JP3006494B2 - 空気清浄機 - Google Patents

空気清浄機

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JP3006494B2
JP3006494B2 JP8156752A JP15675296A JP3006494B2 JP 3006494 B2 JP3006494 B2 JP 3006494B2 JP 8156752 A JP8156752 A JP 8156752A JP 15675296 A JP15675296 A JP 15675296A JP 3006494 B2 JP3006494 B2 JP 3006494B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、空気中の汚れの
種類に応じたファンの運転制御が可能な空気清浄機に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】最近の空気清浄機では、空気中の汚れを
検知する汚れ検知センサ(ガスセンサ等)を備え、該汚
れ検知センサにより検知された空気の汚れ度合に応じて
自動的に空気浄化手段(脱臭フィルタ等)を通すファン
の風量を所定の段階(例えば弱、中、強など)に制御す
るように構成したものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、現在の上記汚
れ検知センサは、それ自体として汚れの種類(例えば煙
草、花粉、アルコールなど)を判別することはできな
い。そのために、当該汚れ検知センサの出力レベルだけ
を監視していても、現在の空気の汚れが、例えば煙草に
よるものなのか、又は花粉やアルコールによるものなの
か、或いは又センサ部に吹きかけられた人の息によるも
のなのかなどの区別をすることができず、単に空気が所
定のレベルに汚れているとしか判定することができな
い。
【0004】ところが、真に効率良く空気の清浄化を図
るためには、本来汚れの種類に応じた適切なファンの運
転制御モードを採用することが必要である。
【0005】このため、例えば従来から上記の構成に加
えて、さらに煙草運転モード選択キー、花粉運転モード
選択キーなどのマニュアル操作キーを設け、その時の空
気の汚れの状況に対応してユーザがその何れかを操作す
ると、それに対応した運転モードでのファンの運転制御
が行われるようにしたものも提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、後者の構成の
場合、確かに汚れの種類に応じたファン運転モードを実
現することができるが、一方次のような問題がある。
【0007】(1) その都度、マニュアル操作が必要
であるため、不便である。
【0008】(2) 汚れの種類は複数であるため、個
々に対応しようとすると、多くの操作キー又は複数の汚
れ検知センサが必要となる。
【0009】(3) 折角の汚れ検知センサを備えた自
動運転機能の特徴を生かすことができない。
【0010】本願の請求項1〜3の各発明は、それぞれ
以上のような問題を解決するためになされたものであっ
て、上記汚れ検知センサそのものの出力レベルの変化特
性が汚れの種類に応じて異なることに着目し、同単一の
汚れ検知センサの出力レベルの変化特性から汚れの種類
を判別するようにし、その判別結果に応じて何ら操作キ
ーの操作等ユーザのマニュアル操作を要することなく適
切なファンの運転制御を行ない得るようにした空気清浄
機を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1〜3の各
発明は、該目的を達成するために有効な、次のような課
題解決手段を備えて構成されている。
【0012】(1) 請求項1の発明 該発明の空気清浄機は、空気浄化手段と、該空気浄化手
段に空気を通すファンとを備え、上記ファンの運転状態
を制御することにより、上記空気浄化手段を介して空気
を浄化するようにしてなる空気清浄機において、空気の
汚れの種類に応じた変化特性の出力を発生する汚れ検知
センサと、空気の汚れの種類に応じて決まる上記汚れ検
知センサの出力の変化特性を記憶した変化特性記憶手段
