JP3011317U - ラック及びラック取付装置 - Google Patents

ラック及びラック取付装置

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JP3011317U
JP3011317U JP1994010292U JP1029294U JP3011317U JP 3011317 U JP3011317 U JP 3011317U JP 1994010292 U JP1994010292 U JP 1994010292U JP 1029294 U JP1029294 U JP 1029294U JP 3011317 U JP3011317 U JP 3011317U
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rack
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巧 田中
比登司 増田
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菱電電子機工株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 組み立て易く製造コストが安いラックを得
る。 【構成】 アームフレームAFとコーナーフレームCF
をブッシュBを介して連結する。アームフレームとコー
ナーフレームの結合は、ジョイントプレート4を用いて
行なわれる。ジョイントプレートとアームフレーム及び
ジョイントプレートとコーナーフレームの結合は、ラッ
クの内部側のみにおいて溶接止めされる。 【効果】 アームフレームとコーナーフレームを直接溶
接止めする必要がなく、美観が保たれる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、たとえば、乗用車やジープ等の屋根に用いられるルーフラックに 関するものである。又、例えば、ルーフラックのラック取付装置に関するもので ある。
【0002】
【従来の技術】
従来から自動車の車体の上にラックを乗せ、荷物を運ぶということが考えられ ていた。例えば、スキーを乗せるためのラックや自転車を乗せるためのラックや サーフボードを乗せるためのラックなど、特殊な用途に用いられるラックが考え られている。又、箱やケースやバック等を乗せるための荷物用のラックも従来か ら考えられている。図20及び図21はこのような従来から考えられている荷物 を乗せるためのラックの一例を示したものである。 図20は、実公平1−23874号公報に示されたラックである。 図において、20はラック、2はラックのベースフレーム、6は補強フレーム 、4はラック20を車体10に取り付ける取付部である。 さらに、図21は実公平4−13250号公報に示されたラックである。図に おいて、ラック20はベースフレーム2とサブフレーム5と複数のプレート3と 取付部4から構成され車体10に取り付けられている。 図20及び図21に示したように、従来のラックの荷物を載せる部分は単にフ レームのみで構成されているか、或いはフレームとすのこ状に配置されたプレー トにより構成されている。或は、図示しないが、金網等のメッシュ状構造をもつ ものにより構成されている。
【0003】 又、図22は、実願平4−88716号に示されたラックの斜視図である。 図23は、図22に示したラックを車体に取り付けた場合の取付状態を示す図 である。10は乗用車、ジープ等の車体であり、この車体10にはルーフ111 があり、又、このルーフから突起しているレインガーター122が存在している 。 図24は、図22に示したラックのA−A断面図及び使用状態を示す参考図で ある。 図25は、プレートとベースフレームの結合部分を示す図である。
【0004】 次に、図22から図25を用いてこのラックの構造を説明する。 図22において、20はラックであり、1はラック20の基礎となるラックベ ースである。ラックベース1はベースフレーム2とプレート3により構成されて いる。5はサブフレームであり、4はベースフレーム2とサブフレーム5を連結 すると共に、このラックを取り付けるための取付部となるジョイントプレートで ある。6は図22には図示していないが、プレート3の下にあり、プレート3を 補強するための補強フレームである。7はジョイントプレート4と結合され、ラ ック20を車体に固定するスタンドである。4aはジョイントプレート4とスタ ンド7を結合する結合部材である。
【0005】 ラック20は、プレート3が1枚で構成されていることにより、プレートの一 部に荷物等の荷重がかかった場合でも、荷重のかかった部分のみで荷重を支える のではなく、荷重を周りに分散させることが出来るので、従来のラックに比べて 丈夫なラックを提供することが出来る。プレート3はその周囲をベースフレーム 2により支えられている。ベースフレーム2は、プレートの周囲全部を溶接して プレートを結合している。或は、プレートの周囲を一定の間隔をおいて、溶接す ることによりプレートを支えている。 又、サブフレーム5はベースフレーム2と同一形状を有しており、このベース フレーム2とサブフレーム5の間にジョイントプレート4が溶接により結合され ている。ジョイントプレートは、平板形状を有しておりネジ止め、或は、リベッ ト止めする孔を4つ有しており、この孔を用いてスタンド7を結合する。 スタンド7は図に示すように、車体に対して左右3つずつ合計6つ配置され、 ジョイントプレート4の4つの孔を用いて結合されるとともに、車体10のレイ ンガーター12に対してボルト等の締め付け具を用いて取り付けられる。 補強フレーム6はベースフレーム2の間にあって、プレート3の補強とベース フレーム2の補強のために用いられる。その補強フレーム6もその両端において 、ベースフレームに溶接止めされるとともに、プレート3との間でも溶接止めさ れる。 ベースフレーム2とサブフレーム5は、図24の断面図に示すように断面形状 が円を示すパイプにより構成されており、その端部と端部を互いに溶接止めして おり、パイプの中は気密状態を保っている。 又、図25は、各部品の結合部分を示しており、各部品の結合は溶接止めされ ている。
