JP3007820B2 - 鋳造用中子造型装置 - Google Patents

鋳造用中子造型装置

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JP3007820B2
JP3007820B2 JP7222261A JP22226195A JP3007820B2 JP 3007820 B2 JP3007820 B2 JP 3007820B2 JP 7222261 A JP7222261 A JP 7222261A JP 22226195 A JP22226195 A JP 22226195A JP 3007820 B2 JP3007820 B2 JP 3007820B2
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mold
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sand
tank
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信弘 中村
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株式会社大阪シェル工業所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱硬化性樹脂を含
有する砂(レジンコーテッドサンド、以下「型砂」と称
する。)を用いて、中空状の鋳造用中子を造型するため
の鋳造用中子造型装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種装置として、本出願人は実
公平5ー30833号公報あるいは特開平5ー3053
86号公報に開示される技術を提案した。この提案技術
は、型砂を充填する型砂タンク部と、該型砂タンク部の
下部に金網を介して圧力エアーを型砂タンク部に供給し
たり該タンク部に吸引力をかけるエアー給排室とからな
る型砂圧送タンクが設けられ、エアー給排室からの圧力
エアーの供給によって、型砂タンク部に充填されている
型砂が、一対の分割金型の吻合によって形成される中子
造型中空部に圧送され、該中空部に圧送された型砂のう
ち、中子造型壁に接する型砂が加熱硬化される。
【0003】その後にエアー給排室のエアー吸引への切
換によって、型砂タンク部に充填されている型砂を介し
て、あるいは型砂の隙間を通って中子造型中空部に吸引
力をかけ、中子造型中空部の中央部寄りの未硬化の型砂
が、同じ型砂タンク部に回収されるようになっている。
【0004】そして、中子造型中空部の加熱された中子
造型壁によって、これに接する型砂を加熱硬化させて該
硬化型砂を中子造型中空部に残留させ、未硬化の型砂の
みを排出する際に、中子造型中空部に吸引力をかけた
り、バイブレーション作用によって未硬化型砂を強制的
に型砂タンク部に排出するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この従来装置によって
造型された中空中子mは、図10に示すように金型53
の型砂給排口54から未硬化の型砂を強制排出し、金型
53の内壁53aに硬化した型砂、即ち中空中子Mを残
留させる際に、無理な吸引力によって中子Mの特に上壁
maが図示のように剥がれたり、崩壊したりして(これ
を当業界では「ピールバック」と称している)、良質に
中子Mを造型することができないという難点があった。
【0006】また吸引力をかけることなく、あるいは吸
引力と共に、金型53にバイフレーションをかけ、該振
動力にって中子造型中空部の未硬化型砂を排出する場合
には、矢張り該振動力によっ上述のピールバックが発生
したり、またバイブレーション作用による騒音公害とな
り、従来ではこの種造型工場ではこの騒音の発生は避け
ることのできないものと考えられていた。
【0007】本発明は、上述の従来装置の難点を一挙に
解決するようにした画期的な提案を行うことを目的とす
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明にあっては、実施例に対応する
図面に基づいて説明すると、一対の分割金型1a,1b
の吻合によって形成される中子造型中空部2(図4)に
型砂Sが圧送され、分割金型1a,1bの加熱作用によ
って中子造型中空部2の中子造型壁3(図4)に接する
型砂Saが加熱硬化され、且つ中子造型中空部2の中央