と、上記汚れ検知センサの出力の変化を上記変化特性記
憶手段に記憶されている出力の変化特性と比較して汚れ
の種類を判別する汚れ種類判別手段とを設け、該汚れ種
類判別手段の判別結果に対応して上記ファンの運転状態
を制御するようにするとともに上記汚れ検知センサを単
一の汚れ検知センサにより構成したことを特徴としてい
る。
【0013】したがって、空気の汚れの種類に対応した
多くのマニュアル操作キーや検出特性の異なる複数の汚
れ検知センサ等を設けることなく、単一の汚れ検知セン
サにより空気の各種の汚れの種類に応じた適切なファン
の運転制御モードを実現することができる。
【0014】(2) 請求項2の発明 該発明の空気清浄機は、上記請求項1の発明の構成にお
いて、上記汚れ種類判別手段による汚れの種類の判別
が、汚れ検知センサの出力の変化の相違が認められるま
でのファンの運転開始後所定時間の間になされるように
構成されている。
【0015】したがって、上記請求項1の発明の構成に
よる作用が得られることはもとより、上記単一の汚れ検
知センサを利用した汚れの種類の判別が空気清浄機運転
初期の段階で速やかに判別され、早期に空気の汚れの種
類とレベルに応じたファンの適切な運転制御が始まる。
【0016】(3) 請求項3の発明 該発明の空気清浄機は、上記請求項1又は2記載の発明
の構成において、それぞれ上記汚れ種類判別手段の判別
結果に対応したファン運転状態の制御が、想定される汚
れの種類に応じて予じめ設定されているファン運転制御
シーケンスを使用してなされるように構成されている。
【0017】したがって、上述のようにして汚れ種類判
別手段によって空気の汚れの種類が判別されると、それ
に対応した適切なファン運転制御シーケンスが自動的に
選択され、それによるファン運転制御が行われて、効率
良く空気の浄化がなされる。
【0018】
【発明の効果】以上の結果、本願の請求項1〜3の各発
明によると、それぞれ次のような有益な効果を得ること
ができる。
【0019】(1) 請求項1〜3の各発明に共通な効
果 マニュアル操作が不要であり、便利になる。
【0020】 汚れの種類に応じた操作キー、複数の
汚れ検知センサの設置が不要となり、構造が簡単で低コ
ストになる。
【0021】 汚れ検知センサを有する自動運転機能
の特徴を最大限活用することができ、フルオート化が実
現される。
【0022】(2) 請求項2の発明独自の効果 運転開始初期に空気の汚れの種類を判別して速やか
に適切なファン運転制御に移行できるため、空気の汚れ
の種類に応じた効率の良い空気浄化作用を実現すること
ができる。
【0023】(3) 請求項3の発明独自の効果 空気の汚れの種類毎に適切なファン運転制御シーケ
ンスが設定されているから、空気の汚れの種類に応じた
最適なファン運転状態を容易に実現することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
願発明の実施の形態について説明する。
【0025】図1ないし図3には、本願発明の実施の形
態にかかる空気清浄機本体部の構成が、また図4には当
該空気清浄機における運転制御系の構成が示されてい
る。
【0026】この空気清浄機の本体部は、上記図1およ
び図2に示すように、略矩形箱状のケーシング1内に送
風機(ファン)2と該送風機2の吸込側に位置して空気
中の塵埃、異臭物質等を吸着補集するフィルターユニッ
ト(空気浄化手段)3とを配設して構成されている。
【0027】前記ケーシング1は、前記送風機2の吸込
側に位置する合成樹脂製の椀状の前板4と、該前板4と
対向する合成樹脂製の椀状の背板5とからなっており、
該背板5に対して前記前板4が着脱自在に取付けられて
いる。
【0028】前記ケーシングの前板4には、当該前板4
の前面側上下方向中央部を横長に凹ましてなり、かつ上
部6aが水平面とされて、下部6bが凹み方向への上り
勾配の傾斜面となった両側部に至る凹部6が形成されて
おり、該凹部6の内奥部には、室内空気Wを吸い込むた
めの1本の横長帯状の空気吸込口7が形成されている
(図2参照)。この結果、空気吸込口7は、開口面積が
限定された横長の帯状のものとなり、空気吸込口7の掃
除を容易ならしめるとともに、煙草の煙のように限られ
