JP3011736B2 - 消耗電極式アーク溶接機 - Google Patents

消耗電極式アーク溶接機

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JP3011736B2 JP2071983A JP7198390A JP3011736B2 JP 3011736 B2 JP3011736 B2 JP 3011736B2 JP 2071983 A JP2071983 A JP 2071983A JP 7198390 A JP7198390 A JP 7198390A JP 3011736 B2 JP3011736 B2 JP 3011736B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、炭酸ガスアーク溶接、MIG溶接、MAG溶接等
に使用される、定速度送給方式のワイヤ送給装置を有す
る消耗電極式アーク溶接機に関する。
〔従来の技術〕
従来のこの種アーク溶接機では、第3図に示すよう
に、ワイヤ送給モータ30の駆動電源を接続電源1の入力
側からとり、交流入力電圧200Vを補助変圧器35で25V程
度としてモータ駆動回路29に供給し、サイリスタの点弧
位相制御などによりワイヤ送給モータ30の定速度制御を
行っていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術では、溶接電源1はインバータ制御方式
の採用により小形化されても、ワイヤ送給モータ30の駆
動用電源として、溶接時にはほぼ25Vの電圧と10A程度の
電流が要求されるため、モータ回路用の大容量の補助変
圧器35が必要で、しかも、この変圧器は商用周波数で使
用されるため、寸法、重量が大きくなり、溶接機を小形
軽量化する上で障害となっていた。
また、ワイヤ送給モータ30の駆動用電源として溶接電
源1の出力を利用することも考えられるが、溶接トーチ
からのワイヤ突き出し寸法を調整するワイヤインチング
時に次のような不具合が生じることから、これまで実現
されていなかった。
(1) インチングによりワイヤが母材に接触した場
合、溶接電源の出力電流が流れると、ワイヤが溶断した
り、アークが発生したりして扱いにくい。
(2) 溶接電源の高い無負荷電圧がワイヤに印加され
るため、インチング時に作業者がワイヤに触れると、感
電する危険性がある。
本発明の目的は、溶接時の出力外部特性が定電圧特性
の溶接電源と、定速度送給方式のワイヤ送給装置を有す
る消耗電極式アーク溶接機において、ワイヤ送給モータ
の電源用変圧器を不要にして溶接機を小形軽量化し、か
つインチング時にワイヤが母材に触れても、ワイヤが溶
断したり、アークが発生することのない消耗電極式アー
ク溶接機を提供することにある。さらに他の目的は、イ
ンチング時に作業者がワイヤに触れても感電する恐れの
ない消耗電極式アーク溶接機を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために本発明は、ワイヤ送給モー
タの駆動回路の電源を溶接電源の出力側からとり、溶接
はしないでワイヤ送給のみを行うワイヤインチング時に
は溶接電源の出力外部特性を出力電流がほぼ5A以下の定
電流特性とするように、インチング信号に応じて溶接電
源の出力電流設定値を溶接時の設定値からワイヤインチ
ング時の設定値に切り換える手段を設けたものである。
また、上記他の目的を達成するために本発明は、ワイ
ヤ送給モータの駆動回路の電源を溶接電源の出力側から
とり、溶接はしないでワイヤ送給のみを行うワイヤイン
チング時には溶接電源の出力外部特性を出力電圧がほぼ
10V以下で、かつ出力電流がほぼ5A以下の定電流特性と
するように、インチング信号に応じて溶接電源の出力電
圧設定値および出力電流設定値をそれぞれ溶接時の設定
値からワイヤインチング時の設定値に切り換える手段を
設けたものである。
〔作用〕 ワイヤを高速で送給する溶接時には、ワイヤ送給モー
タを駆動するために25V程度の電圧と10A程度の電流が要
求されるが、インチング時に限れば、送給速度は低くて
よいので、電圧でほぼ10V、電流でほぼ5A程度で十分で
ある。
本発明はこの点に着目してなされたもので、ワイヤイ
