JP3007167B2 - ベルト連結用のバックル - Google Patents

ベルト連結用のバックル

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JP3007167B2
JP3007167B2 JP2406039A JP40603990A JP3007167B2 JP 3007167 B2 JP3007167 B2 JP 3007167B2 JP 2406039 A JP2406039 A JP 2406039A JP 40603990 A JP40603990 A JP 40603990A JP 3007167 B2 JP3007167 B2 JP 3007167B2
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    • A44HABERDASHERY; JEWELLERY
    • A44BBUTTONS, PINS, BUCKLES, SLIDE FASTENERS, OR THE LIKE
    • A44B11/00Buckles; Similar fasteners for interconnecting straps or the like, e.g. for safety belts
    • A44B11/25Buckles; Similar fasteners for interconnecting straps or the like, e.g. for safety belts with two or more separable parts

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  • Buckles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ベルト連結用のバッ
クルに関し、特に雌部材と雄部材との連結状態におい
て、その解除動作を防止するロック部材を備えたもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のバックルとしては、相互
に連結可能な雌部材と雄部材とから構成され、上記雌部
材には、少なくとも一端部が開放した中空な略角筒形の
筒体と、この筒体の他端部に連設されたベルト連結部
と、前記筒体の相対向する一方の両側壁から該両側壁に
それぞれ隣接した他方の両側壁に向かってそれぞれ切り
込まれた相対向する一対のスロットとを備え、前記雄部
材には、上記雌部材の筒体の開口縁部に当接する鍔部
と、この鍔部の当接面から互に離れて突出し、筒体の両
スロットにそれぞれ係止される一対の可撓アームと、前
記鍔部の非当接面に連設されたベルト連結部とを備えた
ものが知られている(例えば特公昭63−24361号
公報、実公平1−30090号公報等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
のバックルでは、雌部材と雄部材との連結状態が、外れ
易いという問題点があった。すなわち、雌部材と雄部材
との連結状態においては、雄部材の両可撓アームが、雌
部材の両スロットからそれぞれ露出している。このた
め、雄部材の両可撓アームが、雌部材の両スロットを介
して、不用意に押されると、雌部材と雄部材との連結状
態が外れてしまうことがあった。
【0004】このため、従来のバックルを、子守帯や、
ライフジャケット、ハーネス等の留め具として使用した
場合には、安全性に欠けるおそれがあった。そこで、請
求項1記載のバックルは、上記した従来の技術の有する
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、ロック部材を付加することで、安全性の高いベ
ルト連結用のバックルを提供しようとするものである。
【0005】これに加え、請求項2記載のバックルは、
雄部材の両可撓アームの挿入方向とロック部材の操作部
の操作方向とを一致させることで、操作性に優れたバッ
クルを提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するためのものであり、以下にその内容を図面に
