JP3011093B2 - 自動車用円すいころ軸受 - Google Patents

自動車用円すいころ軸受

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JP3011093B2
JP3011093B2 JP08084274A JP8427496A JP3011093B2 JP 3011093 B2 JP3011093 B2 JP 3011093B2 JP 08084274 A JP08084274 A JP 08084274A JP 8427496 A JP8427496 A JP 8427496A JP 3011093 B2 JP3011093 B2 JP 3011093B2
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    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/22Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings
    • F16C19/34Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load
    • F16C19/36Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with a single row of rollers
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係る自動車用円すいこ
ろ軸受は、自動車のギヤボックス(トランスミッショ
ン)に装着してシャフトを回転自在に支持したり、或は
自動車の懸架装置に装着して、車輪を回転自在に支持す
る場合等に利用する。
【0002】
【従来の技術】円すい台状の円すいころを組み込んだ円
すいころ軸受は、ラジアル荷重とアキシャル荷重とを支
持する事ができ、しかも耐荷重が大きい為、大きな荷重
が加わる各種回転支持部分に利用されている。この様な
円すいころ軸受は、図1に示す様に、互いに同心に配置
された外輪1及び内輪2と、これら外輪1と内輪2との
間に転動自在に設けられた複数の円すいころ3、3とか
ら構成される。このうち、外輪1の内周面にはテーパ凹
面状の外輪軌道4を形成している。又、上記内輪2の外
周面にはテーパ凸面状の内輪軌道5を形成し、この内輪
軌道5の小径側端部に小鍔部6を、大径側端部に大鍔部
7を、それぞれ形成している。更に、上記複数の円すい
ころ3、3は、保持器8によって上記外輪軌道4と内輪
軌道5との間に、転動自在に保持案内している。
【0003】この様な円すいころ軸受9は、例えば図2
に示す様に、外輪1をハウジング10に内嵌し、内輪2
を回転軸11に外嵌するにより、これらハウジング1
0の内周面と回転軸11の外周面との間に装着する。こ
の様に円すいころ軸受9を装着した状態で、回転軸11
にラジアル方向或はアキシャル方向の荷重が加わった場
合、何れの方向の荷重も円すいころ3、3により支承さ
れ、回転軸11とハウジング10との相対的回転が円滑
に行なわれる。
【0004】上述の様に構成され使用される円すいころ
軸受9を組み立てる場合、図3に示す様に行なう。即
ち、先ず保持器8によって保持された複数の円すいころ
3、3と内輪2とを組み合わせ、次いで上記複数の円す
いころ3、3を外輪1の内側に組み付ける。保持器8に
よって保持された複数の円すいころ3、3と内輪2とを
組み合わせる場合、小鍔部6を下側にした状態で両部材
3、2同士を組み合わせる。この組み合わせ作業の際、
上記保持器8によって自由状態に保持された複数の円す
いころ3、3が保持器8のポケット12の内側で変位
し、複数の円すいころ3、3が正規の状態に整列しな
い。しかも複数の円すいころ3、3と内輪2との関係
は、各円すいころ3、3の尾部側(小径側)端面が内輪