【0006】 次に、図24に示したラックの取付装置について説明する。 図23,図24に示すようにラック20は、Jボルト及び取付金具により自動 車の屋根に取り付けられる。スタンド7には、Jボルトを取り付ける孔が2つ設 けられており、1つのスタントに対して2つのJボルトが取り付けられる。この ように、Jボルトを2本用いるのはラックが自動車の屋根から落下することを確 実に防止するためである。
【0007】 図26は、従来のラック取付装置を示す図である。 車体10には、レインガーターが存在しない。このような車体に対してラック ラック取付装置は、フック9をくぼみ101に対して、圧接することによりラッ ク取付装置を車体の屋根に固定する。フック9は、ネジ12によりスタンド7に 固定される。ネジ12を締め付けることにより、フック9はスタンドの方向に引 き寄せられ、くぼみ101に対して固定される。即ち、ネジ12を締め付けるこ とにより、スタンドに対して矢印P3に示す力が発生し、この力が矢印P4に示 す力となって、フックを車体に締め付けることになる。 又、図27は、従来のラック取付装置の他の例を示す図である。 ネジ12を締め付けることにより、同様に矢印P3に示す力が発生し、フック 9に対して矢印P4に示す力を発生させることができる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
従来のラックは、ラックを製造する際に時間と手間が掛かるという問題点があ った。ベースフレームやサブフレームは、パイプを用いて構成されるためパイプ の外周にジョイントプレートを溶接止めしたり、ジョイントプレートやプレート の端部をパイブ状のフレームに正しく位置決めして溶接止めする作業は、正確さ を要求され、多くの時間と労力を費やさなければならないという問題点があった 。
【0009】 又、溶接止めを多くの箇所で行なわなければならないという問題点があった。 例えば、図28は、ラックの溶接止めがなされた箇所を示す図である。サブフレ ーム及びベースフレームは、フレーム部品を溶接止めすることにより、閉ループ を構成する。又、プレート3とベースフレームは、プレート全周において、或は 、多くの箇所において溶接止めされる。更に、ジョイントプレートは、ベースフ レームとサブフレームに溶接止めされている。これら数多くの溶接止めの痕は、 ラックの直線美や曲線美を損なうものである。特に、溶接止めの後は、凹凸が生 じ、例え、塗料を塗った場合でも、外観から見て溶接止めされた痕が如実に判っ てしまう。
【0010】 又、自動車の屋根のサイズに応じて、ショート、或は、ロング等の異なるサイ ズのラックを提供しなければならない。これらショートやロングというサイズに 合わせてラックを製造するためには、それぞれ固有の部品を設計、製造しなけれ ばならなかった。
【0011】 又、前述したようにラック取付装置は、Jボルトと取付金具を用いて自動車の 屋根に取り付けられていたが、Jボルトや取付金具やナットはそのまま外観に表 れており、ラックを取り付けた車の美観を損なう場合が多かった。又、取付金具 等も溶接止めにより成形されているため、ラック取付装置の製造に時間と手間が 係るという問題点があった。
【0012】 又、従来のラックは、自動車の屋根にレインガーターが存在する場合には、レ インガータを使ってルーフを確実に固定することができる。しかし、最近の自動 車にはレインガーターが存在しない車が多く、レインガーターのない車に対して 、確実に、且つ、美観を損なわず、ラックを取り付けるラック取付装置が望まれ ていた。
【0013】 又、従来のラック取付装置は、以上のように構成されているので、ネジを締め 付けることにより、フックに対して図26及び図27に示すように、矢印Sに示 す方向にスライドする力が発生する。即ち、ネジ12の締め付け力がそのまま車 体を締め付ける力にはならず、フックをスライドさせようとする力に変化してし まい、無駄が生じていることになる。この無駄により、従来のラック取付装置は 確実にラックを取り付けることができないという問題点があった。特に、ネジを 締め付ければ、締め付けるほどフック9の形が変形してしまい、最終的にはフッ クの破損、或は、くぼみからのフックが外れが生じてしまうという問題点があっ た。
【0014】 この考案は、以上のような問題点を解決するためになされたものであり、ラッ ク及びラック取付装置の製造との組み立てを容易にすることを目的とする。
【0015】 又、この考案は、溶接止めの数を最小限にしたラック及びラック取付装置を提 供することを目的とする。
【0016】 又、この考案は、ラック及びラック取付装置の美観を向上させることを目的と する。
【0017】 又、この考案は、サイズの異なるラックを製造する場合でも、部品の共通化が 図れることを目的とする。
【0018】 又、この考案は、レインガーターのない車にラックを確実に固定するラック取 付装置を得ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
この考案に係るラックは、ベースフレームと、サブフレームと、上記ベースフ レームとサブフレームを接続するジョイント部材を備えたラックにおいて、上記 ジョイント部材をベースフレームとサブフレームを構成するフレーム部品の連結 部分に配置して、上記ジョイント部材とフレーム部品を結合することによりフレ ーム部品を連結することを特徴とする。
【0020】 この考案に係るラックは、ベースフレームと、上記ベースフレームを被取付物 に取り付けるラック取付装置を備えたラックにおいて、上記ラック取付装置をベ ースフレームを構成するフレーム部品の連結部分に配置して、ラック取付装置と フレーム部品を結合することによりフレーム部品を連結することを特徴とする。
【0021】 この考案に係るラックは、更に、フレーム部品の連結部分に、フレーム部品の 端部を連結する連結部材を備えたことを特徴とする。
【0022】 上記フレーム部品は、ジョイント部材の端部をはめあわせる凹部を備えたこと を特徴とする。
【0023】 上記フレーム部品とジョイント部材は、ラック内部側において、溶接止めされ ていることを特徴とする。
【0024】 上記フレーム部品とジョイント部材は、ラック内部側において、ボルト締めさ れていることを特徴とする。
