JP3010959B2 - 車両の変速制御装置 - Google Patents

車両の変速制御装置

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JP3010959B2 JP5036364A JP3636493A JP3010959B2 JP 3010959 B2 JP3010959 B2 JP 3010959B2 JP 5036364 A JP5036364 A JP 5036364A JP 3636493 A JP3636493 A JP 3636493A JP 3010959 B2 JP3010959 B2 JP 3010959B2
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    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D11/00Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated
    • F02D11/06Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated characterised by non-mechanical control linkages, e.g. fluid control linkages or by control linkages with power drive or assistance
    • F02D11/10Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated characterised by non-mechanical control linkages, e.g. fluid control linkages or by control linkages with power drive or assistance of the electric type
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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子式スロットル制御
装置を備える車両の変速制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子式スロットル制御装置とし
て、特開平1−313636号公報に示されるものが挙
げられる。この例は、アクセルペダル操作量、エンジン
回転数、負荷より求めた目標エンジントルクに基づき、
スロットル弁の開度を電気的に制御するものである。
【0003】このような制御システムにおいては、故障
発生時のフェイルセーフ機構として、機械的にアクセル
ペダルとスロットル弁とを連結する機構を備えることが
一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この機
構によるフェイルセーフは、故障の検出及び機械的連結
機構への切換えが確実に行われることが必要であり、故
障発生時に、故障の検出又は機械的連結機構への切換え
ができなかった場合は、役目を果たせない。このような
状態を避ける手段としては、システムを2重系とするこ
とにより、故障の検出及びその際のフェイルセーフを確
実に行う構成とすることが考えられるが、このような構
成では、システムが複雑化し、コストも非常に高いもの
となってしまう。
【0005】また、電子式スロットル制御装置内で2重
系のシステムを構成しても、スロットル弁が特定開度
(全開を含む)にはりつくような故障が起きた場合は、
車両を適確に減速することができない。本発明はこのよ
うな従来の問題点を解決することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、自
動変速機の変速制御装置により電子式スロットル制御装
置の制御状態を監視するような構成とすることにより、
模擬的な2重系を構成し、また、制御状態の異常時に変
速段を適切に制御することにより、減速を可能にする。
【0007】すなわち、図1に示すように、車両の運転
状態を検出する車両運転状態検出手段と、前記検出され
た車両運転状態に応じて電気的にスロットル弁を制御す
るスロットル制御手段と、前記検出された車両運転状態
に応じて最適変速段を判断する最適変速段判断手段と、
前記判断された変速段に応じて電気的に変速機を制御す
る変速制御手段とを備える車両において、前記スロット
ル制御手段の異常を検出するスロットル制御状態異常検
出手段と、エンジンが過回転(オーバーレブ)せず且つ