2の小鍔部6の内側面6aに当接し、各円すいころ3、
3の頭部側(大径側)端面と内輪2の大鍔部7の内側面
7aとの間に隙間13が存在した状態となる。この状態
から、複数の円すいころ3、3を外輪1の内側に組み付
けると、図4に示す様に、各円すいころ3、3の頭部側
端面と内輪2の大鍔部7の内側面7aとの間に隙間13
が存在したままの状態に組み立てられる。
【0005】一方、円すいころ軸受9の使用状態に於い
ては、図2に示す様に、各円すいころ3、3の頭部側端
面が上記内側面7aに当接する。この為、図4に示す様
に、各円すいころ3、3の頭部側端面と内側面7aとの
間に隙間13が存在した状態に組み立てられた円すいこ
ろ軸受9を、図2に示す様にハウジング10と回転軸1
1との間に組み付けて使用すると、使用に伴なって上記
各円すいころ3、3が、内輪2の大鍔部7に向けて移動
する。この様に、外輪1と内輪2との間に設けた複数の
円すいころ3、3が大鍔部7に向けて移動するのに伴
い、各円すいころ3、3の転動面と外輪1の外輪軌道4
とが当接する圧力が小さくなる。この結果、円すいころ
軸受9の予圧力が不足してしまう。
【0006】この様な原因による予圧力不足の発生を防
止する為に従来から、円すいころ軸受9をハウジング1
0と回転軸11との間等に仮組み付けした後、ハウジン
グ10と回転軸11とを相対的に回転させる事により、
円すいころ軸受9の馴染み運転を行っている。そして、
この馴染み運転により、上記円すいころ軸受9を構成す
る複数の円すいころ3、3の頭部側端面を内輪2の大鍔
部7に当接させてから、円すいころ軸受9をハウジング
10と回転軸11との間等に、本組み付けする(予圧を
付与する)事が行われている。
【0007】更に、この様な馴染み運転に要する手間を
軽減する為の発明が、特開平2−256921号公報に
記載されている。この公報に記載された発明(以下「従
前発明」とする。)は、図5に示す様に、円すいころ3
を内輪2外周面の内輪軌道5上の正規位置に配列し、且
つ各円すいころ3の尾部側端面と小鍔部6の内側面6a
とを接触させた場合に各円すいころ3の頭部側端面と大
鍔部7の内側面7aとの間に形成される、隙間13の寸
法△Lを規制している。即ち、上記従前発明の場合、上
記隙間13の寸法△Lを0.2mm以下(△L≦0.2m
m)としている。
【0008】この様に、上記隙間13の寸法△Lを0.
2mm以下とした場合には、上記公報の記載から明らかな
通り、馴染み運転に伴なう内輪2の変位量が少なく、し
かも早期に安定状態(各円すいころ3、3の頭部側端面
と大鍔部7の内側面7aとが当接し、それ以上内輪2が
変位しない状態)に達する。従って、上記馴染み運転に
要する手間が低減し、円すいころ軸受を組み込んだ自
動車のギヤボックス等の回転機械装置のコスト低減に寄
与できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】隙間13の寸法△Lを
0.2mm以下にすれば、馴染み運転を簡略化する事によ
りコスト低減を図れるが、反面、△Lを小さな値に規制
する為の加工精度の管理が面倒になり、円すいころ軸受
9自体のコストが嵩む。この為、ギヤボックスのコスト
を十分に低減する事が難しくなる。本発明は、従前発明
に関連して更に実験を積み重ね、図4に示した様に組み
立てた円すいころ軸受9の馴染み運転を行なった場合に
於ける各円すいころ3、3の挙動を観察する事により、
上記△Lを上記従前発明の場合よりも大きくしても、こ
の従前発明の場合と同様に馴染み運転を簡略化できる技
術を開発したものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の自動車用円すい
ころ軸受は、前述した従来の自動車用円すいころ軸受と
同様に、内周面にテーパ凹面状の外輪軌道を有する外輪
と、外周面にテーパ凸面状の内輪軌道を有し、この内輪
軌道の小径側端部に小鍔部を、大径側端部に大鍔部をそ
れぞれ形成した内輪と、保持器によって上記外輪軌道と
