JP3010761U - 化粧コンクリート板 - Google Patents

化粧コンクリート板

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JP3010761U
JP3010761U JP1994013519U JP1351994U JP3010761U JP 3010761 U JP3010761 U JP 3010761U JP 1994013519 U JP1994013519 U JP 1994013519U JP 1351994 U JP1351994 U JP 1351994U JP 3010761 U JP3010761 U JP 3010761U
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JP
Japan
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concrete
aggregate
concrete layer
decorative
ground
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JP1994013519U
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Inventor
藤吉 幸田
慶二 森石
弘 杉山
Original Assignee
ツルガスパンクリート株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 仕上面が美しく、商品的に付加価値の高い化
粧コンクリート板を提供する。 【構成】 空胴のプレストレストコンクリートパネル2
の表面を、モルタル3に各種骨材4を混合したコンクリ
ート層5によって形成し、このコンクリート層5をダイ
ヤモンドホイル又は砥石ホイルで研削仕上げすることに
より、仕上げ面に骨材4の研削面を露出させ、これによ
って仕上面に美しい模様を表現する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、各種建築物の壁材や床材として使用する化粧コンクリート板に関 する。
【0002】
【従来の技術】
各種建物の壁材や床材として使用する従来のコンクリート板として、空胴のプ レストレストコンクリートパネルが知られている。
【0003】 このコンクリートパネルは、幅が1m以上で長さ方向に貫通する複数の空胴を 有する断面形状を有し、150m〜170mの連続する長尺状態に成形されたも のを必要な長さに切断することによって製品になっている。
【0004】 従来、上記のようなコンクリート板の表面に模様を生じさせて化粧コンクリー ト板とする方法は、コンクリート板の成形後に表面の洗い出しを行ない、表面の モルタルを除去して骨材を表面に露出させる方法が採用されていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、洗い出し仕上げは、コンクリート板の表面に骨材の表面の一部 が突出状に露出するだけであるため、骨材の材質的な特徴を有効に生かすことが できず、変化のある美しい仕上面を得るのが困難であり、製品の商品的価値を十 分に向上させることができないという問題がある。
【0006】 また、コンクリート板の表面に骨材の一部を突出させることになるので、使用 できる骨材の種類が極めて狭いという問題がある。
【0007】 そこで、この考案の課題は、表面の化粧が変化に富んで美しく仕上り、商品的 価値の向上が図れると共に、化粧用骨材として広範な材料を使用することができ る化粧コンクリート板を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記のような課題を解決するため、この考案は、空胴のプレストレストコンク リートパネルの表面を、各種骨材を混合したコンクリート層によって形成し、こ のコンクリート層の表面を研削仕上げし、骨材の研削面を表面に露出させた構成 を採用したものである。
【0009】 この考案において、空胴のプレストレスコンクリートパネルは、幅1m以上で 任意の長さを有し、長さ方向に貫通する複数の空胴を設けて形成され、表面コン クリート層の骨材に天然砂利や砕石等の石材を用いたり、表面コンクリート層の 骨材に、ガラス破砕砂や固結汚泥等の産業廃棄物を用いることができる。
【0010】
【作用】
空胴のプレストレスコンクリートパネルの表面コンクリート層を研削すると、 モルタルと骨材が削られ、骨材の研削面が表面に露出し、変化のある美しい仕上 面が得られ、骨材の選択により、光沢を出したり、研削の条件によって粗面や平 滑面等の調整が可能になる。
【0011】
【実施例】
以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。
