JP3007992B2 - (r)−アムロジピンによる平滑筋細胞の遊走の抑制 - Google Patents
(r)−アムロジピンによる平滑筋細胞の遊走の抑制Info
- Publication number
- JP3007992B2 JP3007992B2 JP7507319A JP50731994A JP3007992B2 JP 3007992 B2 JP3007992 B2 JP 3007992B2 JP 7507319 A JP7507319 A JP 7507319A JP 50731994 A JP50731994 A JP 50731994A JP 3007992 B2 JP3007992 B2 JP 3007992B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- amlodipine
- smooth muscle
- isomer
- cell migration
- calcium channel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K31/00—Medicinal preparations containing organic active ingredients
- A61K31/33—Heterocyclic compounds
- A61K31/395—Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
- A61K31/435—Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with one nitrogen as the only ring hetero atom
- A61K31/44—Non condensed pyridines; Hydrogenated derivatives thereof
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P13/00—Drugs for disorders of the urinary system
- A61P13/02—Drugs for disorders of the urinary system of urine or of the urinary tract, e.g. urine acidifiers
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P15/00—Drugs for genital or sexual disorders; Contraceptives
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P15/00—Drugs for genital or sexual disorders; Contraceptives
- A61P15/04—Drugs for genital or sexual disorders; Contraceptives for inducing labour or abortion; Uterotonics
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P43/00—Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P9/00—Drugs for disorders of the cardiovascular system
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P9/00—Drugs for disorders of the cardiovascular system
- A61P9/08—Vasodilators for multiple indications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P9/00—Drugs for disorders of the cardiovascular system
- A61P9/10—Drugs for disorders of the cardiovascular system for treating ischaemic or atherosclerotic diseases, e.g. antianginal drugs, coronary vasodilators, drugs for myocardial infarction, retinopathy, cerebrovascula insufficiency, renal arteriosclerosis
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Public Health (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Cardiology (AREA)
- Heart & Thoracic Surgery (AREA)
- Urology & Nephrology (AREA)
- Endocrinology (AREA)
- Reproductive Health (AREA)
- Vascular Medicine (AREA)
- Pregnancy & Childbirth (AREA)
- Gynecology & Obstetrics (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Hydrogenated Pyridines (AREA)
- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
- Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
- Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 本発明は、『アムロジピン』という承認された一般名
を有する化合物である3−エチル−5−メチル−2−
(2−アミノエトキシメチル)−4−(2−クロロフェ
ニル)−1,4−ジヒドロ−6−メチルピリジン−3,5−ジ
カルボキシレートのR(+)異性体を使用することによ
る、平滑筋細胞の遊走に伴う諸病状の治療に関するもの
である。
を有する化合物である3−エチル−5−メチル−2−
(2−アミノエトキシメチル)−4−(2−クロロフェ
ニル)−1,4−ジヒドロ−6−メチルピリジン−3,5−ジ
カルボキシレートのR(+)異性体を使用することによ
る、平滑筋細胞の遊走に伴う諸病状の治療に関するもの
である。
アムロジピンは、血管拡張作用を有する公知のカルシ
ウムチャンネルブロック薬であり、一般的には、そのマ
レイン酸塩やベンゼンスルホン酸塩のような薬理学的に
許容しうる塩の形態で、高血圧症や狭心症の治療に用い
られている。本化合物及びその製法については、ヨーロ
ッパ特許0089167 B1に記載されている。アムロジピン
は、ジヒドロピリジン環の4位における対称性のために
ラセミ化合物であり、そのR−及びS−エナンチオマー
はJ.Med.Chem.1986 29 1696(Arrowsmith et al.)