内輪軌道との間に保持案内された複数の円すいころとか
ら成り、自動車の回転支持部分に組み込まれる。
【0011】特に、本発明の自動車用円すいころ軸受に
於いては、上記複数の円すいころを内輪の内輪軌道上の
正規位置に配列し、且つ各円すいころの尾部側端面と上
記小鍔部の内側面とを接触させた場合に各円すいころの
頭部側端面と大鍔部の内側面との間に形成される隙間の
寸法△Lの最小値を0.3mm以下とすると共に、上記複
数の円すいころの長さの最大値と最小値との差を0.1
5mm以下としている。尚、好ましくはこの差を0.1mm
以下にする。
【0012】
【作用】上述の様に構成される本発明の自動車用円すい
ころ軸受をハウジングと軸との間等に装着し、両部材の
相対的回転を自在とすると共に、両部材の間に働くラジ
アル方向の荷重とアキシャル方向の荷重とを支承する際
の作用自体は、前述した従来からの円すいころ軸受と同
様である。
【0013】又、本発明の自動車用円すいころ軸受の場
合、やはり前述した従前発明の場合と同様に、この円す
いころ軸受をハウジングと軸との間等に組み付けた後、
ころの頭部側端面と大鍔部の内側面とを当接させる迄に
要する馴染み運転が短いもので済み、円すいころ軸受に
十分な予圧を付与する作業が容易になる。
【0014】特に、本発明の自動車用円すいころ軸受の
場合には、各円すいころの尾部側端面と上記小鍔部の内
側面とを接触させた場合に各円すいころの頭部側端面と
大鍔部の内側面との間に形成される隙間の寸法△Lの最
小値を0.3mm以下と、従前発明の場合の0.2mm以下
に比べて大きくしているので、△Lを小さな値に規制す
る為の加工精度の管理が容易になり、十分なコスト低減
を図る事が可能になる。しかも、複数の円すいころの長
さの最大値と最小値との差を0.15mm以下(更に好ま
しくは0.1mm以下)としている為、上記寸法△Lの最
小値を大きくしても、自動車用円すいころ軸受全体とし
て安定するまでに要する馴染み運転を、上記従前発明と
同様に簡略化できる。尚、上記長さの最大値と最小値と
の差を小さく抑える事は、上記隙間の寸法△Lを小さく
抑える事に比べて容易である。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の自動車用円すいころ軸受
は、前述した従来の円すいころ軸受9と同様、前記図1
〜2に示す様に、互いに同心に配置された外輪1及び内
輪2と、これら外輪1と内輪2との間に転動自在に設け
られた複数の円すいころ3、3とから構成される。この
うち、外輪1の内周面にはテーパ凹面状の外輪軌道4を
形成している。又、上記内輪2の外周面にはテーパ凸面
状の内輪軌道5を形成し、この内輪軌道5の小径側端部
に小鍔部6を、大径側端部に大鍔部7を、それぞれ形成
している。更に、上記複数の円すいころ3、3は、保持
器8によって上記外輪軌道4と内輪軌道5との間に、転
動自在に保持案内されている。この保持器8は金属板製
で、上記各円すいころ3、3の投影面積よりも少しだけ
小さなポケット12、12を形成した篭形保持器として
おり、この保持器8を上記各円すいころ3、3のピッチ
円径よりも大径としている。この結果、上記保持器8に
より保持された複数の円すいころ3、3を内輪2の外側
に装着した状態では、これら複数の円すいころ3、3は
内輪2と分離する事なく、これら両部材2、3を一体的
に取り扱える状態となる。
【0016】又、本発明の自動車用円すいころ軸受は、
前記図5に示す様に、円すいころ3を上記内輪2外周面
の内輪軌道5上の正規位置に配列し、且つ各円すいころ
3の尾部側端面と小鍔部6の内側面6aとを接触させた
場合に各円すいころ3の頭部側端面と大鍔部7の内側面
7aとの間に形成される隙間13の寸法△Lを規制して
いる。この寸法△Lを規制するのは、前述した従前発明
の場合と同様である。特に、本発明の場合には、上記隙
間13の寸法△Lを0.3mm以下(△L≦0.3mm)と