【0012】 図1と図2のように、化粧コンクリート板1は、プレストレスコンクリートパ ネル2の表面を、モルタル3に各種骨材4を混合したコンクリート層5によって 形成し、このコンクリート層5の表面を研削仕上げし、骨材4の研削面を表面に 露出させた構造になっている。
【0013】 上記プレストレストトコンクリートパネル2は、幅1m以上で長さ方向に沿っ て空胴2aが貫通する断面形状を有し、例えば150m〜170mの連続した長 尺物に一体成形され、これを必要な長さ、例えば3m〜13mに切断することに より製品となる。なお、プレストレスト導入のためのPC線は図示省略してある 。
【0014】 上記パネル2の表面に設けるコンクリート層5は、パネル2の連続成形時に、 該パネル2の表面に必要な厚さ、例えば、5〜15mmの厚さで一体的に形成され る。
【0015】 このコンクリート層5に用いる骨材4は、砂以上のサイズの天然の砂利や砕石 等の石材やビンやガラスの破砕砂、固結汚泥等の産業廃棄物等を使用することが でき、例えば石材を用いる場合、御影石や大理石、なち黒石等、各種粒度や色調 のものを選択すればよい。
【0016】 また、コンクリート層5のモルタル3は、化粧コンクリート板1の使用目的に 合わせ、透水性のないものや或る程度透水性を有するものの何れでもよく、また 色調も骨材4との組合せや使用条件に応じて選択すればよい。
【0017】 図3と図4は、前記化粧コンクリート板1のコンクリート層5の表面を研削す る研削機11を示し、化粧コンクリート板1の打設ベッド20の該コンクリート 板1を挾む両側に、蛇行防止用のローラ12を設け、コンクリート板1の長さ方 向に自走する台車13の前後で各々両側の位置に、研削ユニット14、15及び 16、17を設けた構造になっている。
【0018】 上記各研削ユニット14、15及び16、17は、モータによって回転と昇降 動が付与される円板18の下面周囲に、複数のダイヤモンドホイル又は砥石ホイ ル19を自転するように取付け、更に、全体が化粧コンクリート板1の幅方向に 横移動するようになっており、台車13の走行と共に、下降させた前記ホイル1 9に自転と公転を与えれば、コンクリート層5の表面を連続的に能率よく切削す ることができる。
【0019】 この考案の化粧コンクリート板1は上記のような構成であり、図3に示すよう に、打設ベッド20上に化粧コンクリート板1を形成して硬化した後、研削機1 1を化粧コンクリート板1の長さ方向に走行させ、自転と公転をするホイール1 9でコンクリート層5を必要量だけ研削すれば、コンクリート層5の骨材4とモ ルタル3が研削除去され、骨材4の研削面が表面に露出する仕上面が得られる。
【0020】 化粧コンクリート板1は、コンクリート層5に用いる骨材4の種類や量の選択 により、カラフルでランダムな模様を表現でき、色調や光沢についても自由に設 定できる。
【0021】 更に、研削機11によるコンクリート層5の研削条件を選ぶことにより、粗面 又は平滑な仕上面が得られる。
【0022】 上記化粧コンクリート板1は、各種建築物の壁材や床材として用いるほか、プ ールサイドの滑らない床材としたり、透水性を付与することによって歩道用床板 として使用できる。
【0023】
【考案の効果】
以上のように、この考案によると、空胴のプレストレストコンクリートパネル の表面に骨材を混合したコンクリート層を設け、このコンクリート層を研削仕上 げしたので、仕上面に骨材の研削面が露出することになり、骨材の選択によりカ ラフルで光沢のある美しい仕上面が得られ、化粧コンクリート板の商品的付加価 値を大幅に向上させることができる。
【0024】 また、骨材として、自然の石材から産業廃棄物まで広範な材料を使用すること ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る化粧コンクリート板の斜視図
【図2】(A)は同上の縦断正面図、(B)は同上の要
部を拡大した断面図
【図3】研削機の正面図
【図4】同上の平面図
【符号の説明】
1 化粧コンクリート板 2 プレストレストコンクリートパネル 3 モルタル 4 骨材 5 コンクリート層

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空胴のプレストレストコンクリートパネ
    ルの表面を、各種骨材を混合したコンクリート層によっ
    て形成し、このコンクリート層の表面を研削仕上げし、
    骨材の研削面を表面に露出させた化粧コンクリート板。
  2. 【請求項2】 空胴のプレストレスコンクリートパネル
    は、幅1m以上で任意の長さを有し、長さ方向に貫通す
    る複数の空胴を設けて形成され、表面コンクリート層の
    骨材に天然砂利や砕石等の石材を用いた請求項1記載の
    化粧コンクリート板。
  3. 【請求項3】 表面コンクリート層の骨材に、ガラス破
    砕砂や固結汚泥等の産業廃棄物を用いた請求項1記載の
    化粧コンクリート板。
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