寄りに充填される未硬化の型砂Sbが排出され、中空の
中子M(図9の(b))が造型されるようになっている鋳造
用中子造型装置において、上記分割金型1a,1bに外
気導入孔44(図4、図7)が貫設され、該外気導入孔
44は中子造型中空部2の加熱硬化された前記型砂S
aを貫通して未硬化の前記型砂Sb内に向かってピン先
端部45aが突出する閉塞ピン45によって着脱可能に
閉塞されてなる構成を採用してなるものである。
【0009】また請求項2に係る発明にあっては、図5
に示すように中子造型中空部2に型砂Sを圧送するため
の型砂圧送タンク4が中子造型中空部2に対応して設け
られ、該型砂圧送タンク4の内部には、外部より型砂S
が型砂圧送タンク4に圧送される型砂圧送開路5と中子
造型中空部の未硬化の型砂が外部に直接に排出される型
砂排出開路6とを備えたロータリー式の切換弁7が設け
られてなる請求項1記載の構成からなるものである。
【0010】また請求項3にあっては、図6に示すよう
に前記型砂圧送タンク4は、型砂を充填する型砂タンク
部4aと、該タンク部4aの下方にあって該タンク部4
aに圧力エアーを供給するエアー供給室4bとからなる
請求項1または2記載の構成からなる。
【0011】また請求項4に係る発明にあっては、図6
に示すように前記切換弁7には、その外周面に型砂圧送
タンク4の型砂Sを中子造型中空部2に圧送するための
型砂圧送面8と中空造型中空部2の型砂Sが型砂圧送タ
ンク4に漏出しないよう該型砂圧送タンク4を閉塞する
型砂閉塞面9とが形成されてなる請求項1〜3の何れか
記載の構成からなるものである。
【0012】また請求項5に係る発明にあっては、図4
または図5に示すように前記切換弁7は、型砂Sを型砂
圧送タンク4に圧送するための型砂圧送ホース10と、
型砂Sを中子造型中空部2より外部に排出するための型
砂吸引ホース11とに連結されてなる請求項1〜4の何
れか記載の構成からなるものである。
【0013】また請求項6に係る発明にあっては、中子
造型中空部2より型砂吸引ホース11によって外部に吸
引排出された型砂Sは濾過装置12を経由して型砂圧送
ホース10によって再び型砂圧送タンク4に圧送される
ようになっている請求項1〜5の何れか記載の構成を採
用してなるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】図1〜図3は、本発明の一実施形
態たる鋳造用中子造型装置の外観を示すものである。一
対の分割金型1a,1bのうち、一方の金型1aは、固
定枠に支持された固定金型であり、他方の金型1bは、
ガイドバーに沿って移動する移動フレーム14に支持さ
れ、金型移動用シリンダ15によって固定金型1aに対
して図中鎖線と実線の間を離接移動する可動金型であ
る。
【0015】可動金型1bが鎖線位置で固定金型1aに
吻合した位置の直下に型砂圧送タンク4が配設されるよ
うになっている。型砂圧送タンク4は、図6に示すよう
に型砂Sを充填するための型砂タンク部4aと、その下
方側にあってエアーを通過させるが型砂の通過を阻止す
る程度の網目の金網4cと、該金網4cを介して該タン
ク部4aに圧力エアーを供給するためのエアー供給室4
bとからなる。なおエアー供給室4bはエアー供給ホー
ス16に連結されている。
【0016】そして型砂圧送タンク4は、図1及び図3
に示すように台車17に登載され、昇降シリンダ18及
び昇降ガイドロッド18aによって上記分割金型1a,
1bの吻合部分に向かって上昇可能に支持されると共
に、台車移動用シリンダ19によってガイドレール20
にガイドされて図中実線位置から鎖線位置との間を往復
移動するようになっている。
【0017】型砂圧送タンク4の図中鎖線位置に示す移
動端側には型砂投入ホッパー21が設けられ、該ホッパ
ー21は開閉ゲート22を介してサブタンク23に連結
され、更に該サブタンク23は開閉弁24を介して円筒
状の計量タンク25に連結され、該計量タンク25の一
端部にはエアー供給管25aを備え、他端部は型砂圧送
ホース10に連結されている。型砂圧送ホース10は型
砂圧送タンク4内に設けた切換弁7(図5)に繋がれて
いる。
【0018】図1、特に図5に示すように、型砂圧送タ
ンク4に内蔵される切換弁7は、弁切換用シリンダ26
とこれに繋がれる切換アーム27とによって周方向に揺
動するロータリー式の肉厚の円筒体からなり、該切換弁
7は、また図6にも示すようにその軸心を長手方向に貫
通する型砂流通路28が形成され、該流通路28の長手