た発生源から生ずるものも効率よく吸い込ませることが
できるようになる。また、空気吸込口7を、上部6aは
水平面、下部6bは凹み方向への上り勾配の傾斜面とさ
れた凹部6の内奥部に形成しているため、空気吸込口7
の口縁部への塵埃等の付着が少なくなるとともに、空気
吸込口7が外から見えにくくなる。なお、空気吸込口7
には吸込グリルは設けられていない。符号13は空気吸
込口7に設けられたプレフィルターである。
【0029】一方、前記ケーシング背板5における上面
の一側(図2の左背面部分)には、清浄空気Wfを吹き
出すための空気吹出口8が斜め後向きに形成されてい
る。
【0030】前記送風機2は、駆動源であるファンモー
タ9と該ファンモータ9により回転駆動される多翼羽根
車10と該多翼羽根車10を被包するスクロールタイプ
のファンハウジング11とからなる多翼遠心型送風機と
されており、該ファンハウジング11の吸込口11aを
前面側に向け、ファンハウジング11の吐出口11bを
前記空気吹出口8に向けた状態で前記ケーシング1内に
配設されている。
【0031】前記フィルターユニット3は、風上側に位
置するフィルターカートリッジ3aと風下側に位置する
活性炭カートリッジ3bとからなっており、前記送風機
2の吸込側に位置して前記ファンハウジング11に一体
成形されたフィルター支持枠12により着脱自在に支持
されている。
【0032】また、前記ケーシング1の前面上部には、
各種操作キー(例えば、自動運転モード設定キー15、
タバコモード運転時に操作されるタバコ運転モード設定
キー16、花粉モード運転時に操作される花粉運転モー
ド設定キー17、タイマーキー18、風量設定を行う風
量設定キー19、運転切換キー20、フィルターリセッ
トキー21)、リモコン受光部22および各種表示ラン
プ(室内空気Wの汚れ度を表示する汚れ度表示用第1〜
第3の表示手段である汚れLEDランプ23a,23
b,23c、タバコモード運転時に点灯するLEDラン
プ24、花粉モード運転時に点灯するLEDランプ2
5、タイマー設定時間を表示するタイマーLEDランプ
26a,26b,26c、設定風量を表示する風量LE
Dランプ27a(弱),27b(中),27c(強)、
フィルター交換サインを表示するフィルター交換LED
フランプ28、フィルターの寿命を表示するフィルター
寿命表示手段であるフィルター寿命LEDランプ29
a,29b,29c)などを有する操作パネル14が設
けられており、該操作パネル14の内面側の空間31に
は、室内空気(換言すれば、吸込空気)Wの汚れ度を検
出する単一の汚れ検知センサ(例えば、ガスセンサ)3
0が配設されている。なお、符号30aは操作パネル1
4に形成された室内空気吸込用の吸込口であり、前記空
間31は、ケーシング11内における吸込通路と連通口
32を介して連通されている。
【0033】上記汚れ度表示用の第1,第2,第3のL
EDランプ23a(緑色),23b(赤色),23c
(赤色)は、吸込空気Wの汚れ度(低,中,高)に応じ
て順次点灯されることとなっている。つまり、室内空気
Wの汚れ度を段階的に表示することができるようになっ
ており、このことにより、室内空気Wの汚れ度に対応し
た汚れ表示が行えるところから、ユーザが室内空気Wの
汚れ度を明確に知ることができる。しかも、この汚れ度
を示す上記第1〜第3のLEDランプ23a,23b,
23cの点灯制御は、上記汚れ検知センサ30の出力レ
ベル変化に応じて、低から高、高から低何れの方向に切
り換わる時にも所定の時間間隔を置いて切り換えられる
ようになっている(後述)。
【0034】また、上記フィルター寿命LEDランプ2
9a,29b,29cは、フィルターユニット3の汚れ
度に応じて順次点灯されることとなっている。つまり、
フィルターユニット3の寿命が段階的に表示されること
となっており、フィルターユニット3の交換時期をユー
ザが予め予期できるようになっている。
【0035】さらに、図3に示すように、前記ケーシン
グ1内において前記フィルターユニット3の側端部と対
向する位置には、前述した各種操作キー15〜21、リ
モコン受光部22および汚れ検知センサ30からの信号
を受けて各種の演算を行い、その結果によりファンモー
