JP3010532U

JP3010532U - 婦人用ショーツ

Info

Publication number: JP3010532U
Application number: JP1994014250U
Authority: JP
Inventors: 安田武夫
Original assignee: 安田武夫
Priority date: 1994-10-24
Filing date: 1994-10-24
Publication date: 1995-05-02
Anticipated expiration: 2000-10-24

Abstract

(57)【要約】【目的】ガードルとショーツの機能を共に有する肌触
りのよいショーツを提供する。【構成】伸縮性ある２枚の布帛を重ねて縫製したショ
ーツ本体１の腹部に、実質的に非伸縮性の当て布２が、
ショーツ本体１と一体となるように取り付けられてい
る。この当て布２は、実質的に菱形の布帛を、その対角
線がショーツ本体１の前中心線上に位置するように取り
付けられるが、対角線で折り曲げ、左右の布片が重なり
あった状態で、該左右の布片を折り曲げ線３に沿って、
縫い目４が弓状となるように、縫い合わせ、再び該左右
の布片を広げ、前記縫い目４が前記ショーツ本体１の前
中心線上に位置するように、取り付けられるのがよい。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ガードルの役目をする肌触りのよい婦人用ショーツに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のショーツとガードルは全く異なる製品として製造されており、肌触りのよいショーツで、腹が出るのを防ぐものはなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、このような従来のショーツに関する常識を破り、ガードルとしても役立つ肌触りのよいショーツを提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案では、ショーツ本体を伸縮性ある２枚の布帛を重ねて縫製し、かつ該ショーツ本体の腹部に、実質的に非伸縮性の当て布をショーツ本体と一体となるように取り付けることによって、上記目的を達成した。

【０００５】前記当て布としては、実質的に菱形の布帛を、その対角線が、ショーツ本体の前中心線上に位置するように取り付ければよいが、該当て布は実質的に菱形の布帛を、その対角線で折り曲げ、左右の布片が重なりあった状態で、該左右の布片を折り曲げ線に沿って、縫い目が弓状となるように、縫い合わせ、再び該左右の布片を広げたものであり、上記縫い目が前記ショーツ本体の前中心線上に位置するように、取り付けるのが好ましい。

【０００６】なお、ここで実質的に菱形とは、菱形またはそれらの変形物（ベース形─５角形─、ハート形、逆ピラミッド形、Ｖ形等）をいずれも含むものである。

【０００７】ショーツ本体を形成する２枚の布帛は、縫製後、着脱が容易で、着用した際に体にフィットするような伸縮性ある布帛であればよく、特にその種類は限られないが、例えばメリヤス等の編地またはスパンデックス等の伸縮性ある繊維で形成された編織地等がいずれも使用できる。しかし、内側になる布帛は、感触及び吸湿性等の点から絹、綿等の天然繊維からなる編地であるのが好ましい。なお、外側布帛は、身体に直接触れないため、ナイロンやポリエステル、アクリル等の合成繊維製であってもよい。

【０００８】当て布の大きさは、特に限定されないが、その幅は、ショーツ本体の幅の２５〜５０％程度、特に３０〜４０％程度であるのが好ましく、また、長さは、ショーツ本体の股上の６０〜７０％程度に形成されるのがよい。また、当て布は、腹部を軽く押圧し、腹が出るのを防ぐために取り付けられるものであるので、実質的に伸縮性のない、綿やナイロン製等の若干厚地の布帛を使用するのがよい。

【０００９】なお、当て布は、ショーツ本体の表側又は裏側に取り付けてもよいが、外側布帛と内側布帛の間に取り付けるのが好ましい。特に、内側布帛の表側に取り付けた場合、外側からは当て布が見えず、ショーツ全体が当て布の存在しない一枚の布帛から形成されているような外観を呈しながら、当て布の効果が有効に得られ、しかも、ショーツ本体の内側では、全体に内側布帛が露出するため、非常に感触よく着用できるものとなる。

【００１０】

【実施例】

図面に本考案の一例を示す。この例では、ショーツ本体１は、内側布帛６ｂに感触の良い綿ゴム編地、外側布帛６ａに弾力性のある目の細かい綿の平編地を使用し、これら２枚の布帛を重ねて縫製されており、ウエスト部分と両脇下端の開口部の周囲には、ゴム弾性あるテープが取り付けられている（図１参照）。