方向全域に該流通路28に連通して外周面に向かって開
口するホッパー状の型砂給排開口29が形成される。こ
の型砂流通路28と型砂給排開口29とは後述のように
型砂圧送開路5と型砂排出開路6とを形成する。
【0019】また図6に示すように、該切換弁7の外周
面には、その一部が平坦面8に切欠形成され、該平坦面
8を型砂タンク部4aの型砂給排孔30に面したときに
該型砂給排孔30と平坦面8との間に型砂圧送空隙31
(図8の(b))が形成されるようになっており、該型砂圧
送空隙31より型砂タンク部4aの型砂Sは中子造型中
空部2に送り込まれるようになっている。従って、該平
坦面8は型砂圧送面8を形成することになる。更に該切
換弁7の外周面には上記型砂圧送面8に隣接して円弧面
9を形成し、該円弧面9が前記型砂給排孔30に面した
ときには該給排孔30を閉塞し、中子造型中空部2の型
砂Sがその給排口32(図8の(c) 参照)より型砂タン
ク部4a側に漏出しないようになっている。従って、該
円弧面は型砂閉塞面9を形成する。なお、切換弁7の両
端部には開閉弁33,34(図3、図4参照)が設けら
れている。
【0020】また切換弁7の他端部には型砂吸引ホース
11に繋がれ、該ホース11は中継室35および中継ホ
ース36を介してを介して吸引装置37(吸引ポンプ)
に連結されている。該吸引装置37には該吸引圧力を調
整するためのインバーター38(図4参照)が取り付け
られている。また、図3に示すように中継室35の内部
には回収した型砂Sが吸引装置37に混入しないように
袋状のフイルタ39が介在している。中継室35に回収
された型砂Sは開閉弁41を通って濾過装置12にかけ
られる。
【0021】濾過装置12は、バイブレーション(振い
作用)によって振動し、一定粒度以下の型砂Sは下方に
通過させるがそれ以上の粒度の型砂Sの通過を阻止する
金網と、下方の受け板とかなり、金網上の一定粒度以上
の型砂Sはバイブレーションの振い作用によって外部に
排出され、受け板上の粒度の小さい型砂Sは同じくバイ
ブレーションの振い作用によって、図4に示すように砂
上機40に送りこまれるようになっている。このように
して再使用される型砂Sは濾過される。
【0022】砂上機40の根元部は上記の濾過装置12
と共に、図2、図4に示すように新しい型砂Sを供給す
るホッパー52に繋がれている。そして、該ホッパー5
2に投入された新型砂Sと濾過装置12を経由して回収
された未硬化の型砂Sは一緒に砂上機40によって上方
に送り上げられ、その上端部より型砂投入管42によっ
て型砂投入ホッパー21に投入されるようになってい
る。
【0023】そして本発明の特徴とする構成であるが、
図7に示すように、一対の分割金型1a,1bの例えば
見切面43(吻合面)には内外に貫通する外気導入孔4
4が開設される。図7の(a) および(c) に示すように両
分割金型1a,1bの上面側に該導入孔44が開設さ
れ、図7の(b) および(d) では両分割金型1a,1bの
両側面側に該導入孔44が開設されるようになってい
る。そしてこの外気導入孔44は閉塞ピン45によって
着脱可能に嵌合されて該導入孔44が閉塞されるように
なっており、該閉塞ピン45が外気導入孔45に嵌合さ
れ閉塞された際に、該ピン45の先端部45aは中子造
型中空部2に若干突出するようになっている。
【0024】図1及び図2、詳しくは図4に示すよう
に、分割金型1a,1bの上面側および両側面側の閉塞
ピン45,45は、機枠46から延びる支持フレーム4
7に取り付けられたピン移動シリンダ48によって、外
気導入孔44,44を上下または左右に着脱可能に閉塞
するようになっている。また不要時には図1の矢印で示
すように鎖線位置に回転後退できるようになっている。
【0025】本発明の作動順序を説明すると、まず図1
に示すように、型砂圧送タンク4を台車17によって型
砂投入用ホッパー21側に図中鎖線で示すように移動
し、この位置で型砂圧送タンク4の型砂タンク部4aの
型砂給排孔30をシール板49(図1、図8の(a) 参
照)で塞ぎ、且つ図8の(a) に示すように、切換弁7の
型砂給排開口29が横向きになるよう揺動させ、円弧面
である型砂閉塞面9によって型砂給排孔30を塞ぐ。こ
の状態で型砂投入用ホッパー21から開閉ゲート22を
開放してサブタンク23に投入された型砂Sは、更に開
閉弁24を開放して計量タンク25に投入され、この状
態でエアー供給管25aから圧力エアーを計量タンク2
5に圧送し、これによって計量タンク25内の一定量の