駆動軸トルクが最低となるような変速段を判断する異常
時変速段判断手段と、前記スロットル制御状態異常検出
手段により異常が検出されたときに、前記変速制御手段
に入力される変速段を前記最適変速段判断手段により判
断された変速段から前記異常時変速段判断手段により判
断された変速段に切換える切換手段とを設けて、車両の
変速制御装置を構成する。
【0008】
【作用】上記の構成においては、変速制御装置の側のス
ロットル制御状態異常検出手段によりスロットル制御手
段の制御状態を監視して、スロットル制御の異常を検出
した場合は、エンジンがオーバーレブせず且つ駆動軸ト
ルクが最低となるような変速段、すなわち、駆動軸トル
ク又は車速を制限するような変速段に制御する。
【0009】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。図2〜図
5は本発明の第1の実施例を示している。本実施例は、
スロットル制御装置において、スロットル弁の制御とし
て、アクセルペダルを踏まない状態での自動車速制御
(ASCD制御)と、アクセルペダルを踏んだ状態での
駆動力特性味付け制御(アクセルバイワイヤ制御)とを
選択的に行い、変速制御装置において、スロットル弁の
制御状態を監視し、その制御状態に異常が発生した際、
駆動軸トルク又は車速を制限するような制御を行って安
全性を確保するシステムである。
【0010】図2に本実施例のシステム図を示す。エン
ジンの吸入空気量を調整するスロットル弁1はその弁シ
ャフト一端側に設けたDCモータ2により駆動されるよ
うになっている。また、スロットル弁1の弁シャフト他
端側には、アクセルペダル3にワイヤ4により連結され
たアクセルドラム5が電磁クラッチ6を介して設けられ
ている。この電磁クラッチ6は、スロットル弁1の制御
をアクセルペダル3からの直接駆動に切換えるためのも
のである。
【0011】ここにおいて、アクセル開度センサ7が設
けられ、アクセルペダル3の操作量(アクセル開度)A
CCをポテンショメータの出力電圧によって検出する。
また、スロットル開度センサ8が設けられ、スロットル
弁1の開度(スロットル開度)TVOをポテンショメー
タの出力電圧によって検出する。更に、下記9〜13のセ
ンサ・スイッチが設けられている。9は車速センサであ
り、トランスミッション出力軸に設けられた電磁ピック
アップ等により車速VSPに比例した周波数のパルス信
号を出力する。10は自動車速制御(ASCD制御)の開
始を指示するASCD用セットスイッチである。11はA
SCD制御中に加速の指令を行うアクセラレートスイッ
チである。12はASCD制御の解除を指示するキャンセ
ルスイッチである。13はブレーキの作動状態を検出する
ブレーキスイッチである。
【0012】ここに、アクセル開度センサ7、スロット
ル開度センサ8、車速センサ9、ASCD用セットスイ
ッチ10、アクセラレートスイッチ11、キャンセルスイッ
チ12、ブレーキリミットスイッチ13により、車両運転状
態検出手段の機能が果たされている。14はDCモータ2
及び電磁クラッチ6を駆動するスロットル制御用コント
ローラ(TCM)であり、下記の15〜18のブロックから
構成される。15はCPUであり、RAM、デジタルポー
ト、A/Dポート、各種タイマを内蔵しており、スロッ
トル制御の演算を行う。16はメモリであり、スロットル
制御のプログラム及び制御演算用の各種データが格納さ
れている。17は入出力回路であり、各種センサ・スイッ
チ7〜13からの入力信号を処理して、CPU15へ入力す
ると共に、CPU15からのアクチュエータ(DCモータ
2及び電磁クラッチ6)への駆動指令をアクチュエータ
を駆動する出力に変換する。18は通信回路であり、変速
制御用コントローラ等とのデータ交換を行う。
【0013】19は車両の運転状態に応じて最適な変速段
を判断して自動変速機の変速制御を行う変速制御用コン
トローラであり、下記20〜23のブロックから構成され
る。20はCPUであり、RAM、デジタルポート、A/
Dポート、各種タイマを内蔵しており、変速制御の演算
を行う。21はメモリであり、変速制御のプログラム及び
制御演算用の各種データが格納されている。22は入出力
回路であり、各種センサ・スイッチからの入力信号を処
理して、CPU20へ入力すると共に、CPU20からのア
クチュエータ(図示しない変速用ソレノイド等)への駆
動指令をアクチュエータを駆動する出力に変換する。23
は通信回路であり、スロットル制御用コントローラ14等
とのデータ交換を行う。
【0014】図3はスロットル制御用コントローラ14の
制御内容(スロットル制御ルーチン)を示したフローチ
ャートであり、一定時間毎に実行される。A1では、ア
クセル開度センサ7、スロットル開度センサ8、車速セ