ンチング時に溶接電源の出力外部特性を出力電流がほぼ
5A以下の定電流特性となるように制御し、この溶接電源
の出力を利用してワイヤ送給モータを駆動することで、
ワイヤが母材に接触しても、ワイヤが溶断したりアーク
が発生したりすることはない。
また、ワイヤインチング時に溶接電源の出力外部特性
を出力電圧がほぼ10V以下で、かつ出力電流がほぼ5A以
下の定電流特性となるように制御し、この溶接電源の出
力でワイヤ送給モータを駆動すれば、作業者がワイヤに
触れて感電する恐れもない。
溶接時には、高い溶接電圧がモータ駆動回路に印加さ
れるので、ワイヤ送給モータに対し溶接時の要求を満足
する電圧、電流を供給することができる。
〔実施例〕
第1図は本発明の一実施例として、溶接電源にインバ
ータ制御方式を採用した例を示す。
溶接電源1の回路構成について説明すると、2は交流
電源に接続された入力端子、3は主開閉器、4は交流入
力を整流する整流器、5は整流器4の直流出力を高周波
交流に変換するインバータ、6はインバータ5の交流出
力を降圧する主変圧器、7は主変圧器との二次側交流出
力を再度直流に変換する整流器、8は出力電流を平滑化
する直流リアクタ、9は出力電圧を検出するフィードバ
ック用電圧検出器、10は出力電流を検出するフィードバ
ック用電流検出器、11は溶接トーチ12および母材13に接
続された出力端子である。
次に制御装置14の回路構成を説明すると、15は制御信
号に応じたパルス幅でインバータ5をスイッチング動作
させるインバータ駆動回路、16は電圧検出器9からの電
圧フィードバック信号と出力電圧設定信号とを比較し、
溶接電源出力電圧を定電圧制御するための制御信号を出
力する電圧制御回路、17は電流検出器10からの電流フィ
ードバック信号と出力電流設定信号とを比較し、溶接電
源出力電流を定電流制御するための制御信号を出力する
電流制御回路、18は電圧制御回路16と電流制御回路17か
ら出力される制御信号のいずれか小さい方を優先してイ
ンバータ駆動回路15に入力する比較優先回路、19、20は
それぞれ溶接時の出力電圧および出力電流設定器、21、
22はそれぞれワイヤインチング時の出力電圧および出力
電流設定器、23、24は出力電圧設定器19、21の切換接
点、25、26は出力電流設定器20、22の切換接点、27は切
換接点23、24および25、26を開閉するリレー、28はリレ
ー27に接続されたインチングスイッチ、29は溶接電源1
の直流出力を電源としてワイヤ送給モータ30を定速度制
御するモータ駆動回路である。
第2図において、実線は溶接電源1の溶接時の出力外
部特性を示し、出力電圧設定器19で設定される定電圧域
31と、出力電流設定器20で設定できる出力電流の2倍程
度の許容電流制限域32とからなる。なお、許容電流制限
域32は、例えばワイヤが母材に短絡した場合における溶
接電流値を制限する。また、点線はワイヤインチング時
の出力外部特性を示し、出力電圧設定器21で設定される
定電圧域33と出力電流設定器22で設定される定電流域34
からなる。
本実施例において、図示しないトーチスイッチからの
アークスタート信号により主開閉器3が閉じられると、
溶接電源1は出力電圧設定器19、出力電流設定器20の設
定値により第2図の実線で示す出力外部特性となるよう
に制御され、その出力電圧、電流によってアークスター
トする。溶接中は、モータ駆動回路29に高い溶接電圧
(16〜40V程度)が印加されるため、モータ駆動回路29
からワイヤ送給モータ30に対し十分な電圧、電流を供給
し、ワイヤを定速度送給することができる。モータ駆動
回路29は、溶接中にモータ負荷が変動しても、また電源
電圧(溶接電圧)が変動しても、送給速度を一定に保持
できるように、トランジスタなどのスイッチング素子に
よる電圧制御機能を備えている。
ワイヤインチング時には、インチングスイッチ28から
のインチング信号によりリレー27が動作し、主開閉器3
を閉じると同時に、接点23、25を開、接点24、26を閉に
して溶接時の出力電圧設定器19、出力電流設定器20から
ワイヤインチング時の出力電圧設定器21、出力電流設定
器22に切り換えるため、溶接電源1の出力外部特性は出