タ9および各種表示LEDランプ23〜29に対して対
応する制御信号を出力する制御ユニット並びに該制御ユ
ニットを中心として形成される制御回路等を備えたマイ
コン基板33が配設されている。一方、前記フィルター
ユニット3の側端部には、前記マイコン基板33側に向
かって突出する突起35が設けられており、前記マイコ
ン基板33には、前記突起35と対向する位置にホトイ
ンタラプタ36が設けられている。該ホトインタラプタ
36は、前記突起35の近接によりマイコン基板33に
信号を入力するものとされている。符号37はフィルタ
ー支持枠12に形成された貫通穴である。
【0036】前記マイコン基板33には、上記したよう
な各種制御機能を持つ例えば図4に示すような運転制御
回路が内蔵されている。そこで、次に該回路の構成と作
用について説明する。
【0037】すなわち、図4において、先ず符号41は
運転モード設定部であり、該運転モード設定部41には
上記自動運転モード設定キー15、タバコ運転モード設
定キー16、花粉運転モード設定キー17の各設定キー
の操作状態(ON又はOFF状態)がそれぞれ入力され
るようになっている。そして、その入力状態に対応して
ON状態にある設定キーにより指定された送風機運転制
御モードに当該制御ユニットの制御機能を設定する。
【0038】この場合、上記のようにして設定される各
運転制御モードは、例えば次のようになっている。
【0039】(1) 自動運転モード 上述した汚れ検知センサ30の出力レベル(出力)に対
応して自動的に作動するモードであり、本体の電源プラ
グを家庭の電源コンセントに差し込んでおいた状態(例
えば3分以上)で、上述の自動運転モード設定キーを押
すと、すぐにまわりの空気の汚れ度に応じて自動運転を
開始する。
【0040】この時、それに対応して空気の汚れ度表示
用第1〜第3のLEDランプが例えば23a〜23cま
で全て点灯するのは部屋の空気が高レベルに汚れている
ことを示す。
【0041】(2) 煙草運転モード 喫煙時に対応して、速やかに煙草の煙りと臭いを解消さ
せるモードであり、上記同様の本体に対する電源ONの
状態で、上記タバコ運転モード設定キー16を押すと、
風量ランプが消灯し、タバコランプが点灯する。
【0042】そして、運転を開始してから例えば約30
分で運転が切れる。その間、最初の15分は強風量で、
残りの15分は中風量で運転する。
【0043】(3) 花粉運転モード 花粉の量が多い時に対応して速やかに花粉を吸収し、清
浄化させるモードであり、上記同様の本体に対する電源
ONの状態で、上記花粉運転モード設定キー17を押す
と、風量ランプが消灯し、花粉ランプが点灯する。
【0044】そして、運転を開始して風量強で10分、
風量中で10分の運転をした後、弱で20分、休止10
分を繰り返して運転することによって効率良く花粉を吸
収する。運転をやめるときは運転キーを「切」にする。
【0045】一方、図4において、符号42は自動運転
モード判定部であり、上記運転モード設定部41で設定
された運転モードが上記(1)の自動運転モードである
か否かを判定し、自動運転モードである時には次に述べ
る汚れ検知センサ30の出力レベル変化特性検出部43
に作動制御信号を供給して同出力レベル変化特性検出部
43を作動させる。
【0046】出力レベル変化特性検出部43は、上記汚
れ検知センサ30の汚れ検知出力信号のレベルの変化パ
ターンを例えば上記自動運転モード開始後、所定時間t
(例えば3分程度)の間検出して出力する。該検出され
た出力レベル変化パターンは、現在の環境における空気
中の汚れの種類を示すデータとして、次の汚れ種類判別
部44に供給される。
【0047】汚れ種類判別部44では、上記入力された
出力レベル変化パターンを、例えばタバコ、花粉、アル
コールその他の汚れの種類に対応して予じめ図5のよう
な上記汚れ検知センサ30の検知信号出力レベルの変化
特性を記憶させてある出力レベル変化特性記憶部45の
記憶特性と順次比較することによって、現在汚れ検知セ
ンサ30によって検知されている汚れの種類を判別する
(パターン比較)。
【0048】そして、該判別結果を次の送風機運転制御
