JP3009951U - 消臭・抗菌・防黴性能を有するパイル繊維シート - Google Patents

消臭・抗菌・防黴性能を有するパイル繊維シート

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JP3009951U
JP3009951U JP1994010455U JP1045594U JP3009951U JP 3009951 U JP3009951 U JP 3009951U JP 1994010455 U JP1994010455 U JP 1994010455U JP 1045594 U JP1045594 U JP 1045594U JP 3009951 U JP3009951 U JP 3009951U
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捷三 青野
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青野パイル株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】二重織組織によるパイル糸が偏平断面を有する
レーヨン長繊維100%である片面パイル織物からなる
繊維シートの手持ち感の改良・ボリューム向上及び絹・
綿・羊毛・ナイロン及びポリエステルのマイクロファイ
バーのパイル織物からなる洗顔パフ・ボディパフ等の黴
・悪臭の発生を抑制しさらに消臭・抗菌・防黴性の向上
を行う。 【構成】パイル糸1、主としてレーヨン短繊維紡績糸
2,3を用いた二重織組織による片面パイル織物の裏面
を重ね合わせその中間に消臭性能を有する植物の抽出物
をシクロデキストリンと包接したものを多孔質シリカゲ
ルに含浸し微粉乾燥し、又フタールイミドの抗菌剤、イ
ミダゾール系,チアゾール系の防黴剤を天然ゼオライト
の微粉末に含浸せしめたウレタンフォームシート4をは
さみこみ、それらの側面を糸6でオーバーロックし、か
つ重ね生地の中央部に糸5にて縫合する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】 [産業上の利用分野] この考案は、二重織組織によるパイル糸が天然繊維,再生繊維,合成繊維のマ イクロファイバーであるパイル織物からなるダスター,パフ,バスマット等の機 能性向上と嵩高性の改良に関するものである。
【0002】 [従来の技術] 従来より二重織組織によるパイル織物は、地経糸2と地緯糸3による12越組 織の上下織物地にパイル糸1をかけ渡して製織し、中央でパイル糸1をカットし て2枚の織物ができる。地経糸・緯糸にレーヨン短繊維を使用した二重織組織の 上地・下地に断面が1:18である偏平レーヨン長繊維をかけ渡し中央でカット してできたレーヨン100%の片面パイル織物から作られたレーヨンダスターは 親水性に優れ、パイル織物のため多数の微小空間を有する。 水に濡らして使用すると優れたふきとり効果とすすぎ効果があり特に油汚れは洗 剤を用いずにふきとれ水洗いによる油切れも良好である。水で濡らすとパイル構 造に変化が起こり、一本一本のレーヨン糸が絡み合い空間が多く作られ汚れや油 を取り込み易く、その後すすぎを行うと水中にてレーヨンパイル糸がのび立毛と なり汚れ、油が水中に放出される特徴があり、家庭用の台所に、また車のエンジ ン回りの清掃・洗車には極めて有効で珍重がられている。 しかし、一方ではぬらしっぱなしで使用する場合が多く、乾燥させることがない 家庭の台所では、毎年5月から9月頃になるとヌルヌルの状態(水の腐敗)で、 黴が発生したり不潔感を生ぜしめる。また、洗車時に使用の場合も同様であり、 車内の温度70℃で濡れたまま放置するためヌルヌル状態に早く到着し悪臭も発 生し、かつ黴の発生にもつながる大きな欠点も出ているのが現状である。 更に従来の商品は、手持感がやや不足していてボリュームアップも要望されてい る。 また、レーヨン長繊維,絹,綿,羊毛,ナイロン及びポリエステルのマイクロフ ァイバー等から作られる洗顔用パフ,身体洗パフ,バスマットにおいても同様な 欠点が発生し、特に絹パイル織物の商品については、濡らし乾燥をよくしても黴 の発生が早く(短期間1〜2月)徽の発生を抑制することが要望されているのが 現状である。
【0003】 [考案が解消とする課題] 解決しようとする問題点は、レーヨン、絹,綿,羊毛,ナイロン及びポリエス テルマイクロファイバーからなるパイル織物から作られたダスター,パフ,バス マットの梅雨・夏季使用時の欠点であるヌルヌルになる、黴が発生する等の障害 と薄い手持感を解消するにある。