型砂Sは型砂圧送ホース10を通って切換弁7の一端部
の砂供給孔50(図5)から切換弁7に供給され、該切
換弁7の型砂流通路28およびホッパー状の型砂給排開
口29を通って型砂圧送タンク4の型砂タンク部4aに
圧送され、型砂Sが型砂タンク部に充填される。従っ
て、切換弁7の型砂流通路および型砂給排開口は型砂圧
送タンク4に対する型砂圧送開路5を形成する。
【0026】次に、図1に示すように、型砂圧送タンク
4は、台車17によって分割金型1a,1bの吻合位置
の直下まで実線で示すように移動し、この位置で図8の
(b)に示すように、弁切換用シリンダ26と切換アーム
27とによって切換弁7を揺動させて該切換弁7の平坦
面である型砂圧送面8を型砂タンク部の型砂給排孔30
に面するようにする。これによって型砂給排孔30と型
砂圧送面8との間に型砂圧送空隙31が形成される。
【0027】しかるのちに、図6に示すように型砂タン
ク部4aの下方側のエアー供給室4bにエアー供給ホー
ス16から圧力エアーを供給することによって該エアー
は金網4cを通って型砂タンク部4aに供給され、該圧
力エアーのエアー圧によって、型砂タンク部4aの型砂
Sは型砂圧送空隙31より、一対の分割金型1a,1b
によって形成される中子造型中空部2に送り込まれる。
【0028】一定量の型砂Sが中子造型中空部2に圧送
されると、次に図8の(c) に示すように切換弁7を更に
揺動させてその外周面の円弧面、即ち型砂閉塞面9を型
砂タンク部4aの型砂給排孔30に面して該給排孔30
を閉塞し、中子造型中空部2内の型砂Sが給排口32よ
り型砂タンク部4a側に漏出するのを阻止し、この状態
で中子造型中空部2に圧送された型砂Sは、約60秒の
間、250°〜300°の中子造型壁3によって加熱さ
れ、該中子造型壁3に接する型砂Saが加熱硬化され
る。
【0029】なお、前述のように中子造型中空部2を形
成する一対の分割金型1a,1bに貫設されている外気
導入孔44は閉塞ピン45によって閉塞され、その先端
部45aが加熱硬化した型砂Saを貫通して未硬化の型
砂Sb内に突出している必要があり(図7の(a) 、(b)
及び図9の(a) 参照)、従って、後述のように中子M
(図9の(b) )が形成されたときには中子Mに閉塞ピン
45によって形成された外気導入孔44が中子M自体に
も形成することになるため、該外気導入孔44は中子M
がその後に用いられる鋳造作業に支障のきたさない部
分、例えば中子Mを鋳造用金型の支持させる幅木51の
部分に形成することが好ましい。
【0030】次に、切換弁7を更に図8の(d) に示すよ
うに揺動させて、該切換弁7の型砂給排開口を中子造型
中空部2の給排口32に面して位置させ、両者を連結す
る。これによって図4に示すように、中子造型中空部2
と切換弁7と切換弁7に連結している型砂吸引ホース1
1とが連結状態になる。
【0031】この状態で、両分割金型1a,1bの外気
導入孔44を閉塞している上面側の閉塞ピン45と両側
面側の閉塞ピン45とを、図1、図2に示すように、詳
しくは図7の(c) ,(d) に示すようにピン移動用シリン
ダ48の駆動によって外気導入孔44から抜き取って、
型砂吸引ホース11の吸引装置37を作動させることに
なるが、この閉塞ピン45の抜き取り順序は、中子造型
中空部2の形状に合わせて上面側または両側面側のピン
45を同時に、または何れか一方側から順次抜き取るよ
うにする。
【0032】このように閉塞ピン45を両分割金型1
a,1bから抜き取りながら型砂吸引ホース11の吸引
装置37を作動させることによって、中子造型中空部2
内の未硬化の型砂Sbは切換弁7の型砂給排開口29と
型砂流通路28とを通って型砂吸引ホース11から直接
に外部に吸引排出されることになる。従って、切換弁7
の型砂給排開口29と型砂流通路28とは、型砂Sbを
外部に吸引排出する型砂排出開路6を形成することにな
る。
【0033】そしてこの実施形態によれば、中子造型中
空部2およびその中子造型壁3に接して加熱硬化した硬
化型砂Saに囲繞される内部は、外気導入孔44を通っ
て外気が導入されながら吸引作用が働くことになるた
め、その内部に充填されている未硬化の型砂Sbは極め
て良好に外部に排出することができ、これがために型砂
吸引ホース11に係る吸引装置37の吸引力を必要以上
に上げる必要がない。
【0034】このように吸引装置37の吸引力を必要以
上に上げる必要がないため、従来のように吸引作用に伴