部46に供給する。送風機運転制御部46では、上記判
別された汚れの種類、例えばタバコ、花粉、アル
コール等の何れかに対応して、それを除去するに最適な
送風機の運転制御シーケンスを送風機運転制御シーケン
ス記憶部47から読み出し、当該読み出された送風機運
転制御シーケンスに基いて上記送風機2のファンモータ
9を駆動制御する。
【0049】この結果、本実施の形態の自動運転モード
の場合、汚れの種類に対応した多くのマニュアル操作キ
ー等を設けることなく、各種の汚れの種類に応じた適切
な送風機(ファン)2の運転制御モードを実現すること
ができ、汚れ検知センサ30を用いた自動運転制御シス
テムの機能をより有効に活用することができるようにな
る。
【0050】一方、符号48は上記汚れ検知センサ30
の検知信号の出力レベルを基にして例えば空気の汚れ度
を低、中、高の3段階のレベルに分けて検出する汚れ度
検出部であり、上記低、中、高の3段階のレベルに応じ
た第1,第2,第3の3つの判定しきい値を有してい
る。
【0051】そして、該汚れ度検出部48は、連続的に
変化する上記汚れ検知センサ30の検知信号レベルが、
第1,第2,第3の各判定しきい値レベルを超えるか、
又はそれ以下に低下する毎に対応する段階(低、中、
高)の汚れ度表示信号を形成し、該汚れ度表示信号を後
述する遅延制御部49を介して汚れ度表示用のLEDラ
ンプ点灯制御部51に供給する。LEDランプ点灯制御
部51は、上記汚れ度表示信号に基いて低、中、高3段
階の汚れ度を表示する第1〜第3のLEDランプ23
a,23b,23cを各々点灯制御し、実際の汚れ度合
に応じて例えば次のような形で表示する。
【0052】(1) 低レベル時 第1のLEDランプ23aのみ点灯 (2) 中レベル時 第1,第2のLEDランプ23a,23bの2つが点灯 (3) 高レベル時 第1,第2,第3のLEDランプ23a,23b,23
cの全てが点灯ところで、上記汚れ検知センサ30の検
知信号出力レベルは、アナログ的に変化し、しかもその
変化は例えば前述の図5の特性からも明らかなように低
から高、高から低に急激な変化を示す。従って、これを
そのまま変化通りに表示するようにしたのでは、運転開
始後直ちに上記(3)の状態となり、その後いきなり風
量強で運転すると、次の瞬間には逆に(1)の状態とな
ってしまうというようなことも起こり得る。これでは、
ユーザにとって実際の汚れ度の変化が分かりにくく、不
安感を抱かせる。
【0053】上記汚れ度検出部48とLEDランプ点灯
制御部51との間に設けられている上記遅延制御部49
は、該問題を解決するためのものであり、遅延時間可変
部50によって上記汚れ度検出部48で検出される汚れ
度が、例えば図6(A)〜(C)のように低レベルから
高レベル方向に変化する場合と図7(C)〜(A)のよ
うに高レベルから低レベル方向に変化する場合とで、各
々遅延時間の大きさがta(ta=3秒)、tb(tb
=60秒)と変えられるようになっている。
【0054】この結果、今例えば図6に示されるよう
に、汚れ検知センサ30によって検知される汚れ度が
(A)〜(C)方向に高く変化する場合にも、いきなり
(A)から(C)の状態に点灯状態が切り換わるのでは
なく、必ずta秒(3秒)を置いて確実に(B)の点灯
状態を同じくta時間保ってから、次の(C)の点灯状
態に移行するようになるので、汚れ度の増大方向への変
化が認識しやすくなり、ユーザも不安感を抱かなくて済
む。
【0055】また、図7に示すように、汚れ度が上記と
は逆に(C)〜(A)方向に低く変化する場合にもいき
なり(C)から(A)の状態に点灯状態が切り換わるの
ではなく、必ずtb秒(60秒)を置いて確実に(B)
の点灯状態を同じくtb時間保ってから、(A)の点灯
状態に移行するようになるので、汚れ度の低減方向への
変化が認識しやすくなり、ユーザも不安感を抱かなくて
済む。
【0056】特に、後者のように汚れ度が低下して行く
時の遅延時間tbを増大時taに比べて大きく設定する
ようにすると(tb>ta)、汚れ度の低下効果を心理
的に見てユーザにより安心感を与え、かつ分り易い状態
で表現することができる。
【0057】さらに、上述のようにして空気の浄化が行