及びヨーロッパ特許出願0331315Aに記載された方法によ
り製造することができる。以前、その2つの分割された
エナンチオマーはR(−)異性体及びS(+)異性体か
らなると信じられていたが、その後の研究により、実際
にはこれらはそれぞれS(−)異性体及びR(+)異性
体であることが判明している(J.Med.Chem.,35,3341−3
344(1992),Goldmann et al.参照)。アムロジピン
のカルシウムチャンネルブロック活性は、実質的に、こ
のS(−)異性体と、R(+)及びS(−)異性体の混
合物であるラセミ体にのみ依存することが知られてお
り、そのR(+)異性体はカルシウムチャンネルブロッ
ク活性をほとんど有しないか又は全く有しないものであ
り、従って患者に投与した場合であっても顕著な心臓血
管作用を示さないと考えられる。
ウムチャンネルブロック薬であり、一般的には、そのマ
レイン酸塩やベンゼンスルホン酸塩のような薬理学的に
許容しうる塩の形態で、高血圧症や狭心症の治療に用い
られている。本化合物及びその製法については、ヨーロ
ッパ特許0089167 B1に記載されている。アムロジピン
は、ジヒドロピリジン環の4位における対称性のために
ラセミ化合物であり、そのR−及びS−エナンチオマー
はJ.Med.Chem.1986 29 1696(Arrowsmith et al.)
及びヨーロッパ特許出願0331315Aに記載された方法によ
り製造することができる。以前、その2つの分割された
エナンチオマーはR(−)異性体及びS(+)異性体か
らなると信じられていたが、その後の研究により、実際
にはこれらはそれぞれS(−)異性体及びR(+)異性
体であることが判明している(J.Med.Chem.,35,3341−3
344(1992),Goldmann et al.参照)。アムロジピン
のカルシウムチャンネルブロック活性は、実質的に、こ
のS(−)異性体と、R(+)及びS(−)異性体の混
合物であるラセミ体にのみ依存することが知られてお
り、そのR(+)異性体はカルシウムチャンネルブロッ
ク活性をほとんど有しないか又は全く有しないものであ
り、従って患者に投与した場合であっても顕著な心臓血
管作用を示さないと考えられる。
一般に、カルシウムチャンネルブロッカーは平滑筋細
胞の遊走を抑制する傾向があることが知られている。そ
れゆえにアテローム性動脈硬化症の種々の動物モデルに
おいては、カルシウムチャンネルブロッカーが病変の発
達を妨げることが知られており(Arteriosclerosis
5;250(1985),Willis et al.,Arteriosclerosis
6;247)1986),Sugano et al.)、また、バルーン血
管形成術による内皮細胞の損傷に伴う平滑筋細胞の増殖
性病変も、カルシウムチャンネルブロッカーのひとつで
あるイスラジピンにより縮減されることも知られている
(Am.J.Pathol 124,88−93(1986) Handley et a
l.)。バルーン血管形成術後の再発狭窄症やじゅく腫形
成がおきているときには、心臓平滑筋細胞は脈管中膜か
ら内膜へ遊走し、そこで増殖する。バルーン血管形成術
後の再発狭窄症及びアテローム性動脈硬化症の動物モデ
ルにおいては、カルシウムチャンネルブロッカーの効果
は、心臓平滑筋細胞の遊走が抑制され、それに伴う平滑
筋細胞の増殖および新生血管内膜形成の減少によるもの
と考えられている。
胞の遊走を抑制する傾向があることが知られている。そ
れゆえにアテローム性動脈硬化症の種々の動物モデルに
おいては、カルシウムチャンネルブロッカーが病変の発
達を妨げることが知られており(Arteriosclerosis
5;250(1985),Willis et al.,Arteriosclerosis
6;247)1986),Sugano et al.)、また、バルーン血
管形成術による内皮細胞の損傷に伴う平滑筋細胞の増殖
性病変も、カルシウムチャンネルブロッカーのひとつで
あるイスラジピンにより縮減されることも知られている
(Am.J.Pathol 124,88−93(1986) Handley et a
l.)。バルーン血管形成術後の再発狭窄症やじゅく腫形
成がおきているときには、心臓平滑筋細胞は脈管中膜か
ら内膜へ遊走し、そこで増殖する。バルーン血管形成術
後の再発狭窄症及びアテローム性動脈硬化症の動物モデ
ルにおいては、カルシウムチャンネルブロッカーの効果
は、心臓平滑筋細胞の遊走が抑制され、それに伴う平滑
筋細胞の増殖および新生血管内膜形成の減少によるもの
と考えられている。
このように、カルシウムチャンネルブロッカーは、ア
テローム性動脈硬化症、血管形成術後の再発狭窄症、子
宮内膜症等、平滑筋細胞の遊走によりおこる諸病状の治
療に有用であることが期待される。
テローム性動脈硬化症、血管形成術後の再発狭窄症、子
宮内膜症等、平滑筋細胞の遊走によりおこる諸病状の治
