JP3009969U - ゴルフキャディバッグ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゴルフシューズ等の小物の出し入れが容易な
ゴルフキャディバッグを提供することにある。 【構成】 ハード筒体と、該ハード筒体の側面部に取り
付けられ、内部に小物収納用スペースが形成されたシー
ト袋体とを有し、該シート袋体の外表面部にファスナー
線が逆Ｕ字状に配設された第１ファスナーによって、該
ファスナー線の外側にシート袋体固定部分と、該ファス
ナー線の内側にシート袋体開閉部分とが形成され、該シ
ート袋体開閉部分によって、前記小物収納用スペースに
通じる第１開口部が構成されるゴルフキャディバッグに
おいて、前記ファスナー線を包含する平面が、前記ハー
ド筒体の長手方向下方から上方に向けて前記ハード筒体
の側面部から遠ざかるように傾斜する構成としてある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ゴルフキャディバッグ、より詳細にはゴルフシューズ等の小物の出 し入れが容易なゴルフキャディバッグに関する。

【０００２】

【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】

ゴルフシューズ等の小物収納スペースを有するゴルフキャディバッグは、例え ばDAIROKU LEATHER GOLF BAGS CATALOG ´94 に記載の大六レザー（株）販売の ものが知られている。このゴルフキャディバッグについて簡単に説明すれば、ゴ ルフクラブを収納するハード筒体と、ゴルフウェア等を収容する、このハード筒 体の側面部に取り付けられた背袋とを有し、この背袋の外表面下部に逆Ｕ字状に ファスナーが取り付けられ、ファスナー線によって囲まれた開口部から背袋内の ゴルフシューズ等の小物収納スペースにゴルフシューズ、ビデオカメラ等を出し 入れするようになっている。 しかし、かかる先行技術のゴルフキャディバッグにあっては、ゴルフシューズ 等の小物収納スペースは、ゴルフウェア等のシューズ等による汚れ防止の観点か ら背袋の内部と仕切られており、背袋の内部への別途アクセス用にハード筒体の 長手方向に延びるファスナーが、背袋の両脇に設けられている。そのため、開口 部はその開口幅を背袋用ファスナーによって制限され、開口幅を最大限確保すべ く、逆Ｕ字状のファスナー線の各直線部を、背袋用ファスナーに極力近づけ、且 つ逆Ｕ字状のファスナー線の包含する平面をハード筒体の長手方向と略平行にし たとしても、最大開口幅はせいぜい２５cm程度であった。従って、たとえ収納ス ペース自体は背袋内に十分確保できるとしても、ゴルフシューズの場合には一足 ずつしか収納できないか、或いは収納するのが困難であるのが現状であった。

【０００３】 加えて、小物収納スペースは、狭い開口部を介して背袋内に納まったままのた め、なおさらゴルフシューズ等の小物の出し入れが不便であった。 そこで、かかる課題を解決すべく、本考案の目的は、ゴルフシューズ等の小物 の出し入れが容易なゴルフキャディバッグを提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の目的を達成すべく、本考案のゴルフキャディバッグにあっては、 ハード筒体と、該ハード筒体の側面部に取り付けられ、内部に小物収納用スペ ースが形成されたシート袋体とを有し、 該シート袋体の外表面部にファスナー線が逆Ｕ字状に配設された第１ファスナ ーによって、該ファスナー線の外側にシート袋体固定部分と、該ファスナー線の 内側にシート袋体開閉部分とが形成され、 該シート袋体開閉部分によって、前記小物収納用スペースに通じる第１開口部 が構成されるゴルフキャディバッグにおいて、 前記ファスナー線を包含する平面が、前記ハード筒体の長手方向下方から上方 に向けて前記ハード筒体の側面部から遠ざかるように傾斜する構成としてある。 又、前記第１ファスナーの前記ファスナー線の両端の間隔が、前記ハード筒体 の幅に略等しいことが好ましい。 さらに、前記シート袋体は、底面を有し、その周縁部が前記シート袋体の前記 外表面部に連結するのがよい。