【0025】 この考案に係るラック取付装置は、以下の要素を有する。 (a)所定方向に延在するネジ棒、 (b)ネジ棒を貫通させる貫通孔と、ネジ棒の延在する方向に対して傾斜した角 度で存在するテーパー部と、被取付物に当接する当接部とを備えたスタンド、 (c)上記ネジ棒と係合する締付部を備えた胴部と、胴部の一方側に設けられ上 記テーパー部に圧接される凸部と、胴部の他方側に設けられ被取付部に圧接され るフック部を備えたブラケット。
【0026】 上記締付部は、ネジ棒と係合するシャフトと、シャフトを凸部側とフック部側 に回動可能に取り付けるシャフト受け部を備えていることを特徴とする。
【0027】 この考案に係るラックは、積載物を載せる積載部と積載部を固定するベースフ レームを有するラックにおいて、ベースフレームは、上記積載部をはめ合わせる 溝を備え、溝と積載部との係合を用いて積載部をベースフレームに固定している ことを特徴とする。
【0028】 この考案に係るラックは、ベースフレームとサブフレームを備えたラックにお いて、少なくともいずれかのフレームに断面が凸型の溝を設けたことを特徴とす る。
【0029】 上記溝を用いて、ジョイント部材によりベースフレームとサブフレームを結合 することを特徴とする。
【0030】
【作用】
この考案におけるラックは、フレーム部品の連結部分にジョイント部材を配置 し、ジョイント部材がフレーム部品を結合するとともに、ジョイント部材がサブ フレームとベースフレームを結合する。従って、フレーム部品同士を溶接止めす る必要がなくなる。 又、ジョイント部材は、ベースフレームとサブフレームを結合するジョイント 部材と兼用して用いられているため、フレーム部品を連結するためのジョイント 部材を新たに追加する必要がない。
【0031】 又、この考案においては、ベースフレームを取り付けるラック取付装置を用い て、フレーム部品を連結するようにしたので、特別な部品を付加することなく、 且つ、フレーム部品を溶接止めすることなく、フレーム部品を結合する。
【0032】 又、この考案におけるラックは、フレーム部品の端部を連結する連結部材を備 えているため、フレーム部品の端部の位置合わせを容易に行なえる。 又、ジョイント部材は、フレーム部品が連結部材から抜けないようにフレーム 部品を固定する。
【0033】 又、フレーム部品は、ジョイント部材をはめるための凹部を備えているため、 ジョイント部材とフレーム部品の結合位置を容易に、且つ、正確に特定すること ができる。
【0034】 又、ジョイント部材とフレーム部品の溶接は、ラックの内部側においてされる ため、ラックの外部からは溶接された部分が見えず、ラックの美観が向上する。
【0035】 又、ジョイント部材とフレーム部品のボルト締めは、ラックの内部側において されるため、ラックの外部からはボルト締めされた部分が見えず、ラックの美観 が向上する。
【0036】 この考案におけるラック取付装置は、スタンドにテーパー部を有しており、ネ ジ棒によりブラケットを締め付ければ、締め付けるほどブラケットの凸部とフッ ク部の両方がそれぞれテーパー部と被取付物に対して圧接される。特に、テーパ ー部は、傾斜した面を呈しているためブラケットの凸部テーパー部をスライドさ せることにより、フック部が被取付物に対して確実に圧接される。
【0037】 又、ブラケットの締付部は、回動可能に取り付けられたシャフトを備え、シャ フトが自由に回動することにより、フック部の位置が被取付物の形状により変化 してスタンドに対するブラケット胴部の角度が変化した場合でも、ネジ棒との係 合を確実なものとする。
【0038】 又、この考案におけるラックは、積載部を溝にはめ合わせることにより、積載 部を固定する。
【0039】 又、この考案におけるラックは、フレームに断面凸型の溝を設けることにより 、付属部品やアクセサリーを容易に、且つ、確実に取り付けることができる。
【0040】 又、ジョイント部材とフレームの結合に上記溝を利用することができる。
【0041】
【実施例】
実施例1. 図1は、この考案における一実施例によるラックの平面図である。 図2は、図1に示したラックをラック取付装置を用いて車体に取り付けた側面 図である。 図3は、図1に示したラックのA−A断面図である。 図4は、図1に示したラックのB−B断面図である。
【0042】 図1において、AFはサブフレーム5(或は、ベースフレーム2)の直線部を 構成するアームフレームである。CFはサブフレーム5(或は、ベースフレーム 2)のコーナーを構成するコーナーフレームである。BはアームフレームAFと コーナーフレームCFの端部を連結するブッシュである。4はサブフレーム5と ベースフレーム2を固定するとともに、アームフレームAFとコーナーフレーム CFを結合するためのジョイントプレートである。
【0043】 図5は、アームフレームAFとコーナーフレームCFの連結部を示す図である 。図5において、ブッシュBの役割について簡単に説明する。実際には後述する ように断面が円ではなく、且つ、後述する凹部を備えているが、図5においては 、理解しやすくなるために断面が円の場合を示し、凹部を示していない。図5に 示すように、ブッシュは、アームフレームAFとコーナーフレームCFを連結す るものである。アームフレームとコーナーフレームの断面は、同一であり、ブッ シュの断面も同様である。 アームフレームAFとコーナーフレームCFは、パイプで構成されている。従 って、ブッシュBは、両側にアームフレームとコーナーフレームの中空部とはめ 合わすための結合部B1を備えている。従って、アームフレームとコーナーフレ ームを結合する場合には、図5に示す矢印Xの方向にアームフレームとコーナー フレームを移動させ、ブッシュにはめ合わせるだけでよい。アームフレームとコ ーナーフレームがブッシュにはめ合わされた結果、アームフレームとコーナーフ レームは、例えば、矢印Y、或は、矢印Zに示すように半径方向にはずれること がなくなる。
【0044】 図6は、ジョイントプレート4の役割を示す図である。 アームフレームとコーナーフレームとブッシュは、凹部21を有しており、凹 部21はジョイントプレートの端部をはめ合わせるものである。ジョイントプレ ートを凹部21にはめ合わせてから、ジョイントプレートとアームフレーム、或 は、ジョイントプレートとコーナーフレームを溶接止めする。41は、溶接止め された溶接部である。 尚、この溶接は、ラックの内側のみにおいて行なわれる。外側は、溶接止めさ れない。 以上のように、ジョイントプレートとアームフレーム及びジョイントプレート とコーナーフレームは、溶接止めされることにより、アームフレームとコーナー フレームは、矢印X1方向に抜けなくなる。