療に有用であることが期待される。
ここで、驚くべきことに従来の理論に反し、アムロジ
ピンのR(+)異性体がカルシウムチャンネルブロック
活性を示さないにもかかわらず、平滑筋細胞の遊走を強
力に抑制し、そしてその抑制力はアムロジピンのS
(−)異性体や他の公知のカルシウムチャンネルブロッ
カーよりも大きいことを新規に見い出したのである。そ
れ故にこのR(+)異性体は、心臓血管に何ら付帯的な
影響を及ぼすことなく、平滑筋細胞の遊走に伴う諸病状
を治療する手段を提供するのである。
ピンのR(+)異性体がカルシウムチャンネルブロック
活性を示さないにもかかわらず、平滑筋細胞の遊走を強
力に抑制し、そしてその抑制力はアムロジピンのS
(−)異性体や他の公知のカルシウムチャンネルブロッ
カーよりも大きいことを新規に見い出したのである。そ
れ故にこのR(+)異性体は、心臓血管に何ら付帯的な
影響を及ぼすことなく、平滑筋細胞の遊走に伴う諸病状
を治療する手段を提供するのである。
したがって、この異性体は、血圧低下が望ましくない
患者に対して適用が可能となる。
患者に対して適用が可能となる。
このように、本発明の一つの態様は、血管平滑筋細胞
の遊走の抑制を必要とする諸病状の治療に使用するため
のアムロジピンのR(+)異性体又はその薬理学的に許
容しうる塩を提供するものである。
の遊走の抑制を必要とする諸病状の治療に使用するため
のアムロジピンのR(+)異性体又はその薬理学的に許
容しうる塩を提供するものである。
また、本発明は、平滑筋細胞の遊走の抑制を必要とす
る諸病状の治療に用いる医薬を製造するために、アムロ
ジピンのR(+)異性体又はその薬理学的に許容しうる
塩の使用を提供するものである。
る諸病状の治療に用いる医薬を製造するために、アムロ
ジピンのR(+)異性体又はその薬理学的に許容しうる
塩の使用を提供するものである。
本発明の更なる態様は、本発明は、アムロジピンのR
(+)異性体又はその薬理学的に許容しうる塩、及び薬
理学的に許容しうる担体又は希釈剤からなる組成物であ
り、該組成物は実質的にカルシウムチャンネルブロック
活性を有しないものである組成物を提供するものであ
る。
(+)異性体又はその薬理学的に許容しうる塩、及び薬
理学的に許容しうる担体又は希釈剤からなる組成物であ
り、該組成物は実質的にカルシウムチャンネルブロック
活性を有しないものである組成物を提供するものであ
る。
また、本発明は、アムロジピンのR(+)異性体又は
その薬理学的に許容しうる塩の有効量を患者に投与する
ことからなる、平滑筋細胞の遊走の抑制を必要とする諸
病状の治療の方法を提供するものである。
その薬理学的に許容しうる塩の有効量を患者に投与する
ことからなる、平滑筋細胞の遊走の抑制を必要とする諸
病状の治療の方法を提供するものである。
アムロジピンの薬理学的に許容しうる塩としては、マ
レイン酸塩やベンゼンスルホン酸塩等があげられる。治
療対象となる病状としては、アテローム性動脈硬化症、
血管形成術後の初期の再発狭窄症、及び子宮内膜症等が
ある。アムロジピンのR(+)異性体は、S(−)異性
体ならびにカルシウムチャンネルブロッカーとして作用
する他の化合物を用いることなく使用することができ
る。
レイン酸塩やベンゼンスルホン酸塩等があげられる。治
療対象となる病状としては、アテローム性動脈硬化症、
血管形成術後の初期の再発狭窄症、及び子宮内膜症等が
ある。アムロジピンのR(+)異性体は、S(−)異性
体ならびにカルシウムチャンネルブロッカーとして作用
する他の化合物を用いることなく使用することができ
る。
アムロジピンのR(+)異性体の平滑筋細胞の遊走に
対する効果は、Atherosclerosis 86 227−237(119
1)に記載されている大動脈エクスプラントアッセイ法
により、ウサギの大動脈の平滑筋細胞の初代培養細胞を
用いて平滑筋細胞の変性、遊走、増殖を判定することに
より証明された。この方法においては、ウサギの大動脈
の内膜/中膜組織からとった均一な組織片をプレート上
の各ウェルで培養した。血小板由来の成長因子を培地に
添加することにより遊走を引き起こした。数日のラグタ
イムの後、平滑筋細胞は外植組織から遊走し増殖した。
対する効果は、Atherosclerosis 86 227−237(119
1)に記載されている大動脈エクスプラントアッセイ法
により、ウサギの大動脈の平滑筋細胞の初代培養細胞を
用いて平滑筋細胞の変性、遊走、増殖を判定することに
より証明された。この方法においては、ウサギの大動脈
の内膜/中膜組織からとった均一な組織片をプレート上
の各ウェルで培養した。血小板由来の成長因子を培地に
添加することにより遊走を引き起こした。数日のラグタ
イムの後、平滑筋細胞は外植組織から遊走し増殖した。
増殖した平滑筋細胞によりカバーされる距離の測定を
行った。
行った。
本アッセイは、培地に添加する試験化合物の濃度を変
