JP3008123U - 履物用発熱袋 - Google Patents

履物用発熱袋

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JP3008123U JP1994011390U JP1139094U JP3008123U JP 3008123 U JP3008123 U JP 3008123U JP 1994011390 U JP1994011390 U JP 1994011390U JP 1139094 U JP1139094 U JP 1139094U JP 3008123 U JP3008123 U JP 3008123U
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保彦 小礒
直人 我妻
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 空気中の酸素と反応して発熱する発熱組成物
が通気性の袋に収納された履物用発熱袋であって、発熱
温度が高温になった場合においても袋が膨満したり、破
れたりする恐れがなく、かつ発熱組成物が漏れだすこと
がない履物用発熱袋を得る。 【構成】 10μ以下の微細孔を有する多孔質膜を袋材
として用いた履物用発熱袋に相当直径10〜500μの
通気孔を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は履物用発熱袋に関し、さらに詳細には、空気中の酸素と接触して発熱 する発熱組成物が通気性の袋に収納された履物用発熱袋であって、発熱温度が高 温になった場合においても袋が膨満したり、破れたりする恐れがなく、かつ発熱 組成物が漏れだすことがない履物用発熱袋に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、空気中の酸素と接触して発熱する発熱組成物が通気性を有する袋に 充填され、発熱袋としたものが、気密性の外袋に密封され、使用時に外袋から取 り出すことによって人体の保温に用いられるようにした使い捨て懐炉が普及して いる。 さらに、その形状を馬蹄形や台形とした履物用発熱袋なども用いられている。 これらの発熱袋は、所望の発熱温度、持続時間が得られるように、発熱組成物 の成分割合、および発熱袋の通気性が定められる。
【0003】 発熱袋の袋材としては、不織布にポリエチレンフィルムなどをラミネートした 非通気性のシートに針状物あるいは刃型を用いて100〜500μ程度の通気孔 を設けたもの、全面に通常は10μ以下の微細孔を有する多孔質膜、あるいは多 孔質膜に不織布を貼り合わせた多孔質膜複合シートなどが用いられている。 これらの中でも、多孔質膜は発熱組成物の粉末が漏れ出ない利点を有すること から最近は多孔質膜単独、あるいは多孔質膜に不織布を貼り合わせた多孔質膜複 合シートが多用されている。 特に、履物用発熱袋の場合には、粉こぼれ防止、および袋の強度などの面から 多孔質膜複合シートが好適に使用される。 また履物用発熱袋は靴、サンダル、スリッパなどのつま先部分、土踏まずの部 分などに置くか、あるいは発熱袋を収納できるようにした専用の中敷を用いて装 着する方法などが知られている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、履物用発熱袋がセットされる部分は、保温性の悪い部分である ほか、空隙が少なく通気性の悪い部分でもあり、さらには踏圧などで圧迫される ことなどにより、発熱が不充分となることが多い。このため、履物用発熱袋は、 人体などの保温に用いる発熱袋に比べて立ち上がり特性が良好であると共に、単 位時間当たりの発熱量の大きな発熱性能が要求される。 これらの理由により、通常、履物用発熱袋は通気性の高い袋材を用いて作られ るが、全面に微細孔を有する多孔質膜を用いた場合には次のような特性があった 。すなわち、発熱袋の温度がある特定温度以下の場合には、袋の中は外気圧にた いして陰圧であり、袋はタイトな状態を示す。この特性は、既に人体用の発熱袋 における発熱組成物の片寄り防止方法として、実開昭59−178548におい て最初に見出されて利用されている。一方、発熱袋の温度がある特定温度を超え ると、袋の中は外気圧に対して陽圧となり、袋が膨満状態を示すようになる。 この特定温度は、実験的に62℃近辺であることが確認されている。