【０００５】 さらに又、前記シート袋体の底面は、剛性板からなるのがよい。 なおさらに、前記第１ファスナーの前記ファスナー線は、その各端が前記底面 の前記周縁部まで延び、 前記シート袋体開閉部分は、前記シート袋体の前記外表面部及び前記底面の一 部から形成される前記小物収納用スペースを構成するのが好ましい。 又、前記シート袋体は、上面と、該上面と前記シート袋体の外表面部との間に 介在した第２ファスナーとをさらに有し、 該第２ファスナーによって、上方に臨む第２開口部が構成されるのがよい。 加えて、前記シート袋体は、前記シート袋体の内部と前記小物収納用スペース とを仕切るための仕切り手段をさらに有するのが好ましい。 又、前記仕切り手段は、前記シート袋体の内部に配設された、前記第２開口部 に臨む袋からなるのがよい。 さらに、前記シート袋体固定部と前記シート袋体開閉部分とに連結する、前記 シート袋体開閉部分の開閉制限手段が設けられているのが好ましく、前記開閉制 限手段は、ネット或いは紐からなるのがよい。

【０００６】 さらに又、前記第１ファスナーは、滑り金具を２つ有し、 各滑り金具は、逆Ｕ字状の前記ファスナー線の頂部から各端まで下方に引かれ るのがよい。 加えて、小物収納用バッグをさらに有し、該小物収納用バッグを前記小物収納 用スペースに収納する態様であってもよい。 又、小物は一足のゴルフシューズであるのがよい。

【０００７】

【作用】

本考案のゴルフキャディバッグによれば、 シート袋体の外表面部に設けられた第１ファスナーの滑り金具を逆Ｕ字状に配 設されたファスナー線に沿って引くことにより、ファスナー線の外側のシート袋 体固定部分に対して開閉するシート袋体開閉部分をファスナー線の内側に形成す ることが可能になる。 次いで、シート袋体開閉部分をシート袋体の外方に開けることにより、ファス ナー線に囲まれた、第１開口部を構成することができる。 シート袋体はハード筒体の側面部に取り付けられ、且つファスナー線を包含す る平面が、ハード筒体の長手方向下方から上方に向けてハード筒体の側面部から 遠ざかるように傾斜するので、ハード筒体の周方向に開口幅を十分確保すること ができ、その結果、ゴルフプレイに係わる小物、例えば一足のゴルフシューズを 第１開口部から一度にゴルフシューズ等小物収納スペースに容易に出し入れする ことが可能になる。

【０００８】

【実施例】

本考案の実施例を添付図面を参照して以下に詳細に説明する。 図１及び図２はそれぞれ、本考案の実施例に係る、ゴルフキャディバッグ（フ ードを省略）の側面図及び正面図である。 図１において、符号１０はゴルフキャデイバッグで、ゴルフキャデイバッグ１ ０は、ゴルフクラブを収納するためのハード筒体１２と、ゴルフボール等小物を 入れるための小物収納袋１４と、ゴルフウェア、ゴルフシューズ等を収納するた めの背袋１６とから概略構成されている。 本実施例において、背袋１６のゴルフシューズ収納部分以外は、周知のゴルフ バッグと同様であるので、その説明は省略し、以下に本考案の特徴的な部分につ いて説明する。 背袋１６は、ハード筒体１２に取り付けられた上面１８と、外表面部を構成す る側面２０と、周縁部が側面２０に直接連結された、剛性板からなる底面２２と を有する。 上面１８と側面２０との間には、第２ファスナー２４が介在し、第２ファスナ ー２４によって、上方に臨む第２開口部（図示せず）が構成される。第２開口部 の周縁部に取り付けられ、且つ第２開口部から背袋１６内部に垂下した袋（図示 せず）によって、第２開口部から通じる背袋１６内部と、後に説明するゴルフシ ューズ収納用スペースとは仕切られるようになっている。