ンサ9及び各種スイッチ10〜13からの信号、更には変速
制御用コントローラ19側の通信回路23から通信回路18に
入力される信号を読込む。
【0015】A2では、これらの入力信号を基にシステ
ムの状態を診断し、A3では、この結果に基づいて、シ
ステムが正常か否かの判断を行い、正常であればA4に
進み、異常があればA18に進む。ここで、正常か否かの
判断は、例えば、各センサ信号入力が正常入力範囲(ア
クセル開度センサであれば、 0.5〜 4.5V)に入ってい
ること、スロットル開度が現在制御中の目標スロットル
開度に対して応答遅れ等から許容される範囲内に入って
いることなどを正常条件として行う。
【0016】システムの正常時は、A4,A5におい
て、自動車速制御(ASCD制御)か駆動力特性味付け
制御(アクセルバイワイヤ制御)かの判断を行う。A4
では、A1で入力したASCD用セットスイッチ10をチ
ェックし、ONであれば、A6,A7のASCD制御開
始の処理を行う。すなわち、A6でASCD制御中を示
すASCDフラグをセットし、A7で車速センサ9によ
り検出された現在の実車速VSPを目標車速としてセッ
トする。そして、A8以降のASCD制御に進む。
【0017】A5では、ASCDフラグをチェックし、
このフラグがセットされていれば、A8以降のASCD
制御に進む。セットされていなければ、A15のアクセル
バイワイヤ制御に進む。A8では、A1で入力したキャ
ンセルスイッチ12をチェックし、次のA9では、A1で
入力したブレーキスイッチ13をチェックし、どちらかが
ONであれば、A10,A11のASCD制御解除の処理を
行う。すなわち、A10でASCDフラグをクリアし、A
11で目標スロットル開度TVORを0とする。
【0018】A8,A9での判定でキャンセルスイッチ
12及びブレーキスイッチ13が共にOFFの場合は、A12
に進み、A1で入力したアクセラレートスイッチ11をチ
ェックする。アクセラレートスイッチ11がOFFの場
合、A13に進み、ASCD制御の定車速走行制御とし
て、PID制御等の公知の手法を用いて、実車速と目標
車速との偏差から目標スロットル弁開度TVORを算出
する。
【0019】アクセラレートスイッチ11がONの場合、
A14に進み、ASCD制御の定加速度走行制御として、
PID制御等の公知の手法を用いて、実加速度と目標加
速度との偏差から目標スロットル弁開度TVORを算出
する。ここで実加速度は車速の時間変化率から求め、目
標加速度は予め決められた定数を用いる。A15では、ア
クセルバイワイヤ制御として、駆動力特性味付けのスロ
ットル制御のための演算として、エンジンや車両特性を
考慮して予め定めたアクセル開度−目標スロットル開度
対応マップ(図6)に基づいて、アクセル開度センサ7
により検出されたアクセル開度ACCから目標スロット
ル開度TVORを検索により設定する。
【0020】A16では、A11、A13、A14又はA15で求
められた目標スロットル開度TVORを得るため、PI
D制御等の公知の手法を用いて、スロットル開度センサ
8により検出された実スロットル開度TVOと目標スロ
ットル開度TVORとの偏差からモータ駆動出力を算出
して、DCモータ2の制御を行う。また、A17では、D
Cモータ2側へスロットル制御を移すべく、電磁クラッ
チ6解放の制御を行い、本処理を終了する。
【0021】A3においてシステムの異常と判断された
場合は、A18に進み、システム異常時の処理として、A
18でDCモータ2への出力OFF、A19でアクセルペダ
ル3側へスロットル制御を移すべく電磁クラッチ6締
結、A20で運転者への警報出力を行い、本処理を終了す
る。ここに、図2のDCモータ2、電磁クラッチ6、ス
ロットル制御用コントローラ14、及び、図3のA1〜A
20により、スロットル制御手段の機能が果たされてい
る。
【0022】図4は変速制御用コントローラ19の制御内
容(変速制御ルーチン)を示したフローチャートであ
り、一定時間毎に実行される。B1では、アクセル開度
センサ7、スロットル開度センサ8、車速センサ9及び
各種スイッチ10〜13からの信号、更にはスロットル制御
用コントローラ14側の通信回路18から通信回路23に入力
される信号を読込む。
【0023】B2では、これらの入力信号を基にスロッ
トル制御用コントローラ(TCM)14によるスロットル
制御状態の正常・異常の判断を行う。このB2の処理の
詳細は、図5に示す。C1では、入力信号を基に図3の
TCM側のフローチャートと同様の演算処理を行い、目
標スロットル開度TVOR’を算出する。C2では、C
1で算出したTVOR’とTCMとの通信により入力し
たTVORとを比較し、一致していれば、スロットル制