示した実施例を用いて説明する。請求項1記載のベルト
連結用のバックルは、その雌部材(20)の筒体(50)に、そ
の内部に突出すると共に、筒体内に挿入された両可撓ア
ーム(100,100)の対向間隔内に位置して、両可撓アーム
が互いに接近する方向に撓むのを阻止するロック位置
(図16,17参照)及び、両可撓アームが互いに接近
する方向に撓むのを許容する解除位置(図15参照)と
を取り得るロック部(41)と、筒体の外方に突出し、前記
ロック部をロック位置と解除位置とに移動可能な操作部
(42)とを備えたロック部材(40)を設けたことを特徴とす
る。これに加え、次の4つの点を特徴としている。第一
に、筒体(50)には、***部(59)を形成している(図1参
照)。上記***部(59)は、ロック部材(40)の操作部(42)
に向かって弾性的に突出している。第二に、ロック部材
(40)の操作部(42)には、第1窪部(46)と、第2窪部(47)
とを形成している(図13,14参照)。上記第1窪部
(46)は、ロック位置において***部(59)が弾性的にはま
り込むものである(図16参照)。前記第2窪部(47)
は、解除位置において***部(59)が弾性的にはまり込む
ものである(図15参照)。第三に、両可撓アーム(10
0)の対向内面には、相対向して延びる一対の係合片( 10
3)を形成している(図1参照)。第四に、ロック部材(4
0)のロック部(41)には、係止凸部(44)を形成している。
上記係止凸部(44)は、ロック位置において、両係合片(1
03)の対向間隔内に位置し、両可撓アーム(100)が互いに
接近する方向に撓むのを阻止するものである。これに加
え、係止凸部(44)は、ロック部(41)がロック位置にある
ときに、両可撓アーム(100)が筒体(50)内に挿入される
際には、両係合片(103)に押されて、ロック位置(図1
6参照)から解除位置(図15参照)に向かって前記ロ
ック部材(40)を移動させるためのものである。
【0007】
【実施例】図面は本発明の一実施例を示すものであり、
図1はバックルの分解斜視図、図2〜5は雌部材を示す
ものであり、図2はその下半部を破砕した平面図、図3
は前図のIII-III線に沿う断面図、図4は一部を破砕し
た左側面図、図5は右側面図、図6〜図10は雄部材を
示すものであり、図6は平面図、図7は一部を破砕した
正面図、図8は左側面図、図9は右側面図、図10は図
6のX-X線に沿う断面図、図11〜図14はロック部
材を示すものであり、図11は一部を破砕し左側面図、
図12は正面図、図13は底面図、図14は図13のXI
V-XIV線に沿う断面図、図15〜図17はバックルの連
結状態を示すものであり、図15はロック部材を解除位
置に移動した状態の横断面図、図16は前図に対応する
ものであり、ロック部材をロック位置に移動した状態の
横断面図、図17は前図のXVII-XVII線に沿う断面図を
各々示す。
【0008】図1中、10は、バックルを示すものであ
り、このバックル10は、大別すると、相互に連結可能な
雌部材20と、雄部材30と、両部材20,30を連結状態にロ
ックするロック部材40とから構成される。各部材20〜40
は、適度な弾性と剛性とを有する例えばPOM(ポリオ
キシメチレン)等の熱可塑性樹脂により個々に一体成形
されている。
【0009】上記雌部材20は、図1〜5に示すように、
少なくとも一端部が開放した中空な略角筒形の筒体50
と、この筒体50の他端部に連設されたベルト連結部60
と、前記筒体50の相対向する一方の両側壁51,51から該
両側壁51にそれぞれ隣接した他方の両側壁52,52に向か
ってそれぞれ切り込まれた相対向する一対のスロット7
0,70とを備えている。
【0010】上記筒体50は、図1〜5に示すように、上
下方向に押し潰れた偏平な角筒形を成す。そして、筒体
50は、図1〜3において向かって左側に位置する前面に
開口部53が形成され、反対側の同図において右側に位置
する後面が後壁54により閉塞されている。より具体的に
は、筒体50の前記した一方の両側壁51は、図1,4にお