力電圧設定器21、出力電流設定器22の設定値により、第
2図の点線で示すような定電流特性となる。したがっ
て、モータ駆動回路29にはワイヤインチングのための必
要最小限の電圧、電流(電圧でほぼ10V以下、電流では
ほぼ5A以下)しか供給されず、ワイヤ送給モータ30の起
動時のトルクは制限されるが、インチングの機能は十分
に果たすことができる。
このワイヤインチング時にワイヤが母材に接触して
も、ほぼ5A以下の電流しか流れないため、ワイヤが溶断
したりアークが発生したりすることはない。
また、本実施例では、ワイヤインチング時にほぼ10V
以下の低い電圧しかワイヤに印加されていないので、作
業者がワイヤに触れても感電する恐れはない。
〔発明の効果〕
本発明によれば、ワイヤ送給モータの駆動用電源とし
て溶接電源の出力を利用しようとする場合、インチング
時にワイヤが母材に接触して溶断あるいはアークを発生
したり、さらには作業者がワイヤに触れて感電するなど
の問題を解消できるので、ワイヤ送給モータの駆動用電
源を溶接電源の出力からとることが実用的に可能とな
り、従来モータ回路に設けられていた大容量の変圧器を
不要にして、溶接機を一段と小形軽量化することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す回路図、第2図は第1
図の実施例における溶接時とワイヤインチング時の溶接
電源の出力外部特性図、第3図は従来例の回路図であ
る。 1……溶接電源、5……出力制御用インバータ、15……
インバータ駆動回路、16……電圧制御回路、17……電流
制御回路、19……溶接時の出力電圧設定器、20……溶接
時の出力電流設定器、21……ワイヤインチング時の出力
電圧設定器、22……ワイヤインチング時の出力電流設定
値、23、24、25、26……切換接点、27……切換用リレ
ー、28……インチングスイッチ、29……モータ駆動回
路、30……ワイヤ送給モータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−10149(JP,A) 特開 昭58−112663(JP,A) 特開 昭61−3673(JP,A) 特開 昭55−14182(JP,A) 特公 昭51−32588(JP,B2) 特公 昭51−47652(JP,B2) 実公 昭62−19407(JP,Y2) 特公 昭45−38897(JP,B1) 実公 昭38−7438(JP,Y1) 実公 昭34−8943(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 9/12 B23K 9/073

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶接時の出力外部特性が定電圧特性の溶接
    電源と、定速度送給方式のワイヤ送給装置を有する消耗
    電極式アーク溶接機において、ワイヤ送給モータの駆動
    回路の電源を溶接電源の出力側からとり、溶接はしない
    でワイヤ送給のみを行うワイヤインチング時には溶接電
    源の出力外部特性を出力電流がほぼ5A以下の定電流特性
    とするように、インチング信号に応じて溶接電源の出力
    電流設定値を溶接時の設定値からワイヤインチング時の
    設定値に切り換える手段を設けたことを特徴とする消耗
    電極式アーク溶接機。
  2. 【請求項2】溶接時の出力外部特性が定電圧特性の溶接
    電源と、定速度送給方式のワイヤ送給装置を有する消耗
    電極式アーク溶接機において、ワイヤ送給モータの駆動
    回路の電源を溶接電源の出力側からとり、溶接はしない
    でワイヤ送給のみを行うワイヤインチング時には溶接電
    源の出力外部特性を出力電圧がほぼ10V以下で、かつ出
    力電流がほぼ5A以下の定電流特性とするように、インチ
    ング信号に応じて溶接電源の出力電圧設定値および出力
    電流設定値をそれぞれ溶接時の設定値からワイヤインチ
    ング時の設定値に切り換える手段を設けたことを特徴と
    する消耗電極式アーク溶接機。
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