JP3007287U - 浴室の結露防止天井装置 - Google Patents

浴室の結露防止天井装置

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JP3007287U
JP3007287U JP1994010210U JP1021094U JP3007287U JP 3007287 U JP3007287 U JP 3007287U JP 1994010210 U JP1994010210 U JP 1994010210U JP 1021094 U JP1021094 U JP 1021094U JP 3007287 U JP3007287 U JP 3007287U
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bathroom
ceiling
moisture
dew condensation
ceramic porous
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JP1994010210U
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Inventor
光雄 皆川
治 皆川
Original Assignee
株式会社リボール
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 浴室天井に結露させることなく浴室内発生蒸
気をスムースに排出させ天井面から結露した水滴が落下
することのない簡単にして確実な浴室の結露防止天井装
置を提供することである。 【構成】 透湿孔からなる通気層が形成され防菌、防か
び処理をした吸湿通気軽量セラミック多孔質板を浴室天
井板3として使用し、この天井板の裏面空間6の上部又
は横方向に排気装置4を設置し浴室1内発生蒸気を低速
吸引する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本考案は浴室内の水蒸気を浴室天井面、あるいは内壁面 等に結露させずスムースに排出せしめることのできる浴室の結露防止天井装置で ある。
【0002】
【従来の技術】 従来浴室の水蒸気排出方法は自然排気、あるいはファンによる 強制排気であった。しかし浴室の天井面近傍は高温多湿の空気が常に滞留するこ ととなり天井面あるいは内壁面に接すると結露して水滴が発生する。この水滴が 落下し入浴者の顔や体に蝕れ非常に不快な感じを与えていたのである。
【0003】 浴室の水蒸気は湿り空気であり、その含湿量は限界がある。即ち 飽和水蒸気量でこれは浴室内のように空気の湿度が高い場合は大きな値となる。 このため浴室内部の温度より低い空気が入ってくると湿り空気は冷却され飽和状 態になり天井面、内壁面も断勲性能が低く外部の低い温度が容易に伝わるが如き 構成の場合、表画温度が下がりこの面に接した湿り空気は結露する。
【0004】 従来浴室の天井面への結露防止方法として行なわれてきたのは次 の3方法である。まず第1の方法としては換気をよくすることであるが、あまり 風量の多い換気の方法は浴室内温度より低温な浴室以外の部屋からの空気を吸引 することにより浴室内部の温度を下げ湿り空気を冷却し飽和状態にしてしまう。
【0005】 このため浴室外から空気を吸引する場合この空気を加熱して取り 入れる考案がなされている。実開平3−83745で開示されているもので浴室 扉又は浴室壁に浴室内への空気取り入れ口を設けこの取り入れ口に温水循環パイ プの熱交換部を配設し熱交換部の導入管と導出管を浴槽内へ接続したものである 。かかる方法は施工コストを高めるばかりでなく外部の温度変化に対して安定し た温度の空気を供給することはできない。
【0006】 第2の浴室の天井面への結露防止方法は、浴室の天井内表面を加 熱して露点温度以上にすることである。加熱は天井内部にパイプを埋設し、温水 を通す方法等であるためコスト的に難があり、大浴室の天井程度の実績しかない のである。
【0007】 浴室の天井面への結露防止方法の第3は天井材に断熱材を施工し て熱貫通抵抗を高めることにより天井面の表面温度を露点温度以上にすることで ある。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】 前述の如き方法等では完全に結露を防止する ことができないばかりか設備費などコスト面も上昇すると共にその効果も充分で なく技術的、実用面において難点があった。
【0009】 本考案は、かかる課題に鑑み考案されたものであって、浴室内の 水蒸気を含んだ湿り空気を浴室天井面はむろんのこと内壁面等にも結露させるこ となくスムースに排出せしめ結露水が天井面から落下して入浴者に不快感を与え ることのない簡単にして確実な浴室の結露防止天井装置を提供することを目的と している。
