
    には凹凸が設けられており、化粧紙は着色された熱硬化
    性樹脂が含浸された着色樹脂層と、透明な熱硬化性樹脂
    層が含浸された透明樹脂層を有し、該透明樹脂層が基板
    表面に接し、該着色樹脂層が化粧板表面に位置している
    ことを特徴とする化粧板。
  2. 【請求項2】 化粧板表面の凹部の周囲部分に位置する
    着色樹脂層は、化粧板表面の他の部分に位置する着色樹
    脂層よりも厚みが大きいことを特徴とする請求項1記載
    の化粧板。
  3. 【請求項3】 化粧紙に透明な熱硬化性樹脂液を含浸さ
    せた後に予備乾燥し、次いで着色された熱硬化性樹脂液
    を含浸させ、乾燥させて樹脂含浸化粧紙を作り、基板に
    前記樹脂含浸化粧紙を載置し、エンボス板を用いて前記
    樹脂含浸化粧紙を前記基板に熱圧接着することを特徴と
    する化粧板の製造方法。
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