えて行った。試験化合物としては、R(+)アムロジピ
ン及びS(−)アムロジピンのラセミ混合物のマレイン
酸塩、R(+)アムロジピンのマレイン酸塩及びS
(−)アムロジピンのマレイン酸塩、ならびに公知のカ
ルシウムチャンネルブロッカーであるニトレンジピンと
ベラパミルを用いた。
えて行った。試験化合物としては、R(+)アムロジピ
ン及びS(−)アムロジピンのラセミ混合物のマレイン
酸塩、R(+)アムロジピンのマレイン酸塩及びS
(−)アムロジピンのマレイン酸塩、ならびに公知のカ
ルシウムチャンネルブロッカーであるニトレンジピンと
ベラパミルを用いた。
得られた結果を表1に示したが、該表は試験化合物の
濃度1ナノモル及び0.1ナノモルにおける平滑筋細胞の
遊走の抑制率を記録したものである。
濃度1ナノモル及び0.1ナノモルにおける平滑筋細胞の
遊走の抑制率を記録したものである。
アムロジピンのラセミ体、及びR(+)とS(−)体
のマレイン酸塩については、J.Cardiovasc Pharmacol
9(1)110−9;Burges et al.により記述されてい
る方法で、カリウムイオンにより誘発されたラット大動
脈の収縮の抑制効果についても試験を行った。IC50(50
%抑制濃度)の値をナノモル単位で表1に記録し、カル
シウムチャンネルブロック活性の大小を示す規準として
いる。
のマレイン酸塩については、J.Cardiovasc Pharmacol
9(1)110−9;Burges et al.により記述されてい
る方法で、カリウムイオンにより誘発されたラット大動
脈の収縮の抑制効果についても試験を行った。IC50(50
%抑制濃度)の値をナノモル単位で表1に記録し、カル
シウムチャンネルブロック活性の大小を示す規準として
いる。
これらの結果から、アムロジピンのR(+)エナンチ
オマーは、カルシウムチャンネルブロッカーとしての活
性は無視しうる程に微小であるけれども、平滑筋細胞の
遊走抑制に対し有効であることが判明する。
オマーは、カルシウムチャンネルブロッカーとしての活
性は無視しうる程に微小であるけれども、平滑筋細胞の
遊走抑制に対し有効であることが判明する。
平滑筋細胞の遊走に伴う諸病状の治療又は予防の目的
で人間に投与するには、R(+)アムロジピン又はその
塩を、平均的成人患者(体重70kg)に対し、一日2−20
mgの範囲で経口投与することができる。この用量範囲
は、アムロジピンを高血圧症治療に使用する場合の用量
範囲と同様のものである。しかしながら、心臓血管に対
する影響がないことから、カルシウムチャンネルブロッ
カーであるS(−)異性体又はラセミ体の場合に推奨さ
れる量よりもずっと大量に投与することが可能となり、
したがって、細胞の遊走に対する効果も増大することと
なる。したがって、R(+)アムロジピン又はその塩の
平均的成人に対する経口投与量としては、一日に20mgか
ら100mg、又はこれよりさらに多くしても良い。実際に
投与すべき量は、患者の年齢、体重、病状及び病歴等を
考慮し、医師が決定するであろう。錠剤又はカプセル剤
であれば、通常、典型的な成人患者のためには、1錠又
は1カプセルに活性化合物1−100mgが適当な賦形剤又
は担体とともに含有されているものである。また静脈内
投与の場合は、必要に応じ、1回につき活性化合物1−
20mgの範囲で投与量が設定されよう。したがって、本発
明の他の態様としては、アムロジピンのR(+)異性体
又はその薬理学的に許容しうる塩を1mgから100mg、好ま
しくは20mgから100mg(経口投与用に)含有してなる、
実質的にカルシウムチャンネルブロック活性を有しない
組成物からなる製剤を提供するものである。また、更な
る態様として、本発明は、アムロジピンのR(+)異性
体又はその塩を1mgから20mg含有してなる、かかる組成
物の静脈内投与用製剤を提供するものである。
で人間に投与するには、R(+)アムロジピン又はその
塩を、平均的成人患者(体重70kg)に対し、一日2−20
mgの範囲で経口投与することができる。この用量範囲
は、アムロジピンを高血圧症治療に使用する場合の用量
範囲と同様のものである。しかしながら、心臓血管に対
する影響がないことから、カルシウムチャンネルブロッ
カーであるS(−)異性体又はラセミ体の場合に推奨さ
れる量よりもずっと大量に投与することが可能となり、
したがって、細胞の遊走に対する効果も増大することと
なる。したがって、R(+)アムロジピン又はその塩の
平均的成人に対する経口投与量としては、一日に20mgか
ら100mg、又はこれよりさらに多くしても良い。実際に
投与すべき量は、患者の年齢、体重、病状及び病歴等を
考慮し、医師が決定するであろう。錠剤又はカプセル剤
であれば、通常、典型的な成人患者のためには、1錠又
は1カプセルに活性化合物1−100mgが適当な賦形剤又
は担体とともに含有されているものである。また静脈内