【0010】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するため本考案に係る浴室の結 露防止天井装置は、透湿孔からなる通気層が形成され防菌、防かび処理をした吸 湿通気軽量セラミック多孔質板を浴室天井板として使用し、この天井板の裏面空 間に排気装置を天井板たる吸湿通気軽量セラミック多孔質板の上部又は横方向に 設置する。
【0011】 天井板として使用した該吸湿通気軽量セラミック多孔質板は浴室 内で発生する水蒸気の一部は透過しそのまま排出するが一部は吸水する。吸水し た浴室蒸気は排気装置による低速吸引によって再蒸発させ排気する。
【0012】 排気装置は吸湿通気軽量セラミック多孔質板裏面の上部又は横方 向に設置して浴室の結露防止を完全に行なうことを可能としたのである。
【0013】
【作用】 本考案の構成と作用を説明する吸湿通気軽量セラミック多孔質板を天 井板として使用し、その裏面空間に設置したる排気装置の排気ファンにより僅か な空気の流れで水蒸気を排出する。僅かな空気の流れとは浴室内における水蒸気 の上昇流速とほぼ同じで大略1.0m/sec以下程度である。
【0014】 透湿孔からなる通気層が形成された吸湿通気軽量セラミック多孔 質板は浴室天井面に使用し浴室内に発生する水蒸気の一部を透過しそのまま排出 させ一部を吸水する。このため該吸湿通気軽量セラミック多孔質板は透過吸水力 に優れたものを使用する。
【0015】 浴室内の空気中に含有する水蒸気は、その水蒸気量と浴室内の温 度に相当する水蒸気圧いわゆる分圧を有している。この水蒸気圧は浴室外の水蒸 気圧より高いので、その差圧によって浴室内水蒸気は外気に拡散移動する。しか し外気温に近い値になるとその時点で結露する。
【0016】 このため浴室の天井板に透湿孔からなる通気層が形成された吸湿 通気軽量セラミック多孔質板を使用すると透湿孔である通気層の小孔は浴室内温 度を維持しているが浴室内発生水蒸気温度よりは若干低いため浴室内発生水蒸気 はこの小孔内に一部は結露し吸水され一部は吸湿通気軽量セラミック多孔質板上 部に放散する。
【0017】 吸湿通気軽量セラミック多孔質板は微細な透湿孔である連読した 通気層の小孔で形成されているためその表面積は大きく吸湿通気軽量セラミック 多孔質板重量と同量の水を吸うことができ、吸水率は100重量%である。吸湿 通気軽量セラミック多孔質板はセラミックの微小中空泣子同士が接合したもので 毛細管現象を有する特性を有している。このため水はすみやかに吸収し1度吸水 した水は落下することはない。
【0018】 透湿孔からなる通気層が形成された透湿通気軽量セラミック多孔 質板は、熱伝導率が0.05〜0.10(kcal/mh℃)で断熱性能の高い ものであり、浴室の天井板として使用した場合浴室内温度を常に維持している。 該天井板裏面から僅かな吸引による排気を行なうことによって、該多孔質天井板 に一時吸水した水は再び蒸発して自然上昇流速とほぼ同じ速さ即ち1.0m/s ec以下で天井板にある透湿孔からなる通気層を通って放散排出される。
【0019】 透湿孔からなる通気層が形成された吸湿通気軽量セラミック多孔 質板が天井面を形成しているため浴室内の水蒸気は均一な流れで上昇することが できる。該多孔質板による天井裏面の排出装置の排出ファンの低速吸引速度は1 .0m/sec以下であるため排気空気量に見合う外気取入空気量は少なくこの ため浴室内の空気温度が急激に低下することはない。
【0020】 即ち急速なる排気は結露防止においては逆効果となるので、排気 量と同量の新たな空気を浴室外から吸気することであり、吸気された空気は当然 浴室内空気より低温である。低温の空気が浴室内に大量に流れ込むと浴室内空気 は急激に低下し飽和状態となり水蒸気として含むことができなくなり結露し水滴 となる。かかる現象を防止するため吸気は必要最小量とする必要がある。
【0021】 透湿孔からなる通気層が形成された吸湿通気軽量セラミック多孔 質板は、セラミックの黴小中空粒子をバインダーにより結合しこれを焼成したも のであり、比重は0.3〜0.6程度の軽量なものである。天井板として使用す る場合の厚みは5〜20mmの範囲が好適である。
【0022】 透湿孔からなる通気層が形成された吸湿通気軽量セラミック多孔 質板は常に新鮮水蒸気を吸湿これを排気しているため長期の使用においても本来 は、菌、かび等の発生はない。しかしごみ、ほこり等の付着によって菌、かび等 が発生し変色等により外観上見苦しくなることも考慮しその予防処置を行なう。
【0023】 該吸湿通気軽量セラミック多孔質板はその成形時に防菌、防かび 処理を行なう。種々の処理の方法があり特に特定するものではないが、例えば銀 イオン含有溶鮮性ガラスを添加し成形することにより長期間に渡って銀イオンを 溶出し菌、かびに対し優れた効果が期待できる。