【0004】 [問題を解決するための手段] 本考案は、二重織組織(12越組織)による片面パイル織物において、パイル 糸1が偏平なる断面を有するレーヨン長繊維、地糸2・3は主としてレーヨン短 繊維の紡績糸を用いて製機・仕上げされたレーヨンパイル生地の裏面を重ね合わ せ、その中間に防黴・抗菌性能を付与すると同時に商品のボリュームアップを併 せてもつように工夫・改善することにある。 本考案は、上記欠点障害を解消するため使用時における詳細な検討を行った結果 、中間にはさみ込む材料としては発泡されたウレタンシートが最も適しているこ とが判り、このシートに防黴・抗菌・消臭等の機能を付与させることにより目的 が達せられる。即ち植物(ツバキ,ヒノキ,ヒバ)から抽出した消臭成分をシク ロデキストリンに包接し多孔質シリカに含浸し微粉乾燥した。フタルイミド系の N−ジクロルフルオロメチルチオフタルイミド,アルキルアミン誘導体等の抗菌 剤とベンズイミダゾールカルバミン酸メチル,2−(4−チアゾール)ベンヅイ ミダゾール,パラオキシ安息香酸ブチルエステル等の防黴剤を多孔質シリカ,ゼ オライトに含浸し微粉乾燥せしめて、ウレタンフォーム用原料混合物に夫々分散 含有させた後、発泡せしめて2m/mの厚みの消臭・抗菌・防黴性能をもつウレ タンフォーム4ができる。このウレタンシート4をレーヨンパイル生地にはさみ こみ、それらの側面を糸6でオーバーロックし、かつ重ね生地の中央部にて糸5 にて縦横等に縫合し、その面積を出来るだけ小さくなるように構成する。 また、フラボノイド,カテキンからの植物抽出物をシクロデキストリンと包接し た消臭性能物を多孔質シリカゲルに含浸し微粉末化する。また、上記の抗菌剤・ 防黴剤を天然ゼオライトの微粉末に含浸せしめて後微粉末乾燥を行いパウダーと し、これをウレタンフォーム原料混合物に均一に含浸せしめ発泡させた消臭・抗 菌防臭・防黴性能を有するウレタンシート4としてレーヨンパイル生地にはさみ 込むように構成することを特徴とするレーヨンダスターである。また、同時にレ ーヨンパイル生地をバスマットの表地とし裏地との中間に上記ウレタンフォーム シート4をはさみ込んで、その側面を吸水アクリル糸2/32でハンドフックす るように構成する。 また、レーヨン長繊維,絹,綿,羊毛,ナイロン及びポリエステルのマイクロフ ァイバー等のパイル糸1とした二重織組織の高密度パイル織物(16越 34羽 )の短パイル長(2〜3m/m)の生地からなる洗顔パフ,ボディーパフにおい ても裏面を重ね合わせ中間に上下2枚の消臭・抗菌防臭・防黴剤含有天然ゼオラ イト微粉末混合ポリウレタンホームの中間に通常ウレタンホームをサンドイッチ 状にして入れ縫合するように構成するものである。
【0005】 [作用] 本考案は、上記したごとき手段を講じたもので従来の商品の欠点である梅雨・ 夏季使用時の欠点である、ヌルヌルになり悪臭の発生を防ぐ事ができ、更に黴の 発生もなく、長期間濡れた状態で放置しても問題の発生はなくなった。 特に、70℃の車中に濡れた状態で放置を繰り返しても従来のような障害となら なくなった。また使用時の手持ち感は、従来薄く手になじまない傾向があったが 、厚さ2m/mの消臭・防黴・抗菌剤混入ウレタンホーム使用のためボリューム 感がでて、濡らして使用する際に手にぴったりなじんで使い勝手が極めて良好と なった。耐久性向上のため20cm×30cmサイズのダスターの中央部に例え ば縦横に糸5で縫合し、その面積が縫合しないものに対して1/4になることに より耐久性が使い方にもよるが1.5〜2倍は向上し破れにくくなると同時に手 持ち感としても手になじむようになった。更に中央部に異なった色糸でハート・ ダイヤ等の模様状としてファッション志向も楽しむことができる。また、パイル 糸が絹であるパイル織物は非常に黴の発生が早いので知られている。この絹パイ ル織物を用い洗顔パフ,ボディ洗パフの中間に消臭・抗菌防臭・防黴ウレタンを はさみこむことによって黴の発生を抑制することができる。
【0006】 [実施例] 図1は、本考案による防黴・抗菌性能を有するレーヨンダスターの実施例を示 す拡大斜視図である。 二重織組織(12越組織)による二重織織機にて筬羽21羽パイル糸は、レーヨ ン長繊維300d/30F 1152本を整経し、地糸にはレーヨン短繊維30 /2 4900本、緯糸にはレーヨン短繊維10/1を用い、パイル長9m/m ,打込密度38本の条件で製織した。454g/Mのパイル生地目付であった。 この生地を反染めしてパイル糸を蒸気にて毛立加工を行い仕上げた。巾135c mの片面レーヨンパイル織物ができた。 この仕上織物生地を裁断してサイズ43cm×32cmとし半分におり21.5 cm×32cmの重ね生地とし、この中間にツバキ・ヒノキの天然植物からの抽 出物をシクロデキストリンと包接した消臭性能物入りシリカ微粉末5%とN−ジ クロルフルオロメチルチオフタルイミドの抗菌剤とベンズイミダゾールカルバミ ン酸メチルの防黴剤を天然ゼオライトの微粉末5μmに含浸せしめて微粉末乾燥 を行いパウダーとし、1.5%重量%をウレタンフォーム原料混合物に均一に含 浸せしめ発泡させ厚さ2m/mの消臭・抗菌防臭・防黴性能が付与されたウレタ ンフォームシート4をはさみ込んで、この側面を糸6でオーバーロックし、かつ 重ねた生地の中央部を糸5にて縦横に縫合して20cm×30cmサイズの消臭 ・抗菌防臭・防黴レーヨンダスターを得た。この商品の実際使用状態として水に 濡らすとやや膨らみ、よく手になじんで従来品と比して極めて使い勝手がよく、 ヌルヌル感もなく、黴の発生もなかった。また、乾燥状態のまま車のリヤバック (後部席の上部)に4〜5枚並べて置くことにより車内の悪い臭いも半分程度に 減少した。