いて左右方向に離れて対向する。又、他方の両側壁52
は、図1,3,4において上下方向に離れて対向し、上
記一方の両側壁51より幅広に設定されている。
【0011】前記ベルト連結部60は、図1〜3に示すよ
うに、筒体50の後壁56側に位置し、後壁56に略コ字形に
連接している。より具体的には、ベルト連結部60は、筒
体50の左右側壁51の後端部から短く延びた左右一対の延
出部61と、両延出部61の先端内面間をつなぐ、上下方向
に厚みの薄い板状のベルト取付片62とから構成される。
【0012】上記ベルト取付片62は、図1,2に示すよ
うに、平面弓形を成し、そのハリ強度の向上を図ってい
る。又、ベルト取付片62の裏面には、図2,3,5に示
すように、複数の肉抜き部分63を形成している。これら
の肉抜き部分63は、ベルト取付片62における成形後の冷
却時間の短縮化及び樹脂の引け防止、並びに樹脂材料の
削減を目的としている。そして、ベルト取付片62は、図
1〜3に示すように、筒体50の後壁54から離れて対向
し、後壁54との間には、ベルト80を通す差込孔63が形成
される。
【0013】ベルト80は、図3に示すように、ベルト取
付片62に巻き付けるようにして、差込孔63に通し、ベル
ト取付片62にてベルト80を折り返す。そして、ベルト80
は、重合状態に縫合して、ベルト連結部60に固定する。
前記スロット70は、図1,2に示すように、左右に対向
した両側壁51,52から上下に対向した両側壁53,54の両側
縁部に向かって、略台形形に切り欠かれている。
【0014】そして、両スロット70には、図1,2に示
すように、その向かって左側に位置する各前縁部に、雄
部材30に係合する、斜め後ろ向き傾斜した係止縁部71,7
1をそれぞれ形成する。両係止縁部71の傾斜角度θは、
図2に示すように、約30度に設定されている。尚、従
来の係止縁部の傾斜角度は、約15度に設定されていた
が、傾斜角度を15度から30度に増加することで、雄
部材30との連結強度を大幅に改善することができる。
【0015】又、前記雄部材30は、図1,6〜9に示す
ように、大別すると、雌部材20の筒体50の開口縁部に当
接する鍔部90と、この鍔部90の当接面から互いに離れて
突出し、筒体50の両スロット70にそれぞれ係止される左
右一対の可撓アーム100,100と、前記鍔部の非当接面に
連設されたベルト連結部110とから構成される。上記鍔
部90は、図1,6に示すように、筒体50の左右両側壁51
とほぼ平行な左右一対の側壁91,91と、両側壁91の内面
間をつなぐ連結片92とから構成する。そして、両側壁91
には、可撓アーム100の挿入方向先端部に、筒体50の開
口縁部にそれぞれ当接する左右一対の当接段部93,93を
形成する。
【0016】両可撓アーム100は、図1,6に示すよう
に、鍔部90の連結片92の左右両端部から挿入方向前方に
向かって略平行に延びる。そして、両可撓アーム100の
外面間の距離は、左右に対向した両側壁51の内面間の距
離にほぼ等しく設定されている。又、両可撓アーム100
には、図1,6に示すように、筒体50の各スロット70に
それぞれはまり込む、両可撓アーム100の先端部外面か
らそれぞれ外向きに張り出した張出部101,101を形成す
る。そして、両張出部101の挿入方向後端部には、各ス
ロット70の係止縁部71にそれぞれ引っ掛かる、レの字形
に凹んだ係合凹部102,102をそれぞれ形成する。
【0017】上記両張出部101の対向内面には、図1,
6,9に示すように、その内面から中間アーム120に向
かって相対向して途中までの延び、略山形に張り出した
左右一対の係合片103,103をそれぞれ形成する。前記ベ
ルト連結部110は、図1,6,7に示すように、両側壁9
1の先端部内面をつなぐ連結バー111と、この連結バー11
1と連結片92との間に位置する中間バー112とから構成す
る。そして、連結バー111と中間バー112とに、図7に示
すように、ベルト81を通すことで、ベルト連結部110に
対してベルト81を長さ調整可能に連結する。
【0018】又、両可撓アーム100の間隔内には、図
1,6,7,9に示すように、連結片92の長さのほぼ中