【0024】 透湿孔からなる通気層が形成された吸湿通気軽量セラミック多孔 質板を浴室の天井板として使用する場合、この天井板裏面の空間を形成したる面 も浴室内壁と同様の断熱構造とすることによって、天井裏面においての結露を防 止することができるのである。
【0025】 以下本考案の実施例について図面に基づいて詳述する。
【0026】 実施倒1 図1は透湿孔からなる通気層が形成され防菌、防かび処理をした吸湿通気軽量セ ラミック多孔質板を浴室天井板に使用し、該天井板の裏面空間の上部方向に排気 装置を設置した場合である。
【0027】 ここに使用した吸湿通気軽量セラミック多孔質板は、微小中空粒 子30〜35重量部、シリカ微粒子20〜30重量部、珪酸塩バインダー10〜 15重量部、起泡剤、防菌防かび剤、その他の添加剤0.5〜1.5重量部、水 15〜25重量部を混合し成形乾燥させた後900〜1200℃で焼成した。
【0028】 かかる如くして成形した透湿孔からなる通気層が形成された吸湿 通気軽量セラミック多孔質板の物性は次の通りであった。 寸法:600×900×20(mm) 比重:0.6 熱伝導率:0.07kcal/mh℃ 上記寸法の多孔質天井板を6枚使用した。
【0029】 実旋例1について図1に示した排気装置の排気ファンによる空気 の排出流速を0.5〜0.8m/secとした。以上の結果浴室内発生蒸気をす みやかに排出せしめ且つ浴室内天井面への結露および水滴の落下を完全に防止せ しめることができた。
【0030】 実旋例2 図2は透湿孔からなる通気層が形成され防菌、防かび処理をした吸湿通気軽量セ ラミック多孔質板を天井板に使用し該天井板の裏面空間の横方向に排気装置を設 置した場合である。
【0031】 ここに使用した吸湿通気軽量セラミック多孔質板は実施例1の場 合と同じである。図2に示した排気装置の排気ファンによる空気の排出流速を0 .5〜0.8m/secとした。以上の結果浴室内発生蒸気をすみやかに排出せ しめ且つ浴室内天井面への結露および水滴の落下を完全に防止せしめることがで きた。
【0032】
【考案の効果】 本考案に係る浴室の結露防止天井装置は透湿孔からなる通気層 が形成され防菌防かび処理をした吸湿通気軽量セラミック多孔質板を浴室天井板 に使用し、該天井板裏面空間に設置したる排気装置による低速吸引によって浴室 内発生蒸気をすみやかに排出し、浴室天井面への結露は生ぜず、従って天井面か らの水滴落下も無い優れた浴室結露防止天井である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る実旋例1の断面を示したもので
ある。
【図2】 本考案に係る実旋例2の断面を示したもので
ある。
【符号の説明】
1.浴室 2.浴槽 3.吸湿通気軽量セラミック多孔質天井板 4.排気装置 5.天井板取付具 6.裏面空間 7.内壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F24F 7/10 101 A

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項 1】 透湿孔からなる通気層が形成され防
    菌、防かび処理をした吸湿通気軽量セラミック多孔質板
    を浴室天井板に使用し、該天井板の裏面空間に排気装置
    を設置してなることを特徴とする浴室の結露防止天井装
    置。
  2. 【請求項 2】 吸湿通気軽量セラミック多孔質板を通
    して浴室内発生蒸気を排気装置による低速吸引によって
    排気することを特徴とする請求項1記載の浴室の結露防
    止天井装置。
  3. 【請求項 3】 排気装置は吸湿通気軽量セラミック多
    孔質板裏面の上部又は横方向に設置したることを特徴と
    する請求項1記載の浴室の結露防止天井装置。
JP1994010210U 1994-07-18 1994-07-18 浴室の結露防止天井装置 Expired - Lifetime JP3007287U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3480377B2 (ja) 1999-07-26 2003-12-15 株式会社Inax 浴 室
JP2007127367A (ja) * 2005-11-07 2007-05-24 Sanki Eng Co Ltd 天井裏等の換気設備
JP2010285314A (ja) * 2009-06-11 2010-12-24 Fujifilm Corp 光学部品保持部材およびその作製方法

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