JP3006703B2 - ステンレス鋼帯の連続脱スケール方法 - Google Patents

ステンレス鋼帯の連続脱スケール方法

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JP3006703B2
JP3006703B2 JP5193449A JP19344993A JP3006703B2 JP 3006703 B2 JP3006703 B2 JP 3006703B2 JP 5193449 A JP5193449 A JP 5193449A JP 19344993 A JP19344993 A JP 19344993A JP 3006703 B2 JP3006703 B2 JP 3006703B2
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重夫 板野
義雄 小林
豊明 安井
信博 柴富
信行 谷口
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は焼鈍後のステンレス鋼帯
の表面に生成したスケールを連続的に除去する方法に係
り、特に中性塩浴電解式脱スケール方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】ステンレス鋼帯の焼鈍後のスケールの除
去についての従来の方法を図2に示す。焼鈍を施された
際にその表面にスケールを生成したステンレス鋼帯1は
中性塩電解タンク2に入る。タンク2内には電解液とし
てNa2 SO4 などから成る中性塩の水溶液3が満たさ
れており、また電解を行うための電極群4が鋼帯1の両
端に対向して設けられている。この状態で鋼帯1が陽極
となるような条件で通電し、鋼帯1上に生成しているス
ケールを陽極的に酸化する。この通電電解により鋼帯上
に生成されていた大部分のスケールは除去されるが、残
存スケールの除去と脱スケール後の鋼帯表面を不働態化
するために、鋼帯1はリンガロール群7を介して酸洗タ
ンク8に送られる。酸洗タンク8内には、例えば硝酸と
弗酸から成る混合酸の酸液9が満たされており、仕上げ
酸洗とステンレス鋼帯の脱スケール後の不働態化処理を
行うものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来法での
陽極及び陰極の分極特性を図3に示す。即ち、従来法で
は陽極である鋼帯1と陰極である電極4との間の電流密
度が増大するにつれて、陽極及び陰極での分極の度合が
大きくなり(図3太線部)、高生産性を狙って高電流密
度で電解脱スケールを行うと、浴電圧が相対的に大きく
なるため、消費電力が増大する。従って消費電力を抑え
るために、低電流密度(6〜8A/cm2 )での操業をや
むなく行っていた。また従来法では、陰極面で発生する
2 ガスが陰極面に付着停滞しやすく、この現象はより
一層浴抵抗を高めることとなり、消費電力を増大する欠
点があった。このため本発明では、前記従来の脱スケー
ル法における課題を解決して消費電力を増大させること
なく、高い効率で電解脱スケールを可能にするステンレ
ス鋼帯の連続脱スケール方法を提供せんとするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、冷延
焼鈍後のステンレス鋼帯を中性塩電解によって連続的に
脱スケールする方法において、被処理材のステンレス鋼
帯と電極とを非接触とし、同鋼帯と電極との間に存在す
る電解液に振動流ノズルにより振動を付与した状態で電
解するようにしてなるものであり、また前記電解液の振
動を数Hz 〜40Hz とし、更に前記電解液に振動を付
与する方法として、振動流ノズルを電極部に設けてなる
もので、これを課題解決のための手段とするものであ
る。
【0005】
【作用】本発明では、電極脱スケール中に電解液に振動
を付与することにより、ステンレス鋼帯と電極との間に
振動流を生起せしめることで、この振動流によって高電
流密度操業時に生ずる濃度境界層を薄くすることがで
き、電極面(ステンレス鋼帯面及び陰極面)へのイオン
補給及び電解生成物の逸散が活発となるので、濃度分極
の度合いが減少して電解電圧も低く維持できる。更に前
記振動流により陰極面で発生するH2 ガスの陰極面、又
はステンレス鋼帯面への付着を抑制して、電極面へのH
2 ガス付着に伴う浴抵抗上昇も抑制できる。従って電解
電圧も低いレベルに抑えることができ、高電流密度操業
であっても、低い電力での操業が可能となる。
【0006】
【実施例】以下本発明の実施例を図面について説明する
と図1は本考案の実施例を示す。。図1において、焼鈍
を施された際にその表面にスケールを生成したステンレ