このため 、履物用発熱袋の温度が62℃近辺を超えた場合には、袋が膨満状態になり履物 内に装着が不可能になったり、袋が破れる恐れがあるなどの問題点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案者らは、使用時の発熱性能が良好で、発熱組成物が洩れ出ることがなく 、しかも発熱温度が特定温度を超えた場合においても、膨満したり破れる恐れの ない発熱袋を得るべく鋭意検討し、多孔質膜が用いられた発熱袋に、微細孔より も大きな通気孔を設けることにより、これらの問題を解決しうることを見いだし 、本考案に到達した。 すなわち、本考案は、空気中の酸素と接触して発熱する発熱組成物が、多孔質 膜を一部または全面に用いた袋に収納された履物用発熱袋において、該発熱袋に 多孔質膜の微細孔径よりも大なる通気孔を設けたことを特徴とする履物用発熱袋 である。
【0006】 本考案において、発熱袋に収納される発熱組成物は、空気中の酸素と接触して 発熱するものであり、例えば鉄、アルミニウムなどの被酸化性金属粉を主成分と し、これに酸化促進剤、水および保水剤などを混合したもの、またはアルカリ金 属の硫化物と炭素物質などの混合物である。 鉄粉を主成分とする発熱組成物の場合には、通常は鉄粉55〜75%、酸化促 進剤として活性炭2〜8%、食塩0.5〜3%、水15〜25%、保水剤として 真珠岩粉末、木粉、バームキュライトなどが1〜6%、および高分子保水剤0. 1〜2%程度が混合される。これらは履物用発熱袋として使用されたときに立ち 上がり特性が良いと共に、単位時間当たりの発熱量が大きくなるように組成割合 が調整される。
【0007】 多孔質膜としては、フイルムの全面にフイルムの表裏に連通する微細孔を有す るものであり、その微細孔の最大孔径を円形に換算した相当直径として通常は1 0μ以下、好ましくは2μ以下である。 多孔質膜の製造方法としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの 合成樹脂に炭酸カルシウム、二酸化珪素、酸化アルミニウムなどの無機物粉末を 分散させた後、フィルム状に押しだし成形したもの、または必要に応じてこれら のフィルムを延伸処理したもの、あるいはポリプロピレン、ポリテトラフルオロ エチレンなどのフイルムを常温または加熱下において延伸する方法などがある。 市販されている多孔質膜としては、例えばNFシート(徳山曹逹製)、ポーラ ム(徳山曹逹製)、セルポア(積水化学製)、ブレスロン(日東電工製)、エス ポアール(三井東圧製)などがあり、本考案に用いることができる。
【0008】 これらの多孔質膜は、単独あるいは合成繊維製の不織布、織布、紙などと貼り 合わせた多孔質膜複合シートとして発熱体の袋材に用いられる。 この多孔質膜はさらに部分的な熱融着による微細孔の閉鎖、合成樹脂の塗布、 あるいは有孔フイルムとの貼り合わせ、などによって通気性を調節することもで きる。 履物用発熱袋を得る場合の通気性は、その通気性をJIS Z0208に規定 されている透湿度(条件B)で表した場合には、通常は300〜15000g/ m2 24h、好ましくは1000〜10000g/m2 24hである。
【0009】 履物用発熱袋の製造の際には、片面又は両面に多孔質膜複合シートを用いた袋 に発熱組成物が充填される。またその形状には特に制限はなく、長方形、正方形 、馬蹄形、または台形などであるが、足裏面の形状に合わせた靴中敷状、つま先 形状に合わせた馬蹄形、または台形などが好ましい。 これらの履物用発熱体に設ける微細孔よりも大きい通気孔の径としては、その 孔径が大きすぎると発熱組成物が洩れ出ること、また小さすぎるとその効果が得 られないことから、相当直径で通常は10〜500μ、好ましくは50μ〜20 0μである。 通気孔の数としては、例えば150μの場合には履物用発熱袋1袋当たり通常 は5〜500程度設けられる。 通気孔を設ける方法としては、孔径を制御しうる方法であれば良く、通常は針 、レーザー、および放電加工などによっておこなうことができる。 また、この 通気孔は、履物用発熱袋の片面に、あるいは両面に設けることもでき、孔の位置 などについては特には限定されない。
【0010】 このほか、発熱袋が使用中に移動するのを防ぐために、発熱袋の片面に非転着 性の粘着剤層を設けることもできる。 粘着剤としては、発熱袋を履物内に貼り付けて使用したとき発熱袋が移動した り剥がれたりしない程度の強さで粘着し、かつ剥がすときに履物内に残ることの ない非転着性の粘着剤であり、例えば、ゴム系、アクリル樹脂系、酢酸ビニル樹 脂系などの有機溶剤型、あるいは水性型の非転移性の粘着剤が用いられる。 粘着剤層は、発熱袋の片面の一部または全面に設けられるが、一部分に設ける 場合には主に周辺部に設けることが好ましく、通常は袋の片面の全面積に対して 10%以上、好ましくは30%以上とされる。 発熱袋の粘着剤層側の面には通常、剥離紙が重ね合わされる。剥離紙としては 通常、表面にシリコン系の樹脂などの離形剤が塗布されたものである。