う硬化した型砂Saの崩壊を防ぐことが可能となり、図
9の(b) に示すように良質な中子Mを造型することがで
きる。
【0035】またハイブレーション作用を金型にかける
必要がないため、作業現場から騒音公害を除去すること
ができる。
【0036】しかも、この実施形態によれば、図4に示
すように吸引装置37には、その吸引力を正確に調整す
ることができるインバーター38を備えているため、形
成される中子Mの形状や肉厚に合わせてインバーター3
8を操作することによって吸引装置37の吸引力を調整
することができ、これによって中子造型中空部2から未
硬化の型砂Sbを吸引排出する際の吸引力によって硬化
型砂Saの崩壊を可及的に防止することが可能となる。
【0037】中子造型中空部2内の未硬化型砂Sbを排
出した後に、中子造型中空部2内に中空中子M(図9の
(b) 参照)が形成されるから、両分割金型1a,1bの
吻合状態を開放して、その内部から中空中子Mを取り出
すようにすればよい。そして中空中子Mの取り出し再び
両分割金型1a,1bを吻合させて前述の閉塞ピン45
を外気導入孔44に嵌合して閉塞することになる。
【0038】型砂吸引ホース11によって吸引排出され
る未硬化型砂Sbは、中継室35に回収され、なお、中
継室35の内部には回収した型砂Sが吸引装置37に混
入しないように袋状のフイルタ39が介在していること
は前述のとおりである。
【0039】そして中継室35に回収された型砂Sbは
濾過装置12にかけられ、そのバイブレーション作用に
よって、一定粒度以上の型砂は外部に排出され、再使用
可能な粒度の小さい型砂Sbは、新しい型砂を供給する
ホッパー52に投入された新型砂Sと共に、砂上機40
によって上方に送り上げられ、その上端部より砂投入管
42によって前述の砂投入ホッパー21に投入されるよ
うになっている。
【0040】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、中子造型
中空部およびその中子造型壁に接して加熱硬化した硬化
型砂に囲繞される内部は、外気導入孔を通って外気が導
入されながら吸引作用が働くことになるため、その内部
に充填されている未硬化の型砂Sbは極めて良好に外部
に排出することができ、これがために型砂吸引ホースに
係る吸引装置の吸引力を必要以上に上げる必要がない。
【0041】このように吸引装置の吸引力を必要以上に
上げる必要がないため、従来のように吸引作用に伴う硬
化した型砂の崩壊を防ぐことが可能となり、良質な中子
を造型することができる。さらには、ハイブレーション
作用を金型にかける必要がないため、作業現場から騒音
公害を除去することができる。
【0042】また請求項2に係る発明によれば、型砂が
型砂圧送タンクの型砂タンク部から中子造型中空部に圧
送されて、該中空部で型砂を加熱硬化させているとき
に、何らエアー給排室の圧力エアーを常に中子造型中空
部に供給する必要がなく、それだけ操作が容易である。
【0043】また請求項2に係る発明によれば、中子造
型中空部で加熱硬化された後、該中空部の未硬化型砂が
型砂タンク部に回収される際に、直接に吸引手段によっ
て未硬化の型砂を吸引するようにしたため、迅速に型砂
を回収するようにすることが可能である。このため型砂
をバイフレーション作用によって中子造型中空部から排
出する必要性が少なく騒音公害の原因を除去することが
てきる。
【0044】そしてまた請求項2に係る発明によれは、
未硬化型砂を回収する際に、型砂を中子造型中空部に圧
送する経路とは別の経路を通って回収し、これによって
中子造型中空部には半硬化または硬化した型砂が中子造
型中空部に圧送されないようになっているため、中子造
型中空部から回収した型砂を有効に中子形成用型砂とし
て再使用することができる。
【0045】請求項3に係る発明によれば、前記型砂圧
送タンクは、型砂を充填する型砂タンク部と、該タンク
部の下方にあって該タンク部に圧力エアーを供給するエ
アー供給室とからなるため、型砂タンク部の型砂をエア
ー供給室からの圧力エアーによって確実に中子造型中空
部に圧送することができる。
【0046】また請求項4に係る発明によれば、その外
周面に型砂圧送タンクの型砂を中子造型中空部に圧送す
るための型砂圧送面と中空造型中空部の型砂が型砂圧送
タンクに漏出しないよう該型砂圧送タンクを閉塞する型
砂閉塞面とが形成された簡単な構成の切換弁によって型
砂の送りを制御することができると共に、切換弁を単に