【0007】 [考案の効果] 以上説明したように本考案は、梅雨・夏季に発生するヌルヌルになり悪臭が発 生するのを防ぎ、また乾燥せずに常時濡れた状態での繰り返しで黴の発生も防止 できる。風合いは従来品に比べてボリュームがあり、かつ手持感がありよく手に ぴったりなじんだ使い勝手の良いものとなった。耐久性については中央部等を糸 5にて種々の模様とし、その面積を小さくすることで向上し、なお色糸5と縫合 模様によってファッションを楽しめる。 洗濯による耐久性について防黴性能を評価することによってその結果が判る。 結果は次の通りで耐洗濯性に優れている。 試験方法 JIS−Z2911 カビ抵抗性試験法 準用 試験菌 Cladosporium cladosporioides (クロカビ) (注)洗濯機 家庭用 松下電気 愛妻号 洗濯1回(洗濯12分・すすぎ2回・脱水6分・洗濯温度30℃) 結果の表示 4.抗菌性あり(阻止帯幅 10mm以下) 3.同 上(阻止帯幅は無いが試料上、下にカビ発育無し) 2.抗菌性なし(試料上にカビの発育はないが試料下にカビ発育) 1.同 上(試料上、下にカビの発育あり) 消臭性試験は1lのガラスコルベンに試験試料10cm×20cmとアンモニア 250ppmを含浸した濾紙を入れゴム栓で密栓した。40℃の恒温器内に保持 し、経時的にコルベン内の空気を採取し、北川式ガス検知管で気根中の残留臭気 吸分を測定した。 また、用途展開としてダスターのみならず、水回り品特にバスマット・洗顔等の パフ、及びスリッパ・室内シューズ・家庭用タイルカーペット・靴敷等には極め て有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例を示す拡大斜視図 (レーヨンダスタ
ー)
【図2】 実施例を示す拡大斜視図 (シルクパフ)
【符号の説明】
1 パイル糸(偏平断面レーヨン長繊維) 2 地糸 3 地糸 4 ウレタンフォームシート(消臭・抗菌・防黴性可能
を有する) 5 縫合用の糸 6 オーバーロック用糸 7 通常のウレタンフォーム

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】パイル糸1が、偏平な断面を有するレーヨ
    ン長繊維、地糸2・3が主としてレーヨン短繊維からな
    る紡績糸を用いて二重織組織によって織・仕上された片
    面パイル織物の裏面を重ね合わせ、植物から抽出した消
    臭成分をシクロデキストリンに包接し、多孔質シリカに
    含浸し微粉乾燥し、またフタールイミド系等の抗菌剤と
    イミダゾール系、チアゾール系等の防黴剤を多孔質シリ
    カ、ゼオライトに含浸し微粉乾燥し、夫々をウレタンフ
    ォーム用原料混合物に均一に分散含有せしめて発泡させ
    たウレタンフォーム4をその中間にはさみこみ、それら
    の側面を糸6でオーバーロックし、かつ重ね生地の中央
    部にて縦横に糸5で縫合し、その表面積をできるだけ小
    さくなるよう構成したことを特徴とした消臭・抗菌・防
    黴性能を有するパイル繊維シート。
  2. 【請求項2】天然繊維(綿,絹,羊毛)、再生繊維、合
    成繊維のマイクロファイバーをパイル糸1、地糸2・3
    が主として綿糸とした二重織組織の高密度パイル織物の
    裏面を重ね合わせ、その中間に通常のウレタンフォーム
    7を両側から消臭・抗菌・防黴剤含有ゼオライト微粉末
    を混合し発泡したらウレタンフォーム4をはさみこんで
    縫合したサンドイッチ状のフォームを入れ、縫糸5で縫
    合するように構成したことを特徴とする実用新案登録請
    求項1に記載の消臭・抗菌・防黴性能を有するパイル繊
    維シート。
JP1994010455U 1994-07-19 1994-07-19 消臭・抗菌・防黴性能を有するパイル繊維シート Expired - Lifetime JP3009951U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210086883A (ko) * 2019-12-31 2021-07-09 주식회사 마크로케어 메조포러스 실리카 복합체 및 이의 제조방법

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