【0045】 アームフレーム及びコーナーフレームは、アルミニウムを用いて作られる。一 方、ブッシュは、同じ様にアルミニウムを用いて作成してもよい。或は、硬質ゴ ムを用いて作成してもよい。組み立てを容易にするため及びアームフレームとコ ーナーフレームの製造上のサイズの狂いを吸収するためには、ブッシュBは硬質 ゴムであることが望ましい。但し、前述したように、ブッシュBの結合部B1に より矢印Y、或は、矢印Z方向への位置決めを行なうため、経年変化により劣化 しない丈夫な硬質ゴムである必要がある。
【0046】 前述した図5においては、ブッシュの断面がアームフレームとコーナーフレー ムの断面と同一である場合を示したが、図7に示すように、サイズが異なる場合 でもよい。図7に示す場合は、ブッシュの径がアームフレームとコーナーフレー ムよりも大きく作成されている例を示している。アームフレームとコーナーフレ ームは、ブッシュの内側で連結される。 このように、ブッシュのサイズが大きい場合には、ジョイントプレート4にカ ッティング42を設け、ブッシュBとジョイントプレート4がぶつからないよう にすればよい。 又、図7に示す例は、アームフレームAF及びコーナーフレームCFに凹部2 1が設けられていない例を示している。従って、ジョイントプレート4は、アー ムフレームとコーナーフレームの外周のいずれかの場所に溶接止めされる。この 溶接は、ラックの内側のみにおいて行なわれる。外側は、溶接止めされない。
【0047】 図8は、ラック20とラック取付装置30を拡大し、その内部構造を示す図で ある。 ベースフレーム2とサブフレーム5には、凹部21がそれぞれ設けられており 、ジョイントプレート4がはめ合わされている。ジョイントプレート4は、溶接 部41によりベースフレーム2とサブフレーム5に固定されている。この溶接部 41は、ラックの内側のみに存在している。 又、ベースフレーム2には、プレート3をはめ合わせるプレート溝22が存在 している。プレート3の周囲をプレート溝22にはめ合わせることのみにより、 プレート3を溶接することなく、ベースフレーム2に固定することができる。固 定を着実に行うため、プレート溝22を、ベースフレーム2の内側全周に設ける ことが望ましい。 又、プレート3は、リベット31により補強フレーム6と固定されている。 このようにして、プレート3は、一切溶接する箇所がなく、ベースフレームと 補強フレームに取り付けられている。 尚、この例では、積載部が板状(プレート)である場合を示したが、すのこ状 やメッシュ状や網状のものでもよい。 尚、補強フレームとプレートの結合は、リベット31によらず、接着剤等を用 いて行なっても構わない。或は、単に結合せず接触しているだけでもよい。
【0048】 サブフレーム5は、断面の中空部が凸形状をした溝52を有している。この溝 52は、ラックに対して追加のクロスバーや、システムアップをするための部材 を取り付ける場合に用いられる。 図9は、溝52の使用方法を説明する図である。 53は平行四辺形をしたナットである。ナット53の幅をW2とし、高さをW 3とし、溝52の開口部の幅をW1とした場合、これらの3つの幅の関係は、 W2<W1≪W3 である。従って、ナットを溝にいれる場合には、幅W2を用いて溝にはめ込み、 その後矢印Rに示すように回転させる。その結果、ナットの高さW3が溝の開口 部の幅W1よりも大きいため、ナットは溝から引き出せなくなる。このような状 態でナットに設けられたネジ穴54に対して、ボルトやクロスバー等を取り付け ることが可能になる。 このように、溝52を用いることにより、ユーザは適当な位置にしかも必要な 数だけナットを取り付けることができる。従って、ラックに対してクロスバーを 設けたり、スキーを取り付けたり自転車を取り付けるシステムアップ用の部材を 容易に取り付けることができる。 尚、この溝52は、サブフレームの内側にある場合ばかりでなく、上側、下側 、外側にあってもよい。又、サブフレームの内側全周になくてもよい。例えば、 コーナーフレームには設けずアームフレームだけにあってもよい。又、サブフレ ームばかりでなくベースフレームにあってもよい。
【0049】 図10は、2種類のサイズのラックを示す図である。 図10においては、ショートとロングの2種類のラックを示している。ショー トのラックの場合は、1本のアームフレームを横方向に連結している。それに対 し、ロングのラックの場合は、2本のアームフレームを横方向に連結している。 このように、アームフレームを連結することにより、フレームのサイズを自由 に変更することができる。従って、ショート用ラックのため、或は、ロング用ラ ックのために特別なベースフレームやサブフレームを個別に設計する必要がない 。 このように、部品の共通化を図ることにより、生産コストを下げることができ る。
【0050】 次に、ラックの材料について説明する。 ベースフレーム2とサブフレーム5と補強フレーム6は、A6063という耐 蝕性アルミニウム合金で作られている。又、プレート3はA5052という耐蝕 性アルミニウム合金で作られている。 以上のように、この実施例におけるラック20はすべての材料が耐蝕性アルミ ニウム合金により作られているため、長時間使用してもあるいは雨、風にさらさ れても腐食せず錆びないという特質を有している。
【0051】 実施例2. 再び、図8に戻りラック取付装置について説明する。 図8において、10は車体、101は車体側部に設けられたくぼみ、102は 車のドア、或は、窓である。 ラック取付装置30は、大きく分けてスタンド7とブラケット8とネジ12か ら構成されている。スタンド7には、車体の屋根に当接する当接部7jがある。 スタンドの当接部7jは、ゴム板13を介して車体の屋根に取り付けられる。ゴ ム板13は、車体の屋根を傷つけないために設けたものであり、当接部7jを確 実に位置させるため数mmのくぼみ13aを持たせている。