している。即ち、上記従前発明の場合よりも、この寸法
△Lを少し大きくしている。この様に、上記隙間13の
寸法△Lを大きくした代わりに、本発明の自動車用円す
いころ軸受の場合には、上記複数の円すいころ3、3の
長さLの最大値Lmax と最小値Lmin との差(Lmax
min )を0.15mm以下(更に好ましくは0.1mm以
下)としている。
【0017】次に、上記隙間13の寸法△Lを0.3mm
以下とすると共に、複数の円すいころ3、3の長さLの
最大値Lmax と最小値Lmin との差(Lmax −Lmin
を0.15mm以下とした場合の効果を確認する為に行な
った実験に就いて説明する。
【0018】実験は、前記図4に示す様に、各円すいこ
ろ3、3の頭部側端面と内輪2の大鍔部7の内側面7a
とが当接しない状態に組み立てられた円すいころ軸受9
を、外輪1を固定する事により、同図に示した様に水平
に保持し、内輪2を回転させたり、或は往復揺動させる
事に伴なう内輪2の変位量を測定する事で行なった。即
ち、図4に示す様な状態に組み立てられた円すいころ軸
受9を運転した場合、内輪2の運動に伴なってこの内輪
2が徐々に下降するが、この下降量を内輪2の変位量と
して測定し、記録した。
【0019】実験は、上記隙間13の寸法△Lが異なる
試料(円すいころ軸受9)を複数個使用してこれらの馴
染み運転を行ない、安定状態に達する迄に内輪2を回転
させた回数を測定した。この実験により、図6に示す様
な結果を得られた。尚、何れの試料に就いても、複数の
円すいころ3、3の長さLの最大値Lmax と最小値L
min との差は、0.15mm以下(実際には0.1mm以
下)に規制した。この実験結果を示す図6から明らかな
通り、上記長さLの差を0.15mm以下に規制すると共
に、隙間13の寸法△Lの最小値を0.3mm以下に規制
した場合、馴染み運転の回数は同じ様に少なくて済む
が、隙間13の寸法△Lが0.3mmを越えた場合(△L
>0.3mm)、必要とする馴染み運転の回数が、上記寸
法△Lの増大に伴って、次第に多くなる。
【0020】この様に本発明の場合には、上記隙間13
の寸法△Lを前記従前発明の場合よりも少し大きくした
にも拘らず、複数の円すいころ3、3の長さLの最大値
max と最小値Lmin との差を小さく抑える事により、
この従前発明の場合と同様に、馴染み運転に要する手間
を軽減する事ができた。この理由は、本発明を完成する
に至る過程で行なった実験の結果及びその考察から、次
の様に考えられる。
【0021】図4の状態から円すいころ軸受9の馴染み
運転を開始した場合には、複数の円すいころ3、3のう
ち、何れか1個の円すいころ3の頭部側端面と大鍔部7
の内側面7aとが当接すれば、一応の安定状態に達す
る。従って、複数の円すいころ3、3毎に存在する上記
隙間13の寸法△Lのうち、その最小値が小さい事が必
要である。但し、円すいころ軸受9全体として見た場合
に、この円すいころ軸受9全体が十分に安定した状態に
なる為には、総ての円すいころ3、3の頭部側端面と大
鍔部7とが当接する事が必要である。従って、円すい
ろ軸受9全体として、馴染み運転に要する手間を軽減さ
せる為には、複数の円すいころ3、3毎に存在する上記
隙間13の寸法△Lの平均値並びに偏差も小さくする事
が好ましい。言い換えれば、複数の円すいころ3、3の
長さLのばらつきを小さくし、これら各円すいころ3、
3毎に存在する上記隙間13の寸法△Lの差を小さくす
れば、この寸法△Lの最小値が或る程度(0.3mm程度
にまで)大きくなっても、円すいころ軸受9全体として
の馴染み運転に要する手間を軽減できる。
【0022】尚、上記隙間13の寸法△Lの最小値を
0.3mm以下に規制する為には、内輪軌道5の幅であ
り、小鍔部6の内側面6aと大鍔部7の内側面7aとの
間隔である、所謂内輪溝幅寸法W5 (図7)を所定寸法
に仕上げる(内輪溝幅寸法W5 の精度を良くする)必要
がある。即ち、上記隙間13の寸法△Lの最小値を0.