【０００９】 背袋１６の側面２０には、ファスナー線が逆Ｕ字状に延びる第１ファスナー２ ６が配設され（図２参照）、この第１ファスナー２６によって、ファスナー線の 外側に背袋固定部分２８と、ファスナー線の内側に背袋開閉部分３０とが形成さ れるようになっている。第１ファスナー２６は、滑り金具３２を２つ有し、各滑 り金具３２は、逆Ｕ字状の前記ファスナー線の頂部４０から各端４１、４２まで 下方に引かれるようになっており、各滑り金具３２を各端まで引けば、図３に示 すように、ゴルフシューズ収納用スペースに通じる第１開口部３４が構成される 。ファスナー線を包含する平面は、ハード筒体１２の長手方向下方から上方に向 けてハード筒体１２の側面部から遠ざかるように傾斜しており、図２に特に明瞭 に示すようにファスナー線の両端４１、４２の間隔は、ハード筒体１２の幅に略 等しい。 第１ファスナー２６のファスナー線は、その各端４１、４２が底面２２の周縁 部まで延び、背袋開閉部分３０は、背袋１６の側面２０及び底面２２の一部から 形成されるゴルフシューズ収納用スペースを構成する。 図３に示すように、背袋開閉部分３０は、背袋固定部分２８と背袋開閉部分３ ０とに連結する開閉制限手段３６によって背袋１６の外方に向かって所定距離だ け開くようになっている。開閉制限手段３６は、ネットからなり、ゴルフシュー ズの出し入れを妨害しないように端４１、４２の近傍に取り付けられている。開 閉制限手段３６は、ネットに限定されることなく、背袋開閉部分３０の開閉を制 限できる限り、紐等であってもよい。

【００１０】 図４は、ゴルフキャディバッグ１０に収納可能なシューズ収納バッグ３８を示 す正面図及び側面図である。シューズ収納バッグ３８は、把手等を有する周知の バッグであり、内部にゴルフシューズを収納でき、且つ背袋開閉部分３０によっ て構成されるシューズ収納用スペースに出し入れできるような大きさである。 以上の構成のゴルフキャディバッグ１０について、その作用を以下に説明する 。 背袋１６の側面２０に設けられた第１ファスナー２６の滑り金具３２を逆Ｕ字 状に配設されたファスナー線に沿って頂部４０からそれぞれ端４１、４２まで引 くことにより、背袋開閉部分３０がファスナー線の内側に形成される。次いで、 背袋開閉部分３０を背袋１６の外方に開けることにより、図３に示すように、フ ァスナー線に囲まれた第１開口部３４とともに、背袋固定部分２８と背袋開閉部 分３０によって構成される第３開口部４３が構成され、両開口部３４、４３のハ ード筒体１２の周方向の開口幅は、ハード筒体１２の幅に略等しい程度に十分確 保することができる。 従って、背袋開閉部分３０を開けることによって、第１開口部３４を通すこと なく、第３開口部４３を通して、背袋開閉部分３０が構成するシューズ収納用ス ペースにゴルフシューズを単に落とし込む、或いは収納スペースからシューズを 引き出すことによって一足のゴルフシューズを一度にゴルフシューズ収納スペー スから容易に出し入れすることが可能になる。

【００１１】 このとき背袋開閉部分３０の開きは、開閉制限手段３６によって自動的に制限 されるので、背袋開閉部分３０を使用者自身が支える必要はない。 シューズ収納バッグ３８をシューズ収納用スペースに出し入れする場合には、 背袋内に仕切りを設けなくても、背袋１６内のゴルフウェア等を汚す恐れがなく 、さらに背袋１６内が一杯で収納できない場合には、ゴルフキャディバッグと別 に通常のバッグとして使用することもできる。 ゴルフシューズ以外の物、例えばゴルフウェア等を出し入れする場合には、第 2 開口部から背袋１６内に出し入れすればよく、シューズ収納用スペースと仕切 られているので、ゴルフウェアがゴルフシューズ、特にプレイ後のゴルフシュー ズによって汚される恐れはない。 本実施例において、シューズ収納用スペースへの出し入れは、ゴルフシューズ に限定されることなく、収納袋１４には不向きな、ゴルフシューズと同程度の大 きさの物、例えばビデオカメラ等を出し入れしてもよい。

【００１２】

【考案の効果】

以上の説明から明らかなように、本考案のゴルフキャディバッグによれば、 ゴルフシューズ等小物収納用スペースに通じる開口部の開口幅を大きく、最大 ハード筒体の幅まで確保することができるので、例えば一足のゴルフシューズを 一度に簡単に出し入れすることができる。 さらに、逆Ｕ字状のファスナーを引けば、シート袋体固定部分と開けたシート 袋体開閉部分によって構成される開口部の真下に小物収納用スペースを確保する ことができるので、小物収納用スペースが背袋の内部にあったままの従来のもの に比べ、出し入れがより一層容易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例に係るゴルフキャディバッグ
（フードを省略）の側面図である。