【0052】 ラック取付装置30を取り付けた場合にブラケット8が外部から見える部分と なる。スタンド及びネジは、ブラケット8の影に隠れており、外観からは見るこ とができない。従って、ラック取付装置の美観を向上させる。 又、スタンドとブラケットは、それぞれ溶接して成形する部分はなく、4mの 長さのスタンド素材と4mの長さのブラケット素材を約10cmの幅に切断する ことにより製造される。従って、スタンド及びブラケットの製造が非常に容易に 行なわれる。 ネジ12は、市販されているボルトと、同じく市販されているハンドルから構 成されており、安価にしかも容易に製造することができる。 ブラケット8の外側には、意匠的なデザインが施されており、更に、ラック取 付装置の美観を向上させている。
【0053】 又、ゴム板13は、車の屋根の傾きを吸収する役目も持っている。例えば、図 2に示すように、車の屋根がスタンドの当接部7jに対して平行に存在しない場 合には、その傾きを調節するためにゴム板の厚さを変更する。従って、スタンド 7を画一的に製造した場合で合ってもゴム板の形状を変えることにより、屋根の 形状が変化している場合であってもスタンドを屋根に確実に取り付けることがで きる。
【0054】 又、スタンド7は、フレームを取り付けるフレーム固定部7aを有している。 このフレーム固定部7aは、ボルト15とナット16によりフレームに固定され る。 又、スタンドの上部のフレーム受け7eは、ベースフレーム2の外周部に沿う ように成形されている。従って、一度ベースフレームがスタンドに取り付けられ ると、ベースフレーム2の外周下半部は、スタンドの上部にはめ合わされたよう な格好で確実に固定される。
【0055】 又、スタンド7は、テーパー部7cを有している。このテーパー部7cは、ネ ジ12の軸方向に対して30度の角度を持っている。 又、スタンド7は、ネジ12を貫通させるための貫通孔7bと7gを有してい る。貫通孔7bと貫通孔7gの直径はネジ12の径に比べて大きくなっている。 又、スタンド7は、ブラケット8の形状に合わせた湾曲部7fを有している。 湾曲部7fは、ブラケット8の位置が多少ずれた場合においても、ブラケット8 の位置の変化を妨げないように、且つ、ブラケット8に接触することがないよう に、ブラケット8に対して滑らかな凹曲面を呈している。
【0056】 ネジ12は、係合部12aを有している。ネジ12を回転させることにより、 ブラケット8の位置を図8に示す矢印L1とL2の方向に移動させることができ る。 又、ネジ12は、ハンドル11を有している。ハンドル11は、ネジ12を道 具なしに素手で回転させるために、設けられている物である。ハンドル11は、 ラックの内側に付いていることにより、作業をしにくいという欠点はあるが、美 観を高めるとともに、外部から容易にアクセスしにくく、ラックの盗難防止に効 果がある。 又、盗難防止という点から見ればハンドル11を設けず、ハンドル11を着脱 できる物としても構わない。
【0057】 スタンド7のテーパー部7cに対応する部分に、ブラケット8は凸部8aを有 している。この凸部8aは、テーパー部7cに当たりネジが締め付けられること により、テーパー部をスライドする。
【0058】 一方、ブラケット8は、リベット17を介してフック9を有している。フック 9は、車体のくぼみ101を引っかけるための物である。くぼみ101は、窓1 02、或は、ドア102との隙間に設けられている。従って、フック9の厚さは 、狭い隙間にも適用できるように1mmから厚くても2mm位が望ましい。又、 このフック9には、大きな圧力がかかるため、丈夫な材質を用いる必要がある。 例えば、ブラケット8をアルミニウム合金で作成し、フック9はそれよりも丈夫 なステンレスを用いることが望ましい。
【0059】 ブラケット8は、側断面が弓状の胴部を有している。ブラケット8の胴部には 、ネジと係合する締付部がある。締付部にはシャフト14とシャフト14を回動 可能に保持するシャフト受け8cがある。シャフト受け8cには、更に、ネジ1 2を貫通させる貫通孔8bがある。この貫通孔8bは、前述した貫通孔7gと同 程度の径、或は、それ以上の径を持っており、ネジ12の直径よりも大きな直径 を有している。 シャフト14は側断面が円の形をしている円柱形状を呈し、シャフト受けの内 側を回動できるように取り付けられている。シャフト14には、ネジ12の係合 部12aと係合するためのネジ穴14aが設けられている。ネジ12が回転する ことにより、係合部12aとネジ穴14aの係合の度合が変化し、結果としてブ ラケット8が矢印L1又はL2の方向に移動する。
【0060】 次に、ラック取付装置30に用いられている各部品を、それぞれ図11〜図1 4に示す。 図11は、ブラケット8を示す図である。 ブラケットは、A6063S−T5という耐蝕性アルミニウム合金により製造 される。ブラケットは4mの長さのブラケット素材として作られたものを10c m幅に切断して用いる。ブラケットの表面は、アルマイト仕上げされている。1 0cm幅に切り取られた後、リベット17を打つ穴と貫通孔8bを作成すること により、ブラケットが完成する。
【0061】 図12は、スタンド7を示す図である。 スタンド7は、A6063S−T5という耐蝕性アルミニウム合金で作られる 。スタンドは、4mの長さのスタンド素材として生成される。表面はアルマイト 仕上げされている。この4mの長さのスタンド素材を約10cmの幅に切断する ことにより、図12に示すようなスタンドを得ることができる。約10cm幅に 切り取った後に、フレーム取付部にボルト穴7hを開けるとともに、貫通孔7g を開けることによりスタンドが完成する。
【0062】 図13は、フックを示す図である。 フックは、SUS304CPというステンレスにより製造される。図中、1種 類のフックしか示していないが、フックの長さを変えることにより、このラック 取付装置を多種の車体に対して適用することができる。
【0063】 図14は、シャフトを示す図である。 シャフトは、SUS303というステンレスにより作られている。 フックとシャフトは、ステンレス材料を用いて作られており、腐食で錆にくい という特徴がある。