央から、両可撓アーム100とほぼ平行に、且つほぼ同じ
長さに延びた中間アーム120を形成する。前記中間アー
ム120は、図10に示すように、断面略H形に形成され
ている。一方、雌部材20には、図1〜4に示すように、
その筒体50の上下方向に対向した両側壁51の各内面に、
中間アーム120の両側に沿って相対向して突出した計4
個のガイドリブ55…をそれぞれ形成する。前記ガイドリ
ブ55は、図2,3に示すように、筒体50の開口部53より
少し奥側に位置させ、中間アーム120を挿入し易くして
いる。
【0019】上記ガイドリブ55は、図15〜17に示す
ように、挿入時に中間アーム120の両側に沿い、その挿
入方向を規制する働きがある。前記ロック部材40は、図
1,11〜13に示すように、筒体50の内部に突出する
と共に、筒体50内に挿入された両可撓アーム100の対向
間隔内に位置して、両可撓アーム100が互いに接近する
方向に撓むのを阻止するロック位置(図16参照)及
び、両可撓アームが互いに接近する方向に撓むのを許容
する解除位置(図17参照)とを取り得るロック部41
と、筒体50の外方に突出し、前記ロック部41をロック位
置と解除位置とに移動可能な操作部42とを備える。
【0020】上記ロック部41は、図1,11〜13に示
すように、操作部42の下面から互いに離れて垂設した左
右一対の脚片43,43から構成される。上記両脚片43に
は、図1,11〜13に示すように、雄部材30の可撓ア
ーム100の挿入方向後端部に位置し、雌部材20の筒部50
内に挿入された両可撓アーム100の各係合片103にそれぞ
れ当接し、両可撓アーム100が互いに接近する方向にた
わむのを阻止する、断面L字形に左右外向きに突出した
係止凸部44をそれぞれ形成する。
【0021】又、両脚片43の長さの途中には、下向きコ
切欠きで囲まれ、各外面から左右外向きに、斜面を下方
に向けた断面鋸歯状に突出した弾性爪45をそれぞれ形成
する。前記操作部42は、図1,11〜13に示すよう
に、方形の薄い板状を成す。そして、操作部42の上面
は、図示しないが、窪ませて、その窪み内にユーザのロ
ゴ等を刻設したり、或いはシール等を貼着してもよい。
又、ユーザのロゴ等を刻設した場合には、その凹凸面に
より、操作部42のスライド時の滑り止めとなる。され
に、ロゴ等に変えて、滑り止め用の凹凸面を単に形成し
ておいてもよい。
【0022】又、操作部42の下面には、図13,14示
すように、半球形にそれぞれ浅く窪み、雄部材30の両可
撓アーム100の挿入方向に互いに隣接した一対の窪部46,
47を形成する。これに対し、雌部材20には、図1,2,
4に示すように、その筒体50の上下に対向する幅広な両
側壁52の一方、ここでは上側に位置する側壁52に、ロッ
ク部材40の両脚片43をスライド可能に保持する、雄部材
30の両可撓アーム100の挿入方向に沿って長孔状に延
び、上下に貫通した左右一対のスライド孔56,56を形成
する。そして、両スライド56の長さの途中には、図1,
2に示すように、両脚片43の係止凸部44がそれぞれはま
り込む大きさの幅広な嵌入部57をそれぞれ形成する。
つぎに、ロック部材40を、雌部材20に取り付けるには、
図1に示すように、ロック部材40の両脚片43を、筒体50
の上側に位置する側壁52に形成された両スライド孔56に
合わせて上方より差し込めばよい。このとき、両脚片43
の各係止凸部44を、両スライド孔56の各嵌入部57にそれ
ぞれ位置させて差し込む。
【0023】両脚片43を差し込むと、両脚片43の外側面
からそれぞれ突出した各爪部45が、両スライド孔56の各
孔縁にそれぞれ押されて、内方にたわみこむことで、各
スライド孔56を通る。そして、各スライド孔56を通り抜
けると、各爪部45が、図17に示すように、その樹脂の
弾性復元力により筒体50内で復元することで、各爪部45
がスライド孔56の下縁に当接する。このため、両脚片43
が各スライド孔56からそれぞれ抜けなくなり、両脚片43
は、両スライド孔56の長手方向に沿ってスライド可能に
保持される。
【0024】一方、上記した上側に位置する側壁52に
は、図1,2,4に示すように、上記両スライド孔56の