御状態を正常と判断し(C3)、一致していなければ、
異常と判断する(C4)。
【0024】B3では、B2で判断した結果から、スロ
ットル制御正常時の変速制御用演算(B4)と、スロッ
トル制御異常時の変速制御用演算(B5〜B7)との切
換えを行う。ここに、図2の変速制御用コントローラ1
9、及び図4のB2(図5のC1〜C4)により、スロ
ットル制御状態異常検出手段の機能が果たされ、また、
図4のB3により、切換手段の機能が果たされている。
【0025】B4では、正常時の演算として、最適変速
段の判断を行う。この判断は、車速VSP及びスロット
ル開度TVO等の車両運転状態に基づき、図7のような
マップから最適変速段を判断する。尚、図7は車速VS
Pとスロットル開度TVOとにより最適変速段を判断す
るマップの一例であるが、一般的には、エンジンの暖機
状態や運転者の意図等に応じて最適変速段が変化するた
め、このマップは他のパラメータ(エンジン水温や、パ
ワー、エコノミー等の走行モード切換スイッチ)により
切換えて使用する。
【0026】ここに、図2の変速制御用コントローラ1
9、及び図4のB4により、最適変速段判断手段の機能
が果たされている。B5〜B7は、スロットル制御異常
時の変速制御用演算を行うものである。B5では、N段
の変速段の内、オーバーレブしない最低の変速段kを選
択する(1≦k≦N)。
【0027】具体的に、オーバーレブしない変速段と
は、下式を満たす変速段である。 (NL ・L)/(VSP・GF )≦Gn ≦(NH ・L)
/(VSP・GF ) Gn :n速でのギヤ比 NL :エンジン回転数下限値 NH :エンジン回転数上限値 VSP:車速 L :タイヤ外周 GF :ファイナルギヤ比 B6では、k≦i≦Nを満たす全ての変速段iについ
て、その時のスロットル開度TVO及び車速VSPから
駆動軸トルクTOUT (i) を算出する。例えば、全ての変
速段毎に予め算出しておいた駆動軸トルク=f(スロッ
トル開度,車速)の定常特性データをN枚のマップデー
タとしてメモリに記憶しておき、これを用いる。マップ
データの例を図8に示す。
【0028】B7では、各変速段iにおける駆動軸トル
クTOUT (i) を比較して、最低値となる変速段I(k≦
I≦N)を次の変速段として決定する。ここに、図2の
変速制御用コントローラ19、及び図4のB5〜B7によ
り、異常時変速段判断手段の機能が果たされている。B
8では、B4又はB7で判断された変速段に基づき、変
速機への制御出力を演算し、これを出力することによ
り、変速機の制御を行い。本処理を終了する。
【0029】ここに、図2の変速制御用コントローラ1
9、及び図4のB8により、変速制御手段の機能が果た
されている。次に第2の実施例について説明する。この
第2の実施例は、第1の実施例におけるスロットル制御
状態の判断方法(図4のB2)を図5に示したものか
ら、図9に変更したものであり、図9について説明す
る。
【0030】D1では、車両運転状態から下式に従って
駆動軸トルクTout を演算推定する。 TOUT =TENG ・KT ・Gn ・GFOUT はエンジン出力トルクであり、エンジン回転数N
eとスロットル開度TVOとのマップから読込む。KT
はトルクコンバータのトルク比であり、その入出力の回
転比(Ne/Nin)のテーブルから読込む。Ninはトル
クコンバータ出力軸(変速機入力軸)回転数である。G
n は変速機減速比(n速の時)である。GF は最終減速
比である。
【0031】D2では、スロットル制御システムが正常
であればこれ以上の駆動軸トルクは発生しないという駆
動軸トルクの上限値(許容値)TOUTMAXを算出する。こ
れは図10(a)に示すようなアクセル開度ACCのテー
ブルより読込む。この際、テーブルは、図10(b)に示
すように車速や変速段などのパラメータに応じて可変の
ものでも構わない。
【0032】D3では、D1で算出した駆動軸トルクT
OUT をD2で算出した駆動軸トルク上限値TOUTMAXと比
較し、これより小さければスロットル制御用コントロー
ラ(TCM)が正常であると判断し(D4)、大きけれ
ば異常であると判断する(D5)。次に第3の実施例に
ついて説明する。
【0033】この第3の実施例は、第1の実施例におけ
るスロットル制御状態の判断方法(図4のB2)を図5
に示したものから、図11に変更したものであり、図11に
ついて説明する。E1では、アクセル開度ACCに対し
て、許容されるスロットル開度の上限値(許容値)TV
MAX を算出する。これは図12(a)に示すようなアク
セル開度ACCのテーブルより読込む。この際、テーブ
ルは、図12(b)に示すように車速や変速段などのパラ
メータに応じて可変のものでも構わない。