【0064】 図15は、シャフトの働きを示す図である。 車体10の形状が異なる場合、ブラケットの位置は変化しなければならない。 ブラケットの位置が変化した場合でも、シャフト14のネジ穴14aは、シャフ ト14の回動により常にネジ12の係合部12aに対して、正しい位置関係を保 つことができる。従って、ネジ12を回転させることにより、シャフト14は正 しくネジの軸方向に移動することが可能になり、結果としてブラケットに対して ネジの回転運動をブラケットの直線運動に変更することが可能になる。もし、シ ャフトが回動しなければ、シャフトに設けたネジ穴14aがネジ12の軸方向に 対して傾斜してしまい、係合部12aとネジ穴14aが正しく係合せず、取付作 業が非常に困難なものとなる。 又、図15は、フックの長さを変えている場合を示している。フックの形状、 長さ、曲り角度を変えることにより、スタンド及びブラケットの形状を変化させ ずに多種の屋根に対して柔軟に取り付けが可能になる。フックは、リベット17 により取り替え可能である。
【0065】 図16は、ブラケットとテーパー部の作用を示す図である。 テーパー部7cは、ネジの軸方向(矢印Mの方向)に対して30度の角度を有 している。従って、ブラケットが矢印Mの方向に移動した場合は、ブラケットの 凸部8aは矢印Nの方向に移動する。凸部8aが矢印Nの方向にスライドするこ とにより、車体側部に対してP1という力と、車体屋根方向に対してP2という 力を発生させる。 一方、フック9も矢印Qの方向に移動する。フック9が矢印Qの方向にスライ ドすることにより、車体側部に対してP3という力と車体屋根方向に対してP4 という力を発生させる。このP1とP3という力により、スタンドが横方向に対 して確実に固定される。又、P2とP4という力により、スタンドが車の屋根に 対して確実に固定される。 ブラケット8の胴部は、弓状(弧状)に作られており、その胴部の弧状内側を 矢印Mの方向に引圧することにより、ブラケットの胴部両端にある凸部8aとフ ック9に対して横方向と縦方向への力を発生させる。結果として、スタンド屋根 に確実に固定させる。 尚、シャフト14は、胴部下部に屋根がくるため胴部の中央より上側に設けら れているが、可能な限り胴部中央にあることが望ましい。
【0066】 この例においては、テーパー部の角度を30度としているが、取り付けるラッ クの重さや車体のくぼみの形状に応じてテーパー部の角度を変化させ、同一の回 転力においても前述したP1とP2の力を調整することができる。例えば、傾斜 角度を45度とした場合には、横方向の力と縦方向の力は2等分されることにな る。ラック自身には自重があるため、縦方向の力よりも横方向への力を大きく取 ることにより、ラックが車体から落下しないようにすることが望ましい。従って 、テーパー部のネジの軸方向に対する角度は、20度〜40度が望ましいと考え る。 又、フック9が移動する方向(矢印Qの方向)は、車体により多少異なってく るが、矢印Qと矢印Mのなす角度αは、P2とP4を均等にするためテーパー部 のなす角度(図では30度)と略同一であることが望ましい。
【0067】 実施例3. 上記実施例においては、ジョイントプレート4を用いて、アームフレームAF とコーナーフレームCFを結合する場合について説明したが、アームフレームと コーナーフレームを接続するものは、ジョイントフレームでなくてもよい。例え ば、実施例2に示したラック取付装置のスタンド7を用いても構わない。スタン ド7は、図12に示したように、フレーム結合部7aを有している。このフレー ム結合部には、ボルト15を通すためのボルト穴7hが2つ存在している。従っ て、この2つのボルト穴7hを用いて、図17に示すように、それぞれアームフ レームとコーナーフレームを固定する用にしても構わない。 スタンド7のフレーム受け7eは、フレームの下半部とマッチするようにでき ているのでスタンド7による固定も十分可能である。
【0068】 以上のように、ジョイントプレート4を用いないで、スタンド7を用いてフレ ームを連結することが可能である。特に、サブフレーム7とジョイントプレート を設ける必要がないラック等の場合には、ラック取付装置を用いてフレームを連 結することができる。 尚、図17においては、スタンド7とフレームAF,CFがボルトとナットに より固定されている例を示したが、溶接止めされる場合であっても構わない。又 、スタンドを用いてフレームを連結する場合にも、図17に示すようにフレーム の間にブッシュBを置くようにしても構わない。
【0069】 実施例4. 上記実施例においては、ジョイントプレート4を用いて、アームフレームAF とコーナーフレームCFを溶接止めにより結合する場合について説明したが、ジ ョイントプレート4とアームフレームAFの結合及びジョイントプレート4とコ ーナーフレームCFの結合は、ボルトとナットによる場合でも構わない。 図18及び図19は、ジョイントプレートがボルトとナットによりベースフレ ーム2とサブフレーム5に結合されている場合を示している。図18に示すよう に、プレート3はジョイントプレート4をベースフレームの内側に通すための切 り欠き部3aが設けられている。ジョイントプレート4は、ベースフレーム及び サブフレームと結合されるために、側面が鍋底の形を呈するように加工されてい る。ジョイントプレート4とサブフレーム5は、ボルト15aとナット53によ り結合されている。その際、前述した凸状の溝52を用いて、ジョイントプレー ト4をサブフレーム5に結合することができる。 又、ジョイントプレート4とベースフレーム2は、ボルト15b及びナット1 6bにより結合される。 このように、ボルトとナットを用いることによりアームフレームAFとコーナ ーフレームCFの結合をより確実に行うことができる。 又、ジョイントプレートの結合は、全てサブフレーム及びベースフレームの内 側において行われるため、美観を損ねることはない。 又、図19に示すように、ネジ12の軸に対してスナップピン7sを設け、ネ ジ12がスタンド7から離脱しないようにしてもよい。スナップピン7sの長さ を貫通孔7bの径よりも大きくすることにより、スナップピン7sは貫通孔7b を通過できず、ネジ12がスタンド7から離脱することがなくなる。
【0070】 尚、図示していないがブラケット8とスタンド7の間にバネを設け、ネジをゆ るめている時に、ブラケットがスタンドから自動的に離れるようにしてもよい。 ブラケットがスタンドから離れていることにより、ラック取付装置の着脱が容易 に行える。