投与の場合は、必要に応じ、1回につき活性化合物1−
20mgの範囲で投与量が設定されよう。したがって、本発
明の他の態様としては、アムロジピンのR(+)異性体
又はその薬理学的に許容しうる塩を1mgから100mg、好ま
しくは20mgから100mg(経口投与用に)含有してなる、
実質的にカルシウムチャンネルブロック活性を有しない
組成物からなる製剤を提供するものである。また、更な
る態様として、本発明は、アムロジピンのR(+)異性
体又はその塩を1mgから20mg含有してなる、かかる組成
物の静脈内投与用製剤を提供するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // C07D 211/78 C07D 211/78 (72)発明者 ウィンスロー,デレク・ポール イギリス国 ケント シーティー13・9 エヌジェイ,サンドウィッチ,ラムズゲ ート・ロード(番地なし),ファイザ ー・セントラル・リサーチ内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 31/44 C07D 211/78 CAPLUS(STN) REGISTRY(STN)
Claims (4)
- 【請求項1】アムロジピンのR(+)異性体又はその薬
理学的に許容しうる塩及び薬理学的に許容しうる担体又
は希釈剤からなる血管平滑筋細胞の遊走の抑制を必要と
する諸病状の治療に使用するための組成物であって、実
質的にカルシウムチャンネルブロック活性を有しない該
組成物。 - 【請求項2】アムロジピンのR(+)異性体又はその薬
理学的に許容しうる塩を1mgから100mg含有してなる経口
投与用製剤である、請求項1の組成物。 - 【請求項3】アムロジピンのR(+)異性体又はその薬
理学的に許容しうる塩を少なくとも20mg含有してなる請
求項2の組成物。 - 【請求項4】アムロジピンのR(+)異性体又はその薬
理学的に許容しうる塩を1mgから20mg含有してなる静脈
内投与用製剤である、請求項1の組成物。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
GB9317773.1 | 1993-08-26 | ||
GB939317773A GB9317773D0 (en) | 1993-08-26 | 1993-08-26 | Therapeutic compound |
PCT/EP1994/002697 WO1995005822A1 (en) | 1993-08-26 | 1994-08-10 | Inhibition of smooth muscle cell migration by (r)-amlodipine |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08509004A JPH08509004A (ja) | 1996-09-24 |
JP3007992B2 true JP3007992B2 (ja) | 2000-02-14 |
Family
ID=10741080
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7507319A Expired - Lifetime JP3007992B2 (ja) | 1993-08-26 | 1994-08-10 | (r)−アムロジピンによる平滑筋細胞の遊走の抑制 |
JP11208778A Pending JP2000044475A (ja) | 1993-08-26 | 1999-07-23 | (r)―アムロジピンによる平滑筋細胞の遊走の抑制 |
Family Applications After (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11208778A Pending JP2000044475A (ja) | 1993-08-26 | 1999-07-23 | (r)―アムロジピンによる平滑筋細胞の遊走の抑制 |
Country Status (20)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6080761A (ja) |
EP (1) | EP0754043B1 (ja) |
JP (2) | JP3007992B2 (ja) |
KR (1) | KR0163840B1 (ja) |
CN (1) | CN1060039C (ja) |
AT (1) | ATE192337T1 (ja) |
AU (1) | AU686658B2 (ja) |
CA (1) | CA2170278C (ja) |
DE (1) | DE69424317T2 (ja) |
DK (1) | DK0754043T3 (ja) |
ES (1) | ES2145149T3 (ja) |
GB (1) | GB9317773D0 (ja) |