間隔内に位置し、周囲を略U字形の=で囲まれ、その自
由端部を後壁54側に向けたU字形の弾性片58を形成す
る。そして、弾性片58の自由端部には、操作部42の下面
の両窪部46,47の一つにそれぞれはまり込む半球形に隆
起した***部59を形成する。
【0025】上記弾性片58の***部59は、図15〜17
に示すように、弾性片58の弾性力により、操作部42の下
面の両窪部46,47の一つに弾性的にはまり込む。すなわ
ち、弾性片58の***部59が、図16,17に示すよう
に、雄部材30の可撓アーム100の挿入方向前方に位置す
る操作部42の下面の第1窪部46にはまり込んだ位置がロ
ック位置となる。このロック位置では、ロック部41の両
脚片43の各係止凸部44が、可撓アーム100の両係合片103
の間隔内に位置するように設定されている。このため、
可撓アーム100を互いに接近する方向にたわめようとし
ても、各係合片103がロック部41の各係止凸部44にそれ
ぞれ当接することで、それ以上たわめない。
【0026】これに対し、弾性片58の***部59が、図1
5に示すように、雄部材30の可撓アーム100の挿入方向
後方に位置する操作部42の下面の第2窪部47にはまり込
んだ状態では、ロック部41の各係止凸部44が、可撓アー
ム100の両係合片103の間隔内から待避するように設定さ
れている。したがって、この解除位置では、可撓アーム
100を互いに接近する方向にたわめることが可能とな
る。
【0027】つぎに、組立状態のバックル10の使用手順
を説明すると、雌部材20と雄部材30とを連結するには、
雄部材30の両可撓アーム100を、雌部材20の筒体50の開
口部53に合わせて挿入すればよい。尚、このとき、ロッ
ク部材40を、図15に示すように、その可撓アーム100
の挿入方向後方に位置する操作部42の下面の第2窪部47
に、弾性片58の***部59がはまり込んだ解除位置に予め
スライドしておく。但し、ロック部材40が、ロック位置
にあっても、可撓アーム100の挿入時に、後述するが、
可撓アーム100に押されて、ロック部材40をロック位置
から解除位置に自動的にスライドさせることができる。
【0028】両可撓アーム100を挿入すると、両可撓ア
ーム100の外側面よりそれぞれ張り出した張出部101が、
筒体50の開口部53に当接する。ここで、両可撓アーム10
0を強く押し込むと、両可撓アーム100の両張出部101
が、筒体50の開口部53の孔縁、特に左右に対向する両側
壁51の各内面に押されて、樹脂の弾性復元力に抗して、
互いに接近する方向にたわむことで、筒体50の開口部53
を通過する。
【0029】両可撓アーム100をさらに押し込むと、両
可撓アーム100は、筒体50内を奥に向かってさらに進行
する。このとき、中間アーム120が、筒体50内に突出し
たガイドリブ55に案内されて、両可撓アーム100が筒体5
0内にまっすぐに進行する。こうして、両可撓アーム100
の両張出部101が、筒体50の両スロット70の位置まで進
行すると、両可撓アーム100が、図15に示すように、
樹脂の弾性復元力により復元し、両張出部101が各スロ
ット70内にパチンとそれぞれはまり込む。その際に、各
張出部101の挿入方向後端部に形成された係合凹部102
が、各スロット70の係止縁部71にそれぞれ噛み合うこと
で、両可撓アーム100が筒体50内から抜けなくなる。
【0030】こうして、雌部材20と雄部材30とを連結す
ることで、二本のベルト80,81を互いに連結することが
できる。つぎに、ロック部材40が、ロック位置にある場
合において、可撓アーム100のそのまま筒体50内に挿入
した際の動作について説明する。すなわち、ロック部材
40が、ロック位置にあると、両可撓アーム100の挿入途
中において、両可撓アーム100の内側面から内方にそれ
ぞれ突出した各係合片103が、筒体50内において、ロッ
ク部材40の両脚片43から外方にそれぞれ突出した各係止
凸部44と係合する。この係合状態において、両可撓アー
ム100が筒体50内にさらに押し込まれると、ロック部材4
0の両係止凸部44が、両可撓アーム100の各係合片103に