【0034】E2では、スロットル開度TVOをスロッ
トル開度上限値TVOMAX と比較し、これより小さけれ
ばスロットル制御用コントローラ(TCM)が正常であ
ると判断し(E3)、大きければ異常であると判断する
(E4)。次に、下記の2つのケースについて、変速機
が4段であるとして、本発明の作用・効果を具体的に説
明する。
【0035】ケース1:車両が極低車速で走行中に突然
スロットル弁が全開位置に保持されるような故障が起き
た場合、先ずオーバーレブしない変速段として、n=1
〜4の全ての変速段が選ばれる。更に、どの変速段にお
いても正の駆動軸トルクとなるが、その中でも最小の駆
動軸トルクとなる4速が最終的に選択される。従って、
車両の急加速を防止でき、運転者のブレーキ操作があれ
ば、十分車両を停止できる。
【0036】ケース2:車両が80km/hで走行中に、突然
スロットル弁が1/8開度に保持されるような故障が起
きた場合、先ずオーバーレブしない変速段として、n=
2,3,4の3つの変速段が選ばれる。更に、これらの
変速段で最小の駆動軸トルクとなる2速が選択される。
従って、車両の急加速を防止でき、更に運転者のブレー
キ操作で車速が低下すれば、その車速において最も小さ
い駆動軸トルクとなる変速段が選択される。
【0037】このように、スロットル弁がどのような故
障の仕方をしても、変速機として可能な範囲で、出力ト
ルクを抑えて、車両の適確な減速が可能となる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ス
ロットル制御装置が故障しても、変速機として可能な範
囲で、駆動軸トルク又は車速を制限するように変速段を
制御して、車両の適確な減速が可能になる。また、変速
制御装置によりスロットル制御装置を監視するという構
成をとることができ、2重系を簡易に構成できるので、
コスト増を抑えることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構成を示す機能ブロック図
【図2】 本発明の第1の実施例を示すシステム図
【図3】 スロットル制御ルーチンのフローチャート
【図4】 変速制御ルーチンのフローチャート
【図5】 スロットル制御状態異常判断ルーチンのフロ
ーチャート
【図6】 アクセル開度−目標スロットル開度対応マッ
プを示す図
【図7】 最適変速段判断用マップを示す図
【図8】 駆動軸トルク算出用マップを示す図
【図9】 第2の実施例を示すスロットル制御状態異常
判断ルーチンのフローチャート
【図10】 駆動軸トルク上限値算出用テーブルを示す図
【図11】 第3の実施例を示すスロットル制御状態異常
判断ルーチンのフローチャート
【図12】 スロットル開度上限値算出用テーブルを示す
【符号の説明】
1 スロットル弁 2 DCモータ 3 アクセルペダル 6 電磁クラッチ 7 アクセル開度センサ 8 スロットル開度センサ 14 スロットル制御用コントローラ 19 変速制御用コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 猪野 幸宏 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−173644(JP,A) 特開 昭57−173646(JP,A) 特開 平1−116359(JP,A) 特開 平3−89070(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 63/48

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の運転状態を検出する車両運転状態検
    出手段と、前記検出された車両運転状態に応じて電気的
    にスロットル弁を制御するスロットル制御手段と、前記
    検出された車両運転状態に応じて最適変速段を判断する
    最適変速段判断手段と、前記判断された変速段に応じて
    電気的に変速機を制御する変速制御手段とを備える車両
    において、 前記スロットル制御手段の異常を検出するスロットル制
    御状態異常検出手段と、エンジンが過回転せず且つ駆動
    軸トルクが最低となるような変速段を判断する異常時変
    速段判断手段と、前記スロットル制御状態異常検出手段
    により異常が検出されたときに、前記変速制御手段に入
    力される変速段を前記最適変速段判断手段により判断さ
    れた変速段から前記異常時変速段判断手段により判断さ
    れた変速段に切換える切換手段とを設けたことを特徴と
    する車両の変速制御装置。
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