【００１１】ショーツ本体１の前中央部には、厚手の綿平織地からなる当て布２が取り付けられているが、この当て布２は、図２Ａに示されるように、実質的に菱形の布帛を、対角線で折り曲げ、左右の布片が重なりあった状態で、該左右の布片を折り曲げ線３に沿って、縫い目４が弓状となるように、縫い合わせたものであるが、図２Ｂのように、上記対角線上で、実質的に縦長のＯ字形に切り欠き、この切り欠き線５に沿って、上記縫い目４を形成してもよい。このようにして形成した当て布２は、上記縫い目４がショーツ本体１の前中心線上に位置するように、取り付けられている。

【００１２】かかるショーツでは、ショーツ本体１が全体に柔軟で伸縮性に富んだ布帛の二重仕立てとなっており、しかも内側に特に柔軟で肌触りのよい綿ゴム編地を使用しているため、肌触りよく着用でき、吸汗及び保温効果にも優れる。また、かかるシューツ本体１の腹部には、対角線（中央線）上で中央が引き締まった形状に形成された当て布２が、ショーツ本体１と一体となるように縫い合わさっているため、腹が出るのを防止でき、フィット感よく着用できる。

【００１３】本考案のショーツは、また、図３のように内側布帛６ｂに当て布２を取り付けてもよく、この場合、ショーツ全体が当て布の存在しない一枚の布帛から形成されているような外観を呈しながら、腹部は内側布帛６ｂに取り付けられた当て布２によって、適度の押さえられ、フィット性よく着用できるものであり、しかも、ショーツ本体の内側は、全体に感触のよい内側布帛６ｂが露出するため、非常に着用し易いものとなる。

【００１４】なお、本考案のショーツは、その丈が膝又は膝下まであるものであってもよい。

【００１５】

【考案の効果】

ショーツ本体１を、柔軟で、肌触りの良い薄手のメリヤス地やガーゼ地等を内側にして多重仕立てとしているため、感触よく着用でき、暖かである。また、不当に身体を締めつけることなく、違和感なく着用できる。更に、腹部には、非伸縮性生地の当て布２を腹部中央に引き締まるような形状で、縫い合わせているため、腹が出るのを防ぎ、フィット性よく着用できる。また、腹の冷えるのも防止できる。本考案のショーツは、通常のショーツとガードルの役目を一着ですますので、洗濯し易く、便利である。なお、当て布２を、ショーツ本体１の外側布帛６ａと内側布帛６ｂの間、特に内側布帛６ｂの表側に取り付けた場合、ショーツ全体が当て布の存在しない一枚の布帛から形成されているような外観を呈しながら、当て布２による所望の効果を得ることができ、しかも、身体には内側布帛６ｂのみが触れるため、非常に感触よく、外観及び着心地共に優れた製品となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一例で、Ａは正面図、Ｂは要部断面図
である。

【図２】本考案で使用する当て布の説明図である。

【図３】本考案の一例で、Ａは一部破断した正面図、Ｂ
は要部断面図である。

【符号の説明】

１ショーツ本体２当て布３折り曲げ線４縫い目５切り欠き線６ａ外側布帛６ｂ内側布帛

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】伸縮性ある２枚の布帛６ａ、６ｂを重ね
て縫製したショーツ本体１の腹部に、実質的に非伸縮性
の当て布２が、ショーツ本体１と一体となるように取り
付けられたものであり、前記当て布２が、実質的に菱形
の布帛で、その対角線が前記ショーツ本体１の前中心線
上に位置するように、取り付けられていることを特徴と
する婦人用ショーツ。
【請求項２】前記当て布２が、実質的に菱形の布帛
を、その対角線で折り曲げ、左右の布片が重なりあった
状態で、該左右の布片を折り曲げ線３に沿って、縫い目
４が弓状となるように、縫い合わせ、再び該左右の布片
を広げたものであり、前記縫い目４が前記ショーツ本体
１の前中心線上に位置するように、取り付けられている
請求項１の婦人用ショーツ。
【請求項３】当て布２が、上記対角線上で、実質的に
縦長のＯ字形に切り欠かれており、上記縫い目４が、上
記切り欠き線５にそって存在する請求項２の婦人用ショ
ーツ。
【請求項４】当て布２が、外側布帛６ａと内側布帛６
ｂの間に取り付けられている請求項１〜３いずれか１項
の婦人用ショーツ。
【請求項５】当て布２が、内側布帛６ｂの表側に取り
付けられている請求項４の婦人用ショーツ。
【請求項６】当て布２が、ショーツ本体１の外側に取
り付けられている請求項１〜３いずれ１項の婦人用ショ
ーツ。