GR (1) | GR3033547T3 (ja) |
IL (1) | IL110700A (ja) |
NO (1) | NO308826B1 (ja) |
NZ (1) | NZ271993A (ja) |
PT (1) | PT754043E (ja) |
TW (1) | TW470646B (ja) |
WO (1) | WO1995005822A1 (ja) |
ZA (1) | ZA946475B (ja) |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7129265B2 (en) * | 1999-04-23 | 2006-10-31 | Mason R Preston | Synergistic effects of amlodipine and atorvastatin metabolite as a basis for combination therapy |
GB0020842D0 (en) | 2000-08-23 | 2000-10-11 | Pfizer Ltd | Therapeutic compositions |
US6737430B2 (en) | 2000-11-09 | 2004-05-18 | Pfizer, Inc. | Mutual prodrug of amlodipine and atorvastatin |
US7335380B2 (en) | 2000-12-29 | 2008-02-26 | Synthon Ip Inc. | Amlodipine free base |
CZ20031779A3 (cs) * | 2000-12-29 | 2004-10-13 | Bioorganicsáb@V | Způsob přípravy amlodipinuŹ jeho derivátů a jejich prekurzorů |
AT5874U1 (de) * | 2000-12-29 | 2003-01-27 | Bioorg Bv | Pharmazeutische zubereitungen enthaltend amlodipinmaleat |
CN1152013C (zh) * | 2001-11-22 | 2004-06-02 | 张喜田 | 一类左旋氨氯地平盐的水合物及其制剂 |
WO2006043148A1 (en) * | 2004-10-20 | 2006-04-27 | Emcure Pharmaceuticals Limited | Process for producing enantiomer of amlodipine in high optical purity |
KR100828883B1 (ko) * | 2006-10-27 | 2008-05-09 | 씨제이제일제당 (주) | 라세믹 암로디핀으로부터 s-(-)-암로디핀의 분리방법 |
KR100830003B1 (ko) * | 2006-10-31 | 2008-05-15 | 씨제이제일제당 (주) | 결정성 s-(-)-암로디핀 아디핀산 염 무수물 및 이의 제조방법 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB8804630D0 (en) * | 1988-02-27 | 1988-03-30 | Pfizer Ltd | Preparation of r-& s-amlodipine |
GB9405833D0 (en) * | 1994-03-24 | 1994-05-11 | Pfizer Ltd | Separation of the enantiomers of amlodipine |
-
1993
- 1993-08-26 GB GB939317773A patent/GB9317773D0/en active Pending
-
1994
- 1994-08-10 CN CN94193173A patent/CN1060039C/zh not_active Expired - Fee Related
- 1994-08-10 CA CA002170278A patent/CA2170278C/en not_active Expired - Fee Related
- 1994-08-10 JP JP7507319A patent/JP3007992B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 1994-08-10 DK DK94926189T patent/DK0754043T3/da active
- 1994-08-10 EP EP94926189A patent/EP0754043B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1994-08-10 NZ NZ271993A patent/NZ271993A/en unknown