【0011】 次に本考案を図面によりより具体的に説明する。 図1には本考案の履物用発熱袋の平面図を示した。また、図2にはその断面図 を示した。 図1において、馬蹄形偏平状の発熱袋1は2枚のシートが周辺の熱融着部7で 接着されている。 図2において、多孔質膜複合シート2と、通気孔が設けられるとともに粘着剤 層5が設けられた有孔シート3とが重ね合わされ、周辺部を熱融着されて袋が成 形され、袋の内部には発熱組成物4が充填される。また、発熱袋の粘着剤層側に 剥離紙6が重ね合わされている。 発熱袋は使用時まで非通気性の外袋内に密封して保存される。発熱袋の使用時 には外袋から取り出し、剥離紙を取り除いたのち、粘着剤面を履物内部の所望の 面に貼付け固定される。この状態で履物を足に装着することにより加温される。
【0012】
【実施例】
実施例1 厚さ100μ、最大孔径が約1.1μであり、透湿度3000g/m2 24h の、ポリエチレン製多孔質膜(徳山曹達(株)製、ポーラム100)に坪量50 g/m2 のナイロン繊維製不織布を貼り合わせ、多孔質膜複合シートとした。 厚さ50μのポリエチレンフィルムと坪量50g/m2 のナイロン繊維製不織 布を貼り合わせ、非通気性シートとした。この非通気性シートに孔径150μの 通気孔を1cm2 当たり5個の割合で設けるとともに、不織布面に非転着性の粘 着剤を塗布面幅13mm、非塗布面幅13mmごとの繰り返しで縦縞状に粘着剤 層を設けた。さらに、坪量30g/m2 のシリコン塗布剥離紙を粘着剤面に重ね 合わせて有孔シートとした。
【0013】 次に、この多孔質膜複合シートと有孔シートを用いて図1に示すと同様の、長 さ85mm,幅65mmで馬蹄形で、周辺部を幅5mmで熱融着するとともに還 元鉄粉70部、活性炭6部、食塩2部、高分子保水剤0.5部、真珠岩粉末3部 、水18.5部を混合して得られた発熱組成物を発熱袋1袋当たり14g充填し 、履物用発熱袋とした。 さらにこの発熱袋を気密性の外袋に入れ密封保存した。
【0014】 この発熱袋を外袋から取り出し、男性用革靴のつま先部にセットし、外気温度 −5℃の雰囲気において使用したところ、発熱袋は38〜32℃の快適な温度を 持続した。 また、同様にして得られた発熱袋を外袋から取り出し室温雰囲気に放置したと ころ、発熱体の温度が一時的に70℃を超えるときがあったが、発熱袋は膨満し なかった。
【0015】 比較例1 非通気性シートに通気孔を設けなかったほかは、実施例1と同様にして履物用 発熱袋を製作し、さらにこの発熱袋を気密性の外袋に密封保存した。 この発熱袋を外袋から取り出し、男性用革靴のつま先部にセットし、外気温度 −5℃の雰囲気において使用したところ、発熱袋の温度は38〜31℃の快適な 温度を持続した。 また、同様にして得られた発熱袋を外袋から取り出し室温雰囲気に放置したと ころ、発熱袋の温度が62℃を超えたときから発熱袋が膨らみはじめ、70℃で は膨満状態を示した。
【0016】
【考案の効果】
本考案の履物用発熱袋は、多孔質膜を用いた発熱袋に、微細孔よりも大きな通 気孔を設けたものであり、発熱性能が良好であるとともに、使用中に発熱袋が膨 満したり、粉こぼれを生じることのない、優れた特徴を有している。
【0017】
【図面の簡単な説明】
【図1】履物用発熱袋の平面図である。
【図2】履物用発熱袋の断面図である。
【符号の説明】
1 発熱袋 2 多孔質膜複合シート 3 有孔シート 4 発熱組成物 5 粘着剤層 6 剥離紙 7 熱融着部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気中の酸素と接触して発熱する発熱組
    成物が、多孔質膜を一部または全面に用いた袋に収納さ
    れた履物用発熱袋において、該発熱袋に多孔質膜の微細
    孔径よりも大なる通気孔を設けたことを特徴とする履物
    用発熱袋
  2. 【請求項2】 多孔質膜の微細孔径が10μ以下である
    請求項1に記載の履物用発熱袋
  3. 【請求項3】 通気孔の孔径が10〜500μである請
    求項1に記載の履物用発熱袋
  4. 【請求項4】 発熱袋の片面の一部または全面に粘着剤
    層が設けられた請求項1に記載の履物用発熱袋
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