周方向に揺動させるだけで型砂の圧送と型砂の閉塞を行
うことができ、その操作も極めて容易に行うことができ
る。
【0047】また請求項5に係る発明によれば、前記切
換弁は、型砂を型砂圧送タンクに圧送するための型砂圧
送ホースと、型砂を中子造型中空部より外部に排出する
ための型砂吸引ホースとに連結されており、型砂の型砂
圧送タンクへの圧送および型砂の中子造型中空部からの
排出構成が簡単である。
【0048】また請求項6に係る発明によれば、中子造
型中空部より型砂吸引ホースによって外部に吸引排出さ
れた型砂は濾過装置を経由して型砂圧送ホースによって
再び型砂圧送タンクに圧送されるようになっているた
め、中子造型中空部から例え半硬化または硬化した型砂
が排出されても、濾過装置によってこれらの型砂は除去
することができるから、良質の型砂を再使用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す鋳造用中子造型装置
の正面図である。
【図2】同平面図である
【図3】同側面図である。
【図4】同要部の縦断正面図である。
【図5】同要部の斜視図である。
【図6】同他の要部の縦断正面図である。
【図7】同他の要部の作動状態を示す縦断説明図であ
る。
【図8】同他の要部の作動状態を示す縦断説明図であ
る。
【図9】本発明によって造型される中子の造型状態を示
す縦断面図である。
【図10】従来技術によって造型される中子の造型状態
を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1a 分割金型 1b 分割金型 2 中子造型中空部 3 中子造型壁 M 中子 4 型砂圧送タンク 4a 型砂タンク部 4b 型砂供給室 5 型砂圧送開路 6 型砂排出開路 7 切換弁 8 型砂圧送面 9 型砂閉塞面 10 型砂圧送ホース 11 型砂吸引ホース 12 濾過装置 44 外気導入孔 45 閉塞ピン

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の分割金型の吻合によって形成され
    る中子造型中空部に型砂が圧送され、分割金型の加熱作
    用によって中子造型中空部の中子造型壁に接する型砂が
    加熱硬化され、且つ中子造型中空部の中央寄りに充填さ
    れる未硬化の型砂が排出され、中空の中子が造型される
    ようになっている鋳造用中子造型装置において、上記分
    割金型に外気導入孔が貫設され、該外気導入孔は中子
    造型中空部の加熱硬化された前記型砂を貫通して未硬化
    の前記型砂内に向かってピン先端部が突出する閉塞ピン
    によって着脱可能に閉塞されてなる鋳造用中子造型装
    置。
  2. 【請求項2】 中子造型中空部に型砂を圧送するための
    型砂圧送タンクが中子造型中空部に対応して設けられ、
    該型砂圧送タンクの内部には、外部より型砂が型砂圧送
    タンクに圧送される型砂圧送開路と中子造型中空部の未
    硬化の型砂が外部に直接に排出される型砂排出開路とを
    備えたロータリー式の切換弁が設けられてなる請求項1
    記載の鋳造用中子造型装置。
  3. 【請求項3】 前記型砂圧送タンクは、型砂を充填する
    型砂タンク部と、該タンク部の下方にあって該タンク部
    に圧力エアーを供給するエアー供給室とからなる請求項
    1または2記載の鋳造用中子造型装置。
  4. 【請求項4】 前記切換弁には、その外周面に型砂圧送
    タンクの型砂を中子造型中空部に圧送するための型砂圧
    送面と中空造型中空部の型砂が型砂圧送タンクに漏出し
    ないよう該型砂圧送タンクを閉塞する型砂閉塞面とが形
    成されてなる請求項1〜3の何れか記載の鋳造用中子造
    型装置。
  5. 【請求項5】 前記切換弁は、型砂を型砂圧送タンクに
    圧送するための型砂圧送ホースと、型砂を中子造型中空
    部より外部に排出するための型砂吸引ホースとに連結さ
    れてなる請求項1〜4の何れか記載の鋳造用中子造型装
    置。
  6. 【請求項6】 中子造型中空部より型砂吸引ホースによ
    って外部に吸引排出された型砂は濾過装置を経由して型
    砂圧送ホースによって再び型砂圧送タンクに圧送される
    ようになっている請求項1〜5の何れか記載の鋳造用中
    子造型装置。
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