- 1994-08-10 AT AT94926189T patent/ATE192337T1/de not_active IP Right Cessation
- 1994-08-10 DE DE69424317T patent/DE69424317T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1994-08-10 KR KR1019960700919A patent/KR0163840B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1994-08-10 AU AU76129/94A patent/AU686658B2/en not_active Ceased
- 1994-08-10 ES ES94926189T patent/ES2145149T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1994-08-10 PT PT94926189T patent/PT754043E/pt unknown
- 1994-08-10 US US08/596,365 patent/US6080761A/en not_active Expired - Fee Related
- 1994-08-10 WO PCT/EP1994/002697 patent/WO1995005822A1/en active IP Right Grant
- 1994-08-18 IL IL11070094A patent/IL110700A/xx not_active IP Right Cessation
- 1994-08-19 TW TW083107624A patent/TW470646B/zh not_active IP Right Cessation
- 1994-08-25 ZA ZA946475A patent/ZA946475B/xx unknown
-
1996
- 1996-02-23 NO NO960730A patent/NO308826B1/no unknown
-
1999
- 1999-07-23 JP JP11208778A patent/JP2000044475A/ja active Pending
-
2000
- 2000-05-31 GR GR20000401239T patent/GR3033547T3/el not_active IP Right Cessation
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CA2170278A1 (en) | 1995-03-02 |
NZ271993A (en) | 1997-11-24 |
CN1060039C (zh) | 2001-01-03 |
CA2170278C (en) | 1999-08-03 |
DK0754043T3 (da) | 2000-08-07 |
DE69424317D1 (de) | 2000-06-08 |
US6080761A (en) | 2000-06-27 |
TW470646B (en) | 2002-01-01 |
ZA946475B (en) | 1996-02-26 |
AU7612994A (en) | 1995-03-21 |
PT754043E (pt) | 2000-09-29 |
GB9317773D0 (en) | 1993-10-13 |
IL110700A (en) | 1999-04-11 |
KR960703593A (ko) | 1996-08-31 |
NO960730L (no) | 1996-02-23 |
JP2000044475A (ja) | 2000-02-15 |
EP0754043B1 (en) | 2000-05-03 |
EP0754043A1 (en) | 1997-01-22 |
CN1129907A (zh) | 1996-08-28 |
KR0163840B1 (ko) | 1998-12-01 |
AU686658B2 (en) | 1998-02-12 |
JPH08509004A (ja) | 1996-09-24 |
ATE192337T1 (de) | 2000-05-15 |
DE69424317T2 (de) | 2000-08-24 |
GR3033547T3 (en) | 2000-09-29 |
ES2145149T3 (es) | 2000-07-01 |
NO308826B1 (no) | 2000-11-06 |
NO960730D0 (no) | 1996-02-23 |
WO1995005822A1 (en) | 1995-03-02 |