3mm以下とする必要上、上記内輪溝幅寸法W5 の精度
(=ばらつき)はこの最小値(0.3mm)よりも小さく
抑える必要がある。本発明を実施する場合には、上記大
鍔部7の内側面7aを仕上げる際に使用する基準面を工
夫する事により、上記精度を向上させ(=ばらつきを抑
え)、延ては上記隙間13の寸法△Lの最小値を0.3
mm以下に規制する事が可能になる。
【0023】即ち、上記内輪幅寸法W5 を所定値に仕上
げる為に従来は、図8(A)に示す様に、内輪2の端面
2aを基準面としていた。そして、この端面2aから内
輪軌道5の小径側端部(内輪軌道5と小鍔部6の内側面
6aとの仮想交点)までの距離L1 と、上記端面2aか
ら内輪軌道5の大径側端部(内輪軌道5と大鍔部7の内
側面7aとの仮想交点)までの距離L2 との差(L1
2 )、並びに上記内輪軌道5の傾斜角度に基づいて、
上記内輪溝幅寸法W5 を所定値に仕上げている。ところ
が、この様な方法によると、求められた上記内輪溝幅寸
法W5 の値に誤差が積算され易い。この為、実際に大量
生産に則した状態で上記内輪溝幅寸法W5 を設定する
と、この内輪溝幅寸法W5 の誤差が0.4mm程度にな
る。
【0024】これに対して本発明を実施する場合には、
図8(B)に示す様に、内輪軌道5の小径側端部を基準
面とし、この小径側端部から上記内輪軌道5の大径側端
部までの距離L3 を求め、この距離L3 と上記内輪軌道
5の傾斜角度に基づいて、上記内輪溝幅寸法W5 を所定
値に仕上げる。この様な方法によれば、求められた上記
内輪溝幅寸法W5 の値に誤差が積算されにくい。この
為、実際に大量生産に則した状態で上記内輪溝幅寸法W
5 を設定しても、この内輪溝幅寸法W5 の誤差を0.2
mm程度に抑える事ができる。
【0025】
【発明の効果】本発明の自動車用円すいころ軸受は、以
上に述べた通り構成され作用するが、簡単な構成で製作
費を高くする事もなく、しかも十分な予圧を保つ為に要
する馴染み運転も少なくて済む。この為、円すいころ軸
受を組み込んだギヤボックス等の各種回転機械装置の組
み立て作業の能率化を図る事ができる。しかも、各部の
寸法誤差を、大量生産に則した方法で加工しても十分に
実現可能な程度にしている為、十分なコスト低減が可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の対象となる自動車用円すいころ軸受の
一部切断斜視図。
【図2】自動車用円すいころ軸受の使用状態の1例を示
す断面図。
【図3】自動車用円すいころ軸受を組み立てる状態の途
中を示す断面図。
【図4】組み立てられて馴染み運転を完了していない自
動車用円すいころ軸受を示す断面図。
【図5】従前発明及び本発明の円すいころ軸受を説明す
る為の部分断面図。
【図6】本発明の効果を確認する為に行なった実験の結
果を示す線図。
【図7】溝幅寸法を説明する為の断面図。
【図8】溝幅寸法を規制する為の方法の2例を示す断面
図。
【符号の説明】
1 外輪 2 内輪 2a 端面 3 円すいころ 4 外輪軌道 5 内輪軌道 6 小鍔部 6a 内側面 7 大鍔部 7a 内側面 8 保持器 9 円すいころ軸受 10 ハウジング 11 回転軸 12 ポケット 13 隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16C 19/36 F16C 33/36

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面にテーパ凹面状の外輪軌道を有す
    る外輪と、外周面にテーパ凸面状の内輪軌道を有し、こ
    の内輪軌道の小径側端部に小鍔部を、大径側端部に大鍔
    部をそれぞれ形成した内輪と、保持器によって上記外輪
    軌道と内輪軌道との間に保持案内された複数の円すいこ
    ろとから成り、自動車の回転支持部分に組み込まれる自
    動車用円すいころ軸受に於いて、上記複数の円すいころ
    を内輪の内輪軌道上の正規位置に配列し、且つ各円すい
    ころの尾部側端面と上記小鍔部の内側面とを接触させた
    場合に各円すいころの頭部側端面と大鍔部の内側面との
    間に形成される隙間の寸法△Lの最小値を0.3mm以下
    とすると共に、上記複数の円すいころの長さの最大値と
    最小値との差を0.15mm以下とした事を特徴とする自
    動車用円すいころ軸受。
JP08084274A 1996-04-05 1996-04-05 自動車用円すいころ軸受 Expired - Fee Related JP3011093B2 (ja)

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