【図２】本考案の実施例に係るゴルフキャディバッグ
（フードを省略）の正面図である。

【図３】本考案の実施例に係るゴルフキャディバッグの
シューズ出し入れ用ファスナーを引いた状態を示す部分
拡大図である。

【図４】本考案の実施例に係るゴルフキャディバッグに
出し入れするシューズバッグを示す正面図及び側面図で
ある。

【符号の説明】

１０ ゴルフキャディバック １２ ハード筒体 １６ 背袋 １８ 上面 ２０ 側面 ２２ 底面 ２４ 第２ファスナー ２６ 第１ファスナー ２８ 背袋固定部分 ３０ 背袋開閉部分 ３４ 第１開口部 ３６ 開閉制限手段

Claims (14)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ハード筒体と、該ハード筒体の側面部に
   取り付けられ、内部に小物収納用スペースが形成された
   シート袋体とを有し、 該シート袋体の外表面部にファスナー線が逆Ｕ字状に配
   設された第１ファスナーによって、該ファスナー線の外
   側にシート袋体固定部分と、該ファスナー線の内側にシ
   ート袋体開閉部分とが形成され、 該シート袋体開閉部分によって、前記小物収納用スペー
   スに通じる第１開口部が構成されるゴルフキャディバッ
   グにおいて、 前記ファスナー線を包含する平面が、前記ハード筒体の
   長手方向下方から上方に向けて前記ハード筒体の側面部
   から遠ざかるように傾斜することを特徴とするゴルフキ
   ャディバッグ。
2. 【請求項２】 前記第１ファスナーの前記ファスナー線
   の両端の間隔が、前記ハード筒体の幅に略等しいことを
   特徴とする請求項１に記載のゴルフキャディバッグ。
3. 【請求項３】 前記シート袋体は、底面を有し、その周
   縁部が前記シート袋体の前記外表面部に連結する請求項
   １又は請求項２のいずれか１項に記載のゴルフキャディ
   バッグ。
4. 【請求項４】 前記シート袋体の底面は、剛性板からな
   る請求項３に記載のゴルフキャディバッグ。
5. 【請求項５】 前記第１ファスナーの前記ファスナー線
   は、その各端が前記底面の前記周縁部まで延び、 前記シート袋体開閉部分は、前記シート袋体の前記外表
   面部及び前記底面の一部から形成される前記小物収納用
   スペースを構成する請求項４に記載のゴルフキャディバ
   ッグ。
6. 【請求項６】 前記シート袋体は、上面と、該上面と前
   記シート袋体の外表面部との間に介在した第２ファスナ
   ーとをさらに有し、 該第２ファスナーによって、上方に臨む第２開口部が構
   成される請求項１乃至請求項５のいずれか１項に記載の
   ゴルフキャディバッグ。
7. 【請求項７】 前記シート袋体は、前記シート袋体の内
   部と前記小物収納用スペースとを仕切るための仕切り手
   段をさらに有する請求項６に記載のゴルフキャディバッ
   グ。
8. 【請求項８】 前記仕切り手段は、前記シート袋体の内
   部に配設された、前記第２開口部に臨む袋からなる請求
   項７に記載のゴルフキャディバッグ。
9. 【請求項９】 前記シート袋体固定部と前記シート袋体
   開閉部分とに連結する、前記シート袋体開閉部分の開閉
   制限手段が設けられている請求項１乃至請求項８のいず
   れか１項に記載のゴルフキャディバッグ。
10. 【請求項10】 前記開閉制限手段は、ネットからなる請
    求項９に記載のゴルフキャディバッグ。
11. 【請求項11】 前記開閉制限手段は、紐からなる請求項
    ９に記載のゴルフキャディバッグ。
12. 【請求項12】 前記第１ファスナーは、滑り金具を２つ
    有し、 各滑り金具は、逆Ｕ字状の前記ファスナー線の頂部から
    各端まで下方に引かれる請求項１乃至請求項11のいずれ
    か1 項記載のゴルフキャディバッグ。
13. 【請求項13】 小物収納用バッグをさらに有し、該小物
    収納用バッグを前記小物収納用スペースに収納する請求
    項１乃至請求項12のいずれか１項に記載のゴルフキャデ
    ィバッグ。
14. 【請求項14】 前記小物は、一足のゴルフシューズから
    なる請求項１乃至請求項13のいずれか1 項に記載のゴル
    フキャディバッグ。