【0071】 以上のように、この実施例は、積載物を載せるプレート3と、アームフレーム やコーナーフレーム等のフレーム部品の端部を連結した連結部を有するベースフ レームとを備えたラックにおいて、上記連結部にフレーム部品の端部を連結する ブッシュと、それぞれのフレームの端部と固定されたジョイントプレート4、或 は、スタンド7を備えたことを特徴とする。
【0072】 又、上記ラックは、更に、ベースフレームから離れた位置にサブフレームを備 え、上記サブフレームは、ブッシュによりフレームの端部を連結するとともに、 上記ジョイントプレートによりそれぞれのフレーム端部を固定するとともに、サ ブフレームをベースフレームに固定することを特徴とする。
【0073】 又、上記ジョイントプレートとフレーム端部は、ラックの内側において溶接さ れていることを特徴とする。
【0074】 又、上記部品フレームは、上記ジョイントの端を係合する凹部を備えているこ とを特徴とする。
【0075】 又、上記実施例においては、物品を被取付物に取り付けるラック取付装置が、 被取付物に当接する当接部と、所定の角度を有するテーパー部とを有するスタン ドを備えていることを特徴とする。
【0076】 又、被取付物の側部に接触するフック部と、上記傾斜部をスライドする凸部と 、上記フック部と凸部の間に胴部を有するブラケットを備えていることを特徴と する。
【0077】 更に、上記ブラケットと上記スタンドを結合するとともに、上記凸部を上記テ ーパー部の傾斜に沿ってスライドさせるとともに、上記フック部を被取付物の側 部に圧接させるように、上記ブラケットを上記スタンドに結合する結合手段を備 えていることを特徴とする。
【0078】 又、上記胴部は貫通孔を有し、上記胴部は胴部に対して、回動可能に取付られ たシャフトを有し、上記結合手段は、上記貫通孔を介して、上記シャフトを胴部 側に引き寄せるボルトを有していることを特徴とする。
【0079】 以上のように、この実施例によれば、アームフレームとコーナーフレームは、 溶接止めされることがない。 又、アームフレーム同士を連結してフレームのサイズを容易に変更することが できる。 又、ブッシュを硬質ゴム等で構成することにより、アームフレーム同士、或は 、アームフレームとコーナーフレームを容易に結合することができる。 又、ジョイントプレートとアームフレーム、或は、ジョイントプレートとコー ナーフレームの溶接は、ラックの内側のみで行なわれる。従って、ラックの美観 が向上する。 又、プレート3は、フレームの溝にはめ込まれて取り付けられるため、プレー トの溶接止めをする必要がない。 又、ジョイントプレートは、アームフレームとコーナーフレームに用意された 凹部にはめ込まれてから溶接されるため、溶接位置の特定が容易に行なわれ、溶 接作業が迅速、且つ、正確に行なわれる。 このように、この実施例は、組み立てを容易に行なえるようにするとともに、 ラックの美観を向上させようとしたものである。 又、部品の共通化を図ることにより、コストの安いラックを製造できるように したものである。
【0080】
【考案の効果】
以上のように、この考案によれば、ジョイント部材をベースフレームとサブフ レームの結合とフレーム部品の結合の両方に兼用して用いるので、フレーム部品 同士の結合を行なわなくても良く、且つ、部品点数の増加をする必要もない。 又、溶接止めを行なう箇所を少なくしているので、ラックの美観を向上させる 。
【0081】 又、この考案によれば、ラック取付装置を用いてフレーム部品を連結するよう にしたので、フレーム部品を溶接止めすることなく、フレームを製造することが できる。
【0082】 又、フレーム部品を連結する連結部材を設けたので、フレーム部品の位置決め が確実に、且つ、容易に行なわれる。
【0083】 又、フレーム部品は、ジョイント部材をはめ合わせる凹部を備えているため、 ジョイント部材の位置決めが容易に、且つ、正確に行なえる。
【0084】 又、溶接止めは、全てラックの内側において行なわれるため、ラックの美観が 向上する。
【0085】 又、ボルト締めは、全てラックの内側において行なわれるため、ラックの美観 が向上する。
【0086】 この考案におけるラック取付装置によれば、ブラケットがスタンドやネジを隠 すことにより、ラック取付装置の美観が向上する。
【0087】 又、この考案におけるラック取付装置は、溶接止めがなされていないため、製 造しやすくなる。又、溶接止めする箇所がないため、美観を損なわない。
【0088】 又、この考案におけるラック取付装置によれば、スタンドにテーパー部を備え ているため、ブラケットがネジ棒に締め付けられことにより、フック部が確実に 被取付物に圧接される。
【0089】 又、ネジ棒と係合するシャフトが回動可能に取付られているため、色々な種類 の被取付物に対して、柔軟に対応することができる。
【0090】 又、この考案によれば、積載部をベースフレームの溝にはめるだけでラックを 容易に組み立てられる。
【0091】 又、この考案によれば、凸型溝によりラックのシステムアップが容易に行える 。
【0092】 又、この考案によれば、凸型溝を利用してジョイント部材をフレームに固定す ることができる。
【提出日】平成6年11月29日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】 又、図22は、実願平4−88716号に示されたラックの斜視図である。 図23は、図22に示したラックを車体に取り付けた場合の取付状態を示す図 である。10は乗用車、ジープ等の車体であり、この車体10にはルーフ111 があり、又、このルーフから突起しているレインガーター122が存在している 。 図24は、図22に示したラックのA−A断面図及び使用状態を示す図である 。 図25は、プレートとベースフレームの結合部分を示す図である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この考案の一実施例によるラックの平面図で
ある。
【図2】 この考案の一実施例によるラックの側面図で
ある。
【図3】 この考案の一実施例によるラックのA−A断
面図である。