われ、上記汚れ度検出部48で検出される汚れ度が上記
低レベルの判定しきい値よりも低くなると、通常は上記
送風機2のファンモータ9の運転を停止する制御システ
ムが採用される。
【0058】ところが、実際には空気清浄機周りの汚れ
環境が複雑であることから、そのようにすると、送風機
2が停止後再び運転され、短時間後に再び停止される状
態を繰り返す、所謂ハンチングの現象を招きかねない。
【0059】そこで、本実施の形態では、上記汚れ検知
センサ30の検知信号を基にした送風機停止制御系の回
路に、図示のようにタイマ制御部52を介設することに
よって、例えば図8の特性に示すように、上記汚れ度検
出部48で検出される汚れ検知センサ30の検知信号出
力のレベルが上記設定された低レベルよりも低くなった
としても、その後所定時間tc内は送風機停止制御信号
をファンモータ9に出力することなく、強制的に送風機
2の風量弱の運転を継続させて、空気清浄機周りの汚れ
環境をより安定したものにしてハンチングの可能性を可
及的に少なくするとともに、運転を開始してから停止に
到るまでの送風機運転状態(風量変化)を強→中→弱→
停止の明確かつスムーズなパターンとなるようにしてい
る。
【0060】もちろん、上記タイマーta時間内におい
て、所定レベル以上の汚れ度が検知されれば、そのレベ
ルに対応した風量に制御される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態に係る空気清浄機の本体
構造を示す断面図である。
【図2】同空気清浄機の正面図である。
【図3】同空気清浄機の要部の拡大断面図である。
【図4】同空気清浄機の制御システム図である。
【図5】同空気清浄機の汚れ検知センサによって検知さ
れる汚れの種類に応じた出力レベルの変化特性図であ
る。
【図6】同空気清浄機の汚れ度表示部の第1の表示態様
の変化を示す図である。
【図7】同空気清浄機の汚れ度表示部の第2の表示態様
の変化を示す図である。
【図8】同空気清浄機の送風機運転停止制御時の特性を
示す図である。
【符号の説明】
30は汚れ検知センサ。41は運転モード設定部、42
は自動運転モード判定部、43は汚れ検知信号の出力レ
ベル変化特性検出部、44は汚れ種類判別部、46は送
風機運転制御部である。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 53/30 B01D 46/46 B01D 53/34 B01D 53/38 B01D 53/81

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】気浄化手段と、該空気浄化手段に空気
    を通すファンとを備え、上記ファンの運転状態を制御す
    ることにより、上記空気浄化手段を介して空気を浄化す
    るようにしてなる空気清浄機において、空気の汚れの種
    類に応じた変化特性の出力を発生する汚れ検知センサ
    と、空気の汚れの種類に応じて決まる上記汚れ検知セン
    サの出力の変化特性を記憶した変化特性記憶手段と、上
    記汚れ検知センサの出力の変化を上記変化特性記憶手段
    に記憶されている出力の変化特性と比較して汚れの種類
    を判別する汚れ種類判別手段とを設け、該汚れ種類判別
    手段の判別結果に対応して上記ファンの運転状態を制御
    するようにするとともに上記汚れ検知センサを単一の汚
    れ検知センサにより構成したことを特徴とする空気清浄
    機。
  2. 【請求項2】 汚れ種類判別手段による汚れの種類の判
    別は、汚れ検知センサの出力の変化の相違が認められる
    までのファンの運転開始後所定時間の間になされるよう
    になっていることを特徴とする請求項1記載の空気清浄
    機。
  3. 【請求項3】 汚れ種類判別手段の判別結果に対応した
    ファン運転状態の制御は、汚れの種類に応じて予じめ設
    定されているファン運転制御シーケンスを使用してなさ
    れるようになっていることを特徴とする1又は2記載の
    空気清浄機。
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