ス鋼帯1は、中性塩電解タンク2に入る。このタンク2
内には電解液としてNa2SO4 などからなる中性塩の
水溶液3が満たされている。また電解を行うための電極
群4が鋼帯1の両面に対抗して設けられている。本発明
において特徴的なのは、従来技術に加えてヘッダー5と
振動流ノズル6を設けてあり、ステンレス鋼帯1と電極
4との間に振動流を付与した状態で電解するようにした
点である。なお、振動流の振動数を小さくしすぎると、
ステンレス鋼帯1の表面に生じる濃度境界層が厚くな
り、電極面(陽極であるステンレス鋼帯及び陰極である
電極面)へのイオン補給及び電解生成物の逸散が十分で
なく効果が小さいことから振動数の下限は3HZ とし
た。また振動数を高くし過ぎると水流の応答性が悪くな
ることにより、約40HZ を上限とした。
【0007】即ち、3HZ から40HZ の間の振動条件
の振動流を付与した状態で鋼帯1が陽極となる条件で通
電し、鋼帯1に生成しているスケールを陽極的に酸化す
ることでスケールを除去するようにしたものである。ま
た電解条件は、通常法においては電流密度が6〜8A/
cm2 程度が上限であるのに比し、本発明の方法によれ
ば、電流密度が8A/cm2 以上においても電解電圧を低
い状態に抑えることができるので、低電圧での操業が可
能となる。このあと脱スケール後の鋼帯1の表面を不働
態化するために、鋼帯1はリンガロール群7を介して酸
洗タンク8に送られる。このタンク8中には、硝酸と弗
酸から成る混合酸の酸液9が満たされており、不働態化
処理を行う。なお、電解液に振動を付与する方法として
は、ヘッダー5と電極4部に設けた振動流ノズル6によ
って振動流をステンレス鋼帯1に噴出するようにした実
施例を示したが、本発明の要旨の範囲内において電解液
に対する種々の振動付与の方法が考えられることは言う
までもない。
【0008】
【発明の効果】以上詳細に説明した如く本発明は、ステ
ンレス鋼帯を連続処理するために同鋼帯と電極とを非接
触とし、電解脱スケール中の電解液に振動流ノズルによ
振動を付与した状態で、ステンレス鋼帯と電極との間
に振動流を生起せしめ、この振動流によって高電流密度
操業時に生ずる濃度境界層を薄くすることができ、電極
面へのイオン補給及び電解生成物の逸散が活発となるの
で、濃度分極の度合が減少して電解電圧も低く維持でき
る。更に前記振動流により陰極面で発生するH2 ガスの
陰極面又はステンレス鋼帯面への付着を抑制して、電極
面へのH2 ガス付着に伴う浴抵抗上昇も抑制できる。従
って電解電圧も低いレベルに抑えることができ、高電流
密度操業であっても低い電力での操業が可能となるの
で、効率よく脱スケールを連続的に行なうことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るステンレス鋼帯の連続脱
スケール方法におけるプロセスの説明図である。
【図2】従来のステンレス鋼帯の脱スケール方法におけ
るプロセスを示す説明図である。
【図3】従来の分極特性の説明図である。
【符号の説明】
1 ステンレス鋼帯 2 中性塩電解タンク 3 中性塩水溶液 4 電極 5 ヘッダー 6 振動流ノズル 7 リンガロール 8 酸洗タンク 9 酸液
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴富 信博 広島市西区観音新町四丁目6番22号 三 菱重工業株式会社 広島製作所内 (72)発明者 谷口 信行 広島市西区観音新町四丁目6番22号 三 菱重工業株式会社 広島製作所内 (56)参考文献 特開 昭59−162496(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C25F 1/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷延焼鈍後のステンレス鋼帯を中性塩電
    解によって連続的に脱スケールする方法において、被処
    理材のステンレス鋼帯と電極とを非接触とし、同鋼帯と
    電極との間に存在する電解液に振動流ノズルにより振動
    を付与した状態で電解することを特徴とするステンレス
    鋼帯の連続脱スケール方法。
  2. 【請求項2】 前記電解液の振動を数HZ 〜40HZ
    してなることを特徴とする請求項1記載のステンレス鋼
    帯の連続脱スケール方法。
  3. 【請求項3】 前記電解液に振動を付与する方法とし
    て、振動流ノズルを電極部に設けたことを特徴とする請
    求項1記載のステンレス鋼帯びの連続脱スケール方法。
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