押されて、両脚片43が両スライド孔56に沿ってそれぞれ
スライドすることで、ロック部材40がロック位置から解
除位置に向かってスライドする。
【0031】このため、雌部材20と雄部材30とを連結す
る際に、ロック部材40の位置を一々確認する必要がな
く、ロック部材40を解除位置にスライドするのを忘れて
いたり、或いはロック部材40が不用意にロック位置にス
ライドしていても、両可撓アーム100を筒体50内に挿入
するだけで、雌部材20と雄部材30とを簡便に且つ迅速に
連結することができる。
【0032】つぎに、雌部材20と雄部材30とを連結した
状態において、その解除動作を阻止するには、ロック部
材40の操作部42を、図16に示すように、解除位置から
ロック位置に指でスライドさせればよい。操作部42のス
ライド方向は、両可撓アーム100の抜き取り方向にスラ
イドすればよい。このため、操作部42のスライド方向
と、両可撓アーム100の抜き取り方向とが相互に一致し
ているため、操作性がよい。
【0033】こうして、操作部42をスライドさせると、
その第1窪部46にはまり込んでいた弾性片58の***部59
が、操作部42の下面に押されて、弾性片58の樹脂の弾性
力に抗して下方に沈み込むことで、第1窪部46から係脱
する。尚、弾性片58の最下降位置は、その下面が筒体50
内に挿入された中間アーム120の上縁に当接することで
規制され、弾性片58が必要以上に下方に撓み込むのを防
止している。
【0034】そして、操作部42をさらにスライドさせる
と、***部59の直上に第2窪部47が位置するので、弾性
片58が樹脂の弾性復元力により復元し、図15に示すよ
うに、***部59が第2窪部47に下方よりパチンとはまり
込む。このため、操作者にクリック感を与えることがで
きるので、節度感のある操作性を提供することができ
る。
【0035】こうして、操作部42を解除位置にスライド
すると、図15に示すように、ロック部41の各係止凸部
44が、可撓アーム100の両係合片103の間隔内から待避す
る。つぎに、両可撓アーム100の両張出部101を、各可撓
アーム100の弾性力に抗して、筒体50の両スロット70を
介して押し込めばよい。両張出部101が押されると、各
係合凹部102が両スロット70の各係止縁部71からそれぞ
れ係脱する。このため、両可撓アーム100の張出部101
が、筒体50内を逆進し、両可撓アーム100が樹脂の弾性
復元力により、互いに離隔する方向に拡開しながら、筒
体50内から勢い良く抜け出る。
【0036】したがって、雌部材20と雄部材30とが相互
に分離することで、二本のベルト80,81の連結状態が外
れる。尚、図面に示した実施例のものでは、ロック部材
40の操作部42を、可撓アーム100の挿入方向に沿ってス
ライドできるように構成したが、これに限らず、可撓ア
ーム100の挿入方向と直交する方向にスライドできるよ
うにしたり、又、操作部42を回転操作できるように構成
したり、或いは上下動させるように構成し、ロック部41
をロック位置と解除位置とに相互に移動できるように構
成してもよい。
【0037】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。請求項1
記載のベルト連結用のバックルによれば、安全性の高い
ベルト連結用のバックルを提供することができる。これ
に加え、***部、第1窪部及び第2窪部を形成している
ので、操作者にクリック感を与えることができ、節度感
のある操作性を提供することができる。また、係合片及
び係止凸部を形成しているので、雌部材と雄部材とを連
結する際に、ロック部材の位置を一々確認する必要がな
く、ロック部材を解除位置に移動するのを忘れていた
り、或いはロック部材が不用意にロック位置に移動して
いても、両可撓アームを筒体内に挿入するだけで、雌部
材と雄部材とを簡便に且つ迅速に連結することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】バックルの分解斜視図である。
【図2】雌部材の一部を破砕した平面図である。
【図3】図2のIII-III線に沿う断面図である。