IL110700A0 (en) | 1994-11-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3795739A (en) | Treatment of parkinson disease | |
RU2154475C2 (ru) | Ингибирование пролиферации клеток гладкой мускулатуры и рестеноза | |
KR101653071B1 (ko) | 선별적 s1p₁ 수용체 작동약에 대한 투약 섭생 | |
EA003142B1 (ru) | Лекарственное средство, обладающее антидепрессивным действием, его применение и способ лечения | |
JPH09505809A (ja) | ヒドロキシカルバゾール化合物類による平滑筋移動および増殖の阻害 | |
JP2007217432A (ja) | 神経保護剤としてのプラミペキソールの使用 | |
RU2004129281A (ru) | Стенты с нанесенным покрытием, содержащим n-{5-[4-(4-метилпиперазинометил)бензоиламидо]-2-метилфенил}-4-(3- пиридил)- 2-пири мидинамин | |
WO2003024450A1 (en) | Methods for treating prion diseases | |
JP3007992B2 (ja) | (r)−アムロジピンによる平滑筋細胞の遊走の抑制 | |
CZ374497A3 (cs) | Způsob inhibice migrace buněk vaskulárního hladkého svalstva | |
CA3100792A1 (en) | Methods and compositions for treatment of alzheimer's disease | |
PL206069B1 (pl) | Tabletka dwuwarstwowa zawierająca cetyryzynę i pseudoefedrynę | |
JPH0564124B2 (ja) | ||
US20200061053A1 (en) | Pharmaceutical composition and method for acute on chronic liver failure and related liver diseases | |
SK227092A3 (en) | Pharmaceutical agent against the high blood pressure | |
AU2004269923A2 (en) | Use of PDE4 inhibitors for the treatment of diabetes mellitus | |
CZ294751B6 (cs) | Lék pro léčbu nebo prevenci vazospazmu koronárního štěpu | |
NL8600137A (nl) | Farmaceutische preparaten die desgewenst met een diureticum gecombineerde 3-aminopropoxyindolen bevatten, alsmede werkwijzen voor het toepassen van deze preparaten. | |
CZ281760B6 (cs) | Použití diethylesteru kyseliny (E)-4-/2-/3-(1,1-dimethylethosy)-3-oxo-1-propenyl/fenyl/-1,4-dihydr o-2,6-dimethyl-3,5-pyridindikarboxylové pro výrobu farmaceutických prostředků pro léčení nebo.... | |
MXPA01007833A (es) | Metodo para prevenir o reducir eventos cardiovasculares asociados con intervencion de la arteria coronaria. | |
MXPA01007835A (es) | Metodo para la prevencion o la reduccion de los eventos cardiovasculares asociados con la intervencion coronaria. | |
MXPA97006492A (en) | Use of isosorb 5-mononitrate | |
RU98113711A (ru) | Новый способ лечения резистентности к инсулину |