【図4】 この考案の一実施例によるラックのB−B断
面図である。
【図5】 この考案のブッシュの説明図である。
【図6】 この考案の結合部の説明図である。
【図7】 この考案の結合部の他の例を示す図である。
【図8】 この考案の一実施例によるラックのラック取
付装置の拡大構成図である。
【図9】 この考案のサブフレームの溝の使用方法を示
す図である。
【図10】 この考案のラックのサイズ変更例を示す図
である。
【図11】 この考案のラックのブラケットを示す図で
ある。
【図12】 この考案のラックのスタンドを示す図であ
る。
【図13】 この考案のラックのフックを示す図であ
る。
【図14】 この考案のラックのシャフトを示す図であ
る。
【図15】 この考案のシャフトの作用を示す図であ
る。
【図16】 この考案のテーパー部とブラケットの関係
を示す図である。
【図17】 この考案のフレームをスタンドで連結する
例を示す図である。
【図18】 この考案の他の実施例によるラックの平面
図及び側断面図である。
【図19】 この考案の他の実施例による一部拡大図で
ある。
【図20】 従来のラックを示す図である。
【図21】 従来のラックを示す図である。
【図22】 同一出願人によるラックを示す図である。
【図23】 同一出願人によるラックの側面図である。
【図24】 同一出願人によるラックの断面図及び仕様
状態を示す参考図である。
【図25】 同一出願人によるラックの構造示す図であ
る。
【図26】 従来のラック取付装置を示す図である。
【図27】 従来のラック取付装置を示す図である。
【図28】 ラックの溶接部分を示す図である。
【符号の説明】
1 ラックベース、2 ベースフレーム、3 プレー
ト、4 ジョイントプレート、5 サブフレーム、6
補強フレーム、7 スタンド、8 ブラケット、9 フ
ック、10 車体、11 ハンドル、12 ネジ、13
ゴム板、14シャフト、15 ボルト、16 ナッ
ト、17 リベット、20 ラック、21凹部、31
リベット、41 溶接部、52 溝。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年11月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項8
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図24
【補正方法】変更
【補正内容】
【図24】 同一出願人によるラックの断面図及び仕様
状態を示す図である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図24
【補正方法】変更
【補正内容】
【図24】

Claims (11)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースフレームと、サブフレームと、上
    記ベースフレームとサブフレームを接続するジョイント
    部材を備えたラックにおいて、上記ジョイント部材をベ
    ースフレームとサブフレームを構成するフレーム部品の
    連結部分に配置して、上記ジョイント部材とフレーム部
    品を結合することによりフレーム部品を連結することを
    特徴とするラック。
  2. 【請求項2】 ベースフレームと、上記ベースフレーム
    を被取付物に取り付けるラック取付装置を備えたラック
    において、上記ラック取付装置をベースフレームを構成
    するフレーム部品の連結部分に配置して、ラック取付装
    置とフレーム部品を結合することによりフレーム部品を
    連結することを特徴とするラック。
  3. 【請求項3】 上記ラックは、更に、フレーム部品の連
    結部分に、フレーム部品の端部を連結する連結部材を備
    えたことを特徴とする請求項1記載のラック。
  4. 【請求項4】 上記フレーム部品は、ジョイント部材の
    端部をはめあわせる凹部を備えたことを特徴とする請求
    項3記載のラック。
  5. 【請求項5】 上記フレーム部品とジョイント部材は、
    ラック内部側において、溶接止めされていることを特徴
    とする請求項4記載のラック。
  6. 【請求項6】 上記フレーム部品とジョイント部材は、
    ラック内部側において、ボルト締めされていることを特
    徴とする請求項3記載のラック。
  7. 【請求項7】 以下の要素を有するラック取付装置 (a)所定方向に延在するネジ棒、 (b)ネジ棒を貫通させる貫通孔と、ネジ棒の延在する
    方向に対して傾斜した角度で存在するテーパー部と、被
    取付物に当接する当接部とを備えたスタンド、 (c)上記ネジ棒と係合する締付部を備えた胴部と、胴
    部の一方側に設けられ上記テーパー部に圧接される凸部
    と、胴部の他方側に設けられ被取付部に係合するフック
    部を備えたブラケット。
  8. 【請求項8】 上記締付部は、ネジ棒と係合するシャフ
    トと、シャフトを凸部側とフック部側に回動可能に取り
    付けるシャフト受け部を備えていることを特徴とする請
    求項6記載のラック取付装置。
  9. 【請求項9】 積載物を載せる積載部と積載部を固定す
    るベースフレームを有するラックにおいて、ベースフレ
    ームは、上記積載部をはめ合わせる溝を備え、溝と積載
    部との係合を用いて積載部をベースフレームに固定する
    ことを特徴とするラック。
  10. 【請求項10】 ベースフレームとサブフレームを備え
    たラックにおいて、少なくともいずれかのフレームに断
    面が凸型の溝を設けたことを特徴とするラック。
  11. 【請求項11】 上記溝を用いて、ジョイント部材によ
    りベースフレームとサブフレームを結合することを特徴
    とする請求項10記載のラック。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013131708A (ja) * 2011-12-22 2013-07-04 Takigen Mfg Co Ltd ラック付属品の取付構造

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