【図4】雌部材の一部を破砕した左側面図である。
【図5】雌部材の右側面図である。
【図6】雄部材の平面図である。
【図7】雄部材の一部を破砕した正面図である。
【図8】雄部材の左側面図である。
【図9】雄部材の右側面図である。
【図10】図6のX-X線に沿う断面図である。
【図11】ロック部材の一部を破砕した左側面図であ
る。
【図12】ロック部材の正面図である。
【図13】ロック部材の底面図である。
【図14】図13のXIV-XIV線に沿う断面図である。
【図15】ロック部材を解除位置に移動した状態のバッ
クルの横断面図である。
【図16】図15に対応するものであり、ロック部材を
ロック位置に移動した状態のバックルの横断面図であ
る。
【図17】図16のXVI-XVI線に沿う断面図である。
【符号の説明】10 バックル 20 雌部材 30 雄部材 40 ロック部材 41 ロック部 42 操作部 43 脚片 44 係止凸部 45 爪部 46 第1窪部 47 第2窪部 50 筒体 51,52 側壁 53 開口部 54 後壁 55 ガイドリブ 56 スライド孔 57 嵌入部 58 弾性片 59 ***部 60 ベルト連結部 61 延出部 62 ベルト取付片 63 肉抜き部分 64 差込孔 70 スロット 71 係止縁部 80,81 ベルト 90 鍔部 91 側壁 92 連結片 93 当接段部 100 可撓アーム 101 張出部 102 係合凹部 103 係合片 110 ベルト連結部 111 連結バー 112 中間バー 120 中間アーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A44B 11/25

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に連結可能な雌部材と雄部材とから
    構成され、上記雌部材には、少なくとも一端部が開放し
    た中空な略角筒形の筒体と、この筒体の他端部に連設さ
    れたベルト連結部と、前記筒体の相対向する一方の両側
    壁から該両側壁にそれぞれ隣接した他方の両側壁に向か
    ってそれぞれ切り込まれた相対向する一対のスロットと
    を備え、前記雄部材には、上記雌部材の筒体の前記一端
    部が開放された開口の縁部に当接する鍔部と、この鍔部
    の当接面から互いに離れて突出し、筒体の両スロットに
    それぞれ係止される一対の可撓アームと、前記鍔部の非
    当接面に連設されたベルト連結部とを備えたベルト連結
    用のバックルにおいて、 上記雌部材の筒体には、その内部に突出すると共に、筒
    体内に挿入された両可撓アームの対向間隔内に位置し
    て、両可撓アームが互いに接近する方向に撓むのを阻止
    するロック位置及び、両可撓アームが互いに接近する方
    向に撓むのを許容する解除位置とを取り得るロック部
    と、筒体の外方に突出し、前記ロック部をロック位置と
    解除位置とに移動可能な操作部とを備えたロック部材を
    け、 前記筒体には、前記ロック部材の前記操作部に向かって
    弾性的に突出する***部を形成し、 前記ロック部材の前記操作部には、前記ロック位置にお
    いて前記***部が弾性的にはまり込む第1窪部と、前記
    解除位置において前記***部が弾性的にはまり込む第2
    窪部とを形成し、 前記両可撓アームの対向内面には、相対向して延びる一
    対の係合片を形成し、 前記ロック部材の前記ロック部には、前記ロック位置に
    おいて、前記両係合片の対向間隔内に位置し、前記両可
    撓アームが互いに接近する方向に撓むのを阻止するとと
    もに、前記ロック部がロック位置にあるときに、前記両
    可撓アームが前記筒体内に挿入される際には、前記両係
    合片に押されて、前記ロック位置から前記解除位置に向
    かって前記ロック部材を移動させるための係止凸部を形
    成している ことを特徴とするベルト連結用のバックル。
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